JP2001060726A - 熱電モジュール - Google Patents

熱電モジュール

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JP2001060726A JP2000180191A JP2000180191A JP2001060726A JP 2001060726 A JP2001060726 A JP 2001060726A JP 2000180191 A JP2000180191 A JP 2000180191A JP 2000180191 A JP2000180191 A JP 2000180191A JP 2001060726 A JP2001060726 A JP 2001060726A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械強度が高く、冷却効率も高い熱電モジュ
ールを提供する。 【解決手段】 熱電モジュールは、p型及びn型の複数
個の熱電素子4が交互に配列され、各熱電素子4が直列
に接続されるように複数個の電極2により接続され、更
に電極2に少なくとも1枚以上の基板1が接合されてい
る。この熱電モジュールにおいて、熱電素子4の総断面
積をAとし、基板面積をSとするとき、A/Sを0.4
2以上とする。好ましくは、A/Sは0.45以上であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱電発電又は熱電冷
却等に使用される熱電モジュールに関し、特に、熱効率
及び機械的強度が高い熱電モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表1に示すような熱電素子の両面
が基板に挟まれている熱電モジュールが知られている。
【0003】
【表1】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の熱電モ
ジュールは表1に示すように、(総熱電素子面積)/
(基板面積)が0.41以下であるものしかない。この
ような熱電モジュールは機械的強度が低く、冷却効率も
低いという問題点がある。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、機械強度が高く、冷却効率も高い熱電モジ
ュールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱電モジュ
ールは、p型及びn型の複数個の熱電素子が交互に配列
され、各熱電素子が直列に接続されるように複数個の電
極により接続され、更に前記電極に少なくとも1枚以上
の基板が接合されている熱電モジュールにおいて、前記
熱電素子の総断面積をAとし、前記基板面積をSとする
とき、A/Sが0.42以上であることを特徴とする。
【0007】本発明に係る他の熱電モジュールは、p型
及びn型の複数個の熱電素子が交互に配列され、各熱電
素子が直列に接続されるように複数個の電極により接続
され、更に前記電極に少なくとも1枚以上の基板が接合
されている熱電モジュールにおいて、前記熱電素子の総
断面積をAとし、前記熱電素子が配列される領域の面積
をPとするとき、A/Pが0.45以上であることを特
徴とする。
【0008】この場合、前記電極の総断面積をDとし、
前記基板面積をSとするとき、D/Sが0.75以上で
あることが好ましい。
【0009】また、前記電極の厚さは、50μm以上で
あることが好ましい。
【0010】更に、前記熱電素子の熱電材料の熱伝導率
が1.35W/(m・K)以下であることが好ましい。
【0011】本発明おいては、熱電素子の総断面積をA
とし、基板面積をSとするとき、A/Sを0.42以上
とすることにより、接合面積が増大し、熱電素子間の空
気の少なくなるため、機械強度が高く、冷却効率も高く
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る熱電
モジュールについて添付の図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明の実施例に係る熱電モジュールを示す
断面図である。図2は同じくその熱電モジュールの熱電
素子4の配置を示す平面図である。図1に示すように、
本実施例では、基板1の上に電極2が形成され、この電
極2の上にはんだ3を介してp型及びn型の熱電素子4
が接合されている。この熱電素子4に電極2が接合され
ていない側にも同様にはんだ3を介して電極2が接合さ
れ、更に電極2には基板1が接合されている。本実施例
においては、熱電素子4の総断面積をAとし、この基板
1の基板面積をSとするとき、A/Sが0.42以上で
ある。また、熱電素子4の総断面積をAとし、熱電素子
4が配列される領域の面積(以下、熱電素子4の占有面
積という。)をPとするとき、A/Pが0.45以上で
ある。更に、電極2の総断面積をDとし、基板1の基板
面積をSとするとき、D/Sが0.75以上である。更
にまた、電極2の厚さは50μm以上であり、熱電素子
4の熱電材料の熱伝導率は1.35W/(m・K)以下
である。
【0013】なお、熱電素子4の占有面積とは図2に示
すように、基板1上に配列された熱電素子4のうち、最
も外側に配列された熱電素子4の外側面を結んで得られ
る領域Bの面積のことである。また、基板1は、例えば
Al23を使用して形成することができる。更に、図1
に示される基板1の大きさが上下で異なる場合には、小
さい方の基板1の面積が基板面積として適用される。更
にまた、電極2は例えば、めっき法又はDBC法(ダイ
レクト・ボンディング・カッパ接合法)によりCuを使
用して形成することができる。
【0014】以下、本発明の熱電モジュールの数値限定
理由について説明する。
【0015】熱電素子の総断面積をAとし、基板面積を
Sとするとき、A/S:0.42以上 熱電素子の配列が密になると、熱電素子と熱電素子との
間にある気体、例えば空気又は窒素が少なくなり、対流
による損失が小さくなる。また、熱電素子の接合面積が
増大するため、耐衝撃性及び耐振動性が向上する。この
効果は熱電素子の総断面積をAとし、基板面積をSとす
るとき、A/Sが0.42以上で得ることができる。従
って、熱電素子の総断面積をAとし、基板面積をSとす
るとき、A/Sを0.42以上とする。なお、このA/
Sの値は高いほど熱電モジュールの効率は上昇するので
好ましく、A/Sが0.5以上であることが好ましい。
【0016】熱電素子の総断面積をAとし、熱電素子が
配列される領域の面積をPとするとき、A/P:0.4
5以上 熱電素子の配列が密になると、熱電素子と熱電素子との
間にある気体、例えば空気又は窒素が少なくなり、対流
による損失が小さくなる。また、熱電素子の接合面積が
増大するため、耐衝撃性及び耐振動性が向上する。この
効果は、図2に示すように、熱電素子の総断面積をAと
し、熱電素子が配列される領域の面積をPとするとき、
A/Pが0.45以上で得ることができる。従って、熱
電素子の総断面積をAとし、熱電素子が配列される領域
の面積をPとするとき、A/Pは0.45以上とするこ
とが好ましい。更に好ましくはA/Pは0.55以上で
ある。
【0017】電極の総断面積をDとし、基板面積をSと
するとき、D/S:0.75以上 熱電素子の配列が密になり、熱電密度が高くなると、熱
流密度が高くなる。これは熱伝導率が高い電極を大きく
することにより、効率的に発散させるためである。この
効果を得るために、電極の総断面積をDとし、基板面積
をSとするとき、D/Sは0.75以上とすることが好
ましい。更に好ましくはD/Sは0.8以上である。
【0018】電極の厚さ:50μm以上 電極の厚さは、厚くなるほど発熱ジュール熱が少ない。
特に、熱流密度が大きくなると、電極の温度が高くなり
やすい。このため、電極の電気抵抗が高くなりやすいの
で電極を厚くする必要がある。この効果を得るために、
電極の厚さは50μm以上とすることが好ましい。更に
好ましくは電極の厚さは100μm以上であり、更に一
層好ましくは150μmである。
【0019】熱電素子の熱電材料の熱伝導率:1.35
W/(m・K)以下 熱電導率による熱電モジュールの性能低下が小さくなる
ため、熱伝導率は小さい方がよい。特に、熱電素子の断
面積が大きい場合には有効である。熱電モジュールの性
能を低下させない効果を得るために、熱電素子の熱電材
料の熱伝導率は1.35W/(m・K)以下とすること
が好ましい。更に好ましくは熱電素子の熱電材料の熱伝
導率は1.3W/(m・K)以下であり、更に一層好ま
しくは熱電素子の熱電材料の熱伝導率は1.2W/(m
・K)以下である。これらの熱伝導率の値はp型の熱電
素子及びn型の熱電素子共に、この特性を示すことが望
ましいが、いずれか一方が満足すればよい。
【0020】
【実施例】以下、図1に示す実施例の構造を有する表2
乃至表13に示す熱電モジュールを作製し、その熱電モ
ジュールの実施例について、その機械強度及び冷却効率
を比較例と比較して具体的に説明する。ここで、下記表
1乃至13の欄に示す「熱電素子が配列される領域」と
は、図2に示すように、熱電素子4が占有する部分のこ
とであり、その領域は図2の斜線部以外の部分で示され
る領域Bのことである。また、下記表1乃至13の基板
の欄に示す「周辺部」とは、「熱電素子が配列される領
域」の端から基板1の端までの長さのことであり、図2
に示すように、Eで示す長さのことである。なお、「熱
電素子が配列される領域」は、例えば基板1が正方形又
は長方形の場合、(基板の1辺の長さ−(周辺部×
2))×(基板の1辺の長さ−(周辺部×2))によっ
て得られる。更に、表1乃至13の電極の欄に示す「廃
熱側総電極面積」は、例えば全ての電極サイズが同一の
熱電モジュールの場合、電極面積×(対数+1)によっ
て得られる。熱電モジュールにより、基板1のサイズが
上下(冷却側と廃熱側)で異なるものがあるが、その場
合は、基板1のサイズが小さい方の基板1の電極の総断
面積をDとする。例えば、本発明の後述する実施例及び
比較例で採用した熱電モジュールのように、上下の基板
1のサイズが同じ場合は、廃熱側総電極面積をDとす
る。
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】
【表5】
【0025】
【表6】
【0026】
【表7】
【0027】
【表8】
【0028】
【表9】
【0029】
【表10】
【0030】
【表11】
【0031】
【表12】
【0032】
【表13】
【0033】第1実施例 表2及び表3に示す構造を有する熱電素子面積が同一で
基板サイズが異なる熱電モジュールを作製した。なお、
熱電素子の高さは0.8mmであり、基板の材質はAl
23であり、基板の厚さは0.3mm、熱電素子の熱電
材料の熱伝達率は1.5W/(m・K)であった。
【0034】この熱電モジュールについて同一条件のサ
ンプルを6個用意し、冷却効率及び機械強度について調
査した。
【0035】冷却効率については、低温側の温度(T
c)を25℃とし、高温側の温度(Th)を60℃と
し、吸熱量をQ、冷却効率をη、熱電モジュールの消費
電力をW pとするとき、冷却効率ηは下記数式1により
示される。なお、吸熱量はTc=Th=42.5℃にお
ける最大吸熱量の1/3とした。この数式1により冷却
効率を算出した。なお、測定は乾燥空気中で行った。
【0036】
【数1】η=Q/Wp
【0037】機械強度については、耐衝撃性及び耐振動
性を評価した。図3は耐衝撃性の評価に使用される試料
を示す断面図、図4は同じくその斜視図、図5は耐衝撃
試験の試験方法を示す模式図であって(a)はZ軸方向
の試験方法を示し、(b)はX軸方向の試験方法を示
し、(c)Y軸方向の試験方法を示す模式図である。試
料20は、冷却側基板10と廃熱側基板11との間に熱
電素子4が配置された熱電モジュールに対し、その冷却
側基板10の上面に質量が1.2gのおもり12をはん
だ3により固定したものである。試料20は廃熱側基板
11を正面視H形の衝撃台13の表面に向け、はんだ3
により衝撃台13に固定されている。試料20を固定す
る衝撃台13の箇所は、図5(a)乃至(c)に示すよ
うに、耐衝撃試験を行う軸方向により異なる。例えば、
Z軸方向の衝撃試験を行う場合、衝撃台13の凹部に試
料20を固定し、X軸又はY軸方向の衝撃試験を行う場
合、衝撃台13の側部に試料20を固定する。
【0038】耐衝撃性の評価については、上述の試料2
0を衝撃台13に固定し、その衝撃台13を試験台15
に落下させて、落下衝撃力を加えることにより、150
0Gの加速度を0.5ミリ秒作用させた。(MIL規格
STD−883,2002 ConditionB 1500G 0.5ミリ秒)試
料20に加速度を付与する方向は、図4に示すように、
基板10、11と垂直方向(Z軸方向)及び基板10、
11の表面に平行な直行する2方向(X軸方向及びY軸
方向)の3方向である。夫々の方向について、図5
(a)乃至(c)に示すように、試料20の位置を変え
て衝撃台13に固定して衝撃を加えた。この衝撃を加え
る回数は、各方向及び各向きについて、夫々5回ずつ加
えた。即ち、1つの試料20につき、5(回数)×2
(向き)×3(方向)=30回の衝撃を与えた。このと
き、試料20の温度27℃における交流電気抵抗のテス
ト前後の変化率(ΔACR)及びテスト前後の廃熱側基
板表面温度が27℃における最大温度差ΔTmaxの変化
率(ΔΔTmax)を求めた。同じ条件の試料20(サン
プル)を6個用意し、夫々に対して衝撃を加え、耐衝撃
性の評価を行った。このΔACRは下記数式2で求め、
ΔΔTmaxは下記数式3により求めた。
【0039】
【数2】ΔACR=((テスト後のACR)−(テスト
前のACR))/(テスト前のACR)
【0040】
【数3】ΔΔTmax=((テスト後のΔTmax)−(テス
ト前のΔTmax))/(テスト前のΔTmax
【0041】図6は耐振動性の評価に使用される試料を
示す斜視図である。耐振動性の評価については、耐衝撃
性の評価と同様に図3に示す試料20を使用した。この
試料20の廃熱側基板11を振動台14の上にはんだ3
で固定し、試料20に対して振動台14を一方向に振動
させることにより、20Gの加速度を20乃至2000
Hzの周波数で作用させた。即ち、加速度が20Gとな
るようにして周波数を20から2000Hzまで上げ
た。これを1回振動させたとする。(MIL規格STD−8
83,2007 Condition A 20G,20〜2000Hz)
【0042】試料20に加速度を付与する方向は、図6
に示すように、基板10、11と垂直方向(Z軸方向)
及び基板10、11の表面に平行な直行する2方向(X
軸方向及びY軸方向)の3方向である。夫々の方向につ
いて4回、即ち、1つの試料20につき、4(回数)×
3(方向)=12回の振動を与えた。このとき、試料2
0の温度27℃における交流電気抵抗のテスト前後の変
化率(ΔACR)及び廃熱側基板表面温度が27℃にお
けるテスト前後の最大温度差ΔTmaxの変化率(ΔΔT
max)を求めた。同じ条件の試料20(サンプル)を6
個用意し、夫々に対して振動させて耐振動性の評価を行
った。なお、ΔACRは上記数式2で求め、ΔΔTmax
は上記数式3により求めた。これらの結果を表14乃至
16に示す。
【0043】
【表14】
【0044】
【表15】
【0045】
【表16】
【0046】上記表14乃至16に示すように、実施例
No.1乃至4はいずれも冷却効率、耐衝撃性及び耐振動
性について良好な結果を得ることができた。即ち、(熱
電素子の総断面積)/(基板面積)の値が0.42以
上、更に望ましくは0.5以上で良好な結果を得ること
ができた。一方、比較例No.28乃至30は(熱電素子
の総断面積)/(基板面積)の値が本発明の範囲の下限
値未満であると共に、(熱電素子の総断面積)/(熱電
素子が配列される領域の面積)の値が本発明の下限値未
満であるため、冷却効率、耐衝撃性及び耐振動性につい
て良好な結果を得ることができなかった。
【0047】第2実施例 表3乃至表5に示す構造を有する基板サイズが同一で熱
電素子面積が異なる熱電モジュールを作製した。なお、
第1実施例と同様に熱電素子の高さは0.8mmであ
り、基板の材質はAl23であり、基板の厚さは0.3
mm、熱電素子の熱電材料の熱伝達率は1.5W/(m
・K)であった。
【0048】これらの熱電モジュールについて第1実施
例と同様に冷却効率及び機械強度について調査した。冷
却効率については、第1実施例と同様に、上記数式1に
より冷却効率を算出した。機械強度については、第1実
施例と同様に、耐衝撃性及び耐振動性を評価した。
【0049】耐衝撃性については、第1実施例と同様に
して、試料20に対して直交する3方向に1500Gの
加速度を0.5ミリ秒作用させた。即ち、この衝撃を1
つの試料20につき、5(回)×2(向き)×3(方
向)=30回与えた。このとき、試料20の温度27℃
における交流電気抵抗のテスト前後の変化率(ΔAC
R)及び廃熱側基板表面温度が27℃における最大温度
差ΔTmaxのテスト前後の変化率(ΔΔTmax)を求め
た。同じ条件の試料20(サンプル)を6個用意し、夫
々に対して衝撃を加え、耐衝撃性の評価を行った。
【0050】耐振動性についても、第1実施例と同様に
して評価した。即ち、試料20の廃熱側基板11を振動
台14の上にはんだ3で固定し、この試料20に対して
振動台14をX、Y又はZ軸方向のいずれか一方向に振
動させて、加速度が20Gとなるようにして周波数を2
0から2000Hzまで上げた。この振動を1つの試料
20につき、4(回)×3(方向)=12回与えた。こ
のとき、試料20の温度27℃における交流電気抵抗の
テスト前後の変化率(ΔACR)及び廃熱側基板表面温
度が27℃における最大温度差ΔTmaxのテスト前後の
変化率(ΔΔTm ax)を求めた。同じ条件の試料20
(サンプル)を6個用意し、夫々に対して振動させて耐
振動性の評価を行った。これらの結果を表17に示す。
【0051】
【表17】
【0052】上記表17に示すように、実施例No.5乃
至8はいずれも冷却効率、耐衝撃性及び耐振動性につい
て良好な結果を得ることができた。即ち、(熱電素子の
総断面積)/(基板面積)の値が0.42以上、更には
0.5以上で高特性を得ることができた。一方、比較例
No.31乃至34は(熱電素子の総断面積)/(基板面
積)の値が本発明の範囲の下限値未満であると共に、
(熱電素子の総断面積)/(熱電素子が配列される領域
の面積)の値が本発明の下限値未満であるため、冷却効
率、耐衝撃性及び耐振動性について良好な結果を得るこ
とができなかった。
【0053】第3実施例 表5及び表6に示す構造を有する熱電素子面積が同一で
電極の総面積が異なる熱電モジュールを作製した。な
お、第1実施例と同様に熱電素子の高さは0.8mmで
あり、基板の材質はAl23であり、基板の厚さは0.
3mm、熱電素子の熱電材料の熱伝達率は1.5W/
(m・K)であった。
【0054】これらの熱電モジュールについて第1実施
例と同様に冷却効率及び機械強度について調査した。冷
却効率については、第1実施例と同様に、上記数式1に
より冷却効率を算出した。機械強度については、第1実
施例と同様に、耐衝撃性及び耐振動性を評価した。
【0055】耐衝撃性については、第1実施例と同様に
して、試料20に対して直交する3方向に1500Gの
加速度を0.5ミリ秒作用させた。即ち、この衝撃を1
つの試料20につき、5(回)×2(向き)×3(方
向)=30回与えた。このとき、試料20の温度27℃
における交流電気抵抗のテスト前後の変化率(ΔAC
R)及び廃熱側基板表面温度が27℃における最大温度
差ΔTmaxのテスト前後の変化率(ΔΔTmax)を求め
た。同じ条件の試料20(サンプル)を6個用意し、夫
々に対して衝撃を加え、耐衝撃性の評価を行った。
【0056】耐振動性についても、第1実施例と同様に
して評価した。即ち、試料20の廃熱側基板11を振動
台14の上にはんだ3で固定し、この試料20に対して
振動台14をX、Y又はZ軸方向のいずれか一方向に振
動させて、加速度が20Gとなるようにして周波数を2
0から2000Hzまで上げた。この振動を1つの試料
20につき、4(回)×3(方向)=12回与えた。こ
のとき、試料20の温度27℃における交流電気抵抗の
テスト前後の変化率(ΔACR)及び廃熱側基板表面温
度が27℃における最大温度差ΔTmaxのテスト前後の
変化率(ΔΔTm ax)を求めた。同じ条件の試料20
(サンプル)を6個用意し、夫々に対して振動させて耐
振動性の評価を行った。これらの結果を表18に示す。
【0057】
【表18】
【0058】上記表18に示すように、実施例No.9及
び10は冷却効率、耐衝撃性及び耐振動性について良好
な結果を得ることができた。即ち、(電極の総面積)/
(基板面積)の値が0.75以上、更に好ましくは0.
8以上で高い特性を得ることができた。一方、比較例N
o.35は請求項1を満足するものの、(電極の総面積)
/(基板面積)の値が本発明の範囲未満であるため、耐
衝撃性及び耐振動性については良好な結果を得ることが
できるものの、冷却効率が若干劣った。
【0059】第4実施例 表5及び表6に示す構造を有する熱電素子面積が同一で
電極の総面積が異なる熱電モジュールを作製した。な
お、第1実施例と同様に熱電素子の高さは0.8mmで
あり、基板の材質はAl23であり、基板の厚さは0.
3mm、熱電素子の熱電材料の熱伝達率は1.5W/
(m・K)であった。
【0060】これらの熱電モジュールについて第1実施
例と同様に冷却効率及び機械強度について調査した。冷
却効率については、第1実施例と同様に、上記数式1に
より冷却効率を算出した。機械強度については、第1実
施例と同様に、耐衝撃性及び耐振動性を評価した。
【0061】耐衝撃性については、第1実施例と同様に
して、試料20に対して直交する3方向に1500Gの
加速度を0.5ミリ秒作用させた。即ち、この衝撃を1
つの試料20につき、5(回)×2(向き)×3(方
向)=30回与えた。このとき、試料20の温度27℃
における交流電気抵抗のテスト前後の変化率(ΔAC
R)及び廃熱側基板表面温度が27℃における最大温度
差ΔTmaxのテスト前後の変化率(ΔΔTmax)を求め
た。同じ条件の試料20(サンプル)を6個用意し、夫
々に対して衝撃を加え、耐衝撃性の評価を行った。
【0062】耐振動性についても、第1実施例と同様に
して評価した。即ち、試料20の廃熱側基板11を振動
台14の上にはんだ3で固定し、この試料20に対して
振動台14をX、Y又はZ軸方向のいずれか一方向に振
動させて、加速度が20Gとなるようにして周波数を2
0から2000Hzまで上げた。この振動を1つの試料
20につき、4(回)×3(方向)=12回与えた。こ
のとき、試料20の温度27℃における交流電気抵抗の
テスト前後の変化率(ΔACR)及び廃熱側基板表面温
度が27℃における最大温度差ΔTmaxのテスト前後の
変化率(ΔΔTm ax)を求めた。同じ条件の試料20
(サンプル)を6個用意し、夫々に対して振動させて耐
振動性の評価を行った。これらの結果を表19に示す。
【0063】
【表19】
【0064】上記表19に示すように、実施例No.11
は冷却効率、耐衝撃性及び耐振動性について良好な結果
を得ることができた。一方、比較例No.36及び37は
請求項1を満足するものの、(電極の総面積)/(基板
面積)の値が本発明の範囲未満であるため、耐衝撃性及
び耐振動性については良好な結果を得ることができるも
のの、冷却効率が若干劣った。
【0065】第5実施例 表5乃至表8に示す構造を有する熱電素子面積が同一で
電極の厚さが異なる熱電モジュールを作製した。なお、
第1実施例と同様に熱電素子の高さは0.8mmであ
り、基板の材質はAl23であり、基板の厚さは0.3
mm、熱電素子の熱電材料の熱伝達率は1.5W/(m
・K)であった。
【0066】これらの熱電モジュールについて第1実施
例と同様に冷却効率及び機械強度について調査した。冷
却効率については、第1実施例と同様に、上記数式1に
より冷却効率を算出した。機械強度については、第1実
施例と同様に、耐衝撃性及び耐振動性を評価した。
【0067】耐衝撃性については、第1実施例と同様に
して、試料20に対して直交する3方向に1500Gの
加速度を0.5ミリ秒作用させた。即ち、この衝撃を1
つの試料20につき、5(回)×2(向き)×3(方
向)=30回与えた。このとき、試料20の温度27℃
における交流電気抵抗のテスト前後の変化率(ΔAC
R)及び廃熱側基板表面温度が27℃における最大温度
差ΔTmaxのテスト前後の変化率(ΔΔTmax)を求め
た。同じ条件の試料20(サンプル)を6個用意し、夫
々に対して衝撃を加え、耐衝撃性の評価を行った。
【0068】耐振動性についても、第1実施例と同様に
して評価した。即ち、試料20の廃熱側基板11を振動
台14の上にはんだ3で固定し、この試料20に対して
振動台14をX、Y又はZ軸方向のいずれか一方向に振
動させて、加速度が20Gとなるようにして周波数を2
0から2000Hzまで上げた。この振動を1つの試料
20につき、4(回)×3(方向)=12回与えた。こ
のとき、試料20の温度27℃における交流電気抵抗の
テスト前後の変化率(ΔACR)及び廃熱側基板表面温
度が27℃における最大温度差ΔTmaxのテスト前後の
変化率(ΔΔTm ax)を求めた。同じ条件の試料20
(サンプル)を6個用意し、夫々に対して振動させて耐
振動性の評価を行った。これらの結果を表20に示す。
【0069】
【表20】
【0070】上記表20に示すように、実施例No.12
乃至15は冷却効率、耐衝撃性及び耐振動性について良
好な結果を得ることができた。即ち、電極の厚さが50
μm以上、好ましくは100μm以上で高い特性を得る
ことができた。一方、比較例No.38及び39は請求項
1を満足するものの、電極の厚さが本発明の範囲未満で
あるため、耐衝撃性及び耐振動性は良好な結果を得るこ
とができるものの、冷却効率が若干劣った。
【0071】第6実施例 表7及び表8に示す構造を有する熱電素子面積が同一で
電極の厚さが異なる熱電モジュールを作製した。なお、
第1実施例と同様に熱電素子の高さは0.8mmであ
り、基板の材質はAl23であり、基板の厚さは0.3
mm、熱電素子の熱電材料の熱伝達率は1.5W/(m
・K)であった。
【0072】これらの熱電モジュールについて第1実施
例と同様に冷却効率及び機械強度について調査した。冷
却効率については、第1実施例と同様に、上記数式1に
より冷却効率を算出した。機械強度については、第1実
施例と同様に、耐衝撃性及び耐振動性を評価した。
【0073】耐衝撃性については、第1実施例と同様に
して、試料20に対して直交する3方向に1500Gの
加速度を0.5ミリ秒作用させた。即ち、この衝撃を1
つの試料20につき、5(回)×2(向き)×3(方
向)=30回与えた。このとき、試料20の温度27℃
における交流電気抵抗のテスト前後の変化率(ΔAC
R)及び廃熱側基板表面温度が27℃における最大温度
差ΔTmaxのテスト前後の変化率(ΔΔTmax)を求め
た。同じ条件の試料20(サンプル)を6個用意し、夫
々に対して衝撃を加え、耐衝撃性の評価を行った。
【0074】耐振動性についても、第1実施例と同様に
して評価した。即ち、試料20の廃熱側基板11を振動
台14の上にはんだ3で固定し、この試料20に対して
振動台14をX、Y又はZ軸方向のいずれか一方向に振
動させて、加速度が20Gとなるようにして周波数を2
0から2000Hzまで上げた。この振動を1つの試料
20につき、4(回)×3(方向)=12回与えた。こ
のとき、試料20の温度27℃における交流電気抵抗の
テスト前後の変化率(ΔACR)及び廃熱側基板表面温
度が27℃における最大温度差ΔTmaxのテスト前後の
変化率(ΔΔTm ax)を求めた。同じ条件の試料20
(サンプル)を6個用意し、夫々に対して振動させて耐
振動性の評価を行った。これらの結果を表21に示す。
【0075】
【表21】
【0076】上記表21に示すように、実施例No.16
乃至19は冷却効率、耐衝撃性及び耐振動性について良
好な結果を得ることができた。即ち、電極の厚さが50
μm以上、好ましくは100μm以上、更に好ましくは
150μm以上で高い特性を得ることができた。一方、
比較例No.40は請求項1及び3は満足するものの、電
極の厚さが本発明の範囲の下限値未満であるため、耐衝
撃性及び耐振動性は良好な結果を得ることができるもの
の、冷却効率は若干劣った。また、電極が厚いと、熱電
モジュールの総厚が大きくなるため、機械的強度が低下
すると考えられる。
【0077】第7実施例 表6、9及び10に示す構造を有する熱電素子面積が同
一で熱電材料の熱伝導率が異なる熱電モジュールを作製
した。なお、第1実施例と同様に熱電素子の高さは0.
8mmであり、基板の材質はAl23であり、基板の厚
さは0.3mmであった。
【0078】これらの熱電モジュールについて第1実施
例と同様に冷却効率及び機械強度について調査した。冷
却効率については、第1実施例と同様に、上記数式1に
より冷却効率を算出した。機械強度については、第1実
施例と同様に、耐衝撃性及び耐振動性を評価した。
【0079】耐衝撃性については、第1実施例と同様に
して、試料20に対して直交する3方向に1500Gの
加速度を0.5ミリ秒作用させた。即ち、この衝撃を1
つの試料20につき、5(回)×2(向き)×3(方
向)=30回与えた。このとき、試料20の温度27℃
における交流電気抵抗のテスト前後の変化率(ΔAC
R)及び廃熱側基板表面温度が27℃における最大温度
差ΔTmaxのテスト前後の変化率(ΔΔTmax)を求め
た。同じ条件の試料20(サンプル)を6個用意し、夫
々に対して衝撃を加え、耐衝撃性の評価を行った。
【0080】耐振動性についても、第1実施例と同様に
して評価した。即ち、試料20の廃熱側基板11を振動
台14の上にはんだ3で固定し、この試料20に対して
振動台14をX、Y又はZ軸方向のいずれか一方向に振
動させて、加速度が20Gとなるようにして周波数を2
0から2000Hzまで上げた。この振動を1つの試料
20につき、4(回)×3(方向)=12回与えた。こ
のとき、試料20の温度27℃における交流電気抵抗の
テスト前後の変化率(ΔACR)及び廃熱側基板表面温
度が27℃における最大温度差ΔTmaxのテスト前後の
変化率(ΔΔTm ax)を求めた。同じ条件の試料20
(サンプル)を6個用意し、夫々に対して振動させて耐
振動性の評価を行った。これらの結果を表22に示す。
【0081】
【表22】
【0082】上記表22に示すように、実施例No.20
及び21は冷却効率、耐衝撃性及び耐振動性について良
好な結果を得ることができた。特に、冷却効率は極めて
優れた結果を得ることができた。一方、比較例No.41
乃至44は請求項1及び4は満足するものの、熱電材料
の熱伝導率が本発明の範囲の上限値を超えているため、
耐衝撃性及び耐振動性は良好な結果を得ることができる
ものの、冷却効率は若干劣った。
【0083】第8実施例 表9乃至表11に示す構造を有する熱電素子面積が同一
で熱電材料の熱伝導率が異なる熱電モジュールを作製し
た。なお、熱電素子の高さは0.7mmであり、基板の
材質はAl23であり、基板の厚さは0.3mmであっ
た。
【0084】これらの熱電モジュールについて第1実施
例と同様に冷却効率及び機械強度について調査した。冷
却効率については、低温側の温度(Tc)を25℃と
し、高温側の温度(Th)を60℃とし、吸熱量をQ、
冷却効率をη、熱電素子の消費電力をWpとするとき、
熱効率ηは上記数式1により示される。なお、吸熱量は
Tc=Th=42.5℃における最大吸熱量の1/3と
した。この数式1により冷却効率を算出した。機械強度
については、第1実施例と同様に、耐衝撃性及び耐振動
性を評価した。
【0085】耐衝撃性については、第1実施例と同様に
して、試料20に対して直交する3方向に1500Gの
加速度を0.5ミリ秒作用させた。即ち、この衝撃を1
つの試料20につき、5(回)×2(向き)×3(方
向)=30回与えた。このとき、試料20の温度27℃
における交流電気抵抗のテスト前後の変化率(ΔAC
R)及び廃熱側基板表面温度が27℃における最大温度
差ΔTmaxのテスト前後の変化率(ΔΔTmax)を求め
た。同じ条件の試料20(サンプル)を6個用意し、夫
々に対して衝撃を加え、耐衝撃性の評価を行った。
【0086】耐振動性についても、第1実施例と同様に
して評価した。即ち、試料20の廃熱側基板11を振動
台14の上にはんだ3で固定し、この試料20に対して
振動台14をX、Y又はZ軸方向のいずれか一方向に振
動させて、加速度が20Gとなるようにして周波数を2
0から2000Hzまで上げた。この振動を1つの試料
20につき、4(回)×3(方向)=12回与えた。こ
のとき、試料20の温度27℃における交流電気抵抗の
テスト前後の変化率(ΔACR)及び廃熱側基板表面温
度が27℃における最大温度差ΔTmaxのテスト前後の
変化率(ΔΔTm ax)を求めた。同じ条件の試料20
(サンプル)を6個用意し、夫々に対して振動させて耐
振動性の評価を行った。これらの結果を表23に示す。
【0087】
【表23】
【0088】上記表23に示すように、実施例No.22
及び23は冷却効率、耐衝撃性及び耐振動性が極めて優
れていた。特に、冷却効率は極めて優れた結果を得るこ
とができた。一方、比較例No.45乃至48は請求項
1、3及び4は満足するものの、熱電材料の熱伝導率が
本発明の範囲を超えているため、耐衝撃性及び耐振動性
は良好な結果を得ることができるものの、冷却効率が若
干劣った。
【0089】第9実施例 表12及び表13に示す構造を有する熱電素子面積が同
一で熱電素子の占有面積が異なる熱電モジュールを作製
した。なお、熱電素子の高さは0.8mmであり、基板
の材質はAl23であり、基板の厚さは0.3mm、熱
電素子の熱伝導率は1.5W/(m・K)であった。
【0090】これらの熱電モジュールについて第1実施
例と同様に冷却効率及び機械強度について調査した。冷
却効率については、上述の数式1により冷却効率を算出
した。機械強度については、耐衝撃性及び耐振動性を評
価した。
【0091】耐衝撃性については、第1実施例と同様に
して、試料20に対して直交する3方向に1500Gの
加速度を0.5ミリ秒作用させた。即ち、この衝撃を1
つの試料20につき、5(回)×2(向き)×3(方
向)=30回与えた。このとき、試料20の温度27℃
における交流電気抵抗のテスト前後の変化率(ΔAC
R)及び廃熱側基板表面温度が27℃における最大温度
差ΔTmaxのテスト前後の変化率(ΔΔTmax)を求め
た。同じ条件の試料20(サンプル)を6個用意し、夫
々に対して衝撃を加え、耐衝撃性の評価を行った。
【0092】耐振動性についても、第1実施例と同様に
して評価した。即ち、試料20の廃熱側基板11を振動
台14の上にはんだ3で固定し、この試料20に対して
振動台14をX、Y又はZ軸方向のいずれか一方向に振
動させて、加速度が20Gとなるようにして周波数を2
0から2000Hzまで上げた。この振動を1つの試料
20につき、4(回)×3(方向)=12回与えた。こ
のとき、試料20の温度27℃における交流電気抵抗の
テスト前後の変化率(ΔACR)及び廃熱側基板表面温
度が27℃における最大温度差ΔTmaxのテスト前後の
変化率(ΔΔTm ax)を求めた。同じ条件の試料20
(サンプル)を6個用意し、夫々に対して振動させて耐
振動性の評価を行った。これらの結果を表24に示す。
【0093】
【表24】
【0094】上記表24に示すように、実施例No.24
乃至27は冷却効率、耐衝撃性及び耐振動性について良
好な結果を得ることができた。即ち、(熱電素子の総断
面積)/(熱電素子の占有面積)の値が0.45以上、
更に0.55以上で高い特性を得ることができた。
【0095】一方、比較例No.49乃至51は(熱電素
子の総断面積)/(熱電素子の占有面積)の値が本発明
の範囲の下限値未満であると共に、(熱電素子の総断面
積)/(熱電素子が配列される領域の面積)の値が本発
明の下限値未満であるため、冷却効率、耐衝撃性及び耐
振動性について良好な結果を得ることができなかった。
【0096】
【発明の効果】以上詳述したように本発明においては、
熱電素子の総断面積をAとし、基板面積をSとすると
き、A/Sを0.42以上とすることにより、接合面積
が増大し、熱電素子間の空気の少なくなるため、機械強
度が高く、冷却効率も高い熱電モジュールを得ることが
できる。
【0097】また、熱電素子の総断面積をAとし、熱電
素子が配列される領域の面積をPとするとき、A/Pを
0.45以上とすることにより、接合面積が増大し、熱
電素子間の空気の少なくなるため、機械強度が高く、冷
却効率も高い熱電モジュールを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る熱電モジュールを示す
断面図である。
【図2】 同じくその熱電モジュールの熱電素子の配置
を示す平面図である。
【図3】 耐衝撃性の評価に使用される試料を示す断面
図である。
【図4】 同じくその斜視図である。
【図5】 耐衝撃試験の試験方法を示す模式図であって
(a)はZ軸方向の試験方法を示し、(b)はX軸方向
の試験方法を示し、(c)Y軸方向の試験方法を示す模
式図である。
【図6】 耐振動性の評価に使用される試料を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1;基板、 2;電極、 3;はんだ、 4;熱電素
子、 10;冷却側基板、11;廃熱側基板、 12;
おもり、 13;衝撃台、 14:振動台、 15;試
験台、 20;試料、 B;領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 p型及びn型の複数個の熱電素子が交互
    に配列され、各熱電素子が直列に接続されるように複数
    個の電極により接続され、更に前記電極に少なくとも1
    枚以上の基板が接合されている熱電モジュールにおい
    て、前記熱電素子の総断面積をAとし、前記基板面積を
    Sとするとき、A/Sが0.42以上であることを特徴
    とする熱電モジュール。
  2. 【請求項2】 p型及びn型の複数個の熱電素子が交互
    に配列され、各熱電素子が直列に接続されるように複数
    個の電極により接続され、更に前記電極に少なくとも1
    枚以上の基板が接合されている熱電モジュールにおい
    て、前記熱電素子の総断面積をAとし、前記熱電素子が
    配列される領域の面積をPとするとき、A/Pが0.4
    5以上であることを特徴とする熱電モジュール。
  3. 【請求項3】 前記電極の総断面積をDとし、前記基板
    面積をSとするとき、D/Sが0.75以上であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の熱電モジュール。
  4. 【請求項4】 前記電極の厚さは、50μm以上である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の熱電モジュール。
  5. 【請求項5】 前記熱電素子の熱電材料の熱伝導率が
    1.35W/(m・K)以下であることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれか1項に記載の熱電モジュール。
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