JP2019139343A - 無線タグ複合体、衣類及び見守りキット - Google Patents

無線タグ複合体、衣類及び見守りキット Download PDF

Info

Publication number
JP2019139343A
JP2019139343A JP2018019893A JP2018019893A JP2019139343A JP 2019139343 A JP2019139343 A JP 2019139343A JP 2018019893 A JP2018019893 A JP 2018019893A JP 2018019893 A JP2018019893 A JP 2018019893A JP 2019139343 A JP2019139343 A JP 2019139343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless tag
container
clothing
complex
garment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018019893A
Other languages
English (en)
Inventor
義之 永井
Yoshiyuki Nagai
義之 永井
聡 久保
Satoshi Kubo
聡 久保
千尋 田中
Chihiro Tanaka
千尋 田中
勝正 鴻野
Katsumasa Kono
勝正 鴻野
大策 山本
Daisaku Yamamoto
大策 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gunze Ltd filed Critical Gunze Ltd
Priority to JP2018019893A priority Critical patent/JP2019139343A/ja
Publication of JP2019139343A publication Critical patent/JP2019139343A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Abstract

【課題】容易に衣類から取り外すことができず、また衣類とともに洗濯可能な無線タグ複合体を提供する。【解決手段】被保護者が着用する衣類100と一体で用いられる無線タグ複合体1であって、前記衣類を一意に特定可能な識別情報が記憶された記憶部と、前記記憶部に記憶された識別情報を外部に発信する無線通信部と、前記記憶部及び前記無線通信部を被覆する被覆部と、を含む無線タグモジュール3と、樹脂または繊維構造物で構成され、前記無線タグモジュール3を内包する収容体2と、を備えて構成され、前記収容体2の外表面に前記衣類100への取付機構5が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、被保護者が着用する衣類と一体的に用いられる無線タグ複合体、衣類及び見守りキットに関する。
認知症を患った高齢者などの被保護者が、家族や保護者(以下、「保護者など」と記す。)が気付かないうちに、病院や介護施設から抜け出して徘徊して、行方不明となったり事故に遭遇したりといった社会問題が増えている。
また、学校の登下校や習い事のために外出した学童の安全を確保するために、通学路などに監視カメラが設置され、監視員が配置されるなどの様々な対策が講じられている。
特許文献1には、徘徊者に対してGPS(Global Positioning System)端末を装着することにより位置確認及び捜索を可能にした徘徊者用位置検知器付き衣服が提案されている。
特許文献2には、GPS機能を備えた高価な端末を被保護者に持たせることなく、被保護者の行動を見守ることが可能な位置情報通知システムが提案されている。
当該位置情報通知システムは、移動する被保護者に所持させ、かつ、識別情報を有しているが位置情報は有していない近距離無線通信機器と、移動する被保護者に所持させるのではなく、目的地に向かって移動する前記被保護者を所要の地点で検出できるように前記目的地までの経路の近傍に、あらかじめ複数存在している状態となるように前記経路の近傍にいる者に所持させ、かつ、GPS衛星からの信号により位置情報を取得可能な基地局端末と、前記基地局端末より送信された情報が登録される管理サーバと、を備えている。
近距離無線通信機器としてビーコン発信装置が好適に用いられる。高齢者などの見守り対象にビーコン発信装置を持たせ、適所に配置したビーコン受信装置によって、ビーコン発信装置から発信されるビーコンを受信し、ビーコンの受信情報から見守り対象の位置を推定し、いち早く危険を察知できる見守りシステムが構築可能になる。なお、近距離無線通信機器はビーコン発信装置に限らず、他の周波数帯域を利用する様々な無線タグを用いることができ、またアクティブ型の無線タグのみならずパッシブ型の無線タグを用いることもできる。
特許文献3には、無線タグを商品に添付して販売管理する無線タグ通信装置が開示されている。このように従来の無線タグは、商品に対して着脱可能に取り付けられ、一つの無線タグが様々な商品に繰返し使用されるように構成されていた。
特開2003−239118号公報 特許第5891468号公報 特開2017−4041号公報
特許文献1や特許文献2に開示された被保護者の位置を検知するシステムでは、GPS端末や近距離無線通信機器の一例であるビーコン発信装置を被保護者が常時所持している必要があるが、被保護者がこのような発信装置の装着を好まず、自ら取り外す虞があった。
本発明の目的は、上述した問題に鑑み、容易に衣類から取り外すことができず、また衣類とともに洗濯可能な無線タグ複合体、衣類及び見守りキットを提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による無線タグ複合体の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、被保護者が着用する衣類と一体で用いられる無線タグ複合体であって、前記衣類を一意に特定可能な識別情報が記憶された記憶部と、前記記憶部に記憶された識別情報を外部に発信する無線通信部と、前記記憶部及び前記無線通信部を被覆する被覆部と、を含む無線タグモジュールと、樹脂または繊維構造物で構成され、前記無線タグモジュールを内包する収容体と、を備えて構成され、前記収容体の外表面に前記衣類への取付機構が設けられている点にある。
樹脂または繊維構造物で構成された収容体に無線タグモジュールが収容され、収容体の外表面に設けられた取付機構を介して無線タグモジュールが衣類に取り付けられることにより、無線タグモジュールから発信される識別情報に基づいて当該衣類が一意に特定され、当該衣類を着用している被保護者の存在が認識されるようになる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記収容体の外表面のうち前記取付機構が設けられた面とは異なる面に、前記識別情報と一意に関連付け可能なコード情報が付されている点にある。
取付機構を介して衣類に取り付けられた収容体を目視できる外表面、つまり取付機構が設けられた面とは異なる面に識別情報と一意に関連付け可能なコード情報が付されることで、無線タグモジュールから発信される識別情報を受信しなくても、当該コード情報を読み取ることにより識別情報を認識できるようになり、無線タグモジュールが取り付けられた衣類の管理などが容易に行なえるようになる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、前記収容体は、前記無線タグモジュールを内部に収容可能に、袋状に構成されている点にある。
収容体と無線タグモジュールが個々に製造された後に、製造現場以外でも収容体に無線タグモジュールを収容することが可能になる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記取付機構が、前記衣類に接着固定する接着樹脂層、または、前記衣類に係合固定可能な係合部で構成されている点にある。
無線タグモジュールが収容された樹脂または繊維構造物で構成された収容体を衣類に取り付ける取付機構として、接着樹脂層または係合部が収容体の外表面に設けられることが好ましく、接着樹脂層を設ける場合には接着層を介して衣類に接着固定でき、係合部を設ける場合には係合部を介して衣類に係合固定できる。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第四の特徴構成に加えて、前記収容体の外表面の少なくとも一部に繊維構造物からなる層が設けられ、前記接着樹脂層がホットメルト樹脂を含む熱可塑性樹脂で構成され、前記繊維構造物からなる層の繊維間に前記熱可塑性樹脂の一部が含浸されている点にある。
収容体の外表面に備えた繊維構造物からなる層に形成された接着樹脂層を衣類に対向するように配置して加熱することにより、接着樹脂層を構成する熱可塑性樹脂が溶融して衣類の繊維間に含浸して収容体と衣類が接合される。当該熱可塑性樹脂の一部は予め収容体の外表面に備えた繊維構造物からなる層の繊維間に含浸されているので、衣類と収容体とが強固に接合されるようになる。
本発明による衣類の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第五の特徴構成を備えた無線タグ複合体に備えた熱可塑性樹脂の少なくとも一部が、前記衣類を構成する繊維構造物の繊維間に含浸され、前記収容体が前記衣類から離脱困難に取り付けられている点にある。
収容体の外表面に備えた繊維構造物からなる層に形成された接着樹脂層を衣類に対向するように配置して加熱することにより、接着樹脂層を構成する熱可塑性樹脂が溶融して衣類の繊維間に含浸して収容体と衣類が接合され、収容体が強固に接合された衣類が得られる。
本発明による見守りキットの特徴構成は、同請求項7に記載した通り、上述の第一から第五の何れかの特徴構成を備えた無線タグ複合体と、前記無線タグ複合体が前記取付機構を介して離脱困難に取り付け可能な衣類と、を含む点にある。
識別情報が個々に異なる無線タグ複合体と、サイズや形態の異なる様々な衣類とを見守りキットとして組み合わせることにより、様々な状況で無線タグ複合体を衣類に固定することができ、製造工程や流通形態の自由度を高めることができるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、容易に衣類から取り外すことができず、また衣類とともに洗濯可能な無線タグ複合体、衣類及び見守りキットを提供することができるようになった。
(a)は無線タグの一例を示す外観説明図、(b)は無線タグの他の例を示す外観説明図、(c)は無線タグ複合体の一例を示す説明図、(d)は無線タグ複合体の他の例を示す説明図である。 本発明による無線タグ複合体が設けられる衣類の説明図であり、(a)は見守り無線タグが収容されたトランクスの正面図、(b)は見守り無線タグが収容されたショーツの正面図、(c)は前身頃に見守り無線タグが収容されたシャツの正面図、(d)は袖部に見守り無線タグが収容されたシャツの側面図である。 (a)は電磁誘導方式のパッシブ無線タグの説明図、(b)は電池と一体化されたアクティブ無線タグの説明図、(c)は電波方式のパッシブ無線タグの説明図である。 (a)は収容体が被覆部と兼用され、被覆部の外表面に設けられた取付機構が接着樹脂層である場合の衣類への取付け態様の説明図、(b)は被覆部とは別体で構成され、収容体の外表面に設けられた取付機構が接着樹脂層である場合の衣類への取付け態様の説明図、(c),(d)は収容体が被覆部と兼用され、被覆部の外表面に設けられた取付機構が係合部である場合の衣類への取付け態様の説明図である。 (a),(b),(c)は、収容体のうち取付機構が設けられた面とは異なる面に付されたコード情報の説明図である。
以下、本発明による無線タグ複合体、衣類及び見守りキットを説明する。
図1(a)に示すように、無線タグ複合体1は、被保護者が着用する衣類と一体で用いられ、無線タグモジュール3と無線タグモジュール3を内包する収容体2とで構成されている。図1(b)に示すように、無線タグ複合体1は収容体2に設けられた取付機構5を介して衣類100に着脱困難に取り付けられて使用される。
無線タグモジュール3は、保護施設で保護される認知症患者などの被保護者の所在確認のために使用され、BLE端末、アクティブRFID、パッシブRFIDなどが好適に用いられる。
BLEとは、Bluetooth Low Energyの略語(Bluetoothは登録商標)であり、低消費電力の近距離無線通信インタフェースをいい、BLE端末とはBLEが組み込まれたバッテリ内蔵の端末装置をいい、自身の識別情報を無線発信する機能を有するBLE端末は無線タグとして利用可能であり、特にビーコンと通称することがある。
図1(c)には、無線タグ複合体1として用いるビーコンの外観が示されている。被覆部35を構成する蓋体Aを備えた筒状の樹脂ケースBに、無線通信部32と、記憶部33ボタン電池型のバッテリ34が収容されて構成されている。なお、無線通信部32及び記憶部33の機能については後述する。
この例では、無線タグ複合体1は、直径が約27mm、厚さが約9mmの円盤状のケースに収容され、バッテリ11込みで重さが約9gの素子であり、半径が約30mの範囲まで電波が届くような強度で識別情報が間歇的に繰返し発信される。
上述したアクティブRFIDとはバッテリ内蔵の無線発信タグであり、パッシブRFIDとはバッテリを備えず、外部から得られた電磁波エネルギーを動力源として稼働する無線発信タグである。パッシブRFIDにはコイル状のループアンテナを備え、HF帯(短波帯13.56MHz)で使用する電磁誘導方式と、ダイポールアンテナを備え、UHF帯(極超短波900MHz帯)で使用する電波方式がある。
図3(a)には電磁誘導方式のパッシブRFIDが示され、図3(b)には電波方式のパッシブRFIDが示されている。上方に平面図が示され、下方に側面図が示されている。何れも基板30にプリントされたアンテナ31と、無線通信部32と、記憶部33を備えている。
無線通信部32にはアンテナ31で受信した外部の電磁波または電波から電力を生成する電源回路と電源回路から給電されて動作する通信回路を備えている。無線通信部32と記憶部33は集積回路で一体に構成され、アンテナ31、無線通信部32、記憶部33は図示しない被覆部で被覆されている。被覆部として樹脂などの防水性の被覆材が好適に用いられる。無線タグ複合体1が付された衣類が繰返し洗濯される場合でも、防水性の被覆材により保護されるため無線タグモジュール3に水や洗剤による損傷が生じることがない。
記憶部33には無線タグモジュール3が装着された衣類を一意に特定可能な識別情報が記憶されており、通信回路は記憶部33から読み出した識別情報を、アンテナ31を介して外部に発信するように構成されている。
図3(c)にはアクティブRFIDが例示されている。上方にバッテリを含めた側面図が示され、下方に被覆部35で一体化された側面図が示されている。アクティブRFIDは基板30にプリントされたアンテナ31と、無線通信部32と、記憶部33と、バッテリ34を備えている。無線通信部32にはバッテリ34から供給される電力を電源電圧に変換する電源回路が設けられ、電源回路から供給される電力で無線通信部32に備えた通信回路が作動して、記憶部33から読み出した識別情報を、アンテナ31を介して外部に発信するように構成されている。
BLE端末及びRFIDの何れを使用する場合でも、無線タグモジュール3は衣類を一意に特定可能な識別情報が記憶された記憶部と、記憶部に記憶された識別情報を外部に発信する無線通信部と、記憶部及び無線通信部を被覆する被覆部と、を備えて構成されている。
図4(a)には、被保護者が着用する衣類100と一体で用いられ、無線タグモジュール3と無線タグモジュール3を内包する収容体2とで構成された無線タグ複合体1が例示されている。収容体2は、無線タグモジュール3を内包する樹脂または繊維構造物で構成され、収容体2の外表面に衣類100への取付機構5が設けられている。
収容体2に無線タグモジュール3が収容され、収容体2の外表面に設けられた取付機構5を介して無線タグモジュール3が衣類100に取り付けられることにより、無線タグモジュール3から発信される識別情報に基づいて当該衣類100が一意に特定され、当該衣類100を着用している被保護者の存在が認識されるようになる。
図4(a)に示す無線タグ複合体1に備えた取付機構5は、無線タグ複合体1を衣類100に接着固定するフィルム状の接着樹脂層5Aで構成されている。接着樹脂層5Aとしてホットメルト樹脂を含む熱可塑性樹脂が好適に用いられ、衣類100の表裏何れか一方の面に接着樹脂層5Aが対向するように配置して加熱処理することにより、接着樹脂層5Aが溶融して衣類100を構成する繊維層に浸潤してアンカー効果が発揮されるようになる。なお、この例では、無線タグモジュール3の被覆部35が収容体2として兼用された例が示されている。
図4(b)には、無線タグモジュール3の被覆部35とは別体で収容体2が構成された例が示されている。収容体2は天然繊維や合成繊維を用いた編地または織地、即ち繊維構造物で構成され、ホットメルト樹脂を含む熱可塑性樹脂で構成された接着樹脂層5Aが収容体2の一方の面に沿って複数個所に設けられている。
接着樹脂層5Aは、収容体2を構成する繊維構造物の繊維間に熱可塑性樹脂の一部が含浸された層状に形成されている。なお、収容体2の全てが繊維構造物で構成されている必要はなく、収容体2の外表面の少なくとも一部に繊維構造物からなる層が設けられ、当該繊維構造物からなる層に接着樹脂層5Aが設けられていればよい。また、接着樹脂層5Aが収容体2の一方の面に沿って全面に設けられていてもよい。
収容体2の外表面に備えた繊維構造物からなる層に形成された接着樹脂層5Aを衣類100に対向するように配置して加熱することにより、接着樹脂層5Aを構成する熱可塑性樹脂が溶融して衣類100の繊維間に含浸して収容体2と衣類が強固に接合され、無線タグ複合体1が離脱困難に取り付けられた衣類100が得られるようになる。
接着剤として用いられる熱可塑性樹脂として、例えば、ポリウレタン系ホットメルト樹脂、ポリエステル系ホットメルト樹脂、ポリアミド系ホットメルト樹脂、EVA系ホットメルト樹脂、ポリオレフィン系ホットメルト樹脂、スチレン系エラストマー樹脂、湿気硬化型ホットメルト樹脂、反応型ホットメルト樹脂等が挙げられる。中でも湿気硬化型ホットメルト樹脂は、接着強度が高く、しかも短時間での接着が可能な点で特に好ましい。
収容体2は、無線タグモジュール3を内部に収容可能に、袋状に構成されていることが好ましく、このように構成しておけば、収容体2と無線タグモジュール3が個々に製造された後に、製造現場以外でも収容体2に無線タグモジュール3を収容することが可能になる。
無線タグ複合体1に備えた取付機構5は、上述した接着樹脂層5A以外に、衣類100に係合固定可能な係合部5Bで構成されていてもよい。
図4(c)には、係合部5Bとして面ファスナーが用いられた例が示されている。収容体2の外表面に複数の係止爪が植生された係合片が例えば接着固定され、衣類100の生地面に複数の係合ループが植生された係合片が例えば接着固定され、衣類100に備えた係合片に収容体2に備えた係合片を押圧することにより、収容体2と衣類100が強固に固定されるようになる。
図4(d)には、係合部5Bの他の例が示されている。衣類100に固定され、互いに対向する方向に折れ曲がった係合爪部51を備えた係合片に向けて収容体2を押し込むことにより、収容体2の角部50と係合爪部51とが係合して固定されるように構成されている。
何れの態様であっても、収容体2の外表面のうち取付機構5が設けられた面とは異なる面に、記憶部に記憶された識別情報と一意に関連付け可能なコード情報が付されるように構成されていることが好ましい。
図5(a)には、図4(a)に示した無線タグ複合体1が取付機構5を介して衣類100に接着固定された状態を示す平面視の無線タグ複合体1が示されている。収容体2のうち取付機構5が付された面との反対の面に、二次元コード情報の例であるQRコード(登録商標)が付されている。図5(b)には、縞模様状の線の太さによって数値や文字を表すバーコードが付され、図5(c)には、数字と文字が混在したコード情報が付されている。
取付機構5を介して衣類100に取り付けられた収容体2を目視できる外表面、つまり取付機構2が設けられた面とは異なる面に識別情報と一意に関連付け可能なコード情報が付されることで、無線タグモジュール3から発信される識別情報を受信しなくても、当該コード情報を読み取ることにより識別情報を認識できるようになり、無線タグモジュールが取り付けられた衣類の管理などが容易に行なえるようになる。
例えば、スマートフォンに備えたカメラなどを用いてこれらのコード情報を読み取り、識別情報と、その識別情報で特定される衣類の着用者である被保護者情報と、コード情報とが関連付けて記憶されたデータベースを備えた遠隔地のサーバにアクセスすることにより、これらのコード情報から識別情報及び被保護者を特定することができるようになる。
上述した何れかの態様を備えた無線タグ複合体1と、無線タグ複合体1が取付機構5を介して離脱困難に取り付け可能な衣類100により、見守りキットが構成される。識別情報が個々に異なる無線タグ複合体と、サイズや形態の異なる様々な衣類とを見守りキットとして組み合わせることにより、様々な状況で無線タグ複合体を衣類に固定することができ、製造工程や流通形態の自由度を高めることができるようになる。
そして、例えば当該見守りキットを入手した保護者が、無線タグ複合体1を衣類100に取り付けて、被保護者に着用してもらうことにより、被保護者が装着した無線タグ複合体1から発信される識別情報を、受信装置で受信することにより被保護者の所在をモニターすることができるようになる。
保護施設には、この様な無線タグ複合体1を備えた衣類100を身に着けた被保護者が保護されている。保護施設の建屋の出入口、居室の出入口などに見守り無線タグ1から発信された識別情報を受信可能な受信装置が設けられている。
受信装置で当識別情報が受信されると、当該受信装置の近傍に当該識別情報の無線タグ複合体1を装着した被保護者が存在していると判別され、受信装置からその旨の情報が保護者の所有する携帯端末や待機ステーションに設置された通報装置に通報される。通報に対応した保護者が、当該受信装置が設置された出入り口に急行して被保護者が無断外出しないように保護することができるようになる。
図1(d)には、無線タグ複合体1を衣類100に装着するための収容体2の外観が例示されている。左側の図は収容体2の正面図であり、右側の図は右側面図である。図中、鎖線は収容体2に収容された無線タグ複合体1を示している。
収容部2は織地または編地でなる布帛を用いて袋状に形成され、無線タグ複合体1が収容された状態で密封されている。収容体2は神社でお祓いを受けたお守り様の形状に構成され、表面には「健康お守り」などの文字が付されるとともに、無線タグ複合体1の識別情報と一意に関連付けることができるコード情報6、ここでは二次元コード情報が示されたQRコード(QRコードは登録商標である。)6が付され、裏面には衣類100の身生地に接着するためのホットメルト樹脂を用いた接着樹脂層5Aが形成されている。
被保護者用の衣類の身生地に収容体2の接着樹脂層5Aを接合して加熱することにより、無線タグ複合体1が衣類100から離脱困難な状態で衣類100に接着固定される。衣服に装着された無線タグ複合体1が気に掛かる被保護者は衣服から無線タグ複合体1を取り外そうとする傾向にあるが、収容体2がお守り様の形状に構成されていれば、昔に記憶された「お守り」という意識が働いて不用意に無線タグ複合体1を取り外そうとする行動を抑制することができる。
このように無線タグ複合体1が収容体2に密封された状態で衣類100に接着固定されるので、当該衣類自体が無線タグ複合体1から発信される固有の識別情報により一意に特定可能になる。
図2(a)には本発明の衣類の一例である男性用の肌着であるトランクス100が示され、図1(b)には女性用の肌着であるショーツ200が示され、図1(c),(d)にはアンダーシャツ300,400が示されている。
図2(a)に示すように、トランクス100は、編地で構成された前身頃102と後身頃を備え、前身頃102の前打合せ104に縦長の排尿用の開口105が形成され、上端部に胴部開口部106が形成され下端部に左右の脚部開口部107が形成されている。前身頃102のうち前中心から僅かに側方に偏った位置で胴部開口部106の直下に、肌とは反対の表側に無線タグ複合体1が収容される収容体2が接着固定されている。
図2(b)に示すように、ショーツ200は、編地で構成された前身頃102と後身頃とマチ部を備え、上端部に胴部開口部106が形成され下端部に左右の脚部開口部107が形成されている。前身頃102のうち前中心から僅かに側方に偏った位置で胴部開口部106の直下に、肌とは反対の表側に無線タグ複合体1が収容される収容体2が接着固定されている。
図2(c),(d)に示すように、アンダーシャツ300,400は、前身頃102と後身頃103と左右の袖部104,104を備え、それらを構成する編地によりラウンドネックのネックホール105、左右のアームホール109,109及び裾部108が形成されている。左右のアームホール106,106のそれぞれに袖部104,104が取り付けられている。
図2(c)の例では、前身頃102のうち前中心から僅かに側方に偏った位置で、且つ、着用した状態で腸骨より下方の位置で、肌とは反対の表側に無線タグ複合体1が収容される収容体2が接着固定され、図2(d)の例では、袖部104のうち上腕の正面側(前身頃側)に無線タグ複合体1が収容される収容体2が接着固定されている。
何れの例でも、無線タグ複合体1が収容された状態で着用者に違和感を与えないような部位、または着用者に与える違和感が少ない部位に収容体2が取り付けられている。なお、上述の例では、身生地のうち、肌とは反対側の表側に収容体2が接着固定される例を説明したが、肌に接する側に接着固定されていてもよい。また、収容体2の形状も「お守り」のような態様に限るものでもなく、無線タグ複合体1が、被保護者が着用する衣類と一体で用いられるような態様であればよい。
身生地を編成する原糸として綿等の天然繊維が好適に用いられる。天然繊維以外に、キュプラ、ビスコースレーヨン等の再生セルロース繊維、ポリエステル等の合成繊維等を用いることも可能である。ポリウレタン糸を軸に天然繊維等を巻き付けたカバリング糸を用いると、伸縮性を備えたフィット感の得られる下衣を構成することも可能になる。
身生地として天竺編、フライス編み、スムース編み、パール編等の緯編地を好適に用いることができ、コース方向が身幅に沿うように、そしてウェール方向が着丈に沿うように用いられることが好ましい。また、トランクスを構成する身生地1として平織、綾織、朱子織等の織地を採用することも可能である。
また、身生地として、熱変形性弾性糸とそれ以外の糸をプレーティング編みで編成し、ヒートセット加工で熱変形性弾性糸を融着させることにより解れ止め加工した編地で、端縁が切りっ放し処理されている編地を用いることも可能である。
衣類の例である男性用の下着として、トランクス以外にブリーフ、ボクサーパンツ、ステテコ、半ズボン下などに本発明が適用でき、女性用の下着として、ショーツ以外にズロース、5分丈パンツなどに本発明が適用できる。また、男女とも下着として長袖、半袖または袖なしのアンダーシャツなどに本発明を適用することができる。
上述した実施形態は何れも本発明の一例に過ぎず、本発明の範囲が当該実施形態の記載に制限されることを意図するものではなく、本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計が可能である。
容易に衣類から取り外すことができず、また衣類とともに洗濯可能な無線タグ複合体、衣類及び見守りキットとして被保護者の保護活動に効果的に活用できる。
1:無線タグ複合体
2:収容体
3:無線タグモジュール
5:取付機構
5A:接着樹脂層
5B:係合部
6:コード情報
30:基板
31:アンテナ
32:無線通信部
33:記憶部
34:バッテリ
35:被覆部
100,200,300,400:衣類

Claims (7)

  1. 被保護者が着用する衣類と一体で用いられる無線タグ複合体であって、
    前記衣類を一意に特定可能な識別情報が記憶された記憶部と、前記記憶部に記憶された識別情報を外部に発信する無線通信部と、前記記憶部及び前記無線通信部を被覆する被覆部と、を含む無線タグモジュールと、
    樹脂または繊維構造物で構成され、前記無線タグモジュールを内包する収容体と、
    を備えて構成され、
    前記収容体の外表面に前記衣類への取付機構が設けられていることを特徴とする無線タグ複合体。
  2. 前記収容体の外表面のうち前記取付機構が設けられた面とは異なる面に、前記識別情報と一意に関連付け可能なコード情報が付されていることを特徴とする請求項1記載の無線タグ複合体。
  3. 前記収容体は、前記無線タグモジュールを内部に収容可能に、袋状に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の無線タグ複合体。
  4. 前記取付機構が、前記衣類に接着固定する接着樹脂層、または、前記衣類に係合固定可能な係合部で構成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の無線タグ複合体。
  5. 前記収容体の外表面の少なくとも一部に繊維構造物からなる層が設けられ、
    前記接着樹脂層がホットメルト樹脂を含む熱可塑性樹脂で構成され、前記繊維構造物からなる層の繊維間に前記熱可塑性樹脂の一部が含浸されていることを特徴とする請求項4記載の無線タグ複合体。
  6. 請求項5記載の無線タグ複合体に備えた熱可塑性樹脂の少なくとも一部が、前記衣類を構成する繊維構造物の繊維間に含浸され、前記収容体が前記衣類から離脱困難に取り付けられていることを特徴とする衣類。
  7. 請求項1から5の何れかに記載の無線タグ複合体と、
    前記無線タグ複合体が前記取付機構を介して離脱困難に取り付け可能な衣類と、
    を含む見守りキット。
JP2018019893A 2018-02-07 2018-02-07 無線タグ複合体、衣類及び見守りキット Pending JP2019139343A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018019893A JP2019139343A (ja) 2018-02-07 2018-02-07 無線タグ複合体、衣類及び見守りキット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018019893A JP2019139343A (ja) 2018-02-07 2018-02-07 無線タグ複合体、衣類及び見守りキット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019139343A true JP2019139343A (ja) 2019-08-22

Family

ID=67693955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018019893A Pending JP2019139343A (ja) 2018-02-07 2018-02-07 無線タグ複合体、衣類及び見守りキット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019139343A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7080389B1 (ja) 2021-11-04 2022-06-03 株式会社オプティム プログラム、作業着、システム及び方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7080389B1 (ja) 2021-11-04 2022-06-03 株式会社オプティム プログラム、作業着、システム及び方法
WO2023080219A1 (ja) * 2021-11-04 2023-05-11 株式会社オプティム プログラム、作業着、システム及び方法
JP2023069022A (ja) * 2021-11-04 2023-05-18 株式会社オプティム プログラム、作業着、システム及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5905461A (en) Global positioning satellite tracking device
US7423538B2 (en) Child alert system
US7084771B2 (en) Child alert system
CN109112837B (zh) 具有嵌入的防水信息信标的织物
US20160291162A1 (en) Garment Having A Concealed GPS Tracking Device
US6512457B2 (en) Monitoring device adapted for use with an electronic article surveillance system
WO2018121792A1 (zh) 一种电子监护器及其控制方法
US20090195400A1 (en) Zipper warning alarm system
US20080168952A1 (en) Apparatus and associated method for illuminating a collar
US9361783B2 (en) Person locator with imbedded tracker and personal identification
US20060270471A1 (en) Modular system for electronic assembly units worn close to the body and process for putting same into operation
US6195009B1 (en) Child monitoring device adapted for use with an electronic surveillance system
CN106683338A (zh) 一种带有传感器的电子监护器及其控制方法
JP2019139343A (ja) 無線タグ複合体、衣類及び見守りキット
US20240023300A1 (en) Emf protective device
JP2018062726A (ja) 下半身用の下衣
US20020005783A1 (en) Child monitoring device
US20160183603A1 (en) Child protection system and control functionality
US20240054873A1 (en) Securing a security tag into an article
MXPA05009132A (es) Etiqueta de seguridad.
US20010045894A1 (en) Locator apparatus system
TWM546577U (zh) 追蹤裝置與監控系統
KR200448364Y1 (ko) 성폭력 방지 팬티
JP2019139342A (ja) 見守り無線タグ
KR20040045890A (ko) 의류에 수용된 송신기