JP2001058285A - レーザ溶接用光学ヘッド - Google Patents

レーザ溶接用光学ヘッド

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JP2001058285A
JP2001058285A JP11233629A JP23362999A JP2001058285A JP 2001058285 A JP2001058285 A JP 2001058285A JP 11233629 A JP11233629 A JP 11233629A JP 23362999 A JP23362999 A JP 23362999A JP 2001058285 A JP2001058285 A JP 2001058285A
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axis
mirror
parabolic mirror
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laser beam
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Eizo Tsuda
栄三 津田
Hiroshi Watanabe
寛 渡辺
Kaoru Adachi
馨 安達
Kazuhiko Ono
数彦 小野
Taiichi Matsumoto
泰一 松本
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Komatsu Ltd
Shinmaywa Industries Ltd
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Komatsu Ltd
Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に製造できると共に、溶接品質を向上す
ることができるレーザ溶接用光学ヘッドを提供するこ
と。 【解決手段】 レーザ光LAを平面鏡3、4を用いて放
物面鏡5に導き、この放物面鏡5で集光した集光ビーム
LBを溶接部2に照射して溶接を行うレーザ溶接用光学
ヘッド1において、放物面鏡5は、出射光の光軸が入射
光の光軸に対して約30度ずれる30度軸外し放物面鏡
であり、放物面鏡5とその直前に配置した平面鏡4との
少なくとも一方を所定の回転軸回りに揺動させて集光ビ
ームLBをスキャニングさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザ発振器か
ら出力されたレーザ光を伝送光学系によって放物面鏡ま
で導き、放物面鏡によって所定のスポット径に集光した
集光ビームを溶接部に照射することによって溶接を行う
レーザ溶接用光学ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のレーザ溶接用光学ヘッド
31の構成を示す断面図である。レーザ溶接用光学ヘッ
ド(以下、「光学ヘッド」という。)31は、ヘッド本
体31aの先端側に略円筒状のトーチ部31bを有し、
図示しないレーザ発振器から出力されたレーザ光LAは
ヘッド本体31aの基端側から入射される。レーザ光L
Aは、溶接部32に対して略垂直方向から平面鏡33に
入射され、この平面鏡33によって光軸が約90度ずれ
るように反射されて放物面鏡34に入射される。放物面
鏡34は、レーザ光LAを所定のスポット径に集光した
集光ビームLBを作成すると共に、出射光の光軸が入射
光の光軸に対して約90度ずれる90度軸外し放物面鏡
であり、集光ビームLBをトーチ部31bの先端から溶
接部32に照射する。集光ビームLBは、溶接部32に
対して垂直方向から照射される。
【0003】また、ヘッド本体31a側のトーチ部31
bには、フィラー軸35が装着されている。フィラー軸
35には、フィラーワイヤ送給ノズル36、シールドガ
スノズル37、トラッキング用センサ38などが取り付
けられている。フィラー軸35は、フィラー軸用モータ
39によって駆動される。
【0004】ところで、レーザ光を用いて溶接を行う場
合、レーザ光のスポット径が小さいため、レーザ光の照
射面積を広くして良好な溶接を行う方法がある。例え
ば、2枚の板を突合せ溶接する際には、その接合線(溶
接線)を中心としてレーザ光の照射位置を一定の振幅で
往復移動(スキャニング)させるウィービング溶接が行
われる。これによって、溶融量が増大して接合が確実と
なると共に、接合線とレーザ光の照射位置との微小な位
置ずれを吸収することができる。
【0005】レーザ光をスキャニングさせるための構成
としては、様々なものが提案されている。例えば、特開
平2−142693号公報、特開平5−57466号公
報、特開平7−9176号公報には、レーザ光を集光す
るレンズを機械的にスキャニングさせる構成が開示され
ている。また、特開平9−248684号公報には、レ
ーザ光を集光する90度軸外し放物面鏡を、直接回転さ
せる構成、あるいはアクチュエータで強制的に振動させ
る構成が開示されている。
【0006】さらに、特許第2829192号公報に
は、集光ビームを平面鏡で反射させて溶接部に照射する
ように構成した上で、1枚の平面鏡をスキャニング(1
軸スキャニング)させる構成、あるいは2枚の平面鏡を
スキャニング(2軸スキャニング)させる構成が開示さ
れている。また、特許第2769647号公報、特許第
2727379号公報には、集光前のレーザ光を2枚の
偏心ミラーによってスピニング(回転)又はスキャニン
グさせてから、そのレーザ光を集光する構成が開示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】90度軸外し放物面鏡
34を用いた光学ヘッド31の場合、放物面鏡34は図
8に示すように旋盤の加工テーブル40に取り付けて放
物面を形成している。そして、焦点距離FLが長い放物
面鏡34を作製するには、大きな回転半径を持つ旋盤が
必要であり、製造コストが高くなるという問題がある。
【0008】また、90度軸外し放物面鏡34には、軸
外し角度が小さい放物面鏡(60度、45度、30度な
ど)に比べて、アライメントの精度が非常に厳しいとい
う欠点がある。即ち、アライメントのずれは集光ビーム
LBのスポット径の拡大という不具合を招くことになる
が、90度軸外し放物面鏡34の場合は軸外し角度が小
さい放物面鏡に比べて、微小なずれであっても大幅にス
ポット径が拡大してしまう。そのため、光学ヘッド31
の調整に非常に手間がかかるという問題がある。
【0009】一方、放物面鏡34に代えて球面鏡を用い
て光学ヘッドを構成することもできる。球面鏡は放物面
鏡34に比べて長焦点のものを容易に作製できるという
長所はあるものの、収差の影響を受けるため、集光性能
が軸外し角度によって大きく劣化するという問題があ
る。
【0010】また、集光ビームLBをスキャニングさせ
る光学ヘッドにおいても、種々の問題点が存在する。例
えば、90度軸外し放物面鏡34を強制的に振動させる
場合、光軸がずれるため、溶け込み量が著しく低下す
る。これは、光軸のずれは上述したようにアライメント
のずれに相当するものであり、光軸のずれによってスポ
ット径が拡大してしまうからである。
【0011】一方、図9に示すように放物面鏡34によ
って集光された集光ビームLBを1枚のミラー41でス
キャニングする場合、あるいは図10に示すように2枚
のミラー42、43でスキャニングする場合は、高品質
に集光された集光ビームLBを得ることができる。しか
し、放物面鏡34と溶接部32との間にスキャニング用
のミラー41、42、43を配置する必要があるため、
ワークディスタンスが著しく短くなり、集光ビームLB
がワークや治具と干渉したり、またスペースが狭いため
トラッキング用センサを取り付けることができなくなる
という不具合が生じる。
【0012】ところで、ミラーの平面形状は一般に円形
であり、従って円の中心を通る軸であればどの軸回りに
スキャニングさせても慣性モーメントは同一である。そ
のため軸回りにどちらの方向にスキャニングさせても、
性能上の差は生じず、問題はない。また、低出力レーザ
であれば、ビーム径が小さいため小型のミラーでよく、
ミラーの重量も比較的軽いので、慣性モーメントは小さ
く、ミラーのスキャニングを容易に行うことができる。
【0013】しかし、出力が10kW以上となる大出力
レーザの場合は、ビーム径が大きくなるため大型のミラ
ーを必要とし、またミラーの材質も無酸素銅を用いるた
め重量も比較的重くなり、慣性モーメントも非常に大き
くなる。そのため、このような大型・大重量のミラーを
スキャニングさせるためには、非常に大型のスキャニン
グ装置を用いる必要があり、光学ヘッドの大型化及びコ
ストアップを招いている。また、ミラーが大型・大重量
であるため、大型のスキャニング装置を用いても適正な
振幅、周波数を維持するのが難しく、溶接品質を劣化さ
せる一因となっている。さらに、慣性モーメントが大き
いため、スキャニングのON/OFFやスキャニング振
幅などの条件変更に多大な時間を要し、生産性を低下さ
せる原因となっている。
【0014】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、安価に製造でき
ると共に、溶接品質を向上することができるレーザ溶接
用光学ヘッドを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段及び効果】そこで請求項1
のレーザ溶接用光学ヘッドは、レーザ光LAを少なくと
も1つの平面鏡4を用いて放物面鏡5に導き、この放物
面鏡5で集光した集光ビームLBを溶接部2に照射して
溶接を行うレーザ溶接用光学ヘッドにおいて、上記放物
面鏡5は、出射光の光軸が入射光の光軸に対して約30
度ずれる30度軸外し放物面鏡であり、上記放物面鏡5
とその直前に配置した平面鏡4との少なくとも一方を所
定の回転軸回りに揺動させて上記集光ビームLBをスキ
ャニングさせることを特徴としている。
【0016】上記請求項1のレーザ溶接用光学ヘッドで
は、30度軸外し放物面鏡5を用いているので、アライ
メント精度がラフで良く、手間がかからないため、安価
に製造できる。また、30度軸外し放物面鏡5の場合
は、長焦点距離のものを容易に作製できるので、長焦点
距離の光学ヘッドを安価に製造できる。
【0017】さらに、長焦点距離の放物面鏡5を用いる
ことによって焦点深度が深くなるため、ワークディスタ
ンスの変動に対して裕度が大きくなり、またビードの形
もワインカップ状ビードからシャープな長方形ビードと
なるため、溶接品質が向上し、厚板への適用が容易にな
る。また、長焦点とすることによって入射角度が浅くな
るため、センサやノズルなどを光学ヘッドに取り付けや
すくなり、溶接の品質管理を容易に行えるようになる。
【0018】さらに、30度軸外し放物面鏡5では、ミ
スアライメントの影響が90度軸外し放物面鏡と比較し
て小さくなる。そのため、集光ビームLBの品質が向上
し、深溶け込みの溶接が可能になる。また、30度軸外
し放物面鏡5の焦点距離を長くすることによって、集光
光学系4、5と溶接部2との間のスペースを大きく確保
することができる。これによって、そのスペースに、ト
ラッキング用センサやフィラーワイヤ送給ノズル、溶接
品質監視装置などを取り付けることができ、溶接品質が
向上する。
【0019】また請求項2のレーザ溶接用光学ヘッド
は、上記集光ビームLBの照射方向と略平行に入射され
たレーザ光LAを光軸が約90度ずれるように反射させ
て上記平面鏡4に入射し、この平面鏡4では入射された
レーザ光LAを光軸が約60度ずれるように反射させて
上記放物面鏡5に入射するように構成し、上記平面鏡4
の平面形状はその長軸LXに関して線対称であり、当該
平面鏡4におけるレーザ光LAのスポット形状である楕
円の長軸と当該平面鏡4の長軸LXとが一致するように
配置し、当該平面鏡4を上記長軸LX回りに揺動させる
ことを特徴としている。
【0020】上記請求項2のレーザ溶接用光学ヘッドで
は、長軸LXに対して線対称である平面形状、例えば楕
円、長方形、正五角形、正六角形などの非円形の平面鏡
4を用いるので、平面鏡4を軽量化することができると
共に、長軸LX回りの慣性モーメントを他の軸回りと比
べて小さくすることができる。これによって、高速スキ
ャニング、大振幅スキャニングが可能となると共に、ギ
ャップの大きな被溶接材間の高速溶接が可能となり、溶
接品質、生産性が向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】次にこの発明のレーザ溶接用光学
ヘッドの具体的な実施の形態について、図面を参照しつ
つ詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態であ
るレーザ溶接用光学ヘッド(以下、「光学ヘッド」とい
う。)1の構成を示す断面図である。
【0022】光学ヘッド1は、ヘッド本体1aの先端側
に略円筒状のトーチ部1bを有し、図示しないレーザ発
振器から出力されたレーザ光LAはヘッド本体1aの基
端側から入射される。レーザ光LAは、溶接部2に対す
る集光ビームLBの照射方向と略平行に平面鏡3に入射
され、この平面鏡3によって光軸が約90度ずれるよう
に反射されて平面鏡4に入射される。この平面鏡4で
は、入射されたレーザ光LAを光軸が約60度ずれるよ
うに反射させて30度軸外し放物面鏡5に入射させる。
【0023】30度軸外し放物面鏡5は、レーザ光LA
を所定のスポット径に集光した集光ビームLBを作製す
ると共に、出射光の光軸が入射光の光軸に対して約30
度ずれる放物面鏡であり、集光ビームLBはトーチ部1
bの先端から溶接部2に照射される。集光ビームLB
は、溶接部2に対して垂直方向から照射される。尚、レ
ーザ光LA及び集光ビームLBの光軸は、同一平面上を
通るように設定されている。
【0024】また、30度軸外し放物面鏡5は、ガルバ
ノメータ6によって所定の軸線回りに揺動される。この
軸線は、光学ヘッド1による溶接方向(図1紙面に対し
て垂直方向)と平行であり、これによって集光ビームL
Bは溶接方向に直交する方向に往復移動する。
【0025】さらに、30度軸外し放物面鏡5の直前に
配置された平面鏡4は、ガルバノメータ7によって所定
の軸線回りの揺動される。平面鏡4は、図2に示すよう
に平面形状が楕円であり、短軸SXの長さWSはビーム
径RBと等しいかそれより大きく設定され、長軸LXの
長さWLはビーム径RB/sin60°(60°はレー
ザ光LAの平面鏡4への入射角)と等しいかそれより大
きく設定される。例えば、ビーム径RBが100mmの
場合は、短軸SXの長さWSは100mm以上、長軸L
Xの長さWLは115mm以上に設定される。本実施形
態では、短軸SXの長さWS=100mm、長軸LXの
長さWL=141mmに設定されている。
【0026】そして、平面鏡4は長軸LXを軸線として
揺動される。この軸線は溶接方向に直交する方向であ
り、これによって集光ビームLBは溶接方向に移動す
る。従って、平面鏡4及び放物面鏡5の揺動を組み合わ
せることによって、様々な態様のスキャニング(スピニ
ングを含む)が可能となる。尚、平面鏡4及び放物面鏡
5のいずれか一方のみを揺動させるようにしてもよい。
【0027】また、ヘッド本体1a側のトーチ部1bに
は、フィラー軸8がに装着されている。フィラー軸8に
は、フィラーワイヤ送給ノズル9、シールドガスノズル
10、トラッキング用センサ11などが取り付けられて
いる。フィラー軸8は、フィラー軸用モータ12によっ
て駆動される。
【0028】上記のような構成の光学ヘッド1では、3
0度軸外し放物面鏡5を用いているので、アライメント
精度がラフで良く、手間がかからないため、安価に製造
できる。また、30度軸外し放物面鏡5の場合は、長焦
点距離(例えば、700mm)のものを容易に作製でき
るので、長焦点距離の光学ヘッド1を安価に製造でき
る。
【0029】さらに、長焦点距離の放物面鏡5を用いる
ことによって、図4に示すように焦点深度FDが深くな
るため、ワークディスタンスの変動に対して裕度が大き
くなる。図3は、ワークディスタンスと溶け込み深さと
の関係を示すグラフであり、ラインL1は焦点距離75
0mmの30度軸外し放物面鏡5を用いた場合の変化を
示し、ラインL2は焦点距離500mmの90度軸外し
放物面鏡を用いた場合の変化を示している。尚、レーザ
光出力は20kW、溶接速度は1.0m/minであ
る。図3に示すように、ワークディスタンスの変動に対
する溶け込み深さの変動幅は、ラインL1、即ち30度
軸外し放物面鏡5の方が、小さいことがわかる。また、
図4に示すように、ビードの形もワインカップ状からシ
ャープな長方形ビードとなる。従って、溶接品質が向上
し、厚板への適用が可能になる。
【0030】また、長焦点とすることによって集光ビー
ムLBの入射角度が浅くなるため、フィラーワイヤ送給
ノズル9、シールドガスノズル10、トラッキング用セ
ンサ11などを光学ヘッド1に取り付けやすくなり、溶
接の品質管理を容易に行えるようになる。
【0031】さらに、30度軸外し放物面鏡5では、ミ
スアライメントの影響が90度軸外し放物面鏡と比較し
て小さくなる。そのため、集光ビームLBの品質が向上
し、深溶け込みの溶接が可能になる。
【0032】また、30度軸外し放物面鏡5の焦点距離
を長くすることによって、集光光学系(平面鏡3、4、
放物面鏡5など)と溶接部2との間のスペース13を大
きく確保することができる。これによって、スペース1
3に溶接品質監視装置を取り付けることができ、溶接品
質が向上する。
【0033】また、光学ヘッド1では、平面形状が長軸
LXに対して線対称である楕円形状の平面鏡4を用いて
いるので、平面鏡4を軽量化することができると共に、
長軸LX回りの慣性モーメントを短軸SX回りと比べて
小さくすることができる。表1は、各形状の断面2次モ
ーメントの比較結果を示す。
【0034】
【表1】
【0035】円と楕円を比較すれば楕円の方が小さく、
また楕円においても長軸と短軸とを比較すれば、長軸の
方が小さい。また、正方形と長方形とを比較すれば長方
形の方が小さく、長方形においても長軸と短軸とを比較
すれば、長軸の方が小さい。さらに、楕円や長方形に限
らず、正五角形や正六角形のように長軸に対して線対称
であれば、同様のことがいえる。従って、長軸に対して
線対称である形状であれば、平面鏡4に適用することが
できる。
【0036】これによって、高速スキャニング、大振幅
スキャニングが可能となる。例えば、上述した長軸LX
の長さWL=141mm、短軸SXの長さWS=100
mmのCu製平面鏡4を、短軸SX回りに振幅±1mm
でスキャニングさせた場合は、限界周波数が50Hz
で、ウィービングの立ち上がり時間が15秒であるのに
対し、長軸LX回りにスキャニングさせた場合は、限界
周波数が65Hzで、立ち上がり時間が2秒である。
【0037】ところで、スキャニングする場合、溶接速
度を上げていくと、図5に示すように波長λも長くな
る。そして、裏ビード幅が波長λの半分よりも小さけれ
ば融合不良が発生する。また、図6に示す周波数とλ/
2の関係から、振幅±1.5mmの場合はλ/2が裏ビ
ード幅0.7mmより小さい領域が適正領域であり、溶
接を高速化するためには周波数を高くする必要がある。
尚、図6において、ラインL3は溶接速度が1000m
m/分、ラインL4は2000mm/分、ラインL5は
3000mm/分、ラインL6は4000mm/分の場
合を示す。
【0038】従って、上述したように高速スキャニン
グ、大振幅スキャニングが可能となったことによって、
融合不良を生じることなくギャップの大きな被溶接材の
高速溶接が可能となり、溶接品質、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】揺動させる平面鏡の斜視図である。
【図3】ワークディスタンスと溶け込み深さとの関係を
示すグラフである。
【図4】ビードの形状を示す平面図である。
【図5】ウィービング周波数と集光ビームの軌跡との関
係を示す説明図である。
【図6】ウィービング周波数と集光ビームの軌跡の波長
λとの関係を示すグラフである。
【図7】従来の光学ヘッドの断面図である。
【図8】放物面鏡の製造方法を示す概略図である。
【図9】集光ビームをスキャニングさせるための構成例
を示す概略図である。
【図10】集光ビームをスキャニングさせるための構成
例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 レーザ溶接用光学ヘッド 1a ヘッド本体 1b トーチ部 2 溶接部 3 平面鏡 4 平面鏡 5 30度軸外し放物面鏡 6 ガルバノメータ 7 ガルバノメータ LA レーザ光 LB 集光ビーム LX 長軸 RB ビーム径
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 寛 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和工 業株式会社産機システム事業部内 (72)発明者 安達 馨 大阪府枚方市上野3丁目1番1号 株式会 社小松製作所生産技術開発センタ内 (72)発明者 小野 数彦 大阪府枚方市上野3丁目1番1号 株式会 社小松製作所生産技術開発センタ内 (72)発明者 松本 泰一 大阪府枚方市上野3丁目1番1号 株式会 社小松製作所生産技術開発センタ内 Fターム(参考) 2H045 AB01 CA82 DA32 4E068 BA01 CA07 CD05 CD11 CD15 CE03 DA14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光(LA)を少なくとも1つの平
    面鏡(4)を用いて放物面鏡(5)に導き、この放物面
    鏡(5)で集光した集光ビーム(LB)を溶接部(2)
    に照射して溶接を行うレーザ溶接用光学ヘッドにおい
    て、上記放物面鏡(5)は、出射光の光軸が入射光の光
    軸に対して約30度ずれる30度軸外し放物面鏡であ
    り、上記放物面鏡(5)とその直前に配置した平面鏡
    (4)との少なくとも一方を所定の回転軸回りに揺動さ
    せて上記集光ビーム(LB)をスキャニングさせること
    を特徴とするレーザ溶接用光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記集光ビーム(LB)の照射方向と略
    平行に入射されたレーザ光(LA)を光軸が約90度ず
    れるように反射させて上記平面鏡(4)に入射し、この
    平面鏡(4)では入射されたレーザ光(LA)を光軸が
    約60度ずれるように反射させて上記放物面鏡(5)に
    入射するように構成し、上記平面鏡(4)の平面形状は
    その長軸(LX)に関して線対称であり、当該平面鏡
    (4)におけるレーザ光(LA)のスポット形状である
    楕円の長軸と当該平面鏡(4)の長軸(LX)とが一致
    するように配置し、当該平面鏡(4)を上記長軸(L
    X)回りに揺動させることを特徴とする請求項1のレー
    ザ溶接用光学ヘッド。
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