JP2001052827A - テスト用ソケット、その製造方法、テスト用ソケットを用いたテスト方法、及び被テスト部材 - Google Patents

テスト用ソケット、その製造方法、テスト用ソケットを用いたテスト方法、及び被テスト部材

Info

Publication number
JP2001052827A
JP2001052827A JP11223345A JP22334599A JP2001052827A JP 2001052827 A JP2001052827 A JP 2001052827A JP 11223345 A JP11223345 A JP 11223345A JP 22334599 A JP22334599 A JP 22334599A JP 2001052827 A JP2001052827 A JP 2001052827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
external connection
tip
test socket
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11223345A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4026281B2 (ja
Inventor
Yasushi Tokuge
やすし 徳毛
Shigeki Maekawa
滋樹 前川
Yoshihiro Kashiba
良裕 加柴
Shigeru Takada
繁 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP22334599A priority Critical patent/JP4026281B2/ja
Priority to US09/625,047 priority patent/US6794890B1/en
Priority to KR10-2000-0043361A priority patent/KR100376953B1/ko
Publication of JP2001052827A publication Critical patent/JP2001052827A/ja
Priority to US10/842,554 priority patent/US7112976B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4026281B2 publication Critical patent/JP4026281B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Connecting Device With Holders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触端子と外部接続端子の良好な電気的接触
を安定かつ継続的に行うことができる電子機器あるいは
半導体パッケージのテスト用ソケットを提供する。 【解決手段】 電子機器あるいは半導体パッケージのテ
スト用ソケットの接触端子の外部接続端子に接触される
先端部を複数に分割し、上記複数の先端部をそれぞれ異
なる弾性部に連結し、上記弾性部を直接あるいは他方の
弾性部を介して共通の支持部に連結して、複数の先端部
が水平移動しても、先端部同士がぶつかるようにして、
水平移動を抑制し、先端部と外部接続端子の相対摺動を
抑えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器あるい
は半導体パッケージの電気的特性のテストを行なうため
のテスト用ソケットに係り、特に電子機器あるいは半導
体パッケージの外部接続端子に接触して電気的接続を得
る接触端子(コンタクト)の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のIC、ベアチップ等の電子機器あ
るいは半導体パッケージのテスト用ソケットは、例えば
図19に示すように、ばね性を有する部材をプレス加工
により所定の形状に打ち抜いた接触端子1と、該接触端
子1を保持して固定する絶縁部材でなるハウジング11
とで構成されている。テストを行なうには、台座13に
半導体パッケージ14を支持し、半導体パッケージ14
から導出されたリード等の外部接続端子14aに、接触
端子1の先端を当接させ、これに外部接続端子14aを
押さえ治具12で押し付けるようにして、外部接続端子
14aと接触端子1との電気的接続が行われ、テスト装
置(図示せず)から所定のテスト信号が接触端子1およ
び外部接続端子14aを通して半導体パッケージ14内
の電気回路に送受される。
【0003】図20、図19の従来のテスト用ソケット
に用いられている接触端子1の形状を示した平面図で、
図において、1は接触端子、2は弾性部、3は電子機器
あるいは半導体パッケージの外部接続端子に接触される
先端部、4はベース、5は端子部である。このように構
成された従来の接触端子は、ソケットの位置決めのため
に設けられ水平に延ばされたベース4から下方にテスト
用回路基板などに接続される端子部5が連結され、該ベ
ース4から上方へ横U字形に曲げた弾性部2が連結さ
れ、該弾性部2の自由端に先端部3を設けて上下方向の
弾性を付与している。この先端部3に電子機器あるいは
半導体パッケージ14の外部接続端子14aを載せて押
さえ治具12で加圧すると、先端部3が図中波線で示す
ように、U字型弾性部2を撓ませながら水平移動を伴っ
て下方変位し、その反力で先端部3において外部接続端
子14aと接圧を得るようにしている。
【0004】また、図21は、特開平5−104856
号公報に開示された接触端子の形状を示した平面図で、
図において、1は接触端子、2a、2bは弾性部、3は
先端部、4はベース、5は端子部、6は支持部である。
この接触端子は、水平に延びたベース4から下方に端子
部5が連結され、さらにベース4から上方に、支持部6
が連結され、この支持部6に互いに離間し横方向に平行
して延在し基端が相互に連結された第1の弾性部2aと
第2の弾性部2bが連結され、その自由端に電子機器あ
るいは半導体パッケージ14の外部接続端子14aを搭
載し接触させる先端部3を設けて上下方向の弾性を付与
している。この接触端子1では、第1の弾性部2aと第
2の弾性部2bとの構造によって、先端部3の下方変位
に伴う水平移動を抑制することができ、電子機器あるい
は半導体パッケージの外部接続端子の脱落や脱落したま
ま変位を加えられた場合の外部接続端子の変形を防止す
ることができる。
【0005】また図22は、特開平4−34380号公
報に開示された接触端子の形状を示した平面図で、図に
おいて、1は接触端子、2a、2bは弾性部、3は先端
部、5は端子部である。この接触端子1は、屈曲方向が
互いに反対方向の2つの円弧状の弾性部2a、2bを垂
直方向に重ねて配置し、その上方の自由端に先端部3を
設け、下方にテスト基板などに接続される端子部5を設
けており、2つの円弧状の弾性部2a、2bの屈曲方向
が互いに反対方向であることから、先端部3の上下の変
位に伴う水平移動が抑制される機能があった。
【0006】ところで、電子機器あるいは半導体パッケ
ージ14の外部接続端子14aの表面には、通常はんだ
がめっきされており、その表面に酸化被膜が形成される
ため電気抵抗が高くなる。このため前記酸化被膜を破壊
して、外部接続端子14aと接触端子1の先端部3との
接触面積の拡大を図り、良好な電気的接触を得ることが
必要である。図23は特開昭58−11010545号
公報に開示された電気的接触を良好にするための接触端
子の形状を示した斜視図で、図において、1は接触端
子、2は弾性部、3は先端部、3aは突起体、5は端子
部である。このように構成された接触端子1では、外部
接続端子14aを搭載し接触させる先端部3に複数個の
突起体3aが設けられていることによって、外部接続端
子14aの表面に酸化被膜が形成された場合でも、これ
を破壊して接触を確実にする機能があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図20に示された従来
の接触端子では、外部接続端子に接圧を加える時に、数
百μm程度の水平移動が伴い、先端部から外部接続端子
が脱落する問題があった。この問題に対し、図21、図
22に示された従来の接触端子を用いると、水平移動を
抑制することができ、脱落の問題は解決できた。しかし
ながら、尚50μm程度の水平移動があり、接触端子の
先端部3と外部接続端子14aの相対的な摺動を無くす
ことができなかった。外部接続端子14aは通常42ア
ロイなどで構成され、表面に例えば厚さ10μm程度の
厚さのはんだがめっき被覆されており、この表面は自然
酸化するため、酸化物で覆われたものとなっている。上
記相対的な摺動が起こると、先端部3が被覆部材である
はんだやはんだの酸化物を掻き削り、これらが先端部表
面に凝着し、凝着物が堆積する。特にこの凝着物が酸化
物で絶縁性を有する場合は電気的な接続が不可能とな
り、良品であるにもかかわらず不良品と判別してしまう
不具合を生じる。また前記凝着物がはんだなど導電性を
有するものでも接触抵抗が高くなり、不良品と判別して
しまうこともあった。これらの場合、不良と判断された
電子機器あるいは半導体パッケージを破棄すると無駄が
生じるため、早期にテスト用ソケットを交換せざるをえ
ず、電子機器あるいは半導体パッケージのテスト用ソケ
ットの寿命を短くする要因となっていた。
【0008】また図23に示した先端部に突起体を設け
た接触端子を用いると、初期には良好に電気的接触は得
られるが、接圧時に水平移動を伴い、さらに鋭利な突起
体で外部接続端子表面を摺動するため、凝着物の大量発
生が避けられず、上記と同様にテスト用ソケットの寿命
に問題があった。
【0009】また上記の従来のいずれの接触端子も水平
摺動を伴うため、凝着物が発生、堆積し、これが繰り返
し使用している間に剥がれ落ち、上記凝着物が導電性を
有するもので、隣り合う外部接続端子間にまたがって付
着した場合には電気的短絡が起こるという問題も生じて
いた。また、外部接続端子に付着した凝着物が半導体パ
ッケージの実装時に、はんだ接続不良を起こすという問
題もあった。これらの問題は、電子機器あるいは半導体
パッケージの小型化や端子数増大に伴い、外部接続端子
の狭ピッチ化が進むため、深刻な問題となってきた。
【0010】ところで、電子機器あるいは半導体パッケ
ージ14の保護は、通常エポキシなどの樹脂でモールド
成形することによりなされる。モールド成形後には不要
な樹脂を切断して取り除くが、このときに樹脂屑が外部
接続端子14aに付着していることがあり、この樹脂屑
が接触端子と外部接続端子の電気的導通を妨げることが
あった。これによって、良品の電子機器あるいは半導体
パッケージを不良品と判別してしまう不具合を生じてい
た。
【0011】この発明は上記の問題を解決するためにな
されたもので、接触端子と外部接続端子の良好な電気的
接触を安定かつ継続的に行なうことができる電子機器あ
るいは半導体パッケージのテスト用ソケットを提供する
ことを目的とするもので、特に接触端子と外部接続端子
との摺動による凝着物発生を抑制するとともに、電気的
接触を確実にする接触端子を提供することを目的とする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るテスト
用ソケットは、被テスト部材の外部接続端子と電気的に
導通される接触端子を備え、上記接触端子は、上記外部
接続端子に接触される複数の先端部を有し、それぞれの
先端部を異なる弾性部に連結させ、上記弾性部を直接あ
るいは他方の弾性部を介して共通の支持部に連結させた
ものである。
【0013】第2の発明に係るテスト用ソケットは、前
記第1の発明の複数の先端部に連結される弾性部を、上
記先端部を中心として、両側に張り出し、二方に対向し
て配置したものである。
【0014】第3の発明に係るテスト用ソケットは、前
記第1あるいは第2の発明の複数の先端部間に狭隘部を
設けたものである。
【0015】第4の発明に係るテスト用ソケットは、前
記第1の発明の先端部に連結される弾性部と上記弾性部
を支持する支持部の接続部の中心と、被テスト部材の外
部接続端子に接触される先端部の中心とを結んだ線のベ
クトル方向を、上記外部接続端子を接圧する方向におお
よそ合致させたものである。
【0016】第5の発明に係るテスト用ソケットは、前
記第1の発明の複数の先端部の少なくともいずれかに、
概略球形状あるいは円柱側面形状の曲面の一部を備えた
ものである。
【0017】第6の発明に係るテスト用ソケットは、前
記第1の発明の複数の先端部の少なくともいずれかを、
断面が滑らかな波板形状にしたものである。
【0018】第7の発明に係るテスト用ソケットは、前
記第5あるいは第6の発明の複数の先端部に、滑らかな
曲面で構成した複数の凸部と、上記凸部に隣接して広が
る滑らかな曲面で構成した複数の凹部とを形成したもの
である。
【0019】第8の発明に係るテスト用ソケットは、前
記第5ないし7のいずれかの発明の複数の先端部に形成
した滑らかな曲面で構成した複数の凸部と、上記凸部に
隣接して広がる滑らかな曲面で構成した複数の凹部に耐
凝着性を有する部材を設けたものである。
【0020】第9の発明に係るテスト用ソケットは、前
記第8の発明の耐凝着性を有する部材をクロム、タング
ステン、窒化チタン、炭窒化チタン、ダイヤモンドライ
クカーボン、ダイヤモンドのいずれかにしたものであ
る。
【0021】第10の発明に係るテスト用ソケットの製
造方法は、ばね性を有した部材をプレス加工により打ち
抜き外形形状を形成する工程と、上記打ち抜き部品のう
ち被テスト部材の外部接続端子が接触される先端部を複
数に分割加工する工程と、上記先端部を分割加工した打
ち抜き部品に被膜を設ける工程とを備えたものである。
【0022】第11の発明に係るテスト用ソケットの製
造方法は、ばね性を有した部材をプレス加工により打ち
抜き外形形状を形成する工程と、上記打ち抜き部品のう
ち被テスト部材の外部接続端子が接触される先端部を複
数に分割加工する工程と、上記分割加工された先端部に
滑らかな曲面で構成した複数の凸部と上記凸部に隣接し
て広がる滑らかな曲面で構成した複数の凹部を設ける工
程と、上記先端部を分割加工し凹凸部を設けた打ち抜き
部品に被膜を設ける工程とを備えたものである。
【0023】第12の発明に係るテスト方法は、被テス
ト部材の外部接続端子と、前記第1ないし9のいずれか
の発明のテスト用ソケットの接触端子の先端部を接触さ
せ、回路基板に接続された端子から送信される電気信号
を該被テスト部材に伝え、戻ってくる電気信号から被テ
スト部材の動作をテストするものである。
【0024】第13の発明に係る被テスト部材は、前記
第1ないし9のいずれかの発明のテスト用ソケットの接
触端子の先端部を当接させ、被テスト部材の外部接続端
子に摺動傷が残らない、もしくは10μm前後の長さの
微小な摺動傷のみが残るようにして、被テスト部材の動
作をテストしたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明の実施
の形態1におけるテスト用ソケットの接触端子の構成を
示す正面図で、図において、1は接触端子、2L、2Rは
弾性部、3L、3Rは電子機器あるいは半導体パッケー
ジなどの被テスト部材の外部接続端子に接触される先端
部、4はベース、5はテスト用回路基板と接続する端子
部、6は支持部である。
【0026】このテスト用ソケットの接触端子1は、自
由端となる被テスト部材の外部接続端子に接触される先
端部が3L、3Rの2つに分割されており、上記分割され
た先端部3L、3Rはそれぞれ異なる弾性部2L、2Rに連
結され、上記弾性部2L、2Rは直接共通の支持部6に連
結され、さらに、上記支持部6からソケットの位置決め
などに使用される水平に延ばされたベース4、テスト基
板に接続される端子部5が連結されている。
【0027】この先端部3L、3Rに被テスト部材の外部
接続端子を載せて押さえ治具(図示せず)で加圧する
と、先端部3L、3Rから下方に伝わった力が、先端部3
L、3Rから張り出して左右に対向して配置された弾性
部2L、2Rにほぼ等配分され、これらの弾性部が撓わ
むことによって下方変位し、その反力で先端部3L、3
Rにおける外部接続端子14aとの接圧を得ることがで
きる。このとき弾性部2Rは、支持部6と接続された接
続部の中心2Sを支点として撓むので、先端部3Rは水
平移動しようとするが、その方向は他方の先端部3Lの
方向であり、同様に先端部3L側からも先端部3R側に
水平移動しようとする力が働き、結果として、押し合う
ため、先端部3L、3Rは、上記先端部3L、3R間に
設けられたクリアランス分しか外部接続端子14aと相
対的に摺動しない。したがって、外部接続端子を構成す
る部材やそれらの酸化物を掻き削ることが少ないため、
先端部表面の凝着物の発生と堆積を防止できる。
【0028】尚、上記先端部3L、3Rが押し合う力
は、支点2Sの位置を変えることにより制御でき、例え
ば図2に示すように支持部6の幅を大きくすれば、押し
合う力を大きくできる。
【0029】実施の形態2.図3は、本発明の実施形態
2におけるテスト用ソケットの接触端子の動作を示す正
面図で、図において、1は接触端子、2L、2Rは弾性
部、3L、3Rは先端部、4はベース、6は支持部、1
4は半導体パッケージ、14aは外部接続端子である。
【0030】本実施の形態では、上記実施の形態1のテ
スト用ソケットの接触端子を用いたときの動作について
説明する。外部接続端子14aが水平でなく、先端部3
Rをより下方に押した場合(図3(a))や外部接続端
子14aに樹脂屑16が存在し、一方の先端部3Rとの
間に挟まった場合(図3(b))において、このテスト
用ソケットの接触端子1は、先端部が分割されて異なる
弾性部に連結されているので、一方の弾性部2Rがより
下方に撓み、先端部3Rは他方の先端部3L側に移動す
るが、上記実施の形態1と同様に押し付け合うため、水
平移動は極微量にでき、先端部3L、3Rは、外部接続
端子14aとほとんど相対的に摺動しない。したがっ
て、水平でない外部接続端子14aとの接圧の不均一さ
を吸収でき、かつ外部接続端子を構成する部材やそれら
の酸化物を掻き削ることを抑制できるため、先端部表面
の凝着物の発生と堆積を防止できる。また、先端部が分
割されているので、外部接続端子と一方の先端部に樹脂
屑16が挟まり、電気的接続がとれなくなっても、他方
の先端部で確実に電気的接続がとれる。
【0031】実施の形態3.図4は、本発明の実施の形
態3におけるテスト用ソケットの接触端子の先端部を示
す正面図で、図において、3L、3Rは先端部、3a、
3bは先端部3L、3Rそれぞれに連結して設けられた
突き出し部、17は突き出し部3a、3bの間の狭隘部
である。
【0032】このテスト用ソケットの接触端子1は、自
由端となる被テスト部材の外部接続端子に接触される先
端部が3L、3Rの2つに分割されており、上記分割され
た先端部3L、3Rは、それぞれ他方の先端部に向けて突
き出し部3a、3bを備え、上記3aと3bの間に狭隘
部17が設けられている。このテスト用ソケットの接触
端子の先端部に外部接続端子が当接されると、上記実施
の形態1と同様の作用により、弾性部が撓み、その反力
で外部接続端子との当圧を得ることができ、さらに、先
端部3L、3Rが互いに寄添う方向に力が働いた時、先
に突き出し部3a、3bが当たる。したがって、狭隘部
の寸法Cにより、水平移動距離が決まり、外部接続端子
と接触端子の摺動量を規定できる。例えば図3中の寸法
Cを20μm程度にすれば、先端部の水平移動を従来の
テスト用ソケットより小さくでき、微量の水平移動を与
えられるので、外部接続端子の酸化膜が厚いなど比較的
接触がとりにくい場合でも確実に電気的接続が行える。
また、先端部3L、3Rの距離(図3中の寸法D)を2
00μm程度にすれば、外部接続端子の長さばらつきが
ある場合でも、いずれかの先端部との接触が可能で、外
部接続端子の接触端子からの脱落も防止できる。
【0033】実施の形態4.図5は本発明の実施の形態
4におけるテスト用ソケットの接触端子の構成を示す正
面図で、図において、1は接触端子、2L、2Rは弾性
部、3L、3Rは先端部、5は端子部、6は支持部であ
る。
【0034】このテスト用ソケットの接触端子1は、自
由端となる被テスト部材の外部接続端子に接触される先
端部が3L、3Rの2つに分割されており、上記分割され
た先端部3L、3Rはそれぞれ異なる弾性部2L、2Rに連
結され、上記弾性部2L、2Rは直接共通の支持部6に連
結され、さらに、上記支持部6はソケットの位置決めな
どに使用される水平に延ばされたベースを兼ねており、
テスト基板などに接続される端子部5が連結されてい
る。
【0035】このテスト用ソケットの接触端子1は、上
記実施の形態1のように先端部の両側に弾性部が張り出
しておらず、左右非対称の構造で弾性部2L、2Rが配
置されており、先端部から片側のみスペースを確保すれ
ばよい接触端子で、図19に示したテスト用ソケットの
台座13から接触端子1が外部接続端子14aと接触す
る先端部までの距離を小さくしたい場合に有効である。
この接触端子1の動作は、先端部3L、3Rに外部接続
端子14aが当接され、上方から力が加えられた時、一
方の先端部3Lから受けた力で弾性部2Lは、2LSを
支点としてほぼ鉛直方向に撓む。他方の先端部3Rから
受けた力で、弾性部2Rは2RSを支点として、他方の
先端部3Lの方向に水平移動を伴って撓む。しかし、先
端部3Rは先端部3Lにぶつかり、これ以上の水平移動
を伴わない。したがって、外部接続端子を構成する部材
やそれらの酸化物を掻き削ることを抑制できるため、先
端部表面の凝着物の発生と堆積を防止できる。
【0036】尚、本実施の形態において、先端部3Lと
先端部3Rの高さの差は特に規定しないが、弾性部3R
は弾性部3Lに比べ剛性が低く、また先端部3Lの方向
に微量であるが、水平移動を伴い傾くため、先端部3R
の頂点の位置を高くすると好ましい。
【0037】実施の形態5.図6は、本発明の実施の形
態5におけるテスト用ソケットの接触端子の構成を示す
正面図で、図において、1は接触端子、2L、2Rは弾性
部、3L、3Rは先端部、5は端子部、6は支持部であ
る。
【0038】このテスト用ソケットの接触端子1は、自
由端となる被テスト部材の外部接続端子に接触される先
端部が3L、3Rの2つに分割されており、上記分割され
た先端部3L、3Rはそれぞれ異なる弾性部2L、2Rに連
結され、上記弾性部2Rは他方の弾性部2Lを介して、
共通の支持部6に連結され、さらに、弾性部2Lと支持
部6の接続部の中心2Sと、先端部3Lの中心とを結ん
だ線のベクトル方向、および弾性部2Rと支持部6の接
続部の中心2Sと、先端部3Rの中心とを結んだ線のベ
クトル方向が、外部接続端子を押さえ込んでいく方向と
おおよそ合致するようにしている。
【0039】このテスト用ソケットの接触端子1は、上
記実施の形態4と同様に左右非対称の構造で弾性部2
L、2Rが配置されており、先端部から片側のみスペー
スを確保すればよい接触端子で、図19に示したテスト
用ソケットの台座13から接触端子1が外部接続端子1
4aと接触する先端部までの距離を小さくしたい場合に
有効である。この接触端子の動作は、先端部3L、3R
に外部接続端子14aが当接され、上方から力が加えら
れた時、弾性部2Lと支持部6の接続部の中心2Sと、
先端部3Lの中心とを結んだ線のベクトル方向、および
弾性部2Rと支持部6の接続部の中心2Sと、先端部3
Rの中心とを結んだ線のベクトル方向が、外部接続端子
14aを押さえ込んでいく方向とおおよそ合致するよう
にしているため、弾性部2L、2Rはいずれもほぼ鉛直
方向に撓む。さらに弾性部2Lは弾性部2Rより剛性が
小さく、水平移動を伴うが、先端部3Rにぶつかりそれ
以上移動しない。したがって、水平移動が抑制でき、外
部接続端子を構成する部材やそれらの酸化物を掻き削る
ことを抑制できるため、先端部表面の凝着物の発生と堆
積を防止できる。さらに、本実施の形態では、他方の弾
性部を介して支持部に接続しているので、上記実施の形
態4より2つの弾性部の剛性の差が大きくならず、接圧
の制御が容易となる。
【0040】尚、本実施の形態において、先端部3Lと
先端部3Rの高さの差は特に規定しないが、弾性部3L
は弾性部3Rに比べ剛性が低く、また先端部3Rの方向
に微量であるが、水平移動を伴い傾くため、先端部3L
の頂点の位置を高くすると好ましい。
【0041】実施の形態6.図7は、本発明の実施の形
態6におけるテスト用ソケットの接触端子の複数の先端
部の一部を示す斜視図で、先端部3に円柱側面形状の曲
面の一部18を備えたものである。例えば上記実施の形
態1の接触端子1を、厚さ0.2mmのベリリウム銅を
用いてプレス加工にて外形形状を形成し、先端部を2つ
に分割した後に両方の先端部に、黄銅ワイヤを用いて、
本実施の形態の円柱側面形状の曲面の一部18を曲率半
径を変えて形成した。そして、これらを用いて試作した
ソケットを使用して、上方から押さえ治具により50g
程度の力を加え、接触抵抗と先端部の曲率半径の関係を
調べた。図8はその実験結果を示したもので、本実施の
形態のテスト用ソケットの接触端子を用いた場合の接触
抵抗と先端部の曲率半径の関係を示した特性図である。
これより先端部3に円柱側面形状の曲面の一部18を備
え、その曲率半径を0.3mm程度以下にすると、接触
抵抗を抑えることができ、良好なテストが行えることが
確認できた。
【0042】本実施の形態では、先端部3に円柱側面形
状の曲面の一部18を備えたテスト用ソケットを用いた
場合の、接触抵抗と先端部の曲率半径の関係を示した
が、先端部3が図9に示すような、概略球形状の曲面の
一部19を備えたものであっても同様の特性を示す。ま
た、上記実施の形態1の他に、上記実施の形態2ないし
5のいずれかのテスト用ソケットの接触端子1の先端部
3に、概略球形状、あるいは円柱側面形状の曲面の一部
を備えたものを用いた場合も同様の特性を示す。
【0043】実施の形態7.図10は、本発明の実施の
形態7におけるテスト用ソケットの接触端子の複数先端
部の一部の構成を示す斜視図であり、3は先端部、20
は先端部3に形成した断面を滑らかな波板形状とした波
板形状部である。上記波板形状部20の曲率半径を上記
実施の形態6に示す0.3mm程度以下にすることによ
り、同様の効果が得られた。
【0044】実施の形態8.図11は、本発明の実施の
形態8におけるテスト用ソケットの接触端子の複数の先
端部の一部の構成を示す斜視図、図12は、接触端子の
先端部と外部接続端子の接触状態を示す拡大断面図、図
13は、先端部に堆積する凝着物の状態を従来の接触端
子と比較して示した平面図で、図において、3は先端部
(3Lあるいは3R)、7は先端部3に形成した凹凸部
で、図12中の7aは滑らかな曲面で複数形成した凸
部、7bは上記凸部に隣接して広がる滑らかな曲面で複
数形成した凹部、14aは外部接続端子、14bは外部
接続端子14aに被覆された例えばはんだなどのめっき
膜、8は凝着物である。
【0045】例えば、上記本発明の実施の形態1におけ
る接触端子1において、先端部3L、3Rの両方に図1
1に示すような凹凸部7を設けると、図12に示すよう
に、凸部7aが外部接続端子14aの表面のはんだ被膜
14bにくい込み、はんだ被膜14b表面に存在する酸
化被膜を破壊するとともに、はんだ被膜14bとの接触
面積を拡大する。凸部7aは多数存在するため、接触端
子1の水平移動に伴う相対的な摺動がなくても接触面積
は十分とれ、良好に電気信号を送受信することができ
る。すなわち、摺動による凝着物発生が極めて抑制され
た状態で、良好な接触を長期に渡り実現することが可能
となる。
【0046】また本実施の形態において、従来の接触端
子の摺動による凝着物の発生は極めて抑制されている
が、接触端子1の先端部3に設けられた凸部7aがはん
だ被膜14bにくい込むと、くい込んだ部分のはんだや
酸化物などの凝着物8は凹部7bに排斥され堆積してい
く。しかし本実施の形態における凝着物8の堆積は微量
かつ部分的である。この凝着物8の堆積の様子を図13
において従来と比較して説明すると、従来の接触端子で
は図13(b)に示すように外部接続端子と接触する先
端部3のほぼ全域に凝着物8が堆積していき、やがて良
好な接触がとれなくなるのに比し、本実施の形態の接触
端子では、凝着物8は凹部7bに溜るが、図13(a)
に示すように、外部接続端子と接触する領域においてま
ばらに存在するのみである。またテストを重ね凝着物8
が堆積していっても、凸部7aを多数有しているため、
接触を確保できる。しかも相対的な摺動が極めて抑制さ
れているので、堆積量は小さく、外部接続端子14aと
接触端子1とが長期に渡り安定した接触を確保できる。
【0047】さらに本実施の形態における先端部3に形
成された凹凸部7の形状についてもう少し詳細な説明を
行なう。まず凸部7aの頂部の曲率半径Rは、接触面積
を最も効率よく得ることができる条件から、外部接続端
子14aの最表層を構成する部材の厚さ、すなわち本実
施の形態でははんだ被膜14bの厚さと同程度の値にす
ることが望ましい。次に上記凸部7aと凹部7bで形成
される空洞の深さDは、浅すぎるとすぐに凝着物で埋っ
てしまうので、外部接続端子の最表層を構成する部材の
厚さ以上の値にすることが妥当である。実際には凸部7
aの頂点の曲率半径Rは10μm程度、凸部7aと凹部
7bで形成される空洞の深さDは20μm程度とすると
よい。なおこれらの凹凸部を例えば0.2μmRy程度以下
の滑らかな曲面で構成すると凝着物8がすべりやすく堆
積しにくくなり好ましい。
【0048】実施の形態9.図14は本発明の実施の形
態9におけるテスト用ソケットの接触端子の先端部の凹
凸部を示す断面図で、図において、3は先端部(3Lあ
るいは3R)、7aは凹凸部7の凸部、7bは凹部、9
は凸部表面に形成した導電性の耐はんだ凝着性部材であ
る。
【0049】このように構成された接触端子(全体を図
示せず)は、先端部3に設けた凹凸部7の凸部7aに例
えば厚さ1μm程度の導電性を有する耐はんだ凝着性部
材9が設けられているので、はんだ屑などの凝着物8が
凝着することを防止できる。導電性を有する耐はんだ凝
着性部材9としては、はんだと化学的親和性が低いもの
であればよく、例えばクロム、タングステン、窒化チタ
ン、炭窒化チタン、グラファイト成分の多いダイヤモン
ドライクカーボンが特に好ましい。クロムはめっき処
理、その他は気相合成法により先端部3の凹凸部7の表
面に形成できる。
【0050】実施の形態10.図15は、本発明の実施
の形態10におけるテスト用ソケットの接触端子の先端
部の凹凸部を示す断面図で、図において、3は先端部
(3Lあるいは3R)、7aは凹凸部7の凸部、7bは
凹部、10は凸部表面に形成した非導電性の耐はんだ凝
着性部材である。
【0051】このように構成された接触端子1(全体を
図示せず)は、先端部3に設けた凹凸部7の凸部7a
に、例えば厚さ1μm程度の非導電性の耐はんだ凝着性
部材10が設けられているので、はんだ屑などの凝着物
8が凝着することを防止できる。非導電性の耐はんだ凝
着性部材としては、はんだと化学的親和性が低いもので
あればよく、例えばダイヤモンドやグラファイト成分の
低いダイヤモンドライクカーボンが特に好ましい。これ
らは気相合成法により先端部3の凹凸部7の表面に形成
できる。また、外部接続端子14a、あるいは外部接続
端子に設けたはんだ被膜との電気的接続を確保するた
め、例えば被膜を形成した後に酸素プラズマエッチング
を施し、電気的接続部の非導電性被膜を除去すればよ
い。また成膜時にレジストなどで部分的な覆いを施して
もよい。
【0052】実施の形態11.上記実施の形態1ないし
5のいずれかで示した先端部3を複数有し、それぞれ異
なる弾性部2に連結させた接触端子1を製造する工程
は、ばね性を有した部材をプレス加工により打ち抜き外
形形状を形成する第1の工程と、上記打ち抜き部品のう
ち被テスト部材の外部接続端子が接触される先端部を複
数に分割加工する第2の工程と、上記先端部を分割加工
した打ち抜き部品に被膜を設ける第3の工程からなる。
【0053】図16は、上記工程の具体的な例を示した
もので、本発明の実施の形態11における電子機器ある
いは半導体パッケージのテスト用ソケットの製造方法を
示したものである。例えば、まず、厚さ数百μm程度の
ベリリウム銅、りん青銅などのばね性を有した板状の部
材にプレス加工を施し接触端子1の外形形状を形成す
る。次に線径200μm程度の黄銅ワイヤで、先端部の
接触端子1の先端部3の曲部の仕上げ加工を行い、さら
に線径φ20〜90μm程度の細いタングステンワイヤ
で先端部を2つに分割する。さらに前記先端部を分割加
工した打ち抜き部品に5〜20μm程度のニッケルめっ
きを施し、仕上げに酸化防止のための厚さ1μm程度の
金めっきを行う。先端部3L、3R間のクリアランスは上
記分割加工に用いるタングステンワイヤの線径、および
上記めっき厚さで調整すればよい。このような工程で、
電子機器あるいは半導体パッケージの外部接続端子に接
触される先端部3を分割し、上記分割された先端部3
L、3Rにそれぞれ連結された弾性部2L、2Rと、上
記弾性部に直接あるいは他方の弾性部を介して連結され
た支持部6と、上記支持部に連結され位置決めを行うベ
ース4と、上記ベースに連結されテスト用回路基板に接
続する端子部5とを備えた接触端子1を容易に製造でき
る。
【0054】実施の形態12.例えば上記実施の形態8
で示した先端部3に凹凸部7を設けた接触端子1を製造
する工程は、ばね性を有した部材をプレス加工により打
ち抜き外形形状を形成する第1の工程と、上記打ち抜き
部品のうち被テスト部材の外部接続端子が接触される先
端部を複数に分割加工する第2の工程と、上記分割加工
された先端部に滑らかな曲面で構成した複数の凸部と上
記凸部に隣接して広がる滑らかな曲面で構成した複数の
凹部を設ける第3の工程と、上記先端部を分割加工し凹
凸部を設けた打ち抜き部品に被膜を設ける第4の工程か
らなる。
【0055】図17は、上記工程の具体的な例を示した
もので、本発明の実施の形態12における電子機器ある
いは半導体パッケージのテスト用ソケットの製造方法を
示したものである。例えば、まず、厚さ数百μm程度の
ベリリウム銅、りん青銅などのばね性を有した板状の部
材にプレス加工を施し接触端子1の外形形状を形成す
る。次に接触端子1の先端部3を、線径φ20〜90μ
m程度の細いタングステンワイヤで2つに分割する。次
に分割した先端部3L、3Rを、放電加工、サンドブラ
スト、液体ホーニング、エッチングのいずれかの方法で
粗面化し、その粗面に存在する突起部に例えばニッケル
めっきを施し、所望の凹凸部になるまで成長させる。こ
のめっき厚さは前工程の粗面化加工の程度により決める
ことが好ましく、5〜20μm程度がよい。さらにこの
めっきを施した打ち抜き部品に厚さ1μm程度の金めっ
きを行うことにより酸化防止対策を行う。先端部3L、
3R間のクリアランスは上記分割加工に用いるタングス
テンワイヤの線径、および上記めっき厚さで調整すれば
よい。このような工程で、外部接続端子に接触される分
割された先端部3L、3Rと、上記先端部3L、3Rそ
れぞれ連結された弾性部2と、上記弾性部に直接あるい
は他方の弾性部を介して連結された支持部6と、上記支
持部に連結され位置決めを行うベース4と、上記ベース
に連結されテスト用回路基板に接続する端子部5とを備
え、上記先端部3L、3Rに滑らかな曲面で構成した複
数の凸部7aと、上記凸部に隣接して広がる滑らかな曲
面で構成した複数の凹部7bを有する接触端子1を容易
に製造できる。
【0056】本実施の形態では、接触端子1の先端部3
L、3Rを放電加工などで粗面化し、粗面化部に存在す
る突起部に、ニッケルめっきを施す例を示したが、ベリ
リウム銅、りん青銅などのばね性を有した板状の部材に
プレス加工を施し接触端子の外形形状を形成した後、先
端部3L、3Rにコバルトりんめっきを施せば、直径2
0μm程度の粒状部材を得ることができ、特に前処理と
して放電加工などを行わなくても所望の凹凸部を形成す
ることができる。
【0057】本実施の形態では、先端部3L、3Rが円
柱側面形状の曲部の一部18を有する接触端子1の製造
方法の例を示したが、上記実施の形態6に示した概略球
形状の曲部の一部19を有する接触端子1を製造するた
めには、先端部3を3L、3Rに分割加工した後に、ワイ
ヤを用いて、先端部3L、3Rを概略球形状の曲部の一部
を有するように仕上げ加工すればよい。また、上記実施
の形態7に示した先端部3を、断面が滑らかな波形とな
った波板形状20にするには、放電加工やコイニング加
工を用いて形状を形成すればよい。
【0058】また、本実施の形態では、上記実施の形態
9に示した耐凝着性を有する部材を先端部3L、3Rの
凹凸部7に設ける製造方法について触れていないが、例
えば導電性の耐はんだ凝着性部材9を先端部3L、3R
の凹凸部7に形成する製造方法は、本実施の形態の電解
ニッケルめっきを施した後の工程で、めっき、またはP
VDやCVDなどの気相合成で導電性の耐はんだ凝着性
を有する部材9を形成すればよい。さらに、この後の工
程で酸化防止のための金めっきを施すが、金が上記導電
性の耐はんだ凝着性を有する部材9を覆わないように先
端部3L、3Rにレジストなどで覆いを設ける。
【0059】また、上記実施の形態10に示した非導電
性の耐はんだ凝着性を有する部材10を先端部3L、3
Rの凹凸部7に設ける製造方法は、例えば本実施の形態
の電解ニッケルめっきを施した後の工程で、めっき、ま
たはPVDやCVDなどの気相合成で非導電性の耐はん
だ凝着性を有する部材10を形成する。その後に例えば
酸素プラズマエッチングを施し、電気的接続をとるた
め、凹凸部7の先端の非導電性被膜を除去する。さら
に、この後の工程で金めっきを施すが、金が前記非導電
性の耐はんだ凝着性を有する部材10を覆わないように
先端部3にレジストなどで覆いを設ける。
【0060】実施の形態13.図1に示した先端部を分
割した本発明の実施の形態1のテスト用ソケットの接触
端子Aと、先端部に凹凸部を形成した本発明の実施の形
態8の接触端子Bと、図20に示す従来の接触端子Cの
比較を行った。図18はこれら3種類の接触端子A、
B、Cを使用してテストした半導体パッケージの不良率
を示したものである。まずロットを3分割して各接触端
子A、B、Cでそれぞれ約3000個の電子機器あるい
は半導体パッケージ14であるICのテストを行ったと
ころ、接触端子Aの不良率は従来の接触端子Cの1/
4、接触端子Bの不良率は従来の接触端子Cの約1/7
に低減した。従来の接触端子Cの不良率が高いのは、接
触端子の先端部3と外部接続端子14aとの間に凝着物
8をかみ込んだ状態でテストが行われるため、良好な電
気的接触が得られず、良品であるにもかかわらず不良品
と判別されたことが原因と推察される。これに比し、本
発明の接触端子Aは先端部の水平移動による外部接続端
子と接触端子の相対的な摺動を抑制し、凝着物8の発生
を抑制したことに加え、外部接続端子14aに樹脂屑1
6付着していても分割されたいずれかの先端部で電気的
接続が可能になったため、不良率が大幅に低減したもの
と推察される。さらに本発明の接触端子Cでは、先端部
に凸部を設けることにより、外部接続端子との接触面積
が増大し、確実な電気的導通がとれたためと考えられ
る。次に上記3種類の接触端子の寿命を比較するため、
接触面の凝着物の広がりに伴い増大する接触抵抗が1Ω
以上になった時点をソケットの交換時期と判断し、その
交換頻度に係わるメンテナンス性を比較した。この実験
では、接触端子Aは従来の接触端子Cの約4倍、接触端
子Bでは約10倍にメンテナンス性が向上していた。こ
れは、本発明の接触端子A、Bが凝着物発生を極めて抑
制したこと、特に接触端子Bは凝着物8が発生しても凹
部に排斥できるためと推察できる。
【0061】本実施の形態では、本発明による電子機器
あるいは半導体パッケージのテスト用ソケットを用い
た、特にICのテスト方法について説明したが、IC以
外の例えばプリント基板や液晶デバイスが有する外部接
続端子に本発明の接触端子を接触させて行なうこともで
きる。
【0062】実施の形態14.上記実施の形態13のテ
ストにおいて、複数の先端部3を有する本発明の実施の
形態1の接触端子Aと、先端部3に凹凸部7を有する本
発明の実施の形態8の接触端子Bと、図20に示す従来
の接触端子Cにより接触した半導体パッケージ14の外
部接続端子14aのテスト傷を調べた。本発明の接触端
子A、Bでテストされた外部接続端子には傷が観察され
たが10μm程度の小さな傷のみであり、従来の接続端
子Cでは50〜100μm程度の大きな傷が観察され
た。水平摺動を抑制することにより外部接続端子のテス
ト傷が小さくできる効果が確認できた。
【0063】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0064】電子機器あるいは半導体パッケージの外部
接続端子に接触される先端部を複数有し、上記複数の先
端部をそれぞれ異なる弾性部に連結し、上記弾性部を直
接あるいは他方の弾性部を介して共通の支持部に連結し
て構成することにより、複数の先端部から下方に力が伝
わり、それぞれ連結された弾性部が撓みその反力で先端
部3における外部接続端子14aとの接圧を得ることが
できる。このとき複数の先端部はそれぞれ水平移動を伴
うが、先端部同士がぶつかるため、水平移動は極めて抑
制されるので、外部接続端子を構成する部材やそれらの
酸化物を掻き削る量は微量であるため、電子機器あるい
は半導体パッケージの外部接続端子に接触させる先端部
表面の凝着物の発生と堆積を抑制でき、長期的に信頼性
の高いテストを行うことができるという効果がる。ま
た、上記凝着物が堆積して剥がれ落ち、外部接続端子に
付着して電気的短絡を起こすという問題も解消される。
さらに、先端部が複数あるので、外部接続端子と一つの
先端部に樹脂屑16が挟まり、電気的接続がとれなくな
っても、他の先端部で確実に電気的接続がとれるという
効果がある。
【0065】また、複数の先端部に連結される弾性部
を、上記先端部を中心として、両側に張り出し、二方に
対向して配置することにより、弾性部の撓み量はほぼ等
配分され、撓み方向はほぼ鉛直方向になる。先端部は水
平移動しようとするが、その方向は互いに他の先端部の
方向であり、先端部同士がぶつかるため、水平移動は極
めて抑制されるので、同様に凝着物の発生と堆積を抑制
でき、長期的に信頼性の高いテストを行うことができる
という効果がある。
【0066】また、複数の先端部間に狭隘部を設けるこ
とにより、上記水平移動をさらに抑制できる効果があ
る。特に、先端部に突き出し部を設けて、狭隘部を形成
すると、先端部の頂点を離すことができ、外部接続端子
の長さばらつきがある場合でも、いずれかの先端部の頂
点との接触が可能で、外部接続端子の接触端子からの脱
落も防止できる効果がある。
【0067】また、先端部に連結される弾性部と上記弾
性部を支持する支持部の接続部の中心と、被テスト部材
の外部接続端子に接触される先端部の中心とを結んだ線
のベクトル方向が、上記外部接続端子を接圧する方向に
おおよそ合致するようにすることにより、上記と同様
に、先端部同士がぶつかるため、水平移動は極めて抑制
され、外部接続端子を構成する部材やそれらの酸化物を
掻き削ることがないため、先端部表面の凝着物の発生と
堆積を防止できるとともに、テスト用ソケットの台座か
ら接触端子の先端部までの距離を小さくできる効果があ
る。
【0068】また、上記電子機器あるいは半導体パッケ
ージの外部接続端子に接触される先端部に、概略球形状
あるいは円柱側面形状の曲面の一部を備え、特に先端部
の曲率半径を0.3mm以下にすることにより、外部接
続端子との接触抵抗を小さくすることができ、信頼性の
高いテストを行うことができるという効果がある。
【0069】また、上記電子機器あるいは半導体パッケ
ージの外部接続端子に接触される先端部を、断面が滑ら
かな波板形状とし、特に先端部の曲率半径を0.3mm
以下にすることにより、同様に外部接続端子との接触抵
抗を小さくすることができ、信頼性の高いテストを行う
ことができるという効果がある。
【0070】また、上記電子機器あるいは半導体パッケ
ージの外部接続端子に接触される先端部に、滑らかな曲
面で構成した複数の凸部と、上記凸部に隣接して広がる
滑らかな曲面で構成した複数の凹部を形成することによ
り、外部接続端子に被覆されたはんだに凸部をくい込ま
せ接触を確実にできるとともに、このとき発生する凝着
物を凹部に排斥できる。わずかな凝着物が凹部に堆積す
るが、多数設けられた凸部により接触は常に確保でき、
長期的に安定な電気的接続を行うことができるという効
果がある。
【0071】また、上記電子機器あるいは半導体パッケ
ージの外部接続端子に接触させる複数の先端部の凹凸部
に耐凝着性を有する部材を設けることにより、微量に発
生するはんだ屑などの凝着物が凝着することを防止で
き、さらにこのテスト用ソケットの寿命を延ばすことが
できるという効果がある。
【0072】また、上記耐凝着性を有する部材をクロ
ム、タングステン、窒化チタン、炭窒化チタン、グラフ
ァイト含有率の高いダイヤモンドライクカーボンのいず
れかにすることにより、はんだと電子機器あるいは半導
体パッケージの外部接続端子に接触させる先端部の凹凸
部との化学親和性を極端に低くすることができるため、
凝着物は付着しにくい。したがって、さらにこのテスト
用ソケットの寿命を延ばすことができるという効果があ
る。
【0073】また、上記耐凝着性を有する部材をグラフ
ァイト含有率の低いダイヤモンドライクカーボン、ダイ
ヤモンドのいずれかにし、外部接続端子との電気的接続
をとる部分を除いて、上記部材を設けることにより、は
んだと電子機器あるいは半導体パッケージの外部接続端
子に接触させる先端部の凹凸部との化学親和性を極端に
低くすることができ、同様の効果が得られる。
【0074】また、電子機器あるいは半導体パッケージ
のテスト用ソケットの接触端子の外形形状を打ち抜いた
後、上記接触端子の先端部をワイヤカット加工などで分
割加工し、上記分割加工した打ち抜き部材にニッケルめ
っきを施し、さらに金めっきを施してなる上記接触端子
の製造方法をとったため、必要な外形形状と分割された
複数の先端部、酸化防止被膜が安価かつ容易に形成で
き、上記テスト用ソケットを製造できる。
【0075】また、電子機器あるいは半導体パッケージ
のテスト用ソケットの接触端子の外形形状を打ち抜いた
後、上記接触端子の先端部をワイヤカット加工などで分
割加工し、上記分割加工された先端部の表面を放電加工
などで粗面化し、上記粗面化した打ち抜き部材にニッケ
ルめっきを施し、さらに金めっきを施してなる上記接触
端子の製造方法をとったため、必要な外形形状と、分割
された複数の先端部、先端部の凹凸部、酸化防止被膜が
安価かつ容易に形成でき、上記テスト用ソケットを製造
できる。
【0076】また、上記電子機器あるいは半導体パッケ
ージのテスト用ソケットの接触端子は、電子機器あるい
は半導体パッケージの外部接続端子との安定かつ継続的
に良好な電気的接触を得ることができるため、電子機器
あるいは半導体パッケージの電気的テストの信頼性を向
上できる。また長期に渡り使用できるため、交換頻度が
少なくなりメンテナンス性を向上できるという効果があ
る。
【0077】また、上記接触端子でテストされた電子機
器あるいは半導体パッケージは、水平摺動を極微量にし
て、テストされるため、接触端子と外部接続端子の接触
で生じる上記外部接続端子のテスト傷を小さくできる効
果がある。また、上記凝着物が堆積して剥がれ落ち、外
部接続端子に付着して電気的短絡を起こすという問題も
解消される。また、外部接続端子に付着した凝着物によ
り、半導体パッケージの実装時に、はんだ接続不良を起
こすという問題も解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すテスト用ソケ
ットの接触端子の正面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における他のテスト
用ソケットの接触端子の正面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2を示すテスト用ソケ
ットの接触端子の正面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3を示すテスト用ソケ
ットの接触端子の先端部を示す正面図である。
【図5】 この発明の実施の形態4を示すテスト用ソケ
ットの接触端子の正面図である。
【図6】 この発明の実施の形態5を示すテスト用ソケ
ットの接触端子の正面図である。
【図7】 この発明の実施の形態6を示すテスト用ソケ
ットの接触端子の先端部の斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態6におけるテスト用ソ
ケットを用いた場合の接触抵抗と先端部の曲率半径の関
係を示した特性図である。
【図9】 この発明の実施の形態6を示す他のテスト用
ソケットの接触端子の先端部の斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態7を示すテスト用ソ
ケットの接触端子の先端部の斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態8を示すテスト用ソ
ケットの接触端子の先端部の斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態8においてテスト用
ソケットの接触端子の先端部と外部接続端子の接触状態
を模式して示す拡大断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態8においてテスト用
ソケットの接触端子の先端部に堆積する凝着物の状態を
従来の接触端子と比較して示した平面図である。
【図14】 この発明の実施の形態9を示すテスト用ソ
ケットの接触端子の先端部の凹凸部の断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態10を示すテスト用
ソケットの接触端子の先端部の凹凸部の断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態11を示すテスト用
ソケットの接触端子の製造工程図である。
【図17】 この発明の実施の形態12を示すテスト用
ソケットの接触端子の製造工程図である。
【図18】 この発明の実施の形態13におけるテスト
用ソケットの接触端子を用いたテストにおける不良率
を、従来と比較して示した図である。
【図19】 従来のテスト用ソケットを示す断面図であ
る。
【図20】 従来の他のテスト用ソケットの接触端子を
示す断面図である。
【図21】 従来の他のテスト用ソケットの接触端子を
示す断面図である。
【図22】 従来の他のテスト用ソケットの接触端子を
示す断面図である。
【図23】 従来の他のテスト用ソケットの接触端子を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 接触端子(コンタクト)、2、2L、2R 弾性
部、3、3L、3R 先端部、4 ベース、5 端子
部、6 支持部、7 凹凸部、8 凝着物、9 導電性
の耐凝着性を有する部材、10 非導電性の耐凝着性を
有する部材、 11ハウジング、 12 押さえ治具、
13 台座、14 半導体パッケージ、14a 外部接
続端子、14b はんだ被膜、15 ソケット、16
樹脂屑、17狭隘部、18 円柱側面形状の曲面の一
部、19 概略球形状の曲面の一部、20 波板形状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加柴 良裕 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 高田 繁 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2G003 AA07 AG01 AG12 2G011 AA01 AA04 AA15 AB01 AC14 AF02 5E024 CB02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被テスト部材の外部接続端子と電気的に
    導通される接触端子を備え、上記被テスト部材の電気的
    特性のテストに用いられるテスト用ソケットであって、
    上記接触端子は、上記外部接続端子に接触される複数の
    先端部を有し、それぞれの先端部は異なる弾性部に連結
    され、上記弾性部は直接あるいは他方の弾性部を介して
    共通の支持部に連結されていることを特徴とするテスト
    用ソケット。
  2. 【請求項2】 複数の先端部にそれぞれ連結される弾性
    部は、上記先端部を中心として、両側に張り出してお
    り、二方に対向して配置されていることを特徴とする請
    求項1に記載のテスト用ソケット。
  3. 【請求項3】 複数の先端部間に狭隘部を設けたことを
    特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載のテスト用
    ソケット。
  4. 【請求項4】 先端部に連結される弾性部と上記弾性部
    を支持する支持部の接続部の中心と、被テスト部材の外
    部接続端子に接触される先端部の中心とを結んだ線のベ
    クトル方向が、上記外部接続端子を接圧する方向におお
    よそ合致することを特徴とする請求項1に記載のテスト
    用ソケット。
  5. 【請求項5】 被テスト部材の外部接続端子に接触され
    る複数の先端部の少なくともいずれかに、概略球形状あ
    るいは円柱側面形状の曲面の一部を備えたことを特徴と
    する請求項1に記載のテスト用ソケット。
  6. 【請求項6】 被テスト部材の外部接続端子に接触され
    る複数の先端部の少なくともいずれかは、断面が滑らか
    な波板形状であることを特徴とする請求項1に記載のテ
    スト用ソケット。
  7. 【請求項7】 被テスト部材の外部接続端子に接触され
    る複数の先端部の少なくともいずれかに、滑らかな曲面
    で構成した複数の凸部と、上記凸部に隣接して広がる滑
    らかな曲面で構成した複数の凹部とを形成したことを特
    徴とする請求項5あるいは請求項6に記載のテスト用ソ
    ケット。
  8. 【請求項8】 複数の先端部に形成した滑らかな曲面で
    構成した複数の凸部と、上記凸部に隣接して広がる滑ら
    かな曲面で構成した複数の凹部に、耐凝着性を有する部
    材を設けたことを特徴とする請求項5ないし7のいずれ
    かに記載のテスト用ソケット。
  9. 【請求項9】 耐凝着性を有する部材がクロム、タング
    ステン、窒化チタン、炭窒化チタン、ダイヤモンドライ
    クカーボン、ダイヤモンドのいずれかであることを特徴
    とする請求項8に記載のテスト用ソケット。
  10. 【請求項10】 ばね性を有した部材をプレス加工によ
    り打ち抜き外形形状を形成する工程と、上記打ち抜き部
    品のうち被テスト部材の外部接続端子が接触される先端
    部を複数に分割加工する工程と、上記先端部を分割加工
    した打ち抜き部品に被膜を設ける工程とを備えたことを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のテスト
    用ソケットの製造方法。
  11. 【請求項11】 ばね性を有した部材をプレス加工によ
    り打ち抜き外形形状を形成する工程と、上記打ち抜き部
    品のうち被テスト部材の外部接続端子が接触される先端
    部を複数に分割加工する工程と、上記分割加工された先
    端部に滑らかな曲面で構成した複数の凸部と上記凸部に
    隣接して広がる滑らかな曲面で構成した複数の凹部を設
    ける工程と、上記先端部を分割加工し凹凸部を設けた打
    ち抜き部品に被膜を設ける工程とを備えたことを特徴と
    する請求項7ないし9のいずれかに記載のテスト用ソケ
    ットの製造方法。
  12. 【請求項12】 被テスト部材の外部接続端子と、請求
    項1ないし9のいずれかに記載のテスト用ソケットの接
    触端子の先端部を接触させ、回路基板に接続された端子
    から送信される電気信号を該被テスト部材に伝え、戻っ
    てくる電気信号から被テスト部材の動作をテストするこ
    とを特徴とするテスト用ソケットを用いたテスト方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のテスト用ソケット
    を用いたテスト方法によってテストされた被テスト部
    材。
JP22334599A 1999-07-27 1999-08-06 テスト用ソケット、その製造方法、およびテスト用ソケットを用いたテスト方法 Expired - Fee Related JP4026281B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22334599A JP4026281B2 (ja) 1999-08-06 1999-08-06 テスト用ソケット、その製造方法、およびテスト用ソケットを用いたテスト方法
US09/625,047 US6794890B1 (en) 1999-07-27 2000-07-24 Test socket, method of manufacturing the test socket, test method using the test socket, and member to be tested
KR10-2000-0043361A KR100376953B1 (ko) 1999-07-27 2000-07-27 테스트용 소켓
US10/842,554 US7112976B2 (en) 1999-07-27 2004-05-11 Test socket, method of manufacturing the test socket, test method using the test socket, and member to be tested

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22334599A JP4026281B2 (ja) 1999-08-06 1999-08-06 テスト用ソケット、その製造方法、およびテスト用ソケットを用いたテスト方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001052827A true JP2001052827A (ja) 2001-02-23
JP4026281B2 JP4026281B2 (ja) 2007-12-26

Family

ID=16796717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22334599A Expired - Fee Related JP4026281B2 (ja) 1999-07-27 1999-08-06 テスト用ソケット、その製造方法、およびテスト用ソケットを用いたテスト方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4026281B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002061439A1 (fr) * 2001-01-29 2002-08-08 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Sonde de contact, procede de fabrication de la sonde de contact et dispositif et procede de controle
JP2004028596A (ja) * 2002-06-21 2004-01-29 New Japan Radio Co Ltd 半導体装置のテスト用電極装置
WO2004059330A2 (en) * 2002-12-23 2004-07-15 Formfactor, Inc. Microelectronic contact structure
WO2008015868A1 (en) * 2006-07-31 2008-02-07 Tokyo Electron Limited Probe pin
JP4924856B1 (ja) * 2011-09-14 2012-04-25 オムロン株式会社 コンタクト及びコンタクトの製造方法
JP4924854B1 (ja) * 2011-03-15 2012-04-25 オムロン株式会社 コンタクト及び金属部品の製造方法
JP2012103128A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Fujitsu Ltd コンタクトプローブ用プランジャの製造方法及びコンタクトプローブ用プランジャ
JP2012171457A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Kojima Press Industry Co Ltd 照明バルブの実装用基板
JP2013181824A (ja) * 2012-03-01 2013-09-12 Mitsubishi Electric Corp 電気特性測定方法、コンタクトプローブ
JP2013238443A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Mitsubishi Electric Corp コンタクトプローブ
JP2014085347A (ja) * 2012-10-24 2014-05-12 Multitest Elektronische Systeme Gmbh 電子コンポーネントの高電流検査のための検査ソケットのための接触ばね
DE102015001926A1 (de) * 2015-02-13 2016-08-18 Feinmetall Gmbh Elektrisches Kontaktelement
KR20160110717A (ko) * 2015-03-11 2016-09-22 주식회사 듀링플러스 탄성 시그널 핀
JP2017172999A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 ラピスセミコンダクタ株式会社 プローブ

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7151385B2 (en) 2001-01-29 2006-12-19 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Contact probe, method of manufacturing the contact probe, and device and method for inspection
WO2002061439A1 (fr) * 2001-01-29 2002-08-08 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Sonde de contact, procede de fabrication de la sonde de contact et dispositif et procede de controle
CN1308693C (zh) * 2001-01-29 2007-04-04 住友电气工业株式会社 接触探针及其制造方法和检查装置以及检查方法
JP2004028596A (ja) * 2002-06-21 2004-01-29 New Japan Radio Co Ltd 半導体装置のテスト用電極装置
WO2004059330A3 (en) * 2002-12-23 2004-11-18 Formfactor Inc Microelectronic contact structure
US6945827B2 (en) 2002-12-23 2005-09-20 Formfactor, Inc. Microelectronic contact structure
CN100414301C (zh) * 2002-12-23 2008-08-27 佛姆费克托公司 微电子接触件结构
US7731546B2 (en) 2002-12-23 2010-06-08 Formfactor, Inc. Microelectronic contact structure
WO2004059330A2 (en) * 2002-12-23 2004-07-15 Formfactor, Inc. Microelectronic contact structure
WO2008015868A1 (en) * 2006-07-31 2008-02-07 Tokyo Electron Limited Probe pin
JP2008032620A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Tokyo Electron Ltd プローブピン
JP2012103128A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Fujitsu Ltd コンタクトプローブ用プランジャの製造方法及びコンタクトプローブ用プランジャ
JP2012171457A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Kojima Press Industry Co Ltd 照明バルブの実装用基板
JP4924854B1 (ja) * 2011-03-15 2012-04-25 オムロン株式会社 コンタクト及び金属部品の製造方法
JP2012195108A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Omron Corp コンタクト及び金属部品の製造方法
US8678851B2 (en) 2011-03-15 2014-03-25 Omron Corporation Contact section having an irregular shape formed thereon by electroforming
JP4924856B1 (ja) * 2011-09-14 2012-04-25 オムロン株式会社 コンタクト及びコンタクトの製造方法
JP2012195277A (ja) * 2011-09-14 2012-10-11 Omron Corp コンタクト及びコンタクトの製造方法
JP2013181824A (ja) * 2012-03-01 2013-09-12 Mitsubishi Electric Corp 電気特性測定方法、コンタクトプローブ
JP2013238443A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Mitsubishi Electric Corp コンタクトプローブ
JP2014085347A (ja) * 2012-10-24 2014-05-12 Multitest Elektronische Systeme Gmbh 電子コンポーネントの高電流検査のための検査ソケットのための接触ばね
DE102015001926A1 (de) * 2015-02-13 2016-08-18 Feinmetall Gmbh Elektrisches Kontaktelement
DE102015001926B4 (de) 2015-02-13 2023-03-09 Feinmetall Gmbh Elektrisches Kontaktelement
KR20160110717A (ko) * 2015-03-11 2016-09-22 주식회사 듀링플러스 탄성 시그널 핀
KR101663826B1 (ko) 2015-03-11 2016-10-10 주식회사 듀링플러스 탄성 시그널 핀
JP2017172999A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 ラピスセミコンダクタ株式会社 プローブ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4026281B2 (ja) 2007-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100376953B1 (ko) 테스트용 소켓
KR100380540B1 (ko) 테스트용 소켓
US6989681B2 (en) Socket for testing a semiconductor device and a connecting sheet used for the same
JP2001052827A (ja) テスト用ソケット、その製造方法、テスト用ソケットを用いたテスト方法、及び被テスト部材
US7675301B2 (en) Electronic components with plurality of contoured microelectronic spring contacts
US6719569B2 (en) Contact sheet for providing an electrical connection between a plurality of electronic devices
JPH11512229A (ja) 減少した自己インダクタンスを有する電気コンタクト
JP2001102141A (ja) テスト用ソケット、その製造方法、テスト用ソケットを用いたテスト方法、及び被テスト部材
JP2000299150A (ja) 接続デバイス
US10256564B2 (en) Electric component socket and manufacturing method for the same
US5942905A (en) Contact arrangement
JP4361161B2 (ja) 異方導電性コネクター
JP4420515B2 (ja) 電気コネクタ
JP2004047376A (ja) コンタクトユニット
JP2000156269A (ja) 半導体用ソケット
JP2006344604A (ja) コンタクトシート
KR100316292B1 (ko) 전자부품용컨넥터
US7819671B2 (en) Electrical connector having terminals with improved wiping capability
JP3675989B2 (ja) 電子部品用コネクタ
JP3084434B2 (ja) Bgaソケット
JP3578708B2 (ja) Icソケット
US20090046031A1 (en) Intenna connecting apparatus
JP2001006770A (ja) 異方導電性フィルム
JP4236393B2 (ja) 電気コネクタ
US7384270B2 (en) Electrical connector

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040629

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070918

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees