JP2001054427A - 用紙保持装置 - Google Patents

用紙保持装置

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JP2001054427A
JP2001054427A JP11208308A JP20830899A JP2001054427A JP 2001054427 A JP2001054427 A JP 2001054427A JP 11208308 A JP11208308 A JP 11208308A JP 20830899 A JP20830899 A JP 20830899A JP 2001054427 A JP2001054427 A JP 2001054427A
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Toshio Kaneshiro
寿雄 金城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原稿用紙等の着脱操作性に優れ、文字やデータ
内容が見やすく、且つ原稿用紙等の自動送りに好適な用
紙保持装置を提供する。 【解決手段】一端部に開口部6を備えてプラスチックで
成型された透明筒5の内側に末広がり形態の案内部材9
を設けた二壁構造からなり、原稿を筒状にして透明筒5
の開口部6から該内周面と案内部材9で形成される二壁
部の間隙Sに挿入装着する。回転支持した透明筒の外周
部にモータ軸16からベルト17を直接掛回し、電池が
組み込まれた操作ボックス20のスイッチ21,22へ
のタッチ操作により、透明筒を歩進駆動して入力行送り
するようにした用紙保持装置である。装着された原稿
は、狭い視野範囲が表示されて見やすく、ディスプレイ
とキーボードの中間に並べた配置により、従来の平板ボ
ード形式のように頭を左右上下に振ることなく、視線を
上下するのみで入力作業が出来て眼が疲れず、更に原稿
送りをフットスイッチとして楽に、且つ効率のよい入力
作業を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は差し替えや交換を前
提とした用紙やシート状の原稿、各種データ資料等にお
ける記載内容の目的行上に視線を移動させながら、前記
の記載内容を視認、閲覧するのに好適な前記の用紙やシ
ート状の原稿、各種データ資料等の保持装置に関する。
前記した用紙やシート状の原稿、各種データ資料等の保
持装置の具体的な利用態様例としては、例えば、ワード
プロセッサーやパーソナルコンピュータ等のいわゆるO
A機器に対して、手書き原稿、文章、データ資料紙等の
原稿から、キーボード入力する際の用紙保持装置を挙げ
ることができるほか、多くの利用分野における用紙やシ
ート状の原稿、各種データ資料等の保持装置として用い
ることにより如何なく効果を発揮できる。
【0002】
【従来の技術】OA機器用等の原稿保持装置としては、
図17に例示してある様な平板ボード状の製品が、商品
名データスタンド、商品名データホルダー等の製品とし
て、従来から市販されてきていることは周知のとおりで
ある。まず、図17(a)において、4はOA機器であ
り、前記のOA機器4は、本体1、ディスプレイ2、キ
ーボード3等からなり、図17(a)にはデータホルダ
ー42がOA機器4の左横に配置されている場合の例が
示されている。前記のデータホルダー42は、例えば、
台座43に角度調整脚44を介して、プラスチックで成
型された平板ボード45が取り付けられており、該平板
ボード上に戴置された破線で示す原稿26がクリップ4
6で平板ボード45に固定される。Kは保持部47に支
持されて原稿26の上下方向へ移動可能に設けられてい
るカーソルであり、該カーソルKは手動での移動、又は
モータでの移動ができるように構成されている。
【0003】カーソルKの自動送り機能を付加したデー
タホルダー42の構成例の概要を、データホルダーを裏
側から見た斜視図である図17(b)を参照して具体的
に説明すると次のとおりである。、図17(b)におい
て、カーソルKの保持部47と連結されたモータ保持部
48には、図示しないカーソル駆動モータやピニオンが
組み込まれており、モータ保持部48内に設けられてい
るピニオンはラック49に係合されていて、図示しない
操作ボックスに組み込まれた電池に接続されたスイッチ
の操作によって、カーソルKがモータの駆動時に原稿2
6の上下方向に移動できるように構成されている。
【0004】次に特開平7−175550号公報には、
透明プラスチックシートを円筒状に巻いて、つき合わせ
辺を接合した形態で図18(a)に示す様な透明円筒5
0とし、該透明円筒の内部に原稿を固定保持する装置、
すなわち軸受け部51に回転支持された円板52の外周
に前記の様に形成された透明円筒50の一端部を片持ち
状に固着した形態の透明円筒からなる装置が記載されて
いる。前記公報に記載の装置では、剛性が充分でない原
稿を透明円筒50の内部に固定保持する手段として、図
18(b)に示すように前記透明円筒を形成するプラス
チックシートの一端部を折り曲げた状態で筒状とし、該
折り曲げ部分55を図示のように原稿紙下辺の挟み部分
とすると共に開閉式のレバー付クリップ56を構成し、
原稿上辺部をクリップして透明円筒50の内部に原稿2
6を破線のように固定保持する構成手段を備えている装
置が開示されている。なお、カーソル53は原稿の入力
行確認用である。
【0005】また、特開平8−278832号公報に
は、ドラムを用いたデータホルダーとして、図19に示
す支持ドラム57と称するドラムを取付台58に両端の
支軸59で回転支持すると共に、支持ドラム57の表面
に原稿26を巻き付けて該原稿紙の端辺を固定手段60
で固定し、回転手段61によって原稿26を手動送り、
又はモータ駆動で自動送りする構成が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図17に示
した従来のデータホルダー42には、カーソル送りが手
動式か、自動式かにかかわらず以下のような諸問題点が
ある。即ち、 (1)原稿固定用クリップ46とカーソルKとが不可欠
であり、且つ原稿着脱時にクリップ46の操作とカーソ
ルKの破線位置K’への回避操作を必要とする。 (2)データホルダー42はディスプレイ2の横方向配
置とされるので、入力作業者は図17(b)に図示する
ように、原稿26、ディスプレイ2、キーボード3へと
頭を振りながら三次元方向へ頻繁に視線を移動させる必
要があり、効率が悪く、眼が疲れる。 (3)原稿全体が表示されて、全入力行の上下範囲にカ
ーソルと共に視線を移動させる必要があり、入力行の視
認が困難で、眼の負担が大きく入力ミスを生じさせやす
い。 (4)縦書きの原稿に対し、カーソルがそのままでは対
応出来ない不便さがある。
【0007】また、図18に示した特開平7−1755
50号公報の開示装置は、前記したように透明円筒内部
に原稿を保持するための機構や原稿着脱操作が、図17
で前記説明した従来の平板ボード型の場合よりも一層複
雑化することが避けられない。
【0008】さらに、特開平8−278832号公報に
開示されている図19のドラムを用いたデータホルダー
装置は、従来から和文式タイプライター等に広く用いら
れている機構と類似構成のものであるが、ドラム50表
面への原稿26の巻き付けや固定機構を必要とし、その
操作も面倒である。特にサイズを異にするA4やB5等
を併用する場合の原稿下辺部の固定処理が困難である。
本発明を例えば、原稿の保持装置として用いた場合には
前記データホルダー42に関して述べた問題点や前記公
知文献に関して述べた技術課題を一挙に解消することが
出来る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本出願人は、特にPET
ボトルの一端部を切断して開口部とした形態からヒント
を得て、例えば、透明ドラムのような形態の透明筒状部
材(以下の説明では、透明筒状部材のことを単に透明筒
のように略称することもある)を原稿、その他各種の用
紙の保持部材として用いると優れた効果が発揮できると
いう点に着目して本発明の発想を得た。即ち、従来のデ
ータホルダー型の前記した問題点を解決するには、回転
自在支持した透明筒内側に原稿用紙を装着し、原稿等の
入力行を透明筒外部から読み取る装置構成が最良である
ことに着眼した結果からの発明装置であり、透明筒の特
質を活かした多くの効果を備えた用紙保持装置を提供す
る。本発明装置では、一端に開口部を有するように加工
した透明筒内側に該開口部から用紙を筒状にして挿入す
るのみの簡単操作で透明筒内側に原稿や資料用紙(以下
の説明では、原稿や資料用紙のことを単に原稿として記
載することもある)を装着する手段を得るために、試行
錯誤により試作実験を繰り返した結果として、透明筒内
側を以下に詳述してあるような二壁構造とすることに想
到し、簡単な構造で、従来の課題解決して所期の目的を
達成し得る用紙保持装置を提供する。
【0010】ところで、透明筒を原稿の保持体とする場
合には、前記した公知文献にも記述されている通り、透
明筒の内周面に如何にして原稿を密着添接させるかが重
要な技術課題である。即ち、透明筒内面に原稿を筒状に
して挿入した場合、原稿紙の剛性で一見透明筒内面に添
接状とされるが、原稿の上下辺は添接されずに反ってし
まうのであり、特に剛性が充分でなかったり、カールや
しわのある原稿は透明筒内面に旨く添接状態とされ得な
いのである。該解決手段としては、例えば剛性のあるプ
ラスチック製のシート等を下敷きにして原稿をその上に
添わせて、原稿が外側になるように筒巻状にして透明筒
内部に挿入し、下敷きにしたシートの剛性で透明筒内面
に原稿を密着添接する方法が考えられる。該方法につい
ても、既に前記した特開平7−175550号公報に記
述されているが、原稿の着脱操作が煩雑化するので実用
的でない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、透明筒状部材(透明
筒)の内部に一部分が末広がりの形態で加工された案内
部材を設けた構造形態を特徴とする。即ち、透明筒の内
側に透明筒の内周面と案内部材とによって狭い二壁構造
の間隙を形成し、透明筒の開口部から該内部に挿入した
原稿を上記間隙に挟むように装着する透明筒内側の二壁
構造の発明に係わり、前記多くの技術課題を簡単な構成
で良好に解決した用紙保持装置である。なお、本発明装
置で透明筒状部材(透明筒)5として説明する透明筒の
形態としては、いわゆるドラムのような円筒形状のもの
に限られるものではなく、図9の断面図を参照して後述
してあるように、多角柱形の形態のものであっても同様
に目的が果たせるのでる。
【0012】本発明は、透明筒内部を二壁構造として用
紙保持体に用いたことに関連して、下記のような多くの
構成効果が得られる用紙保持装置である。即ち、 (1)透明筒の開口部から透明筒内側へ原稿を筒状にし
て挿入するのみの簡単な操作によって装置への原稿の着
脱を行い得ること。 (2)装置の大きさが原稿紙縦長の1/3程度と充分小
型に出来るので、ディスプレイとキーボード間に配置可
能となる。 (3)原稿入力行の狭い範囲が表示されると共に、透明
筒の回転による入力行送りとされ、視線が固定されて入
力行が視認しやすい。 (4)機構が簡単で自動送りに好適な装置構成が可能と
なる。等多くの発明効果を発揮し得て、従来装置におけ
る前記問題点や公知技術の課題を一挙に解消した用紙保
持装置を提供する。なお、前記したように本発明装置は
用途を原稿用紙等の保持装置に限定するものではない
が、以下に本発明をOA機器に対して、手書き原稿、文
章、データ資料紙等の原稿からキーボード入力する際の
用紙保持装置に適用した具体的な活用例について詳述す
る。
【0013】以下、本発明装置の具体的構造や構成内容
の実施例の特徴について添付図面を参照して順次に説明
する。なお各図において、同様な作用をする部分には同
一の図面符号を付してある。図1は、OA機器4の本体
1に載置されたディスプレイ2と、キーボード3との中
間位置におけるOA機器本体1の一部分に、本発明の用
紙保持装置YHS(以下の説明では、用紙保持装置のこ
とを単にYHSのように記載されることもある)を戴置
して、前記の各構成部材が一線上に並べられた状態で使
用される場合の好ましい配置例を示す。原稿は前記した
ように透明筒5の内周面に開口部6の原稿着脱口から挿
入装着され、操作ボックス20のボタンスイッチにより
原稿の入力行を所望方向へ所望ピッチ宛に歩進駆動する
ようにしたYHSである。
【0014】本発明の用紙保持装置YHSの構成内容
は、以下の具体的実施例説明で順次明らかになる。図2
はYHSの第1実施例の全構成体の斜視図を示し、ま
た、図4には第1実施例の側断面と筐体l1に回転支持
された側面及び円筒状にした原稿等を図示し、更に図5
には該第1実施例の主要構成部品の断面図や側面図を示
している。
【0015】図4(a)は、図2に示した第1実施例に
原稿26が破線のように装着された状態の断面図であ
り、図4(b)は開口部6からの側面図である。 先
ず、前記の第1実施例中に示されている透明筒5の組立
体の構成部品を示している図5から説明する。本発明装
置で使用される透明筒5は、いわゆるPET(ポリエチ
レンテレフタレート)やアクリル等のプラスチック素材
で図4や図5に例示してあるように、透明筒5を円筒形
とした場合に、透明筒内径をRとして一端に開口部6の
原稿着脱口、他端に閉塞した端部7と該端部中央に支軸
穴8とを備えているものとして成型加工される。即ち、
透明筒5は一端の開口部6から他端端部7の長手方向に
沿って薄肉の周面で中空成型された形態である。第1実
施例の透明筒5は図4,図5のように透明筒5と案内部
材9とを別体で成型したものを用いて透明筒5を組立体
とした実施例である。
【0016】次に、本発明装置の要部をなす前記透明筒
の内側に、透明筒と案内部材9とによって形成される二
壁構造について図4,図5と共に説明する。透明筒5の
内側に設ける案内部材9の形態は、図4(a)に示すよ
うに透明筒5の一端の開口部6から端部7に向けて、図
5(c)のように外形の一部分が球面の一部や円錐形等
のいわゆる末広がり部9aを有した形態とされて、透明
筒5の開口部6から筒状にして挿入する原稿を透明筒5
の内周面に円滑に導入し得るような外形形態とされ、更
に外径がR1とされた円筒状の胴体部9bと他端に外径
R1’の縁端部9dやシャフトへの取付穴9cが設けら
れて他端に解放部9eを備えて加工されている。また、
案内部材9の縁端部9dの外径R1’は、透明筒の内径
Rより若干小さめで透明筒5の端部7に案内部材の縁端
部9dを装填した際に、余りガタがなく両者の中心軸が
略一致するような関係寸法に加工してある。
【0017】透明筒5の組立体の一実施例としては、図
5(a)の透明筒5の支軸穴8から図5(e)に示すシ
ャフト10を貫通し、案内部材9の取付穴9cの外側か
らスペーサ41とセットビス13を用いて、図4(a)
のように透明筒5の組立体とする。次に、組立られた透
明筒5を図4(b)に示す略270度の範囲で開口部6
の外周面を回転支持するように筐体11に設けられた外
周支持部14から挿入し、筐体11の他端の支軸部12
にシャフト10を差し込んで該タップ穴にビス13をセ
ットし、回転支持すれば本発明のYHSが出来上がる。
【0018】図4(a)において、透明筒内径Rと案内
部材胴体部9bの外径R1とで形成される二壁部の間隙
Sは、S=(透明筒内径R)−(案内部材の胴体部外径
R1)/2の関係にあり、試作結果によると間隙Sは、
0.1〜2mm位の寸法に設定して満足な結果が得られ
ている。また、透明筒5や案内部材9の肉厚さは0.2
〜1.5mm程度にして成型加工すれば、良好な結果で
目的が果せる。
【0019】上記の説明から明らかなように、透明筒5
の外側から原稿の文字が読めるように、原稿26を図4
(c)に示すように原稿の挿入方向を外向きとして透明
筒5の内部空間に挿入する。その際の原稿26は、透明
筒内径Rよりも小径rな筒状形態となるように両端の重
複部分27を重ね合わせ、図4(c)中で矢印によって
示す開口部6の原稿着脱口から端部7に押し当てるよう
に挿入すればよい。原稿26を図4のYHSに挿入した
場合は、先ず案内部材9の末広がり部9aと透明筒5の
内周面に案内されて、透明筒5の内周面と案内部材9の
胴体部9bとで形成される狭い二壁部の間隙Sに円滑に
挿入され、更に原稿の端辺が透明筒5の端部7に押し当
てられた状態で、原稿26が透明筒5の内周面に密着添
接され、原稿における読み取り対象行(入力行)が確実
に透明筒面に平行な状態で装着される。従って、クリッ
プによる固定やカーソルの回避脱着操作を要することな
く、原稿における読み取り対象行を迅速正確に透明筒の
内周面に装着保持出来る。原稿や各種資料用紙等の着脱
操作の簡単さが本発明のYHSの大きな特長である。
【0020】図4(a)、(b)に破線で示すように透
明筒の内周面と案内部材胴体部9bとで形成される狭い
二壁部の間隙Sに挿入装着された原稿26は、原稿用紙
の剛性の如何に係わらず、また、原稿にカールやしわが
あった場合にも二壁構造による挟み規制効果で、原稿紙
は透明筒の内周面に添接態様に装着されることは、以上
の説明や構成上から明らかに理解し得るものと思われ
る。なお、図4(a)の第1実施例の透明筒組立体では
他端端部7の上側に案内部材9の縁端部9dが重なった
2層構造の形態になっている。本発明のYHSでは透明
筒5の露出した表面部を指で操作して、原稿の入力行を
双方向へ手動送りすることは容易であるが、上記した筐
体11の透明筒支軸部12のセットビス13に替えて、
図4(d)に示す取っ手付ネジによる手動送り式のYH
Sを構成してもよい。
【0021】図6,図7は透明筒5と案内部材9を別体
で加工して透明筒5の組立体とした第2、第3実施例を
各々示す。なお、以下の説明では前記した第1実施例の
構成部分と共通する構成部分についての説明が省略的に
簡単に行われる場合がある。第2実施例を図6(a)の
断面図と図6(b)の開口部6からの側面図に示す。本
実施例は、先ず透明筒5を支軸穴8から支軸金具34と
セットビス13を用いて、筐体11に設けた支軸部12
に回転支軸し、支軸部の組立後に透明筒端部7と案内部
材9の縁端部9dとを固着して回転自在支持するように
したYHSの基本構成の実施例である。
【0022】図7に第3実施例YHSを示す。前記第1
実施例と同様、透明筒5の内側に図5(e)のシャフト
10を用いて案内部材9を取付支持した構成である。本
実施例の案内部材9は、図7(c)のように末広がり部
9aについては前記実施例と同様形態であるが、図示の
ように外径R1からの他端部が透明筒の内径Rより大き
い外径R2とされて、バトミントンの羽のような複数の
羽形態9fを有するように成型加工されている。本案内
部材9を透明筒の内側に装着した状態を図7(a)、
(b)に示す。本実施例を組立後、原稿を透明筒に挿入
した場合は案内部材の羽形態9fの部分が図7(b)に
矢印で示すように、透明筒の内側で拡がろうとする弾力
作用により、原稿が透明筒の内周面に圧接状態で密着さ
れる。図7(d)では、図7(c)と羽形態9gの部分
を逆向き形態とされ、更に末広がり部分9aが断続した
羽形態になっている。前記図5(c)で説明した案内部
材同様に縁端部9dを透明筒端部7に固着し、透明筒組
立体の内側を二壁構造として構成することで、前記図7
(a)の実施例と同様な作用効果の案内部材9とし得
る。なお、図7(c)、(d)の形態の案内部材9を用
いた際の間隙S部は、それらの羽形態部分が透明筒の内
周面と密着状態になる。
【0023】次に、本発明装置に用いられる案内部材9
について、これまでの説明において、末広がり部分9a
として説明した代表的形態を、図8(a)〜(e)を参
照して簡単に説明する。前記したように案内部材9の末
広がり部分9aの役割として、要は、開口部6から筒状
に挿入した原稿を透明筒5の内周面と共働して、透明筒
の内周面と案内部材9とで形成される二壁部の間隙Sに
円滑案内する外形形態であればよいのである。従って、
末広がり部分9aの外形形態としては図9に示すよう
に、(a)の円錐の形態、(b)の半球の形態、(c)
の円錐の形態、(d)に示す形状形態、(e)の多角錘
のような形態等、末広がりの形態としては図9に示す連
続した形態は勿論のこと、波状形態や図7(d)に示し
てあるような断続形態の末広がり部9aであってもよ
い。即ち、末広がり部9aの構成形態としては、既述し
た各図について、図中の右側から左側に向かうに従って
断面直径が次第に拡大されるような形状になっているの
であり、本明細書中では前記のような構成形態を総称し
て末広がり部分9aと称しているのである。
【0024】次に、前記した透明筒5の内周面と案内部
材9の筒状胴体部9b(以下の説明では、筒状胴体部の
ことを単に胴体部とすることもある)とで形成される二
壁構造とされた間隙Sの各種形態について、図9と共に
説明する。図9(a)〜(d)は、前記図6で第2実施
例として説明した透明筒5と案内部材9の胴体部9bと
で形成されるA−A部の断面形状を示した図である。先
ず、図9(a)は透明筒5、胴体部9bの各々の断面が
円形の例、(b)は透明筒5、胴体部9bの各々の断面
が多角形の例、(c)は透明筒5の断面が円形で、胴体
部9bの断面が多角形の例、(d)は透明筒5の断面が
多角形で、胴体部9bの断面が円形の例、更に、前記図
7(b)に示した透明筒5と羽形態9f、9gの関係
は、透明筒5の断面が円形で、羽形態が断続した二壁部
の構成形態をそれぞれ示している。案内部材の胴体部9
bとしては、前記各種形態のものを適用して目的を果た
し得る。
【0025】次に、本発明のYHSと原稿紙サイズの関
係について述べると、A4は210×297mm、B5
は182×257mmである。従って扱う原稿の主流を
A4横書きとした時、前記図4の透明筒の内径Rは、R
=297/π(但しπは円周率で3.14…)の関係か
ら約95mmになる。原稿の上下端は10数mm位が余
白になっているので透明筒の内径Rは80mm程度で間
に合う。また、図4(a)の透明筒長Lは、透明筒5の
内周面に全原稿幅を挿入する必要はないのでL=200
mm程度でよい。この場合、装着された原稿が図示の破
線26のように、開口部6から10mm位突出するが、
原稿の着脱操作上は却って好都合である。また、案内部
材9の全長L1は150mm前後の長さで目的が果たせ
る。更に、前記透明筒内部にB5サイズの横書き原稿を
挿入装着すると図4(a)の一点斜線28で示した状況
になるが、開口部6からの原稿着脱操作上の支障はな
い。
【0026】次に、縦書き原稿を本発明のYHSで取り
扱う場合について説明する。縦書き原稿に対しては、図
4(a)で示した第1実施例を図10のように、筐体1
1と共に透明筒5を垂直に立てかけるのみでよく、上向
きの開口部6から矢印方向に縦書き原稿を着脱すること
で同様に目的が果たせる。即ち、本発明YHSでは筐体
11を図4(a)のように水平配置にするか、図10の
ように垂直配置にするかの配置転換で、横書き、縦書き
のいずれの原稿にも即対応可能な点も本発明のYHSの
大きな特長である。
【0027】これまでに説明した第1実施例の透明筒の
組立体を適用した本発明のYHSの全構成体の斜視図を
図2に示す。本発明装置に用いる透明筒5は透明なた
め、斜視図としては全体が見えるが、本実施例では案内
部材9も透明なものとして図示してある。前記した各部
の詳細な説明を図2と照合することで本発明の構成内容
や特徴は一層明らかになるものと思われる。更に、YH
S構成体の他の関連部分について図2と共に以下に説明
する。前記したように本発明装置の構成上の更なる特徴
は、簡単な構成で原稿の自動送りを実現した点である。
即ち、図2(a)のように透明筒5と平行に配置したモ
ータ15を筐体11に取付け、モータ軸16から透明筒
端部7の外周部に駆動ベルト17を掛回して装置を構成
する。例えば、透明筒直径が80mmでモータ軸16の
直径を2mmとした場合、モータ軸に対する透明筒の直
径比は1:40と充分大きな減速比が得られるので、特
別に他の減速機構を用いることなくミニモータ15の電
池駆動で回転支持した透明筒5を円滑に回転駆動するこ
とが出来る。
【0028】次に、図2(b)の操作ボックス20と電
気系回路の図3について説明する。モータ15からの引
出線がコネクタ18、延長ケーブル19を経由して操作
ボックス20に接続されており、図3の回路図と共に説
明する。操作ボックスのスイッチは、各々戻しバネ24
が組み込まれた第1スイッチ21,第2スイッチ22か
らなる。スイッチは各々2接点型で、押している間だけ
ONされる形式のボタン式スイッチである。電池25の
正端子から第1スイッチ21、第2スイッチ22のa
1、b1接点に、スイッチの中点a2、b2はモータ1
5のa、b端子にそれぞれ接続され、一方、電池の負端
子はスイッチのa3,b3接点へ接続されている。従っ
て、モータ両端子へ同一極性が接続された図示状態で
は、モータは勿論停止状態のままである。
【0029】今例えば、図示のように第1スイッチ21
を押した場合は、a2の中点がa3接点と接続されてモ
ータ端子aに負極性が印加され、b端子には正極性が印
加されているので透明筒5はモータ15により、例えば
開口部6から見て時計方向に回転される。次に第1スイ
ッチ21から指を離して、第2スイッチ22を押した場
合は、b2の中点がb3接点と接続されてモータ端子b
が負極性に切り替わり、a端子には正極性が印加されて
いるので透明筒は反時計方向に回転される。以上の構成
内容から明らかなように、スイッチを押し放しにすると
透明筒5は同一方向に回転を続けるがスイッチから手を
離すと停止し、スイッチへのタッチ操作加減により任意
の所望ピッチ宛に、即ち、間欠駆動機構を用いることな
くDCミニモータにより、原稿の入力行を正逆双方向に
歩進駆動することが出来る。
【0030】本発明のYHSでは、前記した原稿入力行
送り用の第1スイッチ21,第2スィツチ22を図1に
示すキーボード3の例えば、側面部に図示のYHS操作
スイッチSWとして、アタッチメント形式で設ける場合
はキーボードスイッチへのタッチ感覚で入力行送りが可
能となり、操作上極めて便利である。図中、シャフト1
0に吊した玩具は単に遊び心による飾り23であり、更
に案内部材9の内部に造花等を用いて回転、非回転形式
として原稿の非装着時に眼を楽しませることが出来る。
また、カーソルKには、高齢者向け用等としては必要に
よりプラスチックレンズを着脱形式とすることも出来る
が、本発明では透明筒を用紙保持体としたため原稿行の
視認がしやすいので、カーソルなしでも目的が果たせる
特徴がある。
【0031】図2のように組立構成されたYHSは筐体
を含めた高さが約10cmと原稿の約1/3の高さで実
現可能であり、従ってYHSを図1に示すようにディス
プレイ2とキーボード3の中間に配置し、それらを一線
上に並べた最適配置が可能となる。この場合、図1
(b)に示すように原稿からの入力作業は視線を上下す
るのみでよいので眼への負担が軽減される。更に、操作
ボックス20をフットスイッチ形式として実施する場合
は、原稿送りに一切手を使う必要がなく原稿からの入力
作業等を楽に、且つ大変効率よく行うことが出来る。な
お、図1の配置において、ディスプレイ2とキーボード
3の中間にYHSを配置する奥行き余裕のない場合は、
YHSの一部がキーボード3の上端部と部分的に重なる
ように配置してもよく、キーボード3の上端部にアタッ
チメント形式で本発明のYHSを装着するように工夫す
ると便利である。
【0032】前記した第1〜第3実施例では、透明筒5
と案内部材9の別体の加工部品を用いて両者をシャフト
固定や固着によって透明筒内部に二壁構造の間隙Sを形
成し、透明筒の組立体とする場合の実施例について説明
した。図11以下の実施例では、透明筒5と案内部材9
とを一体化して二壁部の間隙Sを一挙に成型加工する例
を示し、生産するのに適した二壁構造の透明筒5につい
て説明する。前記したように本発明のYHSに適用され
る透明筒5は、いわゆるPET(ポリエチレンテレフタ
レート)等の加工に用いられているブロー成型法や射出
成型技術で低コスト生産が可能であり、透明筒の内部を
二壁構造として一体成型する場合は低コスト化が図れ
る。
【0033】前記した透明筒5と案内部材9とを一体成
型した二壁構造の透明筒形態の具体例を図11〜図14
に示す。以下に透明筒5の二壁構造と共に、本発明装置
の支軸構成の概要について同時に記述する。図11は二
壁構造として一体成型した透明筒5を用いて縦型に回転
支軸したYHS基本形態の第4実施例である。図11に
図示するように二壁構造の透明筒の形態は、内径がRと
された透明筒5の周面から端部7で透明筒の内部に折り
返して、案内部材の外径R1による胴体部9bと末広が
り部9aとを備えた形態で一体的に金型成型される。両
者を円筒形とした場合、前記したように透明筒の内径R
と案内部材の外径R1で形成される間隙Sは、0.1〜
2mmに設定して成型加工すればよい。また、前記した
ように透明筒5や案内部材9の形態は円筒形状に限ら
ず、例えば、多角柱形態に成型加工して実施した場合も
同様に目的が達成される。
【0034】図11(b)は、前記の縦型YHSに縦書
き原稿を挿入保持した状況を示す。本実施例では、図示
のように筐体11が逆T字型とされた中央の支軸部37
に、支軸リング38と押さえリング39とを用いてセッ
トビス13でセットし、回転自在支持した縦型YHSで
ある。また、透明筒5としては開口部6の外周部に、透
明筒の外径より突出した外径R’の縁端部35を形成加
工することで、透明筒5を薄肉成型した場合の胴体の剛
性を高めることが出来る。
【0035】図12は、前記第4実施例と同じ透明筒5
を用いて、横、縦型配置の両用とした第5実施例GHS
であり、図12(a)に断面図、図12(b)に開口部
6からのA−A面図を示す。本実施例では、前記二壁構
造の透明筒5を図示のように筐体11から透明筒内部に
曲折した支軸腕に対して、支軸リング38と押さえリン
グ39を用いてセットビス13で支軸構成する共に前記
した第1実施例と同様に、透明筒の開口部6の外周面を
回転支持した構成態様のYHSである。
【0036】図13は一体成型で二壁構造とした第6実
施例の透明筒5と筐体11からの支軸構成の断面概要を
示す。本二壁構造の透明筒5は図13(a)のように案
内部材の末広がり部9aから胴体9bの内部に対して曲
折した形態で更に折返し、該折返し部分9hの他端の凸
端部に支軸ピン40とスペーサ41とを用いて筐体11
に支軸し、一方の開口部を外周面支持部14で回転支持
した構成態様のYHSである。図13(b)に開口部6
からの側面図を示す。
【0037】図14に第7実施例と透明筒の回転支持方
法を示す。本実施例に用いた透明筒5は前記第4、第5
実施例と同様の一体成型の透明筒5を用い、回転支持方
法を変形した構成例である。即ち、本実施例では、透明
筒5の剛性を強化するために開口部に外径R’で加工し
た縁端部35を透明筒5の抜け防止を兼ねて、図14
(a)、(b)に示すように略270度の範囲にわた
り、縁端部35を支持するように筐体11に設けたV字
溝の周面支持部36に圧入支持すると共に、他端を外周
支持部14で支持した装置構成である。図14(b)の
側面図に前記した各部の直径寸法の関係を示す。
【0038】これまでの説明では、本発明装置の具体的
な活用例としてのYHSと、従来製品のデータホルダー
との比較説明を行った。本発明装置は、透明筒の内側に
一部が末広がり形態にされた案内部材を設けて透明筒の
内周面と案内部材外周面とで二壁構造による間隙Sを形
成すると共に、透明筒に原稿押し当て用の端部を備えた
構成を特徴とした用紙保持装置である。従って、用途を
限定することなく、例えば、レストランや喫茶店等のテ
ーブル上に本発明のYHSを載置してメニューを挿入
し、装着したメニューを回転形式で表示したり、病院で
カルテの閲覧用としたり、NC工作装置に組み込んで加
工データ入力用に応用する等、透明筒の内周面に保持す
る資料紙やシート状資料の差し替えや交換を前提とした
多用途の装置への活用が図れる。
【0039】図15はYHSの第8実施例の断面図を示
す。図5(e)で説明した類似構成のシャフト10と図
11で説明した透明筒5を用い、透明筒5の取付穴9c
からシャフト10にセットビス13で固定し、図15の
ようにシャフト10の他端を筐体11の支軸部12と外
周支持部14とで透明筒5を回転支持した構成である。
本実施例は、モータ15を案内部材9の内部にブラケッ
ト29で筐体11に取付、モータ軸16に取付られた駆
動歯車30とシャフト10にナット31で固定された従
動歯車32との歯車係合で透明筒5を回転駆動するよう
にした構成に関し、駆動モータ15と動力伝達系を透明
筒5の内部に収納してコンパクトにした装置構成による
実施例YHSである。
【0040】図16に第9実施例のYHSを示す。前記
した各実施例は透明筒5と共に案内部材9が同時に回転
して原稿を回転する実施例を示したが、図16の第9実
施例は、図示のように案内部材9が筐体11に固定さ
れ、従って透明筒5のみの回転で原稿を回転するような
構成態様のYHSである。本実施例は、透明筒5と案内
部材9を別体とした前記構成部品を用いた変形例に関
し、案内部材9が筐体に固定された状態でも案内部材9
の役割機能は前記した各実施例の場合と同様に果たし得
るのである。即ち、本実施例では図示の末広がり部9a
は、例えば円錐形を成して胴体部9bの外径がR1で、
他端部に段付状の小径部9eの外径R1’を備えて加工
され、該外径R1’部が筐体11の支軸穴12に圧入固
定されている。
【0041】第9実施例では、透明筒5の内側に配設し
た案内部材小径部9eの外径R1’部に、透明筒端部7
の支軸穴8を嵌合した形態で小径部9eを筐体11の支
軸穴12に圧入して透明筒の他端部を支軸穴8で回転支
軸する共に、開口部6を外周支持部14で回転支持した
構成である。即ち、図16の開口部6から筒状にして挿
入装着した原稿は、剛性で透明筒の内周面に添接されて
端部7が同時に回転される結果、原稿との添接抵抗が案
内部材との添接抵抗より充分大きいので原稿は透明筒5
と共に回転される。
【0042】次に本発明のYHSでは、前記第9実施例
の図16に関連的に示すように案内部材内部に照明灯L
を組み込んで、透明筒5の内部、即ち、原稿用紙の内部
から原稿を間接照明するように構成することも出来る。
図16は案内部材9の内部に照明灯Lを組み込んだ実施
例を示す。例えば、図示のように照明灯Lをブラケット
29に取付た状態で、案内部材の小径部9eにブラケッ
ト29を固着すればよく、引出線33を図示しないスイ
ッチを介して電源部に接続し、原稿内部から間接照明す
ることで暗い場所での原稿の入力行を見やすくすること
が出来る。
【0043】前記第9実施例に関連して更に図16で
は、透明筒5のモータ駆動方法として、筐体11に透明
筒5と平行配置したモータ軸16に、駆動歯車30を取
付ると共に透明筒端部の外周部に図示のように従動歯車
32を固着し、歯車係合によって透明筒5をモータ15
で回転駆動するようにした動力伝達機構の実施例であ
る。本駆動機構の実施例は、前記した図2に示した第1
実施例のベルト駆動の場合と同様に、数10倍の充分な
減速比によって透明筒5を直接モータ駆動することが出
来る。従動歯車32と筐体11の中間にはスペーサ41
が挿入されている。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明装置の活用例
としてはOA機器への文章やデータ入力時の用紙保持装
置YHSに関し、従来のボード型データホルダーにおけ
る機能や取扱上の多くの課題を解消し得て多くの特長効
果を有するものである。即ち、 (1)本発明のYHSは、透明筒内部を二壁構造として
二壁部の間隙に原稿を保持構成したことで、原稿を透明
筒の開口部の原稿着脱口から挿入するのみの簡単な操作
でよく、クリップやカーソル回避操作等を要することな
く確実に原稿を透明円筒の内周面に挿入装着できる。 (2)特に原稿を二壁部の間隙に保持構成したことによ
り、原稿紙に反りやカールのしわ歪みあった場合にも、
常に透明筒の内周面に正しく添接装着される。 (3)従来のカーソル移動形式に対し、本発明は入力行
(読み取り対象行)移動形式のため視線が固定されて狭
い曲率面に視線範囲が限定される結果、カーソル無しで
も入力行の視認が容易で見やすい。 (4)装置機構部が簡単であり、本質的に原稿の自動送
りに適する。 (5)本発明のYHSをディスプレイとキーボードに中
間配置とする場合は、入力作業者は視線を上下するのみ
でよく、入力作業を楽に効率よく行い得る。 (6)透明筒内部に挿入された原稿は、エンドレス式に
回転可能なため原稿の入力作業終了後、画面と原稿との
照合等のチェック作業も大変便利である。 (7)本発明のYHSの操作スイッチをキーボードにア
タッチメント形式で付加した場合は、原稿入力行送りを
キーボードのタッチ感覚で行うことが出来る。 (8)本発明のYHSの操作スイッチをフットスイッチ
形式とした場合は、原稿入力行送りに手を使う必要がな
く、入力作業を効率よく行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の用紙保持装置YHSに関し、OA機器
と共に一線上に並べた配置関係を示す図である。
【図2】第1実施例のYHSに関し、透明筒を適用した
YHS全構成体の斜視図を示す図である。
【図3】YHSの実施例の操作ボックスの電気系回路図
である。
【図4】第1実施例のYHSに関し、原稿が装着された
要部断面と透明筒の開口部からの側面及び筒状にした原
稿等を示す図である。
【図5】第1実施例のYHSに関し、構成部品の透明
筒、案内部材、シャフト等の側面図である。
【図6】第2実施例のYHSに関し、YHSの基本構成
を示す断面図と透明筒の開口部からの側面図である。
【図7】第3実施例のYHSに関し、案内部材の胴体部
を羽形態として実施した断面図と透明筒の開口部からの
側面図及び羽形態とした案内部材の側面図である。
【図8】透明筒内側に設けられる案内部材末広がり部形
態の代表的な側面図である。
【図9】透明筒内側に案内部材が配置された二壁構造間
隙部の代表的形態の断面図である。
【図10】第1実施例のYHSに関し、縦書き原稿を保
持する場合の実施例を示す断面図である。
【図11】第4実施例のYHSに関し、透明筒と案内部
材の一体成型に適した透明筒形態と縦型に支軸した構成
断面及び原稿装着状態の側面図である。
【図12】第5実施例のYHSに関し、透明筒と案内部
材の一体成型に適した透明筒形態と横型に支軸した構成
断面及び透明筒の開口部からのA−A断面図である
【図13】第6実施例のYHSに関し、透明筒と案内部
材の一体成型に適した透明筒形態と横型に支軸した構成
断面及び透明筒の開口部からの側面図である。
【図14】第7実施例のYHSに関し、透明筒支持構成
の断面図と透明筒の開口部からの側面図である。
【図15】第8実施例のYHSに関し、透明筒内側に透
明筒駆動系を収納した断面図である。
【図16】第9実施例のYHSに関し、案内部材を筐体
に固定すると実施例に関連して、透明筒内部に照明灯を
組み込んだ実施例と、歯車係合による駆動系の実施例で
ある。
【図17】従来例に関し、データホルダーとOA機器の
配置関係を示す斜視図である。
【図18】公知技術に関し、透明シートで透明円筒を形
成し該透明円筒内部に原稿を保持するようにした公知文
献に開示されている装置の斜視図と支軸方向からの側面
図である。
【図19】公知技術に関し、原稿を回転支持したドラム
表面に巻き付けるように構成したデータホルダーの開示
技術を示す正面図である。
【符号の説明】
1…OA機器本体、2…ディスプレイ、3…キーボー
ド、4…OA機器、5…透明筒状部材(透明筒)、6…
開口部、7…端部、8…支軸穴、9…案内部材、10…
シャフト、11…筐体、12…支軸部、14…外周支持
部、15…モータ、16…モータ軸、17…ベルト、1
8…コネクター、19…接続コード、20…操作ボック
ス、21…第1スイッチ、22…第2スイッチ、24…
戻しバネ、25…電池、26…原稿、29…ブラケッ
ト、30…駆動歯車、31…取付ナット、32…従動歯
車、33…引出線、35…透明筒縁端部、36…透明筒
縁端支持部、YHS…用紙保持装置、S…間隙部、K…
カーソル、K’…カーソル回避位置、SW…YHS操作
スイッチ、L…照明灯、末広がり部…9a、胴体部…9
b、取付穴…9c、他端端部…9d、他端解放部…9
e、羽形態…9f、9g、折返し軸受け部…9h。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月26日(1999.7.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】上記の説明から明らかなように、原稿の文
字が正しく読めるような態様で、図4(c)に示すよう
に原稿26を外向きとして透明筒5の内部に挿入する。
その際の原稿26は、透明筒内径Rよりも小径rな筒状
形態となるように両端の重複部分27を重ね合わせ、図
4(c)中で矢印によって示す開口部6の原稿着脱口か
ら端部7に押し当てるように挿入すればよい。原稿26
を図4のYHSに挿入した場合は、先ず案内部材9の末
広がり部9aと透明筒5の内周面に案内されて、透明筒
5の内周面と案内部材9の胴体部9bとで形成される狭
い二壁部の間隙Sに円滑に挿入され、更に原稿の端辺が
透明筒5の端部7に押し当てられた状態で、原稿26が
透明筒5の内周面に密着添接され、原稿における読み取
り対象行(入力行)が確実に透明筒面に平行な状態で装
着される。従って、クリップによる固定やカーソルの回
避脱着操作を要することなく、原稿における読み取り対
象行を迅速正確に透明筒の内周面に装着保持出来る。原
稿や各種資料用紙等の着脱操作の簡単さが本発明のYH
Sの大きな特長である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明筒状部材の内側に用紙を保持するよ
    うにした用紙保持装置であって、前記透明筒状部材の一
    端部に開口部を備えると共に前記透明筒状部材を回転自
    在に支持し、少なくとも一部分が末広がり形態とされた
    案内部材を前記透明筒状部材の開口部から他端部に向け
    て、末広がりの形態になるように前記透明筒状部材の内
    側に設け、前記透明筒状部材の内周面と前記案内部材の
    外周面とで形成される間隙部に前記用紙を前記透明筒状
    部材の開口部から挿入装着するようにしたことを特徴と
    する用紙保持装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一端部に開口部、他端に端部
    を備えて加工された透明筒状部材を用いた用紙保持装置
    であって、少なくとも一部分が末広がり形態とされた案
    内部材が前記透明筒状部材の開口部から他端部に向け
    て、末広がりの形態になるように前記透明筒状部材の内
    側に設け、前記透明筒状部材の開口部の外周面を回転支
    持すると共に他端端部に支軸部を設けて回転自在に支持
    し、前記透明筒状部材の内周面と前記案内部材の外周面
    とで形成される間隙部に前記用紙を前記透明筒状部材の
    開口部から前記他端端部に押し当てるように挿入装着す
    ることを特徴とする用紙保持装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも一端部に開口部、他端に端部
    を備えて加工された透明筒状部材を備えた用紙保持装置
    であって、前記透明筒状部材の周面から前記透明筒状部
    材の内側に屈曲して前記他端に端部を形成し、更に前記
    他端端部から前記開口部に向けて筒状の胴体部を備えて
    折り返し、前記透明筒状部材の内周面と、前記筒状の胴
    体部を備えて折り返した外周面とで間隙部を形成する一
    方、前記折返しの一端部に、少なくとも一部分が末広が
    り形態とされた部分を備えて一体成型した透明筒状部材
    であり、前記透明筒状部材の前記開口部の外周面を回転
    支持すると共に、前記透明筒状部材の前記折返しの一端
    部の中心部とで回転支軸して、前記透明筒状部材を回転
    自在に支持したことを特徴とする用紙保持装置。
  4. 【請求項4】 回転自在に支持された透明筒状部材と平
    行に駆動モータを配置し、また、前記の透明筒状部材と
    前記駆動モータ軸間に駆動力伝達系を設け、さらに、操
    作スイッチの操作に応じて前記の透明筒状部材を正逆双
    方向に回転歩進駆動させ得るようにする手段とを備えて
    いる請求項1乃至請求項3に記載のいずれかの用紙保持
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109727494A (zh) * 2019-03-14 2019-05-07 江西应用技术职业学院 一种便捷式英语单词快速记忆学习装置

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