JP2001056620A - 熱定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

熱定着装置及びこれを用いた画像形成装置

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JP2001056620A
JP2001056620A JP11232009A JP23200999A JP2001056620A JP 2001056620 A JP2001056620 A JP 2001056620A JP 11232009 A JP11232009 A JP 11232009A JP 23200999 A JP23200999 A JP 23200999A JP 2001056620 A JP2001056620 A JP 2001056620A
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heating roll
temperature
recording medium
fixing device
paper
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JP11232009A
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English (en)
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Yasuki Tanaka
康樹 田中
Yutaka Inazaki
豊 稲崎
Hideo Oshida
英夫 押田
Shinichiro Oshita
慎一郎 大下
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 極薄肉の加熱ロールを使用した場合で
も、当該加熱ロールの非通紙部の温度が過剰に上昇する
のを防止することが可能な熱定着装置及びこれを用いた
画像形成装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 熱定着装置で定着処理が施される記録媒
体を、当該記録媒体の加熱ロールの軸方向に沿った幅に
応じて複数のグループに分類し、前記複数のグループに
分類された記録媒体の所定期間内の定着枚数に応じて、
前記加熱ロールの非通紙部の温度を予想し、定着動作を
制御する制御手段を具備するように構成して課題を解決
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式を
用いたプリンタや複写機等の画像形成装置に使用される
熱定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子写真方式を用いたプ
リンタや複写機等の画像形成装置においては、感光体ド
ラム上に画像情報に基づいて静電潜像を形成し、この静
電潜像を現像装置により現像してトナー像とし、当該ト
ナー像を記録用紙上に転写した後、記録用紙上にトナー
像を熱定着装置によって定着することにより、画像を形
成するように構成されている。上記熱定着装置は、加熱
ロールと加圧ロールを互いに圧接させた状態で回転駆動
し、これら加熱ロールと加圧ロール間のニップ部に、ト
ナー像が転写された記録用紙を通過させることにより、
熱及び圧力でトナー像を記録用紙上に定着するようにな
っている。
【0003】ところで、上記熱定着装置の場合には、一
般に、加熱ロールが、所定の肉厚を有する金属製芯金の
表面に、弾性体層や離型性材料層を積層して構成され、
この加熱ロールは、金属製芯金の内部にハロゲンランプ
等の加熱源を配置し、当該加熱源によって内部から加熱
されるように構成されている。
【0004】しかしながら、上記熱定着装置の場合に
は、加熱ロールの芯金が、熱伝導性の良い金属からなる
ものの、当該金属製の芯金が所定の肉厚を有しているた
め、加熱ロールの内部に配設されたハロゲンランプ等の
加熱源の熱が、加熱ロールの表面に伝わるまでに、所定
の肉厚を有する金属製芯金の厚さ方向に伝わるととも
に、金属製芯金の長手方向にも伝わる。そのため、上記
加熱ロールの表面を所定の温度に加熱するには、ハロゲ
ンランプ等の加熱源にある程度大きな電力を供給する必
要があり、しかもウオームアップ時間が長くなるという
問題点を有していた。
【0005】そこで、かかる問題点を解決し、消費電力
を下げる為、また、ウオームアップ時間を短縮するため
に、加熱ロールを薄肉化することが考えられる。この加
熱ロールを薄肉化するにあたっては、例えば、金属製芯
金として肉厚の薄いものを使用し、当該金属製芯金の表
面に離型性材料層を直接積層するように構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の如く薄
肉化した加熱ロールを用いた場合には、次のように、種
々の問題点が生じる。
【0007】幅の狭い用紙をプリントした場合におけ
る加熱ロール端部(非通紙部)の温度上昇 可能印字幅よりも幅の狭い用紙をプリントした場合に
は、加熱ロールの通紙部は用紙によって熱が奪われるた
め、温度が所定の温度以上に上昇することはないが、加
熱ロールの非通紙部は、用紙が通過しないため、用紙に
よって熱が奪われることがなく、温度が所定の温度以上
に大幅に上昇する。例えば、加熱ロールの軸方向の中央
を基準にして用紙を搬送する所謂センターレジストレー
ションの場合には、加熱ロールの非通紙部である両端部
の温度が大幅に上昇することになる。すると、加熱ロー
ルの非通紙部の過度な温度上昇により、当該加熱ロール
そのもの及び加熱ロールの両端近傍に配設される合成樹
脂製のベアリング等の部品が、耐熱温度を超えて、加熱
ロールのコーテイングが破損したり、合成樹脂製のベア
リングが軟化し、又、加熱ロールから用紙を剥離する剥
離フィンガーが、用紙を案内するシュートに固着するな
どの破壊または使用不可能な状態に陥るという問題点が
あった。
【0008】対策としては、従来より、特開平7−12
8919号公報に開示されているように、連続でプリン
トした場合には、規定のプリント枚数を超えると、用紙
のスループット(単位時間あたりのプリント枚数)を小
さい値に設定変更する手段が採られている。
【0009】しかしながら、この方法の場合には、規定
のプリント枚数以下のプリント動作が繰り返し行なわれ
る、つまり断続プリントされると、スループットが変更
されないため、やはり加熱ロールの非通紙部の温度が過
剰に上昇してしまい、加熱ロールやその近傍の部材が破
壊または使用不可能な状態に陥るという問題点を依然と
して有していた。
【0010】特に、加熱ロールとして、金属製芯金の肉
厚が0.3mm以下の極薄肉ロールを用いた場合には、
加熱ロールの非通紙部の温度上昇が深刻な問題となる。
【0011】例えば、金属製芯金の肉厚が0.3mm以
下の極薄肉の加熱ロールを用いて、10枚プリントして
停止し、再び10枚プリントして停止する動作を繰り返
すと、従来の厚肉の加熱ロールであれば、一旦停止する
と、加熱ロール端部の温度は、充分低下するが、極薄肉
の加熱ロールの場合には、ロールの軸方向の熱の伝達が
不十分なため、一旦停止しても端部の温度は高いままで
ある。
【0012】図12(a)(b)は極薄肉の加熱ロール
を用いて、通紙幅100mmの葉書を、1〜10枚まで
は20PPM(Print Per Minute)の
プリント速度でプリントするとともに、11枚からは1
0PPMのプリント速度でプリントし、一旦プリントが
停止した場合、用紙端部の温度に関係なく20PPMで
プリントをスタートする制御を実行した場合に、加熱ロ
ールの軸方向の温度分布、及び当該加熱ロールの軸方向
の温度のプリント枚数に応じた変化を測定した結果を示
すものである。
【0013】これらの図12(a)(b)から明らかな
ように、11枚からは10PPMのプリント速度に減速
した場合でも、一旦停止して20PPMでプリントをス
タートすると、加熱ロールの非通紙部の温度が充分低下
せずに再度上昇し、250℃近くまで温度が上昇するこ
とがわかる。
【0014】幅の狭い用紙をプリントした直後に、幅
の広い用紙をプリントした場合におけるホットオフセッ
ト の場合と同様に、幅の狭い用紙をプリントしたこと
で、加熱ロールの非通紙部の温度が上昇する。この直後
に、幅の広い用紙をプリントした場合には、直前の用紙
サイズの非通紙部に対応したところで、加熱ロールの温
度が所定の温度以上に大幅に上昇し、溶融して粘度が大
幅に低下したトナーが加熱ロール表面に転移する所謂ホ
ットオフセットが発生するという問題点を有していた。
【0015】対策としては、従来より、幅の狭い用紙を
連続でプリントした後、幅の広い用紙のプリントを開始
するまでに待ち時間を設定し、加熱ロール端部の温度が
充分に冷却されるのを待って、プリントする手段が採ら
れている。
【0016】しかしながら、この方法の場合でも、の
場合と同様に、規定のプリント枚数以下のプリント動作
が繰り返し行なわれる、つまり断続プリントされると、
やはり加熱ロールの非通紙部の温度が過剰に上昇してし
まい、ホットオフセットが発生するという問題点を依然
として有していた。
【0017】特に、加熱ロールとして、金属製芯金の肉
厚が0.3mm以下の極薄肉ロールを用いた場合には、
加熱ロールの非通紙部の温度上昇によるホットオフセッ
トが深刻な問題となる。
【0018】例えば、金属製芯金の肉厚が0.3mm以
下の極薄肉の加熱ロールを用いて、葉書を30枚プリン
トした後停止し、葉書を1枚プリントした後停止し、次
にA3サイズの用紙をプリントすると、従来の厚肉の加
熱ロールであれば、一旦停止すると、加熱ロール端部の
温度は、十分低下するため、葉書を1枚プリントした
後、次にA3サイズの用紙をプリントするときの待ち時
間は短くて良い。しかし、薄肉の加熱ロールの場合に
は、ロールの軸方向の熱の伝達が不十分なため、一旦停
止しても端部の温度は高いままであり、葉書を1枚プリ
ントした後、次にA3サイズの用紙をプリントするとき
の待ち時間を、ある程度長く設定する必要があるが、常
に、幅の狭い用紙をプリントした直後に、幅の広い用紙
をプリントするときの待ち時間を、ある程度長く設定す
ると、その以前の幅の狭い用紙のプリント枚数がそれ程
多くなく、加熱ロール端部の温度が過剰に上昇していな
い場合でも、ある程度長い待ち時間だけプリントを停止
することになり、装置のプリント性能を不必要に低下さ
せ、ユーザーに不便を与えるという問題点を有してい
た。
【0019】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、第1の目的と
するところは、極薄肉の加熱ロールを使用した場合で
も、当該加熱ロールの非通紙部の温度が過剰に上昇する
のを防止することが可能な熱定着装置及びこれを用いた
画像形成装置を提供することにある。
【0020】また、第2の目的とするところは、極薄肉
の加熱ロールを使用した場合でも、装置の性能を不必要
に低下させることなく、ホットオフセットが生じるのを
防止することが可能な熱定着装置及びこれを用いた画像
形成装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、離型性材料層で表面
が被覆され、内部に加熱源が配設された極薄肉の加熱ロ
ールと、前記加熱ロールに圧接されてその間のニップ部
に未定着画像を担持した記録媒体を通過させるように配
設され、離型性材料層で表面が被覆された加圧ロール
と、前記加熱ロールの表面温度を検出する温度検出手段
と、前記温度検出手段の検出結果に基づいて加熱源への
通電を制御する温度制御手段とを備えた熱定着装置にお
いて、前記熱定着装置で定着処理が施される記録媒体
を、当該記録媒体の加熱ロールの軸方向に沿った幅に応
じて複数のグループに分類し、前記複数のグループに分
類された記録媒体の所定期間内の定着枚数に応じて、前
記加熱ロールの非通紙部の温度を予想し、定着動作を制
御する制御手段を具備するように構成したものである。
【0022】ここで、極薄肉の加熱ロールとしては、例
えば、肉厚が0.3mm以下の金属製芯金を備えたもの
が用いられる。
【0023】また、請求項2に記載された発明は、請求
項1に記載の熱定着装置において、前記制御手段は、ソ
フトウエアによるタイマを用いて、記録媒体の所定期間
内の定着枚数を求めることを特徴とする熱定着装置であ
る。
【0024】さらに、請求項3に記載された発明は、請
求項1に記載の熱定着装置において、前記制御手段は、
コンデンサ及び抵抗を備えた時定数回路を用いて、記録
媒体の所定期間内の定着枚数を求めることを特徴とする
熱定着装置である。
【0025】また更に、請求項4に記載された発明は、
請求項1乃至3のいずれかに記載の熱定着装置におい
て、記録媒体の種類に対応して、単位時間あたりに定着
可能な記録媒体の枚数が複数設定されており、前記制御
手段によって予想される加熱ロールの非通紙部の温度に
応じて、単位時間あたりに定着可能な記録媒体の枚数を
選択することを特徴とする熱定着装置である。
【0026】又、請求項5に記載された発明は、請求項
1乃至3のいずれかに記載の熱定着装置において、幅の
狭い記録媒体を定着処理した後に、幅の広い記録媒体を
定着処理する場合には、当該幅の広い記録媒体の定着処
理を開始するまでの待機時間を、前記制御手段によって
設定する制御を行い、前記待機時間を設定する条件は、
予想される加熱ロールの非通紙部の温度によって決めら
れることを特徴とする熱定着装置である。
【0027】さらに、請求項6に記載された発明は、請
求項1乃至3のいずれかに記載の熱定着装置において、
幅の狭い記録媒体を定着処理した後に、幅の広い記録媒
体を定着処理する場合には、少なくとも幅の広い記録媒
体の最初の1枚目の定着制御温度を、記録媒体の所定期
間内の定着枚数に応じて設定することを特徴とする熱定
着装置である。
【0028】また、請求項7に記載された発明は、請求
項1乃至3のいずれかに記載の熱定着装置において、幅
の狭い記録媒体を定着処理した後に、幅の広い記録媒体
を定着処理する場合には、少なくとも幅の広い記録媒体
の最初の1枚が熱定着装置に入るまでの制御温度を、記
録媒体の所定期間内の定着枚数に応じて設定することを
特徴とする熱定着装置である。
【0029】更に、請求項8に記載された発明は、離型
性材料層で表面が被覆され、内部に加熱源が配設された
薄肉の加熱ロールと、前記加熱ロールに圧接されて、そ
の間のニップ部に未定着画像を担持した記録媒体を通過
させるように配設され、離型性材料層で表面が被覆され
た加圧ロールと、前記加熱ロールの表面温度を検出する
温度検出手段と、前記温度検出手段の検出結果に基づい
て加熱源への通電を制御する温度制御手段とを備えた熱
定着装置を用いた画像形成装置において、前記画像形成
装置で画像が形成される記録媒体を、当該記録媒体の加
熱ロールの軸方向に沿った幅に応じて複数のグループに
分類し、前記複数のグループに分類された記録媒体の所
定期間内のプリント枚数に応じて、前記加熱ロールの非
通紙部の温度を予想し、画像形成動作を制御する制御手
段を具備することを特徴とする画像形成装置である。
【0030】
【作用】請求項1に記載された発明においては、熱定着
装置で定着処理が施される記録媒体を、当該記録媒体の
加熱ロールの軸方向に沿った幅に応じて複数のグループ
に分類し、前記複数のグループに分類された記録媒体の
所定期間内の定着枚数に応じて、前記加熱ロールの非通
紙部の温度を予想し、定着動作を制御する制御手段を具
備するように構成したので、幅の狭いグループに分類さ
れた記録媒体が連続して定着処理された場合には、当該
記録媒体の所定期間内の定着枚数に応じて、前記加熱ロ
ールの非通紙部の温度が高いと予想し、記録媒体の所定
期間内の定着枚数を減少させるように制御するととも
に、幅の狭いグループに分類された記録媒体が連続して
定着処理された後に、幅の広いグループに分類された記
録媒体が定着処理された場合には、その分だけ、加熱ロ
ールの非通紙部の温度が低下すると予想し、当該加熱ロ
ールの非通紙部の温度が、十分低下していると予想され
れば、記録媒体の所定期間内の定着枚数を増加させるな
どの制御を行なうことにより、薄肉の加熱ロールを使用
した場合でも、当該加熱ロールの非通紙部の温度が過剰
に上昇するのを防止することが可能となる。
【0031】また、請求項2に記載された発明において
は、請求項1に記載の熱定着装置において、前記制御手
段は、ソフトウエアによるタイマを用いて、記録媒体の
所定期間内の定着枚数を求めるように構成したので、記
録媒体の所定期間内の定着枚数を求める手段を別途設け
る必要がないので、装置の構成を簡略化することができ
る。
【0032】さらに、請求項3に記載された発明は、請
求項1に記載の熱定着装置において、前記制御手段は、
コンデンサ及び抵抗を備えた時定数回路を用いて、記録
媒体の所定期間内の定着枚数を求めるように構成したの
で、コンデンサ及び抵抗を備えた時定数回路が必要にな
るものの、それまでの記録媒体の所定期間内の定着枚数
が、コンデンサの電圧として残るため、不本位に装置の
電源がOFFされた場合でも、それまでの記録媒体の所
定期間内の定着枚数が、メモリの情報として消去され、
制御を続行することが不可能となることがない。
【0033】また更に、請求項4に記載された発明は、
請求項1乃至3のいずれかに記載の熱定着装置におい
て、記録媒体の種類に対応して、単位時間あたりに定着
可能な記録媒体の枚数が複数設定されており、前記制御
手段によって予想される加熱ロールの非通紙部の温度に
応じて、単位時間あたりに定着可能な記録媒体の枚数を
選択するように構成したので、記録媒体が葉書等のよう
に幅が狭いものである場合には、連続して定着処理され
る記録媒体の枚数が所定の値よりも少なければ、加熱ロ
ールの非通紙部の温度がそれ程高くないと予想し、単位
時間あたりに定着可能な記録媒体の枚数を、相対的に多
く設定するとともに、連続して定着処理される記録媒体
の枚数が所定の値よりも多ければ、加熱ロールの非通紙
部の温度が高くないと予想し、単位時間あたりに定着可
能な記録媒体の枚数を、相対的に少なく設定するなどの
制御を行なうことにより、薄肉の加熱ロールを使用した
場合でも、当該加熱ロールの非通紙部の温度が過剰に上
昇するのを防止することが可能となる。
【0034】又、請求項5に記載された発明において
は、請求項1乃至3のいずれかに記載の熱定着装置にお
いて、幅の狭い記録媒体を定着処理した後に、幅の広い
記録媒体を定着処理する場合には、当該幅の広い記録媒
体の定着処理を開始するまでの待機時間を、前記制御手
段によって設定する制御を行い、前記待機時間を設定す
る条件は、予想される加熱ロールの非通紙部の温度によ
って決められるように構成したので、幅の狭い記録媒体
を定着処理した後に、幅の広い記録媒体を定着処理する
場合に、加熱ロールの非通紙部の温度が高いと予想され
ると、当該幅の広い記録媒体の定着処理を開始するまで
の待機時間を、相対的に長く設定する一方、加熱ロール
の非通紙部の温度がそれ程高くないと予想されると、当
該幅の広い記録媒体の定着処理を開始するまでの待機時
間を、相対的に短く設定することにより、薄肉の加熱ロ
ールを使用した場合でも、装置の性能を不必要に低下さ
せることなく、ホットオフセットが生じるのを防止する
ことが可能となる。
【0035】さらに、請求項6に記載された発明におい
ては、請求項1乃至3のいずれかに記載の熱定着装置に
おいて、幅の狭い記録媒体を定着処理した後に、幅の広
い記録媒体を定着処理する場合には、少なくとも幅の広
い記録媒体の最初の1枚目の定着制御温度を、記録媒体
の所定期間内の定着枚数に応じて設定するように構成し
たので、幅の狭い記録媒体を定着処理した後に、幅の広
い記録媒体を定着処理する場合に、加熱ロールの非通紙
部の温度が高いと予想されると、少なくとも幅の広い記
録媒体の最初の1枚目の定着制御温度を、相対的に低く
設定する一方、加熱ロールの非通紙部の温度がそれ程高
くないと予想されると、少なくとも幅の広い記録媒体の
最初の1枚目の定着制御温度を、相対的に高く設定する
ことにより、薄肉の加熱ロールを使用した場合でも、装
置の性能を不必要に低下させることなく、ホットオフセ
ットが生じるのを防止することが可能となる。
【0036】また、請求項7に記載された発明において
は、請求項1乃至3のいずれかに記載の熱定着装置にお
いて、幅の狭い記録媒体を定着処理した後に、幅の広い
記録媒体を定着処理する場合には、少なくとも幅の広い
記録媒体の最初の1枚が熱定着装置に入るまでの制御温
度を、記録媒体の所定期間内の定着枚数に応じて設定す
るように構成したので、幅の狭い記録媒体を定着処理し
た後に、幅の広い記録媒体を定着処理する場合に、加熱
ロールの非通紙部の温度が高いと予想されると、少なく
とも幅の広い記録媒体の最初の1枚が熱定着装置に入る
までの制御温度を、相対的に低く設定する一方、加熱ロ
ールの非通紙部の温度がそれ程高くないと予想される
と、少なくとも幅の広い記録媒体の最初の1枚が熱定着
装置に入るまでの制御温度を、相対的に高く設定するこ
とにより、薄肉の加熱ロールを使用した場合でも、装置
の性能を不必要に低下させることなく、ホットオフセッ
トが生じるのを防止することが可能となる。
【0037】更に、請求項8に記載された発明は、離型
性材料層で表面が被覆され、内部に加熱源が配設された
薄肉の加熱ロールと、前記加熱ロールに圧接されて、そ
の間のニップ部に未定着画像を担持した記録媒体を通過
させるように配設され、離型性材料層で表面が被覆され
た加圧ロールと、前記加熱ロールの表面温度を検出する
温度検出手段と、前記温度検出手段の検出結果に基づい
て加熱源への通電を制御する温度制御手段とを備えた熱
定着装置を用いた画像形成装置において、前記画像形成
装置で画像が形成される記録媒体を、当該記録媒体の加
熱ロールの軸方向に沿った幅に応じて複数のグループに
分類し、前記複数のグループに分類された記録媒体の所
定期間内のプリント枚数に応じて、前記加熱ロールの非
通紙部の温度を予想し、画像形成動作を制御する制御手
段を具備するように構成されているので、請求項1に記
載の熱定着装置と同様の作用を有する。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0039】実施の形態1 図2はこの発明の実施の形態1に係る熱定着装置を適用
した画像形成装置としての電子写真方式の卓上プリンタ
を示す概略構成図である。
【0040】図2において、1はプリンタの本体を示す
ものであり、このプリンタ本体1の内部には、外部から
入力される画像情報に対して所定の画像処理を施す画像
処理部2と、当該画像処理部2によって所定の画像処理
が施された画像情報に基づいて画像を出力する画像出力
部3とが配設されている。上記プリンター本体1内の画
像処理部2には、図示しないパーソナルコンピュータ等
のホストコンピュータ、あるいは電話回線やLAN等の
通信回線を介して送られてくる画像情報や、図示しない
画像読取装置によって読み取られた画像情報などが入力
されるようになっている。
【0041】上記プリンタ本体1内の画像出力部3に
は、画像処理部2によって所定の画像処理が施された画
像情報に基づいて画像露光を行なうROS4(Rast
erOutput Scanner)が配置されてお
り、このROS4では、画像情報に応じてレーザ光LB
による画像露光が行なわれる。
【0042】上記ROS4では、図2に示すように、図
示しない半導体レーザからレーザ光LBが画像情報の階
調データに応じて出射される。この半導体レーザから出
射されたレーザ光LBは、回転多面鏡5によって偏向走
査され、反射ミラー6、7を介して静電潜像担持体とし
ての感光体ドラム8上に走査される。
【0043】上記ROS4によってレーザ光LBが走査
露光される感光体ドラム8としては、例えば、有機系の
光導電性物質(OPC)を用いた負帯電性の感光体が使
用され、当該感光体ドラム8は、図示しない駆動手段に
よって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動されるよ
うになっている。この感光体ドラム8の表面は、図2に
示すように、予め帯電手段としての帯電ロール9によっ
て所定の電位に一様に帯電された後、画像情報に応じて
レーザ光LBが走査露光されることによって静電潜像が
形成される。上記感光体ドラム8上に形成された静電潜
像は、現像手段としての現像装置10の現像ロール11
によって現像され、トナー像となる。
【0044】上記感光体ドラム8上に形成されたトナー
像は、当該感光体ドラム8に接触するように配置された
転写ロール12によって記録媒体としての記録用紙13
上に転写されるとともに、このトナー像が転写された記
録用紙13は、当該記録用紙13の剛性、及び/又は必
要に応じて、針状電極からなる分離帯電器14により除
電されて感光体ドラム8から分離される。この針状電極
からなる分離帯電器14には、AC電圧、又はDC電圧
を重畳したAC電圧が印加されるようになっている。上
記記録用紙13は、図2に示すように、プリンタ本体1
内の下部に配置された用紙カセット15及び16の何れ
かから、所望のサイズのものが、フィードロール17に
よって1枚ずつ分離された状態で、用紙搬送経路18に
沿って給紙される。この給紙された記録用紙13は、レ
ジストロール19によって感光体ドラム8の表面まで、
所定のタイミングで搬送される。
【0045】なお、このプリンタ本体1は、図2に示す
ように、複数の用紙カセット15、16を備えており、
これらの用紙カセット15、16からは、幅や長さ、あ
るいは厚さの異なるの記録用紙13が給紙可能となって
いる。また、上記用紙カセット15、16からは、A4
サイズやA3サイズ等のような定形サイズはもちろんの
こと、OHPシートやハガキ等の材質やサイズの異なる
記録媒体なども、給紙可能となっている。
【0046】また、上記感光体ドラム8上からトナー像
が転写された記録用紙13は、上述したように、当該記
録用紙13の剛性、及び/又は必要に応じて、針状電極
からなる分離帯電器14により除電されて感光体ドラム
8の表面から分離された後、トランスポートシュート2
1を介して熱定着装置22へ搬送される。上記感光体ド
ラム8の表面から分離された記録用紙13は、熱定着装
置22の加熱ロール23及び加圧ロール24によって熱
及び圧力でトナー像が、当該記録用紙13上に定着され
た後、排紙ロール25によってプリンタ本体1の上部に
設けられた排紙トレイ26上に排出されて、画像形成工
程が終了する。
【0047】なお、トナー像の転写工程が終了した後の
感光体ドラム8の表面は、図2に示すように、クリーナ
ーブレード27を備えたクリーニング装置28によっ
て、残留トナーが除去され、次の画像形成工程に備える
ようになっている。
【0048】また、上記の如く構成されるプリンタで
は、図2に示すように、メンテナンス性の向上等のた
め、感光体ドラム8、及びその周辺の現像装置10やク
リーニング装置28等が、プロセスカートリッジ30と
して一体的にユニット化されており、このプロセスカー
トリッジ30は、プリンタ本体1に対して一体的に着脱
可能となっている。上記プロセスカートリッジ30は、
一部が排出トレイ26を兼ねた上部カバーを開くことに
よって、プリンタ本体1の上方に引き上げることが可能
となっており、プリンタ本体1に対して着脱可能に装着
されている。さらに、上記プロセスカートリッジ30
は、感光体ドラム8の劣化時期や、現像装置10内の現
像剤が消費される時期がほぼ同じ時期となるように設定
されており、感光体ドラム8が磨耗して劣化したり、現
像装置10内の現像剤が消費された場合に、感光体ドラ
ム8や現像装置10を個々に新しいものと交換するので
はなく、プロセスカートリッジ30全体として、感光体
ドラム8や現像装置10等をプリンタ本体1から一体的
に脱着して新しいものと交換することにより、メンテナ
ンス性を向上することが可能となっている。なお、図2
中、29はプロセスカートリッジ30をプリンタ本体1
から脱着した際に、感光体ドラム8の表面を覆うシャッ
ターを示している。
【0049】ところで、実施の形態1では、熱定着装置
が、離型性材料層で表面が被覆され、内部に加熱源が配
設された極薄肉の加熱ロールと、前記加熱ロールに圧接
されてその間のニップ部に未定着画像を担持した記録媒
体を通過させるように配設され、離型性材料層で表面が
被覆された加圧ロールと、前記加熱ロールの表面温度を
検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出結果
に基づいて加熱源への通電を制御する温度制御手段とを
備えるように構成されている。
【0050】図3はこの実施の形態1に係る熱定着装置
を示すものである。
【0051】この熱定着装置22は、図3に示すよう
に、加熱ロール23と加圧ロール24を備えており、加
熱ロール23と加圧ロール24を互いに圧接させた状態
で回転駆動し、これら加熱ロール23と加圧ロール24
間のニップ部31に、トナー像が転写された記録用紙1
3を通過させることにより、熱及び圧力でトナー像を転
写用紙上に定着するようになっている。
【0052】上記加熱ロール23は、図4に示すよう
に、肉厚0.2mmの薄肉円筒状の鉄製芯金32と、こ
の鉄製芯金32の表面に塗布された厚さ6μmのプライ
マー層(接着層)33と、このプライマー層33の表面
に被覆された厚さ20μmのテフロン(商品名)チュー
ブ製の離型性材料層34とから構成されている。上記鉄
製芯金32の内部には、加熱源としてのハロゲンランプ
等からなるヒータ35が配設されている。
【0053】また、上記加圧ロール24は、加熱ロール
23と略同じ外径に形成されており、円柱状の金属製芯
金36と、この金属製芯金36の表面に厚く被覆された
ウレタン製のスポンジ等からなる弾性体層37と、この
弾性体層37の表面に被覆された厚さ20μm程度のテ
フロン(商品名)チューブ製の離型性材料層38とから
構成されている。上記加圧ロール24は、図3に示すよ
うに、その金属製芯金36の両端に設けられた回転軸3
9を軸支する支持部材40を介して、図示しない加圧ス
プリングによって、加熱ロール23の表面に所定の圧接
力で圧接されるように配設されている。
【0054】さらに、上記加熱ロール23の表面には、
図3に示すように、当該加熱ロール23の表面温度を検
出する温度検出手段としての温度センサー41が、接触
するように配置されている。この温度センサー41は、
例えば、加熱ロール23の軸方向の中央部か、又は中央
部より幾らか一端側寄りに配置される。また、加熱ロー
ル23の上部には、加熱ロール23と加圧ロール24の
ニップ部31で定着処理が施された記録用紙13を、出
口ロール42へと案内する案内部材43が設けられてい
る。さらに、この案内部材43の長手方向の両端側に
は、加熱ロール23の表面から記録用紙13を剥離する
剥離爪44がそれぞれ設けられている。
【0055】また、この実施の形態1では、前記熱定着
装置で定着処理が施される記録媒体を、加熱ロールの軸
方向の幅に応じて複数のグループに分類し、前記複数の
グループに分類された記録媒体の所定期間内の定着枚数
に応じて、前記加熱ロールの非通紙部の温度を予想し、
定着動作を制御する制御手段を具備するように構成され
ている。上記制御手段は、例えば、ソフトウエアによる
タイマを用いて、記録媒体の所定期間内の定着枚数を求
めるように構成される。
【0056】さらに、この実施の形態1では、記録媒体
の種類に対応して、単位時間あたりに定着可能な記録媒
体の枚数が複数設定されており、前記制御手段によって
予想される加熱ロールの非通紙部の温度に応じて、単位
時間あたりに定着可能な記録媒体の枚数を選択するよう
に構成されている。
【0057】図5は上記の如く構成される熱定着装置を
備えた卓上プリンタのプリント動作及び熱定着装置の温
度制御を行なう制御回路を示すブロック図である。
【0058】図5において、50は卓上プリンタのプリ
ント動作及び熱定着装置の温度制御を行なう制御手段と
してのCPU、51はこのCPU50が実行する制御動
作のプログラムを記憶しているROM、52はこのCP
U50が実行する制御動作等に使用されるパラメータ等
を記憶するRAM、41は熱定着装置22の加熱ロール
23の表面温度を検知する温度センサ、35は熱定着装
置22の加熱ロールを加熱するヒータ、53は温度セン
サ41の検出結果に基づいてヒータ35への通電を制御
することにより、加熱ロール23の表面温度を制御する
温度制御手段としてのSRR(Solid State
Rellay)をそれぞれ示すものである。
【0059】以上の構成において、この実施の形態1に
係る熱定着装置を備えた卓上プリンタでは、次のように
して、薄肉の加熱ロールを使用した場合でも、当該加熱
ロールの非通紙部の温度が過剰に上昇するのを防止する
ことが可能となっている。
【0060】すなわち、上記卓上プリンタでは、図2に
示すように、外部から送られてくる画像データに基づい
て、画像処理部3で所定の画像処理を施した後、CPU
50によって画像記録部3におけるプリント動作が制御
される。なお、CPU50は、記録用紙13が小サイズ
紙か大サイズ紙かを、用紙カセット15、16に設けら
れた図示しない識別部やプリント情報等に基づいて判別
し、次に説明するような制御を行なう。ここで、小サイ
ズ紙とは、例えば、葉書などの加熱ロールの幅よりも幅
が狭い用紙を意味し、大サイズ紙とは、例えば、A4サ
イズの短手の記録用紙やA3サイズの記録用紙などの加
熱ロールの定着可能な最大幅と同じ幅の用紙を意味す
る。
【0061】上記CPU50は、図1に示すように、電
源がON状態となると、まず、パラメータCL及びCS
をカウントするカウンタCL及びCSの値を、それぞれ
0に設定するとともに、タイマの値tを0に設定する
(ステップ101)。なお、上記カウンタCL及びC
S、並びにタイマは、例えば、CPU50のソフトウエ
アによって構成されるが、ハードウエアで構成しても良
いことは勿論である。
【0062】上記カウンタCLは、大サイズ紙をプリン
トする毎に、カウント値を1増加するようにカウントす
るものであり、当該カウンタがカウントするパラメータ
CLは、加熱ロール23端部の温度上昇が抑制される程
度を示すものである。そのため、このカウンタCLのカ
ウント値は、小サイズ紙をプリントしたときに、加熱ロ
ール23端部の温度上昇が生じる可能性があるため、0
がセットされる。また、カウンタCLのカウント値が2
0になった時点で、加熱ロール23端部の温度上昇が解
消されたとみなして、0がセットされるようになってい
る。一方、カウンタCSは、小サイズ紙をプリントする
毎に、カウント値を2増加するようにカウントするもの
であり、当該カウンタがカウントするパラメータCS
は、加熱ロール23の端部に温度上昇が生じる程度を示
すものである。ただし、大サイズ紙をプリントする毎
に、加熱ロール23端部の温度上昇は、次第に解消され
るため、大サイズ紙をプリントする毎に、カウンタCS
のカウント値は、1ずつ減少される。また、カウンタC
Lのカウント値が20になった時点で、加熱ロール23
端部の温度上昇が解消されたとみなして、0がセットさ
れる。さらに、小サイズ紙をプリントした後、120秒
が経過した時点で、加熱ロール23端部の温度上昇が解
消されたとみなして、0がセットされる。なお、プリン
トが終了した後、モータが停止した時点で、加熱ロール
端部の温度上昇がある程度解消されるため、カウンタC
Sのカウント値を、1減少させるようになっている。そ
して、カウンタCSのカウント値が20以上になった時
点で、スループットの値が大きな値から小さな値に切り
替えられ、加熱ロール23端部の温度上昇を防止するよ
うになっている。
【0063】次に、CPU50は、印字要求があったか
否かを判別し(ステップ102)、印字要求がなけれ
ば、タイマの値tが120秒以上か否かを判別し(ステ
ップ103)、タイマの値tが120秒以上でなけれ
ば、ステップ102に戻り、タイマの値tが120秒以
上であれば、カウンタCSのカウント値を0にして(ス
テップ104)、ステップ102に戻る。
【0064】一方、CPU50は、印字要求ありと判別
した場合には、印字中か否かを判別し(ステップ10
5)、印字中でなければ印字を開始し(ステップ10
6)、印字中であればそのまま印字を続行する。その
後、CPU50は、用紙の幅方向の大きさが小さい用紙
であるか否かを判別し(ステップ107)、用紙の幅方
向の大きさが小さい用紙である場合には、カウンタCS
の値を2だけ加算するとともに、カウンタCLの値を0
にして(ステップ108)、カウンタCSの値が20以
上か否かを判別する(ステップ109)。また、用紙の
幅方向の大きさが大きい用紙である場合には、カウンタ
CLの値を1だけ加算するとともに、カウンタCSの値
を1だけ減算する(ステップ110)。
【0065】次に、CPU50は、カウンタCLの値が
20以上か否かを判別し(ステップ111)、カウンタ
CLの値が20以上でない場合には、上記のように、カ
ウンタCSの値が20以上か否かを判別する(ステップ
109)。また、カウンタCLの値が20以上である場
合には、カウンタCS及びCLの値を0にした後(ステ
ップ112)、カウンタCSの値が20以上か否かを判
別する(ステップ109)。そして、CPU50は、カ
ウンタCSの値が20以上でない場合には、スループッ
ト(単位時間あたりのプリント枚数)の値を大きな値に
設定し(ステップ113)、カウンタCSの値が20以
上である場合には、スループットの値を小さな値に設定
する(ステップ114)。
【0066】ここで、上記スループットの値は、例え
ば、図6に示すように、記録用紙13のサイズ及び種類
毎に決められており、通常は、スループットの値が大き
な値に設定されており、所定の条件で、上記の如くスル
ープットが小さな値に変更される。
【0067】その後、CPU50は、次の印字命令があ
るか否かを判別し(ステップ115)、次の印字命令が
ある場合には、ステップ105に戻り、次の印字命令が
ない場合には、カウンタCSの値を1だけ減算するとと
もに、タイマの値tを0にリセットした後(ステップ1
16)、ステップ103に進み、タイマの値tが120
秒以上か否かを判別し(ステップ103)、タイマの値
tが120秒以上でなければ、ステップ102に戻り、
タイマの値tが120秒以上であれば、カウンタCSの
カウンタ値を0にして(ステップ104)、ステップ1
02に戻るようになっている。
【0068】さらに具体的に、この実施の形態1に係る
熱定着装置を備えた卓上プリンタの動作について、図7
に基づいて説明する。
【0069】図7は、葉書とA4サイズの横方向の記録
用紙13を、適当な割合でプリントした場合のカウンタ
CL、CSのカウント値及びスループットの変化、更に
は加熱ロール23端部の温度を示すものである。
【0070】まず、上記プリンタにおいて、葉書を5枚
連続してプリントすると、プリントの開始時には、カウ
ンタCL、CSのカウント値が共に0であるが、プリン
トの終了時には、図1のステップ108で、カウンタC
Sのカウント値のみが2ずつ加算され、10となる。こ
の場合には、小サイズ紙である葉書のプリント枚数が5
枚と少ないため、加熱ロール23端部の温度は、それほ
ど高くない。また、図1のステップ109で、カウンタ
CSのカウント値は、最大でも10であるため、スルー
プットの値は、大きな値に設定されている。
【0071】次に、上記プリンタにおいて一旦プリント
動作を停止して、所定時間(例えば、5秒程度)だけ経
過した後、再び葉書を5枚連続してプリントすると、プ
リントの開始時には、カウンタCSのカウント値が10
であるが、プリントの終了時には、図1のステップ10
8で、カウンタCSのカウント値のみが2ずつ加算さ
れ、20となる。この場合には、小サイズ紙である葉書
のプリント枚数が合計で10枚となるため、加熱ロール
23端部の温度は、上昇する。また、図1のステップ1
09で、最後の葉書のプリント時に、カウンタCSのカ
ウント値が20となるため、カウンタCSのカウント値
が20以上となった時点で、スループットの値は、小さ
な値に設定される。
【0072】その後、上記プリンタにおいて一旦プリン
ト動作を停止して、所定時間(5秒程度)だけ経過した
後、今度は葉書を10枚連続してプリントすると、プリ
ントの開始時には、カウンタCSのカウント値が20で
あるが、プリントの終了時には、図1のステップ108
で、カウンタCSのカウント値のみが2ずつ加算され、
40となる。この場合には、小サイズ紙である葉書のプ
リント枚数が合計で20枚となるため、加熱ロール23
端部の温度は、大幅に上昇する虞れがある。そのため、
図1のステップ109で、最初の葉書のプリント時に、
カウンタCSのカウント値が20以上となるため、スル
ープットの値は、小さな値に設定されたままプリント動
作が行なわれ、加熱ロール23端部の温度上昇が防止さ
れる。
【0073】さらに、上記プリンタにおいて一旦プリン
ト動作を停止して、所定時間(5秒程度)だけ経過した
後、今度はA4サイズの横方向の記録用紙13を10枚
連続してプリントすると、プリントの開始時には、カウ
ンタCSのカウント値が40であり、カウンタCLのカ
ウント値が0であるが、プリントの終了時には、図1の
ステップ110で、カウンタCLのカウント値が1ずつ
加算され、10となるとともに、図1のステップ110
で、カウンタCSのカウント値が1ずつ減算され、30
となる。この場合には、大サイズ紙であるA4サイズの
横方向の記録用紙13を10枚プリントしたため、加熱
ロール23端部の温度は、全幅にわたる記録用紙13に
よって次第に低下してくる。しかし、このとき、図1の
ステップ109で、A4サイズの記録用紙13のプリン
ト時に、カウンタCSのカウント値は20以上であるた
め、スループットの値は、小さな値に設定され、加熱ロ
ール23端部の温度上昇が防止される。
【0074】また、上記プリンタにおいて一旦プリント
動作を停止して、所定時間(5秒程度)だけ経過した
後、再びA4サイズの横方向の記録用紙13を10枚連
続してプリントすると、プリントの開始時には、カウン
タCSのカウント値が30であり、カウンタCLのカウ
ント値が10であるが、プリントの終了時には、図1の
ステップ110で、カウンタCLのカウント値が1ずつ
加算され、20となり、図1のステップ111で、カウ
ンタCLの値が20以上となるため、カウンタCL及び
CSのカウント値は、共に0となる。この場合には、大
サイズ紙であるA4サイズの横方向の記録用紙13を1
0枚プリントしたため、加熱ロール23端部の温度は、
充分低下している。
【0075】その後、上記プリンタにおいて一旦プリン
ト動作を停止して、所定時間(5秒程度)だけ経過した
後、今度は葉書を5枚連続してプリントすると、プリン
トの開始時には、カウンタCS及びカウンタCLのカウ
ント値は、共に0であるが、プリントの終了時には、図
1のステップ108で、カウンタCSのカウント値が2
ずつ加算され、10となる。この場合には、カウンタC
Sのカウント値が20以下であるため、スループットは
大きな値に設定されている。この場合には、小サイズ紙
である葉書を5枚プリントしても、それ以前に加熱ロー
ル23の端部温度が下がっているため、スループットを
大きな値に設定することが可能となる。
【0076】最後に、上記プリンタにおいて一旦プリン
ト動作を停止して、所定時間(5秒程度)だけ経過した
後、今度は葉書を30枚連続してプリントすると、プリ
ントの開始時には、カウンタのカウント値は0であり、
カウンタCSのカウント値は、10であるが、プリント
の終了時には、図1のステップ108で、カウンタCS
のカウント値が2ずつ加算され、70となる。この場合
には、カウンタCSのカウント値が連続したプリント動
作の途中で、20以上となるため、図1のステップ10
9で、カウンタCSのカウント値が20以上となった時
点で、スループットが小さな値に設定され、加熱ロール
23端部の温度が大幅に上昇するのを防止することが可
能となっている。図8(a)(b)は実験結果を示すも
のであり、加熱ロール端部の温度上昇は抑制されている
ことがわかる。
【0077】実施の形態2 図9はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記
実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明
すると、この実施の形態2では、制御手段が、コンデン
サ及び抵抗を備えた時定数回路を用いて、記録媒体の所
定期間内の定着枚数を求めるように構成されている。
【0078】すなわち、この実施の形態2では、制御手
段としてのCPU50が、記録用紙13の所定期間内の
定着枚数を求める際、ソフトウエアからなるタイマを用
いるのではなく、図9に示すように、コンデンサC及び
抵抗Rを備えた時定数回路60を用いるように構成され
ており、記録用紙13に1枚プリントする毎にコンデン
サCが充電され、当該コンデンサCの端子電圧を比較器
61で基準電圧Vrefと比較することにより、記録用
紙13の所定期間内の定着枚数を求めるようになってい
る。
【0079】この場合、CPU50は、コンデンサC及
び抵抗Rを備えた時定数回路60を用いて、記録用紙1
3の所定期間内の定着枚数を求めるように構成したの
で、コンデンサC及び抵抗Rを備えた時定数回路60が
必要になるものの、それまでの記録用紙13の所定期間
内の定着枚数が、コンデンサCの端子電圧として残るた
め、不本位に装置の電源がOFFされた場合でも、それ
までの記録用紙13の所定期間内の定着枚数が、RAM
52の情報として消去され、制御を続行することが不可
能となることがない。
【0080】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0081】実施の形態3 図10はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施の形態3では、幅の狭い記録媒体を
定着処理した後に、幅の広い記録媒体を定着処理する場
合には、当該幅の広い記録媒体の定着処理を開始するま
での待機時間を、前記制御手段によって設定する制御を
行い、前記待機時間を設定する条件は、予想される加熱
ロールの非通紙部の温度によって決められるように構成
されている。
【0082】すなわち、この実施の形態3では、図10
に示すように、CPU50が、ステップ105におい
て、印字中でないと判別すると、用紙サイズが変更され
たか否かが判別され(ステップ201)、用紙サイズが
変更されていないと判別した場合には、ステップ106
へ移行し、前記実施の形態1と同様に、印字を開始す
る。
【0083】一方、上記CPU50は、用紙サイズが変
更されたと判別すると、用紙のサイズが小サイズから大
サイズへ変更されたか否かを判別する(ステップ20
2)。そして、CPU50は、用紙サイズの変更が小サ
イズから大サイズへの変更でない場合には、やはり、ス
テップ106へ移行し、前記実施の形態1と同様に、印
字を開始する。これに対して、用紙サイズの変更が小サ
イズから大サイズへの変更である場合には、カウンタC
Sの値が40以上か否かを判別し(ステップ203)、
カウンタCSの値が40以上である場合には、次の大サ
イズの記録用紙13にプリントするまでの間、待ち時間
20秒だけ待機した後(ステップ204)、ステップ1
06へ移行し、前記実施の形態1と同様に、印字を開始
する。
【0084】また、CPU50は、カウンタCSの値が
40未満である場合には、カウンタCSの値が40未満
で20以上か否かを判別し(ステップ205)、カウン
タCSの値が40未満で20以上である場合には、次の
大サイズの記録用紙13にプリントするまでの間、待ち
時間10秒だけ待機した後、ステップ106へ移行し、
前記実施の形態1と同様に、印字を開始する。
【0085】さらに、CPU50は、カウンタCSの値
が20未満である場合には、次の大サイズの記録用紙1
3にプリントするまでの間、待ち時間5秒だけ待機した
後、ステップ106へ移行し、前記実施の形態1と同様
に、印字を開始する。
【0086】このように、記録用紙13のサイズが小サ
イズから大サイズに変更された場合には、それ以前の小
サイズ紙のプリント枚数を、カウンタCSの値によって
求め、当該カウンタCSの値に応じて所定の待ち時間を
設定することにより、ホットオフセットを防止すること
が可能となる。
【0087】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0088】実施の形態4 図11はこの発明の実施の形態4を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施の形態4では、幅の狭い記録媒体を
定着処理した後に、幅の広い記録媒体を定着処理する場
合には、少なくとも幅の広い記録媒体の最初の1枚目の
定着制御温度を、記録媒体の所定期間内の定着枚数に応
じて設定するように構成されている。
【0089】すなわち、この実施の形態4では、図11
に示すように、CPU50が、ステップ105におい
て、印字中でないと判別すると、印字開始命令を実行す
ることになるが、CPU50は、ステップ105におい
て、印字中でないと判別すると、用紙サイズが変更され
たか否かが判別され(ステップ301)、用紙サイズが
変更されていないと判別した場合には、ステップ106
へ移行し、前記実施の形態1と同様に、印字を開始す
る。
【0090】一方、上記CPU50は、用紙サイズが変
更されたと判別すると、用紙のサイズが小サイズから大
サイズへ変更されたか否かを判別する(ステップ30
2)。そして、CPU50は、用紙サイズの変更が小サ
イズから大サイズへの変更でない場合には、やはり、ス
テップ106へ移行し、前記実施の形態1と同様に、印
字を開始する。これに対して、用紙サイズの変更が小サ
イズから大サイズへの変更である場合には、カウンタC
Sの値が20以上か否かを判別し(ステップ303)、
カウンタCSの値が20以上である場合には、次の幅の
広い記録用紙13の最初の1枚目の定着制御温度を、通
常の温度である172℃よりも低い160℃に設定し、
定着動作を実行する(ステップ305)。
【0091】また、CPU50は、カウンタCSの値が
20未満である場合には、次の幅の広い記録用紙13の
最初の1枚目の定着制御温度を、通常の温度である16
0℃に設定し、定着動作を実行する(ステップ30
5)。
【0092】このように、記録用紙13のサイズが小サ
イズから大サイズに変更された場合には、それ以前の小
サイズ紙のプリント枚数を、カウンタCSの値によって
求め、当該カウンタCSの値に応じて、幅の広い記録用
紙13の最初の1枚目の定着制御温度を、記録媒体の所
定期間内の定着枚数に応じて設定することにより、カウ
ンタCSの値が大きい場合には、加熱ロール23の定着
温度を通常よりも低く設定することにより、ホットオフ
セットを防止することが可能となる。なお、このような
制御は、幅の広い記録用紙13の最初の1枚目に限ら
ず、2枚目移行で実施するようにしても良い。
【0093】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0094】実施の形態5 この実施の形態5では、幅の狭い記録媒体を定着処理し
た後に、幅の広い記録媒体を定着処理する場合には、少
なくとも幅の広い記録媒体の最初の1枚が熱定着装置に
入るまでの制御温度を、記録媒体の所定期間内の定着枚
数に応じて設定するように構成されている。
【0095】すなわち、この実施の形態5では、図11
に示す実施の形態4と同様に、CPU50が、ステップ
105において、印字中でないと判別すると、印字開始
命令を実行することになるが、CPU50は、ステップ
105において、印字中でないと判別すると、用紙サイ
ズが変更されたか否かが判別され(ステップ301)、
用紙サイズが変更されていないと判別した場合には、ス
テップ106へ移行し、前記実施の形態1と同様に、印
字を開始する。
【0096】一方、上記CPU50は、用紙サイズが変
更されたと判別すると、用紙のサイズが小サイズから大
サイズへ変更されたか否かを判別する。そして、CPU
50は、用紙サイズの変更が小サイズから大サイズへの
変更でない場合には、やはり、ステップ106へ移行
し、前記実施の形態1と同様に、印字を開始する。これ
に対して、用紙サイズの変更が小サイズから大サイズへ
の変更である場合には、カウンタCSの値が20以上か
否かを判別し、カウンタCSの値が20以上である場合
には、次の幅の広い記録用紙13の最初の1枚目が熱定
着装置22に入るまでの制御温度を、通常の温度である
172℃よりも低い160℃に設定し、定着動作を実行
する。
【0097】また、CPU50は、カウンタCSの値が
20未満である場合には、次の幅の広い記録用紙13の
最初の1枚目が熱定着装置22に入るまでの制御温度
を、通常の温度である160℃に設定し、定着動作を実
行する。
【0098】このように、記録用紙13のサイズが小サ
イズから大サイズに変更された場合には、それ以前の小
サイズ紙のプリント枚数を、カウンタCSの値によって
求め、当該カウンタCSの値に応じて、幅の広い記録用
紙13の最初の1枚目が熱定着装置22に入るまでの制
御温度を、記録媒体の所定期間内の定着枚数に応じて設
定することにより、カウンタCSの値が大きい場合に
は、加熱ロール23の定着温度を通常よりも低く設定す
ることにより、ホットオフセットを防止することが可能
となる。なお、このような制御は、幅の広い記録用紙1
3の最初の1枚目に限らず、2枚目移行で実施するよう
にしても良い。
【0099】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0100】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
薄肉の加熱ロールを使用した場合でも、当該加熱ロール
の非通紙部の温度が過剰に上昇するのを防止することが
可能な熱定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供
することができる。
【0101】また、この発明によれば、薄肉の加熱ロー
ルを使用した場合でも、装置の性能を不必要に低下させ
ることなく、ホットオフセットが生じるのを防止するこ
とが可能な熱定着装置及びこれを用いた画像形成装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る熱定着
装置を用いた画像形成装置の動作を示すフローチャート
である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る熱定着
装置を用いた画像形成装置としてのプリンタを示す構成
図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る熱定着
装置を示す構成図である。
【図4】 図4はこの発明の実施の形態1に係る熱定着
装置の加熱ロールと加圧ロールを示す断面図である。
【図5】 図5はこの発明の実施の形態1に係る熱定着
装置を用いた画像形成装置の制御回路を示すブロック図
である。
【図6】 図6はこの発明の実施の形態1に係る熱定着
装置を用いた画像形成装置の制御内容を示す図表であ
る。
【図7】 図7はこの発明の実施の形態1に係る熱定着
装置を用いた画像形成装置の動作を示す図表である。
【図8】 図8(a)(b)はこの発明の実施の形態1
に係る熱定着装置を用いた実験結果をそれぞれ示す図表
である。
【図9】 図9はこの発明の実施の形態2に係る熱定着
装置を用いた画像形成装置の制御回路を示すブロック図
である。
【図10】 図10はこの発明の実施の形態3に係る熱
定着装置を用いた画像形成装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】 図11はこの発明の実施の形態4に係る熱
定着装置を用いた画像形成装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図12】 図12(a)(b)は従来の熱定着装置を
用いた実験結果をそれぞれ示す図表である。
【符号説明】
13:記録用紙、22:熱定着装置、23:加熱ロー
ル、24:加圧ロール、35:加熱源、41:温度セン
サ、50:CPU(制御手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 押田 英夫 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号、富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 大下 慎一郎 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号、富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 Fターム(参考) 2H033 AA03 AA20 AA24 BB04 BB13 BB29 CA17 CA34 CA36

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型性材料層で表面が被覆され、内部に
    加熱源が配設された極薄肉の加熱ロールと、前記加熱ロ
    ールに圧接されてその間のニップ部に未定着画像を担持
    した記録媒体を通過させるように配設され、離型性材料
    層で表面が被覆された加圧ロールと、前記加熱ロールの
    表面温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段
    の検出結果に基づいて加熱源への通電を制御する温度制
    御手段とを備えた熱定着装置において、 前記熱定着装置で定着処理が施される記録媒体を、当該
    記録媒体の加熱ロールの軸方向に沿った幅に応じて複数
    のグループに分類し、 前記複数のグループに分類された記録媒体の所定期間内
    の定着枚数に応じて、前記加熱ロールの非通紙部の温度
    を予想し、定着動作を制御する制御手段を具備すること
    を特徴とする熱定着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱定着装置において、 前記制御手段は、ソフトウエアによるタイマを用いて、
    記録媒体の所定期間内の定着枚数を求めることを特徴と
    する熱定着装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の熱定着装置において、 前記制御手段は、コンデンサ及び抵抗を備えた時定数回
    路を用いて、記録媒体の所定期間内の定着枚数を求める
    ことを特徴とする熱定着装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の熱定
    着装置において、 記録媒体の種類に対応して、単位時間あたりに定着可能
    な記録媒体の枚数が複数設定されており、前記制御手段
    によって予想される加熱ロールの非通紙部の温度に応じ
    て、単位時間あたりに定着可能な記録媒体の枚数を選択
    することを特徴とする熱定着装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載の熱定
    着装置において、 幅の狭い記録媒体を定着処理した後に、幅の広い記録媒
    体を定着処理する場合には、当該幅の広い記録媒体の定
    着処理を開始するまでの待機時間を、前記制御手段によ
    って設定する制御を行い、 前記待機時間を設定する条件は、予想される加熱ロール
    の非通紙部の温度によって決められることを特徴とする
    熱定着装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれかに記載の熱定
    着装置において、 幅の狭い記録媒体を定着処理した後に、幅の広い記録媒
    体を定着処理する場合には、少なくとも幅の広い記録媒
    体の最初の1枚目の定着制御温度を、記録媒体の所定期
    間内の定着枚数に応じて設定することを特徴とする熱定
    着装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至3のいずれかに記載の熱定
    着装置において、 幅の狭い記録媒体を定着処理した後に、幅の広い記録媒
    体を定着処理する場合には、少なくとも幅の広い記録媒
    体の最初の1枚が熱定着装置に入るまでの制御温度を、
    記録媒体の所定期間内の定着枚数に応じて設定すること
    を特徴とする熱定着装置。
  8. 【請求項8】 離型性材料層で表面が被覆され、内部に
    加熱源が配設された薄肉の加熱ロールと、前記加熱ロー
    ルに圧接されて、その間のニップ部に未定着画像を担持
    した記録媒体を通過させるように配設され、離型性材料
    層で表面が被覆された加圧ロールと、前記加熱ロールの
    表面温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段
    の検出結果に基づいて加熱源への通電を制御する温度制
    御手段とを備えた熱定着装置を用いた画像形成装置にお
    いて、 前記画像形成装置で画像が形成される記録媒体を、当該
    記録媒体の加熱ロールの軸方向に沿った幅に応じて複数
    のグループに分類し、 前記複数のグループに分類された記録媒体の所定期間内
    のプリント枚数に応じて、前記加熱ロールの非通紙部の
    温度を予想し、画像形成動作を制御する制御手段を具備
    することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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