JP2001053457A - 導電部材 - Google Patents

導電部材

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JP2001053457A
JP2001053457A JP11227513A JP22751399A JP2001053457A JP 2001053457 A JP2001053457 A JP 2001053457A JP 11227513 A JP11227513 A JP 11227513A JP 22751399 A JP22751399 A JP 22751399A JP 2001053457 A JP2001053457 A JP 2001053457A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プリント配線板上に形成された所定のプリント
配線のみを接地導体に対して確実に接地することが可能
な導電部材を提供する。 【解決手段】長尺状の接合部2は、プリント配線板20
0上のプリント配線201に半田付けされる接合面3a
〜3cを有している。折り返し部5は接合部2から接合
面3a〜3cの反対側に折り返されている。支持部6
は、折り返し部5に連接されると共に、接合部2に対し
て鋭角を成して延出されている。接触部7は支持部6の
先端側に連接されている。各壁部9a,9cは接合部2
から接合面3a〜3cの反対側に立設されると共に、支
持部6の側方に配設されている。そして、各部2〜7に
より導電性を有した折り曲げ加工バネが構成され、折り
返し部5を中心に弾性変形して接触部7が接地導体30
0に圧接される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電部材に係り、詳
しくは、配線板に表面実装された状態で接地導体に圧接
されて配線板上に形成された配線を接地導体に接地する
導電部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリント配線板に導電部材を
表面実装し、その状態で導電部材を接地導体に圧接させ
ることにより、導電部材を介してプリント配線を接地導
体に接地する技術が知られている。
【0003】図6は、このような従来の導電部材の使用
状態を示す平面図である。図7は、図6におけるA−A
線断面図である。導電部材100は、プリント配線板
(基板)200上に形成されたプリント配線(導電パタ
ーン)201に対して、半田202によって半田付けさ
れることにより表面実装されている。その状態で、導電
部材100は接地導体300に圧接され、導電部材10
0を介してプリント配線201は接地導体300に接地
されている。
【0004】尚、図6においては、図面が煩雑になるの
を避けるため、接地導体300を図示していない。ま
た、導電部材100が接地導体300に圧接されていな
い状態を二点鎖線にて図示している。導電部材100
は、幅α(例えば、0.8mm)の薄板状の金属材料を
折り曲げて形成されており、長手方向の長さβ(例えば
3.5mm)の平坦な接合部101を有し、接合部10
1の下面側がプリント配線201に半田付けされる接合
面101aとなっている。また、接合部101の長手方
向両端部分は接合面101aの反対側に折り曲げられ、
接合面101aの一端側の折り返し部分γで折り返され
た部分は緩やかなカーブを成して接触部102を構成
し、接合面101aの他端側で折り返された部分は断面
コ字状を成し、その上面は平坦で且つ接合面101aと
平行な吸着面103を構成している。
【0005】このように構成された導電部材100を使
用するには、プリント配線板200に導電部材100を
表面実装し、その状態で、プリント配線板200に平板
状の接地導体300を対向させ、プリント配線板200
を接地導体300に近接配置する。すると、導電部材1
00の接触部102が接地導体300に当接し、接地導
体300からの押圧力により、導電部材100は折り返
し部分γを中心として弾性変形し、その弾性変形による
反発力により、接触部102の外側の面102aが接地
導体300に圧接される。その結果、導電部材100を
介して、接地導体300とプリント配線201とが導通
され、プリント配線201は接地導体300に対して確
実に接地される。
【0006】ところで、導電部材100をプリント配線
板200に表面実装する作業は、作業効率を高めるた
め、自動実装機により自動的に行われる。この自動実装
機(図示略)は、真空吸着装置と、当該真空吸着装置を
移動させる移動装置と、リフロー半田付け装置とを備え
ている。
【0007】そして、自動実装機は、まず、真空吸着装
置を用いて導電部材100の吸着面103を真空吸着し
て持ち上げ、次に、移動装置を用いて真空吸着装置ごと
導電部材100を移動させることにより、プリント配線
201の半田付け箇所上に導電部材100を移動させ、
その位置で真空吸着装置から導電部材100を離脱させ
て当該半田付け箇所に導電部材100を載置し、最後
に、リフロー半田付け装置を用いて導電部材100をプ
リント配線201に半田付けする。
【0008】尚、リフロー半田付けを行う際には、プリ
ント配線201の半田付け箇所に予め適量の半田を供給
しておき、当該箇所に導電部材100を仮固定した状態
で、外部からの熱源により半田を溶融させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の導電部
材100には以下の問題点があった。 (A)導電部材100の重心Gは、接触部102と吸着
面103との略中間位置にある。そのため、導電部材1
00の吸着面103を真空吸着装置で吸着して持ち上げ
た際に、接触部102側が下向きになって傾き、プリン
ト配線201の半田付け箇所に導電部材100を載置し
たとき、その載置位置が所望の位置からずれることがあ
った。
【0010】この問題を回避するには、吸着面103を
大きく形成し、導電部材100の重心Gが吸着面103
の近傍に位置するようにすればよい。このようにすれ
ば、導電部材100の吸着面103を真空吸着装置で吸
着して持ち上げた際に、接合部101が水平になるた
め、プリント配線201の半田付け箇所に導電部材10
0を載置したとき、その載置位置が所望の位置からずれ
るのを防止できる。
【0011】しかし、吸着面103を大きくすると、導
電部材100の外形寸法が大型化し、電子機器の小型化
に伴い近年益々高まる導電部材100の小型化の要求を
満足することができない。 (B)導電部材100の長手方向に対して横方向から外
力が加わった場合、接触部102が当該横方向に永久変
形し、導電部材100の機能が阻害されることがあっ
た。このような接触部102の永久変形が導電部材10
0の製品輸送時に起こった場合には、その接触部102
が永久変形した不良な導電部材100を取り除き、優良
な導電部材100のみを選別して表面実装を行わねばな
らず、作業効率の低下を招くことになる。また、接触部
102の永久変形がプリント配線板200への表面実装
後に起こった場合には、接触部102がプリント配線板
200上の他の電子部品に接触して短絡故障を引き起こ
すおそれがある。
【0012】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、配線板上に形成された
所定の配線のみを接地導体に対して確実に接地すること
が可能な導電部材を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の効果】かかる
目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明
は、配線板上に形成された配線に半田付けされる接合面
を有した長尺状の接合部と、当該接合部から前記接合面
の反対側に折り返された折り返し部と、当該折り返し部
に連接された支持部と、当該支持部の先端側に連接され
た接触部と、前記接合部から前記接合面の反対側に立設
されると共に、前記支持部の側方に配設された壁部とを
備えた導電部材であって、前記接合部と前記折り返し部
と前記支持部と前記接触部とにより導電性を有した折り
曲げ加工バネが構成され、前記折り返し部を中心に弾性
変形して前記接触部が接地導体に圧接されることをその
要旨とする。
【0014】請求項1の発明による導電部材を使用する
には、まず、配線板上に形成された配線に対して接合面
を半田付けすることにより、導電部材を配線板に表面実
装する。そして、導電部材を配線板に表面実装した状態
で、配線板に接地導体を対向させ、配線板を接地導体に
近接配置する。すると、導電部材の接触部が接地導体に
当接し、接地導体からの押圧力により、導電部材の折り
返し部を中心として、前記薄板折り曲げ加工バネが弾性
変形し、その弾性変形による反発力(バネ力)により、
接触部が接地導体に圧接される。その結果、導電部材を
介して、接地導体と配線とが導通され、配線は接地導体
に対して確実に接地される。
【0015】請求項1の発明では、接合部から接合面の
反対側に立設されると共に、支持部の側方に配設された
壁部が設けられている。そのため、導電部材の長手方向
に対して横方向から外力が加わった場合、その外力は壁
部に作用することになる。その結果、導電部材の横方向
から加えられた外力は壁部により妨げられ、当該外力が
支持部に印加されないため、当該外力によって支持部が
変形するのを確実に防止することができる。従って、前
記(B)の問題点を解決することが可能になり、前記し
た作業効率の低下や短絡故障の発生を防止することがで
きる。
【0016】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の導電部材において、前記壁部の上端部に接続さ
れると共に、前記接合面に対して平行に配設された平坦
な吸着面を有する吸着部を備え、前記導電部材の重心が
当該吸着面と前記接合面との間に位置することをその要
旨とする。
【0017】ここで、導電部材を配線板に表面実装する
作業は、作業効率を高めるため、自動実装機により自動
的に行われる。この自動実装機は、真空吸着装置と、当
該真空吸着装置を移動させる移動装置と、リフロー半田
付け装置とを備えている。そして、自動実装機は、ま
ず、真空吸着装置を用いて導電部材の吸着面を真空吸着
して持ち上げ、次に、移動装置を用いて真空吸着装置ご
と導電部材を移動させることにより、配線の半田付け箇
所上に導電部材を移動させ、その位置で真空吸着装置か
ら導電部材を離脱させて当該半田付け箇所に導電部材を
載置し、最後に、リフロー半田付け装置を用いて導電部
材を配線に半田付けする。尚、リフロー半田付けを行う
際には、配線の半田付け箇所に予め適量の半田を供給し
ておき、当該箇所に導電部材を仮固定した状態で、外部
からの熱源により半田を溶融させる。
【0018】請求項2に記載の発明では、導電部材の重
心が吸着面と接合面との間に位置している。そのため、
導電部材の吸着面を真空吸着装置で吸着して持ち上げた
際に、接合部を水平に保持することが可能になる。従っ
て、配線の半田付け箇所に導電部材を載置したとき、そ
の載置位置が所望の位置からずれるのを確実に防止する
ことができる。また、吸着部は導電部材の略中央部に配
設されることになるため、吸着部を設けることにより導
電部材の外形寸法が大型化することはない。従って、前
記(A)の問題点を解決することが可能になり、配線に
対する導電部材の位置決めを正確に行うと共に、電子機
器の小型化に伴い近年益々高まる導電部材の小型化の要
求を満足することができる。
【0019】加えて、壁部の上端部は吸着部に接続さ
れ、壁部の下端部は接合部に接続されているため、接合
部と壁部と吸着部とにより断面矩形状の箱部が形成さ
れ、壁部に横方向から外力が作用しても、当該断面矩形
状の箱部は容易には変形せず、壁部が変形するのを防止
することができる。従って、本発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用・効果をより確実に得ることができ
る。
【0020】次に、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の導電部材において、前記支持部は、前記接合部
と前記吸着部との間を通るように配設されたことをその
要旨とする。従って、請求項3に記載の発明において、
支持部は、接合部と壁部と吸着部とによって囲まれた箱
部の内部空間を斜めに通るように配設されることにな
る。そのため、導電部材の外形寸法を小型化しても支持
部の長さを十分に確保することが可能になり、前記薄板
折り曲げ加工バネのバネ性を高めることができる。その
結果、導電部材を小型化した場合でも、前記した接地導
体に対する接触部の圧接力を高めることが可能になり、
導電部材を介した配線の接地をより確実に行うことがで
きる。
【0021】次に、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の導電部材において、前記折
り返し部を中心に前記折り曲げ加工バネが所定量だけ弾
性変形すると、前記接合部または前記接触部に当接して
前記折り曲げ加工バネの弾性変形を規制する規制部を備
えたことをその要旨とする。
【0022】従って、請求項4に記載の発明によれば、
接地導体から接触部に押圧力が印加され、折り返し部を
中心に前記薄板折り曲げ加工バネが所定量だけ弾性変形
すると、前記薄板折り曲げ加工バネの弾性変形量が規制
部により規制される。ここで、前記薄板折り曲げ加工バ
ネの弾性変形する前記所定量は、前記薄板折り曲げ加工
バネに発生する応力(特に折り返し部に発生する応力)
が弾性限度を越えないような弾性変形量である。従っ
て、接地導体から接触部に大きな押圧力が作用した場合
でも、前記薄板折り曲げ加工バネを構成する各部材(特
に折り返し部)が永久変形するのを防止することができ
る。
【0023】尚、接合部に当接するような規制部を接触
部側に設けてもよく、接触部に当接するような規制部を
接合部における接合面の反対側の面に設けてもよい。次
に、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の導電部
材において、前記接合部における前記折り返し部とは反
対側の端部から前記接合面の反対側に立設されて前記規
制部を保護する保護部を備えたことをその要旨とする。
【0024】従って、請求項5に記載の発明によれば、
規制部が保護部により保護されるため、導電部材の配線
板への表面実装時や、導電部材が表面実装された配線板
の搬送時などにおいて、規制部の特に先端部分が何かに
引っかかるのを防止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面と共に説明する。図1は、本実施形態の導電
部材1の正面図である。図2は、導電部材1の背面図で
ある。図3は、導電部材1の下面図である。図4は、導
電部材1の使用状態を示す平面図である。図5は、図4
におけるA−A線断面図である。
【0026】導電部材1は、薄板状(例えば、板厚:
0.12mm)の金属材料を折り曲げて形成されてお
り、接合部2、下面2a、接合面3a〜3c、保護部
4、折り返し部5、支持部6、接触部7、規制部8、壁
部9a〜9d、吸着部10、吸着面10a、接続部1
1、箱部12から構成されている。
【0027】長手方向の長さβ(例えば、4.3mm)
の長尺状の平坦な接合部2の下面2aには、プリント配
線に半田付けされる3つの接合面3a〜3cが設けられ
ている。各接合面3a,3cは接合部2の長手方向の両
端部分に設けられ、接合面3bは接合部2の略中央部分
に設けられ、各接合面3a〜3cの幅α(例えば、0.
8mm)は、接合部2の下面2aの他の部分に比べて幅
広に形成されている。
【0028】接合部2の長手方向両端部分は下面2aの
反対側へ略垂直に折り曲げられ、下面2aの一端側(接
合面3a側)で折り返された部分は高さh(例えば、
1.0mm)の保護部4を構成し、下面2aの他端側
(接合面3c側)で折り返された部分は半径R(例え
ば、0.4mm)のアールを成した折り返し部5に連接
されている。つまり、保護部4は、接合部2の一端側
(接合面3a側)に立設されている。
【0029】折り返し部5における接合部2の反対側
は、接合部2に対して鋭角を成して延出された支持部6
に連接されている。尚、支持部6は、接合部2に対して
鋭角を成している必要はなく、接合部2と略平行に配設
されていてもよい。支持部6における折り返し部5の反
対側(先端側)は、接合部2の反対方向に立ち上げられ
た接触部7に連接されている。接触部7における支持部
6の反対側は、接合部2の方向に半径r(例えば、0.
25mm)のアールを成して折り返され、その折り返さ
れた部分は接合部2と略垂直を成す規制部8を構成して
いる。
【0030】接合部2における各接合面3a,3b間の
幅方向両端部分はそれぞれ、下面2aの反対側へ略垂直
に折り曲げられて各壁部9a,9bを形成している。ま
た、接合部2における各接合面3b,3c間の幅方向両
端部分はそれぞれ、下面2aの反対側へ略垂直に折り曲
げられて各壁部9c,9dを形成している。つまり、各
壁部9a〜9dは、接合部2から下面2aの反対側に立
設されると共に、支持部6の側方に配設されている。
【0031】そして、各壁部9a,9cにおける接合部
2の反対側は、接合部2と平行に折り曲げられて平坦な
吸着部10を形成している。吸着部10の上面は、真空
吸着装置にて吸着される吸着面10aを構成している。
また、各壁部9b,9dにおける接合部2の反対側は接
続されて接続部11を形成し、接続部11の上端部は吸
着部10の下面側(吸着面10aの反対面側)に接続さ
れている。そして、接合部2,各壁部9a〜9d,吸着
部10,接続部11により、断面矩形状で変形不能な箱
部12が構成されている。
【0032】尚、支持部6は、接合部2,各壁部9a〜
9d,吸着部10,接続部11によって囲まれた箱部1
2の内部空間を斜めに通るように配設されている。そし
て、折り曲げ形成された接合部2,折り返し部5,支持
部6,接触部7により、薄板折り曲げ加工バネが構成さ
れている。
【0033】また、導電部材1の重心Gは、箱部12内
における吸着面10aの略中央部下方に位置し、吸着面
10aと接合部2の下面2aとの間に位置している。そ
して、図1における導電部材1を右側方から見た状態に
おいて、保護部4の上端部と規制部8の下端部とがわず
かに重なり合うようになっている。
【0034】次に、上記のように構成された導電部材1
の製造方法について説明する。導電部材1を製造するに
は、まず、薄板状の金属材料を導電部材1を平面展開し
た形状に打ち抜き形成し、次に、保護部4,折り返し部
5,支持部6,接触部7,規制部8をそれぞれ折り曲げ
形成し、続いて、各壁部9a〜9dを折り曲げ形成し、
最後に、支持部6が箱部12内を通るように吸着部10
を折り曲げ形成することにより、導電部材1が完成す
る。
【0035】このように、薄板状の金属材料の打ち抜き
加工(プレス加工)および折り曲げ加工を用いることに
より、導電部材1を簡単かつ容易に製造することができ
る。尚、導電部材1を形成するための薄板状の金属材料
としては、高いバネ性を有する金属(例えば、ベリリウ
ム銅、燐青銅、鋼など)の薄板材に、接触導電性,耐錆
性,半田濡れ性などを高めるためのメッキ処理(例え
ば、ニッケルメッキを下地とする金メッキ、ロジウムメ
ッキ、スズメッキなど)を施したものを使用すればよ
い。
【0036】次に、導電部材1の使用方法について説明
する。図4および図5に示すように、導電部材1は、プ
リント配線板(基板)200上に形成されたプリント配
線(導電パターン)201に対して、各半田202a〜
202cによって各接合面3a〜3cがそれぞれ半田付
けされることにより表面実装される。
【0037】ここで、各接合面3a〜3cは接合部2の
長手方向の両端部および略中央部に配置されているた
め、導電部材1をプリント配線201に対して確実に固
定することができる。また、各接合面3a〜3cは幅広
に形成されているため、各半田202a〜202cとの
十分な接触面積を得ることが可能になり、導電部材1と
プリント配線201との確実な導通を得ることができ
る。
【0038】そして、導電部材1をプリント配線板20
0に表面実装した状態で、プリント配線板200に平板
状の接地導体300を対向させ、プリント配線板200
を接地導体300に近接配置する。すると、導電部材1
の接触部7が接地導体300に当接し、接地導体300
からの押圧力により、導電部材1の折り返し部5を中心
として、前記薄板折り曲げ加工バネが弾性変形し、その
弾性変形による反発力(バネ力)により、接触部7が接
地導体300に圧接される。その結果、導電部材1を介
して、接地導体300とプリント配線201とが導通さ
れ、プリント配線201は接地導体300に対して確実
に接地される。
【0039】ところで、接地導体300は、例えば、プ
リント配線板200を覆うシールドケースや、プリント
配線板200が収容された電子機器の筺体などから構成
される。尚、図4においては、図面が煩雑になるのを避
けるため、接地導体300を図示していない。また、導
電部材1が接地導体300に圧接されていない状態を二
点鎖線にて図示している。
【0040】次に、本実施形態の作用・効果について説
明する。 (1)導電部材1をプリント配線板200に表面実装す
る作業は、作業効率を高めるため、自動実装機により自
動的に行われる。この自動実装機(図示略)は、真空吸
着装置と、当該真空吸着装置を移動させる移動装置と、
リフロー半田付け装置とを備えている。
【0041】そして、自動実装機は、まず、真空吸着装
置を用いて導電部材1の吸着面10aを真空吸着して持
ち上げ、次に、移動装置を用いて真空吸着装置ごと導電
部材1を移動させることにより、プリント配線201の
半田付け箇所上に導電部材1を移動させ、その位置で真
空吸着装置から導電部材1を離脱させて当該半田付け箇
所に導電部材1を載置し、最後に、リフロー半田付け装
置を用いて導電部材1をプリント配線201に半田付け
する。
【0042】尚、リフロー半田付けを行う際には、プリ
ント配線201の半田付け箇所に予め適量の半田202
a〜202cを供給しておき、当該箇所に導電部材1を
仮固定した状態で、外部からの熱源により半田202a
〜202cを溶融させる。ここで、半田202a〜20
2cとして、半田粉末とビークルを混合してペースト状
としたクリーム半田を使用すれば、クリーム半田の粘着
性を利用して導電部材1の仮固定を確実に行うことがで
きる。
【0043】また、リフロー半田付け装置には各種方式
(全加熱方式(例えば、赤外線加熱、気化潜熱加熱、熱
風循環式、ホットプレートなど)、局部加熱方式(例え
ば、加熱ツール、光ビーム、レーザ、エアヒータな
ど))があるが、どのような方式を使用してもよい。ま
た、リフロー半田付けの作用については、周知であるた
めここでは説明を省略する。
【0044】本実施形態において、導電部材1の重心G
は、吸着面10aと接合部2の下面2aとの間に位置
し、箱部12内における吸着面10aの略中央部下方に
位置している。そのため、導電部材1の吸着面10aを
真空吸着装置で吸着して持ち上げた際に、接合部2を水
平に保持することが可能になる。従って、プリント配線
201の半田付け箇所に導電部材1を載置したとき、そ
の載置位置が所望の位置からずれるのを確実に防止する
ことができる。
【0045】また、箱部12は導電部材1の略中央部に
配設されているため、箱部12を設けることにより導電
部材1の外形寸法が大型化することはない。従って、前
記(A)の問題点を解決することが可能になり、プリン
ト配線201に対する導電部材1の位置決めを正確に行
うと共に、電子機器の小型化に伴い近年益々高まる導電
部材1の小型化の要求を満足することができる。
【0046】(2)支持部6は、接合部2,各壁部9a
〜9d,吸着部10,接続部11によって囲まれた箱部
12の内部空間を斜めに通るように配設されている。そ
のため、導電部材1の長手方向に対して横方向から外力
が加わった場合、その外力は各壁部9a〜9dに作用す
ることになる。ここで、各壁部9a〜9dの上端部は吸
着部10に接続され、各壁部9a〜9dの下端部は接合
部2に接続されているため、各壁部9a〜9dに横方向
から外力が作用しても、断面矩形状の箱部12は容易に
は変形せず、各壁部9a〜9dが変形するのを防止する
ことができる。その結果、導電部材1の横方向から加え
られた外力は各壁部9a〜9dにより妨げられ、当該外
力が支持部6に印加されないため、当該外力によって支
持部6が変形するのを確実に防止することができる。
【0047】従って、前記(B)の問題点を解決するこ
とが可能になり、前記した作業効率の低下や短絡故障の
発生を防止することができる。 (3)支持部6は、接合部2,各壁部9a〜9d,吸着
部10,接続部11によって囲まれた箱部12の内部空
間を斜めに通るように配設されている。そして、折り曲
げ形成された接合部2,折り返し部5,支持部6,接触
部7により、薄板折り曲げ加工バネが構成されている。
そのため、導電部材1の外形寸法を小型化しても支持部
6の長さを十分に確保することが可能になり、前記薄板
折り曲げ加工バネのバネ性を高めることができる。従っ
て、導電部材1を小型化した場合でも、前記した接地導
体300に対する接触部7の圧接力を高めることが可能
になり、導電部材1を介したプリント配線201の接地
をより確実に行うことができる。
【0048】(4)接触部7における支持部6の反対側
は接合部2の方向に折り返され、その折り返された部分
は接合部2と略垂直を成す規制部8を構成している。そ
のため、接地導体300から接触部7に押圧力が印加さ
れ、折り返し部5を中心に前記薄板折り曲げ加工バネが
所定量だけ弾性変形すると、規制部8の先端部分は接合
部2における下面2aの反対側の面に当接し、前記薄板
折り曲げ加工バネの弾性変形量を規制する。ここで、前
記薄板折り曲げ加工バネの弾性変形する前記所定量は、
前記薄板折り曲げ加工バネに発生する応力(特に折り返
し部5に発生する応力)が弾性限度を越えないような弾
性変形量である。従って、接地導体300から接触部7
に大きな押圧力が作用した場合でも、前記薄板折り曲げ
加工バネを構成する各部材(特に折り返し部5)が永久
変形するのを防止することができる。
【0049】尚、本実施形態では、接触部7に連接する
規制部7を設けるようにしたが、例えば、接触部7に当
接するような規制部を接合部2における下面2aの反対
側の面に形成しておいてもよい。 (5)図1における導電部材1を右側方から見た状態に
おいて、保護部4の上端部と規制部8の下端部とがわず
かに重なり合うようになっている。また、図5に示すよ
うに、接地導体300から接触部7に押圧力が印加さ
れ、規制部8の先端部分が接合部2における下面2aの
反対側の面に近づけられた状態において、規制部8は保
護部4に重なり合うようになっている。そのため、導電
部材1のプリント配線板200への表面実装時や、導電
部材1が表面実装されたプリント配線板200の搬送時
などにおいて、規制部8の先端部分は保護部4により保
護されるため、規制部8の先端部分が何かに引っかかる
のを防止することができる。
【0050】尚、保護部4の高さhは、規制部8の先端
部分が接合部2における下面2aの反対側の面に当接し
た状態でも、接触部7が保護部4の上端部から突出する
ように設定されている。これにより、接触部7と接地導
体300との接触が、保護部4により阻害されるのを防
止することができる。
【0051】(6)接触部7における支持部6の反対側
は、接合部2の方向に半径rのアールを成して折り返さ
れている。そのため、当該半径rを適宜設定することに
より、前記した接地導体300に対する接触部7の圧接
力を高めることが可能になり、導電部材1を介したプリ
ント配線201の接地をより確実に行うことができる。
【0052】(7)折り返し部5は半径Rのアールを成
している。そのため、当該半径Rを適宜設定することに
より、前記薄板折り曲げ加工バネのバネ力を調節して、
前記した接地導体300に対する接触部7の圧接力を適
宜設定することが可能になり、導電部材1を介したプリ
ント配線201の接地をより確実に行うことができる。
【0053】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、プリント配線板200上に形成された所定のプリン
ト配線201のみを接地導体300に対して確実に接地
することが可能な導電部材1を得ることができる。尚、
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発
明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更を加えても
よく、例えば、各壁部9a〜9d,吸着部10,接続部
11を接合部2とは別部材にて形成した後に接合部2に
取り付けるようにしてもよい。また、保護部4を接合部
2とは別部材にて形成した後に接合部2に取り付けるよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態の導電部材の正
面図。
【図2】一実施形態の導電部材の背面図。
【図3】一実施形態の導電部材の下面図。
【図4】一実施形態の導電部材の使用状態を示す平面
図。
【図5】図4におけるA−A線断面図。
【図6】従来の導電部材の使用状態を示す平面図。
【図7】図6におけるA−A線断面図。
【符号の説明】
1…導電部材 2…接合部 2a…下面 3a〜
3c…接合面 4…保護部 5…折り返し部 6…支持部 7…
接触部 8…規制部 9a〜9d…壁部 10…吸着部 10a…吸着面 200…プリント配線板 201…プリント配線
300…接地導体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月6日(2000.4.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、配線板上に形成された
所定の配線のみを接地導体に対して確実に設置すること
が可能な導電部材を提供すると共に、その導電部材をプ
リント配線板に表面実装する時、およびこの表面実装さ
れた後にプリント配線板が搬送される時などに、規制部
の先端が何かに引っ掛かるのを防止することにある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の効果】かかる
目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明
は、配線板上に形成された配線に半田付けされる接合面
を有した長尺状の接合部と、当該接合部から前記接合面
の反対側に折り返された折り返し部と、当該折り返し部
に連接された支持部と、当該支持部の先端側に連接され
た接触部と、前記接合部から前記接合面の反対側に立設
されると共に、前記支持部の側方に配設された壁部とを
備えた導電部材であって、前記接合部と前記折り返し部
と前記支持部と前記接触部とにより構成され、導電性を
有した折り曲げ加工バネと、該折り曲げ加工バネが前記
折り返し部を中心に所定量だけ弾性変形すると前記接合
部または前記接触部に当接して前記折り曲げ加工バネの
弾性変形を規制する規制部と、前記接合部における前記
折り返し部とは反対側の端部から前記接合面の反対側に
立設されて前記規制部を保護する保護部とを備え、当該
導電部材を前記保護部側から見た状態において、前記保
護部の上端部と前記規制部の下端部とが重なり合うよう
になっていることをその要旨とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】請求項1の発明では、接合部から接合面の
反対側に立設されると共に、支持部の側方に配設された
壁部が設けられている。そのため、導電部材の長手方向
に対して横方向から外力が加わった場合、その外力は壁
部に作用することになる。その結果、導電部材の横方向
から加えられた外力は壁部により妨げられ、当該外力が
支持部に印加されないため、当該外力によって支持部が
変形するのを確実に防止することができる。従って、前
記(B)の問題点を解決することが可能になり、前記し
た作業効率の低下や短絡故障の発生を防止することがで
きる。そして前記折り返し部を中心に前記折り曲げ加工
バネが所定量だけ弾性変形すると、前記接合部または前
記接触部に当接して前記折り曲げ加工バネの弾性変形を
規制する規制部を備えている。従って、接地導体から接
触部に押圧力が印加され、折り返し部を中心に前記薄板
折り曲げ加工バネが所定量だけ弾性変形すると、前記薄
板折り曲げ加工バネの弾性変形量が規制部により規制さ
れる。ここで、前記薄板折り曲げ加工バネの弾性変形す
る前記所定量は、前記薄板折り曲げ加工バネに発生する
応力(特に折り返し部に発生する応力)が弾性限度を越
えないような弾性変形量である。従って、接地導体から
接触部に大きな押圧力が作用した場合でも、前記薄板折
り曲げ加工バネを構成する各部材(特に折り返し部)が
永久変形するのを防止することができる。尚、接合部に
当接するような規制部を接触部側に設けてもよく、接触
部に当接するような規制部を接合部における接合面の反
対側の面に設けてもよい。また、前記接合部における前
記折り返し部とは反対側の端部から前記接合面の反対側
に立設されて前記規制部を保護する保護部を備え、更
に、規制部の下端部と保護部の上端部とを、保護部方向
から見て重なり合うように配置している。これにより、
規制部が保護部により保護され、導電部材の配線板への
表面実装時や、導電部材が表面実装された配線板の搬送
時などにおいて、規制部の特に先端部分が何かに引っか
かるのを防止することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】尚、本実施形態では、接触部7に連接する
規制部を設けるようにしたが、例えば、接触部7に当
接するような規制部を接合部2における下面2aの反対
側の面に形成しておいてもよい。(5)図1における導
電部材1を側方から見た状態において、保護部4の上
端部と規制部8の下端部とがわずかに重なり合うように
なっている。また、図5に示すように、接地導体300
から接触部7に押圧力が印加され、規制部8の先端部分
が接合部2における下面2aの反対側の面に近づけられ
た状態において、規制部8は保護部4に重なり合うよう
になっている。そのため、導電部材1のプリント配線板
200への表面実装時や、導電部材1が表面実装された
プリント配線板200の搬送時などにおいて、規制部8
の先端部分は保護部4により保護されるため、規制部8
の先端部分が何かに引っかかるのを防止することができ
る。
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月1日(2000.6.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の効果】かかる
目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明
は、配線板上に形成された配線に半田付けされる接合面
を有した長尺状の接合部と、当該接合部から前記接合面
の反対側に折り返された折り返し部と、当該折り返し部
に連接された支持部と、当該支持部の先端側に連接され
た接触部と、前記接合部から前記接合面の反対側に立設
されると共に、前記支持部の側方に配設された壁部とを
備えた導電部材であって、前記接合部と前記折り返し部
と前記支持部と前記接触部とにより構成され、導電性を
有した折り曲げ加工バネと、該折り曲げ加工バネが前記
折り返し部を中心に所定量だけ弾性変形すると前記接合
部に当接して前記折り曲げ加工バネの弾性変形を規制す
ものであって、前記接触部において前記支持部の反対
側に形成された規制部と、前記接合部における前記折り
返し部とは反対側の端部から前記接合面の反対側に立設
されて前記規制部を保護する保護部とを備え、当該導電
部材を前記保護部側から見た状態において、前記保護部
の上端部と前記規制部の下端部とが重なり合うようにな
っていることをその要旨とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】請求項1の発明では、接合部から接合面の
反対側に立設されると共に、支持部の側方に配設された
壁部が設けられている。そのため、導電部材の長手方向
に対して横方向から外力が加わった場合、その外力は壁
部に作用することになる。その結果、導電部材の横方向
から加えられた外力は壁部により妨げられ、当該外力が
支持部に印加されないため、当該外力によって支持部が
変形するのを確実に防止することができる。従って、前
記(B)の問題点を解決することが可能になり、前記し
た作業効率の低下や短絡故障の発生を防止することがで
きる。そして前記折り返し部を中心に前記折り曲げ加工
バネが所定量だけ弾性変形すると、前記接合部に当接し
て前記折り曲げ加工バネの弾性変形を規制する規制部を
備えている。従って、接地導体から接触部に押圧力が印
加され、折り返し部を中心に前記薄板折り曲げ加工バネ
が所定量だけ弾性変形すると、前記薄板折り曲げ加工バ
ネの弾性変形量が規制部により規制される。ここで、前
記薄板折り曲げ加工バネの弾性変形する前記所定量は、
前記薄板折り曲げ加工バネに発生する応力(特に折り返
し部に発生する応力)が弾性限度を越えないような弾性
変形量である。従って、接地導体から接触部に大きな押
圧力が作用した場合でも、前記薄板折り曲げ加工バネを
構成する各部材(特に折り返し部)が永久変形するのを
防止することができるまた、前記接合部における前記
折り返し部とは反対側の端部から前記接合面の反対側に
立設されて前記規制部を保護する保護部を備え、更に、
規制部の下端部と保護部の上端部とを、保護部方向から
見て重なり合うように配置している。これにより、規制
部が保護部により保護され、導電部材の配線板への表面
実装時や、導電部材が表面実装された配線板の搬送時な
どにおいて、規制部の特に先端部分が何かに引っかかる
のを防止することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】 (5)図1における導電部材1を左側方か
ら見た状態において、保護部4の上端部と規制部8の下
端部とがわずかに重なり合うようになっている。また、
図5に示すように、接地導体300から接触部7に押圧
力が印加され、規制部8の先端部分が接合部2における
下面2aの反対側の面に近づけられた状態において、規
制部8は保護部4に重なり合うようになっている。その
ため、導電部材1のプリント配線板200への表面実装
時や、導電部材1が表面実装されたプリント配線板20
0の搬送時などにおいて、規制部8の先端部分は保護部
4により保護されるため、規制部8の先端部分が何かに
引っかかるのを防止することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線板上に形成された配線に半田付けさ
    れる接合面を有した長尺状の接合部と、 当該接合部から前記接合面の反対側に折り返された折り
    返し部と、 当該折り返し部に連接された支持部と、 当該支持部の先端側に連接された接触部と、 前記接合部から前記接合面の反対側に立設されると共
    に、前記支持部の側方に配設された壁部とを備えた導電
    部材であって、 前記接合部と前記折り返し部と前記支持部と前記接触部
    とにより導電性を有した折り曲げ加工バネが構成され、
    前記折り返し部を中心に弾性変形して前記接触部が接地
    導体に圧接されることを特徴とする導電部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の導電部材において、 前記壁部の上端部に接続されると共に、前記接合面に対
    して平行に配設された平坦な吸着面を有する吸着部を備
    え、前記導電部材の重心が当該吸着面と前記接合面との
    間に位置することを特徴とする導電部材。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の導電部材において、 前記支持部は、前記接合部と前記吸着部との間を通るよ
    うに配設されたことを特徴とする導電部材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の導
    電部材において、 前記折り返し部を中心に前記折り曲げ加工バネが所定量
    だけ弾性変形すると、前記接合部または前記接触部に当
    接して前記折り曲げ加工バネの弾性変形を規制する規制
    部を備えたことを特徴とする導電部材。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の導電部材において、 前記接合部における前記折り返し部とは反対側の端部か
    ら前記接合面の反対側に立設されて前記規制部を保護す
    る保護部を備えたことを特徴とする導電部材。
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