JP2001057601A - 携帯電話 - Google Patents

携帯電話

Info

Publication number
JP2001057601A
JP2001057601A JP11210635A JP21063599A JP2001057601A JP 2001057601 A JP2001057601 A JP 2001057601A JP 11210635 A JP11210635 A JP 11210635A JP 21063599 A JP21063599 A JP 21063599A JP 2001057601 A JP2001057601 A JP 2001057601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
mobile phone
infrared
telephone
image display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11210635A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutaka Okamoto
一隆 岡本
Noboru Hayakawa
昇 早川
Hiroyuki Ihi
寛之 衣斐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Ltd filed Critical Horiba Ltd
Priority to JP11210635A priority Critical patent/JP2001057601A/ja
Priority to US09/589,017 priority patent/US6633231B1/en
Publication of JP2001057601A publication Critical patent/JP2001057601A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大掛かりな配線工事を一切不要にして、所謂
セキュリティシステムを安価に構成できる携帯電話を提
供する。 【解決手段】 商用の電波による通話機能を備えた携帯
電話において、撮像手段11を用いて撮像した画像を通
信先に送信するための送信手段12と、赤外検知手段1
4と、予め設定された相手先である画像表示機能付き電
話を呼び出すためのダイヤル設定手段15とを備え、か
つ、赤外検知手段14からの所定の出力信号をダイヤル
設定手段15に入力して、予め設定された特定の相手先
である画像表示機能付き電話を自動的に呼び出すように
構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用の電波による
通話機能を備えた携帯電話に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、防犯や防災の分野では、建造物や
倉庫内などの財産を侵入者や火災から守るために、一般
には、警備会社とセキュリティ契約を結んで、煙センサ
や感熱センサ、赤外線センサなどの監視センサを建物の
所定の場所に設置し、これらのセンサと警備会社の監視
センターとを屋内配線でオンライン接続する手段がとら
れるが、このセキュリティの契約料が高価であることか
ら、一般家庭での十分な普及に至っていないのが現状で
ある。
【0003】また、監視センターで異常が検知された際
には、異常確認のために警備員が現場に急行するが、異
常が火災の場合には、警備員が現場に至る途上にも火災
が進行する点で問題があり、或いは、侵入者が首尾よく
犯行を終えてしまって、現場を立ち去った後であったり
することがあり、これに対処して、より警備体制を充実
させるためには、防犯・防災カメラを設置することであ
るが、これではセキュリティ契約料が一層高く付くこと
から、一般家庭での普及にとって更なる問題となる。
【0004】更に、一般家庭でセキュリティ契約を結ん
だとしても、上記のシステムでは、異常の検知が監視セ
ンターで行われるだけであって、契約者が留守中の異常
を出先で即時に知ることはできないのであった。
【0005】一方、福祉や医療の分野では、老人の徘徊
や異常行動、病床人の容態急変、乳幼児の起床など、介
護人なしでは危険や不安を伴い勝ちで、目を離せないこ
とから、一般には介護人などが常駐されるが、このため
の介護の負担は大きく、かつ、家族の日常生活や外出の
制約を受けるもので、防犯・防災面や福祉・医療面での
安価なセキュリティの実現が望まれている。
【0006】そのための設備の一つとして、各種センサ
からの出力を監視する手段と、この監視手段からの監視
情報を送信する手段と、この送信手段からの監視情報を
受信する携帯端末(PHS)とを備えて、異常発生の情
報をPHSに送信できるようにしたものが提案されてい
る(例えば特開平9−54886号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
設備では、各種センサと出力監視手段および監視情報の
送信手段をライン接続する構成上、センサの配置工事を
要するだけでなく、センサの設置場所の変更も困難であ
り、加えて、情報送信手段としての基地局あるいは親機
に対する電話局との接続が有線である上に、端末PHS
と基地局あるいは親機との間に中継局や中継アンテナが
ないので、通信距離が限定される点で問題があった。
【0008】本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたも
のであって、その目的は、広く普及した携帯電話(携帯
型の移動無線通信に用いられる電話機であって、所謂P
HSを含むものである。)を利用して、警備会社や介護
人などに頼ることなく個人や少人数単位で、侵入者や火
災から財産を遠隔監視したり、人の安全確認を、遠隔で
正確かつリアルタイムで安価に行えるようにする点にあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、商用の電波による通話機能を備えた携帯
電話であって、撮像手段を用いて撮像した画像を通信先
に送信するための送信手段と、赤外線検知手段と、予め
設定された相手先である画像表示機能付き電話を呼び出
すためのダイヤル設定手段とを備え、かつ、赤外線検知
手段からの所定の出力信号をダイヤル設定手段に入力し
て、予め設定された相手先である画像表示機能付き電話
を自動的に呼び出すように構成して成る点に特徴があ
る。
【0010】上記の構成によれば、防犯や防災に際し
て、ホルダー等を用いて上記構成の携帯電話を、建造物
や倉庫内などの所定の場所に、好ましくは出来るだけ多
くを分散させて配置する一方、この携帯電話(便宜上、
発信側の携帯電話と言う。)とは別の画像表示機能を備
える電話(便宜上、受信側の電話と言う。)を用意し
て、この受信側の電話のダイヤルを、発信側の携帯電話
のダイヤル設定手段に入力しておくことで、不審な人物
が倉庫などに侵入した場合は、侵入者が携帯電話の付近
を移動した際に、この侵入者が放射する赤外線が赤外線
検知手段によってキャッチされることで、或いは火災発
生の際は、炎が放射する赤外線が赤外線検知手段によっ
てキャッチされることで、所定の出力信号がダイヤル設
定手段に入力され、ダイヤル設定手段は、受信側の電話
を自動的に呼び出すことになる。尚、受信側の電話は、
設置型であっても携帯型であってもよく、受信者が移動
・外出がちならば、携帯型が好ましい。
【0011】この呼び出しに基づいて、受信側の電話を
通信状態に切り換えることで、この受信側の電話が発信
側からの撮像情報(静止画および動画を含む画像情報で
あり、本発明ではこれを単に画像と呼ぶ)を画像表示で
きる機能を備えていることから、不審人物の侵入であれ
ば、その侵入者の画像と音声とが伝達され、火災であれ
ば、炎の画像と共にパチパチと弾けるような火災の音が
伝達されるのであり、更に、上記受信側の電話が携帯型
であれば、受信者が何処に居ようと、かゝる事態を確実
に且つリアルタイムに認識することができるのである。
また、監視対象となる人物から放射する赤外線が赤外線
検知手段によって検知されることにより、赤外線検知手
段からの所定の出力信号に基づいて画像を通信している
ので、監視対象となる人物を確実に撮像した画像を送信
することができる。
【0012】かゝる事態を認識したならば、受信側の電
話を用いて、警察や消防、その他、近隣の知人など、然
るべき相手先を選定して救援を求めることができ、特
に、受信側の電話が携帯型であれば、受信者が何処に居
ようと、遠隔的に且つ早期に、防犯や防災の態勢をとる
ことができる。
【0013】また、上記構成の発信側の携帯電話を、例
えば玄関や勝手口などの出入口に配置しておけば、ここ
を人物が通過したことが赤外線検知手段によってキャッ
チされ、或いは上記構成の携帯電話を、例えば病床人の
まわりや乳幼児の寝床まわりに配置しておけば、人体
(病床人や乳幼児)の動きが赤外線検知手段によってキ
ャッチされて、これに基づいて受信側の電話が呼び出さ
れることで、来客の検知や、例えば老人の徘徊や異常行
動、その他、病床人の容態急変や乳幼児の起床などを、
遠隔的に検知することができる。
【0014】この他、上記構成の携帯電話を、オートバ
イ回りや自動車の車内などに配置しておけば、いわゆる
車上狙いや盗難の検知や通報を、受信側の電話によって
実施でき、この際、受信側の電話に別途の画像記録装置
を接続して、発信側の携帯電話からの撮像情報を記録す
ることが好適である。
【0015】即ち、画像記録装置に人物が記録されてい
ると、火災が放火であることが判明したり、盗難に遇っ
たりした際には、その記録画像を犯人特定の手掛かりに
したり、放火や窃盗の証拠にしたりすることができるの
である。
【0016】更に、農業の分野において、例えばビニー
ルハウス内の所定の場所に上記構成の携帯電話を配置し
ておけば、野生動物によるビニールハウス荒らしを検知
することもできるのである。
【0017】このように、発信側の携帯電話に、撮像し
た画像を通信先に送信するための送信手段とを備えさせ
ているので、かつ、受信側の電話が撮像情報を画像表示
するための画像表示手段を備えていることから、発信側
の携帯電話の呼び出し情報源が、不審な人物の侵入であ
るか火災の発生であるかを視覚的に確認することがで
き、その他、来客や老人の徘徊、病床人の容態急変、乳
幼児の起床、車上狙いや窃盗の犯人、野生動物の何れで
あるかも視覚的に確認することができるのであって、防
犯や防災、医療などの措置を誤りなく実施でき、或い
は、赤外線センサの誤作動やペットなどの小動物による
誤報であっても、画像で現場を確認できることから、誤
報による現地への急行などの徒労も回避される。
【0018】そして、請求項1による構成の携帯電話に
おいて、前記画像が赤外線画像である場合(請求項2)
には、撮像のために目立つ光源を設ける必要がなく、防
犯装置としての携帯電話の設置場所を目立たなくするこ
とが可能である。また、遠赤外線のように人が放射する
赤外線を撮像する場合には光源を無くすことも可能であ
り、それだけより確実な防犯を行なうことができる。一
方、近赤外線の光源を設けて撮像する場合は、暗い環境
下においても、可視画像に近い画像を撮像できるので、
人物を判別しやすくなる。
【0019】また、発信側と受信側の双方が請求項3に
記載の携帯電話を持てば、携帯電話が撮像手段と撮像情
報を通信先に送信するための送信手段とを備えているの
で、画像と音声とによって遠隔的に、異常事態の発生現
場と相互に交信できるのであって、かゝる構成の携帯電
話を、発信側と受信側とで適宜複数を用意することで、
部屋数や家屋数などに応じて例えば警戒範囲を拡大で
き、或いは、家族や親戚、友人、知人、近隣同士などの
ネットワークで、防犯・防災などの互いの協力や警戒体
制の一層の強化を期することが可能となる。
【0020】更に、請求項4に記載のように、赤外線検
知手段が備える赤外線センサとして、人体から放射され
る10μm付近の赤外線を感知するセンサと、炎から放
射される4.3μm付近の赤外線を感知するセンサの少
なくとも一方を備えれば、特定の電話の自動呼び出しの
指令が、人体検知センサによるのか、火災検知センサに
よるのか、或いはこれら両方によるのかを、正確に判断
することができるのである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1はAC/DC変換器Aの接続
可能な充電器1にセットした携帯電話の斜視図を示し、
この携帯電話は、商用の電波(この商用の電波とは、国
内ならば、NTTなどの営業電波を意味する。)による
通話機能を有するもので、ダイヤルボタン2と、通話の
実行ならびに終了ボタン3,4と、当該携帯電話が備え
る各種機能の内容(発信先のダイヤル表示や短縮番号の
一覧など)を画像表示部5に表示させるメニューボタン
6と、伸縮ロッドタイプのアンテナ7などを備えてお
り、更に、図2にブロック図で示すように、携帯電話機
能部8とバッテリー9および音声処理部10を内蔵して
いる。
【0022】上記の構成は、一般に普及している携帯電
話そのものであるが、本発明では更に、携帯電話の前面
部まわりを撮像するための撮像手段11と、撮像情報を
通信先に送信するための送信手段12と、通信相手から
の撮像情報(画像)を画像表示部5に画像表示するため
の画像表示手段13と、携帯電話の前面部まわりに放射
される赤外線を検知するための赤外線検知手段14と、
予め設定された相手先である画像表示機能付き電話を呼
び出すためのダイヤル設定手段15と、自動ダイヤル機
能部16とを備えて、赤外線検知手段14からの所定の
出力信号に基づいて、自動ダイヤル機能部16からダイ
ヤル設定手段15に操作信号を入力し、ダイヤル設定手
段15によって予め設定された少なくとも一つの画像表
示機能付き電話を自動的に呼び出すように構成してい
る。
【0023】上記の赤外線検知手段14は、図3にブロ
ック図で示すように、焦電型またはサーモパイルの検出
器による2個の赤外線センサ17A,17Bを備えると
共に、各センサ17A,17Bに、それぞれ増幅回路1
8と比較回路19および判定部20を接続して、判定部
20からの判定結果を自動ダイヤル機能部16に入力す
るように構成して成り、一方の赤外線センサ17Aは、
人体から放射される10μm付近の赤外線を感知するよ
うに、10μm帯の透過フィルタ21を備えており、そ
の前面部には集光レンズ22が配置されている。
【0024】そして、他方の赤外線センサ17Bは、炎
から放射される4.3μm付近の赤外線を感知するよう
に、4.3μm帯の透過フィルタ23を備えており、か
つ、その前面部には赤外線透過カバー24が配置されて
いる。
【0025】上記構成の携帯電話によれば、赤外線検知
手段14による赤外線の検知領域に人が侵入すると、そ
の人体から放射される赤外線が一方の赤外線センサ17
Aによってキャッチされる。そして、赤外線の検知領域
に人が侵入したことの判定結果が、判定部20を通して
自動ダイヤル機能部16に入力されて、ダイヤル設定手
段15が操作されることで、携帯電話機能部8は、予め
設定した少なくとも一つの相手先である画像表示機能付
き電話を呼び出すことになる。
【0026】一方、赤外線検知手段14による赤外線の
検知領域で火災が発生すると、その炎から放射される赤
外線が他方の赤外線センサ17Bによってキャッチされ
ると共に、判定部20が火災発生の判定結果を自動ダイ
ヤル機能部16に入力して、ダイヤル設定手段15が操
作されることで、今度も携帯電話機能部8は、予め設定
した少なくとも一つの相手先である画像表示機能付き電
話を呼び出すことになる。この際、人の侵入と火災の発
生の何れかによって、特定の呼び出し相手を個別に選択
して呼び出すようにしてもよい。
【0027】従って、上記構成の携帯電話の複数台を、
例えば倉庫内などの所定の場所に分散させて配置すると
共に、これらの携帯電話を発信側の携帯電話として、こ
れとは別に、上記のように構成された電話を受信側の電
話として用意して、この受信側の電話のダイヤルを、発
信側の携帯電話のダイヤル設定手段15に入力させてお
けば、倉庫内に侵入した不審な人物が、赤外線検知手段
14の赤外線検知領域に入った場合、この不審な人物の
侵入が赤外線検知手段14によってキャッチされること
になり、倉庫内で火災が発生した場合も、その炎が赤外
線検知手段14によってキャッチされることになる。
【0028】これによって、赤外線検知手段14から所
定の出力信号が、自動ダイヤル機能部16を通してダイ
ヤル設定手段15に入力されることで、このダイヤル設
定手段15は予め設定した受信側の電話を自動的に呼び
出すのであって、この呼び出しに基づいて受信側の電話
を通信状態に切り換えると、この携帯電話の画像表示部
5には、画像表示手段13からの情報によって、発信側
の携帯電話まわりの画像(即ち、侵入者や火災の画像)
が表示される。
【0029】なお、前記携帯電話に各センサ17Aによ
る赤外線の検出エネルギー量が変化した時点での画像情
報を別途保存する画像バッファを設けることにより、赤
外線検知手段14からの出力信号を受けてから受信側の
電話と通話可能となるまでの時間のロスによって、初期
の状況を確認できなくなる事態を避けることができる。
【0030】更に、上記受信側の電話が携帯型であれ
ば、受信者が何処に居ようと、上記事態の発生を遠隔で
瞬時に視覚及び聴覚によって、更には、自動ダイヤルに
よる呼び出しが人体検知によるものか火災の検知による
ものかを確認できるのであって、この情報に基づいて受
信側の携帯電話により、警察や消防、その他、近隣の知
人など、然るべき相手先を選定して救援を求めること
で、防犯や防災の態勢を早期にとることができるのであ
り、この際、赤外線センサ17A,17Bの誤作動やペ
ットなどの小動物による誤報であっても、画像で現場を
確認できることから、誤報による現地への急行などの徒
労も回避される。
【0031】上記構成の携帯電話を、例えば病床人まわ
りや乳幼児の寝床まわり、その他、玄関などの出入口な
どに配置しておけば、病床人や乳幼児の動きや出入口を
通過する人が赤外線検知手段14によってキャッチされ
て、受信側の電話が呼び出されることで、例えば老人の
徘徊や異常行動、その他、病床人の容態急変や乳幼児の
起床などを、遠隔で瞬時に視覚確認することができる。
【0032】また、上記構成の携帯電話では、発信側の
携帯電話と受信側の電話において、画像と音声とによっ
て相互に交信できることから、かゝる構成の携帯電話
を、発信側と受信側とで適宜複数を用意することで、部
屋数や家屋数などに応じて例えば警戒範囲を拡大した
り、家族や親戚、友人、知人、近隣同士などのネットワ
ークで、防犯・防災などの互いの協力や警戒体制の一層
の強化を期することが可能となる。
【0033】この他、上記構成の携帯電話を、オートバ
イ回りや自動車の車内などに配置しておけば、いわゆる
車上狙いや窃盗の犯人像の視覚検知や通報を、受信側の
電話によって実施でき、また別途、画像記録装置を受信
側の電話に接続して、発信側の携帯電話からの撮像情報
を記録すれば、その記録画像を犯人特定の手掛かりや証
拠にすることができ、更には、農業の分野において、例
えばビニールハウス内の所定の場所に上記構成の携帯電
話を配置しておけば、野生動物によるビニールハウス荒
らしを、その動物の種類が何であるかを視覚的に検知す
ることもできる。
【0034】尚、上記の実施の形態では、発信側の携帯
電話に画像表示手段13を備えさせているが、例えば防
犯や防災の面からは、受信側の電話からの撮像情報を、
発信側の携帯電話に画像表示する必要性がないことか
ら、この画像表示手段13を省略して実施可能である。
【0035】また、発信側の携帯電話を防犯や防災など
の警戒の状態にセットするに際して、その取扱い者自身
を赤外線検知手段14が検知して、侵入者と見做して誤
って特定の受信側の電話を呼び出すことが懸念される
が、これを防止する手段として、警戒状態のセット後、
数秒間のタイマー(不感時間)を設定したり、例えば受
信側の電話などからの指令によって警戒状態へのセット
を可能にするなどの手段を講じることが好ましい。その
指令は、自動ダイヤル機能部16へ送信するなど任意に
行えばよい。
【0036】或いは、防犯や防災などの警戒モード以外
で、携帯電話のバッテリー9に充電する際に、赤外線検
知手段14が人を検知することによっても、特定の電話
を呼び出すことになるが、これを防止する手段として、
例えば赤外線検知系に、警戒モードと充電モードとの切
り換えスイッチを設ける一方、充電モードから警戒モー
ドへの切り換え後、上記したように数秒間のタイマー
(不感時間)を設定して、充電モードでは、赤外線セン
サ17Aによる人体検知を行わせないようにすればよ
い。
【0037】図4は撮像手段の別の例を示す図である。
本例に示す撮像手段11’は、近赤外線の波長を含む画
像を撮像するカメラであり、このカメラ11’は一例と
して近赤外線(例えば波長0.7μm〜1.5μm)を
含む波長の画像を撮像するものである。また、11aは
近赤外線の光源の一例としての発光ダイオードであり、
11bは発光ダイオード11aおよびカメラ11’を携
帯電話3内に収める透過窓である。
【0038】本例ではカメラ11’が撮像に用いる光の
波長を上述の近赤外線を含む様にして撮像しているの
で、カメラ11’によって撮像した画像を暗い環境下に
おいても肉眼で見る可視映像に近いものとすることがで
き、監視対象となる人物を判別するのに適している。ま
た、光源4aから放たれる近赤外光は肉眼では直接見る
ことができないので、目立つことがなく、監視対象とな
る人物は光源11aからの光によってカメラ11’の存
在を意識することがなくなり、防犯を考慮に入れると有
利である。
【0039】加えて、本例のように透過窓11bを設け
ることにより、カメラ11’をより目立たなくすること
が可能となる。なお、本発明はカメラ11’が撮像に用
いる光の波長を可視領域から近赤外線に限定するもので
はない。つまり、中赤外線(波長1.5μm〜5μm)
や遠赤外線(波長5μm〜100μm)を用いて撮像す
るものであってもよい。また、本発明は赤外線の強度分
布を赤外線画像として撮像することを限定するものでは
なく、赤外線の波長分布を赤外線画像として撮像するも
のであってもよい。
【0040】撮像に用いる光の波長が中赤外線や遠赤外
線である場合には、発光ダイオード11aのような光源
を省略して、人体から放射する赤外線をそのまま撮像画
像とすることが可能である。すなわち、監視対象となる
人物は光源11aによってカメラ11’を探し出すこと
ができなくなる。
【0041】図5は図4に示した本発明の通信装置のさ
らに異なる例を示す図である。本例においては送信機能
を備えた携帯電話は、携帯電話本体と別体に監視カメラ
25が設けられており、この監視カメラ25は前記撮像
手段11’とその光源11a、および赤外線センサ17
A,17Bを有する赤外線検知手段14を有している。
監視カメラ25は例えば携帯電話の通信ポートPに接続
された通信ケーブルCを介して携帯電話本体と通信可能
であり、監視したい場所でかつ目立たない位置に自由に
配置可能である。一方、携帯電話本体は電波状況がよ
く、監視対象の位置からは見えない別の位置に配置され
る。
【0042】上記構成により、監視対象となる人物が本
発明の通信装置を見つけ出すことは一層困難になり、防
犯装置としての性能を向上することができる。なお、本
例においても監視カメラ25に搭載される撮像手段1
1’は可視領域から近赤外線だけではなく、遠赤外線や
中赤外線を用いて撮像するものであってもよい。これら
の赤外線を用いる場合には光源11aを設ける必要がな
くなることも既に詳述した通りである。
【0043】さらに、本例では監視カメラ25を通信ケ
ーブルCによって携帯電話本体に接続した例を示してい
るが、本発明はこれに限られるものではなく、コードレ
スで電磁波によって接続されるものであってもよい。加
えて、本例では監視カメラ25に赤外線センサ17A,
17Bを設けているので、監視対象となる人物が監視カ
メラ25の近くに来たときに撮像を開始したり、静止像
を図外の画像バッファに保存することも可能であるが、
本発明は赤外線センサ17A,17Bの取付けを監視カ
メラ25内に限定するものではない。
【0044】また、本例では送信側の携帯電話1sには
画像表示部5を備えておらず、受信側の携帯電話1rは
撮像手段11,11’を備えていない。すなわち、本発
明を実施するのに、送信側の携帯電話1sに画面表示部
5や画像表示手段13を設ける必要も、受信側の携帯電
話1rに撮像手段を設ける必要もない。したがって、既
に図1〜3を用いて詳述した送信側の携帯電話にも画面
表示部5や画像表示手段13を設けなくてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、商用の電
波による通信機能を備えた携帯電話を用いて、異常事態
の発生を監視できるようにしたのであって、これによっ
て、所謂セキュリティシステムを、大掛かりな配線工事
を一切不要にして安価に構成することができる。
【0046】しかも、携帯電話を用いることから、監視
場所の変更を極めて容易に行うことができる上に、音声
と画像とによる相互の交信も可能であって、携帯電話の
通常使用の面でも好適であり、全体として、本発明によ
れば、警備会社や介護人などに頼ることなく個人や少人
数単位で、侵入者や火災から財産を遠隔監視したり、遠
隔的に人の安全を確認したりすることを、リアルタイム
で正確かつ安価に達成することができる。
【0047】前記画像が赤外線画像である場合には、暗
闇でも撮像できることは勿論のこと、撮像のために目立
つ光源を設ける必要がなく、防犯装置としての携帯電話
の設置場所を目立たなくすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】充電器にセットした携帯電話の斜視図である。
【図2】携帯電話に内蔵の各種機能部のブロック図であ
る。
【図3】赤外線検知手段のブロック図である。
【図4】撮像手段の変形例を示す図である。
【図5】前記撮像手段の別の変形例を示す図である。
【符号の説明】
11,11’…撮像手段、12…送信手段、13…画像
表示手段、14…赤外線検知手段、15…ダイヤル設定
手段、17A,17B…赤外線センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 衣斐 寛之 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 Fターム(参考) 5C064 AA01 AA06 AC02 AC07 AC12 AC22 AD08 5C087 AA02 AA03 AA08 AA19 AA44 AA50 BB12 BB18 DD03 DD20 EE05 EE07 EE14 EE18 FF23 GG67 GG70 5K067 AA21 BB04 BB27 DD52 EE02 FF02 FF23 GG01 HH13 HH23 5K101 KK13 LL12 MM07 NN06 NN18 NN21 RR12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用の電波による通話機能を備えた携帯
    電話であって、撮像手段を用いて撮像した画像を通信先
    に送信するための送信手段と、赤外線検知手段と、予め
    設定された相手先である画像表示機能付き電話を呼び出
    すためのダイヤル設定手段とを備え、かつ、赤外線検知
    手段からの所定の出力信号をダイヤル設定手段に入力し
    て、予め設定された相手先である画像表示機能付き電話
    を自動的に呼び出すように構成して成ることを特徴とす
    る携帯電話。
  2. 【請求項2】 前記画像が赤外線画像である請求項1に
    記載の携帯電話。
  3. 【請求項3】 通話相手からの画像を画像表示するため
    の画像表示手段を備えてなる請求項1または2に記載の
    携帯電話。
  4. 【請求項4】 赤外線検知手段が備える赤外線センサ
    が、焦電型またはサーモパイルの検出器であって、人体
    から放射される10μm付近の赤外線を感知するセンサ
    と、炎から放射される4.3μm付近の赤外線を感知す
    るセンサの少なくとも一方を備えてなる請求項1〜3の
    何れかに記載の携帯電話。
JP11210635A 1999-06-07 1999-07-26 携帯電話 Pending JP2001057601A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11210635A JP2001057601A (ja) 1999-06-07 1999-07-26 携帯電話
US09/589,017 US6633231B1 (en) 1999-06-07 2000-06-06 Communication device and auxiliary device for communication

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-159321 1999-06-07
JP15932199 1999-06-07
JP11210635A JP2001057601A (ja) 1999-06-07 1999-07-26 携帯電話

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001057601A true JP2001057601A (ja) 2001-02-27

Family

ID=26486164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11210635A Pending JP2001057601A (ja) 1999-06-07 1999-07-26 携帯電話

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001057601A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003078905A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Hirofumi Nomoto 端末装置、データ送信システム、方法、およびプログラム
KR20030065907A (ko) * 2002-02-01 2003-08-09 멀티넷시스템(주) 이동 단말기를 이용한 감시 카메라 제어 방법 및 장치
JP2005227885A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Sharp Corp ホームセキュリティ装置
JP2010086215A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Yupiteru Corp 電子機器並びにそれに用いるポータブルデバイス及びクレードル
JP2019054470A (ja) * 2017-09-19 2019-04-04 株式会社サテライトオフィス 携帯移動端末用アプリケーションソフトウェア

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003078905A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Hirofumi Nomoto 端末装置、データ送信システム、方法、およびプログラム
KR20030065907A (ko) * 2002-02-01 2003-08-09 멀티넷시스템(주) 이동 단말기를 이용한 감시 카메라 제어 방법 및 장치
JP2005227885A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Sharp Corp ホームセキュリティ装置
JP2010086215A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Yupiteru Corp 電子機器並びにそれに用いるポータブルデバイス及びクレードル
JP2019054470A (ja) * 2017-09-19 2019-04-04 株式会社サテライトオフィス 携帯移動端末用アプリケーションソフトウェア
JP7030288B2 (ja) 2017-09-19 2022-03-07 株式会社サテライトオフィス 携帯移動端末用アプリケーションソフトウェア

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6633231B1 (en) Communication device and auxiliary device for communication
KR100937547B1 (ko) 감시 시스템
US6778084B2 (en) Interactive wireless surveillance and security system and associated method
JPH11154292A (ja) 総合警報システム及び装置
JP2006260524A (ja) 介護通報装置
JP5047361B2 (ja) 監視システム
KR20070056236A (ko) 화재 및 응급상황 대처가 용이한 홈오토메이션 시스템
JP2001069268A (ja) 通信装置
JP4022342B2 (ja) 通信システム
JP3782615B2 (ja) 携帯電話使用のセキュリティシステム
JP2001057601A (ja) 携帯電話
JP4516715B2 (ja) 非常報知システム
JP2005056261A (ja) ホームセキュリティシステム
JP5137519B2 (ja) 工事現場防犯システム
KR20060124232A (ko) 이동통신단말기 카메라와 이동통신단말기 내외장형탐지센서를 이용한 침입탐지 및 방범 시스템
KR101782800B1 (ko) 독거 관리대상자의 관리와 방범기능이 가능한 듀얼 시스템
JP4590726B2 (ja) 遠隔監視装置
JP5363215B2 (ja) 警備システム
JP2547487B2 (ja) 監視センサ
JP2003115949A (ja) 監視用携帯電話と監視システム
JP2014021637A (ja) 報知システム及び報知方法
JP2005151436A (ja) 警備システム
JP2004070564A (ja) セキュリティシステム
JP2004038761A (ja) 家庭用ロボットを用いたセキュリティシステム
JP4101597B2 (ja) テレビドアホン装置