JP2001060828A - 温度補償発振器 - Google Patents
温度補償発振器Info
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Abstract
可能で、IC化に適した温度補償発振器に関する。 【解決手段】 圧電素子と、増幅器と、周波数温度補償
回路とを備えた発振器であって、前記周波数温度補償回
路は、低温部補償用MOS容量素子と、高温部補償用M
OS容量素子とを含み、前記低温部補償用MOS容量素
子には常温近傍及びそれ以上の温度において電圧変化に
対する容量変化が僅少であるが低温になるに従ってその
容量値が減少するように変化し、また前記高温部補償用
MOS容量素子には常温近傍及びそれ以下の温度におい
ては電圧変化に対する容量変化が僅少であるが高温にな
るに従ってその容量値が増加するように、夫々制御電圧
が印加されたことを特徴とする。
Description
使用した発振器に関し、特に簡単な回路構成によって周
波数の温度補償が可能で、IC化に適した温度補償発振
器に関する。
用した発振器では周波数安定度は勿論のこと、小型化、
低価格化等の要求が厳しく、更には、通信方式のデジタ
ル化が進むにつれて、従来問題とならなかった雑音比特
性(C/N特性)の向上が望まれている。発振器の出力
周波数は種々の要因で変化するが、比較的周波数の安定
度が高い水晶発振器においても、周囲温度、電源電圧及
び出力負荷等の条件変化による周波数変動があり、これ
等に対応する手段は種々のものが講じられている。例え
ば温度変化に関しては水晶発振器に温度補償回路を付加
し、この温度補償水晶発振器(以下、TCXOと称す)
の発振ループの負荷容量を変化させて、水晶振動子固有
の温度−周波数特性変動を相殺するように前記負荷容量
を温度変化に対して制御するものがあり、大きく分けて
3つの補償方法がある。第1は直接型補償と称される方
法であって、図12に示すように補償回路を水晶振動子
と直列に接続することにより構成したものである。一般
的に、補償回路は温度センサ(サーミスタ等)とコンデ
ンサとを並列に接続したものを基本構成とする高温部補
償回路と低温部補償回路を直列に接続したものであり構
成が単純で、小型化が容易であることから、携帯電話等
の分野で広く用いられている。第2は間接型補償と称さ
れる方法であって、図13に示すように可変容量ダイオ
ードを水晶振動子と直列に接続すると共に、補償回路を
高周波阻止抵抗Rを介して可変容量ダイオードDの両端
に接続したものである。この方法はサーミスタと抵抗と
で構成される補償回路において発生する直流電圧を前記
高周波阻止抵抗Rを介して上記可変容量ダイオードDに
加え、その回路の周波数変化量が水晶振動子の温度特性
と逆特性になるようにすることにより、水晶発振器の温
度特性を補償するものである。第3はディジタル型補償
と称されている方法であって、図示を省略するが、第二
の補償方法で示した補償回路を温度センサ、半導体メモ
リ、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ等を用いてデ
ィジタル的に処理する補償方式である。これらTCXO
により、携帯電話等の通信端末機用の基準周波数源に要
求されている周波数安定度(例えば温度範囲-25〜75℃
で±2〜2.5ppm)が実現されている。また一方、AFC
(自動周波数制御)や変調機能を持たせるために、可変
容量素子を発振ループ中に備えたものも多用されてお
り、上述した間接型TCXOやデジタル型TCXOにお
いては、この可変容量素子を温度補償に流用するものも
知られている。
た従来の温度補償発振器はいづれも少なからず欠点を有
していた。即ち、サーミスタと容量素子との並列回路に
より温度補償を行う直接型TCXOでは、回路が簡単で
あるという特徴はあるが、サーミスタの抵抗値が発振ル
ープに挿入されることになるので、発振器においては本
来水晶振動子が有する高いQがそのまま維持されず、雑
音抑圧の能力が低下することになる。また、温度によっ
てサーミスタの抵抗値が変化することから、発振出力レ
ベルが大幅に変動する。従来このレベル変動を防止する
ために、発振用増幅器のトランジスタのコレクタに若干
値の抵抗素子を挿入するように変形したコレクタ接地回
路とすることによって、発振振幅値を飽和させ、もって
出力レベルの変動を抑圧していた。しかし、このような
回路方式では、コレクタ抵抗の存在によって実際にトラ
ンジスタに供給される電源電圧が減少することから低電
圧化に限界があり、また、これは消費電流の増加にも繋
がるものであった。また、上記間接型では、回路構成が
複雑であることから低価格化に限界があり、直接型の出
現と共に、一部の分野にしか使用されなくなった。しか
も、高感度の可変容量を必要とすることから、必然的に
雑音混入が避けられず、現在の低雑音化の要求を到底満
足し得るものではない。即ち、ATカット水晶振動子等
の3次曲線の周波数変化を相殺するために、同様の曲線
関数電圧信号を発生して、発振ループ中に挿入した高感
度の可変容量ダイオード等に印加するように構成する
が、この制御電圧信号に種々雑音が重畳すると、そのま
ま発振信号に混入し、C/Nの著しい低下に繋がる虞が
あった。近年、研究され実用化が進められているCDM
A方式等のデジタル通信方式では、これらの雑音の存在
は、データを正確に伝達する上で大きな障害となる。こ
のようなC/N特性の劣化は、近年試みられているTC
XOのデジタル回路化において著しい。例えば、全てを
IC化するために可変容量素子に印加すべき制御電圧信
号をデジタルデータとしてROM等に記憶しておき、温
度変化に対応してROMデータを読み出すと共に、これ
に基づいて制御信号を生成する方式では、デジタル信号
特有の雑音が混入する他、制御信号電圧の急激な変化に
よる位相雑音発生等々、解決すべき問題が山積してい
る。
路が実用化されているが、C/N特性に問題が残ってい
ることには違いが無い。即ち、基本的には上述した間接
型TCXOであり、可変容量素子に印加すべき制御電圧
をアナログ的に導出するもので、3次関数的に変化する
水晶振動子の周波数特性に対応するように3次関数の温
度/電圧信号を生成するものである。このために複雑な
ロジック回路をIC化技術を駆使して実現している。し
かしながら、基本的に高感度の可変容量ダイオードもし
くはMOS容量素子を可変容量素子として使用すること
から、制御電圧信号に混入する雑音信号の排除が困難で
あり、上述したような諸問題点を包含していた。
に、請求項1記載の発明では、圧電素子と増幅器と周波
数温度補償回路を備えた発振器であって、前記温度補償
回路は、低温部補償用MOS容量素子と、高温部補償用
MOS容量素子とを含み、前記低温部補償用MOS容量
素子には常温近傍及びそれ以上の温度において電圧変化
に対する容量変化が僅少であるが低温になるに従ってそ
の容量値が減少するように変化し、また前記高温部補償
用MOS容量素子には常温近傍及びそれ以下の温度にお
いては電圧変化に対する容量変化が僅少であるが高温に
なるに従ってその容量値が増加するように、夫々制御電
圧が印加されたことを特徴とする。請求項2記載の発明
では、前記請求項1において、増幅器と、圧電振動子
と、該振動子に直列に共に同一極性向きに接続された第
一と第二の二つのMOS容量素子と更にこれらに直列に
接続した容量素子とを備え、前記第一のMOS容量素子
と圧電振動子との接続点に第一の制御電圧信号を供給
し、前記第二のMOS容量素子と容量素子との接続点に
第二の制御電圧信号を供給し、前記二つのMOS容量素
子の接続点に基準電圧信号を供給することによって、前
記二つのMOS容量素子の夫々を常温を基準として低温
領域及び高温領域夫々において独立に温度補償するよう
にしたことを特徴とする。請求項3記載の発明では、請
求項1または2記載の発明において、前記MOS容量素
子のうち低温補償用MOS容量素子には直列に固定容量
素子を、また高温用MOS容量素子には並列に固定容量
素子を接続したことを特徴とする。請求項4記載の発明
では、請求項1、2、3記載の発明において、前記低温
補償回路と高温補償回路が互いに並列に接続されたこと
を特徴とする。請求項5記載の発明では、請求項1乃至
請求項4記載の発明において、前記低温部補償用MOS
容量素子には常温近傍以下の温度範囲では温度の低下と
共に電圧が増加し且つ、常温部近傍以上の温度範囲では
所要の定電圧であるような前記制御電圧を印加し、前記
高温部補償用MOS容量素子には常温近傍以下の温度範
囲では所要の定電圧であり且つ、常温部近傍以上の温度
範囲では温度の上昇と共に電圧が増加するような前記制
御電圧を印加することを特徴とする。
本発明を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示
す回路図である。この例に示すTCXOは、典型的なコ
ルピッツ型水晶発振器に本発明を適用したものである。
即ち、発振増幅用トランジスタTR1のコレクタは電源
に接続され、バイパスコンデンサCcを介して高周波的
に接地され、ベースには抵抗R1、R2によって適宜バイ
アスされており、ベースとエミッタ間に第一のコンデン
サC1が接続されると共に、エミッタと接地間には抵抗
Reと第二のコンデンサC2とが並列接続され、発振出
力は前記エミッタから直流阻止用コンデンサCoを介し
て取り出すように構成されている。更に、前記トランジ
スタTR1のベースには水晶振動子Xと低温補償用の第
一のMOS容量素子MOS1と高温補償用の第二のMO
S容量素子MOS2が共に同一極性方向に直列に挿入さ
れ、更に直流阻止用容量C3を介して接地されている。
そして、前記二つのMOS容量素子には抵抗R3とR4を
介して温度補償制御電圧Vcont 1とVcont 2とが温度セン
サTSENと制御回路contから供給され、更に二つのMO
S容量素子の接続点には抵抗R5を介して基準電位Vref
2が印加されるように構成されている。発振回路部分の
動作については既に周知であるから説明を省略し、本発
明の特徴である温度補償回路について詳細に説明する。
先ず、温度補償に使用するMOS容量素子の構造や機能
動作については詳細な説明を省略するが、MOS容量素
子のゲート電圧と容量値の関係の一例を図2に示す。こ
の例に示すMOS容量素子では、そのゲートとアノード
間に制御電圧を印加すると、ゲート電圧がアノード電圧
より高い領域(+)では殆ど容量変化はなく、しかも2
0pF程度と小さな容量値であるが、僅かながら0v近
傍において曲線的変化を呈する。一方、ゲート電圧が小
さい(−)範囲においては負性電圧が大きくなるに従っ
て、大きく容量値が変化し、最大では100pF以上と
なる。なお、この特性は一例であって、バイアスのかけ
かたを工夫することによって、更に大幅に容量値を変化
させることができるから、本発明においてはこの例に限
定されないことは云うまでもない。また、電極構造や制
御電圧印加方法によっては、変化傾斜が逆方向のもの
や、変化曲線が横軸方向に平行移動したもの等々種々の
ものが知られている。
MOS容量素子を使用して、図3に示すように、常温
(基準温度:例えば25℃)近傍では周波数の偏移が小さ
く、常温以上の高温では周波数が曲線的に上昇し、常温
以下の低温では逆に周波数が曲線的に低下するような温
度周波数特性をもったATカット水晶発振器の温度補償
を行うことを考える。このような周波数特性の発振器を
温度補償するには、周知の如く、温度に伴う発振器の周
波数変化を相殺するように発振回路の負荷容量を変化さ
せればよい。本発明では、図2に示すように負荷容量の
一部として組み込んだMOS容量素子の容量変化、特
に、−2Vから0Vの方向にゲート電圧を変化させたと
き、−2V近傍において容量値が大きな値であって容量
値変化が僅少であるが、ゲート電圧が大きくなるに従っ
て容量値が急激に減少する曲線部分と、2Vから−1V
方向にゲート電圧を変化させたとき、2V近傍では容量
値が小さな値で容量値変化が僅少であるものがゲート電
圧を小さくするに従って容量値が急激に大きく変化する
曲線部分を、夫々低温部補償と高温部補償に利用するも
のである。このように、MOS容量素子が本来有する曲
線的に変化する容量変化を利用すれば、従来のように水
晶振動子の3次曲線補償のためにこれに近似した制御電
圧信号を生成すること無く、単に直線的な温度/電圧信
号を発生すればよく、補償回路が極めて簡単になる。
の一例を示すものであり、これは例えば半導体のP−N
接続部分、あるいはダイオードの温度/電圧特性を利用
すれば容易に実現できる。なお、MOS容量素子の容量
変化が飽和する領域においては温度センサ出力は必ずし
も直線である必要はなく、若干非直線部分を含んでも温
度補償作用に影響はないであろう。図5は、上述したよ
うに変化する温度センサTSENの出力を利用して、前記
図1に示した二つのMOS容量素子に供給すべき制御電
圧を設定した例を示す図である。即ち、第一のMOS容
量素子MOS1を低温補償用、第二のMOS容量素子M
OS2を高温補償用とし、温度が−30℃〜+80℃ま
でに変化するのに対応して入力端子Vcont 1には3V〜
0Vに変化する制御電圧を印加し、入力端子Vcont 2に
はこれと逆に0V〜3Vに変化する制御電圧を印加す
る。ここでVcon t2はVcont1と逆の制御電圧を必要とす
るが、これは単純な抵抗回路網によって得られることは
周知の通りである。更に、両MOS容量素子の接続点の
基準電位Vref2として2.5Vを印加するものとする。
この基準電位Vref2は低温用MOS容量素子にはアノー
ドに印加され、高温用MOS容量素子にはゲートに印加
されているから、二つの制御電圧温度補償制御電圧V
cont 1と温度補償制御電圧Vc ont 2が上述した範囲にて変
化すると、低温用MOS容量素子には0.5V〜−2.
5Vが、また高温用MOS容量素子には2.5V〜−
0.5Vが印加される。実際には例えば、低温用MOS
容量素子MOS1には、同図6(a)のように常温(25
℃)において−2Vが印加され、−30℃において0.5
Vが印加されるようにし、高温用MOS容量素子MOS
2には同図(b)に示すように、常温(25℃)において
は1Vが、80℃においては−1Vが印加されるように夫
々の制御電圧に補正値としてバイアスを与える。このよ
うに構成すれば、同図6(a)、(b)中に矢印にて示
したように容量値の変化が表われる。その結果、図7に
示すように低温用MOS容量素子は曲線Aにて示すよう
に常温より低温になるに従って容量が減少するのに対
し、高温側ではMOS容量素子の飽和領域にある為容量
は変化しない。また高温用MOS容量素子では同Bに示
すように常温より高温になるに従って容量が増加するの
に対し、低温側ではMOS容量素子の飽和減衰領域にあ
る為容量は変化しない。従って、この二つの容量変化
は、図3に示したように3次曲線を呈するATカット水
晶振動子を用いた発振器を温度補償するのに適している
ことが理解できよう。
て、温度補償回路部分のみを書き表したものであり、こ
の例では前記二つのMOS容量素子に感度調整用固定容
量を付加した点が特徴である。この例に示す回路は、同
図に示すように低温補償用回路として、第一のMOS容
量素子MOS1と直列に固定容量素子Cf1を接続し、高
温用補償回路のMOS容量素子MOS2には並列に固定
容量素子Cf2を接続したものである。更に、夫々の制御
信号としてVcont 1とVcont 2を印加することは図1に示
した例と同じであるが、二つのMOS容量素子の接続点
には固定容量素子Cf1が挟まることになるので、MOS
1のアノードとMOS2の夫々に抵抗R5-1、R5-2を介
して同一基準電位Vref2を印加する。この回路において
も基本的動作は、上述した通りであるが、低温用MOS
容量素子には直列に、高温用MOS容量素子には並列に
固定容量素子を接続することによって、夫々補償特性曲
線形状を任意に設定する自由度を与えたものである。即
ち、低温用補償回路として第一のMOS容量素子MOS
1とコンデンサ(固定容量素子)Cf1とを直列に接続す
ると共に、高温用補償回路として第二のMOS容量素子
MOS2とコンデンサ(固定容量素子)Cf2とを並列に
接続したものである。このように固定容量素子と可変容
量素子との直列回路及び並列回路の合成容量値は周知の
通り次の式で求められる。 直列回路(低温用)Cs=Cf1・MOS1/(Cf1+M
OS1) 並列回路(高温用)Cp=MOS2+Cf2
大きく相違する場合、回路の合成容量の性質を考える
と、直列回路においては小さい方の容量値に支配され、
並列回路においては大きい方の容量値に支配される。即
ち、直列回路においては小さい値の容量素子の変化が支
配的になるのに対し、並列回路では大きな値の容量素子
の変化が支配的となる。この実施例では、この原理に従
って低温領域と高温領域の夫々の補償感度、あるいは補
償特性曲線を個別に、しかも任意に設定できるようにし
たものである。概念的に説明すれば、低温用補償回路で
は、常温から低温になるに従ってMOS容量素子の容量
値が小さくなるように制御電圧を印加するから、常温に
おけるMOS容量素子の容量値に対し直列に接続した固
定容量素子の値がほぼ同じ場合を想定すれば、常温以下
の温度においてMOS容量素子の値が小さくなる範囲で
は、該MOS容量素子の値の変化が支配的となる。一
方、常温から高温になるとMOS容量素子の値が大きく
なるとしても、直列に接続した固定容量値の小さな値に
制限されて、直列の合成容量値は殆ど変化しないことに
なる。従って、MOS容量素子の飽和部分を使用する場
合であっても、その飽和曲線の傾き等の特性を、補償対
象であるATカット水晶振動子の曲線に近似する際、M
OS容量素子と固定容量素子の値の組み合わせに基づい
て自由に選択することができる。この作用効果は高温補
償においても同様に得られる。高温においては、上述し
たように低温用と補償の方向が逆になることから、MO
S容量素子と並列に固定容量を接続した方が効果的であ
る。即ち、高温用MOS容量素子には、常温及び常温以
下の温度において容量値の変化が僅少であるが、常温以
上において容量値が大きくなるように制御電圧を印加す
るから、例えば、常温における固定容量素子値とMOS
容量素子の値とがほぼ同じ場合を想定すれば、常温以下
の温度においてMOS容量素子値が小さくなる場合であ
っても、並列接続した固定容量素子の値に制限されて、
変化が僅少になる。勿論、MOS容量素子の値が変化し
ない場合は、合成容量値にも変化はない。一方、常温以
上の温度においてはMOS容量素子値が大きくなるか
ら、並列合成容量はMOS容量素子の増加に対応して大
きくなるから、温度上昇に応じて高くなる周波数を基準
温度の周波数に引き戻すように補償する作用が得られる
ことは上述したとおりであり、この例では、固定容量素
子値とMOS容量素子の値との組み合わせによって、種
々、合成容量値の温度に対する変化特性を任意に設定す
ることが可能となる。
高温用補償回路の位置を入れ替えたものであり、この構
成によれば、図では直流阻止用コンデンサC3を表示し
ているが、直列挿入用固定容量素子Cf1にて代用するこ
ともできる、しかも、二つのMOS容量素子のゲートと
アノードが互いに直結できるから、個別に必要であった
交流阻止用抵抗R5が一つで済むという利点がある。な
お、本発明においてはMOS容量素子として図2に示す
ものに限定する必要が無いことは云うまでもないが、そ
の他、MOS容量素子の接続方向を互いに逆にするこ
と、あるいは低温用MOS容量素子と高温用MOS容量
素子とを並列に接続することも可能である。更には、図
示を省略するが、夫々の補償回路のMOS容量素子や固
定容量素子に並列又は直列に他の固定容量素子あるいは
可変容量素子を接続することによって、更に設計の自由
度を向上させることもできる。更には、MOS容量素子
に印加する制御電圧信号に、変調用信号を重畳するこ
と、あるいは、受信機や送信機に使用する発振器におい
て、所要の周波数信号に同期させるためやAFC機能を
付加する手段として、前記MOS容量素子の制御信号に
これらの信号を重畳することも可能である。さらに、水
晶振動子には製造誤差によって、温度特性に若干のばら
つきが伴うことがあるが、これらを補正するための直流
電圧信号をMOS容量素子に適宜重畳するすることも効
果的であろう。なお、MOS容量素子の制御電圧と容量
変化の特性として一例を図2に示したが、実験によれば
単に直流電圧を変化させた場合と、制御電圧信号に高周
波発振信号(交流信号や振幅が変化する信号)を重畳し
た場合は、必ずしも図2のとおりの変化を呈しない場合
があるから、適宜、その変化の様子を踏まえて実際の素
子値を決定する必要がある。すなわち、直流電圧に交流
信号が重畳される場合であって、その交流信号の振幅値
のピーク部分がMOS容量素子の容量変化が飽和する部
分に達する場合は、結果的に制御電圧の平均電圧が変動
することになるから、直流電圧単体を制御電圧とする場
合とは異なった容量変化を呈することがある。一般に
は、図2に示した容量変化曲線の傾斜が小さくなること
が確認されている。
電圧Vcont2の一例として−30℃〜80℃の温度範囲
内に亙って一次的に変化するものを用いて本発明を説明
したが、実際にはMOS容量素子の容量値は飽和領域に
おいても若干変化するので高温補償用MOS容量素子も
低温領域でわずかながら動作し、低温補償用MOS容量
素子も高温領域でわずかながら動作することになる。そ
こで、例えば図10に示すように25℃以下の範囲では
0.5V〜3Vの範囲を一次的に変化し且つ、25℃以
上の範囲ではほぼ一定の電圧0.5Vを保つような制御
電圧を低温用の温度補償制御電圧Vcont1として、更
に、25℃以下の範囲では電圧0.5Vをほぼ一定に保
ち且つ、25℃以上の範囲では0.5V〜3Vの範囲を
一次的に変化するような制御電圧を高温用の温度補償制
御電圧Vco nt2として用いることにより高温領域では低
温補償用MOS容量素子MOS2の端子間容量値を一定
に保ち、低温領域では高温補償用MOS容量素子MOS
2の端子間容量値を一定に保つよう制御することが可能
となり、不要な容量変化を抑え、高精度に周波数温度補
償制御を行うことができる。そして、このような制御電
圧を発生させる為には図11に示すような制御回路cont
を用いれば良い。即ち、図11は本発明に基づく温度補
償発振器に用いる制御回路の実施例の回路図を示すもの
でありこの制御回路contの構成は以下の通りである。電
源Vccに温度センサーであるダイオード1のアノード端
を抵抗2を介して接続すると共に、ダイオード1のカソ
ード端を接地し、ダイオード1のアノード端をオペアン
プ3のプラス入力端子に接続すると共に、オペアンプ3
のマイナス入力端子と出力端子とを抵抗4を介して接続
し、更に、オペアンプ3のマイナス入力端子を抵抗5を
介して基準電源V2に接続する。更に、オペアンプ3の
出力端子を抵抗6を介して、オペアンプ7のマイナス入
力端子と、FET8のソース端子と、FET9のドレイ
ン端子とにそれぞれ接続すると共に、オペアンプ7をマ
イナス入力端子を先の基準電源V2に接続する。
ト端子及びFET9のゲート端子それぞれ接続し、更
に、FET10とカレントミラー構成するFET11の
ドレイン端子及びゲート端子とFET8のソース端子と
を接続する。そして、FET10とFET11のソース
端子を電源Vccラインに接続すると共に、FET10の
ドレイン端子をソースを接地したFET12のドレイン
端子とゲート端子とに接続する。更に、FET13をF
ET12とカレントミラー接続すると共に、FET13
のドレイン端子を低温補償電圧出力段であるオペアンプ
14のマイナス入力端子に接続し、オペアンプ14のマ
イナス入力端子と出力端子とを抵抗15を介して接続す
ると共に、オペアンプ14のプラス入力端子と高温補償
電圧出力段であるFET16のプラス入力端子とを接続
し、且つ、オペアンプ14とオペアンプ16夫々のプラ
ス入力端子を基準電源V3に接続する。そして更に、オ
ペアンプ16のマイナス入力端子とFET9のソース端
子とを接続すると共に、オペアンプ16のマイナス入力
端子と出力端子とを抵抗17を介して接続し、更に、オ
ペアンプ16のマイナス入力端子を抵抗18を介して接
地に、オペアンプ14のマイナス入力端子を抵抗19を
介して接地にそれぞれ接続するよう構成したものであ
る。
る。先ず、例えば、基準電圧V2の値をV2=1.3V
とし、基準電圧V3の値をV3=0.5Vとし、温度2
5℃のときのダイオード1の端子間電圧を同温度時に作
動増幅器であるオペンアンプ3の出力が1.3Vを出力
するよう設定し、更に、作動増幅器であるオペアンプ1
4、16の増幅率を1倍とする。このように設定された
制御回路contは、温度がT<25℃の範囲で変化する場
合、オペアンプ3の出力端子からは1.3V以上の電圧
が出力されることによりコンパレータであるオペアンプ
7の出力端子に0V(Lレベル信号)が発生し、これに
よりFET9がOFF動作となりオペアンプ16のマイ
ナス入力端子に抵抗18を介して接地電位0Vが印加さ
れるので高温補償電圧の出力端であるオペアンプ16の
出力端子には図10に示す領域Aの0.5Vの電圧が発
生する。一方、オペアンプ7のLレベル信号出力により
FET8がON動作し、これによりFET10〜13に
発生したドレイン電流は、電源Vcc・FET3の出力端
子間の電位に基づくものであり、FET3の出力電位が
温度変化に対して反比例するよう変化するものであるこ
とから、温度が低下すると共に減少する。そして、この
ドレイン電流に基づく電圧がオペアンプ14のマイナス
入力端子に印加されることから低温補償電圧の出力端で
あるオペアンプ14の出力端子には図10に示す領域B
の温度上昇に対して一次関数的に低下するような電圧が
発生する。次に温度がT≧25℃の場合では、オペアン
プ3の出力端子からは1.3V以下の電圧が出力される
ことによりコンパレータであるオペアンプ7の出力端子
に電源Vccと等しいHレベル信号が発生し、これにより
FET9がON動作となりオペアンプ16のマイナス入
力端子にはオペアンプ3の出力電圧が印加される。そし
て、オペアンプ3の出力電圧が温度変化に対して反比例
に変化するものであることから、高温補償電圧の出力端
であるオペアンプ16の出力端子には図10に示す領域
Cの温度上昇に対して一次関数的に増加するような電圧
が発生する。一方、オペアンプ7のHレベル信号出力に
よりFET8がOFF動作となるので、FET10〜1
3がOFF動作となり、この為、オペアンプ14のマイ
ナス入力端子には抵抗19を介して接地電位0Vが印加
されるので低温補償電圧の出力端であるオペアンプ14
の出力端子には図10に示す領域Dの0.5Vの電圧が
発生する。
で、温度センサ、即ちMOS容量素子の制御電圧信号と
して印加する信号は温度に対して直線的に変化するもの
でよいから、従来のように、2次曲線あるいは3次曲線を
生成する必要がなく、回路の簡素化によるコスト削減、
小型化等々が可能である。更に、従来の直接型TCXO
に比べれば、発振ループ中にサーミスタ等の抵抗成分が
挿入されないから、発振維持のための消費電力が小さく
て済むメリットや、該抵抗成分の変化に伴う発振レベル
変動がないから、その補償回路も不要となり、回路構成
が簡素化される。また、常温近傍の補償感度を殆どゼロ
に等しく設定できるから、最も使用頻度の高い常温近傍
における発振信号のC/N悪化を防止することができ
る。即ち、常温近傍を含みその両側の所要温度範囲で
は、MOS容量素子の容量変化が僅少な領域を使用する
ものであるから、制御電圧信号中に雑音成分が混入した
場合であっても、殆ど、発振出力には現われないことに
なり、高品質の発振信号を得ることができる。
1に示した二つのMOS容量素子に供給すべき制御電圧
を設定した例を示す図。
と、高温部補償を説明する為の図。
子の容量値が変化する状態を示す図。
の位置を入れ替えた状態を示す図。
のである。
のである
デンサ,R1,R2、Re、R3、R4 抵抗,C1 第一の
コンデンサ、C2 第二のコンデンサ,C3 直流阻止用
容量、MOS1、MOS2 MOS容量素子、TSEN
温度センサ、cont制御回路、1 ダイオード、2、4、
5、6、15、17、18、19 抵抗、3、7、1
4、16 オペアンプ、8、9、10、11、12、1
3 FET。
Claims (5)
- 【請求項1】 圧電素子と、増幅器と、周波数温度補償
回路とを備えた発振器であって、前記周波数温度補償回
路は、低温部補償用MOS容量素子と、高温部補償用M
OS容量素子とを含み、 前記低温部補償用MOS容量素子には常温近傍及びそれ
以上の温度において電圧変化に対する容量変化が僅少で
あるが低温になるに従ってその容量値が減少するように
変化し、また前記高温部補償用MOS容量素子には常温
近傍及びそれ以下の温度においては電圧変化に対する容
量変化が僅少であるが高温になるに従ってその容量値が
増加するように、夫々制御電圧が印加されたことを特徴
とする温度補償発振器。 - 【請求項2】 増幅器と、圧電振動子と、該振動子に直
列に共に同一極性向きに接続された第一と第二の二つの
MOS容量素子と更にこれらに直列に接続した容量素子
とを備え、前記第一のMOS容量素子と圧電振動子との
接続点に第一の制御電圧信号を供給し、前記第二のMO
S容量素子と容量素子との接続点に第二の制御電圧信号
を供給し、前記二つのMOS容量素子の接続点に基準電
圧信号を供給することによって、前記二つのMOS容量
素子の夫々を常温を基準として低温領域及び高温領域夫
々において独立に温度補償するようにしたことを特徴と
する請求項1記載の温度補償発振器。 - 【請求項3】 前記MOS容量素子のうち低温補償用M
OS容量素子には直列に固定容量素子を、また高温用M
OS容量素子には並列に固定容量素子を接続したことを
特徴とする請求項1または2記載の温度補償発振器。 - 【請求項4】 前記低温補償回路と高温補償回路が互い
に並列に接続されたことを特徴とする請求項1記載の温
度補償発振器。 - 【請求項5】 前記低温部補償用MOS容量素子には常
温近傍以下の温度範囲では温度の低下と共に電圧が増加
し且つ、常温部近傍以上の温度範囲では所要の定電圧で
あるような前記制御電圧を印加し、前記高温部補償用M
OS容量素子には常温近傍以下の温度範囲では所要の定
電圧であり且つ、常温部近傍以上の温度範囲では温度の
上昇と共に電圧が増加するような前記制御電圧を印加す
ることを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の温度補
償発振器。
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