JP2001059581A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2001059581A
JP2001059581A JP11235152A JP23515299A JP2001059581A JP 2001059581 A JP2001059581 A JP 2001059581A JP 11235152 A JP11235152 A JP 11235152A JP 23515299 A JP23515299 A JP 23515299A JP 2001059581 A JP2001059581 A JP 2001059581A
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valve
hole
plunger
coil
ball
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JP11235152A
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Hitoshi Kibune
仁志 木船
Masayuki Imai
正幸 今井
Shigeki Iwanami
重樹 岩波
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Fujikoki Corp
Denso Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の部品を最適に配置することにより小型
化が可能であり、コイルおよびプランジャー等から構成
される電磁石装置を効率よく配置することにより、電磁
石装置の小型化および高効率化を図ることができ、省電
力化を達成できる電磁弁を提供する。 【解決手段】 第1と第2のコイルを備える電磁駆動部
と、第1と第2の弁を備える弁部とから構成され、前記
電磁駆動部の励磁作用により前記第1と第2の弁を切換
えることにより第1〜第3の流路の流通を切換える電磁
弁であって、前記第1の弁は第1のコイルにより励磁駆
動される第1のプランジャーによって弁本体の側方に開
口する弁孔に対してスライドして開閉するスライド弁で
構成され、前記第2の弁は第2のコイルにより励磁駆動
される第2のプランジャーによって弁本体の中心に沿っ
て開口する弁孔に対して開閉するボール弁で構成され
る。2つのコイルおよび2つのプランジャーを同軸的に
配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流路を切換
える電磁弁に係り、特に2つの弁により3つの流路の流
通を切換える電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧機器、空気調和装置等に使用
され、複数の流路の流通を、複数の弁を切換えて行う電
磁駆動式の流路切換弁、いわゆる電磁弁には、多種多様
のものがある。例えば3つの流路の切換を、コイルによ
り励磁駆動されるプランジャーからなる電磁石装置によ
り行う電磁弁は、通常、2つのコイル、2つのプランジ
ャー、2つの弁を有する弁本体、2つのコイルに通電を
行うコネクタ等から構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
種の電磁弁においては、前記したとおり部品点数が多く
なるために構成が複雑となり、大型化してしまうという
問題があった。また、構成が複雑となるため電磁石装置
の最適な配置が設定しづらく、そのために効率が悪くな
って弁を切換える際の消費電力が大きくなり、結果とし
て電磁弁自体が発熱しやすく、設計時に放熱についても
考慮する必要が生じることもある。
【0004】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、コイル、該
コイルにより励磁駆動されるプランジャー、弁を有する
弁本体および前記コイルに通電を行うコネクタ等を最適
に配置することにより、小型化が可能な電磁弁を提供す
ることにある。
【0005】また、コイルおよびプランジャー等から構
成される電磁石装置を効率よく配置することにより、複
数の弁を励磁駆動する電磁石装置の小型化および高効率
化を図ることができ、省電力化を達成でき、発熱の可能
性も少なくなる電磁弁を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係る電磁弁は、第1と第2のコイルを備える電
磁駆動部と、第1と第2の弁を備える弁部とから構成さ
れ、前記電磁駆動部の励磁作用により前記第1と第2の
弁を切換えることにより第1〜第3の流路の流通を切換
える電磁弁であって、前記第1の弁は、第1のコイルに
より励磁駆動される第1のプランジャーによって弁本体
の側方に開口する弁孔に対してスライドして開閉するス
ライド弁で構成され、前記第2の弁は、第2のコイルに
より励磁駆動される第2のプランジャーによって弁本体
の中心に沿って開口する弁孔に対して開閉するボール弁
で構成されることを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る電磁弁の好ましい具体
的な態様としては、前記中心に沿って開口する弁孔は第
1の流路に連通し、前記側方に開口する弁孔は第3の流
路に連通することを特徴とし、前記第1と第2のプラン
ジャーは、前記弁本体の中心に沿って同軸的に配置され
ることを特徴とし、前記第1と第2のコイルは、一体的
に同軸上に並設されたコイルユニットとして構成される
ことを特徴とする。
【0008】さらに、本発明に係る電磁弁の好ましい具
体的な他の態様としては、前記コイルユニットは、コネ
クタ部を一体的に形成してあることを特徴とし、前記第
2の弁のボール弁は、球弁に対接する圧縮コイルばねに
より閉弁方向に付勢されていることを特徴とする。前記
第1の弁を開弁させることにより、作動流体を前記第2
の流路から第3の流路に流入させ、前記第1および2の
弁を開弁させることにより、作動流体を前記第1および
第2の流路から第3の流路に流入させることを特徴とす
る。
【0009】このように構成された本発明の電動弁は、
一方の弁を弁本体の側方に開口するスライド弁とし、他
方の弁を弁本体の中心に沿って開口するボール弁として
おり、電動弁の弁本体を小型化できる。また、プランジ
ャーを同軸的に配置し、コイルをユニット化することに
より電磁駆動部を小型化および高効率化でき、電動弁の
小型化および省電力化を達成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電磁弁の一実
施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明に
係る電磁弁の一実施形態の断面図、図2は図1のA−A
線断面図、図3は第2の弁のボールガイド部分の分解斜
視図である。図1において、電磁弁10は、第1と第2
の弁を備える左方の弁部10Aと、この弁部を駆動する
第1と第2のコイルを備える右方の電磁駆動部10Bと
から構成される。弁部10Aは金属製のダイキャスト等
から構成され、先端より直径が徐々に大きくなる円柱を
複数積み重ねたような形状をした弁本体11から構成さ
れている。
【0011】弁本体11の外周は、先端より第1〜第5
の段部11a〜11eが形成されて徐々に拡径し、後端
には外周つば部11fが形成されている。第1、3、5
の段部にはOリング12が装着される構成とされてい
る。弁本体11の内部には中心線に沿って直径の異なる
段付の中心穴13が形成され、中心穴13から先端側に
向けて軸方向に開口する第1の弁孔14が形成され、中
心穴13から側方の第2の段部11bに開口する通孔1
5、および第4の段部11dに開口する第2の弁孔16
が形成されている。中心穴13は弁本体11の弁室を構
成している。弁部10Aは適宜の油圧装置のケース17
に取り付けられるものであり、ケース17には前記した
第1の弁孔14、通孔15および第2の弁孔16に連通
する流路17a〜17cが形成されている。
【0012】電磁駆動部10Bは外形が略円柱形をして
おり、中心には非磁性の金属より構成される円筒状のス
リーブ18が位置し、スリーブ18内の中央部に磁性体
より構成される第1の吸引子20がかしめ等により固着
されている。この吸引子20の左方は空隙となってお
り、この空隙には第1の弁21を開閉する第1のプラン
ジャー22が軸方向に移動可能に位置している。第1の
プランジャー22から中心穴13内に作動片23が延設
されている。
【0013】スリーブ18内の吸引子20の右方には、
この吸引子より間隔を置いてスリーブ18の右端部に同
様の第2の吸引子30が電気溶接等により気密に固着さ
れ、この吸引子30の左方に空隙が形成されている。こ
の空隙には第2の弁31を開閉する第2のプランジャー
32が軸方向に移動可能に位置している。スリーブ18
の中心には作動棒33が位置し、作動棒33は中心部分
を中央部の吸引子20およびプランジャー22に摺動可
能に支持されており、その右端は右方の第2のプランジ
ャー32に固着されている。このように第1、第2のプ
ランジャー22、32は弁本体11の中心に沿って同軸
的に配置されている。
【0014】第1の吸引子20と第1のプランジャー2
2との間には作動棒33の外周にコイルばね24が巻回
され、第1の吸引子20に対して第1のプランジャー2
2を反発するように左方に付勢し、第2の吸引子30と
第2のプランジャー32との間にはコイルばね34が配
設され、第2の吸引子30に対して第2のプランジャー
32を反発するように左方に付勢している。2つのコイ
ルばね24、34を収納する間隙および穴部からそれぞ
れのプランジャー22、32の外周面に均圧孔が形成さ
れており、弁室を構成する中心穴13とスリーブ18内
との均圧を図っている。
【0015】スリーブ18の外周には第1の吸引子20
および第1のプランジャー22に対応して第1のコイル
25が巻回され、第2の吸引子30および第2のプラン
ジャー32に対応して第2のコイル35が巻回されてい
る。コイル25、35はそれぞれプランジャー22、3
2を励磁駆動し、弁21、31を開閉するものである。
第1および第2のコイルは一体的に同軸上に形成された
コイルボビン40に並設されており、コイルボビン40
の中央部には後述するハウジングを支持するリング41
が支持されている。リング41は鉄等の磁性体から構成
されている。
【0016】コイルボビン40の右端の外周より複数の
コネクタターミナル42が突設され、コネクタターミナ
ル42はそれぞれ第1および第2のコイル25、35に
接続されている。コイルボビン40の外周には、コネク
タターミナル42を包囲するコネクタカバー43と一体
的に外周カバー44が形成され、この外周カバー44に
よりコイルボビン40、第1、第2のコイル25、3
5、およびコネクタターミナル42、コネクタカバー4
3より構成されるコネクタ部が一体となったコイルユニ
ット45が形成される。
【0017】第2の吸引子30とコイルユニット45の
右側部にはキャップ46が配設され、キャップ46は弁
本体11の外周つば部11fと同径の外周つば部を形成
してある。また、キャップ46の中心には第2の吸引子
30の中央突部が嵌合している。そして、弁本体11の
外周つば部とキャップ46の外周つば部を連結するよう
にハウジング47が巻回され、このハウジング47から
コネクタ部が突出している。
【0018】弁本体11とコイルユニット45との間の
スリーブ18外周には鉄等から構成されるホルダ48が
配設され、このホルダの筒状部が弁本体11内にOリン
グ49を介して嵌合されている。このOリング49によ
り弁室である中心穴13とコイルユニット45との気密
が保たれている。そして、ホルダ48と弁本体11の外
周つば部とが重ねられ、前記したハウジング47により
外周をかしめられて弁本体11とコイルユニット45は
結合されている。
【0019】第1のプランジャー22に隣接する中心穴
13には、図2に示されるような平坦部11aが形成さ
れ、第1のプランジャー22から弁本体11の中心穴1
3に延設した作動片23には弁体50が固着され、この
弁体50が前記の平坦面11aを摺動接触して弁孔16
を開閉することにより第1の弁21として機能するもの
である。第1の弁21はコイルばね24と流体圧により
通常は閉弁状態に保たれている。
【0020】弁本体11の先端の弁孔14に接離して弁
孔を開閉する球弁51により第2の弁31が構成され、
球弁51の弁孔14と反対側に作動棒33の先端が対接
している。球弁51はボールガイド52により作動棒3
3の方向に移動可能に支持されるとともに弱いばね力の
圧縮コイルばね53により作動棒33の方向に、すなわ
ち開弁方向に付勢されている。また、球弁51は強いば
ね力のコイルばね34により第2のプランジャー32お
よび作動棒33を介して閉弁方向に付勢され、通常はコ
イルばね34により閉弁状態にある。なお、作動棒33
の先端と球弁51とは溶接等により固着してもよい。
【0021】ボールガイド52は、図3に示されるよう
に円筒状をしており、弁座を構成する弁孔14の外周に
配置され、外周筒部には4本のスリット52aが形成さ
れている。4本のスリット52aは、第2の弁31の開
弁時に、冷媒、流体等が流れる流路となる。そして、外
周筒部の内部に圧縮コイルばね53および球弁51が挿
入され、球弁51が移動可能に構成されている。弁本体
11の先端にはストレーナ54が装着され、第2の弁3
1への異物の進入を防止している。
【0022】本実施形態は、前記した構成であり、以下
に動作について説明する。図1の状態は第1、第2のコ
イル25、35の無通電状態を示しており、第1、第2
の弁21、31はともに閉じた状態であり、流路17
a、17bには所定の圧力V1が印加され、流路17c
にはそれより低圧の圧力V2が印加されている。なお、
第1の弁21の作動片23は片持ち梁の形状をしてお
り、流路17aの圧力V1により弁体50を弁孔16方
向に押圧し、弁21の閉弁を確実にしている。第1のコ
イル25に通電すると、第1のコイル25は励磁されて
第1のプランジャー22が第1の吸引子20に吸引さ
れ、コイルばね24に抗して右進して吸引子20に吸着
され、第1のコイル25、第1のプランジャー22、第
1の吸引子20を巻回する閉磁路が形成される。
【0023】第1のプランジャー22の右進により作動
片23および弁体50が同様に右進して弁孔16が開か
れ、第1の弁21が開弁する。これにより流路17bか
ら弁本体11の通孔15を通って弁室13内に流入して
いる流体は、第1の弁21であるスライド弁を通って流
路17cに流入し、流路17bの圧力V1が流路17c
に供給される。この状態では第2の弁31であるボール
弁は閉じており、流路17aとの流通は閉じた状態であ
る。
【0024】この状態から第2のコイル35に通電する
と、第2のコイル35は励磁されて第2のプランジャー
32が第2の吸引子30に吸引され、コイルばね34に
抗して右進して吸引子30に吸着され、第2のコイル3
5、第2のプランジャー32、第2の吸引子30を巻回
する閉磁路が形成される。第2のプランジャー32の右
進により作動棒33が同様に右進し、球弁51は圧縮コ
イルばね53により右方に移動して弁孔14が開かれ、
第2の弁31が開弁する。これにより流路17aからの
圧力V1の流体が弁室内に流入し、流路17aと17b
が第1の弁21および第2の弁31を通って流路17c
に連通する。
【0025】このように第1、第2の弁21、31を開
閉することにより3つの流路17a、17b、17cの
流通を切換えることができる。第1、第2の弁21、3
1は同軸上に位置する第1、第2のコイル25、35に
より同軸上の第1、第2のプランジャー22、32によ
り駆動されるため、スペース効率を高くすることがで
き、小型化を達成することができる。また、第2の弁3
1を弁本体11の軸心方向に開口させて中心の作動棒3
3により開閉し、第1の弁21を作動軸33の近傍を軸
方向に摺動させて弁本体11の側方に開口させるように
構成しているため、弁部10Aと電磁駆動部10Bの小
型化と作動の安定を達成することができる。
【0026】次に、本発明の他の実施形態を図に基づき
詳細に説明する。図4は本発明に係る電磁弁の他の実施
形態の断面図、図5(a)は図4のボールガイド部分の
分解斜視図、図5(b)は図5(a)の組立て状態斜視
図である。なお、この実施形態は前記した実施形態に対
し、スリーブ、第2の吸引子の位置と形状、および弁本
体の第2の弁を変更したものであり、特に第2の弁の球
弁に対接するばねが閉弁方向に付勢されていることを特
徴とする。そして、他の実質的に同等の構成について
は、同じ参照符号を付して詳細な説明を省略する。
【0027】図4、5において、電磁弁60は前記した
実施形態と同様に左方の弁部60Aと右方の電磁駆動部
60Bとから構成され、スリーブ18Aは、有底円筒状
で開口部につば部を有しており、該つば部がOリング6
1を介して弁本体11と対接している。そして、スリー
ブ18Aのつば部の反対面には鉄等の磁性体から構成さ
れるプレート62が位置しており、スリーブ18Aの底
部外面にキャップ46Aが対接し、キャップの外周つば
部がハウジング47によりかしめられている。
【0028】スリーブ18A内には吸引子およびプラン
ジャーが配設されており、第1の吸引子20およびプラ
ンジャー22は前記の実施形態と同様の構成であるが、
第2の吸引子30Aおよびプランジャー32Aは前記の
実施形態とは位置が反転している。すなわち、第2の吸
引子30Aは第1の吸引子20と隣接してスリーブ18
A内にかしめにより固定され、第2の吸引子30Aとス
リーブ18Aの底部との間に第2のプランジャー32A
が軸方向に移動可能に位置している。第2のプランジャ
ー32Aはスリーブ18Aの底面と第2の吸引子30A
との間を第2のコイル35により励磁駆動されて移動可
能であり、通常はコイルばね34により右方に付勢され
てスリーブ18Aの底面に対接している。
【0029】第2の弁31Aは、弁本体11の先端部に
形成された弁座を構成する弁孔14Aに連続して弁本体
11の先端に開口するガイド穴63を有し、このガイド
穴63内に球弁51が弁本体11の軸方向に移動可能に
位置している。球弁51は、図5に示されるように、リ
ング部64Aから4本の脚部64Bを立設したボールガ
イド64内に位置している。そして、球弁51の先端側
には圧縮コイルばね65がバネ座を兼ねるストッパ66
により圧縮状態に配設され、ストッパ66は、弁本体1
1の先端に固定されたストレーナ67により保持されて
いる。このように第2の弁31Aの球弁51は、該球弁
51に対接する圧縮コイルばね65により閉弁方向に付
勢されて弁孔14Aを閉じていることを特徴とする。
【0030】第2の弁31Aを開弁する作動棒33Aは
電磁弁60の中心軸上に位置し、第1のプランジャー2
2、第1の吸引子20、第2の吸引子30Aを貫通して
これらにより摺動可能に支持され、他端が第2のプラン
ジャー32Aに固定されている。作動棒33Aの先端に
は弁座を構成する弁孔14Aの内径より小径の小径部が
形成され、この小径部は球弁51とは通常、離間してお
り、弁孔14A内に挿入されて球弁51を圧縮コイルば
ね65に抗して押圧し、第2の弁31Aを開弁すること
ができる。第2の弁31Aが開弁すると弁孔14Aと小
径部との間の間隙より、冷媒等の流体が弁室である中心
穴13内に流入することができる。
【0031】この実施形態によれば、第1の弁21は、
第1のコイル25を励磁することにより第1のプランジ
ャー22を右進させて、弁体50を弁孔16より移動さ
せて開弁することができる。また、第2の弁31Aは第
2のコイル35を励磁することにより、第2のプランジ
ャー32Aを左進させて作動棒33Aを左進させ、球弁
51を圧縮コイルばね65に抗して弁孔14Aより離間
させて開弁することができる。
【0032】第1の弁21を開弁することにより流路1
7bと17cとを流通させることができ、第2の弁31
Aを開弁することにより流路17aと17cとを流通さ
せることができる。第2の弁31Aには通常、流路17
aの圧力V1が加わり、球弁51には圧縮コイルばね6
5の閉弁方向の付勢力が加わっているため、圧力V1が
脈動により変動しても第2の弁31Aが開弁することは
なく、閉弁が確実に行われる。したがって第2の弁31
Aを開弁する第2のコイル35、プランジャー32Aお
よび吸引子30Aは、前記した実施形態より強力な励磁
力を必要とする。
【0033】この実施形態においても、一方の弁を弁本
体の側方に開口するスライド弁で構成し、他方の弁を弁
本体の中心に沿って開口するボール弁で構成しているた
め弁本体を小型化でき、2つのプランジャーを同軸的に
配置するとともに、2つのコイルを並設してコイルユニ
ットとして構成し、コネクタ部を一体的に構成すること
により小型化および電磁石装置の高効率化を図ることが
できる。また、第2の弁の球弁に対接する圧縮コイルば
ねは通常、閉弁方向に付勢されているため、第2の弁に
加わる圧力が変化しても開弁することがなく、閉弁が確
実に行われる。
【0034】つぎに、図4における第2の弁の変更例に
ついて、図6を参照して説明する。図6(a)は図4の
第2の弁の変更例を示す要部断面図、図6(b)は図6
(a)のボールガイド部分の分解斜視図である。図6に
おいて、第2の弁70は、弁本体11の先端部に形成さ
れた弁座を構成する弁孔14Aに連続して弁本体11の
先端に開口するガイド穴71を有し、このガイド穴71
内に球弁51が弁本体11の軸方向に移動可能に位置し
ている。球弁51は、有底円筒状部72Aの外周に5本
の溝部72Bを形成したボールガイド72内に位置して
いる。そして、球弁51の先端側には圧縮コイルばね7
3が圧縮状態に配設され、ボールガイド72は、弁本体
11の先端に固定される。このように第2の弁70の球
弁51は、該球弁51に対接する圧縮コイルばね73に
より閉弁方向に付勢されて弁孔14Aを閉じている。
【0035】第2の弁70を開弁するときは、第2のプ
ランジャー32Aを左進させて作動棒33Aを左進させ
ると、球弁51を圧縮コイルばね73に抗して弁孔14
Aより離間させて開弁できる。これにより流体は流路1
7aからボールガイド72の外周の溝部を通って弁室内
に流入することができる。この例においては、前記した
図4、5の例と比較して圧縮コイルばねのばね受けがボ
ールガイドと一体に構成されるので、部品点数を少なく
することができるという効果がある。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明の電磁弁は、一方の弁を弁本体の側方に開口するスラ
イド弁とし、他方の弁を弁本体の中心に沿って開口する
ボール弁とすることにより弁本体を小型化でき、2つの
コイルと、これらのコイルにより励磁駆動される2つの
プランジャーを同軸的に配置し、2つのコイルに通電を
行うコネクタ等を一体的に形成することにより、電動弁
の小型化および省電力化を達成することができる。ま
た、第2の弁の球弁は通常、閉弁方向に付勢されている
ため、閉弁を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁弁の一実施形態の断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】第2の弁のボールガイド部分の分解斜視図。
【図4】本発明に係る電磁弁の他の実施形態の断面図。
【図5】(a)は図4のボールガイド部分の分解斜視
図、(b)は(a)の組立て状態斜視図。
【図6】(a)は図4の第2の弁の変更例を示す要部断
面図、(b)は(a)のボールガイド部分の分解斜視
図。
【符号の説明】
10、60 電動弁 10A、60A 弁部 10B、60B 電磁駆動部 11 弁本体 11a 平坦面 13 中心穴(弁室) 14、14A、16 弁孔 15 通孔 17a、17b、17c 流路 18、18A スリーブ 20、30、30A 吸引子 21 第1の弁(スライド弁) 31、31A、70 第2の弁(ボール弁) 22、32、32A プランジャー 23 作動片 24、34 コイルばね 25、35 コイル 33、33A 作動棒 40 コイルボビン 42 コネクタターミナル 43 コネクタカバー 44 外周カバー 45 コイルユニット 47 ハウジング 50 弁体 51 球弁 53、65、73 圧縮コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 正幸 東京都世田谷区等々力7丁目17番24号 株 式会社不二工機内 (72)発明者 岩波 重樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3H106 DA07 DA13 DA25 DA32 DB02 DB12 DB23 DB32 DC04 DC08 DD05 EE22 EE34 FA08 KK03 KK23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1と第2のコイルを備える電磁駆動部
    と、第1と第2の弁を備える弁部とから構成され、前記
    電磁駆動部の励磁作用により前記第1と第2の弁を切換
    えることにより第1〜第3の流路の流通を切換える電磁
    弁であって、 前記第1の弁は、第1のコイルにより励磁駆動される第
    1のプランジャーによって弁本体の側方に開口する弁孔
    に対してスライドして開閉するスライド弁で構成され、
    前記第2の弁は、第2のコイルにより励磁駆動される第
    2のプランジャーによって弁本体の中心に沿って開口す
    る弁孔に対して開閉するボール弁で構成されることを特
    徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記中心に沿って開口する弁孔は第1の
    流路に連通し、前記側方に開口する弁孔は第3の流路に
    連通することを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記第1と第2のプランジャーは、前記
    弁本体の中心に沿って同軸的に配置されることを特徴と
    する請求項1または2に記載の電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記第1と第2のコイルは、一体的に同
    軸上に並設されたコイルユニットとして構成されること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電磁
    弁。
  5. 【請求項5】 前記コイルユニットは、コネクタ部を一
    体的に形成してあることを特徴とする請求項4に記載の
    電磁弁。
  6. 【請求項6】 前記第2の弁のボール弁は、球弁に対接
    する圧縮コイルばねにより閉弁方向に付勢されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電磁
    弁。
  7. 【請求項7】 前記第1の弁を開弁させることにより、
    作動流体を前記第2の流路から第3の流路に流入させ、
    前記第1および第2の弁を開弁させることにより、作動
    流体を前記第1および第2の流路から第3の流路に流入
    させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記
    載の電磁弁。
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WO2006009095A1 (ja) 2004-07-16 2006-01-26 Eagle Industry Co., Ltd. 電磁制御弁
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