JP2001059364A - 降雪断熱利用屋根融雪法 - Google Patents

降雪断熱利用屋根融雪法

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JP2001059364A
JP2001059364A JP11272930A JP27293099A JP2001059364A JP 2001059364 A JP2001059364 A JP 2001059364A JP 11272930 A JP11272930 A JP 11272930A JP 27293099 A JP27293099 A JP 27293099A JP 2001059364 A JP2001059364 A JP 2001059364A
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Japan
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heat
roof
snow
space
insulation
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JP11272930A
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English (en)
Inventor
Nagayoshi Fukuchi
脩悦 福地
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Fukuchi Kenso Kk
Fukuchikenso Co Ltd
Original Assignee
Fukuchi Kenso Kk
Fukuchikenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】屋根の積雪処理を簡単な設備でしかも自然のま
まに融雪する。 【解決手段】屋根材の下部に、断熱性能の劣る薄い断
熱材と、厚さを増し断熱性能を高くした天井断熱材
および、壁立ち上がり断熱材が、隙間の無いように連
結して小屋裏空間を高気密・高断熱の構造とする。高
気密・高断熱となった小屋裏空間に居住空間から換
気装置で送られた換気排熱は、小屋裏空間から外
部に向けて取り付けた小屋裏排気口▲10▼から排気さ
れる構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高気密・高断熱の小屋裏
を持った住宅の融雪屋根に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気や石油の熱を直接利用したも
の以外の融雪方式では次のものがある。通常の生活排熱
を活用したり、屋根の裏面に結露させて雪を溶かす方式
のものが、特開昭57−29752号と関連の参考文献
で開示されている。又、トタンのハゼを立ち上げて横向
きに施工し、滑り落ちないようにして載積した雪を風で
吹き飛ばしたり、屋根を水平にして風で吹き飛ばす方式
もある。さらに、本発明と構造的に類似している既に公
知のスノーダクト方式無落雪屋根は、断熱層から漏気し
た生活熱や電気などのヒーター熱で融雪するものであ
る。排熱を利用した類似の融雪法が、特開平8−209
868、特開平9−296629、特開平9−2359
11、特開平9−302994、特開平9−31724
1、特開平10−82210、特開平10−8773、
特開平11−62317の参考文献あるが、いずれも屋
根材の接する内側に隙間を設ける方式で、自由な屋根の
形状や施工性に難点がある。また、本発明と最も構造と
方法が似ているものを、特開平10−169254の参
考文献で見る事が出来るが、熱発生装置や除湿機を取り
付けする事が前提となっている。いずれも本発明の特長
とする小屋裏を完全に気密化して計画的に換気排熱をコ
ントロールしての融雪と全く概念を異にする。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】電気や石油のエネル
ギーコストと融雪装置の設置コストが高額となってい
た。また、生活排熱を活用して、屋根の裏面に結露させ
る方法においても、結露水の排除や屋根材の保守に問題
があった。又、天井の断熱層からの漏気、漏熱を融雪の
ための熱源としていたため、居住空間の上下温度差が大
きくなったり、部屋毎の温度管理が困難であった。更に
最も積雪のストレスを受ける豪雪の際は、屋根の上部が
雪による完全断熱層になっているにもかかわらず、小屋
裏の立ち上がり壁や屋根との取り合い部分から熱を逃が
してしまうため、下から雪を溶かす熱量に不足を来す場
合が多くあり、人手による雪下ろしの必要もあった。当
然、暖房費が嵩むなどの問題を起こす事になっていた。
また、風で吹き飛ばす方式においても立地条件によって
効果を得られない場合があった。
【0004】
【本発明の目的】本発明は、昨今、省エネのために住宅
の高気密高断熱化が進んでいるが、その場合、機械によ
る換気が不可欠となってくる。その換気排熱を小屋裏空
間経由で排気する事で融雪して危険な雪下ろし作業を無
くする事を目指し、従来の融雪システムや無落雪システ
ムの利点や欠点を精査し開発されたものである。特に小
屋裏を高気密とし、天井と立ち上がり壁の断熱を強化さ
せる事により、降雪の際に換気排熱による小屋裏内の上
昇温度が、積雪されている屋根面に集中的に吸収される
事で、従来の積雪処理システムの問題解決を目的とした
ものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】この発明は屋根材の下
部に、断熱性能の劣る薄い断熱材と、厚さを増し断熱
性能を高くした天井断熱材および、壁立ち上がり断熱
材が、隙間の無いように連結して小屋裏空間を高気
密・高断熱の構造とする。高気密・高断熱となった小屋
裏空間に居住空間から換気装置で送られた換気排
熱は、小屋裏空間から外部に向けて取り付けた小屋
裏排気口▲10▼から排気される構造とする。融けた水
は、当然の如く設けられる降雨時の排水経路で除去され
る。スノーダクト構造においては、屋根材の上に降り
積もった雪▲11▼が、下から暖められて融けだした水
が排除されるように、排水経路とつながっているスノー
ダクトが取り付けられた構造となっている。類似の融
雪法と本発明の決定的な相違点は、住宅全体の高気密・
高断熱化はもとより、小屋裏を高気密とし、更に小屋裏
空間の立ち上がり壁断熱材と天井断熱材の性能を
高くし、屋根材の下に取り付けた屋根下断熱材の断
熱性能をその1/5程度としたとろにある。請求項2に
おいても、公知の折板式融雪システムをそのまま活用す
るが、折板屋根材▲13▼面に断熱材を取り付けない事
以外は、同等の構造とする。
【0006】
【作用】本発明は以上に述べた構造となっている。した
がって小屋裏空間は、居住空間から送りだされる換
気排熱の排出経路となっている。この構造により、屋
根材の上に雪が積もった場合その雪▲11▼が断熱層
となり、小屋裏空間全体の温度が上昇し、断熱性能が
劣る屋根材面の温度が上昇して雪を融かす結果とな
る。雪を融かす必要のない雪の無い時、若しくは少ない
時は、雪による断熱効果がないため断熱性能の低い屋根
下断熱材面から熱が放熱して小屋裏温度は上昇しな
い。つまり、屋根に一定以上の積雪があることではじめ
て融雪が開始される。実際に本発明において、立ち上が
り壁の断熱材と天井断熱材を樹脂の現場スプレー発
泡でそれぞれの熱貫流率を0.2kcal/mh℃
(0.232/m・K)屋根下断熱材を同じく熱貫
流率1.0kcal/mh℃(1.16/m・K)
で施工した場合、通常の換気(排熱温度20℃の空気を
約110m/h)で、積雪が無い場合は、外気温マイ
ナス4℃の時で小屋裏温度8℃、屋根の表面温度マイナ
ス1℃で雪を融かすに至らなかった。積雪が100mm
以上となった時、小屋裏温度12℃以上となり、屋根の
表面温度が3℃まで上昇して屋根に接した面から融雪を
はじめる。請求項2においても小屋裏の熱が屋根面に集
中して融雪を促す作用となる。
【0007】
【実施例】本発明は次のような実施例がある。
【0008】<1> 断熱材壁立ち上がり断熱材、天
井断熱材を樹脂の現場スプレー発泡で連続施工した本
発明の実施例。
【0009】<2> 勾配付き横葺無落雪方式の三角屋
根に採用した本発明の実施例。
【0010】<3> 水平屋根スノーダクト方式でスノ
ーダクトを屋根の中央或いは端部に寄せた本発明の実
施例。
【0011】<4> 小屋裏空間から外部への排気量
を増大させるため、小屋裏排気口▲10▼に補助送風機
を取り付けた本発明の実施例。
【0012】<5> 換気熱が不足した場合、居住空間
の空気を強制的に熱を送り込む予備換気扇▲12▼を
設けた本発明の実施例。
【0013】
【発明の効果】本発明により次の効果がある。 1.捨てる熱で融雪が出来るためランニングコストが殆
どかからない。 2.第1種の給排同時換気で熱交換タイプの換気システ
ムで、居住空間に回収されずに、排気された残熱だけで
も雪を溶かす事が出来る。 3.第3種の排気式換気方式にも活用できる。 4.請求項1では屋根裏に結露させないで融雪が出来
る。 5.既に公知の寒冷地で多く利用されているスノーダク
ト方式の無落雪屋根に、容易に活用できる出来る。 6.深夜電力活用の蓄熱暖房器の利用で、電力の負荷平
準化に貢献できる。 7.屋根の形状にとらわれる事無く、施工の困難も少な
い。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構造断面概念図
【図2】 請求項2の構造断面概念図
【図3】本発明のスノーダクト方式(中央ダクト)の実
施例
【符号の説明】 屋根材 スノーダクト 屋根下断熱材 壁立ち上がり断熱材 天井断熱材 居住空間 換気装置 換気排熱 小屋裏空間 ▲10▼ 小屋裏排気口 ▲11▼ 雪 ▲12▼ 予備換気扇 ▲13▼ 折板屋根材 ▲14▼ 結露受け

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根材の下部に取り付けた断熱性能の
    劣る屋根下断熱材と、小屋裏空間内における断熱性
    能を高くした天井断熱材および、壁立ち上がり断熱材
    が連結し、小屋裏空間を高気密・高断熱の構造とす
    る。該小屋裏空間に居住空間から換気装置で排気
    された換気排熱が、小屋裏空間から外部に向けて取
    り付けられた小屋裏排気口▲10▼より排気される構造
    とする。本発明は、屋根の上に降雪した雪▲11▼自体
    で屋根材面の断熱性能が向上し小屋裏空間温度を上
    昇させ、結果としてその雪▲11▼を下から融かす事を
    特長とした、降雪断熱利用屋根融雪法。
  2. 【請求項2】 公知の技術で、居住空間から漏気した熱
    (顕熱)とそれに含まれる水蒸気が屋根に結露する時の
    熱(潜熱)の二つの熱を利用した折板式融雪法・特開昭
    57−29752号と関連の参考文献で開示されている
    融雪システムをそのまま活用する。本発明の意味すると
    ころは、折板屋根材▲13▼と小屋裏の壁立ち上がり断
    熱材及び天井断熱材5が互いに連結し、小屋裏空間
    を高気密・高断熱の構造とした事を特長とした請求項1
    の降雪断熱利用屋根融雪法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092323A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Kaneka Corp 通気外皮を有する屋根構造および通気外皮を有する屋根構造を備えた建築物
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