JP2001060065A - 電気光学装置 - Google Patents

電気光学装置

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JP2001060065A
JP2001060065A JP11235802A JP23580299A JP2001060065A JP 2001060065 A JP2001060065 A JP 2001060065A JP 11235802 A JP11235802 A JP 11235802A JP 23580299 A JP23580299 A JP 23580299A JP 2001060065 A JP2001060065 A JP 2001060065A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立工程の作業効率の向上を図るとともに、
信頼性の向上も図ることのできる電気光学装置を提供す
ること。 【解決手段】 電気光学装置1において、電気光学パネ
ル100の一方の面側に対向するように配置されたバッ
クライトユニット200では、導光板210とシート状
光学部品251、252とがバックライト用固定枠22
0によって一括して固定されている。バックライト用固
定枠220の前枠部分221には、バックライトユニッ
ト200と電気光学パネル100とを重ねたときに、駆
動回路60、70が形成されている領域から外れた位置
で電気光学パネル100に当接して、バックライトユニ
ット200と電気光学パネル100の間に所定の隙間を
形成する突起223が形成されているので、バックライ
トユニット200から電気光学パネル100へは熱が伝
わりにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルなどの
電気光学パネルを用いてバックライトからの光によって
表示を行う電気光学装置に関するものである。さらに詳
しくは、この電気光学装置に用いられるバックライトの
構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一対の基板間に液晶などの電気光学物質
が挟持された透過型の電気光学パネルを用いた電気光学
装置では、たとえば、液晶などの電気光学物質の配向状
態などを制御して表示を行う。たとえば、図11に示す
電気光学装置では、一対の基板間(アクティブマトリク
ス基板3と対向基板4との間)に液晶などの電気光学物
質が挟持された透過型の電気光学パネル100の裏面側
に、レンズシートや拡散シートなどといったシート状光
学部品251、楔型の導光板210、反射シートなどの
シート状光学部品252がこの順に重ねられ、導光板2
10の側方には、管状の光源ランプ310およびリフレ
クタ320を備える光源部300が構成される。ここ
で、シート状光学部品251、252は、導光板210
に対して両面粘着テープなどによって接着固定される。
【0003】アクティブマトリクス基板3には、半導体
プロセスを用いて各画素毎に画素スイッチング用の薄膜
トランジスタ(図示せず。/以下、TFTという。)が
形成されている。そこで、電気光学装置では、画素スイ
ッチング用のTFTを形成する際に、アクティブマトリ
クス基板3の表示領域7の周辺領域に駆動回路用のTF
T(図示せず。)を形成し、この駆動回路用のTFTに
よって、データ線駆動回路60や走査線駆動回路70な
どの駆動回路を形成している。
【0004】このように形成した電気光学装置におい
て、電気光学パネル100をたとえばTNモードで構成
した場合には、図4に示す一対の基板間(アクティブマ
トリクス基板3と対向基板4)に外部から電場を印加す
るか否かによって、液晶39の配向状態を画素電極8が
形成されている領域毎(画素毎)に制御することができ
る。透過型の電気光学パネル1では、光源部(図示せ
ず。)からの光は入射側の偏光板51によって所定の直
線偏光光に揃えられた後、液晶39の層に入射し、ある
領域を透過する直線偏光光は、透過偏光軸が捩じられて
出射される一方、他の領域を通過した直線偏光光は、透
過偏光軸が捩じられることなく出射する。それ故、入射
側の偏光板51と出射側の偏光板52を互いの透過偏光
軸が直交するように配置しておけば(ノーマリホワイ
ト)、電気光学パネル100の出射側に配置された偏光
板52を通過するのは、液晶39によって透過偏光軸が
捩じられた方の直線偏光光のみである。よって、データ
線駆動回路60および走査線駆動回路70から信号出力
することによって、液晶39の配向状態を画素毎に制御
すれば、任意の情報を表示することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気光学装置では、導光板210に対してシート状光学
部品251、252を両面粘着テープなどで貼り付ける
構造を採用しているため、組立作業に手間がかかる。ま
た、光源部300で発生した熱で両面粘着テープの接着
力が低下し、シート状光学部品251、252が剥がれ
てしまうので、信頼性が低いという問題点もある。さら
に、従来の電気光学装置では、光源ランプ310で発生
する熱が電気光学パネル100側に伝わらないようにす
る対策、すなわち、光源ランプ310の熱による電気光
学パネル100の温度上昇を防止しようとする対策が十
分に施されていないため、電気光学パネル100のデー
タ線駆動回路60および走査線駆動回路70が形成され
た領域の温度が上昇して、オフリーク電流が増大すると
いう問題点、および電気光学装置の信頼性が低くなると
いう問題点がある。
【0006】そこで、本発明の課題は、組立工程の作業
効率の向上を図るとともに、信頼性の向上も図ることの
できる電気光学装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、一対の基板間に挟持する電気光学物質
によって表示を行う表示領域、および該表示領域で表示
を行うための駆動回路を備える透過型の電気光学パネル
と、該電気光学パネルの一方の面側に対向するように配
置されたバックライトユニットとを有する電気光学装置
において、前記バックライトユニットは、前記電気光学
パネルの側に光出射面を向ける導光板と、該導光板に重
ねられるシート状光学部品と、前記導光板の側方から当
該導光板に光を入射する光源部と、前記導光板および前
記シート状光学部品を一括して固定するバックライト用
固定枠とを有し、該バックライト用固定枠は、前記表示
領域より外周側で前記電気光学パネルに当接する突起が
形成された前枠部分を備えていることを特徴とする。
【0008】本発明では、導光板およびシート状光学部
品をバックライト用固定枠によって一括して固定したの
で、両面粘着テープを用いて個々の部品を貼り合わす構
成と違って、導光板とシート状光学部品とを一括して固
定するのに手間がかからない。また、導光板とシート状
光学部品との間を両面粘着テープを用いて接着する必要
がないので、両面粘着テープなどが介在することによる
面内輝度や光利用効率の低下を防止することができる。
また、導光板およびシート状光学部品をバックライトユ
ニットとして纏めたので、電気光学装置を組み立てる際
の作業効率が向上する。さらに、導光板およびシート状
光学部品をバックライト用固定枠によって機械的に固定
したので、両面粘着テープを用いた場合と違って、光源
部などの熱が伝わってきてもシート状光学部品が剥がれ
ることはない。さらにまた、バックライト用固定枠が前
枠部分を備えているので、表示領域に相当する領域で
は、バックライト用固定枠の内側に配置されたバックラ
イトユニット側の光学部品と、電気光学パネル側に配置
された偏光板などとの間に所定の隙間を確保できる。従
って、偏光板やバックライトユニット側のシート状光学
部品を傷つけることがなく、かつ、バックライトユニッ
ト側の光学部品と偏光板とが密着したときに発生する干
渉縞なども防止できるとともに、電気光学パネルの駆動
ラインとバックライトユニット側のシート状光学部品の
ストライプとが光学的に干渉することによって生じるモ
ワレの発生をも防止することができる。しかも、バック
ライト用固定枠の前枠部分には、電気光学パネルに当接
する突起が形成されているので、バックライトユニット
と電気光学パネルとを重ねて配置したとき、バックライ
トユニットと電気光学パネルとの間には突起の高さ寸法
に相当する隙間が形成され、突起を介して接するだけで
ある。従って、バックライトユニットの熱は電気光学パ
ネルの方に伝わりにくいので、電気光学パネルの駆動回
路や電気光学物質、および電気光学パネルの側に重ねら
れた偏光板などが熱によって誤動作や劣化を起こすこと
がない。それ故、電気光学装置の信頼性を向上すること
ができる。
【0009】また、本発明では、前記突起を、前記前枠
部分の前記電気光学パネルに対向する面上に接着などの
方法で固定された弾性部材で形成することもできる。こ
の場合、電気光学パネルに外部から衝撃力が加わって
も、弾性部材で形成した突起が変形するので、電気光学
パネルに加わる応力を緩和させることができる。
【0010】本発明において、前記突起は、前記電気光
学パネルのうち、前記駆動回路が形成されている領域以
外の領域に当接していることが好ましい。このように構
成すると、バックライトユニットの熱が電気光学パネル
の駆動回路に伝わるのをより確実に防止できる。それ
故、電気光学装置の信頼性を向上することができる。
【0011】本発明において、前記前枠部分は、前記電
気光学パネルにおいて前記駆動回路が形成されている領
域に対して重なるように形成されていることが好まし
い。このように構成すると、光源部から出射された強い
光は、バックライト用固定枠の前枠部分に遮られて駆動
回路に照射されない。従って、駆動回路では光リーク電
流に起因する誤動作や劣化が発生しないので、電気光学
装置の信頼性を向上することができる。
【0012】本発明において、前記バックライト用固定
枠は、前記前枠部分で前記表示領域と重なる開口の周り
に前記電気光学パネルの方に向けて突出する遮光壁を備
えていることが好ましい。このように構成すると、導光
板から出射された光がバックライト用固定枠の開口を通
って電気光学パネルの表示領域に入射する際に周囲に光
が漏れないので、電気光学パネルにおいて、表示領域の
周囲に形成されている駆動回路にはバックライトユニッ
トからの強い光が照射されない。それ故、駆動回路では
光リーク電流などに起因する誤動作や劣化が起きないの
で、電気光学装置の信頼性を高めることができる。
【0013】また、前記遮光壁を、前記前枠部分の前記
電気光学パネルに対向する面上に接着などの方法で固定
された弾性部材で形成することもできる。このように構
成すると、電気光学パネルに外部から応力が加わった際
に電気光学パネルがバックライト用固定枠側に変形し
て、遮光壁と電気光学パネル側に配置された偏光板など
とが当接しても、弾性部材で形成した遮光壁が変形する
ので、偏光板などを傷つけることがない。また、電気光
学パネルとバックライトユニットとの間にスペースを設
けることができるので、モワレや干渉縞などの発生を防
止することができる。
【0014】本発明において、前記バックライト用固定
枠は、たとえば、前記前枠部分と、前記導光板および前
記シート状光学部品の周囲のうち、前記光源部が配置さ
れている側を除く位置で前記導光板および前記シート状
光学部品の各外周端面を覆う側枠部分と、前記側枠部分
から前記導光板および前記シート状光学部品の裏面側に
折り返されて前記導光板および前記シート状光学部品を
前記枠部に向けて押し付け固定する複数の固定爪とを備
えている。
【0015】また、前記バックライト用固定枠は、樹脂
材料からなることが好ましい。樹脂材料で形成すること
によって、バックライト用固定枠の熱伝導率を低くする
ことができるので、光源ランプで発生する熱が電気光学
パネル側に伝わるのを、より一層抑えることができる。
さらに、バックライト用固定枠を軽量化することもでき
る。
【0016】また、前記バックライト用固定枠を、金属
板で形成することもできる。この場合は、バックライト
用固定枠の前枠部分や側枠部分を薄くできるので、薄型
・小型のバックライトユニットを構成できる。また、複
数の固定爪によって弾性をもって導光板およびシート状
光学部品を押し付け固定することができるので、それら
の部品を確実に固定することができる。さらには、金属
板のもつ高い遮光性により、導光板からの光漏れを抑え
ることができる。
【0017】この場合に、前記バックライト用固定枠
は、少なくとも前記側枠部分の内面が光反射性を有して
いること、たとえば、前記側枠部分の内面に積層された
高反射材を備えていること、あるいは、白色であること
が好ましい。このように構成すると、導光板から漏れよ
うとする光をバックライト用固定枠の内面で反射させる
ことができるので、導光板からの光の漏れを抑えること
ができる。それ故、電気光学パネルに出射される光量を
高めることができるので、電気光学装置において、より
明るい表示を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。なお、本形態に係る電気光学パネル
は、電気光学装置としての基本的な構成が図11を参照
して説明した電気光学装置と共通しているので、共通す
る機能を有する部分には同一の符号を付して説明する。
【0019】[電気光学装置の全体構成]図1は、本形
態の電気光学装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【0020】図1において、本形態の電気光学装置1で
は、一対の基板間に液晶などの電気光学物質が挟持され
た透過型の電気光学パネル100と、この電気光学パネ
ル100の裏面側に対向する位置に配置されたレンズシ
ートや拡散シートなどといった矩形のシート状光学部品
251と、このシート状光学部品251が表面側に重ね
られた断面楔型の矩形の導光板210と、この導光板2
10の裏面側に重ねられる反射シートなどの矩形のシー
ト状光学部品252とがこの順に配置されている。導光
板210の側方には、低パワーで動作し、かつ、低温動
作性のよい冷陰極蛍光管からなる光源ランプ310、お
よび金属製のリフレクタ320を備える光源部300が
構成されている。本形態において、導光板210は樹脂
成形品であり、導光板210の裏面およびシート状光学
部品251には、互いに直交する方向に山部分が延びた
ようなプリズム機能が付与されている。
【0021】この光源部300において、光源ランプ3
10の両端部には、ゴムホルダ351、352が配置さ
れ、ゴムホルダ351、352によって絶縁が確保され
た状態で配線ケーブル353、354が接続され、配線
ケーブル353の方にはインバータ回路357などの電
源部が接続して光源ランプ310に電源を供給してい
る。
【0022】詳しくは後述するが、本形態では、矩形の
バックライト用固定枠220によって、シート状光学部
品251、252と導光板210とを重ねた状態に一体
化し、これらの部品をバックライトユニット200とし
て電気光学装置1に搭載するようになっている。このバ
ックライトユニット200では、光源部300も導光板
210に固定され、バックライトユニット200の一部
として取り扱われるように構成されている。
【0023】さらに、電気光学パネル100およびバッ
クライトユニット200は、金属板からなる一対のシー
ルド板151、152の内側に収容されて、電気光学装
置1を構成する。このシールド板151、152のう
ち、シールド板152は、矩形の底をもつ箱型形状を有
している。これに対して、シールド板151の方は矩形
の枠体であり、電気光学パネル100の画像表示領域7
を露出させる矩形の開口154、およびシールド板15
2との連結に用いる複数の連結爪156が形成されてい
る。
【0024】[電気光学パネルの構成]図2は、本形態
の電気光学装置に用いた電気光学パネルを対向基板の側
からみた平面図である。図3は、図1のH−H′線で切
断したときの電気光学パネルの断面図である。図4は、
本形態の電気光学パネルに用いたアクティブマトリクス
基板、対向基板およびこれらの基板の貼り合わせ構造を
示すパネル端部の断面図である。
【0025】図2、図3および図4に示すように、本形
態の電気光学パネル100は、石英ガラスや耐熱ガラス
などの基板30の表面にITO(Indium Tin
Oxide)膜からなる画素電極8がマトリクス状に
形成されたアクティブマトリクス基板3と、同じく石英
ガラスや耐熱ガラスなどの基板31の表面に対向電極3
2が形成された対向基板4と、これらの基板間に封入、
挟持されている液晶39とから概略構成されている。こ
こで、アクティブマトリクス基板3では、基板30の表
面のうち、画素スイッチング用のTFT10が形成され
ている領域の下層側には遮光膜9が形成され、その表面
に下地保護膜5が形成された後、TFT10および画素
電極8が形成された構成になっている。なお、この電気
光学パネル100を用いてカラー表示を行う場合には、
対向基板4の側には、各画素に対向する領域にカラーフ
ィルタが形成される。
【0026】アクティブマトリクス基板3と対向基板4
とは、対向基板4の外周縁に沿って形成されたギャップ
材含有のシール材59によって所定の間隙を介して貼り
合わされている。その結果、アクティブマトリクス基板
3と対向基板4との間には、ギャップ材含有のシール材
59によって矩形の液晶封入領域40が区画形成され、
この液晶封入領域40内に、電気光学物質としての液晶
39が封入されている。ここで、シール材59は部分的
に途切れているので、この途切れ部分によって、液晶注
入口241が構成されている。このため、対向基板4と
アクティブマトリクス基板3とを貼り合わせた後、シー
ル材59の内側領域を減圧状態にすれば、液晶注入口2
41から液晶39を減圧注入でき、液晶39を封入した
後、液晶注入口241を封止剤242で塞げばよい。
【0027】対向基板4はアクティブマトリクス基板3
よりも小さく、アクティブマトリクス基板3の周辺部分
は、対向基板4の外周縁よりはみ出た状態に貼り合わさ
れる。従って、アクティブマトリクス基板3において、
表示領域7の周囲では、画素スイッチング用のTFT1
0と同時形成された駆動回路用のTFT(図示せず。)
を用いて構成された走査線駆動回路70やデータ線駆動
回路60が対向基板4の外周側で露出した状態にある。
また、アクティブマトリクス基板3の端部に形成された
入出力端子45も、対向基板4の外周側で露出した状態
にある。なお、本形態では、アクティブマトリクス基板
3の走査線駆動回路70やデータ線駆動回路60が形成
された領域は、対向基板4に対して露出した構成になっ
ているが、アクティブマトリクス基板3の走査線駆動回
路70やデータ線駆動回路60が形成された領域に対応
する対向基板4の外周縁をアクティブマトリクス基板3
の外周縁とほぼ同じ位置に形成して、走査線駆動回路7
0やデータ線駆動回路60が形成された領域が対向基板
4に覆われた構成であってもよい。
【0028】対向基板4には、シール材59の形成領域
の内側において表示領域7を見切りするための遮光膜5
5、およびアクティブマトリクス基板3の各画素電極8
の境界領域に対応する領域に遮光膜6が形成され、これ
らの遮光膜55、6の表面側に対向電極32が形成され
ている。
【0029】この電気光学パネル100では、アクティ
ブマトリクス基板3および対向基板4の光入射側および
光出射側の面には、ノーマリホワイトモード/ノーマリ
ブラックモードの別に応じて、プラスチックシートから
なる偏光板51、52(偏光シート)が所定の向きに配
置される。
【0030】なお、本形態では、アクティブマトリクス
基板3の方から光が入射して、対向基板4の方から出射
される構成になっているが、その逆に、対向基板4の方
から光が入射して、アクティブマトリクス基板3の方か
ら出射される構成であってもよい。
【0031】このように構成した電気光学パネル100
において、アクティブマトリクス基板3では、データ線
(図示せず。)およびTFT10を介して画素電極8に
印加した表示信号によって、画素電極8と対向電極32
との間において液晶39の配向状態を画素毎に制御し、
表示信号に対応した所定の表示を行う。たとえば、電気
光学パネル100をTNモードで構成した場合に、一対
の基板間(アクティブマトリクス基板3と対向基板4)
の各々に形成した配向膜46、49に対してラビング処
理を行う際にラビング方向を互いに直交する方向に設定
すると、液晶39は、基板間で90°の角度をもって捩
じれ配向する。このような捩じれ配向は、基板間で液晶
39に電場をかけることによって解放される。従って、
基板間に外部から電場を印加するか否かによって、液晶
39の配向状態を画素電極8が形成されている領域毎
(画素毎)に制御することができる。それ故、透過型の
電気光学パネル100であれば、光源(図示せず。)か
らの光は、入射側の偏光板51によって所定の直線偏光
光に揃えられた後、液晶39の層に入射し、ある領域を
透過する直線偏光光は、透過偏光軸が捩じられて出射さ
れる一方、他の領域を通過した直線偏光光は、透過偏光
軸が捩じられることなく出射する。このため、入射側の
偏光板51と出射側の偏光板52を互いの透過偏光軸が
直交するように配置しておけば(ノーマリホワイト)、
電気光学パネル100の出射側に配置された偏光板52
を通過するのは、液晶39によって透過偏光軸が捩じら
れた方の直線偏光光のみである。これに対して、入射側
の偏光板51と透過偏光軸が平行になるように出射側の
偏光板52を配置しておけば(ノーマリブラック)、電
気光学パネル100の出射側に配置された偏光板52を
通過するのは、液晶39によって透過偏光軸が捩じられ
ることのなかった直線偏光光のみである。よって、液晶
39の配向状態を画素毎に制御すれば、任意の情報を表
示することができる。
【0032】従って、アクティブマトリクス基板3で
は、データ線および画素スイッチング用のTFT10を
介して画素電極8に画像信号を供給するとともに、対向
電極32にも所定の電位を印加する必要がある。そこ
で、電気光学パネル100では、アクティブマトリクス
基板3の表面のうち、対向基板4の各コーナー部に対向
する部分には、データ線などの形成プロセスを援用して
アルミニウム膜(遮光性材料)からなる上下導通用の第
1の電極47が形成されている。一方、対向基板4の各
コーナー部には、対向電極4の形成プロセスを援用して
ITO膜(光透過性材料)からなる上下導通用の第2の
電極48が形成されている。さらに、これらの上下導通
用の第1の電極47と第2の電極48とは、エポキシ樹
脂系の接着剤成分に銀粉や金めっきファイバーなどの導
電粒子が配合された導通材56によって電気的に導通し
ている。それ故、電気光学パネル100では、アクティ
ブマトリクス基板3および対向基板4のそれぞれにフレ
キシブル配線基板などを接続しなくても、アクティブマ
トリクス基板3のみにフレキシブル配線基板99を接続
するだけで、アクティブマトリクス基板3および対向基
板4の双方に所定の信号を入力することができる。
【0033】図5は、電気光学パネル100の構成を模
式的に示すブロックである。
【0034】図5に示すように、アクティブマトリクス
基板3上には、データ線90および走査線91に接続す
る画素スイッチング用のTFT10と、このTFT10
を介してデータ線90から表示信号が入力される液晶セ
ル94が存在する。データ線90に対しては、シフトレ
ジスタ84、レベルシフタ85、ビデオライン87、ア
ナログスイッチ86を備えるデータ線駆動回路60が形
成されている。走査線91に対しては、シフトレジスタ
88およびレベルシフタ89を備える走査線駆動回路7
0が形成されている。画素領域には、容量線92との間
に保持容量40(容量素子)が形成され、この保持容量
40は、液晶セル94での電荷の保持特性を高める機能
を有している。
【0035】[バックライトユニット200の構成]図
6は、本形態の電気光学装置1に用いたバックライトユ
ニット200の斜視図である。図7は、このバックライ
トユニット200において、リフレクタ320に光源ラ
ンプ310および導光板210を取り付ける様子を示す
斜視図である。図8は、リフレクタ320に光源ランプ
310および導光板210を取り付けた後、導光板21
0およびシート状光学部品251、252をバックライ
ト用固定枠220によって一括して重ねてバックライト
ユニット200とする様子を示す斜視図である。
【0036】まず、図7において、本形態に用いたリフ
レクタ320は、1枚の金属板を折り曲げ加工すること
により、光源ランプ310の外周側面をリフレクタ32
0の光出射側を除く三方から囲むように折り曲げられた
光源装着部321と、この光源装着部321からリフレ
クタ320の光出射側に向けて対向しながら突き出た一
対の板状部322、323からなる第1の導光板保持部
325とが形成されている。ここで、一対の板状部32
2、323のうち、下側の板状部323は、上側の板状
部322に向けて折れ曲がった後、リフレクタ320の
光出射方向に延びている。このため、光源装着部321
からみると、下側の板状部323の折れ曲がり部分によ
って、光源装着部321内に保持された光源ランプ31
0の抜け防止用段差324が形成されている。また、一
対の板状部322、323のうち、上側の板状部322
には、その両側の側端部において、上側の板状部322
から下側の板状部323に向かって折れ曲がった一対の
板状部326からなる第2の導光板保持部327が形成
されている。
【0037】このように構成したリフレクタ320は、
薄い金属板を断面が略コの字形状になるように折り曲げ
加工したものであるため、弾性変形可能である。従っ
て、第1の導光板保持部325の間を広げるようにリフ
レクタ320を変形させた後、光源装着部321の内側
に光源ランプ310を押し込むと、図8に示すように、
光源装着部321は、光源ランプ310の外周側面に弾
性をもって光源ランプ310を保持することになる。そ
の結果、光源ランプ310とリフレクタ320とは、所
定の位置関係をもって一体化する。この状態において、
光源ランプ310は、光源装着部321から抜け出よう
としても、下側の板状部323の折れ曲がり部分によっ
て形成された抜け防止用段差324に引っかかるので、
抜け出ることはない。
【0038】また、光源ランプ310の両端部には、ゴ
ムホルダ351、352から光源ランプ301の長手方
向に対してほぼ直角方向に伸出した配線ケーブル35
3、354が接続されている。
【0039】リフレクタ320の両端部には、光源ラン
プ310をリフレクタ320に組込み後の配線ケーブル
353、354に対応する位置にケーブル引き出し用切
欠き部328が形成されており、配線ケーブル353、
354を、このケーブル引き出し用切欠き部328から
リフレクタ320の外部へ引き回すように構成してあ
る。従って、リフレクタ320の両端部の外側には配線
ケーブル353、354を引き回すためのスペースを確
保する必要がないので、バックライトユニット200の
外形を、光源ランプ310の長手方向において小さくす
ることができる。それ故、コンパクトなバックライトユ
ニット200を形成することができる。
【0040】次に、導光板210の厚い方の端部216
(光入射側の端部)をリフレクタ320の第1の導光板
保持部325の間(板状部322、323の間)および
第2の導光板保持部327の間(板状部326の間)に
差し込むと、図8に示すように、第1の導光板保持部3
25は、導光板210の電気光学パネル100に対向す
る面210aおよびその裏面210bの端部216に当
接して弾性をもって挟持して導光板210を保持する。
この状態で、光源ランプ310およびリフレクタ320
からなる光源部300は、導光板210と所定の位置関
係をもって一体となる。さらに、第2の導光板保持部3
27は、導光板210の側方の外周端面210c、21
0dに当接して両側から弾性をもって挟持し、第1の導
光板保持部325が導光板210を挟持する方向とはほ
ぼ直角の方向に導光板210を保持する。従って、この
方向にも光源部300は導光板210と所定の位置関係
をもって位置決めされる。
【0041】次に、図8に示すように、バックライト用
固定枠220を準備する。このバックライト用固定枠2
20は、例えば、スズメッキ鋼板(通称ブリキ)、また
はりん青銅などの銅系材料、またはアルミ材料などから
なる1枚の金属板にプレス加工などを施すことにより形
成されたもので、中央に矩形の開口225が形成された
前枠部分221と、この前枠部分221の外周縁のう
ち、光源部300が位置する方を除く三辺に相当する部
分から下方に延びた側枠部分226、227、228
と、光源部300が配置される側を除く側枠部分22
6、227、228の各々の下端縁からそれぞれ3本ず
つ下方に延びた固定爪229とが形成されている。ここ
で、側枠部分226、227は、それぞれ導光板210
の楔型形状に対応した形状に形成されている。
【0042】本形態では、バックライト用固定枠220
の内面全体が金属面(反射面)になっている。あるい
は、バックライト用固定枠220の内面全体は白色塗料
が塗布されている。あるいは、バックライト用固定枠2
20の内側に高反射材を積層してもよい。
【0043】また、本形態において、バックライト用固
定枠220の前枠部分221には、開口225の周りに
遮光壁224が起立した状態に形成されている。また、
前枠部分221には、開口225の各コーナー部分に対
応する4箇所のそれぞれの位置にスペーサとして機能す
る突起223が形成されている。
【0044】このように構成したバックライト用固定枠
220を用いて、導光板210およびシート状光学部品
251、252を一体に重ね合わせるには、バックライ
ト用固定枠220を側枠部分226、227、228が
上に向くように裏返し、この状態で側枠部分226、2
27、228によって囲まれた部分にシート状光学部品
251、導光板210およびシート状光学部品252を
この順に重ねていく。しかる後に、各固定爪229を内
側に折り曲げる。その結果、シート状光学部品251、
導光板210およびシート状光学部品252の各外周部
分は、固定爪229によって前枠部分221の内側に弾
性をもって押し付け固定される。この状態で、各側枠部
分226、227、228は、図6に示すように、シー
ト状光学部品251、導光板210およびシート状光学
部品252の各外周端面を覆った状態となる。
【0045】このようにして、シート状光学部品25
1、導光板210およびシート状光学部品252をバッ
クライト用固定枠220で一体化して、図6に示すバッ
クライトユニット200を形成した状態においては、光
源部300は導光板210の端部に取り付けられてい
る。従って、このバックライトユニット200では、両
面粘着テープを用いなくても、シート状光学部品25
1、導光板210およびシート状光学部品252を重ね
合わせた状態に固定できるとともに、光源部300も一
体に取り扱うこともできる。
【0046】このように構成したバックライトユニット
200については、図1に示すシールド板151、15
2によって、電気光学パネル100と重ね合わされる。
その結果、図3に示すように、バックライト用固定枠2
20に形成されている4つの突起223は、電気光学パ
ネル100の表示領域7の各コーナー部の外側領域に当
接し、バックライトユニット200と電気光学パネル1
00との間には、突起223の高さ寸法に相当する隙間
が確保される。また、バックライト用固定枠220の開
口225は表示領域7と重なるとともに、バックライト
用固定枠220に形成されている矩形の遮光壁224
は、電気光学パネル100の表示領域7を囲むように、
表示領域7の外周縁と略重なった状態になる。
【0047】従って、光源ランプ310から出射された
光は、直接、あるいはリフレクタ320の内面で反射し
て導光板210に入射し、この導光板210で反射を繰
り返しながら、シート状光学部品251を通ってバック
ライト用固定枠220の開口225から電気光学パネル
100に出射され、表示に寄与する。
【0048】このように、本形態では、リフレクタ32
0に対して光源ランプ310を所定の位置関係をもって
光源部300として一体化するとともに、この光源部3
00と導光板210とについても所定の位置関係をもっ
て一体化する。従って、本形態によれば、光源部300
の組立、および光源部300と導光板210との位置合
わせに手間がかからない。また、本形態では、導光板2
10およびシート状光学部品251、252について
は、両面粘着テープではなく、バックライト用固定枠2
20を用いて、バックライトユニット300として一括
して固定するので、両面粘着テープを用いた場合と違っ
て、導光板210とシート状光学部品251、252と
を一括して固定するのに手間がかからない。また、導光
板210と光源部300とがリフレクタ320を介して
一体になっているので、バックライト用固定枠220に
よって、バックライトユニット200を形成したとき、
バックライトユニット200には光源部300も含まれ
ている。従って、各光学部品を部品毎に位置合わせする
必要がないので、電気光学装置1の組立を効率よく行う
ことができる。
【0049】また、導光板210およびシート状光学部
品251、252をバックライト用固定枠220を用い
て機械的に固定しているので、両面粘着テープを用いた
場合と違って、光源部300などの熱が伝わってきても
シート状光学部品251、252が導光板210から剥
がれることはない。また、導光板210とシート状光学
部品251,252との間を両面粘着テープを用いて接
着する必要がないので、両面粘着テープなどが介在する
ことによる面内輝度や光利用効率の低下を防止すること
ができる。さらには、上述のように、各部品を両面粘着
テープなどで接着せずに固定しているので、組立て後に
不具合が発生した場合のリワークが容易である。
【0050】しかも、バックライト用固定枠220は、
内面全体あるいは少なくとも側壁部分226,227,
228の内面が光反射性の金属面、あるいは白色の塗料
を付した面、あるいは高反射材が積層された面になって
いる。このため、導光板210の側端部から漏れようと
する光をバックライト用固定枠220の側枠部分22
6、227、228の内面で反射させることができるの
で、導光板210からの光の漏れを抑えることができ
る。それ故、電気光学パネル1に出射される光量を高め
ることができるので、電気光学装置1において、より明
るい表示を行うことができる。
【0051】また、本形態では、電気光学パネル100
とバックライトユニット200とを重ね合わせると、表
示領域7のコーナー部に相当する4箇所でバックライト
用固定枠220の前枠部分221に形成した突起223
を介して電気光学パネル100とバックライトユニット
200が接触するだけである。このため、バックライト
ユニット200の熱は電気光学パネル100に伝わりに
くいので、熱に弱い偏光板51がバックライトユニット
200からの熱で劣化することがない。しかも、突起2
23が接触しているのは、電気光学パネル100におい
て基板間の導通を図る導通材56(図2を参照。)が形
成されている部分であって、データ線駆動回路60や走
査線駆動回路70が形成されている領域や偏光板51が
貼られている領域ではない。それ故、バックライトユニ
ット200の熱が突起223を介して伝わったとして
も、その熱によって、データ線駆動回路60、走査線駆
動回路70、およびプラスチックシートからなる偏光板
51が劣化することもない。それ故、電気光学装置1の
信頼性を高めることができる。
【0052】また、バックライト用固定枠220は金属
板で構成されているので、バックライト用固定枠220
の前枠部分221や側枠部分226、227、228を
薄くできるので、薄型・小型のバックライトユニット2
00を構成できる。また、複数の固定爪229によって
弾性をもって導光板210及びシート状光学部品25
1、252を押し付け固定することができるので、それ
らの部品を位置ずれなく確実に固定することができる。
さらには、金属板のもつ高い遮光性により、導光板21
0からの光漏れを抑えることができる。
【0053】さらに、電気光学パネル100は突起22
3によって金属製のバックライト用固定枠220に接触
しており、また、バックライトユニット200はバック
ライト用固定枠220によってほぼ覆われるので、バッ
クライト用固定枠200を、例えば直接的にあるいは電
気配線部材(図示せず。)などを介してGND電位と電
気的に導通させることによって、電気光学パネル100
やバックライトユニット200から発生するノイズの影
響を防止することもできる。
【0054】さらに、バックライト用固定枠220は、
前枠部分221が電気光学パネル100の表示領域7の
外側に位置し、かつ、電気光学パネル100との間に所
定の隙間を隔てている。それ故、バックライト用固定枠
220の内側に配置されたシート状光学部品251と、
電気光学パネル100側に配置された偏光板51との間
に所定の隙間(突起223の高さ寸法分の隙間)を確保
できる。従って、偏光板51及びシート状光学部品25
1に傷がつくことがなく、かつ、シート状光学部品25
1と偏光板51とが密着したときに発生する干渉縞やモ
ワレなども防止できる。
【0055】さらに、電気光学パネル100とバックラ
イトユニット200とを重ね合わせると、バックライト
用固定枠220の前枠部分221は、電気光学パネル1
00においてデータ線駆動回路60および走査線駆動回
路70(図2を参照。)が形成されている領域と完全に
重なる。従って、バックライトユニット200からの強
い光は、データ線駆動回路60および走査線駆動回路7
0が形成されている領域には照射されない。それ故、デ
ータ線駆動回路60および走査線駆動回路70では、バ
ックライトユニット200から照射される強い光で生じ
る光リーク電流に起因する誤動作や劣化が生じない。よ
って、電気光学装置1の信頼性を向上することができ
る。
【0056】さらにまた、本形態では、電気光学パネル
100とバックライトユニット200とを重ね合わせる
と、表示領域7の周りは、バックライト用固定枠220
の前枠部分221に形成された遮光壁224(図8を参
照。)で囲まれる。従って、導光板210から出射され
た光がバックライト用固定枠210の開口225を通っ
て電気光学パネル100に入射する際に、周囲に光が漏
れない。従って、電気光学パネル100において、表示
領域7の周囲に形成されているデータ線駆動回路60や
走査線駆動回路70(図2を参照。)にはバックライト
ユニット200からの強い光が照射されない。それ故、
データ線駆動回路60や走査線駆動回路70に形成され
ている駆動回路用TFTに対して強い光が照射されない
ので、データ線駆動回路60や走査線駆動回路70に形
成されている駆動回路用TFTは、光リーク電流などに
起因する誤動作を起こさない。よって、電気光学装置1
の信頼性を高めることができる。
【0057】[導光板の構成]このようなバックライト
方式の電気光学装置1において、本形態では、導光板2
10として、図9に示すように、面内輝度の均一性を高
めることを目的に、アクリル樹脂からなる樹脂板が用い
られている。この種の導光板210では、光源部300
の光源ランプ310およびリフレクタ320から出射さ
れた光が導光板210に入射すると、入射した光は導光
板210の内部で拡散されながら、かつ、反射面211
で反射されながら導光板210の内部を進むとともに、
矢印Aで示すように、光出射面212からシート状光学
部品251を通って電気光学パネル100に出射され
る。
【0058】[その他の実施の形態]なお、上記形態で
は、電気光学物質に液晶を用いた電気光学装置である液
晶装置を例として、とくにアクティブマトリクス型の電
気光学装置1に適用した例であったが、パッシブマトリ
クス型の電気光学装置1など、バックライト方式の電気
光学装置1であればいずれのタイプにも適当できる。
【0059】また、上記形態では、光源ランプ310と
して冷陰極蛍光管を用いた例を示したが、光源ランプと
しては冷陰極蛍光管に限らず、LED等であってもよ
い。この場合、複数のLEDを用いることもできる。
【0060】また、上記実施形態では、バックライト用
固定枠220を金属板で形成したものを例として説明し
たが、金属板に替えて樹脂材料でバックライト用固定枠
220を形成することもできる。この場合、バックライ
ト用固定枠220の熱伝導率を低くすることができるの
で、光源ランプ310で発生する熱が電気光学パネル1
00側に伝わるのを、より一層抑えることができる。さ
らに、バックライト用固定枠220を軽量化することも
できる。
【0061】また、上記実施形態では、電気光学パネル
100に当接する突起223を、バックライト用固定枠
220の前枠部分221から例えばプレス加工などによ
り一体的に突出させて形成したが、図10に示すよう
に、第1の弾性部材223aを接着層223bを介して
前枠部分221に接着固定することによって突起223
を形成することもできる。この場合、上記作用に加え
て、電気光学パネル100に外部から衝撃力が加わって
も、第1の弾性部材(符号)で形成した突起223が弾
性変形するので、電気光学パネル100に加わる応力を
緩和させることができる。
【0062】また、上記実施形態では、遮光壁224
を、バックライト用固定枠220の前枠部分221から
例えばプレス加工などにより一体的に突出させて形成し
たが、図10に示すように、第2の弾性部材224aを
接着層224bを介して前枠部分221に接着固定する
ことによって遮光壁224を形成することもできる。こ
の場合、上記作用に加えて、電気光学パネル100に外
部から応力が加わった際に電気光学パネル100がバッ
クライト用固定枠220側に変形して、遮光壁224と
電気光学パネル100側に配置された偏光板51などと
が当接しても、第2の弾性部材(符号)で形成した遮光
壁224が弾性変形するので、偏光板などを傷つけるこ
とがない。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電気
光学装置では、導光板およびシート状光学部品をバック
ライト用固定枠によって一括して固定したので、両面粘
着テープを用いて個々の部品を貼り合わす構成と違っ
て、導光板とシート状光学部品とを一括して固定するの
に手間がかからない。また、導光板およびシート状光学
部品をバックライトユニットとして纏めたので、電気光
学装置を組み立てる際の作業効率が向上する。さらに、
導光板およびシート状光学部品をバックライト用固定枠
によって機械的に固定したので、両面粘着テープを用い
た場合と違って、光源部などの熱が伝わってきてもシー
ト状光学部品が剥がれることはない。しかも、バックラ
イト用固定枠は、電気光学パネルにおいて駆動回路が形
成されている領域と重なる前枠部分を備えているので、
光源部から出射された強い光は、この前枠部分に遮られ
て駆動回路に照射されない。従って、駆動回路では光リ
ーク電流に起因する誤動作や劣化が発生しない。それ
故、電気光学装置の信頼性を向上することができる。さ
らにまた、バックライト用固定枠が前枠部分を備えてい
るので、バックライト用固定枠の内側に配置されたバッ
クライトユニット側の光学部品と、電気光学パネル側に
配置された偏光板などとの間に所定の隙間を確保でき
る。従って、偏光板を傷つけることがなく、かつ、バッ
クライトユニット側の光学部品と偏光板とが密着したと
きに発生する干渉縞やモワレなども防止できる。さら
に、バックライト用固定枠の前枠部分には、電気光学パ
ネルに当接する突起が形成されているので、バックライ
トユニットと電気光学パネルとを重ねて配置したとき、
バックライトユニットと電気光学パネルとの間には突起
の高さ寸法に相当する隙間が形成され、突起を介して接
するだけであり、従って、バックライトユニットの熱は
電気光学パネルの方に伝わりにくいので、電気光学パネ
ルの駆動回路や電気光学物質、および電気光学パネルの
側に重ねられた偏光板などが熱によって誤動作や劣化を
起こすことがない。それ故、電気光学装置の信頼性を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電気光学装置の全体構成を示
す分解斜視図である。
【図2】図1に示す電気光学装置に用いた電気光学パネ
ルを対向基板の方からみたときの平面図である。
【図3】図2のH−H′線における断面図である。
【図4】図2に示す電気光学パネルの端部を拡大して示
す断面図である。
【図5】図2に示す電気光学パネルの構成を模式的に示
すブロックである。
【図6】図1に示す電気光学装置に用いたバックライト
ユニットの斜視図である。
【図7】図6に示すバックライトユニットにおいて、リ
フレクタに光源ランプおよび導光板を取り付ける様子を
示す斜視図である。
【図8】図6に示すバックライトユニットにおいて、リ
フレクタに光源ランプおよび導光板を取り付けた後、導
光板およびシート状光学部品をバックライト用固定枠に
よって一括して重ねてバックライトユニットとする様子
を示す斜視図である。
【図9】(A)、(B)はそれぞれ、図6に示すバック
ライトユニットに用いた導光板を光出射側からみたとき
の斜視図、およびこの導光板を光出射側とは反対側から
みたときの斜視図である。
【図10】本発明のバックライト用固定枠の他の実施形
態を示す斜視図である。
【図11】従来の電気光学装置の全体構成を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
1 電気光学装置 3 アクティブマトリクス基板 4 対向基板 6、9、55 遮光膜 7 表示領域 8 画素電極 39 液晶 45 入出力端子 51、52 偏光板 56 基板間導通用の導通材 59 シール材 60 データ線駆動回路 70 走査線駆動回路 100 電気光学パネル 151、152 シールド板 200 バックライトユニット 210 導光板 220 バックライト用固定枠 223 バックライト用固定枠の突起 224 バックライト用固定枠の遮光壁 225 バックライト用固定枠の開口 226、227、228 バックライト用固定枠の側枠
部分 229 バックライト用固定枠の固定爪 251、252 シート状光学部品 300 光源部 310 光源ランプ 320 リフレクタ 321 リフレクタの光源装着部 322、323 リフレクタの板状部 324 抜け防止用段差 325 導光板保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H089 HA40 JA10 QA06 QA11 QA12 RA05 TA09 TA18 2H091 FA08Z FA14Z FA23Z FA32Z FA42Z FB02 FD07 FD12 FD22 GA13 HA07 LA03 LA04 LA11 LA12 5G435 AA12 AA17 BB12 BB15 EE05 EE13 EE27 EE47 FF03 FF06 FF08 FF12 GG24 KK03 LL08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板間に挟持する電気光学物質に
    よって表示を行う表示領域、および該表示領域で表示を
    行うための駆動回路を備える透過型の電気光学パネル
    と、該電気光学パネルの一方の面側に対向するように配
    置されたバックライトユニットとを有する電気光学装置
    において、 前記バックライトユニットは、前記電気光学パネルの側
    に光出射面を向ける導光板と、該導光板に重ねられるシ
    ート状光学部品と、前記導光板の側方から当該導光板に
    光を入射する光源部と、前記導光板および前記シート状
    光学部品を一括して固定するバックライト用固定枠とを
    有し、 該バックライト用固定枠は、前記表示領域より外周側で
    前記電気光学パネルに当接する突起が形成された前枠部
    分を備えていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記突起は、前記前
    枠部分の前記電気光学パネルに対向する面上に固定され
    た弾性部材で形成されていることを特徴とする電気光学
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記突起
    は、前記電気光学パネルのうち、前記駆動回路が形成さ
    れている領域以外の領域に当接していることを特徴とす
    る電気光学装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記前枠部分は、前記電気光学パネルにおいて前記駆動
    回路が形成されている領域に対して重なるように形成さ
    れていることを特徴とする電気光学装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記バックライト用固定枠は、前記前枠部分で前記表示
    領域と重なる開口の周りに前記電気光学パネルの方に向
    けて突出する遮光壁を備えていることを特徴とする電気
    光学装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記遮光壁は、前記
    前枠部分の前記電気光学パネルに対向する面上に固定さ
    れた弾性部材で形成されていることを特徴とする電気光
    学装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記バックライト用固定枠は、前記前枠部分と、前記導
    光板および前記シート状光学部品の周囲のうち、前記光
    源部が配置されている側を除く位置で前記導光板および
    前記シート状光学部品の各外周端面を覆う側枠部分と、
    前記側枠部分から前記導光板および前記シート状光学部
    品の裏面側に折り返されて前記導光板および前記シート
    状光学部品を前記枠部に向けて押し付け固定する複数の
    固定爪とを備えていることを特徴とする電気光学装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記バックライト用固定枠は、樹脂材料からなることを
    特徴とする電気光学装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記バックライト用固定枠は、金属板からなることを特
    徴とする電気光学装置。
  10. 【請求項10】 請求項7において、前記バックライト
    用固定枠は、少なくとも前記側枠部分の内面が光反射性
    を有していることを特徴とする電気光学装置。
  11. 【請求項11】 請求項7において、前記バックライト
    用固定枠は、少なくとも前記側枠部分の内面に積層され
    た高反射材を備えていることを特徴とする電気光学装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項7において、前記バックライト
    用固定枠は、少なくとも前記側枠部分の内面が白色であ
    ることを特徴とする電気光学装置。
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