JP2001054531A - 失禁用パウチ - Google Patents
失禁用パウチInfo
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- JP2001054531A JP2001054531A JP23397699A JP23397699A JP2001054531A JP 2001054531 A JP2001054531 A JP 2001054531A JP 23397699 A JP23397699 A JP 23397699A JP 23397699 A JP23397699 A JP 23397699A JP 2001054531 A JP2001054531 A JP 2001054531A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大量の排尿に対応できるように構成した従来
の尿器は、嵩張る上に重く、邪魔になって歩行が困難で
ある。 【解決手段】 液体不透過性の弾性袋体と、その内部に
収容された、２枚の液体透過性シートの間に吸水ポリマ
ーの粒子を支持させた積層シートまたは液体透過性シー
ト表面に吸水ポリマーを固定化した単層シートからなる
液体吸収性筒体と、この液体吸収性筒体内に収容された
筒状保持体と、前記弾性袋体の縁部に着脱可能に取り付
けられるリング状の縁部保持体とを備え、前記筒状保持
体は、この筒状保持体を構成するシートの一部を紐状に
延長させた延長部を有し、前記延長部は、前記縁部保持
体と前記弾性袋体の縁部との間に挟まれて固定される失
禁用パウチ。
の尿器は、嵩張る上に重く、邪魔になって歩行が困難で
ある。 【解決手段】 液体不透過性の弾性袋体と、その内部に
収容された、２枚の液体透過性シートの間に吸水ポリマ
ーの粒子を支持させた積層シートまたは液体透過性シー
ト表面に吸水ポリマーを固定化した単層シートからなる
液体吸収性筒体と、この液体吸収性筒体内に収容された
筒状保持体と、前記弾性袋体の縁部に着脱可能に取り付
けられるリング状の縁部保持体とを備え、前記筒状保持
体は、この筒状保持体を構成するシートの一部を紐状に
延長させた延長部を有し、前記延長部は、前記縁部保持
体と前記弾性袋体の縁部との間に挟まれて固定される失
禁用パウチ。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、男性の失禁（尿洩
れ）に対処するために陰茎に装着して使用される失禁用
パウチに関し、特に大量の失禁の対処に適した、装着が
容易で違和感の少ない失禁用パウチに関する。
れ）に対処するために陰茎に装着して使用される失禁用
パウチに関し、特に大量の失禁の対処に適した、装着が
容易で違和感の少ない失禁用パウチに関する。
【０００２】
【従来の技術】前立腺肥大症のような疾病のみならず、
痴呆症等によって起こりがちな失禁に対処するために、
陰茎を覆うように装着する尿器あるいはパッドが使用さ
れており、また多くの提案がなされている。例えば、特
開平８−５２１６９号公報には、先端が閉じた防水性の
チューブ内に、吸水層と補強層を積層し、開口部側に保
持用のサイズ調整部及び仮着部を設けた構造の尿漏れ処
理用パッドが開示されている。このパッドでは、尿の吸
収は、小さいチューブ内面に沿って設けられた薄い吸水
層の吸収力に依存しているので、大量の排尿には対応で
きない。一方、特開平８−２２４２６７号公報に開示さ
れたものは、筒状のゴム製の排尿器とその先端に取り付
けた蓄尿袋を有し、基端部には腰バンドに連結して脱落
を防止するための突起を設けた構造の尿器が開示されて
いる。蓄尿袋の内部には凝固剤が収容されており、大量
の排尿にも対処できる。
痴呆症等によって起こりがちな失禁に対処するために、
陰茎を覆うように装着する尿器あるいはパッドが使用さ
れており、また多くの提案がなされている。例えば、特
開平８−５２１６９号公報には、先端が閉じた防水性の
チューブ内に、吸水層と補強層を積層し、開口部側に保
持用のサイズ調整部及び仮着部を設けた構造の尿漏れ処
理用パッドが開示されている。このパッドでは、尿の吸
収は、小さいチューブ内面に沿って設けられた薄い吸水
層の吸収力に依存しているので、大量の排尿には対応で
きない。一方、特開平８−２２４２６７号公報に開示さ
れたものは、筒状のゴム製の排尿器とその先端に取り付
けた蓄尿袋を有し、基端部には腰バンドに連結して脱落
を防止するための突起を設けた構造の尿器が開示されて
いる。蓄尿袋の内部には凝固剤が収容されており、大量
の排尿にも対処できる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記の先行技術を含
め、従来の尿器は、尿の漏れを防止することに最大の重
点を置いているために、全体は防水性及び伸縮性を有す
るゴム製のチューブまたは袋を主体として構成されてい
る。しかしながら、このような尿器は、不意の失禁に対
応するために長時間にわたって装着されたままの状態に
おかれる。したがって上記の特開平８−５２１６９号公
報に記載されているような、ゴム製の弾性袋体の内部に
吸収層を貼り付けた構造では、使用中に蒸れてしまい、
皮膚炎等の疾患を引き起こす原因となる。また特開平８
−２２４２６７号公報に開示されている構造では、陰茎
に排尿器を取り付け、この排尿器に蓄尿袋を連結する構
造であるために、大量の排尿に対応できる反面、邪魔に
なって歩行がきわめて困難になるという欠陥がある。本
発明の目的は、これら従来の失禁対応製品が有している
上記のような欠点をなくし、大量の排尿に十分に対応で
きるとともに、装着が容易であり、蒸れ等の問題を生じ
ず、かつ安価で焼却可能な素材からなり、使用後にその
まま廃棄できる失禁用パウチを提供することである。
め、従来の尿器は、尿の漏れを防止することに最大の重
点を置いているために、全体は防水性及び伸縮性を有す
るゴム製のチューブまたは袋を主体として構成されてい
る。しかしながら、このような尿器は、不意の失禁に対
応するために長時間にわたって装着されたままの状態に
おかれる。したがって上記の特開平８−５２１６９号公
報に記載されているような、ゴム製の弾性袋体の内部に
吸収層を貼り付けた構造では、使用中に蒸れてしまい、
皮膚炎等の疾患を引き起こす原因となる。また特開平８
−２２４２６７号公報に開示されている構造では、陰茎
に排尿器を取り付け、この排尿器に蓄尿袋を連結する構
造であるために、大量の排尿に対応できる反面、邪魔に
なって歩行がきわめて困難になるという欠陥がある。本
発明の目的は、これら従来の失禁対応製品が有している
上記のような欠点をなくし、大量の排尿に十分に対応で
きるとともに、装着が容易であり、蒸れ等の問題を生じ
ず、かつ安価で焼却可能な素材からなり、使用後にその
まま廃棄できる失禁用パウチを提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、液体
不透過性の弾性袋体と、その内部に収容された、２枚の
液体透過性シートの間に吸水ポリマーの粒子を支持させ
た積層シートまたは液体透過性シート表面に吸水ポリマ
ーを固定化した単層シートからなる液体吸収性筒体と、
この液体吸収性筒体内に収容された筒状保持体と、前記
弾性袋体の縁部に着脱可能に取り付けられるリング状の
縁部保持体とを備え、前記筒状保持体は、この筒状保持
体を構成するシートの一部を紐状に延長させた延長部を
有し、前記延長部は、前記縁部保持体と前記弾性袋体の
縁部との間に挟まれて固定されることを特徴とする失禁
用パウチである。
不透過性の弾性袋体と、その内部に収容された、２枚の
液体透過性シートの間に吸水ポリマーの粒子を支持させ
た積層シートまたは液体透過性シート表面に吸水ポリマ
ーを固定化した単層シートからなる液体吸収性筒体と、
この液体吸収性筒体内に収容された筒状保持体と、前記
弾性袋体の縁部に着脱可能に取り付けられるリング状の
縁部保持体とを備え、前記筒状保持体は、この筒状保持
体を構成するシートの一部を紐状に延長させた延長部を
有し、前記延長部は、前記縁部保持体と前記弾性袋体の
縁部との間に挟まれて固定されることを特徴とする失禁
用パウチである。
【０００５】とくに、弾性袋体の素材が天然ゴム、液体
吸収性筒体の素材が紙、コットン、レーヨン、木材パル
プ、ポリエチレンまたはポリプロピレンのシートとポリ
アクリル酸及びその塩類、筒状保持体の素材がレーヨ
ン、コットン、ポリエチレンまたはポリプロピレンの液
体透過性シート、縁部保持体の素材が紙、ポリエチレン
またはポリプロピレンである失禁用パウチである。
吸収性筒体の素材が紙、コットン、レーヨン、木材パル
プ、ポリエチレンまたはポリプロピレンのシートとポリ
アクリル酸及びその塩類、筒状保持体の素材がレーヨ
ン、コットン、ポリエチレンまたはポリプロピレンの液
体透過性シート、縁部保持体の素材が紙、ポリエチレン
またはポリプロピレンである失禁用パウチである。
【０００６】また、前記積層シート内の吸水ポリマーの
粒子に、パルプ細片が混合されている失禁用パウチ、ま
たは、前記単層シートが液体透過性シート表面に吸水ポ
リマーの水溶液を塗工後乾燥してなる失禁用パウチであ
る。
粒子に、パルプ細片が混合されている失禁用パウチ、ま
たは、前記単層シートが液体透過性シート表面に吸水ポ
リマーの水溶液を塗工後乾燥してなる失禁用パウチであ
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。図１は、本発明の一実施の形態による失禁
用パウチの縦断面図であり、図２は、図１に示した失禁
用パウチの各構成要素を分離した状態で示す斜視図であ
る。図１及び図２において、符号１で示す失禁用パウチ
は、弾性袋体２、その内部に収容された筒体３、この筒
体３内に収容された筒状保持体４、及び弾性袋体２の縁
部に着脱可能に取り付けられるリング状の縁部保持体５
とで構成されている。
を参照して説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。図１は、本発明の一実施の形態による失禁
用パウチの縦断面図であり、図２は、図１に示した失禁
用パウチの各構成要素を分離した状態で示す斜視図であ
る。図１及び図２において、符号１で示す失禁用パウチ
は、弾性袋体２、その内部に収容された筒体３、この筒
体３内に収容された筒状保持体４、及び弾性袋体２の縁
部に着脱可能に取り付けられるリング状の縁部保持体５
とで構成されている。
【０００８】弾性袋体２は、天然ゴムもしくはそれに近
い弾性を有するポリイソプレン等の非液体浸透性のエラ
スチック材料で構成され、開口部には、リング状の縁部
２ａが設けられている。
い弾性を有するポリイソプレン等の非液体浸透性のエラ
スチック材料で構成され、開口部には、リング状の縁部
２ａが設けられている。
【０００９】液体吸収性筒体３は、本発明の失禁用パウ
チにおける尿吸収の主体をなすもので、予測される失禁
尿の量を吸収するのに十分な吸収容量を有する液体透過
性のシートと吸水ポリマーから構成される。好適な液体
透過性シートとしては、ティッシュペーパーのような紙
シートがあげられる。その他、コットン、レーヨン、木
材パルプ等の親水性シートが挙げられる。またはポリエ
チレン、ポリプロピレン等を親水化処理したシート等も
使用できる。吸水ポリマーとは、一般にはポリアクリル
酸及びその塩類、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリ
ルアミド等の水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの、あ
るいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が挙げ
られる。また生物分解性のあるポリアスパラギン酸のア
ミノ酸架橋物、さらに天然多糖類、海洋生物由来のタン
パク質等も含まれる。本発明では、ポリアクリル酸及び
その塩類、特にポリアクリル酸ナトリウムが、尿の吸収
量及び廃棄焼却時の発生ガスの点から好ましい。
チにおける尿吸収の主体をなすもので、予測される失禁
尿の量を吸収するのに十分な吸収容量を有する液体透過
性のシートと吸水ポリマーから構成される。好適な液体
透過性シートとしては、ティッシュペーパーのような紙
シートがあげられる。その他、コットン、レーヨン、木
材パルプ等の親水性シートが挙げられる。またはポリエ
チレン、ポリプロピレン等を親水化処理したシート等も
使用できる。吸水ポリマーとは、一般にはポリアクリル
酸及びその塩類、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリ
ルアミド等の水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの、あ
るいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が挙げ
られる。また生物分解性のあるポリアスパラギン酸のア
ミノ酸架橋物、さらに天然多糖類、海洋生物由来のタン
パク質等も含まれる。本発明では、ポリアクリル酸及び
その塩類、特にポリアクリル酸ナトリウムが、尿の吸収
量及び廃棄焼却時の発生ガスの点から好ましい。
【００１０】吸収性筒体３は、２枚の上述した液体透過
性シートの間に吸水ポリマーの粒子を支持させた積層シ
ート、または、液体透過性シート表面に吸水ポリマーを
固定化した単層シートからなる。積層シートは、具体的
には、吸水ポリマーの粒子を、適当なバインダーを用い
て液体透過性シートに結合または支持した後、もう１枚
の液体透過性シートで挟んだものである。多量の尿を吸
収する能力が必要な場合には、吸水ポリマーの粒子に
は、吸収性を補助するパルプ細片を加えて混合させても
良い。また、２枚もしくはそれ以上の積層シートを重ね
合わせてもよい。単層シートは、例えば、吸水ポリマー
の水溶液と架橋剤との混合液を液体透過性シート表面に
塗工後、加熱等により乾燥させて得られる。吸水ポリマ
ーの架橋反応は、架橋剤添加による他に、熱処理や電子
線照射によるもの等が挙げられる。また、塗工はシート
の片面のみでも、両面でも良い。一般に使用されている
吸水ポリマーは、その自重の数十倍に相当する尿を吸収
する能力を有しているので、通常の用途では、吸収性筒
体３に使用される吸水ポリマーの重量は、排尿量を３０
０ｃｃとして、５〜１０ｇ程度で十分である。
性シートの間に吸水ポリマーの粒子を支持させた積層シ
ート、または、液体透過性シート表面に吸水ポリマーを
固定化した単層シートからなる。積層シートは、具体的
には、吸水ポリマーの粒子を、適当なバインダーを用い
て液体透過性シートに結合または支持した後、もう１枚
の液体透過性シートで挟んだものである。多量の尿を吸
収する能力が必要な場合には、吸水ポリマーの粒子に
は、吸収性を補助するパルプ細片を加えて混合させても
良い。また、２枚もしくはそれ以上の積層シートを重ね
合わせてもよい。単層シートは、例えば、吸水ポリマー
の水溶液と架橋剤との混合液を液体透過性シート表面に
塗工後、加熱等により乾燥させて得られる。吸水ポリマ
ーの架橋反応は、架橋剤添加による他に、熱処理や電子
線照射によるもの等が挙げられる。また、塗工はシート
の片面のみでも、両面でも良い。一般に使用されている
吸水ポリマーは、その自重の数十倍に相当する尿を吸収
する能力を有しているので、通常の用途では、吸収性筒
体３に使用される吸水ポリマーの重量は、排尿量を３０
０ｃｃとして、５〜１０ｇ程度で十分である。
【００１１】さらに最内層となる筒状保持体４は、内部
に陰茎を挿入し得る直径の筒を形成するように、ほぼ長
方形の、レーヨン製不織布などの肌触りのよい液体透過
性シートを丸めた構造を有し、このシートの一端は、細
長い紐状の延長部４ａを形成している。レーヨン以外に
はコットン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の不織布
も使用できる。筒状保持体４の延長部４ａは、その先端
を着用者の下着等のウェスト部に結びつけ、あるいは挟
み込むことにより失禁用パウチ全体を固定する。また、
失禁用パウチを使用後に廃棄する際は、弾性袋体２の開
口部を絞める紐として用いることができる。
に陰茎を挿入し得る直径の筒を形成するように、ほぼ長
方形の、レーヨン製不織布などの肌触りのよい液体透過
性シートを丸めた構造を有し、このシートの一端は、細
長い紐状の延長部４ａを形成している。レーヨン以外に
はコットン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の不織布
も使用できる。筒状保持体４の延長部４ａは、その先端
を着用者の下着等のウェスト部に結びつけ、あるいは挟
み込むことにより失禁用パウチ全体を固定する。また、
失禁用パウチを使用後に廃棄する際は、弾性袋体２の開
口部を絞める紐として用いることができる。
【００１２】縁部保持体５は、弾性袋体の縁部２ａに着
脱可能に取り付けられるリング状であり、好適な素材と
しては、厚手の紙、ポリエチレン、ポリプロピレン等が
挙げられる。縁部保持体５は、失禁用パウチ使用中に、
弾性袋体２の開口状態をリング状に維持しつつ、縁部保
持体５と弾性袋体２の縁部２ａとの間に延長部４ａを挟
んで固定できる程度の硬さとする。図１、２中の縁部保
持体５は、互いにはめ合う内側リング５ａと外側リング
５ｂとからなる。はめ合いは内側と外側とに特に限定さ
れるものではなく、着用者が動いても弾性袋体２の縁部
２ａが延長部４ａから外れない程度に、２つのリングに
よって弾性袋体２の縁部２ａと延長部４ａとを挟めれば
よい。また、図示はしていないが、着脱しやすいよう
に、２つのリングは折り曲げ可能な連結部で互いにつな
がっていたり、つまみがついていても良い。
脱可能に取り付けられるリング状であり、好適な素材と
しては、厚手の紙、ポリエチレン、ポリプロピレン等が
挙げられる。縁部保持体５は、失禁用パウチ使用中に、
弾性袋体２の開口状態をリング状に維持しつつ、縁部保
持体５と弾性袋体２の縁部２ａとの間に延長部４ａを挟
んで固定できる程度の硬さとする。図１、２中の縁部保
持体５は、互いにはめ合う内側リング５ａと外側リング
５ｂとからなる。はめ合いは内側と外側とに特に限定さ
れるものではなく、着用者が動いても弾性袋体２の縁部
２ａが延長部４ａから外れない程度に、２つのリングに
よって弾性袋体２の縁部２ａと延長部４ａとを挟めれば
よい。また、図示はしていないが、着脱しやすいよう
に、２つのリングは折り曲げ可能な連結部で互いにつな
がっていたり、つまみがついていても良い。
【００１３】実際の使用に当たっては、例えば図１、図
２に示す失禁用パウチの場合は、弾性袋体２の内部に筒
体３を収容し、この筒体３の内部に筒状保持体４を収容
するとともに、延長部４ａを弾性袋体２の開口から引き
出した状態で、弾性袋体２の開口から筒状保持体４の内
部に陰茎を挿入し、ついでリング状の縁部保持体５の中
心内に弾性袋体２を貫通させ、縁部保持体５のうち、内
側リング５ａの外周に、弾性袋体２の縁部２ａ及び延長
部４ａを引き出した後、縁部保持体５の外側リング５ｂ
を上からはめて内側リング５ａとの間に弾性袋体２の縁
部２ａと延長部４ａを挟んで固定する。この状態では、
図１に示すように、弾性袋体２の縁部２ａと延長部４ａ
とは、内側リング５ａと外側リング５ｂ間で挟み付けら
れており、さらに延長部４ａの先端が、着用者の下着等
のウェスト部に結びつけ、あるいは挟み込まれることに
より固定される。よって失禁用パウチ１全体は陰茎基部
に安定に固定される。
２に示す失禁用パウチの場合は、弾性袋体２の内部に筒
体３を収容し、この筒体３の内部に筒状保持体４を収容
するとともに、延長部４ａを弾性袋体２の開口から引き
出した状態で、弾性袋体２の開口から筒状保持体４の内
部に陰茎を挿入し、ついでリング状の縁部保持体５の中
心内に弾性袋体２を貫通させ、縁部保持体５のうち、内
側リング５ａの外周に、弾性袋体２の縁部２ａ及び延長
部４ａを引き出した後、縁部保持体５の外側リング５ｂ
を上からはめて内側リング５ａとの間に弾性袋体２の縁
部２ａと延長部４ａを挟んで固定する。この状態では、
図１に示すように、弾性袋体２の縁部２ａと延長部４ａ
とは、内側リング５ａと外側リング５ｂ間で挟み付けら
れており、さらに延長部４ａの先端が、着用者の下着等
のウェスト部に結びつけ、あるいは挟み込まれることに
より固定される。よって失禁用パウチ１全体は陰茎基部
に安定に固定される。
【００１４】図３は、本発明の別の実施の形態による失
禁用パウチの縦断面図である。図３の縁部保持体５は、
弾性袋体２の縁部２ａよりも外径の大きいリング状であ
り、延長部４ａを挟んで弾性袋体２の縁部２ａの内側に
挿入する。さらに、延長部４ａの先端は着用者の下着等
のウェスト部に前記と同様に固定される。この場合、縁
部保持体５は、挟んだ延長部４ａを弾性袋体２の弾性に
より適度に締め付けるので、失禁用パウチ１全体は陰茎
基部に安定に固定される。なお、この実施の形態では縁
部保持体５内側が陰茎基部に接するため、特に縁部保持
体５がポリエチレン、ポリプロピレンの場合、内側には
筒状保持体４と同様な肌触りの良いシートを貼付するの
が好ましい。
禁用パウチの縦断面図である。図３の縁部保持体５は、
弾性袋体２の縁部２ａよりも外径の大きいリング状であ
り、延長部４ａを挟んで弾性袋体２の縁部２ａの内側に
挿入する。さらに、延長部４ａの先端は着用者の下着等
のウェスト部に前記と同様に固定される。この場合、縁
部保持体５は、挟んだ延長部４ａを弾性袋体２の弾性に
より適度に締め付けるので、失禁用パウチ１全体は陰茎
基部に安定に固定される。なお、この実施の形態では縁
部保持体５内側が陰茎基部に接するため、特に縁部保持
体５がポリエチレン、ポリプロピレンの場合、内側には
筒状保持体４と同様な肌触りの良いシートを貼付するの
が好ましい。
【００１５】本発明の失禁用パウチは、上記のように陰
茎と一体的に、しかも大きく嵩張ることもなく装着され
るので、着用形態に特に制限はなく、通常のようにその
上にパンツのような下着を着用することも可能である
が、交換の容易さを考慮すれば、下帯タイプの下着が便
利である。またこの状態において、陰茎は薄くかつ柔軟
な筒状保持体４内に安定に保持され、しかも液体非透過
性の弾性袋体２との間には十分な空間が保たれているの
で、装着が長時間に及んでも蒸れたりすることはない。
装着状態で失禁が生じた場合には、尿は筒状保持体４の
先端開口から弾性袋体２内に流れ出るが、筒状保持体４
と弾性袋体２との間に存在する液体吸収性筒体３の吸水
ポリマーの高い液体吸収能力により速やかに吸収され
る。また筒状保持体４は液体透過性シートからなるの
で、装着が長時間に及んでも蒸れず、またソフトな感触
が失われることもない。
茎と一体的に、しかも大きく嵩張ることもなく装着され
るので、着用形態に特に制限はなく、通常のようにその
上にパンツのような下着を着用することも可能である
が、交換の容易さを考慮すれば、下帯タイプの下着が便
利である。またこの状態において、陰茎は薄くかつ柔軟
な筒状保持体４内に安定に保持され、しかも液体非透過
性の弾性袋体２との間には十分な空間が保たれているの
で、装着が長時間に及んでも蒸れたりすることはない。
装着状態で失禁が生じた場合には、尿は筒状保持体４の
先端開口から弾性袋体２内に流れ出るが、筒状保持体４
と弾性袋体２との間に存在する液体吸収性筒体３の吸水
ポリマーの高い液体吸収能力により速やかに吸収され
る。また筒状保持体４は液体透過性シートからなるの
で、装着が長時間に及んでも蒸れず、またソフトな感触
が失われることもない。
【００１６】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の失禁用
パウチは、陰茎に保持される筒状保持体と弾性袋体との
間に、積層シートまたは単層シートからなる吸収性筒体
を設けた構造としたので、大量の尿が排出された場合で
も、速やかに吸収することができ、液漏れ等が生じるこ
とはない。さらに、筒状保持体の延長部を着衣の適当な
箇所に結び付け、あるいは挟み込むことにより、筒状保
持体が外れ、それに伴って失禁用パウチ全体が外れると
いう事態を引き起こすおそれはない。さらに、安価で焼
却可能な素材からなる。したがって本発明の失禁用パウ
チは、その尿吸収容量の大きさに比して小型軽量であ
り、特別の治具なしに装着・交換の操作が容易であると
ともに、装着者の運動を制限せず、使用後はそのまま廃
棄できるという顕著な効果が得られる。
パウチは、陰茎に保持される筒状保持体と弾性袋体との
間に、積層シートまたは単層シートからなる吸収性筒体
を設けた構造としたので、大量の尿が排出された場合で
も、速やかに吸収することができ、液漏れ等が生じるこ
とはない。さらに、筒状保持体の延長部を着衣の適当な
箇所に結び付け、あるいは挟み込むことにより、筒状保
持体が外れ、それに伴って失禁用パウチ全体が外れると
いう事態を引き起こすおそれはない。さらに、安価で焼
却可能な素材からなる。したがって本発明の失禁用パウ
チは、その尿吸収容量の大きさに比して小型軽量であ
り、特別の治具なしに装着・交換の操作が容易であると
ともに、装着者の運動を制限せず、使用後はそのまま廃
棄できるという顕著な効果が得られる。
【図１】本発明の一実施の形態による失禁用パウチの縦
断面図である。
断面図である。
【図２】図１に示した失禁用パウチの各構成要素を分離
した状態で示す斜視図である。
した状態で示す斜視図である。
【図３】本発明の別の実施の形態による失禁用パウチの
縦断面図である。
縦断面図である。
１ 失禁用パウチ ２ 弾性袋体 ２ａ 縁部 ３ 液体吸収性筒体 ４ 筒状保持体 ４ａ 延長部 ５ 縁部保持体 ５ａ 内側リング ５ｂ 外側リング
Claims (4)
- 【請求項１】 液体不透過性の弾性袋体と、その内部に
収容された、２枚の液体透過性シートの間に吸水ポリマ
ーの粒子を支持させた積層シートまたは液体透過性シー
ト表面に吸水ポリマーを固定化した単層シートからなる
液体吸収性筒体と、この液体吸収性筒体内に収容された
筒状保持体と、前記弾性袋体の縁部に着脱可能に取り付
けられるリング状の縁部保持体とを備え、前記筒状保持
体は、この筒状保持体を構成するシートの一部を紐状に
延長させた延長部を有し、前記延長部は、前記縁部保持
体と前記弾性袋体の縁部との間に挟まれて固定されるこ
とを特徴とする失禁用パウチ。 - 【請求項２】 弾性袋体の素材が天然ゴム、液体吸収性
筒体の素材が紙、コットン、レーヨン、木材パルプ、ポ
リエチレンまたはポリプロピレンのシートとポリアクリ
ル酸及びその塩類、筒状保持体の素材が、レーヨン、コ
ットン、ポリエチレンまたはポリプロピレンの液体透過
性シート、縁部保持体の素材が紙、ポリエチレンまたは
ポリプロピレンである請求項１記載の失禁用パウチ。 - 【請求項３】 前記液体吸収性筒体の積層シート内の吸
水ポリマーの粒子に、パルプ細片が混合されている請求
項１または２記載の失禁用パウチ。 - 【請求項４】 前記液体吸収性筒体の単層シートが液体
透過性シート表面に吸水ポリマーの水溶液を塗工後乾燥
してなる請求項１または２記載の失禁用パウチ。
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