JP2001056248A - 振動検出装置 - Google Patents

振動検出装置

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JP2001056248A
JP2001056248A JP23452999A JP23452999A JP2001056248A JP 2001056248 A JP2001056248 A JP 2001056248A JP 23452999 A JP23452999 A JP 23452999A JP 23452999 A JP23452999 A JP 23452999A JP 2001056248 A JP2001056248 A JP 2001056248A
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JP
Japan
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angular velocity
vibration
frequency
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vibration detecting
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JP23452999A
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English (en)
Inventor
Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザージャイロのビート周波数に影響され
ずに、手振れ等の振動を高い精度で検出する。 【解決手段】 入力角速度にたいしてレーザージャイロ
が発生するビート周波数の関係を示す直線64aと、手
振れの角速度範囲及び手振れの周波数範囲で囲まれる領
域、すなわち手ブレ範囲34と、ディザ入力角速度範囲
とディザ周波数範囲で囲まれる領域、すなわち励振範囲
35は互いに重ならないように設定される。角速度の大
きさに応じたビート周波数を発生する振動検出手段を搭
載する機器において振動検出手段を機器の上で振動させ
る励振手段の励振周波数を機器の制御のために検出した
いビート周波数よりも低周波に設定している。これによ
りロックイン現象を解除しつつ精度よい角速度検出が可
能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、比較的低い振動を
受ける機器の振動抑制のために用いられる振動検出装置
に関し、特に、カメラ等の機器に生ずる1Hzないし1
0Hz程度の周波数の振動(手ブレ等)を検出してこれ
を像ブレ防止の情報として像ブレ抑制を図る振動検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合わせ
等の撮影にとって重要な作業は全て自動化され、カメラ
操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性は非常に少
なくなっている。また、最近では、カメラに加わる手振
れを防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影ミス
を誘発する要因は殆ど無くなってきている。ここで、手
振れを防ぐシステムについて簡単に説明する。
【0003】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hzないし10Hzの振動であるが、シャッター
のレリーズ時点においてこのような手触れを起こしてい
ても像触れのない写真を撮影可能とするための基本的な
考えとして、上記手振れによるカメラの振動を検出し、
その検出値に応じて補正レンズを変位させなければなら
ない。従って、カメラ振れが生じても像振れが生じない
写真を撮影するためには、第1にカメラの振動を正確に
検出し、第2に手振れによる光軸変化を補正することが
必要となる。
【0004】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、加速度、角加速度、角速度、角変位等を検出
しカメラブレ補正のためにその出力を適宜演算処理する
振動検出手段をカメラに搭載することによって行うこと
ができる。そして、この検出情報に基づき撮影光軸を偏
心させる補正光学装置を駆動させて像振れ抑制が行われ
る。
【0005】図19は防振システムを有するコンパクトカ
メラの外観図である。光軸41に対して矢印42p,4
2yで示すカメラ縦ブレ及び横ブレに対しブレ補正を行
う。図中、カメラ本体43の中で、43aはレリーズボ
タン、43bはモードダイアル(メインスイッチを含
む)、43cはリトラクタブルストロボ、43dはファ
インダ窓である。
【0006】図20は図19の内部斜視図である。44は
カメラ本体、53は補正レンズ52を図20の58p,
58y方向に自在に駆動して矢印42p,42y方向の
ブレ補正を行う補正手段である。45p,45yは各々
矢印46p,46y回りのブレを検出する角速度計や角
加速度計等の振動検出手段である。振動検出手段45
p,45yの出力は、演算手段47p,47yを介して
補正手段の駆動目標値に変換され補正手段のコイルに入
力してブレ補正を行う。
【0007】図21は演算手段47p,47yの詳細を
示すブロック図であり、47p,47yとも同様である
ので、演算手段47pのみについて説明する。演算手段
47pは一点鎖線にて囲まれるDCカットフィルタ48
p、ローパスフィルタ49p、アナログ トゥ ディジ
タル変換手段(A/D)410p、駆動手段419p及
びカメラマイコン411内の記憶手段1(412p)、
差動手段1(413p)、DCカットフィルタ414
p、積分手段415p、記憶手段2(416p)、差動
手段2(417p)、PWMデューティー変換手段41
8pで構成される。
【0008】ここでは振動検出手段45pとしてカメラ
のブレ角速度を検出するレーザージャイロを用いてお
り、レーザージャイロはカメラのメインスイッチオンと
同期して駆動されるカメラに加わるブレ角速度の検出を
開始する。
【0009】振動検出手段45pの信号はアナログ回路
で構成されるDCカットフィルタ48pにより信号に重
畳しているDCバイアス成分がカットされる。このDC
カットフィルタ48pは0.1Hz以下の周波数の信号
はカットする周波数特性を有しており、カメラに加わる
1ないし10Hzの手ブレ周波数帯域には影響が及ばな
いようになっている。
【0010】しかしながらこのように0.1Hz以下を
カットする特性にすると振動検出手段からブレ信号が入
力されてから完全にDCがカットされるまでには10秒
近くかかる。そこでカメラのメインスイッチがオンされ
てから例えば0.1秒まではDCカットフィルタ48p
の時定数を小さく(例えば10Hz以下の周波数の信号
をカットする特性にする)しておくことで0.1秒位の
短い時間でDCをカットし、その後に時定数を大きくし
て(0.1Hz以下の周波数のみカットする特性にして
DCカットフィルタ48pによりブレ角速度信号が劣化
しないようにしている。
【0011】DCカットフィルタ48pの出力はアナロ
グ回路で構成されるローパスフィルタ49pによりA/
D410pの分解能にあわせて適宜増幅されると共にブ
レ角速度信号に重畳する高周波のノイズをカットする。
これはブレ角速度信号をカメラマイコンに入力する時の
A/D410pのサンプリングがブレ角速度信号のノイ
ズにより読み誤りが起きるのを避けるためである。
【0012】ローパスフィルタ49pの信号はA/D4
10pによりサンプリングされてカメラマイコン411
に取り込まれる。
【0013】DCカットフィルタ48pによりDCバイ
アス成分はカットされているが、その後のローパスフィ
ルタ49pの増幅により再びDCバイアス成分がブレ角
速度信号に重畳しているためにカメラマイコン411内
において再度DCカットを行う必要がある。
【0014】そこで例えばカメラメインスイッチオンか
ら0.2秒後にサンプリングされたブレ角速度信号を記
憶手段1(412p)で記憶し、差動手段1(413
p)により記憶値とブレ角速度信号の差を求めることに
よってDCカットを行う。但し、カメラメインスイッチ
オンから0.2秒後に記憶されたブレ角速度信号の中に
はDC成分ばかりでなく、実際の手ブレも含まれている
ため、この動作ではおおざっぱなDCカットしかできな
い。そこで、後段でデジタルフィルタで構成されたDC
カットフィルタ414pにより十分なDCカットを行っ
ている。このDCカットフィルタ414pの時定数もア
ナログのDCカットフィルタ48pと同様に変更可能に
なっており、カメラのメインスイッチオンから0.2秒
後から更に0.2秒費やしてその時定数を徐々に大きく
している。具体的には、このDCカットフィルタ414
pはメインスイッチオンから0.2秒経過した時には1
0Hz以下の周波数をカットするフィルタ特性であり、
その後50msec毎にフィルタでカットする周波数を
5Hz、1Hz、0.5Hz、0.2Hzと下げてゆ
く。但し上記動作の間に撮影者がシャッタレリーズボタ
ンを半押し動作SW1として測光測距を行った時は直ちに
撮影を行う可能性があり、時間を費やして時定数変更を
行うことが好ましくない場合もある。そこでそのような
時には撮影条件に応じて時定数変更を途中で中止する。
例えば測光結果により撮影シャッタースピードが1/6
0となることが判明し、撮影焦点距離が150mmの時
には防振の精度はさほど要求されないためにDCカット
フィルタ414pは0.5Hz以下の周波数をカットす
る特性まで時定数変更した時点で完了とする。このよう
に、シャッタスピードと撮影焦点距離の積により時定数
変更量を制御することによって、時定数変更の時間を短
縮でき、シャッターチャンスを優先することができる。
勿論より速いシャッタスピード、或いはより短い焦点距
離の時にはDCカットフィルタ414pの特性は1Hz
以下の周波数をカットする特性まで時定数変更した時点
で完了とし、より遅いシャッタスピード、長い焦点距離
の時には時定数が最後まで変更完了するまで撮影を禁止
する。
【0015】積分手段415pは、カメラのシャッタレ
リーズボタンが半押し動作SW1である場合には、DCカ
ットフィルタ414pの信号の積分を始め、角速度信号
を角度信号に変換する。但し前述したようにDCカット
フィルタの時定数変更が完了していない時には時定数変
更が完了するまで積分動作を行わない。
【0016】図21では省略しているが積分された角度
信号はその時の焦点距離、被写体距離情報により適宜増
幅されブレ角度に応じて適切な量補正手段が駆動するよ
うに変換される。ズームフォーカスにより撮影光学系が
変化し、補正手段の駆動量に対し光軸偏心量が変わるた
めこの補正を行う必要がある。
【0017】シャッタレリーズボタンの押し切り動作SW
2で補正手段をブレ角度信号に応じて駆動し始めるが、
この時補正手段のブレ補正動作が急激に始まらないよう
に注意する必要がある。記憶手段2(416p)及び差
動手段2(417p)はこの対策のために設けられてい
る。記憶手段2(416p)はシャッタレリーズボタン
の押し切り動作SW2に同期して積分手段415pのブレ
角度信号を記憶する。差動手段2(417p)は積分手
段415pの信号と記憶手段2(416p)の信号の差
を求める。そのためsw2時の差動手段2(417p)
の2つの信号入力は等しく差動手段2(417p)の補
正手段駆動目標値信号はゼロであるが、その後ゼロより
連続的に出力が行われる。記憶手段2はSW2時点の積分
信号を原点にする役割となる。これにより補正手段は急
激に駆動されることがなくなる。
【0018】差動手段2(417p)からの目標値信号
はPWMデューティ変更手段418pに入力される。補
正手段コイルにはブレ角度に対応した電圧或いは電流を
印加すれば補正レンズはそのブレ角度に対応して駆動さ
れるが、補正手段の駆動消費電力及びコイルの駆動トラ
ンジスタの省電力化のためにはPWM駆動が望ましい。
そこでPWMデューテイ変更手段418pは目標値に応
じてコイル駆動デューティを変更している。例えば周波
数が20kHzのPWMにおいて差動手段2(417
p)の目標値が2048の時にはデューティゼロ、40
96の時にはデューティ100としてその間を等分にし
てデューティを目標値に応じて決定していく。尚、デュ
ーティの決定は目標値ばかりではなくその時のカメラの
撮影条件、たとえば温度やカメラの姿勢、バッテリの状
態等によって細かく制御して精度良いブレ補正が行われ
るようにする。
【0019】PWMデューティ変更手段418pの出力
はPWMドライバ等の公知の駆動手段419pに入力さ
れ駆動手段419pの出力を補正手段のコイルに印加し
てブレ補正を行う。駆動手段419pはSW2に同期して
オンし、フィルムへの露光が終了するとオフされる。ま
た、露光が終了してもレリーズボタンが半押し動作SW1
されている限り積分手段415pは積分を継続してお
り、次のSW2で再び記憶手段2(416p)が新たな積
分出力を記憶する。
【0020】シャッタレリーズボタンの半押しを止める
と積分手段415pはDCカットフィルタ414pの出
力の積分を止め、積分手段のリセットを行う。リセット
とは今まで積分してきた情報をすべてカラにすることで
ある。
【0021】メインスイッチオフで振動検出手段45p
がオフされ防振シーケンスは終了する。
【0022】尚、積分手段415pの信号が所定値より
大きくなった時にはカメラのパンニングが行われたと判
断してDCカットフィルタ414pの時定数を変更す
る。例えば0.2Hz以下の周波数をカットする特性で
あったものを1Hz以下をカットする特性に変更し再び
所定時間で時定数をもとに戻していく。この時定数変更
量も積分手段415pの出力の大きさにより制御され
る。即ち出力が第1の閾値を超えた時にはDCカットフ
ィルタの特性を0.5Hz以下をカットする特性にし、
第2の閾値を超えた時は1Hz以下をカットする特性、
第3の閾値を超えた時は5Hz以下をカットする特性に
する。
【0023】又、積分手段415pの出力が非常に大き
くなった時には積分手段を一旦リセットして演算上の飽
和(オーバーフロー)を防止している。
【0024】図21においてDCカットフィルタ414
pはメインスイッチオンから0.2秒後に作動を開始す
る構成になっているがこれに限られるものではなくシャ
ッタレリーズボタン半押し動作SW1より作動を開始して
も良い。この場合はDCカットフィルタの時定数変更が
完了した時点より積分手段を作動させる。
【0025】又、積分手段のシャッタレリーズボタンの
半押し動作SW1で作動を開始させていたが、シャッタレ
リーズボタン押し切り動作SW2より作動を開始する構成
にしてもよい。この場合には記憶手段2(416p)及
び差動手段2(417p)は必要なくなる。
【0026】図21では演算手段47p内にDCカット
フィルタ48p及びローパスフィルタ49pが設けられ
ているが、これらは振動検出手段45p内に設けられても
よい。
【0027】図22乃至図25は補正手段を説明するため
の図である。図22は補正手段の正面図である。又、図
23は、図22を矢印51方向より見た図である。又、
図24は図22のA−A断面図である。又、図25は補
正手段の斜視図である。
【0028】図22において補正レンズ52は支持枠5
3に固定される。図24の断面図に示すように補正レン
ズ52は支持枠53に固定される2枚のレンズ52a,
52bと地板54に固定されるレンズ52cにより撮影
光学系の群を構成している。
【0029】支持枠53には強磁性材料のヨーク55が
取付けられ、ヨーク55の紙面裏面にはネオジウム等の
永久磁石56p,56yが吸着固定されている(かくれ
線で示す)。又、支持枠53から放射状に延出する3本
のピン53aは地板54の側壁54bに設けられた長孔
54aにかん合している。
【0030】図23、図25に示すように、ピン53a
と長孔54aの関係は補正レンズ52の光軸方向57に
はかん合してガタは生じないが光軸と直交する方向には
長孔54aが延びている。よって支持枠53は地板54
に対し光軸57方向には移動規制されるが光軸と直交す
る平面内において、図22の矢印58p,58y,58r
の方向には自由に移動できる。但し、支持枠上のフック
53bと地板上のフック54c間に引っ張りバネ59が
掛けられているために各々の方向58p,58y,58
rに弾性的に規制されている。
【0031】地板54には永久磁石56p,56yに対
向してコイル510p,510yが取付けられている。
【0032】図24に示すように、コイル510pに電流
を流すと支持枠53は矢印58p方向に駆動され、コイ
ル510yに電流を流すと支持枠53は矢印58y方向
に駆動される。そしてその駆動量は各々の方向における
引っ張りバネ59のバネ定数とコイル510p,510
yと、永久磁石56p,56yの関連で生ずる推力との
釣り合いで求まる。即ちコイル510p,510yに流
す電流量に基づいて補正レンズ52の偏心量を制御でき
る。
【0033】図26は、周回状に光が伝搬するリング共
振型レーザーを備えたレーザージャイロの模式的な斜視
図である。レーザーとして円柱状の半導体レーザーを用
いた場合を示す。図26において、61は円柱状の半導
体レーザー、62は半導体レーザーを構成する活性層、
63は半導体レーザーを載置する基盤、64は半導体レ
ーザーのアノード、65は半導体レーザーのカソードで
ある。
【0034】活性層62は1.55μm組成のInGa
AsPであり、その上下に1.3μm組成のInGaA
sP光ガイド層、更にこれらを挟むようにInPクラッ
ド層が形成されている。半導体と空気では屈折率が異な
るため、界面で反射が生じる。半導体の屈折率を3.5
とすると、界面に対する法線とレーザー光とのなす角が
16.6度以上で全反射が生じる。全反射を受けるモー
ドは、他のモードに比べてミラー損失分だけしきい利得
が小さくなるので、低注入電流レベルで発振は抑制され
る。半導体レーザー61からなる素子の半径が10μ
m、活性層の厚さが0.1μmの時、発振しきい電流は
0.8mAとなる。
【0035】今、駆動電流3mAを与えた時を考える。
この時角速度が生じていないとすると半導体レーザー内
に伝搬される右回りのレーザー光と左回りのレーザー光
の発振周波数は全く等しくなる。この状態でレーザー光
の伝搬方向と同じ方向、例えば右回りに角速度が半導体
レーザーに加わると右回りのレーザー光の光路と左回り
のレーザー光の光路が異なってくる。そのために右回り
のレーザー光と左回りのレーザー光の発振周波数が異な
ってきて結果としてそれらのビート周波数が生ずる。例
えば角速度としてカメラの手ブレや自動車の振動程度の
毎秒30度の回転を受けると電圧振幅100mV、周波
数23.6Hzの信号が半導体レーザー内に生じ、この
周波数は入力角速度に比例する。即ち入力角速度が大き
くなると発生ビート周波数が高くなる。そこで公知の周
波数−電圧変換回路(F−V変換回路)を用いて得られ
た周波数を電圧に変換することで生じている角速度を検
出できる。
【0036】図27は、レーザージャイロの駆動回路で
あり、半導体レーザーに角速度が入力すると、前述した
ように半導体レーザー内にビート周波数が発生し、それ
により半導体レーザーの内部インピーダンスが変化する
ので、その変化を検出している。具体的には半導体レー
ザーを定電流駆動し、半導体レーザーの内部インピーダ
ンスの変化に伴う印加電圧の変化を検出している。
【0037】半導体レーザー61のアノード64は保護
抵抗66bを介して演算増幅器66aの出力端子に接続
され、半導体レーザーのカソード65は演算増幅器66
aの反転入力端子に接続される。又、抵抗66cは演算
増幅器66aの反転入力端子と基準電位の間に接続され
ている。故に演算増幅器66aの非反転入力端子に定電
位を与えるとその電位と抵抗66cの抵抗値で求まる電
流が半導体レーザー65に流れる低電流ドライブ構成に
なる。
【0038】抵抗66dは演算増幅器66aの非反転入
力端子に定電位が与えられないときには反転入力端子を
基準電位にするための接地抵抗である。
【0039】演算増幅器66aの非反転入力端子はカメ
ラマイコン11に接続され、カメラマイコンから半導体
レーザー61への電流制御が行われる。
【0040】半導体レーザー61のアノード64はバッ
ファ用の演算増幅器66eに接続される。バッファ用の
演算増幅器66eは信号Voutを出力し、この信号は入
力される角速度に比例したビート周波数であるので公知
の周波数−電圧変換回路(F−V変換回路)により電圧
に変換してその出力をディジタル変換してカメラマイコ
ン11に取り込み補正手段を駆動することでブレ補正を
行うか或いはこの信号Voutをマイコンでカウントして
周波数−角速度変換(F−ω変換)して角速度を求め補
正手段を駆動する。
【0041】以上の説明においては、半導体レーザーを
定電流駆動して、その電圧変化で角速度を求めたが、そ
れに替えて半導体レーザーを定電圧駆動して、その電流
変化で角速度を求めてもよい。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上説明した
半導体レーザーを用いたレーザージャイロは入力される
角速度をビート周波数の変化で検出しているため、検出
したい角速度の周波数とビート周波数が等しくなると角
速度の検出ができなくなるという問題がある。
【0043】例えば、入力される角速度の大きさが0か
ら10rad/sの間を周波数100Hzで変化してい
るとする。又、このレーザージャイロは入力される角速
度に比例したビート周波数を出力し、10rad/sで
500Hzのビート周波数を発生するものとする。この
場合レーザージャイロは入力角速度5rad/sで25
0Hzのビート周波数、2rad/sで100Hzのビ
ート周波数を発生する。今、入力角速度の周波数が10
0Hzなので、このレーザージャイロの角速度検出能力
は2rad/sまでとなる。
【0044】又、入力される角速度の大きさが0から1
0rad/sの間を周波数10Hzで変化しているとす
る。この場合には0.2rad/sまでの分解能を得ら
れる。
【0045】撮影者の手振れはせいぜい10Hz程度の
低周波であるが高い精度の角速度検出が求められてお
り、レーザージャイロの発生ビート周波数に依存して角
速度の検出精度が低下することが問題となっていた。
【0046】そこで、本発明は、レーザージャイロのビ
ート周波数に影響されずに、手振れ等の振動を高い精度
で検出することを課題としている。
【0047】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明は、振動量をビート周波数の変化で出力する
振動検出手段を搭載する機器に加わる振動周波数帯域の
上限が、該機器に加わる振動により該振動検出手段が出
力するビート周波数帯域の下限より小さくしている。
【0048】又、本発明においては、角速度の大きさに
応じたビート周波数を発生する振動検出手段を搭載する
機器に入力される角速度の周波数をF1、該機器の制御
のために検出したい該第1の周波数の角速度の最小値を
ω、該角速度の最小値ωにより該振動検出手段が発生す
るビート周波数をF2とし、F2をF1より大きくして
いる。
【0049】又、本発明においては、角速度の大きさに
応じたビート周波数を発生する振動検出手段を搭載する
機器において該振動検出手段を該機器の上で振動させる
励振手段の励振周波数の上限を、前記機器の制御のため
に検出したいビート周波数の下限より小さくしている。
【0050】すなわち、本発明においてはレーザージャ
イロの大きさに応じて発生するビート周波数が変化する
ことに着目し、検出したい角速度の周波数帯域に応じて
レーザージャイロの大きさを変更して高い精度の角速度
検出ができるようにしている。
【0051】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]図1は本発明
の第1の実施形態のブロック図である。本発明の主要素
のみ図示し、カメラの他の要素については説明を簡単に
するために省いてある。図1において、カメラマイコン
11にはカメラメインスイッチ114からの信号が入力
されると撮影鏡筒を沈胴状態から撮影可能光学系の状態
まで繰り出し、同時にレンズバリアを開ける。又、この
時振動検出手段も起動させる。
【0052】撮影モード入力手段112からは撮影者が
選択した撮影モードがカメラマイコン11に入力され
る。撮影モードは例えば動き回る被写体を撮影する時に
適したスポーツモード、人物をアップで撮影するのに適
したポートレートモード、被写体をクローズアップして
撮影するのに適したマクロモード、夜景を撮影するのに
適した夜景モードがある。
【0053】ストロボモード入力手段111からはスト
ロボモードがカメラマイコン11に入力される。ストロ
ボモードにはストロボを使用しないストロボオフモー
ド、強制的にストロボを発光するストロボオンモード、
被写体の輝度や光線の方向等でストロボを発光させるか
否かを制御するストロボオートモードがあり、又、スト
ロボ発光時に赤目緩和機能を動作させるか否かを決める
ことができる。
【0054】撮影者は防振スイッチ18を操作して撮影
時にブレ補正を行うか否かを決め、その情報はカメラマ
イコン11に入力される。
【0055】又、撮影者はカメラを構えてからズーム操
作手段15を操作してズーム信号をカメラマイコン11
に送り、カメラマイコン11はズーム駆動手段16を制
御して撮影焦点距離を変更させる。
【0056】撮影者は撮影焦点距離を決定すると次にレ
リース手段113のレリース半押しし、このタイミング
で測距手段13は被写体までの距離を測定し、その情報
をカメラマイコン11に送る。カメラマイコン11はA
F駆動手段115を制御して測距情報を基に撮影鏡筒の
一部或いは全部を駆動して撮影光学系の焦点調節を行
う。
【0057】この時、振動検出手段19からの振れ情報
もカメラマイコンに入力され、そのブレ状態からカメラ
が手持ちなのか或いは三脚や地面に固定されているかを
判断する。
【0058】又、測光手段12は被写体輝度を測定し、
その情報をカメラマイコン11に出力する。カメラマイ
コン11はその情報とフィルム感度や種類、防振システ
ムの使用状態、撮影焦点距離及びその時のレンズの明る
さ、撮影モード、ブレ補正の選択、被写体までの距離情
報、ブレ情報等今までに決定された撮影情報を基に露光
時間を演算すると同時に閃光手段17を使用するか否か
を決める。
【0059】レリース手段113押し切りs2が行われ
るとカメラマイコン11は振動検出手段19の信号を基
に補正手段110を制御してブレ補正を始める。その後
シャッタ駆動手段14を制御してフィルムへの露光を行
い、状況に応じて閃光手段17を発光させる。
【0060】ここで、レーザージャイロは入力される角
速度に比例するビート周波数を発生する。そしてこの角
速度とビート周波数の関係は半導体レーザー61の断面
積に比例し、レーザーの伝搬光路に反比例するので半導
体レーザー61の断面積を大きくするほど小さな角速度
入力で高いビート周波数が得られる。
【0061】図2乃至図5は、半導体レーザーの断面積
とビート周波数の関係を説明するための図である。図2
の半導体レーザーの直径は、図4の半導体レーザーの直
径より大きい。図3は図2の半導体レーザーの検出感度
をあらわしており、この図3の横軸は半導体レーザーに
入力される角速度の大きさであり紙面右に向かうほど大
きな角速度が入力されることを示している。又、図3の
縦軸は図2の半導体レーザーが入力される角速度に対し
て発生するビート周波数であり紙面上にいくほど高い周
波数となる。直線64aが入力角速度とビート周波数の
関係を示しており、入力される角速度が大きいほど高い
周波数のビートが発生している。
【0062】図4の径が小さい半導体レーザーの場合に
は入力角速度とビート周波数の関係は図5のように直線
64bは直線64aより勾配が小さく、一定入力角速度
により発生するビート周波数は図1bの半導体レーザー
に比べて低周波になる。
【0063】振動検出手段の小型化のため、及び半導体
プロセスの短縮のためには半導体レーザー61の断面積
を小さくしていくことが望ましいが検出角速度の周波数
帯域とのバランスから大きさは制限されてくる。
【0064】例えば手ブレの角速度周波数帯域は1Hz
から10Hzであり、カメラのクイックリターンミラー
の振動やシャッタの開閉による振動で発生するカメラブ
レの帯域が上限100Hz、又、手ブレ、カメラブレを
精度よく補正するための角速度検出最小分解能が0.1
deg/sとすると、この最小角速度0.1deg/s
におけるビート周波数が少なくとも100Hz以上にな
るようにしなければならない。
【0065】上記条件を満足するためには例えばレーザ
ーの波長を0.4μmとすると半導体レーザー61の直
径を10mmに設定する必要が出てくる。
【0066】尚、ビート周波数はレーザーの波長にも反
比例しているのでレーザーの波長を短くしていくことで
半導体レーザー61をより小型化していくことが可能で
ある。
【0067】又、コンパクトカメラのようにクイックリ
ターンミラーがなく、且つシャッタのエネルギーの小さ
いカメラではカメラブレのような高い周波数のブレは発
生せず、更に撮影レンズの焦点距離や撮影光学精度の関
係から角速度検出最小分解能を0.3deg/sまで許
容できるとすると全体としてはビート周波数を1/30
にすることができるので波長0.4μmのレーザー光を
用いたとしても半導体レーザー61の直径は300μm
にすることができる。
【0068】図6は、手ブレ周波数の上限をF1、ほし
い角速度の最小値をω1とするとき図3のグラフに手振
れの占める範囲を併記した図である。図6においては角
速度ω1における発生ビート周波数F2がF1より高け
れば検出したい手ぶれの精度劣化がなくなる。図6にお
いて、斜線で示した手ぶれ範囲がすべて直線64aより
下になるようにすればよい。
【0069】ここで半導体レーザーの直径を大きくすれ
ばするほど検出できる角速度範囲は広がることになる
が、コンパクト化、省電力化には不向きである。
【0070】コンパクト化、省電力化と角速度検出精度
を良好なバランスに保つためには図6に示すように半導
体レーザーの直径をF1とF2が近づけるような寸法に
設定するのが好ましい。
【0071】このように検出したい角速度の周波数と検
出精度のよい半導体レーザーの直径を変更すれば測定物
に最適なレーザージャイロになり、検出精度を維持した
まま小型化でき、むやみに電力を消耗することを防ぐこ
とができる。
【0072】以上説明したように複数の半導体レーザー
を接続して振動検出精度を高めることはカメラやビデオ
等の光学機器の防振に関わらずほかの用途にも適用でき
る。
【0073】図7には車におけるナビゲーションコント
ロールとアクティブサスペンションに適用した例を示
す。118はナビゲーションシステム、118aはナビ
ゲーションマイコンであり、後述する振動検出手段やG
PSによる方向検出を制御するばかりでなく、ドライバ
ーからの操作状態を検出して表示を切り替える等方向検
出以外の制御も一括して行っている。
【0074】118bはレーザージャイロを用いた振動
検出手段であり、その角速度検出方向は矢印118cに
示すように車の旋回方向である。
【0075】118dはGPS装置であり人工衛星から
受信する電波をGPSアンテナ118hで検出して車の
絶対位置を求めナビゲーションマイコン118aに送
る。
【0076】118eは距離演算手段であり、車速検出
手段118fからの信号を基に車の移動距離を求めナビ
ゲーションマイコン118aに送る。尚、ナビゲーショ
ンマイコンで直接車速を積算して移動距離を求めても良
い。
【0077】118gは方位表示手段であり、GPS装
置118dと振動検出手段118bと車速検出装置11
8fで求まる現在の車の位置を地図上に表示する。
【0078】119はアクティブサスペンションシステ
ム、119aはアクティブサスペンションマイコンであ
り、後述する振動検出手段119bから振動情報を求め
るばかりでなく油圧等のサスペンションアクチュエータ
やダンピング特性を制御したり、その状態をドライバー
に表示したり、ドライバーの操作によりサスペンション
状態を変更する。
【0079】119bは振動検出手段であり、矢印11
9c方向の振動(ピッチング)角速度を求める。
【0080】尚、走行中に車に生じる振動は上記ピッチ
ングばかりでなく、旋回方向の細かな振動(ヨーイン
グ)や走行方向軸回りの回転振動(ローリング)もある
ので、それぞれの方向について振動検出手段を設けてよ
り細かなサスペンション制御が行われる。
【0081】又、車速検出手段118fからの信号は走
行状態判別手段119dに入力し、走行状態(車が止ま
っているか、走っているか、走っているならどれくらい
のスピードか)をアクティブサスペンションマイコン1
19aに入力する。
【0082】119eは油圧駆動等のサスペンションア
クチュエータであり、アクティブサスペンションマイコ
ンからの目標速度を基にサスペンションを入力される振
動に対し逆相に駆動し、車の安定性を保つ。
【0083】119fは可変ダンパーであり、入力され
る振動に高周波成分がないとき、即ち平坦路を一定速度
で走っている時はサスペンションのオリフィス径を小さ
くしてサスペンションを硬くする。
【0084】119gは状態表示手段であり、現在のサ
スペンションの状態(例えば硬さやドライバーの設定状
態)を表示する。
【0085】120は車載統括マイコンであり、例えば
ナビゲーションシステムからの信号やアクティブサスペ
ンションシステムからの信号をもとに制動手段121
(ブレーキ)を能動的に制御して車がコーナーを曲がる
ときにスムーズに通過できるようになる。
【0086】図8は、ナビゲーションコントロール及び
アクティブサスペンションシステムのブロック図であ
る。ナビゲーションマイコン118a、アクティブサス
ペンションマイコン119aの内部構成ブロックはすべ
て「回路」という表示で表しているが実際にはアナログ
等の電気回路が入っているわけではなく、すべて数値演
算で行っている。
【0087】ナビゲーションマイコン118aには振動
検出手段118bより角速度に応じたパルス波形118
nが入力する。
【0088】このパルス波形118nは2つの半導体レ
ーザーのビート周波数を合成した信号であり、この時点
でノイズ成分は平均化されて減少しており、精度よい角
速度信号としてナビゲーションマイコン118aに入力
している。
【0089】このパルス波形118nはナビゲーション
マイコン118a内の周波数−角速度変換回路118r
(以下F−ω変換回路)で角速度に変換される。
【0090】角速度判別回路118jは求められた角速
度が所定値以上か否か判別し、車が旋回状態であるのか
否か判別し旋回状態に入ったときには積分回路118k
に積分開始信号を出力する。
【0091】積分回路118kは角速度判別回路118
jが出力した時、即ち車が旋回状態に入るとカウンタ値
角速度変換回路11bの信号を積分して旋回角度を求め
る。
【0092】求められた旋回角度は位置積算演算回路1
18mに入力される。
【0093】又、GPSからの車両の絶対位置も位置積
算演算回路118mに入力しており、距離演算手段11
8eの信号も位置積算演算手段118mに入力し、それ
らの情報を基に車両の現在位置を割り出し方位表示手段
118gに表示信号を出力する。
【0094】尚、信頼性判別回路118lはGPSが使
えないような状態(例えば車がトンネルに入ったとき)
にそのことを位置積算演算手段118mに出力し、振動
検出手段と距離演算手段の信号を優先して車両の現在位
置表示に用いる。
【0095】ここで角速度の検出中ナビゲーションマイ
コン118aは振動検出手段118bであるレーザージ
ャイロの半導体レーザーに駆動信号118pを与えてい
る。
【0096】尚、振動検出手段が角速度検出を停止して
いるときにはナビゲーションマイコン118aはGPS
118dの信号だけでナビゲーションを行う制御に切り
替わる。
【0097】アクティブサスペンションマイコン119
aには振動検出手段119bより角速度に応じたパルス
波形119jが入力する。
【0098】このパルス波形119jは2つの半導体レ
ーザーのビート周波数を合成した信号であり、この時点
でノイズ成分は平均化されて減少しており、精度よい角
速度信号としてアクティブサスペンションマイコン11
9aに入力している。
【0099】このパルス波形119jはナビゲーション
マイコン118aと同様にF−ω変換回路119nで角
速度信号に変換される。
【0100】求められた角速度を基にアクティブサスペ
ンションマイコン119aはサスペンションアクチュエ
ータを駆動制御して車両の安定を保つ。
【0101】又、F−ω変換回路119nの出力は周波
数判別回路119hに入力しており、車両に入力される
振動の振幅と周波数及び走行状態判別手段119dの信
号を基に車が現在どのような道をどのような速度で走っ
ているかを判断し、それに応じて可変ダンパー119f
を制御して走行状態に最適なダンピング設定を行う。
【0102】ここでアクティブサスペンションシステム
を使用する操作が行われた時、アクティブサスペンショ
ンマイコン119aは振動検出手段119bであるレー
ザージャイロの半導体レーザーに駆動信号119lを与
える。
【0103】尚、振動検出手段が角速度検出を停止して
いるときにはアクティブサスペンションマイコン119
aはアクティブサスペンションの駆動を停止することで
誤動作を防止する(例えば最もバネ定数の大きいときと
最もバネ定数の小さいときの中間のバネ定数に設定し、
最もダンピングの大きいダンパと最もダンピングの小さ
いダンパの中間のダンピングに設定する)。
【0104】以上のような車両のナビゲーションやアク
ティブサスペンションの制御においても本発明は適応で
き、ナビゲーションに必要な角速度と周波数(例えば必
要最小角速度1rad/s、周波数の上限1Hz)に対
し、半導体レーザーの直径を1rad/sの角速度入力
のときにビート周波数が1Hz以上(例えば10Hz)
になるように設定する。
【0105】又、アクティブサスペンションにおいても
例えば必要最小角速度10rad/s、周波数の上限が
5Hzとすると10rad/sの角速度入力の時に5H
z以上(例えば50Hz)のビート周波数が発生するよ
うに半導体レーザーの直径を設定することでコンパクト
で省電力ながら角速度検出精度を落とさないレーザージ
ャイロが得られる。
【0106】又、本発明のレーザージャイロはゲーム機
器にも応用できる。
【0107】図9にはゲーム機器のコントローラの姿勢
検出に用いた例を示す。コントローラ128にはピッチ
方向123pを検出するレーザージャイロからなる振動
検出手段122pとヨー方向123yを検出するレーザ
ージャイロからなる振動検出手段122yを内蔵してお
り、ユーザーがコントローラー128をこの2方向に振
ると、それに応じた角速度信号でゲームを操作できる。
【0108】ゲーム本体126には搭載されるゲームマ
イコン126aにはコントローラ128の操作手段12
5a,125b,125c及び振動検出手段122p,
122yの信号が入力されそれに応じて表示手段127
の表示形態を変更する。
【0109】図10は、ゲーム機器のコントローラのブロ
ック図である。図10に示すように、コントローラの2つ
の振動検出手段122p,122yからのパルス出力1
22pa,122yaはゲームマイコン126a内のF
−ω変換回路126pd,126ydにより角速度信号
に変換され、求められた角速度を基にして表示を制御す
る。
【0110】このような構成に於いてゲームを始める操
作が行われた時、ゲームマイコン126aは振動検出手
段122p,122yである各々のレーザージャイロの
半導体レーザーに駆動信号126pb,126ybを与
える。
【0111】これにより振動検出手段は角速度の検出を
開始し、ゲームコントローラーとして機能することにな
る。
【0112】以上のようなゲーム装置においても本発明
は適応でき、ゲームコントローラーの操作に必要な角速
度と周波数(たとえば必要最小角速度10rad/s、
周波数の上限20Hz)に対し、半導体レーザーの直径
を10rad/sの角速度入力のときにビート周波数が
20Hz以上(例えば200Hz)になるように設定す
る。
【0113】図11には、テレビ(TV)を操作するリモー
トコントローラへの応用例を示す。図11に示すよう
に、リモコン131にはピッチ方向123pを検出する
レーザージャイロからなる振動検出手段122pとヨー
方向123yを検出するレーザージャイロからなる振動
検出手段122yを内蔵しており、ユーザーが操作手段
125を押すことで各振動検出手段は起動し、操作手段
125を押したままリモコン131をこの2方向に振る
と、それに応じた角速度信号でテレビ129のモニター
画面129bの選択内容が変更され、リモコン131の
操作手段125を離すことで選択内容が決定される。
【0114】振動検出手段122p,122yのパルス
信号122pa,122ya等リモコンマイコン128
からの信号は投光素子である赤外発光ダイオード130
からの光信号に変換されテレビに設けられた受光素子1
32で受信される。
【0115】受信されたパルス信号はテレビマイコン1
29aによって処理される。
【0116】図12は、テレビ(TV)のリモートコントロ
ーラのブロック図である。図12に示すように、振動検出
手段122p,122yの信号122pa,122ya
は元々パルス信号であるので送信時にノイズ等で信号の
劣化を生ずることはなく、受信されたパルス信号はテレ
ビマイコン129a内のF−ω変換回路129pb,1
29ybでそれぞれ角速度に変換し、求められた角速度
を基にモニタ画面の選択内容を変更する。
【0117】リモコンマイコン128はリモコン操作手
段125がオン操作された時に各振動検出手段122
p,122yに駆動信号128pa,128yaを印加
して起動状態にする。
【0118】以上のようなテレビのリモコンにおいても
本発明は適応でき、リモコン操作に必要な角速度と周波
数(例えば必要最小角速度1rad/s、周波数の上限
3Hz)に対し、半導体レーザーの直径を1rad/s
の角速度入力のときにビート周波数が3Hz以上(例え
ば30Hz)になるように設定する。
【0119】図13には、仮想現実を作り出すヘッドマ
ウントディスプレイに適用した例を示す。ヘルメット1
33上に異なる2方向123p,123yを検出するレ
ーザージャイロからなる振動検出手段122p,122
yが設けられており、各々の出力はヘルメットマイコン
133aに入力され、それらの信号を基に不図示の映像
信号が表示される表示手段133bであるヘッドマウン
トディスプレイ上の画像を制御して、被験者が顔を振っ
たときにそれに追従して画像をパンニングさせてあたか
も現実の被写体を見ているように見せる。
【0120】図14は、仮想現実を作り出すヘッドマウン
トディスプレイのブロック図である。図14に示すよう
に、振動検出手段122p,122yのパルス出力12
2pa,122yaはヘルメットマイコン133aに入
力されヘルメットマイコン内のF−ω変換回路133p
a,133yaでそれぞれ角速度に変換し、求められた
角速度を基に表示手段133bを制御する。
【0121】ヘルメットマイコン133aは起動時に各
振動検出手段122p,122yに駆動信号133p
a,133yaを印加して起動状態にする。
【0122】以上のようなヘッドマウントディスプレイ
の制御においても本発明は適用でき、見ている方向の検
出に必要な角速度と周波数(例えば必要最小角速度0.
2rad/s、周波数の上限2Hz)に対し、半導体レ
ーザーの直径を0.2rad/sの角速度入力のときに
ビート周波数が2Hz以上(例えば20Hz)になるよ
うに設定する。
【0123】このように様々な応用例においても本発明
を適用することで精度の高い角速度検出が可能になり、
機器の駆動精度、信頼性を高めることができる。
【0124】以上の説明のように振動量をビート周波数
の変化で出力する振動検出手段を搭載する機器に加わる
振動周波数帯域と機器に加わる振動により振動検出手段
が出力するビート周波数帯域が重ならないように振動検
出手段を設定しており、振動検出手段は入力される角速
度の大きさに応じたビート周波数を発生し、検出したい
角速度量の範囲に対応するビート周波数の帯域と機器に
加わる角速度の周波数帯域を重ならないようにしてい
る。
【0125】具体的には振動検出手段は半導体レーザー
で構成され、半導体レーザーの大きさに応じて入力され
る振動量と発生するビート周波数の関係が調整可能であ
り、機器に加わる振動周波数帯域と発生するビート周波
数の帯域が重ならないように半導体レーザーの大きさを
調整している。
【0126】又、振動検出手段を搭載する機器に加わる
手ブレ角速度の周波数帯域より高周波のビート周波数を
発生するように振動検出手段を設定している。
【0127】角速度の大きさに応じたビート周波数を発
生する振動検出手段を搭載する機器に入力される角速度
の周波数をF1、機器の制御のために検出したい第1の
周波数の角速度の最小値をω、角速度の最小値ωにより
振動検出手段が発生するビート周波数をF2とすると、
振動検出手段の大きさを規定することでF2をF1より
高周波に設定する。
【0128】このように半導体レーザーの直径を被測定
物に発生する角速度とその周波数の関係により適宜設定
することで精度よい角速度検出を可能とし、コンパクト
で省電力のレーザージャイロを実現できる。
【0129】[第2の実施形態]図15は本発明の第2
の実施形態であり第1の実施形態と異なるのは図27に
示した回路にハイパスフィルタが設けられていることで
ある。図15において、演算増幅器21aと抵抗21
b,21d及びコンデンサ21cで公知のハイパスフィ
ルタが構成されており、抵抗21dとコンデンサ21c
の積で求まる時定数により低周波カットオフ周波数が求
まる。例えば抵抗21dが160kΩ、コンデンサ21
cが10nFとすると、このハイパスフィルタは100
Hz以下の周波数を減衰する能力を有する。
【0130】半導体レーザーの直径は第1の実施形態で
説明したのと同様に被測定物に加わる角速度の最大周波
数と最小分解能に応じて求められる。
【0131】例えば前述したようにコンパクトカメラで
は高い周波数のブレは発生せず、検出したい周波数の上
限を10Hz、更に撮影レンズの焦点距離や撮影光学精
度の関係から角速度検出最小分解能を0.3deg/s
まで許容できるとすると波長0.4μmのレーザー光を
用いた場合半導体レーザー61の直径を300μmに設
定するのがもっともコンパクトで、且つ低消費電力とな
る。
【0132】この場合検出したい角速度より低い角速度
は必要ないが、そのような角速度が入力した場合にはそ
れに相当する低周波数のビートが発生する。
【0133】このビート周波数はコンパクトカメラの制
御には必要がないので出力されないのが好ましい。
【0134】そこでハイパスフィルタによりこのような
低周波のビートをカットしておく。
【0135】このような構成にすることで不要なビート
周波数をカットしてほしい角速度に対応するビート周波
数のみを抽出して正確な角速度検出が行える。
【0136】以上説明したように振動量をビート周波数
の変化で出力する振動検出手段を搭載する機器に加わる
振動周波数帯域と機器に加わる振動により振動検出手段
が出力するビート周波数帯域が重ならないように振動検
出手段を設定しており、振動検出手段は入力される角速
度の大きさに応じたビート周波数を発生し、検出したい
角速度量の範囲に対応するビート周波数の帯域と機器に
加わる角速度の周波数帯域を重ならないようにしてい
る。
【0137】具体的には振動検出手段は半導体レーザー
で構成され、半導体レーザーの大きさに応じて入力され
る振動量と発生するビート周波数の関係が調整可能であ
り、機器に加わる振動周波数帯域と発生するビート周波
数の帯域が重ならないように半導体レーザーの大きさを
調整し、振動検出手段には機器に加わる振動周波数帯域
と振動検出手段が出力するビート周波数帯域が重ならな
いように振動検出手段出力の所定周波数帯域を減衰させ
るフィルタを設けることで精度のよい角速度検出が可能
になった。
【0138】[第3の実施形態]レーザージャイロには
入力角速度が僅かな場合にはビート周波数が発生しない
現象がある。この現象について説明する。
【0139】半導体レーザーに電流を印加すると半導体
レーザー内に伝搬される右回りのレーザー光と左回りの
レーザー光が発生する。この状態でレーザー光の伝搬方
向と同じ方向、例えば右回りに角速度が半導体レーザー
に加わると右回りのレーザー光の光路と左回りのレーザ
ー光の光路が異なってくるのでこの時の右回りのレーザ
ー光と左回りのレーザー光の発振周波数のビート周波数
で角速度検出が可能なのであるが、入力される角速度が
小さいときには右回りのレーザー光と左回りのレーザー
光の光路差が僅かになる。
【0140】このように光路差が小さくなるとロックイ
ンという現象が生じビート周波数は発生しなくなる。即
ち入力される角速度が小さいときには角速度検出ができ
なくなる。
【0141】その解決として常に所定の角速度をレーザ
ージャイロに与えることでロックインを解除するディザ
という手法がある。
【0142】これにより、半導体レーザー61内の右回
りのレーザー光と左回りのレーザー光に強制的に光路差
が生じ、前記ロックインが回避できる。
【0143】即ちバイアス角速度を与えて光路差が所定
よりも少なくならないようにしている。
【0144】例えば通常はレーザージャイロとしては2
deg/sec以下の角速度はロックインの影響で検出
できないが、レーザージャイロをメカニカルに励振する
ことで0.2deg/secの角速度まで検出可能にな
る。
【0145】図16に示したように半導体レーザーの基
盤65はステージ31a上に設置してある。ステージ3
1aは圧電材料で作成されており、電極31bにカメラ
マイコン11内の発振器から交番電圧を与えることで軸
31d回りの矢印方向31eに振動を始める。
【0146】この振動は電極31cにより検出されカメ
ラマイコン11内に取り込まれる。
【0147】半導体レーザー61からのビート周波数も
図15の回路を通した後にカメラマイコン11に取り込
まれ、電極31cからのステージ31aの振動に同期し
てサンプリングされビートをカウントする。
【0148】この同期カウントについて説明する。
【0149】図17には、ステージの振動により発生す
る角速度と、それにより発生するビート周波数の関係を
示してある。図17において、波形32bは振動角変位
に相当する電極31cの出力を公知の移相器により振動
角速度に同期した信号に変換した波形である。
【0150】この波形を閾値32aで判別し、波形32
bが閾値32aを超えているタイミング、すなわち所定
以上の角速度が発生しているタイミングをカウントタイ
ミング32cとする。
【0151】このステージ31aの発生する角速度によ
り半導体レーザー61が出力するビート周波数は、波形
32dに示すように、角速度が大きいときには高周波に
なり、角速度が小さいときには低周波になる。
【0152】そしてタイミング32cの間に発生するビ
ートをカウントして、この間の平均角速度を求めてい
る。
【0153】実際には波形32dのビート周波数はディ
ザにより発生する信号にカメラのブレに伴う角速度によ
り発生するビート周波数成分も含まれている。
【0154】そしてディザにより発生するビート周波数
は常に一定なために同期カウントしたビートの中から予
め分かっているディザ角速度成分を除去することでカメ
ラのブレを求めることができる。
【0155】ここでディザの周波数、すなわち、ステー
ジ31aの振動周波数を考えてみる。
【0156】手振れを精度よく検出しようとすると手振
れの周波数帯域の上限F1よりもディザの周波数は高く
なければならない。なぜならばディザの周波数が手振れ
周波数帯域或いはそれ以下にある時には図17で説明し
たカウントタイミング時に生じた手振れの検出はできな
くなるからである。
【0157】又、ディザの周波数とレーザージャイロが
出力するビート周波数の関係を考えてみる。
【0158】今、検出したい手振れの最小角速度をω
1、その時のレーザージャイロのビート周波数をF2と
すると、ディザ周波数はF2よりも低周波にする必要が
ある。
【0159】これはディザ周波数がビート周波数よりも
高いときはビート周波数のカウントタイミング内にビー
トが存在しないことが起きるためである。
【0160】次にディザで与える角速度について考え
る。
【0161】検出したい最大角速度をω2とするとディ
ザ角速度、すなわち図17のカウントタイミングにおけ
るディザ角速度の最小値はω2以上でなくてはならな
い。
【0162】ディザを行うとき、ディザにより発生する
ビート周波数からの増減で手振れの角速度を検出するわ
けであるが、ディザによる角速度と同じ手振れ角速度が
入力されたときはビート周波数はゼロになる。そしてそ
れより大きい手振れ角速度が入力されたときと、それよ
り小さいでは同じビート周波数が出力することがある。
何故ならばビート周波数には極性がないためである。
【0163】そのために実際には異なる角速度入力であ
っても同じビート周波数が発生することがある。
【0164】手振れによる最大角速度よりもディザの角
速度を大きくすると上記極性の反転が起きないので精度
よい角速度検出が行える。
【0165】このようにディザを行うときにはその周波
数と角速度は手振れの角速度と周波数、及びそれによる
レーザージャイロの出力するビート周波数との関連で注
意して設定しなくてはならない。
【0166】図18は、手ブレ範囲とディザ周波数範囲
との関係を示すグラフである。入力角速度にたいしてレ
ーザージャイロが発生するビート周波数の関係を示す直
線64aより下の範囲内に、手振れの角速度範囲及び手
振れの周波数範囲で囲まれる領域、すなわち手ブレ範囲
34と、ディザ入力角速度範囲とディザ周波数範囲で囲
まれる領域、すなわち励振範囲35は互いに重ならない
ように設定される。
【0167】これによりロックイン現象を解除しつつ精
度よい角速度検出が可能になった。
【0168】以上のように角速度の大きさに応じたビー
ト周波数を発生する振動検出手段を搭載する機器におい
て振動検出手段を機器の上で振動させる励振手段の励振
周波数を機器の制御のために検出したいビート周波数よ
りも低周波に設定しており、詳しくは機器の制御のため
に振動検出手段が検出したい最小角速度に対応するビー
ト周波数よりも励振周波数を低く設定している。
【0169】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、レーザー
ジャイロの大きさに応じて発生するビート周波数が変化
することに着目して、検出したい角速度の周波数帯域に
応じてレーザージャイロの大きさを変更するので、高い
精度の角速度検出ができるようにしている。
【0170】又、本発明によれば、検出したい周波数の
上限、角速度検出最小分解能に応じてレーザージャイロ
の半導体レーザーの断面積を最適化することができるの
で、コンパクトで、且つ低消費電力の振動検出装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動検出装置のブロック図
【図2】直径の大きい半導体レーザーの斜視図
【図3】直径の大きい半導体レーザーでの角速度とビー
ト周波数の関係を示すグラフ
【図4】直径の小さい半導体レーザーの斜視図
【図5】直径の小さい半導体レーザーでの角速度とビー
ト周波数の関係を示すグラフ
【図6】手振れ測定範囲とビート周波数の関係を説明す
るためのグラフ
【図7】本発明の振動測定装置をナビゲーション・アク
ティブサスペンション制御系に応用する場合の概念図
【図8】ナビゲーション・アクティブサスペンション制
御系のブロック図
【図9】本発明の振動測定装置をゲーム機器のコントロ
ーラに応用する場合の概念図
【図10】ゲーム機器のコントローラのブロック図
【図11】本発明の振動測定装置をテレビ(TV)を操作
するリモートコントローラに応用する場合の概念図
【図12】リモートコントローラのブロック図
【図13】本発明の振動測定装置を仮想現実を作り出す
ヘッドマウントディスプレイに応用する場合の概念図
【図14】ヘッドマウントディスプレイのブロック図
【図15】HPF(ハイパスフィルタ)を備えたレーザー
ジャイロ駆動回路の回路図
【図16】レーザージャイロを加振してロックインを回
避する本発明の振動検出装置
【図17】レーザージャイロのステージの角速度とビー
ト周波数との関係を説明するための波形図
【図18】手ブレ範囲とディザ周波数範囲との関係を説
明するためのグラフ
【図19】防振システムを備えた写真機の外観斜視図
【図20】図19の写真機の内部斜視図
【図21】防振システムの演算手段のブロック図
【図22】写真機の光軸の補正手段の正面図
【図23】図22の補正手段を矢印51方向から見た図
【図24】図22の補正手段のA-A断面図
【図25】補正手段の斜視図
【図26】リング共振型レーザーを備えたレーザージャ
イロの模式的斜視図
【図27】レーザージャイロの駆動回路
【符号の説明】
11 カメラマイコン 12 測光手段 13 測距手段 14 シャッタ駆動手段 15 ズーム操作手段 16 ズーム駆動手段 17 閃光手段 18 防振スイッチ 19 振動検出手段 110 補正手段 111 ストロボモード入力手段 112 撮影モード入力手段 113 レリース手段 114 カメラメインスイッチ 115 AF駆動手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動量をビート周波数の変化で出力する
    振動検出手段を搭載する機器に加わる振動周波数帯域の
    上限が、該機器に加わる振動により該振動検出手段が出
    力するビート周波数帯域の下限より小さいことを特徴と
    する振動検出装置。
  2. 【請求項2】 前記振動検出手段は入力される角速度の
    大きさに応じたビート周波数を発生し、検出したい角速
    度量の範囲に対応する該ビート周波数帯域の下限が、該
    機器に加わる角速度の周波数帯域の上限より大きいこと
    を特徴とする請求項1記載の振動検出装置。
  3. 【請求項3】 前記振動検出手段は、半導体レーザーを
    備え、 前記半導体レーザーの大きさに応じて入力される振動量
    と発生するビート周波数の関係が調整可能であり、 前記半導体レーザーの大きさは、前記機器に加わる振動
    周波数帯域の上限を、前記ビート周波数帯域の下限より
    小さくさせる値であることを特徴とする請求項1記載の
    振動検出装置。
  4. 【請求項4】 前記振動検出手段を搭載する機器に加わ
    る手ブレ角速度の周波数帯域より高周波のビート周波数
    を発生するように該振動検出手段を設定することを特徴
    とする請求項1記載の振動検出装置。
  5. 【請求項5】 前記振動検出手段は、前記機器に加わる
    振動周波数帯域の上限が前記振動検出手段が出力するビ
    ート周波数帯域の下限より大きくするように前記振動検
    出手段出力の所定周波数帯域を減衰させるフィルタを備
    えることを特徴とする請求項1記載の振動検出装置。
  6. 【請求項6】 角速度の大きさに応じたビート周波数を
    発生する振動検出手段を搭載する機器に入力される角速
    度の周波数をF1、該機器の制御のために検出したい該
    第1の周波数の角速度の最小値をω、該角速度の最小値
    ωにより該振動検出手段が発生するビート周波数をF2
    とし、 F2をF1より大きくすることを特徴とする振動検出手
    段による機器の振動検出装置。
  7. 【請求項7】 前記振動検出手段の大きさは、前記F2
    を前記F1より大きくさせる値であることを特徴とする
    請求項6記載の振動検出装置。
  8. 【請求項8】 角速度の大きさに応じたビート周波数を
    発生する振動検出手段を搭載する機器において該振動検
    出手段を該機器の上で振動させる励振手段の励振周波数
    の上限を、前記機器の制御のために検出したいビート周
    波数の下限より小さくすることを特徴とする振動検出手
    段による機器の振動検出装置。
  9. 【請求項9】 前記機器の制御のために該振動検出手段
    が検出したい最小角速度に対応する前記ビート周波数
    は、前記励振周波数より大きいことを特徴とする請求項
    8記載の振動検出装置。
  10. 【請求項10】 角速度に応じた信号を出力する振動検
    出手段を搭載する機器において該振動検出手段を該機器
    の上で振動させる励振手段の励振角速度の最大値は、該
    機器の制御のために検出したい角速度より大きいことを
    特徴とする請求項8記載の振動検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016169554A1 (de) * 2015-04-20 2016-10-27 Prüftechnik Dieter Busch AG Verfahren zum erfassen von vibrationen einer vorrichtung und vibrationserfassungssystem

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