JP2001058466A - 感熱感圧記録体 - Google Patents

感熱感圧記録体

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JP2001058466A
JP2001058466A JP11188896A JP18889699A JP2001058466A JP 2001058466 A JP2001058466 A JP 2001058466A JP 11188896 A JP11188896 A JP 11188896A JP 18889699 A JP18889699 A JP 18889699A JP 2001058466 A JP2001058466 A JP 2001058466A
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Masanori Ohashi
正典 大橋
Chieko Oshizaka
智恵子 押阪
Ryozo Ishibashi
良三 石橋
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感熱記録濃度と感度に優れ、しかも感圧記録性
にも優れた感熱感圧記録体を提供することにある。 【解決手段】基材シートの一方の面にロイコ染料と呈色
剤を含有する感熱記録層を有し、他方の面にロイコ染料
が溶解された疎水性有機溶液を内包したマイクロカプセ
ルを含有するカプセル層を有する感熱感圧記録体におい
て、上記の課題を解決するための一つの手段として、本
発明は感熱記録層中に合成ケイ酸マグネシウムまたは
3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸を含有さ
せるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロイコ染料と呈色
剤との発色反応を利用した感熱感圧記録体に関し、特に
感熱記録後、筆圧等の加圧による記録が可能な感熱感圧
記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用
した感熱記録体はよく知られている。かかる感熱記録体
は比較的安価であり、また記録機器がコンパクトで、且
つその保守も容易な為、ファクシミリや各種計算機等の
記録媒体としてのみならず巾広い分野において使用され
ている。例えば、領収書としても使用されるプリンター
用の感熱記録体には感熱記録後、感熱記録された複数枚
の感熱記録体を重ね合わせ、ボールペン等の筆圧による
記録が複数枚同時に可能な性能も必要とされる場合があ
る。
【0003】実公昭59−41110号公報には、感熱
記録された複数枚の感熱記録体を重ね合わせ、ボールペ
ン等の筆圧による記録が複数枚同時に可能な感熱感圧記
録体が記載されているが、鮮明な感圧記録像が得られ難
い問題がある。また、感熱記録体の記録走行性を高める
ために感熱記録層中に合成ケイ酸マグネシウム含有させ
た感熱記録体が特開昭55−139291号公報に記載
されているが、感圧記録適性がない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、感熱
記録濃度と記録感度に優れ、しかも感圧記録性と耐地肌
カブリ性にも優れた感熱感圧記録体を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】基材シートの一方の面に
ロイコ染料と呈色剤を含有する感熱記録層を有し、他方
の面にロイコ染料が溶解された疎水性有機溶液を内包し
たマイクロカプセルを含有するカプセル層を有する感熱
感圧記録体において、上記の課題を解決するための一つ
の手段として、本発明は感熱記録層中に合成ケイ酸マグ
ネシウムまたは3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリ
チル酸を含有させるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】通常、天然に産出されるケイ酸マ
グネシウムとしては結晶性のタルクが知られているが、
本発明の感熱記録層中に含有される合成ケイ酸マグネシ
ウムは一次粒子径が5〜50nmの無定形化合物であ
る。かかる合成ケイ酸マグネシウムは一次粒子が凝結さ
れた二次粒子の形態で使用することにより、感熱記録感
度と耐ヘッドカスおよび記録走行性を高め、しかも感圧
記録性(感圧記録時の呈色剤としての反応)を高める効
果が得られる。合成ケイ酸マグネシウムの二次粒子の平
均粒子径としては特に限定されないが、1〜5μm程度
が好ましい。
【0007】合成ケイ酸マグネシウムの使用量としては
特に限定されないが、感熱記録層に対して10〜30重
量%程度が好ましい。10重量%未満になると感圧記録
性を高める効果が少なく、30重量%を越えると感熱記
録濃度および耐地肌カブリ性が低下する恐れがある。
【0008】また、3,5−ジ(α−メチルベンジル)
サリチル酸を感熱記録層に含有させれることにより、感
圧記録性が高めらるが、その使用量としては感熱記録層
に対して0.2〜2.0重量%程度が好ましい。0.2
重量%未満になると感圧記録部の記録濃度を高める効果
が低下し、2.0重量%を越えると感熱記録層にカブリ
が発生する恐れがある。
【0009】3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチ
ル酸は、マイクロカプセル中の疎水性有機溶媒に溶解し
得る樹脂、例えばスチレン樹脂、α−メチルスチレン樹
脂中に含有させることにり、感熱記録層のカブリが抑制
される。
【0010】基材シートと感熱記録層との間に、中空有
機顔料または吸油量(JIS K5101に基づく)が
70〜300ml/100gの吸油性顔料を含有する下
塗り層を設けることにより、感熱記録感度と感圧記録濃
度が高められる効果が得られる。
【0011】中空有機顔料および吸油性顔料の平均粒子
径としては、0.5〜5μm程度、好ましくは1〜3μ
m程度である。その使用量としては、それぞれ下塗り層
に対して35〜90重量%程度である。もちろん、中空
有機顔料と吸油性顔料を併用することもできる。
【0012】中空有機顔料としては、例えば壁膜剤がス
チレン樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニリデン樹脂等か
らなる中空度(内径/外径)0.50〜0.95の球状
粒子、或いはかかる樹脂からなる貫通孔粒子が挙げられ
る。また、吸油性顔料としては、例えば焼成カオリン、
無定形シリカ、一次粒子が凝結された二次粒子状軽質炭
酸カルシウム等が挙げられる。
【0013】基材シートとしては、例えば30〜100
g/m2 程度の上質紙(中性紙、酸性紙)、合成紙、フ
ィルム等が挙げられる。
【0014】感熱記録層およびカプセル層に含有される
ロイコ染料としては、例えば下記のものが挙げられる。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2
−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチルアミ
ノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−シクロヘキ
シルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソ
アミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチ
ルアニリノ)フルオラン、3−(N−メチル−N−シク
ロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)ア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、
3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−クロロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−
(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチ
ル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリ
ノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3,3−ビス〔1−(4−メトキシフ
ェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレ
ン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリ
ド、3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニル)−1
−(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−
4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,6,−ビ
ス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3’−
(6’−ジメチルアミノ)フタリド、3−(N−エチル
−N−2−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−(4−ジメチルアミ
ノ)アニリノ−5,7−ジメチルフルオラン等
【0015】勿論、これらに限定されるものではなく、
また必要に応じて2種以上を併用することもできる。ロ
イコ染料の使用量としては、感熱記録層においては感熱
記録層に対して5〜35重量%程度、またカプセル層に
おいてはカプセル層に対して1〜10重量%程度であ
る。
【0016】感熱記録層に含有される呈色剤としては、
例えば酸性白土、活性白土、アタパルジャイト、ゼオラ
イト、ベントナイト等の無機系呈色剤、および4,4’
−イソプロピリデンジフェノール、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、4,4’
−シクロヘキシリデンジフェノール、2,4’−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポ
キシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−4’−メ
チルジフェニルスルホン、4−ヒドロキ−4’−ベンジ
ルオキシジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフ
ェニル−4’−メチルフェニルスルホン、ヒドロキノン
モノベンジルエーテル、4−ヒドロキシベンゾフェノ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フ
ェニルエタン、1,4−ビス〔(4−ヒドロキシフェニ
ル)イソプロピリデン〕ベンゼン、4−ヒドロキシ安息
香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸−p−メトキシ
ベンジル、ノボラック型フェノール樹脂、フェノール重
合体等のフェノール性化合物、4−〔2−(p−メトキ
シフェノキシ)エチルオキシ〕サリチル酸亜鉛、4−
〔3−(p−トリルスルホニル)プロピルオキシ〕サリ
チル酸亜鉛、5−〔p−(2−p−メトキシフェノキシ
エトキシ)クミル〕サリチル酸亜鉛、4−オクチルオキ
シアセチルアミノサリチル酸亜鉛、モノ(またはビスま
たはトリスまたはテトラキス)〔ポリ(0〜4)〔ω−
ヒドロ〔ポリ(1〜7)α−メチルベンツ〕−α−イ
ル〕ベンジル〕サリチル酸亜鉛、3,5−ジ(α−メチ
ルベンジル)サリチル酸亜鉛等のサリチル酸誘導体の亜
鉛塩、N−p−トリルスルホニル−N’−フェニル尿
素、4,4’−ビス(p−トリルスルホニルアミノカル
ボニルアミノ)ジフェニルメタン等の分子内にスルホア
ミド結合を有する化合物等の有機系呈色剤が挙げられ
る。
【0017】勿論、これらに限定されるものではなく、
また必要に応じて2種以上を併用することもできる。呈
色剤の使用量としては、感熱記録層に対して10〜70
重量%程度である。
【0018】ロイコ染料が溶解された疎水性有機溶液を
内包したマイクロカプセルは、例えば層分離法、界面重
合法、あるいはin−situ法等の公知の方法により
得られ、マイクロカプセルの平均粒子径としては2〜8
μm程度である。疎水性有機溶液におけるロイコ染料の
濃度としては、5〜20重量%程度である。
【0019】ロイコ染料を溶解するための疎水性有機溶
媒としては、例えば綿実油、水素化ターフェニル、水素
化ターフェニル誘導体、アルキルビフェニル、アルキル
ナフタレン、ジアリルアルカンおよび灯油など挙げられ
る。
【0020】カプセル層は、例えば水を媒体とし、マイ
クロカプセル分散液中に接着剤、および必要により平均
粒子径が3〜20μm程度のデンプン粒子、パルプパウ
ダー等のマイクロカプセル保護剤、界面活性剤、着色染
料等を混合攪拌しながら添加して得られたカプセル層用
塗液を、基材シートの一方の面に感熱記録層を形成した
後、該基材シートの他方の面に乾燥後の塗布量が1〜5
g/m2 程度となるように塗布乾燥して形成される。
【0021】カプセル層用塗液に添加される接着剤とし
ては、例えばポリビニルアルコール、ケイ素変性ポリビ
ニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコー
ル、酸化デンプン、スチレン・無水マレイン酸共重合体
の塩、ゼラチン、アラビアゴム、カルボキシメチルセル
ロース等の水溶性接着剤、スチレン・ブタジエン系ラテ
ックス、アクリル系ラテックス、ポリエステルポリウレ
タン系ラテックス等の水分散性接着剤が挙げられる。
【0022】感熱記録層は、一般に水を媒体とし、平均
粒子径が0.1〜3μm程度に微分散されたロイコ染
料、呈色剤、接着剤、および必要により下記の助剤とを
混合攪拌して得られた感熱記録層用塗液を基材シートの
一方の面に乾燥後に塗布量が2〜7g/m2 程度となる
ように塗布乾燥して形成される。なお、接着剤として
は、例えば上記のカプセル層用塗液中に添加し得るもの
が使用される。
【0023】感熱記録層中の助剤としては、例えばカオ
リン、炭酸カルシウム、無定形シリカ、酸化チタン、水
酸化アルミニウム、焼成カオリン、酸化亜鉛等の顔料
類、m−ターフェニル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジ
ルエステル、シュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステ
ル、テレフタル酸ジベンジルエステル、1−ヒドロキシ
ナフトエ酸フェニルエステル、1,2−ジ(3−メチル
フェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、1
−フェノキシ−2−ナフトキシエタン、p−ベンジルビ
フェニル等の増感剤類、1,1,3−トリス(2−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブ
タン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、N,N’−ジ
−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン等の保存性改
良剤類、カルナウバワックス、モンタンワックス、パラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリ
エチレンワックス等のワックス、ステアリン酸アミド、
エチレンビスステアリン酸アミド等の高級脂肪族系アミ
ド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の滑
剤類、および蛍光染料、着色染料、界面活性剤、耐水化
剤等が挙げられる。
【0024】感熱記録層用塗液およびカプセル層用塗液
の塗布方式としては、例えばエアーナイフ方式、メイヤ
ーバー方式、ピュアーブレード、ロッドブレード方式、
リバースロール方式、グラビア方式、スリットダイ方
式、カーテン方式等が挙げられる。
【0025】
【実施例】以下に、実施例を示し、本発明をより具体的
に説明するが、もちろんこれらに限定されるものではな
い。また、特に断らない限り例中の部および%はそれぞ
れ重量部および重量%を示す。
【0026】実施例1 (1).A液調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン15部、シュウ酸ジ−p−メチルベンジル
エステル25部、スルホン変性ポリビニルアルコール
(商品名:ゴーセランL−3266、日本合成化学工業
社製)の10%水溶液10部および水50部とからなる
組成物をサンドミルで平均粒子径が0.8μmになるま
で粉砕してA液を得た。
【0027】(2).B液調製 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスル
ホン20部、スルホン変性ポリビニルアルコール(商品
名:ゴーセランL−3266、日本合成化学工業社製)
の10%水溶液5部および水25部とからなる組成物を
サンドミルで平均粒子径が1.5μmになるまで粉砕し
てB液を得た。
【0028】(3).感熱記録層用塗液の調製 A液50部、B液100部、無定形シリカ(商品名:ミ
ズカシルP−527、水沢化学工業社製)13部、合成
ケイ酸マグネシウム(商品名:ミズカライフP−1、二
次粒子の平均粒子径4μm、水沢化学工業社製)20
部、ポリビニルアルコール(商品名:クラレポバール
105、クラレ社製)の15%水溶液100部、グリオ
キザールの40%水溶液4部、ステアリン酸亜鉛(商品
名:ハイドリンZ8、中京油脂社製)の36%水溶液2
8部および水150部とを混合攪拌して感熱記録層用塗
液を得た。
【0029】(4).下塗り層用塗液の調製 焼成カオリン(吸油量:110ml/100g)50
部、固形濃度53%の中空有機顔料(商品名:ローペイ
クHP−91、中空度約0.8、ローム&ハースジャパ
ン社製)100部、ポリビニルアルコールの10%水溶
液150部および水100部からなる組成物を混合攪拌
して下塗り層用塗液を得た。
【0030】(5).カプセル層用塗液の調製 ジイソプロピルナフタリン95部、3,3−ビス(p−
ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリ
ド5部からなる疎水性有機溶液100部とキシリレンジ
イソシアネートとトリメチロールプロパンの3:1付加
物の75%酢酸エチル溶液(商品名:タケネートD−1
10N)15部とを、30℃のポリビニルアルコール
(ケン化度:88%、重合度1700)の3%水溶液3
00部中、乳化分散した。この乳化分散液を60℃で時
間反応させ、平均粒子径約6μmのマイクロカプセル分
散液を得た。なお、このマイクロカプセル分散液の固形
分濃度が25%となるように水を添加した。マイクロカ
プセル分散液100部、小麦粉デンプン粒子12部、酸
化デンプンの20%水溶液10部とを混合攪拌してカプ
セル層用塗液を得た。
【0031】(6).感熱感圧記録体の作製 坪量50g/m2 の上質紙(中性紙)の一方の面に、下
塗り層用塗液および感熱記録層用塗液を乾燥後の塗布量
がそれぞれ7g/m2 、4g/m2 となるように順次塗
布乾燥して下塗り層および感熱記録層を設けた後、その
他方の面にカプセル層用塗液を乾燥後の塗布量が3g/
2 となるように塗布乾燥し、感熱感圧記録体を得た。
なお、下塗り層および感熱記録層をそれぞれ設けた後、
各々スーパーキャレンダー処理した。
【0032】実施例2 実施例1の感熱感圧記録体の作製において、下塗り層を
設けない以外は、実施例1と同様にして感熱感圧記録体
を得た。
【0033】実施例3 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、合成ケイ
酸マグネシウム20部の代わりに同合成ケイ酸マグネシ
ウム8部および平均粒子径が0.5μmの軽質炭酸カル
シウム12部を用いた以外は、実施例1と同様にして感
熱感圧記録体を得た。
【0034】実施例4 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、合成ケイ
酸マグネシウム20部および無定形シリカ13部の代わ
りに同合成ケイ酸マグネシウム33部を用いた以外は、
実施例1と同様にして感熱感圧記録体を得た。
【0035】実施例5 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、合成ケイ
酸マグネシウム(商品名:ミズカライフP−1、二次粒
子の平均粒子径4μm、水沢化学工業社製)20部の代
わりに、同合成ケイ酸マグネシウムの二次粒子の平均粒
子径が0.8μmになるまで粉砕された合成ケイ酸マグ
ネシウム20部を用いた以外は、実施例1と同様にして
感熱感圧記録体を得た。
【0036】実施例6 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、合成ケイ
酸マグネシウム(商品名:ミズカライフP−1、二次粒
子の平均粒子径4μm、水沢化学工業社製)20部の代
わりに、平均粒子径が1μmの水酸化アルミニウム19
部および下記のC液5部を用いた以外は、実施例1と同
様にして感熱感圧記録体を得た。
【0037】(1).C液調製 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸10部、
スルホン変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセラ
ンL−3266、日本合成化学工業社製)の10%水溶
液5部および水35部とからなる組成物をサンドミルで
平均粒子径が1.5μmになるまで粉砕してC液を得
た。
【0038】実施例7 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、合成ケイ
酸マグネシウム(商品名:ミズカライフP−1、二次粒
子の平均粒子径4μm、水沢化学工業社製)20部の代
わりに、平均粒子径が1μmの水酸化アルミニウム20
部およびC液1部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感熱感圧記録体を得た。
【0039】実施例8 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、合成ケイ
酸マグネシウム(商品名:ミズカライフP−1、二次粒
子の平均粒子径4μm、水沢化学工業社製)20部の代
わりに、平均粒子径が1μmの水酸化アルミニウム18
部およびC液10部を用いた以外は、実施例1と同様に
して感熱感圧記録体を得た。
【0040】実施例9 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、合成ケイ
酸マグネシウム(商品名:ミズカライフP−1、二次粒
子の平均粒子径4μm、水沢化学工業社製)20部の代
わりに、平均粒子径が1μmの水酸化アルミニウム17
部およびC液15部を用いた以外は、実施例1と同様に
して感熱感圧記録体を得た。
【0041】実施例10 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、合成ケイ
酸マグネシウム(商品名:ミズカライフP−1、二次粒
子の平均粒子径4μm、水沢化学工業社製)20部の代
わりに、同合成ケイ酸マグネシウム15部、平均粒子径
が1μmの水酸化アルミニウム4部およびC液5部を用
いた以外は、実施例1と同様にして感熱感圧記録体を得
た。
【0042】比較例1 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、合成ケイ
酸マグネシウム20部の代わりに平均粒子径が0.5μ
mの軽質炭酸カルシウム20部を用いた以外は、実施例
1と同様にして感熱感圧記録体を得た。
【0043】比較例2 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、合成ケイ
酸マグネシウム20部の代わりに無定形シリカ(商品
名:ミズカシルP−527、水沢化学工業社製)20部
を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱感圧記録体
を得た。
【0044】比較例3 実施例6のC液調製において、3,5−ジ(α−メチル
ベンジル)サリチル酸10部の代わりに3,5−ジ(α
−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛10部を用いた以外
は、実施例6と同様にして感熱感圧記録体を得た。
【0045】かくして得られた感熱感圧記録シートにつ
いて、下記の評価試験を行い、得られた結果を表1に示
す。
【0046】〔感熱記録濃度〕感熱評価機〔商品名:T
H−PMD、大倉電気社製〕を用い、印加エネルギー
0.30mJ/dotにて各感熱感圧記録体を記録し、
感熱記録部の記録濃度をマクベス濃度計〔RD−914
型、マクベス社製〕でビジュアルモードにて測定した。
【0047】〔感圧記録濃度〕上記の感熱記録後の感熱
感圧記録体を感熱記録層面が上になるように二枚重ね、
感熱記録層面側から100kg/cm2 の加圧で10秒
間加圧した後、常圧にしてから1分後に感圧記録部の記
録濃度をマクベス濃度計〔RD−914型、マクベス社
製〕でビジュアルモードにて測定した。
【0048】〔感圧記録画質〕感圧記録部の記録画質を
ルーペにより下記のように目視判定した。 ◎:記録部の画質が非常に均一である。 ○:記録部の画質が均一である。 △:記録部の画質が少し不均一である。
【0049】〔耐地肌カブリ性〕感熱感圧記録体の感熱
記録層面の白色度(JIS P 8123に基づく)を
測定することにより、耐地肌カブリ性を表す。数値
(%)が大きい程、耐地肌カブリ性に優れている。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】表1に示されているように、本発明の感
熱感圧記録体は、感熱記録濃度と記録感度に優れ、しか
も感圧記録性と耐地肌カブリ性にも優れた効果を有する
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H026 AA07 BB02 BB21 DD02 DD32 DD45 DD48 DD57 FF05 FF15 2H085 AA07 BB02 BB21 CD01 DD02 DD32 DD45 DD48 FE09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの一方の面にロイコ染料と呈
    色剤を含有する感熱記録層を有し、他方の面にロイコ染
    料が溶解された疎水性有機溶液を内包したマイクロカプ
    セルを含有するカプセル層を有する感熱感圧記録体にお
    いて、感熱記録層中に合成ケイ酸マグネシウムまたは
    3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸が含有さ
    れたことを特徴とする感熱感圧記録体。
  2. 【請求項2】 感記録層中に、合成ケイ酸マグネシウム
    が感熱記録層に対して10〜30重量%含有された請求
    項1記載の感熱感圧記録体。
  3. 【請求項3】 感熱記録層中の合成ケイ酸マグネシウム
    の二次粒子の平均粒子径が1〜5μmである請求項1ま
    たは2記載の感熱感圧記録体。
  4. 【請求項4】 感熱記録層中に、3,5−ジ(α−メチ
    ルベンジル)サリチル酸が感熱記録層に対して0.2〜
    2.0重量%含有された請求項1記載の感熱感圧記録
    体。
  5. 【請求項5】 基材シートと感熱記録層との間に、中空
    有機顔料または吸油量(JIS K 5101に基づ
    く)が70〜300ml/100gの吸油性顔料を含有
    する下塗り層を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の感熱感圧記録体。
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