JP2001053670A - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置

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JP2001053670A
JP2001053670A JP11227423A JP22742399A JP2001053670A JP 2001053670 A JP2001053670 A JP 2001053670A JP 11227423 A JP11227423 A JP 11227423A JP 22742399 A JP22742399 A JP 22742399A JP 2001053670 A JP2001053670 A JP 2001053670A
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竜治 山本
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友義 大野
Osamu Nakamura
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英之 松谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、公衆通信及び自営通信を可能
とする無線通信装置において、その送信信号の相互変調
歪みをできるだけ小さくできるようにすることである。 【解決手段】上記本発明の課題は、公衆回線網に接続さ
れた局との間で公衆通信を行うと共に、子機としての移
動機との間で自営通信を行う無線通信装置において、公
衆通信における送信信号を送出する第一のアンテナと、
自営通信における送信信号を送出する第二のアンテナと
を個別に設けると共に、該第一のアンテナと第二のアン
テナとの間に相互の空間結合を低減させるシールド部材
を設けた無線通信装置にて達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公衆回線網に接続
された局との間で無線通信(公衆通信)を行うと共に、
移動機との間で無線通信(自営通信)を行う無線通信装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PHS(パーソナル・ハンディフ
ォン・システム)において、公衆回線網に接続された基
地局との間で無線通信(公衆通信)を行うと共に、子機
として制御すべきPHS端末との間で無線通信(自営通
信)を行う無線通信装置が提案されている(特許登録2
91495号(特開平11−55752))。このよう
な無線通信装置は、公衆通信と自営通信との中継を行っ
て、子機として制御すべき移動機の公衆回線網を介した
通信を可能にしている。また、この無縁通信装置は、自
営通信において、子機となる移動機相互の通信の中継も
行っている。
【0003】このような無線通信装置は、公衆通信及び
自営通信を行うための送信系を有している。その基本的
な構成は、例えば、図3に示すようになっている。図3
において、第一の送信機1がアイソレータ2を介してハ
イブリッド5に接続されている。また、第二の送信機3
もまたアイソレータ4を介してハイブリッド5に接続さ
れている。このハイブリッド5にアンテナ6が接続さ
れ、第一の送信機1及び第二の送信機3からの送信信号
がハイブリッド5を介してアンテナ6から送出される。
第一の送信機1及び第二の送信機3は、公衆通信及び自
営通信を時分割で行っており、公衆通信においては、第
一の送信機1または第二の送信機からの信号がハイブリ
ッド5を介してアンテナ6から公衆回線網に接続された
基地局に送信される。また、自営通信においては、第一
送信機1または第二の送信機3からのがハイブリッド5
を介してアンテナ6から子機としての移動機に送信され
る。
【0004】このような無線通信装置では、公衆通信と
自営通信をハイブリッド5を用いて共通のアンテナ6を
介して行っている。そのため、ハイブリッド5での損失
を補填するために、第一及び第二の送信機1及び3の出
力が比較的大きくなるように設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の無
線通信装置では、一方の送信機からの信号の一部がハイ
ブリッド5を介して他方の送信機側に回り込む。特に、
第一及び第二の送信機1及び3の出力が上述したように
比較的大きく設定されていると、各送信機からの信号に
対する他方の送信機からの回り込みの影響が大きくな
る。その結果、ハイブリッド5を介してアンテナ6から
送信される信号の相互変調歪みが比較的大きくなってい
しまう。
【0006】そこで、本発明の課題は、公衆通信及び自
営通信を可能とする無線通信装置において、その送信信
号の相互変調歪みをできるだけ小さくできるようにする
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1に記載されるように、公衆回線
網に接続された局との間で公衆通信を行うと共に、子機
としての移動機との間で自営通信を行う無線通信装置に
おいて、公衆通信における送信信号を送出する第一のア
ンテナと、自営通信における送信信号を送出する第二の
アンテナとを個別に設けると共に、該第一のアンテナと
第二のアンテナとの間に相互の空間結合を低減させるシ
ールド部材を設けるように構成される。
【0008】このような無線通信装置では、公衆通信に
おける送信信号を送出する第一のアンテナと自営通信に
おける第二のアンテナを個別に設けてあるので、従来の
ようにハイブリッドでの損失がなく、その損失を考慮し
て各送信信号の出力を増大させる必要がない。そして、
第一のアンテナと第二のアンテナ間との間の空間結合が
シールド部材にて低減され、一方のアンテナから送出さ
れる送信信号の他方のアンテナへの回り込みが低減され
る。
【0009】無線通信装置の構造を簡略化するという観
点から、本発明は、請求項2に記載されるように、上記
無線通信装置において、上記シールド部材は、当該無線
通信装置の筐体で構成されるように構成することができ
る。このような無線通信装置では、当該無線通信装置の
筐体が、本来の筐体としての構造体及びシールド部材と
して用いられるので、無線通信装置を構成する部品点数
が減少し、その構造がより簡略化される。
【0010】この場合、筐体の任意の部分が第一のアン
テナと第二のアンテナの間に位置すればよい。特に、空
間結合の低減を確実に低減できるという観点から、本発
明は、請求項3に記載されるように、上記無線無線通信
装置において、上記第一のアンテナは当該筐体から露出
されるように設置されると共に、上記第二のアンテナは
当該筐体内に設置されるように構成することができる。
【0011】このような無線通信装置では、第二のアン
テナが筐体の構成部材によって囲まれるようになるの
で、より確実に第一のアンテナと第二のアンテナとの空
間結合を低減することができる。また、自営通信は、一
般的に、事業所や家庭等の限られた領域でなされるた
め、その無線環境条件は比較的に良好であり、かつ安定
している。そのため、自営通信に用いられる第二のアン
テナを筐体内に設置しても、自営通信の通信品質に与え
る影響は比較的小さくてすむ。
【0012】また、2つの送信機を公衆用及び自営用に
有効に使用できるという観点から、本発明は、請求項4
に記載されるように、上記各無線通信装置におて、送信
信号を送出する第一の送信機及び第二の送信機を有する
と共に、第一及び第二の送信機のそれぞれから送出され
る公衆通信に用いられる送信信号が第一のアンテナを介
して送信され、第一及び第二の送信機のそれぞれから送
出される自営通信に用いられる送信信号が第二のアンテ
ナを介して送信されるように第一及び第二の送信機から
の送信信号の第一及び第二のアンテナへの供給切換えを
行う切換えスイッチを有するように構成することができ
る。
【0013】このような無線通信装置では、第一及び第
二の送信機から時分割にて自営用及び公衆用の送信信号
が送出される場合に、それらの送信信号を切換えスイッ
チが第一及び第二のアンテナに振り分けることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明の実施の一形態に係る無線
通信装置が適用される無線通信システムは、例えば、図
2に示すように構成される。この無線通信システムは、
PHS(パーソナル・ハンディーホン・システム)であ
り、公衆回線網を介した公衆通信及び所定の領域(事業
所、家庭等)内での自営通信の双方を実現している。
【0015】図2において、自営通信領域100内に複
数の移動機( 子機) 10、11、12及びこれらの移動
機10、11、12の無線通信制御を行う無線通信装置
50が設けられている。各移動機10、11、12は、
PHS端末(音声用子機)または、PHS端末の通信機
能を有した情報処理装置( コンピュータ) やその周辺機
器( プリンタ等) 等(データ用子機)である。
【0016】この例は、無線通信装置50が中継局に用
いられた例である。この無線通信装置50は、公衆通信
においては、公衆回線網NWに接続された基地局150
と無線通信を行うPHS端末として機能し、自営通信に
おいては、複数の移動機10、11、12に対する親機
として機能し、更に、公衆通信を自営通信に変換する機
能を有している。
【0017】上記のような無線通信システムにおいて、
無線通信装置50は、例えば、図1に示すような送信系
を有している。図1において、この無線通信装置50
は、第一の送信機51、アイソレータ52、第二の送信
機53、アイソレータ54、アンテナ切換え器55、公
衆用アンテナ56及び自営用アンテナ57を有してい
る。第一の送信機51からの送信信号は、アイソレータ
52を介してアンテナ切換え器55にて選択された公衆
用アンテナ56または自営用アンテナ57から送出され
る。第二の送信機52からの送信信号も同様にアイソレ
ータ54を介して公衆用アンテナ56または自営用アン
テナ57から送出される。
【0018】第一の送信機51及び第二の送信機53
は、公衆通信用の送信信号及び自営通信用の送信信号を
時分割にて出力している。そして、アンテナ切換え器5
5は、各送信機51、52からの時分割で切換えられる
公衆用送信信号及び自営用送信信号に同期してアンテナ
の切換え動作を行っている。即ち、第一及び第二の送信
機51及び52のいずれかから公衆用送信信号が出力さ
れるタイムスロットルでは、公衆用アンテナ56が選択
され、自営用送信信号が出力されるタイムスロットルで
は、自営用アンテナ57が選択される。
【0019】その結果、第一及び第二の送信機51及び
53からの公衆用送信信号は、公衆用アンテナ56から
送出されて、公衆回線網NWに接続された基地局150
に送信される。また、第一及び第二の送信機51及び5
3からの自営用送信信号は、自営用アンテナ57から送
出されて、子機としての移動器10、11または12に
送信される。
【0020】このように、この無線通信装置50は、公
衆通信用アンテナ56と自営用アンテナ57が個別に設
けられているので、従来のようにハイブリッドでの損失
がない。従って、その分、各送信機51及び53からの
送信信号の出力を増加させる必要がない。このように、
送信信号の出力を比較的低レベルに制御する場合、公衆
用アンテナ56及び自営用アンテナ57相互間での信号
の回り込みにに起因した送信信号の相互変調歪みを比較
的低レベルに抑えることができる。
【0021】更に、上記無線通信装置50の送信系は筐
体内に収容されている。即ち、公衆用アンテナ56が筐
体60の外部に露出するように設置され、自営用アンテ
ナ57が筐体60の内部に設置されている。この自営用
アンテナ57として、例えば、プリント配線基板上のプ
リント配線パターンが用いられる。また、この筐体60
はプラスチックで形成され、その内面に金属粉を含有す
る塗料が塗布されており、シールド効果が高められてい
る。
【0022】このような無線通信装置50では、筐体6
0によって公衆用アンテナ56と自営用アンテナ57が
シールドされるので、その空間結合が低減される。その
ため、公衆用アンテナ56と自営用アンテナ57相互間
での信号の回り込みが更に低減される。従って、公衆用
アンテナ56及び自営用アンテナ57から送出される送
信信号の相互変調歪みをより低減させることができる。
【0023】自営通信は、事業所や家庭などの限られた
領域(自営通信領域100)で行われるため、無線通信
環境は、公衆通信に比して良好かつ安定している。その
ため、自営用アンテナ57をシールド性のある筐体60
内に設置しても、各移動器10、11、12との間で比
較的良好な状態での無線通信を維持することができる。
【0024】なお、上記例では、PHSについて説明し
たが、本発明は、PHSに限られることなく、公衆通信
及び自営通信の双方を行う他の形態の無線通信システム
における無線通信装置に提供することができる。
【0025】
【発明の効果】以上、説明してきたように、請求項1乃
至4に記載される本願発明によれば、公衆通信に用いら
れる第一のアンテナと自営通信に用いられる第二のアン
テナを個別に設け、更に、それらのアンテナ間に空間結
合を低減させるシールド部材を設けるようにしたため、
ハイブリッドによる損失を考慮せず各送信信号の出力を
比較的低レベルにできると共に、シールド部材によって
一方のアンテナから他方のアンテナへの信号の回り込み
を低減させることができる。その結果、各アンテナから
送出される送信信号の相互変調歪みを低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る無線通信装置にお
ける送信系の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す送信系を有する無線通信装置が適用
される無線通信システムの一例を示す図である。
【図3】従来の無線通信装置における送信系の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
10、11、12 移動機(子機) 50 無線通信装置 51 第一の送信機 52、54 アイソレータ 53 第二の送信機 55 アンテナ切換え器 56 公衆用アンテナ 57 自営用アンテナ 100 自営通信領域 150 基地局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 修 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内 (72)発明者 松谷 英之 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内 Fターム(参考) 5J046 AA03 AB00 UA02 UA03 5K060 AA03 BB05 CC04 DD04 5K067 AA03 BB08 EE02 EE32 KK01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】公衆回線網に接続された局との間で公衆通
    信を行うと共に、子機としての移動機との間で自営通信
    を行う無線通信装置において、 公衆通信における送信信号を送出する第一のアンテナ
    と、 自営通信における送信信号を送出する第二のアンテナと
    を個別に設けると共に、 該第一のアンテナと第二のアンテナとの間に相互の空間
    結合を低減させるシールド部材を設けた無線通信装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の無線通信装置において、 上記シールド部材は、当該無線通信装置の筐体で構成さ
    れた無線通信装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の無線通信装置において、 上記第一のアンテナは当該筐体から露出されるように設
    置されると共に、上記第二のアンテナは当該筐体内に設
    置されるようにした無線通信装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3いずれか記載の無線通信装
    置において、 送信信号を送出する第一の送信機及び第二の送信機を有
    すると共に、 第一及び第二の送信機のそれぞれから送出される公衆通
    信に用いられる送信信号が第一のアンテナを介して送信
    され、第一及び第二の送信機のそれぞれから送出される
    自営通信に用いられる送信信号が第二のアンテナを介し
    て送信されるように第一及び第二の送信機からの送信信
    号の第一及び第二のアンテナへの供給切換えを行う切換
    えスイッチを有する無線通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170261852A1 (en) * 2014-11-26 2017-09-14 Hitachi Chemical Company, Ltd. Photosensitive resin composition, photosensitive element, cured product, semiconductor device, method for forming resist pattern, and method for producing circuit substrate

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170261852A1 (en) * 2014-11-26 2017-09-14 Hitachi Chemical Company, Ltd. Photosensitive resin composition, photosensitive element, cured product, semiconductor device, method for forming resist pattern, and method for producing circuit substrate

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