JP2001055819A - アスファルト防水施工法とその装置 - Google Patents

アスファルト防水施工法とその装置

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JP2001055819A
JP2001055819A JP2000162540A JP2000162540A JP2001055819A JP 2001055819 A JP2001055819 A JP 2001055819A JP 2000162540 A JP2000162540 A JP 2000162540A JP 2000162540 A JP2000162540 A JP 2000162540A JP 2001055819 A JP2001055819 A JP 2001055819A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一連の作業を機械化することにより、作業員
を高温のアスファルト取扱作業から隔離することがで
き、より安全に効率的に、肉体的な負担の軽減が図れ、
かつ一定の品質の確保ができ、従来の人力による施工法
を機械化施工法に置き換えることを目的とする。 【解決手段】 アスファルトブロックをアスファルト切
断機の張設した金属細線を通過させてアスファルトブロ
ックを切断してアスファルト薄片を形成し、前記アスフ
ァルト薄片を溶融・散布容器に投入して溶融・散布容器
ごと電気釜に収容してアスファルトを溶融し、溶融した
アスファルトを収容した溶融・散布容器を運搬台車に搭
載して、運搬台車を進行させて前記溶融・散布容器をア
スファルト防水施工機に積替えて、溶融アスファルトを
散布しながらルーフィングを敷設するようにしたアスフ
ァルト防水施工法とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスファルト防水
施工法とその装置に関し、建築工事における熱アスファ
ルト防水施工において従来の人力(手作業)で行ってい
た作業を機械に置き換えて行い、熱アスファルト防水施
工法特有の「きつい」、「汚い」、「危険」、「臭い」
の4K作業の改善と、品質の向上、作業の省力化を図る
ものである。
【0002】また、本発明は、火力・原子力発電所ある
いは一般建築物屋上などの防水のうち、パラペットなど
の立ち上がり部のアスファルト防水施工機についてのも
のである。
【0003】
【従来の技術】従来の平面部のアスファルト防水施工
は、梱包された150mm×450mm×750mmの
アスファルトブロックを粉砕し、灯油バーナーを熱源と
する釜に投入し、260℃までに加熱溶融し、18リッ
トル容器にて所定の場所まで人力にて運搬し、2人1組
で幅1m・1巻16mのルーフイングの前方に溶融した
アスファルトを杓で均一に散布し、その上にルーフィン
グを敷く作業を、仕様に応じ2〜3回繰り返し行い、ア
スファルト防水層を形成している。溶融アスファルトは
その都度アスファルトブロックを粉砕し補充し溶融す
る。
【0004】従来の立ち上がり部のアスファルト防水施
工法は、関西方式と関東方式との2種類がある。
【0005】関西方式は、防水下地面、ルーフィング面
の両者にアスファルトピッチを塗布し、アスファルトピ
ッチが冷却しないうちに下地面に貼り付けていた。
【0006】これに対し、関東方式は、所定の長さのア
スファルトルーフィングを筒状に巻き、立ち上がり部に
押し付け、アスファルトピッチを流し込み、アスファル
トルーフィングを両手で押し付けながら上部まで貼り付
けていた。
【0007】関西方式、関東方式の何れの工法も上記の
工程を数回繰り返し行っている。
【0008】従来の工法は高温のアスファルトを身近に
直接扱う非常に危険な手作業であり、経験を積んだ熟練
技能工を必要とする作業部位にも係わらず、熟練技能工
の高齢化、3K作業のため、後継者不足は否めないのが
現状である。
【0009】以上のことから、アスファルト防水の品質
低下現象については、やむを得ないとの考えが主流にな
り、シート防水などの冷工法の採用施工が多くなり、防
水性、耐久性、コスト面に優れている熱防水工法の採用
は見送られつつあるのが現状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の作業はすべて人
力により行っているため「きつい」、「汚い」、「危
険」、「臭い」の4K作業であり、近年後継者不足に悩
まされ熟練工不足で品質、安全管理上非常に課題の多い
作業である。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
の事情に鑑み、屋上の平面、入り隅、立ち上がりの立ち
上がり部においても、上記の一連の作業を機械化するこ
とにより、作業員を高温のアスファルト取扱作業から隔
離することができ、より安全で効率的にし、肉体的な負
担の軽減が図れ、かつ一定の品質の確保ができ、従来の
人力による施工を機械化施工に置き換えるべく、アスフ
ァルトブロックにアスファルト切断機の張設した金属細
線を通過させてアスファルトブロックを切断してアスフ
ァルト薄片を形成し、前記アスファルト薄片を溶融・散
布容器に投入して溶融・散布容器ごと電気釜に収容して
アスファルトを溶融し、溶融したアスファルトを収容し
た溶融・散布容器を運搬台車に搭載して、運搬台車を進
行させて前記溶融・散布容器をアスファルト防水施工機
に積替えて、溶融アスファルトを散布しながらルーフィ
ングを敷設するようにしたアスファルト防水施工法とし
た。
【0012】また、本発明は、上記の一連の作業を機械
化することにより、作業員を高温のアスファルト取扱作
業から隔離することができ、より安全で効率的にし、肉
体的な負担の軽減が図れ、かつ一定の品質の確保すべ
く、従来の人力による施工を機械化施工に置き換える。
金属細線をアスファルトブロックに通過させてアスファ
ルトブロックを切断してアスファルト薄片を形成するア
スファルト切断機と、アスファルト薄片を収容する溶融
・散布容器と、前記溶融・散布容器内のアスファルト薄
片を溶融・保温させる電気釜と、溶融したアスファルト
を収容した溶融・散布容器を搭載して運搬する運搬台車
と、溶融したアスファルトを散布しながらルーフィング
を敷設するアスファルト防水施工機とよりなるアスファ
ルト防水施工装置とした。
【0013】さらに、本発明は、アスファルトブロック
を容易に切断できるようにすべく、金属細線を張設し、
張設した金属細線を進退自在に設け、金属細線をアスフ
ァルトブロックに通過させてアスファルト薄片を形成す
るようにしたアスファルト切断機とした。
【0014】さらにその上に、本発明は、安全で作業性
の良い溶融したアスファルトを収容すべく、アスファル
ト薄片を収容して溶融・散布ができる鉄製の容器本体
と、容器本体側壁下部の溶融したアスファルトを流出さ
せる流出口と、流出口を弾性体に付勢させて閉じ、弾性
体の付勢力に抗した力を加えて流出口を開ける蓋とより
なる溶融・散布容器とした。
【0015】また、本発明は、温度コントロールを容易
にして溶融したアスファルトを確実に、安全で、短時間
で作れるようにすべく、アスファルト薄片を収容した溶
融・散布容器を収容できる形状のコイルを配線し、コイ
ルに通電し、アスファルト薄片を溶融・保温するように
した電気釜とした。
【0016】さらに、本発明は、電気釜から溶融・散布
容器を引上げ防水施工機に積替えができるようにすべ
く、溶融したアスファルトを収容した溶融・散布容器を
搭載する台枠と、台枠の一端に垂直状に起立させた案内
枠と、前記案内枠に摺動自在に昇降する移動枠と、移動
枠に装着されて開閉して前記溶融・散布容器を把持ある
いは離脱させるフックと、前記溶融・散布容器のアスフ
ァルト流出口の開閉を行うワイヤーを介在させたレバー
とよりなる運搬台車とした。
【0017】さらにその上に、本発明は、安全で作業性
の良いアスファルト施工ができるようにすべく、溶融し
たアスファルトを収容した溶融・散布容器を搭載し、前
記溶融・散布容器のアスファルト流出口の開閉を行うワ
イヤーを介在させたレバーとルーフィングを押圧するロ
ーラー並びに進行のためのローラを備えたアスファルト
防水施工機とした。
【0018】本発明は、屋上の平面、入り隅、立ち上が
りの立ち上がり部においても、上記の一連の作業を機械
化することにより、作業員を高温のアスファルト取扱作
業から隔離することができ、より安全で効率的にし、肉
体的な負担の軽減が図れ、かつ一定の品質の確保がで
き、従来の人力による施工を機械化施工に置き換えるべ
く、防水施工機を屋上の立ち上がりから一定距離の箇所
に位置させる定距離保持機構と、屋上の平面から防水施
工機本体を浮上させる浮上機構とを備えるようにした立
ち上がり部のアスファルト防水施工機とした。
【0019】また、本発明は、屋上の平面、入り隅、立
ち上がりの立ち上がり部においても、上記の一連の作業
を機械化することにより、作業員を高温のアスファルト
取扱作業から隔離することができ、より安全で効率的に
し、肉体的な負担の軽減が図れ、かつ一定の品質の確保
ができ、従来の人力による施工を機械化施工に置き換え
るべく、ルーフィングを屋上の平面上に展開した際、ル
ーフィングが移動しないように、ルーフィング押え機構
を設けた立ち上がり部のアスファルト防水施工機とし
た。
【0020】さらに、本発明は、屋上の平面、入り隅、
立ち上がりの立ち上がり部においても、上記の一連の作
業を機械化することにより、作業員を高温のアスファル
ト取扱作業から隔離することができ、より安全で効率的
にし、肉体的な負担の軽減が図れ、かつ一定の品質の確
保ができ、従来の人力による施工を機械化施工に置き換
えるべく、アスファルトを収容する溶融・分散容器の流
出口の下方に塗布ガイドを位置させ、アスファルトを可
及的に均等に散布できるように、塗布ガイドをスイング
可能なるようにするアスファルトピッチ散布機構を設け
た立ち上がり部のアスファルト防水施工機とした。
【0021】さらにその上に、本発明は、屋上の平面、
入り隅、立ち上がりの立ち上がり部においても、上記の
一連の作業を機械化することにより、作業員を高温のア
スファルト取扱作業から隔離することができ、より安全
で効率的にし、肉体的な負担の軽減が図れ、かつ一定の
品質の確保ができ、従来の人力による施工を機械化施工
に置き換えるべく、平面から入り隅、立ち上がりを有す
る屋上の立ち上がり部のルーフィングを貼り付けるルー
フィング貼り付け転圧機構を設けた立ち上がり部のアス
ファルト防水施工機とした。
【0022】
【発明の実施の態様】本発明を添付する図面に示す具体
的な実施例に基づいて、以下詳細に説明する。
【0023】従来、アスファルトを溶融させるために、
オノ、ハンマー、木片、ワイヤーなどを用いてアスファ
ルトブロックを粉砕していたが、作業がきつく、アスフ
ァルトが飛散して非衛生的で、作業時間が長くかかり、
アスファルトブロックを所定の大きさ以下に粉砕できな
かったので、溶融の際、熱効率が悪く溶融に時間がかか
っていた。これを解決するためアスファルト切断機を開
発した。
【0024】図1、図2にアスファルト切断機を示す。
図1はアスファルト切断機の側面図、図2はアスファル
ト切断機の背面図である。
【0025】載置台1の上面には複数個のローラ2を水
平状に配置し、ローラ2上にアスファルトブロック3を
載せアスファルトブロック3の移動を容易にする。載置
台1の端部に2本の案内フレーム4を適宜間隔をへだて
て垂直状に起立させ、2本の案内フレーム4の上端をブ
ラケット5で連結し、ブラケット5上にギヤモータ6を
設置する。
【0026】下部に概略水平状に金属細線7を張設した
シャッター8を、前記案内フレーム4間に摺動自在に設
け、ギヤモータ6から垂下させたネジ棒9を前記シャッ
ター8の下部中央に螺合させ、ギヤモータ6を駆動する
と、シャッター8・金属細線7が下降したり上昇したり
する。
【0027】金属細線としてはピアノ線やステンレスワ
イヤーを用い、単線のみならず撚り線も用いられる。ア
スファルトブロックの切断方向に幅がある刃物でアスフ
ァルトブロックを切断すると、切断時の摩擦熱で一旦切
断されたアスファルトブロックどうしが接着してしまう
ので、この接着を防止するため接触面積が少なく摩擦熱
の発生が少ない金属細線を用いる。
【0028】アスファルトブロック3を切断するには、
まずアスファルトブロック3を載置台1上に載せ、ロー
ラ2上を押して両側に起立したローラ10に案内させ
て、アスファルトブロック3を切断する幅の分だけ金属
細線7より突出させる。
【0029】次に、ギヤモータ6を駆動させて、シャッ
ター8・金属細線7を下降させ、アスファルトブロック
3の上面から下面に至るまで金属細線7を通過させてア
スファルトブロック3を切断する。切断の際は、アスフ
ァルトブロック3が完全に分離できるようにアスファル
トブロック3下面より若干下方まで金属細線7を移動さ
せる。
【0030】金属細線7は断線を避けるため、完全に水
平に張るのではなく、若干ゆる目に張るのがよい。
【0031】本発明のアスファルト切断機によると、作
業が楽になり、衛生的で、作業時間も短く、アスファル
トの分割厚さもそろい、溶融の際の熱効率もよく、溶融
に従来より時間がかからなくなった。
【0032】次に、アスファルト切断機で切断したアス
ファルト薄片を溶融・保温する電気釜について説明す
る。
【0033】従来は粉砕アスファルトを溶融するのは、
灯油バーナを熱源とする釜が用いられていた。粉砕アス
ファルトの大きさは不揃いであり、灯油バーナは火力が
弱く、温度の調整が難しく、粉砕アスファルトを溶融す
るのに時間がかかっていた。また、灯油バーナ釜では温
度コントロールが難しく、加熱しすぎる傾向にあり、ま
た、臭気が激しいものであった。
【0034】300℃でアスファルトは煙が出、発臭
し、引火する。溶融、アスファルトの使用温度範囲は2
40℃〜270℃で、推奨温度は260℃である。
【0035】この問題を解決するため、電気釜を開発し
た。
【0036】図3に電気釜の溶融コイル制御方式の概略
図を示し、図4に電気釜の保温コイル制御方式の概略図
を示す。
【0037】電気釜16は後述のアスファルト溶融・散
布容器を収容する容器状の形状に耐熱セメントで形成
し、その内面寄りに溶融用コイル17あるいは保温用コ
イル18を埋設する。
【0038】高周波インバータによって、商用周波数
(50〜60Hz)から高周波(30KHz〜50KH
z)に変換し、高周波電流を溶融用コイル17あるいは
保温用コイル18に通すことにより被加熱物(後述の容
器)に非常に高い電流、うず電流を誘導(高周波誘導加
熱方式)させ、そのジュール熱で被加熱物(後述の容
器)の内部から直接発熱させ、アスファルト薄片を溶融
する。
【0039】図5には3個の電気釜の接点切替式接続の
回路図を示す。
【0040】一点鎖線内は切替制御盤内に収容されてい
ることを示す。
【0041】3個の電気釜にそれぞれコイルA・B・C
が埋設してあって、1個の溶融用加熱インバータと2個
の保温用加熱インバータとを設ける。コイルA・B・C
の中何れか1個が溶融用として使用されていれば、他の
2個は保温用として順次切り替わり作動している。この
切替えをより確実に行うためPLC(プログラマブルコ
ントローラ)で制御する。この具体的な接続パターンは
図6にインターロック表として示されている。溶融アス
ファルトの温度は260℃が望ましく、それ以下になる
と粘性が出て使用しにくくなり、溶融アスファルトは保
温の必要がある。
【0042】本発明の電気釜によると、従来の灯油バー
ナを熱源とする釜と比して、発煙が少なく、温度管理が
容易で、火災のおそれがなく、火傷などの人身災害が無
くなる。
【0043】今度は、電気釜で溶融・保温されたアスフ
ァルトを溶融・保温する溶融・散布容器について述べ
る。
【0044】従来は、溶融アスファルトを釜から18リ
ットル缶に移し、施工場所まで作業者がその缶を持って
行き、作業者が杓で溶融アスファルトをすくい、散布し
ていた。これでは、その缶が転倒して大火傷をするなど
して危険であり、散布も均一な厚さにならず、散布箇所
に正確に散布できるとは限らなかった。
【0045】本発明の溶融・散布容器について説明す
る。
【0046】図7に溶融・散布容器の縦断面図、図8に
その正面図、図9にその平面図を示す。
【0047】底部を有する概略円筒状の筒体21には、
内向きフランジ39上に載置され、上部開口を開閉する
蓋36を設ける。蓋36の上部にキャップ33がエアー
抜き用として設けられている。エアー抜き用のキャップ
33の上方に、図示してないが活性炭を入れた容器を配
置して脱臭を行う。
【0048】筒体21の一側部を平面20に形成し、そ
の平面20の下部に溶融アスファルトの流出口22を穿
設し、流出口22を開閉する断面テーパー状の開閉板2
3を、平面20下部の流出口22に対向する箇所に固着
した下ガイド板24により案内させる。平面20の上部
に上ガイド板25を固着し、帯板状の連結板26を前記
上ガイド板25と下ガイド板24に内嵌めし、摺動自在
に設け、連結板26の下端に前記開閉板23を固着す
る。
【0049】蓋36の上面にアーム27をその中央でピ
ン28で支持し、揺動可能に設ける。このアーム27の
図上での左側の先端を前記連結板26上部の長孔29に
挿入可能に設定する。アーム27のピン28より右側の
アーム27と蓋36との間にコイルスプリング30を縮
設し、コイルスプリング30の付勢力でアーム27で連
結板26を下方へ向けて押圧させ、開閉板23により流
出口22を塞ぐ。流出口22より溶融アスファルトを流
出させる際には、アーム27の右側をコイルスプリング
30の付勢力に抗して押し下げると、連結板26が上方
に移動して開閉板23は流出口22を開く。アーム27
を押圧して溶融アスファルトを流出口22から流出させ
て溶融アスファルトの散布ができる。アーム27を押圧
した際の連結板23の一定以上の上方への移動を停止す
る停止部31をその上部で横方向に張り出させて形成し
ている。
【0050】また、蓋36の上面には対向する箇所にハ
ンドル34を回動自在に設けて、筒体21上部に穿設し
た切欠孔35にハンドル34の先端を入り込み可能に設
定して、蓋36を確実に固定できるようにする。また、
筒体21上部に穿設した窓孔37は前記電気釜からこの
溶融・散布容器を取り出し移動させる際に利用する。
【0051】本発明の溶融・散布容器を後述の運搬台車
やアスファルト防水施工機と共に用いると、作業者が持
って移動させる必要はなく、安全で、かつ高品質の散布
作業ができる。
【0052】従来の溶融アスファルトの運搬・散布は前
述のように、溶融アスファルトを釜から18リットル缶
に移し、施工場所まで作業者がその缶を持って行き、作
業者が杓で溶融アスファルトをすくい、散布していた。
これではその缶が転倒して大火傷をするなどして危険で
あり、散布も均一な厚さにならず、散布箇所に正確に散
布できるとは限らなかった。
【0053】溶融・散布容器を電気釜より吊り上げ、ア
スファルト防水施工機に積替える運搬台車について、図
10、図11により説明する。
【0054】溶融・散布容器を載置させる台枠51の下
面には回転自在に車輪52を設け、台枠51の一端に垂
直状に案内枠53を起立させる。台枠51の上面側に位
置し前記案内枠53に摺動自在に昇降する移動枠54を
設ける。案内枠53の上端には、この台車を作業者が押
すためのハンドル50を設ける。案内枠53の上端部に
ブラケット55を固着し、このブラケット55にローラ
56を回転自在に設け、このローラ56の回転軸57の
端部に回転ハンドル58を固着する。また、案内枠53
のローラ56より上部の案内枠53にローラ59を回転
自在に設ける。
【0055】前記移動枠54にワイヤー60の一端を連
結し、ワイヤー60をローラ56に掛け、さらにローラ
56に掛け回してワイヤー60の他端はローラ56に連
結する。回転ハンドル58を回転させると、回転軸57
・ローラ56が回転し、ワイヤー60がローラ56に巻
かれて移動枠54は上昇する。移動枠54を下降させる
時は回転ハンドル58を前記と逆方向に回転させる。
【0056】溶融・散布容器を吊り上げるため、移動枠
54の先端に支持腕61を突設し、支持腕61の両端
に、溶融・散布容器の窓孔37に係合するフック62を
回動自在に設ける。このフック62をピン64のまわり
に人力により垂直状に回動させ、溶融・散布容器の窓孔
37に係合させて吊り上げる。なお、フック62は図示
してないが、コイルスプリングで閉じ勝手に付勢されて
いる。
【0057】電気釜から溶融・散布容器を取り出す時
は、運搬台車を電気釜に近づけ、回転ハンドル58を回
して移動枠54を下降させ、フック62が溶融・散布容
器の窓孔37に対向する箇所に位置した時、フック62
を人力により垂直状に回動させ、溶融・散布容器の窓孔
37に係合させる。その後、回転ハンドル58を回して
移動枠54を上昇させ溶融・散布容器を電気釜から取り
出す。図10の2点鎖線で示す上部の状態である。回転
ハンドル58を回して移動枠54を下降させ、図10の
実線で示すように台枠51上に載置する。この状態で作
業者がハンドル50を押して所要の箇所まで溶融・散布
容器を運搬し、溶融・散布容器を持ち上げ、アスファル
ト防水施工機に降ろして積替える。
【0058】また、前述のように運搬台車でアスファル
トを散布するときは、レバー65を握るとワイヤー63
により移動枠54にピン66で枢着してある回動板67
を下方向に引っ張り、容器上部のコイルスプリング30
で付勢されたアーム27を押し下げて流出口22を開閉
する。
【0059】次に、前述の溶融・散布容器を搭載するア
スファルト防水施工機について述べる。
【0060】この防水施工はコンクリート製の屋根の防
水施工で、まず、コンクリート屋根上にプライマー(接
着剤)を塗布し、プライマーの上に溶融アスファルトを
散布し、溶融アスファルトの上にルーフィングを敷設す
る。必要に応じて数層の積層を行う。
【0061】図12にアスファルト防水施工機の斜視図
を示す。
【0062】アスファルト防水施工機は、前記アスファ
ルト溶融・散布容器を搭載するフレーム41と、作業者
の手押し用のフレーム42とを有し、フレーム41の下
部には回転自在に車輪43を設け、また、手押し用フレ
ーム42の下部には巻き回したルーフィング44の巻き
回し部46を進行させる進行用ローラ80と押し下げる
巻き回し部用ローラ45を回転自在に設け、後部にはル
ーフィング44の引き出した展開部47を押し下げる展
開部用ローラ48を回転自在に設ける。
【0063】フレーム41の下部には、施工する屋根に
勾配が付いているときに、容器の流出口22を台車の進
行中心から片寄らせる、円弧長孔49を刻設した回動板
79が固着してあって、所要の角度だけ回動させ、容器
の流出口22を片寄らせ締付ボルト51で固定する。
【0064】符号69は溶融アスファルトの流出を規制
するハケで、その角度は適宜設定できる。また、ルーフ
ィング44の巻回し部46と展開部ローラ48の間にも
ハケ70を設けて展開部47の外側にはみ出したアスフ
ァルトを滑らかにしている。
【0065】また、展開部用ローラ48は弾性板68で
支持し、ルーフィング44の展開部47を押し下げ、屋
根に密着するようにする。しかも、この展開部用ローラ
48は一本でなく、複数本で構成させる。展開部用ロー
ラ48を一本で構成させた場合、押圧する屋根面に凹凸
があった場合、十分屋根に沿うように押圧できないから
である。
【0066】さらに流出口22には溶融アスファルトの
流出を導く流出案内樋(図示せず)を設ける。
【0067】本アスファルト防水施工機によると、作業
者の手元で、セットされた容器の流出口22の開度と向
きを調整し、運搬台車によって積み替えられた容器の長
孔29にフレーム41の間に回転自在に設けたパイプ7
1より突出したフラットバー72を伸ばして差し込み、
ネジ73で固定する。レバー74を握ると、ワイヤー7
5の一端がレバー74に連結され、ワイヤー75はフレ
ーム41から突出した案内板76を挿通してパイプ71
より突出した回転腕77の先端にワイヤー75の他端が
固着されているので、パイプ71が回転し、フラットバ
ー72を上向きに回動させ流出口22を開いて流出量を
コントロールしながら溶融アスファルトを散布し、本施
工機を押すことによってルーフィング44を延ばし溶融
アスファルト上に敷設して防水層を施工する。また、パ
イプ71には押下げ用ハンドル78を突設しておき、粘
度のあるアスファルトで流出口22が開閉板23で閉ま
りにくいときは、この押下げ用ハンドル78を手動によ
り回動させて流出口22を強制的に閉める。アスファル
ト防水施工が安全で、かつ高品質で効率的な散布作業が
できる。
【0068】図13・図14・図15・図16に立ち上
がり部のアスファルト防水施工機を示す。図13が立ち
上がり部のアスファルト防水施工機の側面図、図14が
その正面図、図15が背面図、図16が平面図をそれぞ
れ示す。
【0069】水平状の台枠81上に前記アスファルト溶
融・散布容器を搭載するフレーム82を起立させ、台枠
81の下部に回転自在に車輪83を設け、フレーム82
からは手押し用フレーム84を延出させる。
【0070】立ち上がり部のアスファルト防水施工は、
屋上の平面85と立ち上がり86との接続部である入り
隅87の施工が最も困難である。入り隅87の円弧や傾
斜は種々であってもルーフィングをその入り隅87に完
全に沿わせ接着できなかった。施工後、入り隅87に対
してルーフィングが浮いた状態のものが多い。
【0071】本発明では、ルーフィングを特に入り隅8
7に完全に密着するようにすべく、防水施工機を立ち上
がり86から一定距離の箇所でフートペタル97を踏
み、ストッパー93により固定するようにした。防水施
工機が定位置に安定しているために、以下に述べるルー
フィングの貼り付けができる。
【0072】この防水施工機に立ち上がり86から一定
距離の箇所に位置させる定距離保持機構132と、平面
85から浮上させる浮上機構88とを設ける。
【0073】定距離保持機構132は、台枠81の両側
にそれぞれ水平状に突出させた案内ネジ棒89に、先端
にピン結合したパッド90を有する筒体91を螺着して
なり、筒体91を案内ネジ棒89に対してねじ回して進
退させて防水施工機の立ち上がり86からの距離を決め
てナット92で螺締する。
【0074】次に、浮上機構88は、台枠81の後端
に、ストッパー93を揺動自在に設けた支持軸94の両
端に固着した浮上アーム95を枢着し、台枠81と支持
軸94間に縮設したコイルスプリング96により、スト
ッパー93・支持軸94を台枠81側に引き上げてい
る。
【0075】台枠81と支持軸94の中央にフートペタ
ル97をリンク98、リンク99を介在させて連結して
いる。フートペタル97を踏み込むと、コイルスプリン
グ96の付勢力に抗してストッパー93・支持軸94は
回動し、ストッパー93は平面85に当接して防水施工
機本体を浮上させる。すなわち、車輪83は平面85よ
り上方に持ち上げられ、防水施工機本体は立ち上がり8
6より一定距離はなれた箇所で固定され、ルーフィング
の入り隅87および立ち上がり86への施工が安定して
できる。
【0076】また、防水施工機には、ルーフィングを平
面85上に展開した際、ルーフィングが移動しないよう
に、ルーフィング押え機構100を設ける。
【0077】ルーフィング押え機構100は、ルーフィ
ング押えレバー101をフレーム82にピン102を中
心に揺動自在に設け、ルーフィング押えレバー101の
先端にワイヤー103の一端を連結し、台枠81の前方
側下方に台枠81に基端を枢着したアーム104の先端
に揺動自在に設けたルーフィング押え105に、前記ワ
イヤー103の他端を連結する。上記ルーフィング押え
レバー101の作業者側はフレーム82の固着した案内
板106の逆L字形の案内溝107に嵌め込まれてお
り、ルーフィング押えレバー101を作業者が操作して
ピン102を中心に上方へ移動させ、ルーフィング押え
レバー101は逆L字形の案内溝107の上部の水平部
に係合し、ワイヤー103は下方へ移動し、それに伴っ
てルーフィング押え105も下方に移動して平面85上
のルーフィングを押さえる。ルーフィング押え105は
ルーフィングが移動しないようにすればよいので、ルー
フィング押え105の下面には摩擦係数の大きいゴム板
などを貼り付けるとよい。
【0078】本防水施工機は、アスファルトピッチをで
きるだけ等分に散布できるようにアスファルトピッチ散
布機構126を有する。
【0079】アスファルトピッチ散布機構126は、本
防水施工機に搭載した溶融・散布容器の流出口22の下
方に、塗布ガイド127を前方に行くに従って下方とな
る斜状にして配置する。
【0080】塗布ガイド127は二股状で、溶融・散布
容器の流出口22に対応する箇所には流入口108を設
け、流入したピッチを均等に分流させるため流入口10
8を二分するように分流板109を起立させている。
【0081】この塗布ガイド127はピン110を中心
に回動可能に設けられ、台枠81と塗布ガイド127と
の間にコイルスプリング130を張設して設ける。塗布
ガイド127のコイルスプリング130の固着した箇所
と対向する側に、塗布ガイド位置調整グリップ111と
をワイヤー112で連結する。グリップ111を回動さ
せ塗布ガイド127を引き寄せたり離したりして、溶融
・散布容器の流出口22から左右のガイド113への流
入割合を変化させる。すなわち、例えば、グリップ11
1を回転させてワイヤー112により塗布ガイド127
を引き寄せた場合は、塗布ガイド127はピン110を
中心にして回動し、図14では図に向かって右側のガイ
ド113へ多量のピッチが流入し、左側のガイド113
へは少量のピッチしか流入しない。このようにしてピッ
チの流入量を調整する。
【0082】また、平面85が左右方向に傾斜している
場合、塗布ガイド107をピン110の回りにスイング
させてピッチの流入量を調整することができる。
【0083】さらに、塗布ガイド127がスイングした
際、ガイド113先端にスライドさせガイド113を長
くするようにすることもできる。
【0084】本防水施工機に屋上の平面85、入り隅8
7、立ち上がり86のルーフィング貼り付け転圧機構1
14を設ける。
【0085】ルーフィング貼り付け転圧機構114は、
フレーム82に起伏自在に設けた鞘管115に点圧ロー
ラ操作レバー116を摺動自在に設け、両点圧ローラ操
作レバー116の先端間に点圧スボンジローラ117を
回転自在に設ける。
【0086】この点圧スポンジローラ117は不使用の
際は、台枠81の上方に配置した保持枠118に係合さ
せて保持する。
【0087】次に、このアスファルト防水施工機の作動
について説明する。
【0088】まず、図17に示すように、溶融・散布容
器を運搬台車を用いて、本防水施工機にセットする。
【0089】パッド90を筒体91とナット92で調整
して立ち上がり86に押し付ける。
【0090】フートペタル97を踏み込んでストッパー
93を平面85に当接させて防水施工機を浮上させて固
定する。
【0091】次に、図18に示すように、ルーフィング
119を平面85上に載置し、作業者側に折り畳む。
【0092】ルーフィング押えレバー101を上方へ持
ち上げて案内溝107の上部の水平部に係合させ、ルー
フィング押え105にてルーフィング119を押さえ
る。
【0093】塗布ガイド127を前方が下方に位置する
傾斜状にする。
【0094】続いて、図19に示すように、点圧スポン
ジローラ117を下面85に降ろす。
【0095】吐出量調整グリップ128を操作して溶融
・散布容器の流出口22からアスファルトを適量、ルー
フィング119の内面に散布する。
【0096】続いて、図20に示すように、点圧ローラ
操作レバー116を前方に押すように操作し、点圧スポ
ンジローラ117でルーフィング119を押し付けなが
ら入り隅87に密着するようにルーフィング119を貼
り付ける。
【0097】図21に示すように、点圧ローラ操作レバ
ー116を操作し、点圧スポンジローラ117を押し付
けながら立ち上がり86までルーフィング119を貼り
付ける。ルーフィング119が全て貼り上がるまで確実
に貼り付ける。
【0098】上部にはみ出したアスファルトは点圧スポ
ンジローラ117で押し均す。
【0099】図22に示すように、ルーフィング押え1
05はルーフィング押えレバー101を操作して解除す
る。
【0100】次に、ストッパー93を解除する。
【0101】最後に、防水施工機を移動させる。
【0102】上記の図17〜図22の工程を繰り返すこ
とにより防水層が形成できる。
【0103】
【発明の効果】本発明は、上述のように、アスファルト
ブロックをアスファルト切断機の張設した金属細線を通
過させてアスファルトブロックを切断してアスファルト
薄片を形成し、前記アスファルト薄片を溶融・散布容器
に投入して溶融・散布容器ごと電気釜に収容してアスフ
ァルトを溶融し、溶融したアスファルトを収容した溶融
・散布容器を運搬台車に搭載して、運搬台車を進行させ
て前記溶融・散布容器をアスファルト防水施工機に積替
えて、溶融アスファルトを散布しながらルーフィングを
敷設するようにしたアスファルト防水施工法であるの
で、一連の作業を機械化することにより、作業員を高温
のアスファルト取扱作業から隔離することができ、より
安全で効率的にし、肉体的な負担の軽減が図れ、かつ一
定品質の確保ができ、従来の人力による施工を機械化施
工に置き換えた。
【0104】また、本発明は、金属細線をアスファルト
ブロックに通過させてアスファルトブロックを切断して
アスファルト薄片を形成するアスファルト切断機と、ア
スファルト薄片を収容する溶融・散布容器と、前記溶融
・散布容器内のアスファルト薄片を溶融・保温させる電
気釜と、溶融したアスファルトを収容した溶融・散布容
器を搭載して運搬・散布ができる運搬台車と、溶融した
アスファルトを散布しながらルーフィングを敷設するア
スファルト防水施工機とよりなるアスファルト防水施工
装置としたので、一連の作業を機械化することにより、
作業員を高温のアスファルト取扱作業から隔離すること
ができ、より安全で効率的にし、肉体的な負担の軽減が
図れ、かつ一定品質の確保ができ、従来の人力による施
工を機械化施工に置き換えた。
【0105】さらに、本発明は、金属細線を張設し、張
設した金属細線を進退自在に設け、金属細線をアスファ
ルトブロックに通過させてアスファルト薄片を形成する
ようにしたアスファルト切断機であるので、アスファル
トブロックを容易に切断できた。
【0106】さらにその上に、本発明は、アスファルト
薄片を収容して溶融・保温ができる容器本体と、容器本
体側壁下部の溶融したアスファルトを流出させる流出口
と、流出口を弾性体に付勢させて閉じ、弾性体の付勢力
に抗した力を加えて流出口を開ける蓋とよりなる溶融・
散布容器であるので、運搬・散布作業の安全性の向上、
作業の効率化が図れた。
【0107】また、本発明は、アスファルト薄片を収容
した溶融・散布容器を収容できる形状のコイルを配線
し、コイルに通電し、アスファルト薄片を溶融・保温す
るようにした電気釜であるので、温度コントロールを容
易にして溶融したアスファルトを確実に、安全に、短時
間で作ることができた。
【0108】さらに、本発明は、溶融したアスファルト
を収容した溶融・散布容器を搭載する台枠と、台枠の一
端に垂直状に起立させた案内枠と、前記案内枠に摺動自
在に昇降する移動枠と、移動枠に装着されて開閉して前
記溶融・散布容器を把持あるいは離脱させるフックと、
前記溶融・散布容器のアスファルト流出口の開閉を行う
ワイヤーを介在させたレバーとよりなる運搬台車である
ので、電気釜から溶融・散布容器を吊り上げ防水施工機
に積替えができ、運搬台車だけでもアスファルトの散布
ができた。
【0109】さらにその上に、本発明は、溶融したアス
ファルトを収容した溶融・散布容器を搭載し、前記溶融
・散布容器のアスファルト流出口の開閉を行うワイヤー
を介在させたレバーとルーフィングを押圧するローラー
並びに進行のためのローラを備えたアスファルト防水施
工機であるので、安全で作業性の良いアスファルト防水
施工ができた。
【0110】本発明は、防水施工機を屋上の立ち上がり
から一定距離の箇所に位置させる定距離保持機構と、屋
上の平面から防水施工機本体を浮上させる浮上機構とを
備えるようにした立ち上がり部のアスファルト防水施工
機としたので、屋上の平面、入り隅、立ち上がりの立ち
上がり部においても、上記の一連の作業を機械化するこ
とにより、作業員を高温のアスファルト取扱作業から隔
離することができ、より安全で効率的にし、肉体的な負
担の軽減が図れ、かつ一定の品質の確保ができ、従来の
人力による施工を機械化施工に置き換えることができ
る。
【0111】また、本発明は、ルーフィングを屋上の平
面上に展開した際、ルーフィングが移動しないように、
ルーフィング押え機構を設けた立ち上がり部のアスファ
ルト防水施工機としたので、屋上の平面、入り隅、立ち
上がりの立ち上がり部においても、上記の一連の作業を
機械化することにより、作業員を高温のアスファルト取
扱作業から隔離することができ、より安全で効率的に
し、肉体的な負担の軽減が図れ、かつ一定の品質の確保
ができ、従来の人力による施工を機械化施工に置き換え
ることができる。
【0112】さらに、本発明は、アスファルトを収容す
る溶融・分散容器の流出口の下方に塗布ガイドを位置さ
せ、アスファルトを可及的に均等に散布できるように、
塗布ガイドをスイング可能なるようにするアスファルト
ピッチ散布機構を設けた立ち上がり部のアスファルト防
水施工機としたので、屋上の平面、入り隅、立ち上がり
の立ち上がり部においても、上記の一連の作業を機械化
することにより、作業員を高温のアスファルト取扱作業
から隔離することができ、より安全で効率的にし、肉体
的な負担の軽減が図れ、かつ一定の品質の確保ができ、
従来の人力による施工を機械化施工に置き換えることが
できる。
【0113】さらにその上に、本発明は、平面から入り
隅、立ち上がりを有する屋上の立ち上がり部のルーフィ
ングを貼り付けるルーフィング貼り付け転圧機構を設け
た立ち上がり部のアスファルト防水施工機としたので、
屋上の平面、入り隅、立ち上がりの立ち上がり部におい
ても、上記の一連の作業を機械化することにより、作業
員を高温のアスファルト取扱作業から隔離することがで
き、より安全で効率的にし、肉体的な負担の軽減が図
れ、かつ一定の品質の確保ができ、従来の人力による施
工を機械化施工に置き換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアスファルト切断機の側面図である。
【図2】本発明のアスファルト切断機の背面図である。
【図3】本発明の電気釜の溶融コイル制御方式の概略図
である。
【図4】本発明の電気釜の保温コイル制御方式の概略図
である。
【図5】本発明の3個の電気釜の接点切替式接続の回路
図である。
【図6】本発明の図5のインターロック表である。
【図7】本発明の溶融・散布容器の縦断面図である。
【図8】本発明の図7の正面図である。
【図9】本発明の図7の平面図である。
【図10】本発明の運搬台車の側面図である。
【図11】本発明の図10の背面図である。
【図12】本発明のアスファルト防水施工機の斜視図で
ある。
【図13】本発明の立ち上がり部のアスファルト防水施
工機の具体的一実施例の側面図である。
【図14】図13の正面図である。
【図15】図13の背面図である。
【図16】図13の平面図である。
【図17】本発明の立ち上がり部のアスファルト防水施
工機による施工を説明する側面図である。
【図18】本発明の立ち上がり部のアスファルト防水施
工機による施工を説明する側面図である。
【図19】本発明の立ち上がり部のアスファルト防水施
工機による施工を説明する側面図である。
【図20】本発明の立ち上がり部のアスファルト防水施
工機による施工を説明する側面図である。
【図21】本発明の立ち上がり部のアスファルト防水施
工機による施工を説明する側面図である。
【図22】本発明の立ち上がり部のアスファルト防水施
工機による施工を説明する側面図である。
【符号の説明】
1…載置台 3…アスファルトブロック 4…案内フレーム 6…ギヤモータ 7…金属細線 8…シャッター 16…電気釜 17…溶融用コイル 18…保温用コイル 21…筒体 36…蓋 22…流出口 23…開閉板 26…連結板 27…アーム 30…コイルスプリング 34…ハンドル 41…フレーム 42…手押し用のフレーム 43…車輪 44…ルーフィング 45…巻回し用ローラ 46…巻回し部 47…展開部 48…展開部用ローラ 49…円弧長孔 50…ハンドル 51…台枠 52…車輪 53…案内枠 54…移動枠 55…ブラケット 56…ローラ 57…回転軸 58…回転ハンドル 59…ローラ 60…ワイヤー 61…支持腕 62…フック 63…ワイヤー 64…ピン 65…レバー 66…ピン 67…回動板 68…弾性板 69…ハケ 70…ハケ 71…パイプ 72…フラットバー 73…ネジ 74…レバー 75…ワイヤー 76…案内板 77…回転腕 78…押下げ用ハンドル 79…回動板 80…進行用ローラ 89…案内ネジ棒 90…パッド 91…筒体 93…ストッパー 94…支持軸 95…アーム 96…コイルスプリング 97…フートペタル 98・99…リンク 101…ルーフィング押えレバー 103…ワイヤー 105…ルーフィング押え 127…塗布ガイド 108…流入口 109…分流板 130…コイルスプリング 111…塗布ガイド位置調整グリップ 112…ワイヤー 115…鞘管 116…点圧ローラ操作レバー 117…点圧スポンジローラ 132…定距離保持機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 達夫 大阪市北区本庄東二丁目9番18号 関電興 業株式会社内 (72)発明者 森川 慎一 大阪市北区本庄東二丁目9番18号 関電興 業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルトブロックをアスファルト切
    断機の張設した金属細線を通過させてアスファルトブロ
    ックを切断してアスファルト薄片を形成し、前記アスフ
    ァルト薄片を溶融・散布容器に投入して溶融・散布容器
    ごと電気釜に収容してアスファルトを溶融し、溶融した
    アスファルトを収容した溶融・散布容器を運搬台車に搭
    載して、運搬台車を進行させて前記溶融・散布容器をア
    スファルト防水施工機に積替えて、溶融アスファルトを
    散布しながらルーフィングを敷設するようにしたアスフ
    ァルト防水施工法。
  2. 【請求項2】 金属細線をアスファルトブロックに通過
    させてアスファルトブロックを切断してアスファルト薄
    片を形成するアスファルト切断機と、アスファルト薄片
    を収容する溶融・散布容器と、前記溶融・散布容器内の
    アスファルト薄片を溶融・保温させる電気釜と、溶融し
    たアスファルトを収容した溶融・散布容器を搭載して運
    搬・散布ができる運搬台車と、溶融したアスファルトを
    散布しながらルーフィングを敷設するアスファルト防水
    施工機とよりなるアスファルト防水施工装置。
  3. 【請求項3】 金属細線を張設し、張設した金属細線を
    進退自在に設け、金属細線をアスファルトブロックに通
    過させてアスファルト薄片を形成するようにしたアスフ
    ァルト切断機。
  4. 【請求項4】 アスファルト薄片を収容して溶融・保温
    ができる容器本体と、容器本体側壁下部の溶融したアス
    ファルトを流出させる流出口と、流出口を弾性体に付勢
    させて閉じ、弾性体の付勢力に抗した力を加えて流出口
    を開ける蓋とよりなる溶融・散布容器。
  5. 【請求項5】 アスファルト薄片を収容した溶融・散布
    容器を収容できる形状のコイルを配線し、コイルに通電
    し、アスファルト薄片を溶融・保温するようにした電気
    釜。
  6. 【請求項6】 溶融したアスファルトを収容した溶融・
    散布容器を搭載する台枠と、台枠の一端に垂直状に起立
    させた案内枠と、前記案内枠に摺動自在に昇降する移動
    枠と、移動枠に装着されて開閉して前記溶融・散布容器
    を把持あるいは離脱させるフックと、前記溶融・散布容
    器のアスファルト流出口の開閉を行うワイヤーを介在さ
    せたレバーとよりなる運搬台車。
  7. 【請求項7】 溶融したアスファルトを収容した溶融・
    散布容器を搭載し、前記溶融・散布容器のアスファルト
    流出口の開閉を行うワイヤーを介在させたレバーとルー
    フィングを押圧するローラー並びに進行のためのローラ
    を備えたアスファルト防水施工機。
  8. 【請求項8】 防水施工機を屋上の立ち上がりから一定
    距離の箇所に位置させる定距離保持機構と、屋上の平面
    から防水施工機本体を浮上させる浮上機構とを備えるよ
    うにしたことを特徴とする立ち上がり部のアスファルト
    防水施工機。
  9. 【請求項9】 ルーフィングを屋上の平面上に展開した
    際、ルーフィングが移動しないように、ルーフィング押
    え機構を設けたことを特徴とする立ち上がり部のアスフ
    ァルト防水施工機。
  10. 【請求項10】 アスファルトを収容する溶融・分散容
    器の流出口の下方に塗布ガイドを位置させ、アスファル
    トを可及的に均等に散布できるように、塗布ガイドをス
    イング可能なるようにするアスファルトピッチ散布機構
    を設けたことを特徴とする立ち上がり部のアスファルト
    防水施工機。
  11. 【請求項11】 平面から入り隅、立ち上がりを有する
    屋上の立ち上がり部のルーフィングを貼り付けるルーフ
    ィング貼り付け転圧機構を設けたことを特徴とする立ち
    上がり部のアスファルト防水施工機。
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