JP2001053643A - 識別システム - Google Patents

識別システム

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JP2001053643A
JP2001053643A JP2000036688A JP2000036688A JP2001053643A JP 2001053643 A JP2001053643 A JP 2001053643A JP 2000036688 A JP2000036688 A JP 2000036688A JP 2000036688 A JP2000036688 A JP 2000036688A JP 2001053643 A JP2001053643 A JP 2001053643A
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coil
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mat
interrogator
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JP2000036688A
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Takeshi Wanaka
剛 和中
Toshiaki Nakao
敏章 中尾
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最適な磁界の状態を考慮することによって、
識別対象者を正確に識別することができる識別システム
の構造を提供する。 【解決手段】 信号を送受信するループコイル1aを備
えた質問器4を備える一方、前記信号によって発生する
磁界を電力に変換する電力変換回路と、電力変換回路か
ら供給される電力によって駆動する、識別情報を記憶し
た記憶回路及び、前記信号を受信すると共に、前記識別
情報を質問器4に送信する送受信回路及びコイル3bと
を具備した応答器3を備えた識別システムにおいて、質
問器4のループコイル1aの中心軸方向と、応答器3の
コイル3bの中心軸方向とを、略同一方向に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老人介護施設、福
祉施設、痴呆症老人を抱える一般家庭等で用いられる識
別システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢者の増加に伴って、老人介護
施設等が急速な勢いで建設され、その内部には、介護者
の負担を軽減するために、各種の管理システムが構築さ
れている。その管理システムの中には、施設内に居住す
る老人の出入りを管理する個人識別システムが提案され
ており、特開平7−283766号が開示されている。
図13は、その個人識別システムを示す図であって、
(a)は該識別システムの構成図、(b)は該識別シス
テムで用いられるIDタグTを示す模式図である。
【0003】該識別システムは、老人介護施設等の出入
り口に設けられるドア20の近傍の、入口側及び出口側
双方の床面に、その床面に対して垂直な方向に磁界を発
生させるアンテナを埋設したマットMが敷設されると共
に、マットMに埋設されたアンテナを介して質問信号を
送信する質問器Qが、信号線を介して夫々のマットMと
接続されている。質問信号を受信するIDタグTは、図
13(b)に示すように、識別対象者Xの足の指に嵌め
られ、その略環状の筐体内部には、電力変換回路と、信
号の変復調を行う送受信回路と、識別対象者の識別情報
を記憶する記憶回路と、略環状の筐体に沿ってコイル状
に巻かれたアンテナ部とを備えている。
【0004】そして、IDタグTを嵌めた識別対象者X
が、質問電波を送信しているマットMの上を通過する
と、IDタグTの電力変換回路が、質問電波の磁界を電
力に変換して各部の回路に電力を供給すると共に、送受
信回路によって質問電波に含まれる質問信号の変復調を
行って、質問器Qからの質問信号であることを認識する
と、記憶回路に記憶された識別信号を送受信回路に出力
し、アンテナ部より、その識別信号を含んだ信号を変調
し応答電波をマットMに送信する。その応答電波を内蔵
するアンテナで受信したマットMは、その応答電波に含
まれる識別信号を、質問器Qを介して制御装置Cに送信
する。制御装置Cには、識別対象者Xの行動を管理する
管理情報と、識別対象者Xの識別情報とが対応づけられ
て記録されており、制御装置Cに接続された表示装置D
を介して、識別対象者Xの誰が外出したか、管理情報に
違反している等を表示し、老人介護施設等の管理人が状
況を把握できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、IDタグT
のコイルとマットMのアンテナとの相対的位置関係は、
IDタグTの識別対象者への装着状態によって変化する
ので、質問信号及び識別信号の送受信のやり難い相対的
な位置関係となることもある、質問信号及び識別信号の
送受信が十分になされないようなことになってしまう
と、識別対象者を正確に識別することができなくなる恐
れがある。
【0006】上述のような構成の識別システムにあって
は、マットMに埋設されたアンテナの磁界は、概ね床面
に対して垂直な方向に発生するように構成されると共
に、識別対象者の足の指に嵌められたIDタグTに備え
たアンテナは、IDタグTの略環状の筐体に沿ってコイ
ル状に巻かれた構成となっている。人の足の指先の方向
は、床面に接するときに床面と平行となるので、識別対
象者Xの足の指に嵌められたIDタグTに備えたアンテ
ナが発生する磁界の方向は、床面と平行な方向となる。
従って、マットMのアンテナが発生する磁界の方向と、
IDタグTのアンテナが発生する磁界の方向とは、直交
する(垂直になる)こととなる。
【0007】ここで、図14に基づいて、近接する2つ
のコイル状アンテナの相対的な位置関係によって、2つ
のコイル状アンテナを貫く磁束(磁界)の密度がどのよ
う変化するかを説明する。図14は、コイル状アンテナ
の配置による磁束(磁界)の変化の様子を示す模式図で
あり、(a)は送信側アンテナAと受信側アンテナBと
が平行な向きに設置された場合、(b)は送信側アンテ
ナAが、受信側アンテナに対してやや傾いて設置された
場合、(c)は送信側アンテナAが、受信側アンテナB
に対して垂直な向きに設置された場合を示す図である。
図14に示すように、受信側アンテナBを床面に対して
平行に設置し、送信側アンテナAを床面に対して平行か
ら、垂直な方向に向くように傾きを変化させていくと、
受信側アンテナB内を通る磁束(磁界)が減少していく
ことが分かる。
【0008】従って、従来の識別システムにあっては、
IDタグTのアンテナが受ける磁界の状態が考慮されて
おらず、上述のように、マットMとIDタグとの通信状
態を考慮すると磁界が不適切な状態となるため、マット
MとIDタグT間で送受信される信号のレベルが低く、
通信が十分に行われない場合が生じ、それに伴って、識
別対象者Xを正確に識別することができない場合がある
という問題点があった。
【0009】本発明は、上記の問題点に鑑みて成された
ものであり、その目的とするところは、最適な磁界の状
態を考慮することによって、識別対象者を正確に識別す
ることができる識別システムの構造を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にあ
っては、信号を送受信するコイルを具備した質問器を備
える一方、前記信号によって発生する磁界を電力に変換
する電力変換回路と、前記電力変換回路から供給される
電力によって駆動する、識別情報を記憶した記憶回路及
び、前記信号を受信すると共に、前記識別情報を前記質
問器に送信する送受信回路及びコイルとを具備した応答
器を備えた識別システムにおいて、前記質問器のコイル
の中心軸方向と、前記応答器のコイル中心軸方向とが、
略同一方向に構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の識別システムの構成に加え、前記質問器のコイル
は、その中心軸方向が床面に対して略垂直方向となるよ
うに敷設される一方、前記応答器は、識別対象者に装着
されると共に、そのコイルの中心軸方向が、前記床面の
略垂直方向を向くように構成されていることを特徴とす
るものである。
【0012】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
記載の識別システムの構成に加え、前記質問器のコイル
は、マットに沿って形成されると共に、中心軸方向が前
記マットの垂直方向となるように敷設される一方、前記
応答器は、識別対象者に装着されると共に、そのコイル
の中心軸方向が、前記マットの略垂直方向になるように
構成されていることを特徴とするものである。
【0013】請求項4記載の発明にあっては、請求項2
又は請求項3何れか記載の識別システムの構成に加え、
前記応答器は、前記識別対象者の足の土踏まずに近接す
るよう、前記識別対象者の履物に設けられていることを
特徴とするものである。
【0014】請求項5記載の発明にあっては、請求項2
又は請求項3何れか記載の識別システムの構成に加え、
前記応答器は、前記識別対象者に履かせるズボンの裾部
に装着されることを特徴とするものである。
【0015】請求項6記載の発明にあっては、請求項2
乃至請求項5何れか記載の識別システムの構成に加え、
前記応答器を保護するよう、前記応答器を被包する保護
部材が設けられたことを特徴とするものである。
【0016】請求項7記載の発明にあっては、請求項6
記載の識別システムの構成に加え、前記保護部材は、窒
息防止用の貫通孔が設けられたことを特徴とするもので
ある。
【0017】請求項8記載の発明にあっては、請求項3
乃至請求項7何れか記載の識別システムの構成に加え、
前記質問器は、前記マットに一体に設けられたことを特
徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本実施形態に係る識別システムに
ついて、図1乃至図12に基づいて詳細に説明する。図
1は、本実施形態に係る識別システムの応答器3と、マ
ット状アンテナ1を示す斜視図である。図2は、本実施
形態に係る識別システム全体を示す構成図である。ま
ず、図2に基づいて、本実施形態に係る識別システムの
構成について説明する。本実施形態に係る識別システム
は、ドア20の入り口側又は出口側双方の床面に、その
床面に対して概ね垂直な方向に磁界を発生させるマット
状アンテナ1の上にマット2が敷設されると共に、その
マット2と、アンテナ1を介して質問信号を送信する質
問器4とが信号線を介して接続され、さらに、信号線を
介して質問器4とホストコンピュータ5とが接続されて
いる。
【0019】質問器4は、予め登録された識別情報を音
声により報知するとともに、その表面に設けられた表示
部4aに識別情報を表示するようになっており、本実施
形態の識別システムにあっては、従来の識別システムが
具備していた表示装置Dを省略している。また、ホスト
コンピュータ5は、質問器4から識別情報が出力される
と、出力された識別情報及びその出力時間等の情報を記
憶するとともに、出力された識別情報と識別対象者10
に関する予め記憶された個人情報とを比較することによ
って、ナースコール(介護者を呼出す信号)を出力した
り、外部機器(図示せず)へ所定の情報を出力するよう
になっている。
【0020】以下に、識別システムの各装置の詳細な構
成について説明する。はじめに、該識別システムで用い
るマット状アンテナ1及びマット2の構成について、図
1乃至図6に基づいて説明する。図3及び図4は、本実
施形態に係る識別システムで用いられるマットの構成
図、図5及び図6は、該識別システムで用いられる別の
実施形態のマットの構成図であって、夫々図3及び図5
は平面図、図4及び図6は断面図を表している。
【0021】マット状アンテナ1は、一例として、図1
及び図4に示すように、平面視略長方形状に形成される
と共に、その周縁部の上下にテーパ1dが形成され、ゴ
ム材等で被服されたリッツ線又は耐熱ビニル絶縁電線を
用いて、環状に形成されたループコイル1aが平板部材
1bに収容されてなり、そのループコイル1aから、同
軸ケーブル又はビニルキャブタイヤ長円形コード等で構
成された、質問器4と接続する信号線1cが導出されて
いる。このマット状アンテナ1は、例えば、図2に示す
ように、識別対象者10の出入りするドア20の手前の
床面に設置され、マット2によって覆われている。
【0022】また、図1、図3、図4に示すように、マ
ット状アンテナ1のループコイル1aは、マット2に覆
われるマット状アンテナ1の一部をなし、マット状アン
テナ1の発生する磁界の方向は、マット2及び床面に対
して垂直な方向になるように構成されている。さらに、
マット状アンテナの別の実施形態として、図5及び図6
に示すように、ループコイル1aを、マット2の内部に
一体に設け、マット2に沿って配設し、部品点数を少な
くするように構成しても良い。
【0023】次に、該識別システムで用いる応答器3及
びその応答器3を保護する保護部材6について、図1、
図7乃至図9に基づいて説明する。図7は、本実施形態
の識別システムで用いる応答器の構造図、図8は応答器
3を保護する保護部材6の構成図、図9は応答器3を保
護する異なる保護部材6の構成図である。図7に示す応
答器3は、ループコイル1aから送信された質問信号を
受信すると、識別対象者10を識別するための識別情報
を含んだ応答信号を、ループコイル1aへ送信するもの
であり、その内部には、略円柱状の磁性材料で構成され
たコア3a、コア3aに巻回されるコイル3b、制御部
3c、封止材3dを備えている。尚、識別情報として
は、例えば、識別対象者10を特定する番号等がある。
【0024】制御部3cは、電力変換回路、送受信回
路、記憶回路等を内蔵しており、制御部3cは、その内
部の電力変換回路により、コア3aに巻回されたコイル
3bが受けた特定の電磁波のエネルギーを電力に変換
し、各回路に供給するように構成されている。この変換
される電力量は、コア3aに巻回されたコイル3bの受
ける誘導電磁界の強度に比例するようになっている。マ
ット状アンテナ1の表面近くでの誘導電磁界の強度は、
マット2の表面でのマット状アンテナ1による磁束の方
向は、図1に示すように、概ねマット2の表面と略垂直
な方向であるので、マット状アンテナ1の設置平面に直
交する方向、すなわちループコイル1aの軸方向(ルー
プコイル1aの巻回方向に対して垂直な方向)が最も強
くなっているので、コイル3bの中心軸方向と、ループ
コイル1aの中心軸方向とを略平行となるように構成す
ると良い。
【0025】また、制御部3cに設けられる送受信回路
は、電力変換回路からの電力の供給を受けて、マット状
アンテナ1aから送信される質問信号と、記憶回路に記
憶された識別対象者の識別信号を含んだ応答電波の変復
調を行うようになっている。封止材3dは、例えば、ガ
ラス又はプラスチックよりなり、コイル3b、コア3a
及び制御部3cを封止するようになっている。そして、
図8に示すように、応答器3は、保護部材6により封入
されることにより被包されて保護され、保護部材6は、
例えば、発泡ゴム等の材料から構成されている。また、
図9に示すように、誤って、飲み込まれた場合でも、窒
息しないように、窒息防止用の貫通孔6aを穿設しても
良い。
【0026】次に、保護部材6に被包された応答器3
を、識別対象者10に装着させる方法について、図10
乃至図12に基づいて説明する。図10は識別対象者に
履かせる履物を示す模式図、図11は識別対象者に履か
せる異なる履物を示す図であり、(a)は正面図、
(b)は側面図である。応答器3は、図10又は図11
に示すように、識別対象者10の足の土踏まずに近接す
るよう、識別対象者10の履物10a、10cの側部1
0bに設けられる。
【0027】履物10a、10c夫々の側部10bに設
けられる応答器3は、コイル3bの受ける特定の電磁波
が変換されてなる電力を十分に確保するために、コイル
3bの中心軸方向が、マット状アンテナ1の表面近くで
の誘導電磁界の強度が最も大きくなる方向であるループ
コイル1aの中心軸方向と略平行になる状態で、履物1
0a、10cの側部10bに取付けられる。従って、履
物10a、10cの側部10bに設けられた応答器3
は、識別対象者10がマット2を踏んで通過する際、識
別対象者10がマット2を踏んでいる間、コイル3bの
中心軸方向が、ループコイル1aの中心軸方向と略平行
になるよう保持されて、コイル3bの受ける特定の電磁
波が変換されてなる電力を十分に確保できるようにな
り、ループコイル1aとの間で効率良く確実に信号の送
受信を行うことができるようになっている。
【0028】また、履物10cにあっては、図11に示
すように、履物の幅方向の両側部をつなぐ帯状10dで
止めるようになっているもので、帯10dの裏面には、
帯10dと同形状のマジックテープ10daが縫い付け
られている。また、帯10dの一端は、側部10bに断
面視U字状に縫いつけられており、応答器3は側部10
bの、帯10dと履物10cとの間に出来た袋状の隙間
に挿入する。このように構成することにより、履物10
cに応答器3を簡単に取りつける事が可能になると共
に、袋状の隙間の開口上部を縫い付けることによって、
自然に抜け落ちたり、識別対象者10によって取り外さ
れることがなくなる。
【0029】次に図12に基づいて、応答器3をズボン
10fに取付けた実施形態について説明する。図12
(a)は別の実施形態の応答器3の構成図、図12
(b)はその応答器3をズボン10fに備え付けたとこ
ろを示す模式図である。略矩形箱状の保護部材7は、前
述した保護部材6と同様の材料により構成され、その表
面には、窒息防止用の貫通孔7aが設けられ、識別対象
者10が履いているズボン10fの裾部に、保護部材8
の上端から下端にかけて、糸8等で縫い付けられて、応
答器3に具備されたコイル3bの中心軸方向が、ループ
アンテナ1aの中心軸方向と略平行になるように保持さ
れ、最も効率良く信号の送受信が行われるように構成さ
れている。保護部材8の表面には、介護者等がズボン1
0fの裾部に、応答器3を取付ける際に、その取付け方
向を誤ることのないよう、上下方向が明示されている。
また、糸8等でズボン10fに縫い付けたことによっ
て、洗濯等で応答器3が容易に外れることがないと共
に、識別対象者10が取り外そうとしても、容易に外れ
ないようになっている。
【0030】次に、本実施形態の識別システムの動作を
詳細に説明する。マット状アンテナ1は、質問器4から
常時入力されている質問信号を送信する。この質問信号
は、例えば、数百k毎秒の周波数を使用し、浸透性が良
く、ゴム、人体、ガラス、プラスチック、紙等の非伝導
体がマット状アンテナ1と質問器4との間に介在してい
ても、十分に交信が可能であり、マット状アンテナ1を
覆うよう設置されたマット2も、交信の支障とはならな
いようになっている。
【0031】ここで、識別対象者10が、質問信号を送
信しているマット状アンテナ1を覆うマット2上に、応
答器3を取付けた履物10a、10cを履いて、又は保
護部材8を縫付けたズボン10fを履いて踏み込むと、
履物10a等に設けた応答器3とマット状アンテナ1と
が十分に接近し、質問電波が応答器3のコイル3bに受
信される。そうすると、応答器3は、その制御部3cの
送受信回路が、コイル3bの受信した質問電波に含まれ
る質問信号を検出し、制御部3cの記憶回路に予め記憶
された識別信号を読み出して変調し、応答電波としてマ
ット状アンテナ1へ向かって送信する。
【0032】次に、質問器4は、その応答電波を受信し
て応答器3から送信されたものであるか否かをチェック
し、間違いなく、応答器3から送信されたものであるこ
とが確認された場合、応答電波中の識別信号(識別情
報)を音声により報知するとともに、表示部4aに表示
し、さらに、ホストコンピュータ5に出力する。ホスト
コンピュータ5は、質問器4から識別情報が出力される
と、前述したように、識別情報及びその出力時間等の情
報を記憶すると共に、出力された識別情報と識別対象者
10に関する予め記憶された個人情報とを比較すること
によって、ナースコールを出力したり、外部機器へ所定
の情報を出力し、管理者に対して、識別対象者10の出
入りを知らせる警報を出力する。
【0033】このように構成することによって、応答器
3のコイル3bの中心軸方向は、マット2の垂直方向で
あって、ループコイル1aの中心軸方向であるから、応
答器3のコイル3bとループコイル1aとの間の送受信
がやり易くなり、質問電波及び応答電波の送受信が十分
になされるようになるので、識別対象者10を正確に識
別することができる。また、応答器3は、履物10a等
に設けられるのであって、識別対象者10に直接装着さ
れないので、識別対象者10によって、無理矢理外され
る恐れがない。さらに、応答器3は、保護部材6又は7
により被包されて保護されているので、外殻がガラスに
より形成されるようなことがあっても壊れにくくなり、
応答器3が壊れた場合であっても、保護部材6又は7に
よって保護されているため、識別対象者10が破損した
応答器3の破片により怪我をすることを防止することが
できる。
【0034】また、保護部材6又は7に、窒息防止用の
貫通孔6a、7aが設けることにより、誤って保護部材
6又は7ごと応答器3を飲み込んでしまっても窒息する
ことがない。さらに、履物10a等における土踏まずに
近接する側部10bには、履物10a等における他の箇
所に比較して、識別対象者10が履物10a等を履いた
ときに、荷重がかかりにくいから、履物10a等に応答
器3が設けられていることが、識別対象者10によって
気付かれにくく、ひいては、識別対象者10による応答
器3の取り外しを防止することができる。
【0035】また、履物10a等における土踏まずに近
接する側部10bは、履物10a等を履いていない足で
踏みつけられても、爪先部分や踵部分に比較して凹状に
なっているから、土踏まずに近接する側部10bとは反
対側の側部を回動支点として回動するようにして倒れる
と、爪先部分及び踵部分とのようには荷重が直接かから
ない状態となるので、この側部10bに設けられた応答
器3が傷みにくくなる。さらに、履物10a、10c
は、一般に、衣服に比較して、所有点数が少ないから、
識別対象者10の所有する全ての履物10a、10cに
応答器3を装着しても、装着作業に手間がかかることは
ない。
【0036】なお、本実施形態では、ホストコンピュー
タ5が設けられているが、例えば、識別情報の記憶機能
や外部機器との連動が不要な場合は、設けられなくても
よい。また、マット2、マット状アンテナ1及び質問器
4がそれぞれ1箇所に設置されているが、何れの部材
も、1箇所に設置することに限定するわけではなく、複
数箇所に設けられてもよい。さらに、識別が可能であれ
ば、履物10a又は10c、ズボン10fに限定される
ものではない。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、質問器
が具備するコイル(ループコイル)の中心軸方向と、応
答器が具備するコイルの中心軸方向とを、略同一の方向
に構成したことによって、質問器のループコイルと応答
器のコイルとの間の磁界の状態が最適な状態となって、
信号の送受信が十分に行われるようになるので、正確に
情報の識別(識別対象者の識別)を行うことができると
いう効果を奏する。
【0038】請求項2記載の発明にあっては、応答器が
具備するコイルの中心軸方向は、床面に対して略垂直な
方向であって、質問器が具備するコイル(ループコイ
ル)の中心軸方向と略同一方向であるから、応答器のコ
イルと質問器のループコイルとの間の送受信がやり易く
なり、信号の送受信が十分になされるようになるので、
識別対象者を正確に識別することができるという効果を
奏する。
【0039】請求項3記載の発明にあっては、応答器が
具備するコイルの中心軸方向は、マットの垂直方向であ
って、質問器が具備するコイル(ループコイル)の中心
軸方向と略同一方向であるから、応答器のコイルと質問
器のループコイルとの間の送受信がやり易くなり、信号
の送受信が十分になされるようになるので、識別対象者
を正確に識別することができるという効果を奏する。
【0040】請求項4記載の発明は、請求項2又は請求
項3記載の発明の効果に加えて、履物の土踏まずに近接
する箇所には、履物における他の箇所に比較して、識別
対象者が履物を履いたときに、荷重がかかりにくいか
ら、履物に応答器が設けられていることが、識別対象者
によって気付かれにくく、ひいては、識別対象者による
応答器の取り外しを防止することができるという効果を
奏する。
【0041】請求項5記載の発明にあっては、請求項2
又は請求項3記載の発明の効果に加えて、応答器が設け
られていることが、識別対象者によって気付かれにく
く、ひいては、識別対象者による応答器の取り外しを防
止することができるという効果を奏する。
【0042】請求項6記載の発明にあっては、請求項2
乃至請求項5何れか記載の発明の効果に加えて、応答器
は、保護部材により被包されて保護されるから、外殻が
壊れ易い材料により形成されても壊れにくくなり、応答
器が壊れた場合であっても、保護部材によって保護され
ているため、識別対象者が破損した応答器の破片により
怪我をすることを防止することができるという効果を奏
する。
【0043】請求項7記載の発明にあっては、請求項6
記載の発明の効果に加えて、保護部材には、窒息防止用
の貫通孔が設けられているから、誤って、保護部材ごと
応答器を飲み込んでしまっても、窒息し難くなるという
効果を奏する。
【0044】請求項8記載の発明は、請求項3乃至請求
項7何れか記載の発明の効果に加えて、質問器が具備す
るコイル(ループコイル)は、マットと一体に設けられ
ているから、マットと質問器のループコイルとを別体に
している場合に比較して、部品点数を少なくすることが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る識別システムの応答器3と、
マット状アンテナ1を示す斜視図である。
【図2】本実施形態に係る識別システム全体を示す構成
図である。
【図3】本実施形態に係る識別システムで用いられるマ
ットの平面図である。
【図4】本実施形態に係る識別システムで用いられるマ
ットの断面図である。
【図5】本実施形態に係る識別システムで用いられる別
の実施形態のマットの平面図である。
【図6】本実施形態に係る識別システムで用いられる別
の実施形態のマットの断面図である。
【図7】本実施形態の識別システムで用いる応答器の構
造図である。
【図8】本実施形態の応答器3を保護する保護部材6の
構成図である。
【図9】本実施形態の応答器3を保護する異なる保護部
材6の構成図である。
【図10】識別対象者に履かせる履物を示す模式図であ
る。
【図11】識別対象者に履かせる異なる履物を示す図で
あり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図12】(a)は別の実施形態の応答器3の構成図、
(b)はその応答器3をズボン10fに備え付けたとこ
ろを示す模式図である。
【図13】従来の個人識別システムを示す図であって、
(a)は該識別システムの構成図、(b)は該識別シス
テムで用いられるIDタグTを示す模式図である。
【図14】コイル状アンテナの配置による磁束(磁界)
の変化の様子を示す模式図であり、(a)は送信側アン
テナAと受信側アンテナBとが平行な向きに設置された
場合、(b)は送信側アンテナAが、受信側アンテナに
対してやや傾いて設置された場合、(c)は送信側アン
テナAが、受信側アンテナBに対して垂直な向きに設置
された場合を示す図である。
【符号の説明】
1a ループコイル(コイル) 2 マット 3 応答器 3b コイル 4 質問器 6 保護部材 7 保護部材 6a 貫通孔 7a 貫通孔 10 識別対象者 10a 履物 10c 履物 10f ズボン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号を送受信するコイルを具備した質問
    器を備える一方、前記信号によって発生する磁界を電力
    に変換する電力変換回路と、前記電力変換回路から供給
    される電力によって駆動する、識別情報を記憶した記憶
    回路及び、前記信号を受信すると共に、前記識別情報を
    前記質問器に送信する送受信回路及びコイルとを具備し
    た応答器を備えた識別システムにおいて、前記質問器の
    コイルの中心軸方向と、前記応答器のコイル中心軸方向
    とが、略同一方向に構成されていることを特徴とする識
    別システム。
  2. 【請求項2】 前記質問器のコイルは、その中心軸方向
    が床面に対して略垂直方向となるように敷設される一
    方、前記応答器は、識別対象者に装着されると共に、そ
    のコイルの中心軸方向が、前記床面の略垂直方向を向く
    ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    識別システム。
  3. 【請求項3】 前記質問器のコイルは、マットに沿って
    形成されると共に、中心軸方向が前記マットの垂直方向
    となるように敷設される一方、前記応答器は、識別対象
    者に装着されると共に、そのコイルの中心軸方向が、前
    記マットの略垂直方向になるように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の識別システム。
  4. 【請求項4】 前記応答器は、前記識別対象者の足の土
    踏まずに近接するよう、前記識別対象者の履物に設けら
    れていることを特徴とする請求項2又は請求項3何れか
    記載の識別システム。
  5. 【請求項5】 前記応答器は、前記識別対象者に履かせ
    るズボンの裾部に装着されることを特徴とする請求項2
    又は請求項3何れか記載の識別システム。
  6. 【請求項6】 前記応答器を保護するよう、前記応答器
    を被包する保護部材が設けられたことを特徴とする請求
    項2乃至請求項5何れか記載の識別システム。
  7. 【請求項7】 前記保護部材は、窒息防止用の貫通孔が
    設けられたことを特徴とする請求項6記載の識別システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記質問器は、前記マットに一体に設け
    られたことを特徴とする請求項3乃至請求項7何れか記
    載の識別システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006095037A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Keakomu:Kk ナースコールシステム

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