JP2001057728A - ケーブル架設用チェーンコイル - Google Patents

ケーブル架設用チェーンコイル

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JP2001057728A
JP2001057728A JP11229578A JP22957899A JP2001057728A JP 2001057728 A JP2001057728 A JP 2001057728A JP 11229578 A JP11229578 A JP 11229578A JP 22957899 A JP22957899 A JP 22957899A JP 2001057728 A JP2001057728 A JP 2001057728A
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cable
coil
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wire
synthetic resin
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JP11229578A
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Hirotoku Yamada
廣徳 山田
Koichi Kubo
幸一 久保
Cho Asai
超 浅井
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  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルの架設作業性を著しく改善し、架設
後のケーブルを安定に保持固定することができると共
に、強度、耐久性およびリサイクル性に優れ、しかも火
災時等におけるケーブルの落下を防止したケーブル架設
用チェーンコイルを提供する。 【解決手段】 合成樹脂線状体の外周軸方向へ少なくと
も1本の溝を延在形成すると共に、前記溝に金属線を嵌
合した複合線状体、またはこの複合線状体を複数本撚合
わせた撚線を、連続螺旋状に成形した伸縮自在のコイル
12からなることを特徴とするケーブル架設用チェーン
コイル10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信用ケーブル等
の架設においてケーブル延線用工具およびケーブル固定
用吊具として使用されるケーブル架設用チェーンコイル
に関し、さらに詳しくは、ケーブルの架設作業性を著し
く改善し、架設後のケーブルを安定に保持固定すること
ができると共に、強度、耐久性およびリサイクル性に優
れ、しかも火災時等におけるケーブルの落下を防止した
ケーブル架設用チェーンコイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電信或いは光通信などに使用さ
れる通信用ケーブルを架設する場合には、電柱間に抗張
材としてメッセンジャーワイヤを張設し、このメッセン
ジャーワイヤにケーブルハンガー等の金属製吊具を50
〜60cmの間隔で1個ずつ取り付けながら通信用ケー
ブルを並列に懸架させるようにして架設していた。
【0003】そして、このようなケーブル架設工事は、
まず電柱間にメッセンジャーワイヤを架設し、このメッ
センジャーワイヤの長手方向の数カ所にケーブル延線用
治具として金車と称される滑車を吊り下げる。次いで、
これら滑車に通信用ケーブルを案内させながらメッセン
ジャーワイヤと平行に仮架設し、続いて仮架設されたケ
ーブルをメッセンジャーワイヤに対して順次50〜60
cmの間隔で移動しながら金属製吊具で連結すると共
に、滑車を取り外すようにして行っていた。
【0004】しかし、このケーブル架設工事は、作業者
が重い金属製吊具を多数所持しながら、メッセンジャー
ワイヤの長手方向に沿って順次50〜60cmの間隔で
移動しながら取り付けていくものであり、しかもこの吊
具の取付け作業を宙乗機等に乗って高所で行うため、多
大の時間と労力を要し、かなりの熟練を要する危険な工
事であった。
【0005】そこで、最近では、上記の問題を解決した
ケーブル延線用工具として、合成樹脂線状体を連続螺旋
状に成形した伸縮自在のコイルからなるチェーンコイル
と称される架設具が開発され、実用に供されつつある。
【0006】すなわち、このチェーンコイルを使用する
場合には、ケーブルと共に電柱間に伸長させるだけの一
度の操作で、メッセンジャーワイヤに対してチェーンコ
イルのループを介してケーブルを一定間隔に懸架するこ
とができ、またケーブルを懸架した後は、このチェーン
コイルをそのままケーブル固定用吊具として使用するこ
とができるため、ケーブル延線用治具を用いた仮架設作
業が不要になると共に、従来のケーブル架設のように金
属製吊具を1個ずつ取り付けていく作業が簡略化される
ことにより、多大な労力の削減と時間の短縮が達成さ
れ、ケーブル架設作業性が著しく改善できるようになっ
たのである。
【0007】しかるに、上記チェーンコイルは、合成樹
脂樹脂モノフィラメントを基本構造としていることか
ら、ケーブルの架設個所周辺で火災が発生し、チェーン
コイルが火炎にあおられた場合に溶断しやすく、このた
めに火災時にケーブルが地上に落下して、通行人、野次
馬、消防士などを損傷する人身事故を招きやすいという
問題があった。
【0008】したがって、このような問題を改良したチ
ェーンコイルの検討が行われており、例えば複数の合成
樹脂製素線の中心に金属線を配置して撚込んだ撚り線を
コイル素材としたチェーンコイル(特開平10−285
771号公報)が提案されている。
【0009】また、本出願人も、金属線を合成樹脂で被
覆した線状体またはこの線状体を複数本撚り合わせ撚り
線をコイル素材としたチェーンコイル(特願平9−34
2994号)についてすでに提案している。
【0010】これら改良されたチェーンコイルによれ
ば、例え火災時にコイルの樹脂部分が焼け落ちたとして
も、金属線は焼け落ちることなくケーブルの保持固定を
一定期間維持することができるため、ケーブルが地上に
落下することによる人身事故を未然に防止することがで
きる。
【0011】しかるに、上記特開平10−285771
号公報記載のチェーンコイルは、合成樹脂製素線の中心
に金属線を配置して撚込む場合の作業性が悪く、また撚
り線のコイル加工時に金属線がばらけやすくて表面状態
が不均一なコイルしか得られないばかりか、樹脂部分と
金属線とが強固に結合していることから、架設作業時に
発生する切れ端や、回収・架け替え時に発生する屑など
を樹脂部分と金属部分に分割することが困難であり、そ
れぞれの樹脂材料および金属材料を分別回収してリサイ
クルに供することができないため、焼却や埋め立てなど
の面倒な処理を必要とするという問題が残されていた。
【0012】また、上記特願平9−342994号に記
載のチェーンコイルは、コイル加工が容易である反面、
樹脂部分が被覆により形成されるため、その強度が低く
耐久性に劣るばかりか、上記と同様に樹脂部分と金属線
とが強固に結合しているため、樹脂部分と金属部分に分
割することが困難であり、切れ端や屑などからそれぞれ
の樹脂材料および金属材料を分別回収してリサイクルに
供することができないという問題を包含していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
【0014】したがって、本発明の目的は、ケーブルの
架設作業性を著しく改善し、架設後のケーブルを安定に
保持固定することができると共に、強度、耐久性および
リサイクル性に優れ、しかも火災時等におけるケーブル
の落下を防止したケーブル架設用チェーンコイルを提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のケーブル架設用チェーンコイルは、合成樹
脂線状体の外周軸方向へ少なくとも1本の溝を延在形成
すると共に、前記溝に金属線を嵌合した複合線状体、ま
たはこの複合線状体を複数本撚合わせた撚線を、連続螺
旋状に成形した伸縮自在のコイルからなることを特徴と
する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面にしたがって、本発明
の実施形態について具体的に説明する。
【0017】図1および図2は、本発明のケーブル架設
用チェーンコイルの一例を示す側面図である。
【0018】図1に示すように、本発明のケーブル架設
用チェーンコイル10は、後述する図4に示すような複
合線状体11を螺旋状に連続成形した伸縮自在なコイル
12からなり、その両端部にはそれぞれ電柱或いはメッ
センジャーワイヤに対して固定するためのスリーブ20
が連結されている。
【0019】このように成形されたチェーンコイル10
は、ケーブル架設工事に使用する前の無負荷の非伸長状
態では、図1に示すように長さ(原長)がLO である
が、ケーブルの架設に使用されたときは、図2に示すよ
うに電柱間の1スパンに相当する長さL1 に伸長した状
態になる。
【0020】本発明のチェーンコイル10におけるコイ
ル12は、図1に例示するように、コイルピッチPを比
較的大きくして隙間が形成されるようにしたものであっ
ても、或いは複合線状体11同士が互いに密着し合うよ
うにしたものであってもよい。
【0021】図3は、上記チェーンコイル10をケーブ
ル延線用工具およびケーブル固定用吊具として使用して
通信用ケーブル40を架設した状況を示している。
【0022】メッセンジャーワイヤ30と通信用ケーブ
ル40はチェーンコイル10のコイル12のループの中
に挿通されて電柱間に架設された状態になっていると共
に、そのチェーンコイル10が電柱間の1スパンに渡り
伸長した状態になっている。このようにチェーンコイル
10を伸長状態にして外挿したことにより、抗張材とし
てのメッセンジャーワイヤ30に対してケーブル40が
コイル12の螺旋状ループを介して一定間隔に懸架され
ている。
【0023】このように単にチェーンコイル10を電柱
間に伸長させる一度の操作だけで、ケーブル40を螺旋
状ループを介して一定間隔に懸架するための懸架点を全
て形成し、ケーブル40の延線を行うことができ、しか
もケーブル40を延線した後は、チェーンコイル10を
そのままケーブル固定用吊具として使用することができ
る。
【0024】したがって、滑車等のケーブル延線用治具
を用いてケーブル40を仮架設する作業が不要になると
共に、従来のケーブル架設のように多数の金属製吊具を
一定間隔に1個ずつ取り付ける作業を簡略化することが
できる。なお、チェーンコイル10の両端部の固定方法
としては、スリーブ20を介して電柱に連結してもよ
く、或いはスリーブ20を介することなくメッセンジャ
ーワイヤ30に金具等により直接固定してもよい。
【0025】次に、コイル12を形成する複合線状体1
1について、図4(A),(B),(C),(D)にし
たがって説明する。
【0026】本発明で用いる複合線状体11とは、合成
樹脂線状体13の外周軸方向へ少なくとも1本の溝14
を延在形成すると共に、この溝14に金属線15を嵌合
したものであり、この複合線状体11を複数本撚合わせ
た撚線構造のものをも包含する。
【0027】すなわち、複合線状体11は、図4
(A),(B),(C)に示すように単線だけで形成さ
れていてもよく、或いは図4(D)に示すように複数本
の複合線状体11が撚り合わされた撚線16で形成され
ていてもよい。
【0028】なお、複合線状体11を形成する合成樹脂
線状体13の横断面形状は特に限定されるものではな
く、図4(A),(D)のように円形であっても、図4
(B)のような四角断面、図4(C)のような三角断面
などの非円形断面であってもよい。
【0029】金属線15としては、直径が0.5〜5.
0mm、好ましくは1.0〜4.0mmのスチール線、
銅線またはアルミ線などが使用される。金属線15の直
径が0.5mm未満では、細すぎて火災時に合成樹脂線
状体13が焼け落ちた場合のケーブル固定保持能力が低
下し、5.0mmを越えると、コイル12自体が重くな
るばかりかコイル剛性が低下し、取扱いにくくなるため
好ましくない。
【0030】ここで、大きな強力を必要とするケーブル
架設用チェーンコイルの場合には、比較的太い円形断面
をもつ複合線状体1aを使用するとよく、逆に柔らかい
ケーブル架設用チェーンコイルが必要な場合には、比較
的細い径の非円形断面の線状体1aを使用するとよい。
【0031】なお、合成樹脂線状体13の横断面形状が
図4(A)のように円形の場合には、複合線状体11に
撚りを与えてから、これをコイルに賦形することが好ま
しく、これよってコイル12の表面長手方向に凹凸状を
形成してケーブルの滑り性を良好にし、かつ雪の付着や
風切り音の発生を抑制する効果を期待することができ
る。
【0032】また、合成樹脂線状体13の横断面形状が
非円形断面の場合の断面形状としては、図4(B),
(C)に示したように三角形又は四角形とすることが好
ましく、ここでいう三角形又は四角形としては、例えば
クローバの葉のように角を膨大させたいわゆる多葉形の
ものも含む。そして、合成樹脂線状体13の横断面形状
が非円形断面の場合には、複合線状体11に撚りを与え
なくても、ケーブルの滑り性をよくし、雪の付着や風切
り音の発生を抑制する効果を期待することができる。
【0033】さらに、図4(D)のように複数本の複合
線状体11を撚り合わせた撚線16の場合は、横断面形
状が多葉状になった非円形になると共に、各複合線状体
11が長手方向に沿って螺旋状に巻回した形状になり、
かつコイル12の表面が長手方向に凹凸状となるため、
ケーブルの滑り性を良好にし、かつ雪の付着や風切り音
の発生を抑制するという効果を発揮することができる。
【0034】このように、複数の複合線状体11を撚り
合わせた撚線16にする場合の複合線状体11の本数と
しては、3〜4本が好ましい。また、与える撚り数は1
0〜40T/Mの範囲にすることが好ましい。
【0035】複数本の複合線状体11を撚り合わせた撚
線16は、複合線状体11を合成樹脂の融点付近の温度
に予熱して相互に撚り合わせることにより製造すること
ができる。
【0036】上記コイル12を構成する合成樹脂線状体
13は、熱可塑性樹脂を通常の溶融紡糸方法によって口
金ダイスから押出して冷却し、さらにその未延伸を熱延
伸することにより製造することができ、延伸を経ること
によって、高強力を有しかつ弾性力に富んだ特性の合成
樹脂線状体を得ることができる。
【0037】そして、溶融紡糸時にダイスの形状を異形
に変更すれば、円形断面および三角断面や四角断面など
の異形断面の線状体を製造することができ、さらにはダ
イスの一部に溝形成用の凹条を設けることによって、所
望の形状、深さの溝14を線状体13の外周軸方向に形
成することができる。
【0038】なお、溝14の内径は、使用する金属線1
5の外径とほぼ等しく形成することが望ましく、さらに
は溝14の開口部をその内径よりも小さく形成して、こ
の溝14内に嵌合した金属線15が容易に離脱しないよ
うにすることが好ましい。このように溝14の開口部が
その内径より小さくても、つまり金属線15の外径より
小さくても、合成樹脂線状体13の弾性を利用して、溝
14内に金属線15を容易に押込み嵌合することができ
る。
【0039】上記合成樹脂線状体13を形成するために
使用する合成樹脂素材としては、ポリエステル、ポリア
ミドおよびポリオレフィンなどの熱可塑性が挙げられる
が、なかでも特にポリエステルが好ましく、かかるポリ
エステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、またはこれらにアジピン酸、
イソフタル酸、イソフタル酸スルホネートおよびポリエ
チレングリコールなどの第三成分を共重合した共重合ポ
リエステルなどを挙げることができる。特にポリエチレ
ンテレフタレートは最も好ましい素材である。
【0040】また、ポリアミドとしては、ナイロン6、
ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイ
ロン11、ナイロン12およびこれら各ナイロン構成成
分の組み合わせからなる共重合ポリアミドなどを挙げる
ことができる。
【0041】これらの熱可塑性樹脂には、必要により耐
熱剤、耐候剤、耐光剤、酸化防止剤、帯電防止剤、平滑
剤、染料および顔料などの通常の添加剤成分を任意に含
有させることができる。
【0042】上記合成樹脂線状体13の太さとしては、
単線だけの場合および複数本の撚線の場合の如何を問わ
ず、その横断面の外接円直径として1.0〜10.0m
m、好ましくは3.0〜7.0mmの範囲に設定するこ
とが望ましい。これによってケーブル架設用チェーンコ
イルとしての最適の剛性、強力、伸縮弾性力を得ること
ができ、更にはケーブル架設作業性を有利にすることが
できる。太さが1.0mm未満ではコイル本体の剛性お
よび強力が不足し、また10.0mm以上では剛性およ
び重量が大きすぎてケーブル架設作業性を低下させるた
め好ましくない。
【0043】上記複合線状体11の単線または撚線16
から連続螺旋状のコイル12を成形する方法としては、
一般には単線または撚線を素材の融点付近の温度に予熱
し、これを所望のコイル直径と等しい外径を有するマン
ドレルに螺旋状に巻き付けて熱固定すればよい。次い
で、マンドレルから離型した長尺のコイルを所定の長さ
に切断し、必要によりその両端部にスリーブを連結固定
することにより、本発明のケーブル架設用チェーンコイ
ルを完成させることができる。
【0044】コイル12を撚線16から構成する場合に
は、太さの異なる複合線状体11を組み合わるようにし
てもよい。このように異なる太さの複合線状体11を組
合わせた場合は、ケーブル架設用チェーンコイルの表面
の凹凸が一律でなくなるため、ケーブルの滑り特性が改
善され、かつ摩擦減耗特性を有利にすることができる。
【0045】コイル12の非伸張時の直径は、20〜2
00mmの範囲に設定することが好ましい。
【0046】また、コイル12のコイルピッチPは、図
1のような粗いものから、逆に密にしたものまで採用す
ることができ、その非伸張時のコイルピッチPの大きさ
としては、2〜50mmの範囲に設定するのが好まし
い。
【0047】チェーンコイル10の非伸長時の原長LO
は、取扱い性の観点からするとできるだけ短い方が好ま
しいが、逆にケーブル架設のため伸長したときの長さL
1 としては、少なくとも電柱間の1スパンまで延長でき
るようにした方が、ケーブル架設作業性を良好にする。
これらの観点から、コイル本体を構成する線状体の太さ
を外接円直径で1.0〜10.0mmの範囲、また非伸
長時のチェーンコイル長LO を500〜2000mmの
範囲としたとき、その比L1 /LO を10〜80、特に
20〜60の範囲にすることが好ましい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のケーブル
架設用チェーンコイルは、これをケーブル延線用治具と
して用いてケーブルと共に電柱間に伸長させるだけの一
度の操作で、メッセンジャーワイヤに対してチェーンコ
イルのループを介してケーブルを一定間隔に懸架するこ
とができる。また、ケーブルを懸架した後は、このチェ
ーンコイルをそのままケーブル固定用吊具として使用す
ることができる。したがって、ケーブル延線用治具とし
て用いた仮架設作業が不要になると共に、従来のケーブ
ル架設のように金属製吊具を1個ずつ取り付けていく作
業が簡略化し、架設時間と労力を大幅に短縮かつ軽減し
てケーブル架設作業性を著しく向上することができる。
【0049】また、本発明のケーブル架設用チェーンコ
イルは、合成樹脂を主材料とする線状体を基本構造とし
ているため、従来の金属製吊具に比較して軽く取扱いや
すいばかりか、熱延伸により形成された合成樹脂線状体
の外周軸方向に形成した溝に金属線を嵌合した複合線状
体としたため、優れた強さと耐久性を有して錆びにく
く、しかも切れ端や屑については樹脂部分と金属線部分
とを容易に分別することができ、これら各部分の回収と
リサイクルを効率的に実施することが可能である。
【0050】さらに、ケーブル架設後に、その近辺で火
災が発生して火炎にあおられ、たとえチェーンコイルを
構成する合成樹脂部分が焼け落ちたとしても、金属線は
焼け落ちることなくケーブルの保持固定を一定期間維持
することができるため、ケーブルの地上落下による通行
人などの人身事故を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル架設用チェーンコイルの一例
を示し、非伸長時の側面図である。
【図2】同じく架設伸長時の側面図である。
【図3】図1に示すチェーンコイルを使用してケーブル
を架設した状態を示す側面図である。
【図4】(A)〜(D)は、それぞれ本発明のケーブル
架設用チェーンコイルを構成する複合線状体または撚線
の一例を部分的に示す側面図である。
【符号の説明】
10 チェーンコイル 11 複合線状体 12 コイル 13 合成樹脂線状体 14 溝 15 金属線 16 撚線 20 スリーブ 30 メッセンジャーワイヤ 40 (通信用)ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 超 愛知県岡崎市昭和町字河原1番地 東レ・ モノフィラメント株式会社内 Fターム(参考) 5G367 GA03 GB03 GC03 GC06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂線状体の外周軸方向へ少なくと
    も1本の溝を延在形成すると共に、前記溝に金属線を嵌
    合した複合線状体、またはこの複合線状体を複数本撚合
    わせた撚線を、連続螺旋状に成形した伸縮自在のコイル
    からなることを特徴とするケーブル架設用チェーンコイ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂線状体がポリエステル系樹
    脂の溶融紡糸と熱延伸により形成されたものであること
    を特徴とする請求項1に記載のケーブル架設用チェーン
    コイル。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂線状体が実質的に円形断面
    からなることを特徴とする請求項1または2に記載のケ
    ーブル架設用チェーンコイル。
  4. 【請求項4】 前記合成樹脂線状体が実質的に円形断面
    からなり、かつ前記複合線状体に撚りが与えられている
    ことを特徴とする請求項3に記載のケーブル架設用チェ
    ーンコイル。
  5. 【請求項5】 前記合成樹脂線状体が実質的に非円形断
    面からなることを特徴とする請求項1または2に記載の
    ケーブル架設用チェーンコイル。
  6. 【請求項6】 前記合成樹脂線状体が実質的に非円形断
    面からなり、かつ前記複合線状体に撚りが与えられてい
    ないことを特徴とする請求項5に記載のケーブル架設用
    チェーンコイル。
  7. 【請求項7】 前記金属線がスチール線、銅線またはア
    ルミ線からなり、その直径が0.5〜5.0mmである
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    ケーブル架設用チェーンコイル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2389244A (en) * 2002-05-31 2003-12-03 Daimei Telecom Engineering Cor Coiled cable support

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