JP2001058194A - 排水処理装置 - Google Patents

排水処理装置

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JP2001058194A
JP2001058194A JP11236200A JP23620099A JP2001058194A JP 2001058194 A JP2001058194 A JP 2001058194A JP 11236200 A JP11236200 A JP 11236200A JP 23620099 A JP23620099 A JP 23620099A JP 2001058194 A JP2001058194 A JP 2001058194A
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tank
wastewater
treatment
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solids
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Hisatoshi Nakano
久俊 中野
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EKOTOPPU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛生的にかつ確実に廃水を浄化できる廃水処
理設備を提供。 【解決手段】 廃水処理設備10は、その内部に固形物
沈下槽31及び処理槽32,33を設け、最上流の固形
物沈下槽31に廃水を流し込み、最下流の処理槽33の
水面より底側に向けて所定の距離以下にある処理廃水を
下水道に流し、処理槽32,33の間では水槽35の底
側側における廃水を流し込める構造にし、少なくとも最
上流の固形物沈下槽31に微生物を間欠的に供給し、固
形物沈下槽31及び処理槽32,33を曝気している。
この固形物沈下槽31は、水槽35の底より上側に向け
て所定の長さの隔壁36を設け、この隔壁36の上側に
設けた上側水路38から水面側の廃水が次の処理槽32
に流れる構造としている。廃水処理設備10には固形物
収集手段50が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は厨房等から排出され
る廃水を浄化できる排水処理装置に関する。さらに詳細
には、本発明は、例えば食品工場、ホテル、レストラ
ン、食堂等から排出される残渣及び油成分を含む有機性
廃水を生物化学的処理を行って浄化する排水処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の排水処理装置は、例えば
食品工場、ホテル、レストラン、食堂等から排出される
残渣及び油成分を含む廃水から残渣及び油成分を除去す
る装置として提供されている。この排水処理装置は、例
えば、複数の槽を設け、最上流の槽にはストレーナを配
置し、このストレーナ内に廃水を流し込み、最下流の槽
の排水位の水面より底側に所定距離以下の処理水を下水
道に流し、各槽では排水位の水面より底側に所定の距離
以下の廃水を次の槽に流し込める構造にしたグリースト
ラップからなるものが知られている(特開平9−107
57号公報等)。
【0003】特に、生物化学的処理方法を採用した排水
処理装置は、上述したような構造のグリーストラップの
最上流の槽に微生物を間欠的あるいは連続的に供給し、
かつ、各槽を曝気することにより排水を生物化学的に処
理する装置として提供されている。
【0004】図7は、従来の生物化学的処理方法を採用
した排水処理装置の構成例を示す図である。この図7に
おいて、排水処理装置110は、グリーストラップ13
0と、当該グリーストラップ130の最上流の処理槽1
31に設けたストレーナ150と、最上流の処理槽13
1に微生物を間欠的あるいは連続的に供給できる微生物
供給装置170と、各処理槽131,132,133を
曝気するために各処理槽131,132,133に空気
を供給する空気供給装置190とからなる。
【0005】また、前記グリーストラップ130は、図
示上一面が開放さらた水槽135からなり、この水槽1
35を隔壁136,137で下端を底部に接触させない
状態で一定の間隔を置いて三つの処理槽131,13
2,133に仕切り、水路138,139を形成させる
ことにより各処理槽131,132,133では排水位
の水面より底側の所定の距離以下の廃水を次の槽に流し
込める構造にしたものである。
【0006】また、厨房等の流しや洗浄器(図示せず)
は、配管120を介してグリーストラップ130の最上
流の処理槽131に連通されている。また、グリースト
ラップ130の最下流の処理槽133には、臭気トラッ
プを形成する排水管121が設けられている。この排水
管121の他端は、配管122を介して例えば公共下水
道に連通されており、最下流の処理槽133の排水位の
水面より底側の処理廃水を下水道に流せるようになって
いる。
【0007】また、空気供給装置190は、ブロワー1
91と、ブロワー191からの加圧空気を配給する空気
配管192と、前記グリーストラップ130の各処理槽
131,132,133の底に配置された空気吹出管1
93,194,195とからなる。これら空気吹出管1
93,194,195は、空気配管の長手方向に一定間
隔で小さな孔を多数穿設して構成したものである。
【0008】また、グリーストラップ130の図示上面
には、図示しないがグレーティングによって覆われてい
る。
【0009】このような排水処理装置において、厨房等
の流し等からの廃水は、グリーストラップ130の最上
流の処理槽131に設けたストレーナ150内に流れ込
む。このストレーナ150によって廃水中に含まれる固
形物が除去されて廃水中の液体分のみ処理槽131に流
れ込む。
【0010】この処理槽131には、微生物供給装置1
70から微生物が間欠的(例えば10分間隔)に供給さ
れている。また、グリーストラップ130の処理槽13
1には、空気供給装置190の空気吹出管193から空
気が吹き出している。これにより、最上流の処理槽13
1に流れ込んだ排水は、曝気されることになって、生物
化学的に一次処理される。この一次処理された廃水は、
隔壁136の底部の水路138を通って真ん中の処理槽
132に流れ込む。
【0011】グリーストラップ130の真ん中の処理槽
132にも空気供給装置190の空気吹出管194から
空気が供給されているため、この真ん中の処理槽132
も廃水が曝気されている。このため、一次処理された廃
水中に含まれる微生物により、一次処理された廃水はさ
らに生物化学的に二次処理される。この二次処理された
廃水は、隔壁137の底部の水路139を通って最下流
の処理槽133に流れ込む。
【0012】グリーストラップ130の最下流の処理槽
133にも空気供給装置190の空気吹出管195から
空気が吹き出しているため、この最下流の処理槽133
も廃水が曝気されている。このため、二次処理された廃
水中に含まれる微生物により、二次処理された廃水はさ
らに生物化学的に三次処理される。この三次処理された
廃水は、臭気トラップを形成する排水管121を通り、
配管122を介して公共下水道に流れ込むことになる。
【0013】このときに、油性分を有機物を含む廃水
は、微生物によって生物化学的に処理されることにな
り、浄化されたことになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の排水処理装置110によれば、次のような欠点
があった。
【0015】(1)ストレーナ150に溜まった固形物
を定期的に取り出す必要があり、かつ、その際にストレ
ーナ150を清掃する必要があり、定期的なメンテナン
スをしなければならないという欠点があった。
【0016】(2)また、前記ストレーナ150に固形
物を溜めたままにしておくと、ストレーナ150が目詰
まりを起こし、廃水がグリーストラップ130の一面か
ら流出し、グリーストラップ130の周囲に悪臭を放
ち、かつ、非衛生的であるという欠点があった。
【0017】(3)さらに、前記ストレーナ150に固
形物を溜めたままにしておくと、ストレーナ150内に
おいて固形物が腐り、グリーストラップ130の周囲に
悪臭を放つ他、衛生的にも好ましくないという問題点が
あった。
【0018】(4)さらに、ストレーナ150内に溜ま
った油性分を含む調理屑等を定期的に取り出すためにス
トレーナ150を取り出すことは、非常に労力の要るこ
とであり、且つその作業をする場所が限られた狭い場所
であることから作業者の衣服を汚すなど衛生的でない等
の問題が有った。
【0019】本発明は、上述した従来の欠点や問題点を
解消し、衛生的にかつ確実に廃水を浄化できる排水処理
装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係る排水処理装置は、その内
部に複数の処理槽を設け、最上流の処理槽に廃水を流し
込み、最下流の処理槽の底側の処理廃水を下水道に流
し、当該処理槽の水面より底に向けた所定の距離以下に
ある廃水を次の処理槽に流し込める構造にし、少なくと
も最上流の処理槽に微生物を間欠的あるいは連続的に供
給し、かつ、各処理槽あるいは所定の処理槽を曝気する
排水処理装置において、最上流の処理槽は底より所定の
長さの隔壁を設け水面側の廃水が次の処理槽に流れる構
造の固形物沈下槽とし、かつ、当該固形物沈下槽の底部
に沈下堆積する固形物を吸い込み固形物のみ分離して廃
水を当該固形物沈下槽あるいは他の処理槽に戻す固形物
収集手段を設けてなることを特徴とするものである。
【0021】したがって、請求項1記載の発明では、固
形物沈下槽に沈下堆積した固形物を排水とともに固形物
収集手段に吸い込み、この固形物収集手段で固形物を除
去分離して後の廃水を再び固形物沈下槽あるいは他の処
理槽に戻すことにより、確実に固形物を除去することが
でき、しかもメンテナンスが不要になる。
【0022】請求項2記載の発明では、請求項1におい
て、前記固形物収集手段は、固形物沈下槽の底に配置し
た固形物収集管と、前記固形物沈下槽内の廃水を固形物
とともに吸い込み固形物を分離して廃水のみ吐き出すこ
とができる固形物分離装置と、この固形物収集管と固形
物分離装置とを連通する吸込配管と、前記固形物分離装
置から排出される廃水を固形物沈下槽または他の処理槽
に戻す吐出配管とから構成されたことを特徴とするもの
である。
【0023】請求項3記載の発明では、請求項1記載に
おいて、前記固形物沈下槽は、最上流の処理槽と次の処
理槽との隔壁を、当該水槽の底より延長し廃水水面より
所定の位置より低く形成した上側水路を介して排水位の
廃水が次の処理槽に流れる構造にしたことを特徴とする
ものである。
【0024】上記目的を達成するために、請求項4記載
の発明に係る排水処理装置は、その内部に複数の処理槽
を設け、最上流の処理槽に廃水を流し込み、最下流の処
理槽の底側の処理廃水を下水道に流し、当該処理槽の水
面より底に向けた所定の距離以下にある廃水を次の処理
槽に流し込める構造にし、少なくとも最上流の処理槽に
微生物を間欠的あるいは連続的に供給し、かつ、各処理
槽あるいは所定の処理槽を曝気する排水処理装置におい
て、最上流の処理槽は底より所定の長さの隔壁を設け水
面側の廃水が次の処理槽に流れる構造の固形物沈下槽と
し、かつ、当該固形物沈下槽の底部に沈下堆積する固形
物を吸い込み固形物のみ分離して廃水を当該固形物沈下
槽あるいは他の処理槽に戻す固形物収集手段を設け、前
記最下流の処理槽の所定の水面近傍の処理水を吸い込
み、他の処理槽に戻す油性分収集手段を設けてなること
を特徴とするものである。
【0025】したがって、請求項4記載の発明によれ
ば、固形物沈下槽に沈下堆積した固形物を排水とともに
固形物収集手段に吸い込み、この固形物収集手段で固形
物を除去分離して後の廃水を再び固形物沈下槽あるいは
他の処理槽に戻すことにより、確実に固形物を除去する
ことができ、しかもメンテナンスが不要になり、しか
も、最下流の処理槽の廃水中に存在する油性分を油性分
収集手段により強制的に除去できることになり、より浄
化作用が促進されることになる。
【0026】上記目的を達成するために、請求項5記載
の発明に係る排水処理装置は、箱状の水槽の内部に複数
の処理槽を設け、最上流の処理槽に廃水を流し込み、最
下流の処理槽の底側の処理廃水を下水道に流し、当該処
理槽の水面より底に向けた所定の距離以下にある廃水を
次の処理槽に流し込める構造にし、少なくとも最上流の
処理槽に微生物を間欠的あるいは連続的に供給し、か
つ、各処理槽あるいは所定の処理槽を曝気する排水処理
装置において、前記微生物は光栄養細菌及び活性汚泥微
生物から構成し、最上流の処理槽は底より所定の長さの
隔壁を設け水面側の廃水が次の槽に流れる構造の固形物
沈下槽とし、かつ、当該固形物沈下槽の底部に沈下堆積
する固形物を吸い込み固形物のみ分離して廃水を当該固
形物沈下槽あるいは他の処理槽に戻す固形物収集手段を
設けてなることを特徴とするものである。
【0027】したがって、請求項5記載の発明によれ
ば、固形物沈下槽に沈下堆積した固形物を排水とともに
固形物収集手段に吸い込み、この固形物収集手段で固形
物を除去分離して後の廃水を再び固形物沈下槽あるいは
他の処理槽に戻すことにより、確実に固形物を除去する
ことができ、しかもメンテナンスが不要になり、しか
も、前記微生物が光栄養細菌及び活性汚泥微生物から構
成してあるため、高濃度の廃水が断続的に流入しても確
実に廃水を浄化することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して説明する。
【0029】〈第1の実施の形態〉図1ないし図4は、
本発明の好適な第1の実施の形態を説明するためのもの
であり、図1は同第1の実施の形態に係る排水処理装置
を示す縦断面図、図2は同排水処理装置を示す平面図、
図3は同排水処理装置に使用する空気配管及び空気吹出
管の側面図、図3は同空気配管及び空気吹出管の平面図
である。
【0030】これらの図において、排水処理装置10
は、調理屑屑等の固形物沈下槽31及び油性分を処理す
る処理槽32,33を有するグリーストラップ30と、
当該固形物沈下槽31の底部に沈下堆積する固形物を吸
い込み固形物のみ分離して廃水を当該固形物沈下槽31
あるいは他の槽(例えば中間の処理槽32)に戻す固形
物収集手段50と、固形物沈下槽31にバクテリア等の
微生物を間欠的に供給できる微生物供給装置70と、固
形物沈下槽31及び処理槽32,33を曝気するために
各槽31,32,33に空気を供給する空気供給装置9
0とを備えている。
【0031】また、上記グリーストラップ30は直方体
形状をした水槽35からなり、この水槽35は図示上一
面が開放されている。この水槽35を隔壁36,37で
仕切り、水槽35内に三つの槽31,32,33が形成
されるようにしている。最上流の槽である固形物沈下槽
31は、水槽35の底から隔壁36を延長し、排水位L
より所定の距離dだけ下側に上側水路38を形成させて
いる。また、このグリーストラップ30では、隔壁37
がその底部の一部又は全部を水槽30の底側に接触させ
ない状態の下側水路39を形成させることにより、排水
位Lの水面より底側の所定の距離以下の廃水を上流の槽
32から最下流の槽33に流し込める構造にしている。
【0032】また、厨房等の流しや洗浄器(図示せず)
は、配管20を介してグリーストラップ30の最上流の
槽である固形物沈下槽31に連通されている。また、グ
リーストラップ30の最下流の槽33には、排水管21
が設けられている。この排水管21は、グリーストラッ
プ30の底方向に図示垂直に延長されており、かつ、こ
の排水管21の上側において図示横方向の配管22に接
続されている。このような構造の排水管21にすること
により、廃水と排水管21とで臭気トラップを形成する
ことになる。この配管22は例えば公共下水道に連通さ
れており、最下流の槽33の排水位Lの水面より底側の
処理廃水を下水道に流せるようにしてある。
【0033】また、前記固形物収集手段50は、固形物
沈下槽31の底に配置した固形物収集管51と、前記固
形物沈下槽31内の廃水を固形物とともに吸い込み固形
物を分離して廃水のみ吐き出すことができる固形物分離
装置52と、この固形物収集管51と固形物分離装置5
2とを連通する吸込配管53と、前記固形物分離装置5
2から排出される廃水を少なくとも固形物沈下槽31に
戻す吐出配管54とから構成されている。
【0034】また、バクテリア等の微生物供給装置70
は、保存液内に入れたバクテリア等の微生物を保存する
タンク71と、当該タンク71からの微生物を所定の時
間間隔で排出できる送給装置72と、当該送給装置72
からの微生物を固形物沈下槽31に導く配管73とから
構成されている。
【0035】ここで、当該排水処理装置10に使用する
微生物(すなわち前記タンク71に蓄えられている微生
物)は、光栄養細菌と活性汚泥との混合体であり、生物
化学的酸素要求量(BOD)が1000〜20000
〔ppm〕の高濃度の廃水が断続的に流入しても幅広く
適応するものである。また、当該微生物中の光栄養細菌
は、氷の中や80〔℃〕以上の熱水中でも生存する能力
をもっており、低温あるいは高温耐性が非常に高い菌で
ある。そして、当該排水処理装置10において使用する
微生物は、光栄養細菌による高濃度廃水の処理ができ、
低濃度廃水処理には負担がかからいので、専任者を必要
とせず、維持管理が容易であり、また、高い負荷運転が
可能になるため、設備規模を小さくすることができる。
【0036】さらに、当該排水処理装置10で使用する
微生物は、光栄養細菌と活性汚泥微生物からなる複合式
の微生物であるため、一方の微生物に障害が発生しても
生産活動に影響を与えず操業をしてゆくことが可能にな
る。また、この装置10で使用する微生物は、有機物の
90%以上を分解、消化し、ガス化するため、発生汚泥
が極めて少なくなり経済的である他、発生汚泥にはビタ
ミンやアミノ酸等を多量に含有するため、良質な肥料と
して使用できる。
【0037】また、上記空気供給装置90は、空気を加
圧供給できるブロワー91と、当該ブロワー91からの
加圧空気を使用場所まで導く空気配管92と、前記グリ
ーストラップ30の各槽31,32,33の底に配置さ
れた空気吹出管93,94,95と、これら空気吹出管
93,94,95に空気を導く個別配管96,97,9
8と、各個別配管96,97,98に設けたバルブ96
V,97V,98Vとからなる。これら空気吹出管9
3,94,95は、空気配管の長手方向に一定間隔で小
さな孔を多数穿設してなるものである。また、符号93
a,94a,95aは、空気吹出管93,94,95を
処理槽31,32,33の底部に固定する固定具であ
る。
【0038】また、グリーストラップ30の図示上面に
は、図示しないがグレーティングによって覆われてお
り、人がグリーストラップ30内に落ちたりすることを
防止している。
【0039】このような排水処理装置において、厨房等
の流し等からの油性成分を含む廃水は、グリーストラッ
プ30の最上流の槽である固形物沈下槽31の内部に流
れ込む。この固形物沈下槽31に流れ込んだ廃水中に含
まれる固形物は当該固形物沈下槽31において沈下す
る。
【0040】また、微生物供給装置70のタンク71に
保存されている微生物は、送給装置72によって加圧さ
れて配管73を介して固形物沈下槽31に間欠的(例え
ば10分間隔)に供給されている。
【0041】また、グリーストラップ30の固形物沈下
槽31には、空気供給装置90の空気吹出管93から空
気が吹き出している。これにより、最上流の槽である固
形物沈下槽31に流れ込んだ排水は、曝気されることに
なって、生物化学的に一次処理される。この一次処理さ
れた上澄み廃水は、隔壁36の上部の上側水路38を通
って真ん中の処理槽32に流れ込む。この上側水路38
はこの実施例では、固形物を水槽32に流入しないよう
に、例えば網目状、多数の孔が穿設された金属状の仕切
板からなっている。
【0042】上記グリーストラップ30の中間の処理槽
32には、上記固形物沈下槽31と同様に、空気供給装
置90の空気吹出管94から空気が供給されているた
め、この中間の処理槽32も廃水が曝気されることにな
る。したがって、一次処理された上澄みの廃水中に含ま
れる微生物により、一次処理された廃水はさらに生物化
学的に二次処理されることになる。この二次処理された
廃水は、水槽35の底部から上側に延長されている隔壁
37の底側に形成されている下側水路39を通って最下
流の槽33に流れ込む。
【0043】上記グリーストラップ30の最下流の槽3
3には、上記固形物沈下槽31及び処理槽32と同様
に、空気供給装置90の空気吹出管95から空気が吹き
出しているため、この最下流の槽33も廃水が曝気され
ることになる。このため、二次処理された廃水中に含ま
れる微生物により、二次処理された廃水はさらに生物化
学的に三次処理される。この三次処理された廃水は、排
水管21を通り、配管22を介して公共下水道に流れ込
むことになる。このときに、油性分を有機物を含む廃水
は、微生物によって生物化学的に処理されることにな
り、浄化されたことになる。
【0044】また、固形物収集手段50は、例えば厨房
等における業務が終了したときに、運転される。すなわ
ち、固形物収集手段50の固形物分離装置52は、調理
業務が終了したときに運転開始スイッチをオンとされる
ことにより動作を開始する。固形物分離装置52は動作
を開始すると、固形物収集管51及び吸込配管53を介
して固形物沈下槽31の内部の廃水を吸引する。これに
より、固形物沈下槽31の底に堆積していた野菜や調理
屑等の残滓は、固形物収集管51から廃水とともに吸い
込まれ吸込配管53を通って固形物分離装置52に吸引
される。固形物分離装置52では、廃水とともにある残
滓(固形物)を固形物と廃水とに分離する。この分離さ
れた廃水は、固形物分離装置52から吐出配管54を介
して少なくとも固形物沈下槽31に戻される。また、固
形物分離装置52は、運転開始スイッチをオンとされる
と、タイマー等により例えば30分後に自動的に停止で
きるようになっているので、この停止するまでの期間、
上記動作を連続して行っている。
【0045】このように本発明の第1の実施の形態に係
る排水処理装置10によれば、従来装置のようなストレ
ーナを必要としないので、ストレーナ内の野菜屑や調理
屑等を定期的に除去したり、ストレーナの掃除をしたり
する必要がなく、これら野菜屑や調理屑等を固形物収集
手段50によって自動的に収集することができるので、
メンテナンスの必要性がほとんどなく、衛生的でかつ悪
臭を放つ恐れもない。
【0046】また、この排水処理装置10では、所定の
微生物を使用しているので、廃水を確実に生物化学的に
処理をすることができ、かつ発生汚泥を少なくできる。
【0047】なお、上記第1の実施の形態では、固形物
収集手段50の吐出配管54を固形物沈下槽31に連通
させているが、これに限らず例えば吐出配管54を処理
槽32または処理槽33に連通させるようにしてもよ
い。また、微生物供給装置70は、上記第1の実施の形
態では、間欠的に微生物を供給するようにしているが、
これに限らず連続的に供給するようにしてもよい。
【0048】〈第2の実施の形態〉図5及び図6は本発
明の第2の実施の形態に係る排水処理装置を説明するた
めの図であり、図5は同排水処理装置の縦断面図、図6
は同設備の平面図である。
【0049】これらの図において、第2の実施の形態に
係る排水処理装置10aが第1の実施の形態にかかる排
水処理装置10と異なるところは、最下流の処理槽33
の排水位L付近の処理廃水を吸い込み油性分のみを除去
した処理水を固形物沈下槽31に戻す油性分回収手段1
00を設けた点にある。したがって、第2の実施の形態
における他の構成は第1の実施の形態と同様であるの
で、同一符号を付して説明を省略する。
【0050】すなわち、この第2の実施の形態において
は、排水処理装置10aは、第1の実施の形態に係る設
備と同様な構成に、油性分回収手段100を追加したも
のである。
【0051】この油性分回収手段100は、最下流の処
理槽33の排水位Lより処理槽33の底側の所定の位置
に配置させた廃水収集盤101と、廃水収集盤101を
介して吸い込んだ処理廃水を固形物沈下槽31に戻す配
管102とから構成されている。この吸引配管102は
隔壁36,37をそれぞれ貫通して固形物沈下槽31内
水位が処理槽33の排水収集盤101の上面水位より低
下した時処理槽33内の水位Lから排水収集盤101の
上面水位までの油分を含む排水を自然に流下するように
なっている。特に、処理槽33の排水はこの槽の壁面に
沿って四角状に設置された空気吹出管95から噴出する
空気泡により油性成分が中央に集中し、漏斗状に形成さ
れた排水収集盤101に効率よく吸引されるようになっ
ている。
【0052】このような第2の実施の形態による排水処
理装置10aでは、例えば厨房等における業務が終了し
たときに固形物収集手段50を運転して、固形物収集管
51及び吸込配管53を介して固形物沈下槽31の内部
の廃水を吸引すると、これに従って、固形物沈下槽31
内のその吸引と共に水位が低下し、最下流の処理槽33
の水位以下になると最下流の処理槽33の上面水位にあ
る油性成分の濃度の高い排水が廃水収集盤101および
配管102を介して固形物沈殿槽31に流入する。この
ため、処理槽33から流入された油性成分を含む排水
は、配管22から公共下水道に排出されることなく、再
び固形物沈下槽31内でフレッシュな微生物の作用によ
り分解処理されることができる。
【0053】従って、第2の実施の形態によれば、固形
物沈下槽31及び処理槽32,33において有機物及び
油性分を含む廃水を処理するとともに、さらに、油性分
回収手段100によって油性分等をフレッシュな微生物
により効率よく分解処理することができるので、廃水の
浄化率がさらに高くなり、悪臭の放出や環境破壊を防止
できる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、確
実に廃水を浄化することができるとともに、悪臭の発生
を防ぐことができて環境破壊を防止できるほか、メンテ
ナンスをほとんど必要としない排水処理装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な第1の実施の形態に係る排水処
理装置を示す縦断面図である。
【図2】同排水処理装置を示す平面図である。
【図3】同排水処理装置に使用する空気配管及び空気吹
出管を示す側面図である。
【図4】同空気配管及び空気吹出管を示す平面図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る排水処理装置
を示す縦断面図である。
【図6】、同排水処理装置を示す平面図である。
【図7】従来の生物化学的処理方法を採用した排水処理
装置の構成例を示す図である。
【符号の説明】
10,10a 排水処理装置 30 グリーストラップ 31 固形物沈下槽 32,33 処理槽 35 水槽 36,37 隔壁 38 上側水路 39 下側水路 50 固形物収集手段 51 固形物収集管 52 固形物分離装置 53 吸込配管 54 吐出配管 70 微生物供給装置 71 タンク 72 送給装置 90 空気供給装置 91 ブロワー 92 空気配管 93,94,95 空気吹出管 100 油性分回収手段 101 廃水収集盤 102 配管
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月27日(1999.8.2
7)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水処理槽の内部に複数の処理槽を設
    け、最上流の処理槽に廃水を流し込み、最下流の処理槽
    の底側の処理廃水を下水道に流し、当該処理槽の水面よ
    り底に向けた所定の距離以下にある廃水を次の処理槽に
    流し込める構造にし、少なくとも最上流の処理槽に微生
    物を間欠的あるいは連続的に供給し、かつ、各処理槽あ
    るいは所定の処理槽を曝気する排水処理装置において、 最上流の処理槽は底より所定の長さの隔壁を設け水面側
    の廃水が次の処理槽に流れる構造の固形物沈下槽とし、 かつ、当該固形物沈下槽の底部に沈下堆積する固形物を
    吸い込み固形物のみ分離して廃水を当該固形物沈下槽あ
    るいは他の処理槽に戻す固形物収集手段を設けてなるこ
    とを特徴とする排水処理装置。
  2. 【請求項2】 前記固形物収集手段は、固形物沈下槽の
    底に配置した固形物収集管と、前記固形物沈下槽内の廃
    水を固形物とともに吸い込み固形物を分離して廃水のみ
    吐き出すことができる固形物分離装置と、この固形物収
    集管と固形物分離装置とを連通する吸込配管と、前記固
    形物分離装置から排出される廃水を固形物沈下槽または
    他の処理槽に戻す吐出配管とから構成されたことを特徴
    とする請求項1記載の排水処理装置。
  3. 【請求項3】 前記固形物沈下槽は、最上流の処理槽と
    次の処理槽との隔壁を、当該水槽の底より延長し廃水水
    面より所定の位置より低く形成した上側水路を介して排
    水位の廃水が次の処理槽に流れる構造にしたことを特徴
    とする請求項1記載の排水処理装置。
  4. 【請求項4】 排水処理装置の内部に複数の処理槽を設
    け、最上流の処理槽に廃水を流し込み、最下流の処理槽
    の底側の処理廃水を下水道に流し、当該処理槽の水面よ
    り底に向けた所定の距離以下にある廃水を次の処理槽に
    流し込める構造にし、少なくとも最上流の処理槽に微生
    物を間欠的あるいは連続的に供給し、かつ、各処理槽あ
    るいは所定の処理槽を曝気する排水処理装置において、 最上流の処理槽は底より所定の長さの隔壁を設け水面側
    の廃水が次の処理槽に流れる構造の固形物沈下槽とし、 かつ、当該固形物沈下槽の底部に沈下堆積する固形物を
    吸い込み固形物のみ分離して廃水を当該固形物沈下槽あ
    るいは他の処理槽に戻す固形物収集手段を設け、 前記最下流の処理槽の所定の水面近傍の処理水を吸い込
    み、他の処理槽に戻す油性分収集手段を設けてなること
    を特徴とする排水処理装置。
  5. 【請求項5】 排水処理装置の内部に複数の処理槽を設
    け、最上流の処理槽に廃水を流し込み、最下流の処理槽
    の底側の処理廃水を下水道に流し、当該処理槽の水面よ
    り底に向けた所定の距離以下にある廃水を次の処理槽に
    流し込める構造にし、少なくとも最上流の処理槽に微生
    物を間欠的あるいは連続的に供給し、かつ、各処理槽あ
    るいは所定の処理槽を曝気する排水処理装置において、 前記微生物は光栄養細菌及び活性汚泥微生物から構成
    し、 最上流の処理槽は底より所定の長さの隔壁を設け水面側
    の廃水が次の処理槽に流れる構造の固形物沈下槽とし、 かつ、当該固形物沈下槽の底部に沈下堆積する固形物を
    吸い込み固形物のみ分離して廃水を当該固形物沈下槽あ
    るいは他の処理槽に戻す固形物収集手段を設けてなるこ
    とを特徴とする排水処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005199167A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 含油排水の処理方法及び装置
JP2014223611A (ja) * 2013-04-15 2014-12-04 住友重機械工業株式会社 嫌気性処理システム、及び嫌気性処理方法

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