JP2001057465A - プリント基板間の接続構造 - Google Patents

プリント基板間の接続構造

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JP2001057465A
JP2001057465A JP11230620A JP23062099A JP2001057465A JP 2001057465 A JP2001057465 A JP 2001057465A JP 11230620 A JP11230620 A JP 11230620A JP 23062099 A JP23062099 A JP 23062099A JP 2001057465 A JP2001057465 A JP 2001057465A
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circuit board
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plug terminal
hole
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Katsumi Yoshizakiya
克己 吉▲ざき▼屋
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント基板上にコネクタなどの接続部品を
搭載する領域を確保することなく、しかも部品コスト増
を招くことなく、プリント基板同士を電気的機械的に接
続することができ、これによってプリント基板上の部品
実装面積を拡大してプリント基板を小面積化することが
できるプリント基板の接続構造を提供する。 【解決手段】 第1のプリント基板1に対して第2のプ
リント基板2を一定の交差角度をもって電気的機械的に
接続するための接続構造であって、第1のプリント基板
は、絶縁板5と、上下一対のランド6と、該上下一対の
ランドを含む基板部分を貫通する貫通孔7と、を備え、
第2のプリント基板は、絶縁板10と、該絶縁板の一端
縁に突設された少なくとも一つの接栓端子部12を有
し、接栓端子部は貫通孔内に嵌合可能な突起13と、突
起の少なくとも一面側に設けられて嵌合時に第1のプリ
ント基板の下面に形成されたランドと半田接続可能な位
置関係を有した接続電極パターン14とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリント基板間を電
気的機械的に接続する構造の改良に関し、特に格別の占
有スペースを必要とするコネクタ等をプリント基板上に
設けることなく、プリント基板間の接続を実現すること
ができる接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のプリント基板間を電気的機
械的に接続する場合は、各プリント基板上にコネクタな
どの接続部品を搭載し接続部品同士を締結することによ
り行っていた。このため、プリント基板上には必ず接続
部品を取り付ける領域を確保せねばならず、プリント基
板上の部品実装密度を低下させたり、プリント基板が大
型化する原因となっている。また、接続部品を用いるこ
と自体が、プリント基板を含んだ電気ユニットのコスト
を高める原因となっている。例えば、特許第28481
6号「プリント配線板」には、プリント基板に対してカ
ード基板を立設保持させる接続構造が開示されている
が、この従来例では、カード基板部をコネクタなどの接
続部品を取り付けたプリント基板に挿入することによっ
て電気的接続をしている為、べース基板にはコネクタな
どの接続部品を搭載する領域を確保しなければならない
といった欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたものであり、プリント基板上にコネクタなどの
接続部品を搭載する領域を確保することなく、しかも部
品コスト増を招くことなく、プリント基板同士を電気的
機械的に接続することができ、これによってプリント基
板上の部品実装面積を拡大してプリント基板を小面積化
することができるプリント基板の接続構造を提供するこ
とを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成する為、
請求項1の発明は、第1のプリント基板に対して第2の
プリント基板を一定の交差角度をもって電気的機械的に
接続するための接続構造であって、前記第1のプリント
基板は、絶縁板と、前記第2のプリント基板側の各接続
電極パターンと一対一にて接続するために該絶縁板の上
面及び下面に対向する位置関係で形成された少なくとも
一対のランドと、該上下一対のランドを含む基板部分を
貫通する貫通孔と、を備え、前記第2のプリント基板
は、絶縁板と、該絶縁板の一端縁に突設された少なくと
も一つの接栓端子部を有し、前記接栓端子部は、第1の
プリント基板に設けた貫通孔内に嵌合可能であり且つ第
2のプリント基板の肉厚を越えた突出長を有した突起
と、突起の少なくとも一面側に設けられて嵌合時に第1
のプリント基板の下面に形成されたランドと半田接続可
能な位置関係を有した前記接続電極パターンとから成
り、前記第1のプリント基板に設けた貫通孔内に、前記
第2のプリント基板に設けた接栓端子部を嵌合してから
下面側のランドと接続電極パターンとを半田接続するこ
とにより、両プリント基板を交差した状態で電気的機械
的に接続したことを特徴とする。請求項2の発明は、前
記第2のプリント基板の一端縁には、該一端縁に沿って
所定の間隔で複数の前記接栓端子部が突設されており、
少なくとも一つの接栓端子部の断面形状を他の残りの接
栓端子部の断面形状と異ならせ、前記第1のプリント基
板に設けた各貫通孔のうち、上記少なくとも一つの接栓
端子部を嵌合する貫通孔の開口形状を他の残りの貫通孔
の開口形状と異ならせたことを特徴とする。請求項3の
発明は、前記第2のプリント基板を構成する絶縁板の面
上には、前記接続電極パターンの基端部と直結された半
田接続用パターンが前記一端縁に沿って配置され、嵌合
時に該半田接続用パターンと第1のプリント基板上面の
ランドとが半田接続可能に構成されていることを特徴と
する。
【0005】請求項4の発明は、前記接栓端子部を構成
する突起の基端部には、該突起が嵌着される前記貫通孔
内に嵌合不能な大径部が設けられており、該大径部の面
上には、前記接続電極パターンの基端部と直結された半
田接続用パターンが形成され、嵌合時に該半田接続用パ
ターンと第1のプリント基板上面のランドとが半田接続
可能に構成されていることを特徴とする。請求項5の発
明は、前記第1のプリント基板に設けた貫通孔内に、前
記第2のプリント基板に設けた接栓端子部を嵌合させた
際に、第1のプリント基板に対する第2のプリント基板
の交差角度θが(0°<θ<90°)と成り得る様に、
前記貫通孔の平面形状を長穴状に構成したことを特徴と
する。請求項6の発明は、前記第1のプリント基板の上
面側に設けた上面側ランドと、該上面側ランドの直下位
置の下面に設けた下面側ランドは夫々前記貫通孔の開口
部の全周縁に沿って延在しておらず、前記第2のプリン
ト基板に設けた接栓端子部の一方の面には、嵌合時に上
面側ランドとだけ半田接続可能な接続電極パターンが形
成されると共に、接栓端子部の反対面には下面側ランド
とだけ接続可能な接続電極パターンが形成されているこ
とを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態に基づいて詳細に説明する。図1(a) 及び(b) は
本発明の第1の実施形態に係るプリント基板間の接続構
造を説明する為の要部斜視図であり、本発明の接続構造
は、第1のプリント基板1に対して第2のプリント基板
2を交差した状態で電気的機械的に接続するための接続
構造である。第1のプリント基板1は、絶縁板5と、第
2のプリント基板2側の各接続電極パターン14と一対
一にて接続するために該絶縁板5の上面及び下面に対応
する位置関係で形成された少なくとも一対のランド6
と、該上下一対のランド6を含む基板部分を貫通する貫
通孔7と、を備えている。第2のプリント基板2は、絶
縁板10と、該絶縁板10の一端縁11に突設された少
なくとも一つの接栓端子部12とを有する。接栓端子部
12は、第1のプリント基板1に設けた貫通孔7内に嵌
合可能であり且つ第2のプリント基板2の肉厚を越えた
突出長を有した突起13と、突起13の少なくとも一面
側に設けられて嵌合時に第1のプリント基板1の下面に
形成されたランドと半田接続可能な位置関係を有した前
記接続電極パターン14とから成る。第1のプリント基
板1に設けた各貫通孔7内に、第2のプリント基板2に
設けた突起状の各接栓端子部を夫々嵌合してから下面側
のランドと接続電極パターン14とを半田接続すること
により、図1(b) に示したように両プリント基板1、2
を交差した状態で電気的機械的に接続することができ
る。これを更に詳述すると、第2のプリント基板2を構
成する絶縁板10の一端縁11には所定の間隔でほぼ同
一形状の突起13が形成され、この突起13は第1のプ
リント基板1側の貫通孔7内に嵌合可能な形状を有して
いる。突起13の少なくとも一面上に接続電極パターン
14を形成することにより前記接栓端子部12が形成さ
れるが、全ての接栓端子部12を対応する位置関係にあ
る貫通孔7内に嵌合(嵌着)し、端縁11が第1のプリ
ント基板1の上面に密着するように組み付けた上で、第
1のプリント基板1の裏面に位置する図示しない下面側
ランドと、接栓端子部12上の接続電極パターン14の
先端部とを半田により接続することにより、両プリント
基板間の電気的機械的接続、固定が完了する。なお、こ
のような半田接続を実現する為には、接続電極パターン
14の先端部が貫通孔7の下面側開口から十分に突出す
ることができるように、突起13の長さLを、第1のプ
リント基板1の肉厚よりも十分に長く設定する。
【0007】なお、接栓端子部12は最低限一本必要で
あるが、接続安定性を確保する為には2本以上であるこ
とが有効である。また、図示した上面側ランド6の直下
位置にある基板下面には上面側ランドとほぼ同形状の下
面側ランドを貫通孔7の開口廻りに形成し、接続電極パ
ターン14との半田接続を可能ならしめておく。貫通孔
7の開口形状と、接栓端子部12を構成する突起13の
断面形状は、両者の嵌合時にガタが発生しない程度の余
裕度をもって嵌着可能となるように寸法設定する。この
ように本実施例では、2種類以上のプリント基板を接続
する際に、一方のプリント基板に設けた接栓端子部を他
方のプリント基板に設けた貫通孔内に挿着し、貫通孔の
開口周縁に設けた下面側ランドと接栓端子部に設けた接
続電極パターンとを半田接続することによって棲械的及
び電気的接続を実現することができる。このため、コネ
クタ等の格別の接続部品をプリント基板上に搭載する必
要がなくなり、プリント基板上の実装密度の増大、小面
積化、低コスト化を一挙に実現することが可能となる。
次に、上記第1の実施形態では、第2のプリント基板1
0の一端縁11に沿って一定の間隔で同一形状の接栓端
子部12を突設させ、これらの接栓端子部12を第1の
プリント基板1側に所定間隔で配置された貫通孔7内に
嵌着させ得る構成を採用している。従って、第2のプリ
ント基板2を図1(a) に示した方向と逆方向、つまり表
裏を逆にして第1のプリント基板1上に組み付けようと
した場合に、そのような組み付けは可能である。従っ
て、組み付け作業時に第2のプリント基板の表裏を誤っ
て組み付けようとした時にもそのまま組付けが完了して
しまう為、電気的に誤接続してしまう欠点がある。
【0008】図2に示した第2の実施形態はこのような
不具合を解消せんとするものである。即ち、第2のプリ
ント基板2の一端縁11には、該一端縁11に沿って所
定の間隔で複数の接栓端子部12が突設されており、少
なくとも一つの接栓端子部12aの形状、特にその断面
形状(接続電極パターン14面と直交する切断面の形
状)を他の残りの接栓端子部12bの断面形状と異なら
せ、更に、第1のプリント基板1に設けた各貫通孔7の
うち、上記少なくとも一つの接栓端子部12aを嵌合す
る貫通孔7aの開口形状を他の残りの貫通孔7bの開口
形状と異ならせた。つまり、異形状の接栓端子部12a
は、貫通孔7b内には嵌着できない。このことにより、
第1のプリント基板1に対して、第2のプリント基板2
は、表面2A側を前方へ向けた姿勢でしか組付けができ
なくなり、誤接続が防止できる。これを更に説明する
と、第2のプリント基板2の端縁11に突出した2つ以
上の接栓端子部12中には、他の接栓端子部12bと異
なる幅(或は、奥行き寸法、形状等)をもつ接栓端子1
2aが一つ以上含まれており、しかも第1のプリント基
板1側に設けた貫通孔7についても各接栓端子部12
a,12bを嵌着し得るように異なった開口径、開口形
状の貫通孔7a,7bとなっている為、各接栓端子部1
2a,12bを各貫通孔7a,7bに嵌着させた上で、
各接続電極パターン14と各ランド6とを半田接続する
ことにより、プリント基板同士を交差(この例では直
交)させた状態での電気的機械的接続が可能となるばか
りでなく、一方のプリント基板に対して他方のプリント
基板を逆向きに誤接続することが確実に防止され、信頼
性が向上する。なお、図2の実施形態は、以下に述べる
他の実施形態と組み合わせ使用することができる。
【0009】次に、上記各実施形態の接続構造において
は、一方のプリント基板に形成した貫通孔の下面側開口
周縁に設けたランドと、貫通孔に挿入された接栓端子部
に設けた接続電極パターンとの半田接続のみに依存して
接続強度を確保している。しかし、このような接続構造
では、接続強度が十分でなくなる場合がある。
【0010】図3の実施形態はこのような不具合を解消
した接続構造の一部、即ち接栓端子部の構造を示す図で
ある。なお、第1のプリント基板側の構造、即ち、ラン
ド及び貫通孔の構造は上記実施形態と同様である。即
ち、この実施形態では、第2のプリント基板2を構成す
る絶縁板10の表面2A上には、接栓端子部12の突起
部13の表面に形成した接続電極パターン14の基端部
(上端部)と直結された半田接続用パターン20が前記
一端縁11に沿って配置され、両プリント基板の接続部
(接栓端子部12と貫通孔7)同士の嵌合時に該半田接
続用パターン20と第1のプリント基板上面のランド6
とが半田接続可能に構成されている。半田接続パターン
20は、絶縁板10上に配線パターンをエッチングによ
り形成する際に、マスク用のレジストの塗布形状を工夫
することにより容易に形成することができる。接栓端子
部12を貫通孔7内に挿入したときに、第2のプリント
基板2の一端縁11が第1のプリント基板1の上面に当
接し、上面側ランドと半田接続用パターン20とが接
触、或は近接した状態となるように両者の位置関係を予
め設定する。この実施形態では、上記他の実施形態と同
様に接栓端子部12を貫通孔7内に挿入したときに、第
1のプリント基板1の下面から突出する接続電極パター
ン14の先端部と下面側ランドとの半田接続のみなら
ず、上面側ランドと半田接続パターン20との間をも半
田接続するので、機械的固定強度が倍増する。特に、半
田接続パターン20の幅を接続電極パターン14の幅よ
りも広く構成することにより、上面側ランドとの間の接
続に使用する半田量を増量できるので、接続強度を更に
増大させることができる。
【0011】また、図4は図3の実施形態と同様の目的
を達成する他の実施形態を示しており、この実施形態で
は、接栓端子部12を構成する突起13の基端部には、
該突起が嵌着される前記貫通孔7内に嵌合不能な大径部
25が設けられており、該大径部25の表面上には、接
続電極パターン14の基端部と直結された半田接続用パ
ターン26が形成され、接栓端子部と貫通孔との嵌合時
に該半田接続用パターン26と第1のプリント基板上面
のランド6とが半田接続可能に構成されている。この大
径部25は、その断面形状が突起13よりも大きい、或
は異形であるために、突起13が嵌合可能な貫通孔7内
に嵌合することができない。従って、第1のプリント基
板の貫通孔7内に第2のプリント基板13の接栓端子部
12を嵌合した際に、大径部25の下面25aがストッ
パとなり、それ以上は挿入することができない。この状
態で、半田接続用パターン26は上面側のランド6と接
して(近接して)いる為、両者を半田接続することによ
り上面側の接続が完了する。下面側についてもランドと
接続電極パターン先端とを半田接続することは勿論であ
る。この実施形態においても、第1のプリント基板の表
裏のランドを、第2のプリント基板の接続電極パターン
及び半田接続用パターンと接続するようにしたので、接
続強度を増大することができる。図3、図4の実施形態
は図1、図2の実施形態、或は以下の実施形態の組み合
わせ使用が可能である。
【0012】次に、上記各実施形態では、第1のプリン
ト基板と第2のプリント基板とを接続部にて接続するこ
とにより直交に近い状態で交差させるために、接栓端子
部の径(断面形状)に対する貫通孔の開口形状を比較的
余裕のない形状に設定している。このため、両プリント
基板間の接続角度(交差角度)を自由に設定できず、設
計の自由度が無くなる欠点があった。そこで、図5(a)
(b) に示した本発明の実施形態は、第1のプリント基板
1に設けた貫通孔7内に、第2のプリント基板2に設け
た接栓端子部12を嵌合させた際に、第1のプリント基
板1に対する第2のプリント基板2の交差角度θが(0
°<θ<90°)と成り得る様に、貫通孔の平面形状を
長穴状に構成した。長穴状の貫通孔7が延びる方向は、
嵌合する接栓端子部12の長手方向に添った方向であ
る。このことにより、接栓端子部12は長穴状の貫通孔
7内において、貫通孔の長手方向に傾倒することが可能
となり、第1のプリント基板1に対して仰角θ(0°<
θ<90°)にて第2のプリント基板1を接続すること
ができるようになる。このように、第1のプリント基板
の貫通孔形状を長穴にすることにより、プリント基板間
の接続角度を自由に設定できるため、設計の自由度が増
える利点がある。即ち、第2のプリント基板2に設けた
接栓端子部12の長手方向に沿って拡大した長穴状の貫
通孔7を有する第1のプリント基板2を用いるようにし
たため、これに対し仰角θ(0°<θ<90°)で第2
のプリント基板2を半田付けによって接続することで、
両プリント基板間の接続角度を自由に設定できることと
なる。
【0013】次に、仰角θによる長穴状貫通孔の長手方
向長の設定方法を図5(b) を用いて説明する。図5(b)
に示す、板厚がTで、一端縁11に接栓端子部12が突
出した構造の第2のプリント基板2と、板厚がtで、接
栓端子部12が嵌合する長穴状の貫通孔7を有した第1
のプリント基板1において、両者を仰角θにて接続する
ときの貫通孔7の長手方向の長さLは、第1のプリント
基板1の上面Aと、第2のプリント基板の上面A’(第
1のプリント基板1と向き合わない面)との交点Pを境
界線としてX1とX2の長さに2分割できる。仰角θのと
きの長穴状貫通孔7の長手方向の長さLは、それぞれ板
厚T、tを使って以下の式で表される。 L=X1+X21tanθ=t X2sinθ=T ここで、tanθ=sinθ/cosθであるので、求
める長さLは、 L=(tcosθ+T)/sinθ で求められる。 但し、T:突出した接栓端子部を有するプリント基板の
厚さ t:はまり合うランドを形成した部分をもつプリント基
板の厚さ
【0014】次に、上記各実施形態の接続構造において
は、一つの貫通孔7の全周を囲繞するように環状に一つ
のランド6を設けている為、この貫通孔7内に接続端子
部12を嵌合した上で、接続電極パターン14或は/及
び半田接続用パターン20、26とを貫通孔の上下開口
周縁の各ランドと半田接続接続している。このため、接
栓端子部12には一つの接続電極パターン14或は/及
び半田接続用パターン20、26しか設けることができ
ない。即ち、仮に接栓端子部12を構成する突起13の
表裏面に夫々独立した接続電極パターン14等を設けた
としても、第1のプリント基板1の表裏に設けた各ラン
ド6が夫々貫通孔の開口全周を囲繞する単一の環状体と
なっているため、独立した2つの接続電極パターン14
と表裏の各ランド6との間で別個の信号を授受すること
は不可能となる。つまり、接栓端子部12の表裏両面に
夫々独立した信号系統の接続電極パターン14等を設け
ることにより、第1のプリント基板上の表裏の配線パタ
ーンとの間で2系統の信号を授受することが本来可能で
あるにも関わらず、貫通孔の開口全周を囲繞するランド
は接栓端子部に設けた2つの接続電極パターン14等と
同時に接続した状態となるため、上記実施形態のランド
を用いる限りは、1系統の電気的信号しか授受すること
ができない。このため、授受すべき信号系統数と同数の
接栓端子部と貫通孔を設ける必要が生じ、接栓端子部数
と貫通孔数の増大に起因して、プリント基板の配線効率
が悪くなる欠点がある。なお、この実施形態は、上記し
た各実施形態、或は後述する実施形態と組み合わせ使用
することができる。
【0015】図6(a) (b) はこのような不具合を解決す
る為の実施形態の要部構成図であり、この実施形態では
第1のプリント基板1に設けた貫通孔7の開口部の全周
を囲繞するようにランド6を設ける代わりに、基板上面
側の開口部のランド部(上面側ランド)6aを貫通孔開
口部周縁の半周程度を包囲する形状とし、基板下面側の
開口部のランド部(下面側ランド)6bを貫通孔開口部
周縁の反対側の半周程度を包囲する形状とした。つま
り、上面側に設けたランド部6a及び下面側に設けたラ
ンド部6bは、いずれも一つの貫通孔7の上面側開口及
び下面側開口の全周を囲繞せず、挿入される接栓端子部
12の表裏面に夫々独立して設けた2つの接続電極パタ
ーン14a,14b或は/及び半田接続用パターン20
a,20b、26a,26bと接続するために必要最低
限の範囲に亙って形成されているに過ぎない。この際、
表裏に位置する各ランド部6a,6bは夫々せいぜい貫
通孔の開口全周の半周程度に亙って延在しているに過ぎ
ない為、一つのランド部が2つの接続電極パターン14
a,14bと同時に接続する事態は発生しない。その結
果、一方の接続電極パターン14aを下面側ランド部6
bと半田30を用いて接続すると共に、他方の接続電極
パターン14bを上面側ランド部6aと半田30を用い
て接続することにより、一つの接栓端子部12を用いて
2系統の信号を授受することが可能となる。また、この
結果、接栓端子部の数を半分に減少して、両プリント基
板の配線効率が飛躍的に向上するため、配線の自由度が
上がる利点がある。なお、この実施形態は上記各実施形
態と組み合わせ使用することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、プリント基板上にコネクタなどの接続部品を搭載す
る領域を確保することなく、しかも部品コスト増を招く
ことなく、プリント基板同士を電気的機械的に接続する
ことができ、これによってプリント基板上の部品実装面
積を拡大してプリント基板を小面積化することができる
プリント基板の接続構造を提供することができる。即
ち、請求項1の発明は、一方のプリント基板に設けた貫
通孔内に他方のプリント基板の一端縁から突設させた接
栓端子部を挿入した上で、貫通孔の開口周縁のランドと
接栓端子部に設けた接続電極パターンとを半田接続する
ようにしたので、接続部の構成が簡潔化してプリント基
板上の部品搭載面積を拡大し、プリント基板の小面積
化、低コスト化を実現できる。請求項2の発明では、複
数の接栓端子部及び各接栓端子部に対応する貫通孔を設
けたプリント基板の接続構造において、少なくとも一つ
の接栓端子部とそれを嵌合する貫通孔の寸法、形状を、
他の接栓端子部及び貫通孔と異ならせたので、両プリン
ト基板の接続方向を逆向きにする虞れがなくなる。請求
項3の発明では、接栓端子部の面に形成した接続電極パ
ターンの基端部に直結する半田接続用パターンを第2の
プリント基板の端縁に沿って設けたので、接栓端子部の
先端部のみならず基端部においても第1のプリント基板
上の各ランドと半田接続することが可能となり、接続強
度を高めることができる。
【0017】請求項4の発明では、接栓端子部の基端部
を大径部として、この大径部の下面を第1のプリント基
板上面に当接させた状態で両プリント基板を接続するよ
うにし、更に大径部の面上に半田接続用パターンを形成
したので、接栓端子部の先端部のみならず基端部におい
ても第1のプリント基板上の各ランドと半田接続するこ
とが可能となり、接続強度を高めることができる。請求
項5の発明では、貫通孔の開口形状を長穴状としたの
で、貫通孔内で接栓端子部を傾倒させることができ、そ
の結果、両プリント基板間の交差角度を任意の値に設定
することが可能となり、設計自由度が拡大する。請求項
6の発明では、一つの貫通孔の上下の開口部周縁に夫々
半周程度をカバーするランド部を互いに干渉しない位置
関係にて配置すると共に、接栓端子部の対向し合う2つ
の面に夫々独立した接続電極パターンを設け、各ランド
部と各接続電極パターンとを半田接続するようにしたの
で、一つの接栓端子部を用いて2系統の信号を授受する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 及び(b) は本発明の第1の実施形態に係る
プリント基板間の接続構造を説明する為の要部斜視図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る接続構造の要部
構成図。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る接続構造の要部
構成図。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る接続構造の要部
構成図。
【図5】(a) 及び(b) は本発明の第5の実施形態に係る
接続構造の要部構成図。
【図6】(a) 及び(b) は本発明の第6の実施形態に係る
接続構造の要部構成図。
【符号の説明】
1 第1のプリント基板、2 第2のプリント基板、5
絶縁板、6 ランド、6a,6b ランド部、7 貫
通孔、10 絶縁板、11 一端縁、12 接栓端子
部、13 突起、14 接続電極パターン、20 半田
接続用パターン、25 大径部、26 半田接続用パタ
ーン、30 半田。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のプリント基板に対して第2のプリ
    ント基板を一定の交差角度をもって電気的機械的に接続
    するための接続構造であって、 前記第1のプリント基板は、絶縁板と、前記第2のプリ
    ント基板側の各接続電極パターンと一対一にて接続する
    ために該絶縁板の上面及び下面に対向する位置関係で形
    成された少なくとも一対のランドと、該上下一対のラン
    ドを含む基板部分を貫通する貫通孔と、を備え、 前記第2のプリント基板は、絶縁板と、該絶縁板の一端
    縁に突設された少なくとも一つの接栓端子部を有し、 前記接栓端子部は、第1のプリント基板に設けた貫通孔
    内に嵌合可能であり且つ第2のプリント基板の肉厚を越
    えた突出長を有した突起と、突起の少なくとも一面側に
    設けられて嵌合時に第1のプリント基板の下面に形成さ
    れたランドと半田接続可能な位置関係を有した前記接続
    電極パターンとから成り、 前記第1のプリント基板に設けた貫通孔内に、前記第2
    のプリント基板に設けた接栓端子部を嵌合してから下面
    側のランドと接続電極パターンとを半田接続することに
    より、両プリント基板を交差した状態で電気的機械的に
    接続したことを特徴とするプリント基板間の接続構造。
  2. 【請求項2】 前記第2のプリント基板の一端縁には、
    該一端縁に沿って所定の間隔で複数の前記接栓端子部が
    突設されており、少なくとも一つの接栓端子部の断面形
    状を他の残りの接栓端子部の断面形状と異ならせ、 前記第1のプリント基板に設けた各貫通孔のうち、前記
    少なくとも一つの接栓端子部を嵌合する貫通孔の開口形
    状を他の残りの貫通孔の開口形状と異ならせたことを特
    徴とする請求項1記載のプリント基板間の接続構造。
  3. 【請求項3】 前記第2のプリント基板を構成する絶縁
    板の面上には、前記接続電極パターンの基端部と直結さ
    れた半田接続用パターンが前記一端縁に沿って配置さ
    れ、嵌合時に該半田接続用パターンと第1のプリント基
    板上面のランドとが半田接続可能に構成されていること
    を特徴とする請求項1又は2記載のプリント基板間の接
    続構造。
  4. 【請求項4】 前記接栓端子部を構成する突起の基端部
    には、該突起が嵌着される前記貫通孔内に嵌合不能な大
    径部が設けられており、該大径部の面上には、前記接続
    電極パターンの基端部と直結された半田接続用パターン
    が形成され、嵌合時に該半田接続用パターンと第1のプ
    リント基板上面のランドとが半田接続可能に構成されて
    いることを特徴とする請求項3記載のプリント基板間の
    接続構造。
  5. 【請求項5】 前記第1のプリント基板に設けた貫通孔
    内に、前記第2のプリント基板に設けた接栓端子部を嵌
    合させた際に、第1のプリント基板に対する第2のプリ
    ント基板の交差角度θが(0°<θ<90°)と成り得
    る様に、前記貫通孔の平面形状を長穴状に構成したこと
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプ
    リント基板間の接続構造。
  6. 【請求項6】 前記第1のプリント基板の上面側に設け
    た上面側ランドと、該上面側ランドの直下位置の下面に
    設けた下面側ランドは夫々前記貫通孔の開口部の全周縁
    に沿って延在しておらず、 前記第2のプリント基板に設けた接栓端子部の一方の面
    には、嵌合時に上面側ランドとだけ半田接続可能な接続
    電極パターンが形成されると共に、接栓端子部の反対面
    には下面側ランドとだけ接続可能な接続電極パターンが
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れか一項に記載のプリント基板間の接続構造。
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