JP2001052415A - 横方向に拡張可能なモジュラ式データ記憶システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】モシ゛ュラユニットで構成された拡張可能なテ゛ータ記憶システ
ムを提供する。 【解決手段】テ゛ータカートリッシ゛を操作して格納するためのモシ゛
ュラ式テ゛ータ記憶システム(116)は、カートリッシ゛アクセス装置(112)と、
少なくとも2つの横方向に隣接するモシ゛ュラユニット(155)を備
える。各モシ゛ュラユニットは、複数のカートリッシ゛収容装置(148')
と、移動経路(114)に沿って整列した複数の長形キ゛アラック
(274'等)を備えることができる。長形キ゛アラックは互いに概
ね整列しており、カートリッシ゛アクセス装置(112)が横方向に隣接
するモシ゛ュラユニット(155)間を平行移動できるようになってい
る。システムはさらに、カートリッシ゛アクセス装置(112)を移動経路(1
14)に沿って移動させるための平行移動装置(280)を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、データカートリッ
ジ等のデータ記憶媒体装置を操作し、記憶するシステム
に一般的に関連し、より詳細には、横方向に隣接するモ
ジュラユニットで構成されるデータ記憶システムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】コンピュータ産業におけるデータ記憶
は、多くの方法で実現される。たとえば、テープ、コン
パクトディスク、「フロッピー（登録商標）」または
「ハード」ディスク等にデータを記憶することができ
る。しばしば、ある場所から別の場所に転送可能なデー
タ記憶媒体は、平行六面体形状のカートリッジに収容さ
れる。本願では、「カートリッジ」または「データカー
トリッジ」という用語を、任意のデータ記憶媒体装置を
包含する（それがカートリッジに収容されるか否かにか
かわらず）ものとして使用している。

【０００３】データ記憶システムを使用して、データを
カートリッジに書き込み、またはカートリッジから読み
出すことができるように、既知の場所にあるデータカー
トリッジ等のデータ記憶媒体装置を格納し、また、所望
のカートリッジを取り出す。かかるデータ記憶および処
理システムは、特に個別のデータカートリッジを多数収
容し得る場合に「ジュークボックス」データ記憶システ
ムと称されることが多い。

【０００４】典型的なデータ記憶システムには、様々な
タイプのカートリッジ収容装置が含まれる。たとえば、
１つのタイプのカートリッジ収容装置は、１つ以上の水
平列ないしアレイに配置され得る複数箇所の個別のカー
トリッジ格納場所を有するカートリッジ収納ラック、す
なわち「マガジン」である。別のタイプのカートリッジ
収容装置は、カートリッジ読み出し／書き込み装置、す
なわち「ドライブ（駆動装置）」である。

【０００５】また、データ記憶システムには、カートリ
ッジアクセス装置が含まれる場合もある。システムにも
よるが、カートリッジアクセス装置は、選択されたデー
タカートリッジに係合し、その格納場所から引き出し、
ドライブまで搬送するように構成可能なカートリッジ係
合アセンブリ、すなわち「ピッカー」を備えることがで
きる。そしてドライブを使用して、データをカートリッ
ジから読み出す、またはカートリッジに書き込むことが
できる。読み出し／書き込み動作が完了すると、カート
リッジ係合アセンブリ、すなわちピッカーは、データカ
ートリッジをドライブから引き出して、カートリッジ格
納アレイ内の適当な場所に戻す。別のタイプのシステム
では、カートリッジアクセス装置は、ドライブ自体で構
成することができ、この場合、データカートリッジを別
のドライブまで搬送する必要なく、データカートリッジ
を読み出し、またはそれに書き込むことができる。

【０００６】データ記憶システムにより使用される特定
のタイプのカートリッジアクセス装置にかかわらず、カ
ートリッジアクセス装置をカートリッジ格納アレイに沿
って移動させるために使用される位置決めシステムまた
は平行移動装置は、所望のデータカートリッジにアクセ
スすることができるように、アレイに格納されるカート
リッジに沿ってカートリッジアクセス装置を移動させる
ことができなければならない。「リードスクリュー」シ
ステムとしばしば呼ばれる１つのタイプの位置決めシス
テムでは、リードスクリューにカートリッジアクセス装
置が取り付けられており、回転時に、カートリッジアク
セス装置をカートリッジのアレイに沿って前後に移動さ
せる。かかるリードスクリュー位置決めシステムは利用
されているが、問題がないわけではない。たとえば、か
かるシステムでは、カートリッジアクセス装置がリード
スクリューから突き出る場合もあり、その場合には、カ
ートリッジアクセス装置の横方向または回転の運動を過
度に引き起こすおそれがある。このような過度の運動に
より、位置精度が低減し、カートリッジアクセス装置を
所望のデータカートリッジに繰り返し確実に係合するこ
とを困難なものにしている。

【０００７】前述の問題を解決するための努力の一環と
して、個別のガイドレールまたはトラックを利用してカ
ートリッジアクセス装置をカートリッジのアレイに沿っ
てガイドする位置決めシステムが開発されてきた。カー
トリッジアクセス装置は、個別のガイドレールまたはト
ラックに取り付けられ、この場合、リードスクリュー
は、カートリッジアクセス装置を所望の場所に移動させ
るためのみに使用される。あるいは、ワイヤロープ（す
なわち、ケーブル）駆動システムを使用してカートリッ
ジアクセス装置を移動させてもよい。かかるシステム
は、一般的に、単純な片持ちばり型のリードスクリュー
構成よりも位置精度を改善するものであるが、依然とし
て欠点がないわけではない。たとえば、ガイドレールま
たはトラックアセンブリは、通常、高精度に仕上げられ
た機械加工部品で構成されるため、この分がデータ記憶
システムの全体コストに加算される。さらに、ガイドレ
ールまたはトラックアセンブリは、位置合わせしにくい
ことが多く、その後のデータ記憶システムの出荷または
移動中に位置ズレを起こすことがある。位置ズレが大き
い場合は、データ記憶システムを動作させる前に、位置
決めシステムの位置合わせおよび較正を再度実施する必
要がある。

【０００８】カートリッジアクセス装置をカートリッジ
のアレイに沿って移動させる位置決めシステム／平行移
動装置については、特許出願第０９／３３７，８０２号
（以下‘８０２と記載）に記載されている。この位置決
めシステムは、位置精度を改善してカートリッジアクセ
ス装置の位置ズレによる誤差を減少させる。‘８０２に
記載されているように、これは、信頼性を最大にすると
ともにコストを削減するために最少の部品数で実現され
るが、それにもかかわらず、高価で高精度に機械加工さ
れた部品およびガイドレールの使用を必要としない。ま
た、‘８０２の位置決めシステムは、製造時に該アセン
ブリの位置合わせおよび較正に要する時間を短くし、な
らびに、その後の出荷または粗雑な取り扱いによる位置
ズレの可能性を低減する。‘８０２の位置決めシステム
は、従来技術の位置決めシステムに比べて省スペースで
済むため、データ記憶システムの全体サイズを縮小で
き、あるいは、該システムに格納されるデータカートリ
ッジの数を増やすことができる。

【０００９】使用される位置決めシステムにかかわら
ず、ジュークボックス式データ記憶システムは、種々の
サイズおよび形状で製造可能である。商品定義を確立す
るために、データ記憶システム製造業者は、その具体的
な必要性に関して潜在的な顧客を調査する場合がある。
製造業者は、次にこの定義を中心とする「ポイント」製
品を設計することができる。このプロセスは、典型的に
は「ローエンド」、「ミッドレンジ」または「ハイエン
ド」の各顧客（「ローエンド」の顧客は、「ミッドレン
ジ」または「ハイエンド」の各顧客に比べてコスト意識
が高く、小容量のライブラリを必要とする）に分類され
る様々なタイプの顧客について繰り返される。この結
果、様々なサイズおよび容量のみならず独自のハウジン
グ、アセンブリおよび個別の部品を一連の製品が製造さ
れることになる。

【００１０】さらに、これらの各製品の容量は制限され
ている。すなわち製造業者により製造されるある特定の
データ記憶システムの中には特定数のカートリッジ格納
場所およびドライブがある。これにより、ニーズが変わ
り、将来のある時点でより大きなデータ記憶システムを
必要とする可能性のある顧客の選択肢が制限される。具
体的には、その顧客は、別のデータ記憶システムを購入
して元のデータ記憶システムと共に使用するか、あるい
は、新たな大容量のデータ記憶システムを購入して元の
ものと交換することが可能である。前者の選択肢は、後
者に比べると初期コストが少なくて済むが、１つの大容
量のシステムを購入するのではなく複数のデータ記憶シ
ステムを利用するために、顧客にとっていくつかの不都
合がある。具体的には、各データ記憶システムは、カー
トリッジアクセス装置、データ格納ラックおよびドライ
ブを有する。カートリッジアクセス装置などの不要な部
品の重複物がある、すなわち、アップグレードを必要と
する顧客はデータ格納ラックおよびおそらくさらにドラ
イブを必要とするが、余分なカートリッジアクセス装置
は必要としない。さらに、第１のデータ記憶システム用
のマガジンおよびドライブは、第２のデータ記憶システ
ムのカートリッジアクセス装置ではアクセスできず、そ
の逆も同様である。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】したがって、個別のモ
ジュラユニットで構成され、これらを組み合わせて、サ
イズおよび容量が異なるデータ記憶システムを形成する
ことが可能なデータ記憶システムが必要とされている。
理想的には、このモジュラ式データ記憶システムは、す
べてのモジュラユニット間でカートリッジアクセス装置
を横方向に移動させるように構成された、‘８０２の横
方向に拡張可能な位置決めシステムを利用する。

【００１２】モジュラユニットは、相互に交換可能なハ
ウジング、アセンブリおよび個別部品で構成されること
が好ましい。これにより、ローエンド、ミッドレンジお
よびハイエンドの各顧客用のシステムを含むデータ記憶
システムの前記ファミリを一度にに設計および製造する
ことができる。単一セットの部品を使用してデータ記憶
システムの全ファミリを供給することができるので、部
品の複製は、製造業者と顧客の両方にとって多くの利点
をもたらすものである。さらに部品の重複をなくすため
に、最も好ましくは、ドライブまたは他の電動部品用に
電力を必要とする任意の「スレーブ」モジュラユニット
と電気的に接続可能な「マスタ」モジュラユニット内に
電源を収容する。また、スレーブモジュラユニットにお
いて重複して配置する必要がない各種の補助装置、たと
えば、位置決めシステムを制御するコントロールシステ
ム等を収容するために「マスタ」モジュラユニットを使
用することもできる。

【００１３】

【課題を解決するための手段】データカートリッジを操
作して格納するモジュラ式データ記憶システムは、カー
トリッジアクセス装置と、少なくとも２個の横方向に隣
接するモジュラユニットと、を備える。各モジュラユニ
ットは、複数個のカートリッジ収容装置と、移動経路に
沿って整列された複数個の長形ギアラックを備えること
ができる。長形ギアラックは、カートリッジアクセス装
置が横方向に隣接するモジュラユニット間を移動できる
ように互いにほぼ整列される。該システムは、カートリ
ッジアクセス装置を移動経路に沿って移動させる平行移
動装置（translation apparatus）をさらに備える。該
平行移動装置は、カートリッジアクセス装置に取り付け
られ、複数個の長形ギアラックと係合する複数個の駆動
ピニオンと、該駆動ピニオンに関連して動作可能なピニ
オン駆動装置を備えることができる。ピニオン駆動装置
は、駆動ピニオンを回転させて、隣接するモジュラユニ
ットの長形ギアラックの間でカートリッジアクセス装置
を移動させる。隣接するモジュラユニットは、マスタモ
ジュラユニットと、少なくとも１個のスレーブモジュラ
ユニットから構成することができる。マスタモジュラユ
ニットは、電源をさらに備え、ピニオン駆動装置と関連
して動作可能な制御システムも備えることも可能で、各
スレーブモジュラユニットを、マスタモジュラユニット
の電源に電気的に接続することができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】添付の図面には、本発明の例示的
かつ現在のところ好適な実施形態を示している。本発明
に係る横方向に拡張可能なモジュラ式データ記憶システ
ムを図示し、図４および図５を参照して以下に詳細に説
明する。まず、モジュラ式データ記憶システムのカート
リッジアクセス装置１２を移動経路１４に沿って移動さ
せる平行移動装置（位置決めシステム）１０について説
明する。

【００１５】図１および図２を参照する。平行移動装置
１０は、移動経路１４とほぼ整列するるように位置決め
された第１の下部長形ギアラック２０を備える。第２の
上部長形ギアラック２２は、移動経路１４にほぼ沿って
第２の上部長形ギアラック２２が延在するように第１の
底部長形ギアラック２０と概ね間隔をあけて配置され
る。カートリッジアクセス装置１２に取り付けられた第
１の下部駆動ピニオン２４は、図２に最もよく示すよう
に、第１の下部ギアラック２０に設けられた歯２６と噛
み合う（係合する）ように大きさを形成されて位置決め
される。また、第２の上部駆動ピニオン２８も、第２の
上部駆動ピニオン２８が第２の上部ギアラック２２に設
けられた歯３０と噛み合うようにカートリッジアクセス
装置１２に取り付けられる。下部および上部の駆動ピニ
オン２４および２８に関連して動作可能なピニオン駆動
装置３２は、駆動ピニオン軸３４を中心に駆動ピニオン
２４および２８を回転させ、これにより、カートリッジ
アクセス装置１２を移動経路１４に沿って移動させる。
ピニオン駆動装置３２を、ケーブル（図示せず）等（た
とえば、当該技術において周知のフラットリボンケーブ
ル）を介して電源７６およびピニオン駆動装置制御シス
テム６８と接続することができるが、これらについては
詳細を後述する。

【００１６】平行移動装置１０は、図２に最も良く示す
ように、第３の長形ギアラック３６および第４の長形ギ
アラック３８を第１の長形ギアラック２０および第２の
長形ギアラック２２と概ね間隔をあけて配置した状態で
提供される。第１、第２、第３および第４の各長形ギア
ラック２０、２２、３６および３８は、概ね矩形の平行
六面体形状を画定し、第１の長形ギアラック２０と第３
の長形ギアラック３６とでこの概ね矩形の平行六面体形
状の底面を画定し、第２の長形ギアラック２２と第４の
長形ギアラック３８とでこの概ね矩形の平行六面体形状
の上面を画定している。このように第３の長形ギアラッ
ク３６および第４の長形ギアラック３８を設ける場合、
カートリッジアクセス装置１２もまた、第３の駆動ピニ
オン４０および第４の駆動ピニオン４２がそれぞれのギ
アラック３６および３８に設けられた歯４４および４６
と係合するように大きさを形成された状態で提供され
る。

【００１７】カートリッジアクセス装置１２を移動経路
１４に沿って前後に動かすことができる以外に、各種の
長形ギアラックのあるもの（たとえば、２０、２２、３
６および３８）は、カートリッジアクセス装置１２をガ
イドし支持することにより、これを、選択されたカート
リッジ収容装置（たとえば、場合によって、カートリッ
ジ読み出し／書き込み装置４８またはカートリッジ格納
アレイ７２）に正確に隣接して配置することができる。
ここで主に図３を参照すると、下部および上部長形ギア
ラック２０および２２には、移動経路１４（図２）にほ
ぼ沿って延在する長形ガイド部材またはガイド部５０お
よび５２がそれぞれ設けられている。カートリッジアク
セス装置１２には、第１および第２の長形ガイド部材ま
たはガイド部５０および５２とそれぞれ係合するように
大きさを形成された第１および第２の軸受け部材５４お
よび５６が設けられている。第１および第２の軸受け部
材５４および５６を第１および第２のガイド部材５０お
よび５２とそれぞれ協働係合することで、横断方向すな
わち横方向５８におけるカートリッジアクセス装置１２
の位置を、ガイドまたは制御すると同時に、カートリッ
ジアクセス装置１２を移動経路１４に沿って前後に自在
に移動させることができる。

【００１８】また、カートリッジアクセス装置１２に
は、第１および第３の長形ギアラック２０および３６に
沿ってそれぞれ転動する一対のローラまたはホイール６
０および６２も設けられている。ローラまたはホイール
６０および６２を第１および第３の長形ギアラック２０
および３６とそれぞれ係合させることにより、垂直方向
６４におけるカートリッジアクセス装置１２の位置がガ
イドまたは制御される。

【００１９】平行移動装置１０は、以下のように動作し
て、カートリッジアクセス装置１２を移動経路１４に沿
って前後に移動させ、カートリッジアクセス装置１２
を、データ記憶システム１６内に設けられる場合もある
適切なカートリッジ収容装置の位置（たとえば、カート
リッジ読み出し／書き込み装置４８またはカートリッジ
格納アレイ７２）に隣接するように位置決めすることが
できる。ここで、図１および図２を参照する。例とし
て、カートリッジ格納アレイ７２に設けられたカートリ
ッジ格納位置に隣接する最初のすなわち第１の位置６６
から、カートリッジ読み出し／書き込み装置４６に隣接
する第２の位置６６’まで、カートリッジアクセス装置
１２を移動させることが望ましい状況を想定する。この
プロセスにおける第１のステップとして、ピニオン駆動
装置３２に関連したピニオン駆動装置制御システム６８
が、ピニオン駆動装置３２を作動させて駆動ピニオン
（たとえば、２４、２８、４０および４２）を適切な方
向に回転させ、カートリッジアクセス装置１２を正しい
方向、すなわち、新たな位置６６’方向に、移動経路１
４に沿って移動させる。移動または変位の際、カートリ
ッジアクセス装置１２は、第１および第２の長形ギアラ
ック２０および２２にそれぞれ設けられた長形ガイド部
材５０および５２により移動経路１４に沿ってガイドさ
れる。上述したように、ガイド部材５０および５２は、
横断方向すなわち横方向５８（図２）におけるカートリ
ッジアクセス装置１２の位置を制御する。２個のホイー
ルまたはローラ６０および６２は、垂直方向６４におけ
るカートリッジアクセス装置１２の位置を制御する。カ
ートリッジアクセス装置１２が、カートリッジ読み出し
／書き込み装置４８に隣接する第２の位置６６’に到達
すると、制御システム６８は、ピニオン駆動装置３２の
動作を停止させ、これによりカートリッジアクセス装置
１２の動きが停止する。

【００２０】本発明に係る平行移動装置１０の重要な利
点としては、カートリッジアクセス装置１２を横方向
（すなわち、移動経路１４に沿って）移動するのに単純
かつ便利な方法を提供することである。横方向および垂
直方向のガイドは、長形ギアラック（たとえば、２０お
よび２２）により行われるため、これらは、カートリッ
ジアクセス装置１２を適正に整列し、かつ、高精度に位
置決めするために注意深く位置合わせする必要がある唯
一の部品である。実際、そしてさらに詳細を後述するよ
うに、カートリッジアクセス装置１２の横方向の位置決
めは、第１および第２の長形ギアラック２０および２２
に設けられたガイド部材またはガイド部５０および５２
によりなされるため、第３および第４の長形ギアラック
３６および３８を、横断方向または横方向５８に移動す
なわち「遊動（float）」させることができる。第３お
よび第４の長形ギアラック３６および３８を横方向５８
に移動すなわち「遊動」できるようにすることによっ
て、アセンブリを簡略化し、第３および第４の長形ギア
ラック３６および３８に関連した位置的公差をかなり
「緩和」することができる。また、第３および第４の長
形ギアラック３６および３８を横方向５８に遊動できる
ようにすることで、カートリッジアクセス装置１２が移
動経路１４に沿って移動、すなわち、平行移動されると
きに、第３および第４の駆動ピニオン４０および４２
が、それぞれ第３および第４のギアラック３６および３
８にひっかかる可能性も減少する。

【００２１】平行移動装置１０の別の利点は、各種の長
形ギアラック（たとえば、２０、２２、３６および３
８）を、シートメタルから製作することができることで
あり、これにより、これらの部品をより高価な材料から
製作したり、あるいは、より高価な（たとえば、機械加
工）プロセスにしたがって製作する必要がなくなる。

【００２２】平行移動装置１０のさらに別の利点は、そ
れが、移動経路１４の方向に容易に拡張可能であること
である。たとえば、さらに詳細を後述するが、移動経路
１４は、図４に最良の形態を示すように、単に長形ギア
ラック２０、２２、３６および３８の端部付近に長形ギ
アラックを追加して位置決めすることによって長さを伸
長することができる。このような構成により、平行移動
装置１０を組み込んだデータ記憶システムの拡張を都合
よく行うことができる。これについては、さらに詳細を
後述する。

【００２３】本明細書中に図示し説明する実施形態にお
いて、カートリッジアクセス装置１２は、データカート
リッジ１８を保持し得る所定のカートリッジ収容装置
（たとえば、カートリッジ読み出し／書き込み装置４８
またはカートリッジ格納アレイ７２）にデータカートリ
ッジ１８を装填し、また、該収容装置から取り出すのに
適したカートリッジ係合アセンブリ、すなわち「ピッカ
ー」（図示せず）を備えることができる。本発明におけ
る使用に適したカートリッジ係合アセンブリ、すなわち
「ピッカー」の例が、以下の米国特許に開示されている
が、それらをすべて本明細書に参照によって組み込む。
それらは、米国特許第４，９９８，２３２号「Optical
Disk Handling Apparatus with Flip Latch」、同第
５，０１０，５３６号「Cartridge Handling Syste
m」、同第５，０１４，２５５号「OpticalDisk Cartrid
ge Handling Apparatus with Passive Cartridge Engag
ement Assembly」、同第５，０４３，９６２号「Cartri
dge Handling System」である。あるいは、現在公知で
あるか、または将来開発される可能性のある広範なタイ
プのその他のカートリッジ係合アセンブリすなわちピッ
カーのうちの任意のものを本発明に使用することができ
る。いずれにせよ、かかるカートリッジ係合アセンブ
リ、すなわち、「ピッカー」は、当該技術において周知
であり、本発明を理解するのに必要ではないため、本発
明の好適な一実施形態に使用される所定のカートリッジ
係合アセンブリ、すなわち、「ピッカー」についてはこ
れ以上詳細には説明しない。

【００２４】カートリッジアクセス装置１２に利用され
るカートリッジ係合アセンブリ、すなわち、「ピッカ
ー」の形状の特定のタイプにかかわらず、カートリッジ
アクセス装置１２は、少なくとも２個の長形ギアラック
２０および２２に以下のように装着される。第１の長形
ギアラック２０は、下部ギアラックから構成することが
でき、移動経路１４に沿ってほぼ整列されるようにシャ
ーシ７０に取り付けられる。第１すなわち下部長形ギア
ラック２０には、下部駆動ピニオン２４に設けられた同
様の歯２７と動作可能に噛み合うように大きさを形成さ
れた複数の歯２６が設けられる。図２を参照されたい。
また、第１すなわち下部長形ギアラック２０には、長形
ガイド部材５０も設けられており、該部材は、図２に最
もよく示すように、好適な一実施形態では、長形ギアラ
ック２０の上方向折り返し端部の形状を取る。したがっ
て、第１すなわち下部長形ギアラック２０の長形ガイド
部材すなわちガイド部５０は、第１および第２の対向す
る軸受け面７８および８０を備える。

【００２５】第１すなわち下部長形ギアラック２０は、
ジュークボックス式データ記憶システム１６のシャーシ
７０の下部に、当該技術において周知の様々な種類の固
締システムおよび装置の任意のものによって取り付ける
ことができる。例として、好適な一実施形態では、下部
長形ギアラック２０は、ギアラック２０に設けられた１
つ以上の孔８２を貫通して延びる１つ以上のネジ（図示
せず）によってシャーシ７０に取り付けられる。図２を
参照されたい。設置によっては、下部駆動ピニオン２４
とシャーシ７０の間に適度な間隙を確保するために、ギ
アラック２０とシャーシ７０の間に１つ以上のスペーサ
８４（図３）を位置決めすることが必要であり、あるい
は、望ましい場合もある。

【００２６】第２すなわち上部長形ギアラック２２は、
第１すなわち下部ギアラック２０と同様であり、これも
移動経路１４に沿って延在するようにシャーシ７０の上
部に取り付けることができる。図３を参照されたい。第
２すなわち上部長形ギアラック２２にも、上部駆動ピニ
オン２８に設けられたものと同様の歯３１と噛み合うよ
うに大きさを形成された複数の歯３０が設けられてい
る。また、図３に最もよく示すように、上部長形ギアラ
ック２２には、対向する軸受け面８６および８８を有す
る長形ガイド部材すなわちガイド部５２も設けられてい
る。本明細書で図示し説明する実施形態では、第２の長
形ガイド部材すなわちガイド部５２は、上部ギアラック
２２の下方向折り返し端部を含む。上部ギアラック２２
は、ジュークボックス式データ記憶システム１６のシャ
ーシ７０の上部に、上部ギアラック２２に設けられた１
つ以上の孔８２を貫通して延びる１つ以上のネジ（図示
せず）によって取り付けられる。本発明の教示するとこ
ろを十分に理解した当業者にとっては明らかなことであ
るが、代替として、他タイプの固締装置またはシステム
を使用することもできる。上部駆動ピニオン２８に間隙
を設けることが必要である場合は、図３に最良の形態で
示すように、上部ギアラック２２を、１つ以上のスペー
サ８４によりシャーシ７０の上部と間隔をあけて配置す
ることができる。

【００２７】第１すなわち下部長形ギアラック２０およ
び第２すなわち上部長形ギアラック２２は、意図された
用途に適する広範な材料（たとえば、金属、プラスチッ
ク等）の任意のものから製作することができる。したが
って、本発明は、いずれかの特定の材料からなるギアラ
ックに限定されるものである、とみなすべきではない。
しかしながら、例として、好適な一実施形態では、下部
および上部ギアラック２０および２２は、いずれも、そ
れぞれ上方向折り返し端部と下方向折り返し端部を含む
それぞれのガイド部材すなわちガイド部５０および５２
を有するシートメタルから製造される。

【００２８】第３および第４の長形ギアラック３６およ
び３８を図１および図２に最良の形態で示すように位置
決めした平行移動装置１０を提供することが一般に好ま
しいが、不可欠ではない。第３および第４のギアラック
３６および３８は、カートリッジアクセス装置１６の後
方端９０を移動させるための追加の駆動面（すなわちギ
アラック）を提供することにより、移動経路１４に沿っ
て位置決め精度を改善する。

【００２９】ここで図２および図３を参照する。第３す
なわち下部長形ギアラック３６を、同様に移動経路１４
に概ね沿って延在するようにデータ記憶システム１６の
シャーシ７０の下部に取り付けることができる。第３の
長形ギアラック３６には、下部ピニオン４０に設けられ
た歯４５と動作可能に噛み合うように大きさを形成され
た複数のギア歯４４を設けることができる。第３の長形
ギアラック３６には、ギアラック３６に強度および剛性
を付加するために上方向折り返し端９２を設けることが
できるが、この上方向折り返し端９２は、不可欠ではな
い。

【００３０】第３の長形ギアラック３６は、横断方向す
なわち横方向５８ではなく、移動経路１４に沿う方向並
びに垂直方向６４に制限されるようにシャーシ７０に取
り付けられなければならない。このような取り付け構成
は、第３のギアラック３６に１つ以上の長形の取り付け
孔すなわちスロット９４を設け、対応するネジ（図示せ
ず）または他の同様のデバイスをそのスロットに挿入し
て、ギアラック３６をシャーシ７０に固定することによ
り実現することができる。長形の取り付け孔すなわちス
ロット９４により、ギアラック３６は、横方向５８に移
動すなわち「遊動」することができるが、同時には、垂
直方向６４、及び移動経路１４に沿った水平方向のいず
れにも移動できないようになる。ばね等の圧縮性付勢部
材３７は、ギアラック３６が駆動ピニオン４０から外れ
ないようにする。付勢部材３７は、その他端でシャーシ
７０に取り付けられる。第１の２つのギアラック２０お
よび２２と同様に、第３の駆動ピニオン４０用に十分な
間隙を設けるために、第３の長形ギアラック３６とシャ
ーシ７０の間にスペーサ８４を配置することが必要であ
り、あるいは、望ましい場合がある。

【００３１】第４の長形ギアラック３８を、同様に移動
経路１４に概ね沿って延在するように、シャーシ７０の
上部に取り付けられた概ね長形の部材から構成すること
ができる。上部ギアラック３８には、上部駆動ピニオン
４２に設けられた歯４７と動作可能に噛み合うように大
きさを形成された複数のギア歯４６が設けられている。
第４の長形ギアラック３８に強度および剛性を付加する
ために下方向折り返し端９６を設けることが一般的には
好ましいが、不可欠ではない。

【００３２】第３の長形ギアラック３６と同様に、第４
の長形ギアラック３８は、横方向５８に自在に移動すな
わち「遊動」するようにシャーシ７０の上部に取り付け
られなければならない。このような取り付け構成は、第
４のギアラック３８に、１つ以上の長形の取り付け孔す
なわちスロット９４を設け、このスロットに対応するネ
ジ（図示せず）または他の同様のデバイスを挿入して、
ギアラック３８をシャーシ７０に固定することにより実
現することができる。長形の取り付け孔すなわちスロッ
ト９４のために、ギアラック３８は、横方向５８に移動
すなわち「遊動」することができるが、同時には、垂直
方向６４及び移動経路１４に沿った平行方向のいずれに
も移動できないようになる。ばね等の圧縮性付勢部材３
９は、ギアラック３８が駆動ピニオン４２から外れない
ようにする。付勢部材３９は、その他端でシャーシ７０
に取り付けられる。最終的には、第４の駆動ピニオン４
２用に十分な間隙を設けるために、第４の長形ギアラッ
ク３８とシャーシ７０の間にスペーサを配置することが
必要であり、あるいは、望ましい場合がある。

【００３３】第３および第４の長形ギアラック３６およ
び３８は、金属、プラスチック等、意図された用途に適
する広範な材料の任意のものから製作することができ
る。例として、好適な一実施形態では、第３および第４
のギアラック３６および３８は、シートメタルから形成
される。

【００３４】上記で概説したように、カートリッジアク
セス装置１２は、長形ギアラックを有する各種の駆動ピ
ニオンの係合により移動経路１４に沿って移動させられ
る。より詳細には、カートリッジアクセス装置１２に
は、第１すなわち下部ピニオンギア２４が設けられ、こ
れに設けられた歯２７が第１すなわち下部ギアラック２
０に設けられた歯２６と噛み合うになっている。同様
に、第２すなわち上部駆動ピニオン２８は、カートリッ
ジアクセス装置１２に取り付けられ、第２のピニオンギ
ア２８に設けられた歯３１が上部ギアラック２２に設け
られた歯３０と噛み合うようになっている。このように
第１すなわち第２の駆動ピニオン２４および２８を取り
付けるために種々の構成を使用し得るが、好適な一実施
形態では、下部および上部駆動ピニオン２４および２８
の両方共、ピニオンシャフト９８がピニオン軸３４を中
心に回転自在となるようにカートリッジアクセス装置１
２に設けられた一対の軸受けブロック１１および１３に
おいて回転可能に軸支されるピニオンシャフト９８の対
向端部に取り付けられる。

【００３５】平行移動装置１０に第３および第４の長形
ギアラック３６および３８を設ける場合は、カートリッ
ジアクセス装置１２には、図２および図３に最もよく示
す形態で第３および第４の駆動ピニオン４０および４２
を設けることができる。より詳細には、第３すなわち下
部駆動ピニオン４０は、該下部駆動ピニオン４０に設け
られた歯４５が第３の長形ギアラック３６に設けられた
歯４４と係合するようにカートリッジアクセス装置１２
に取り付けられなければならない。第４すなわち上部駆
動ピニオン４２は、その歯４７が第４の長形ギアラック
３８に設けられた歯４６と噛み合うように取り付けられ
る。本明細書で図示し、説明する実施形態では、第３お
よび第４の駆動ピニオン４０および４２は、第２のピニ
オンシャフト９９が第２のピニオン軸３５を中心に回転
自在となるように、カートリッジアクセス装置１２に設
けられた一対の軸受けブロック１５および１７において
回転可能に軸支される第２のピニオンシャフト９９の対
向端部に取り付けられる。

【００３６】ピニオン駆動装置３２は、カートリッジア
クセス装置１２に取り付けることもでき、各種の駆動ピ
ニオン２４、２８、４０および４２を適宜の方向に回転
させることでカートリッジアクセス装置１２を移動経路
１４に沿って前後に移動させるモータ１９を備えること
ができる。広範な構成のうち任意のものを採用した種々
の駆動システムの任意のものを用いて、モータ１９を駆
動ピニオン２４、２８、４０および４２と接続すること
ができる。しかしながら、例として、好適な一実施形態
では、モータ１９は、モータシャフト（図示せず）に取
り付けられたウォーム２１が第２のピニオンシャフト９
９に取り付けられたウォームギア２３と噛み合うような
ウォーム駆動構成を介して、第２のピニオンシャフト９
９を回転させることができる。第１のピニオンシャフト
９８を、歯付き駆動ベルト２５により第２のピニオンシ
ャフト９９と動作可能に接続することができるが、他の
装置を使用することもできる。歯付き駆動ベルト２５に
より、ピニオンシャフト９８および９９の両方が同期し
て回転可能となる。

【００３７】ピニオン駆動装置３２には、移動経路１４
に沿ったカートリッジアクセス装置１２の位置を示すデ
ータを制御システム６８（図１）に供給する、光学的エ
ンコーダシステム（図示せず）等の回転（位置）検出シ
ステムを設けることができる。しかしながら、かかる位
置検出システムは当該技術において周知であり、本発明
の教示するところを十分に理解した当業者であれば容易
に提供し得るので、本発明の好適な一実施形態で利用さ
れる特定の位置検出システムについては、本明細書では
これ以上説明しない。

【００３８】上記で概説したように、ピニオン駆動装置
３２は、モータ１９を作動させる制御システム６８を備
えることもできる。制御システム６８もまた、位置検出
システム（図示せず）により生成された位置データ信号
に応答して、適宜の回転方向におよび適宜の時間モータ
１９を動作させて、カートリッジアクセス装置１２を所
望の位置に移動させることができる。しかしながら、か
かる制御システムは当該技術において周知であり、本発
明の教示するところを十分理解した当業者であれば容易
に提供し得るので、本発明の好適な一実施形態で利用す
ることが可能な特定の制御システム６８については、本
明細書ではこれ以上説明しない。

【００３９】次に、図３を参照する。カートリッジアク
セス装置１２は、主に第１および第２の長形ギアラック
２０および２２によりガイドされる。より詳細には、カ
ートリッジアクセス装置１２には、第１の長形ギアラッ
ク２０に設けられた長形ガイド部材すなわちガイド部５
０の対向面７８および８０（図２）と摺動可能に係合す
るように大きさを形成された第１すなわち下部のＵ字型
軸受け部材５４を設けることができる。また、カートリ
ッジアクセス装置１２には、上部ギアラック２２に設け
られた長形ガイド部材すなわちガイド部５２の対向面８
６および８８と摺動可能に係合するように大きさを調整
された第２すなわち上部のＵ字型軸受け部材５６を設け
ることもできる。下部および上部のＵ字型軸受け部材５
４および５６がガイド部材すなわちガイド部５０および
５２とそれぞれ係合することにより、カートリッジアク
セス装置１２を横断方向すなわち横方向５８において抑
止し、カートリッジアクセス装置１２が移動経路１４に
沿って自由に移動できるようにしている。

【００４０】Ｕ字型軸受け部材５４および５６は、長形
ギアラック２０および２２にそれぞれ設けられた長形ガ
イド部材すなわちガイド部５０および５２と低摩擦で係
合するのに適する、金属、プラスチック等の広範な材料
の任意のものから製作することができる。例として、好
適な一実施形態では、Ｕ字型軸受け部材５４および５６
を、テフロン（登録商標）が５％のポリカーボネートで
製作することができるが、他の材料を使用することもで
きる。

【００４１】なお、本発明は本明細書で図示し、説明し
た摺動式軸受け５４および５６に限定されるものではな
く、代わりにローラ式軸受け（図示せず）を使用するこ
とができることは、当業者には自明であろう。かかるロ
ーラ式軸受けは、長形ガイド部材またはガイド部５０お
よび５２の対向する軸受け面と係合するように位置決め
された複数のローラまたはホイール（図示せず）から構
成することができる。しかしながら、かかるローラ式軸
受けは当該技術において周知であり、本発明の教示する
ところを十分に理解した当業者であれば容易に提供し得
るので、本発明の代替実施形態で使用することができる
ローラ式軸受けについては、本明細書ではこれ以上説明
しない。

【００４２】さらに図３を参照する。カートリッジアク
セス装置１２の垂直方向の支持は、カートリッジアクセ
ス装置１２の下部に回転可能に取り付け可能な一対のロ
ーラまたはホイール６０および６２により行うことがで
きる。より詳細には、第１のローラ６０を、第１のギア
ラック２０に沿って転動するように位置決めすることが
できる。同様に、第２のローラ６２を、一方が設けられ
ていれば、第３のギアラック３６に沿って転動するよう
に位置決めすることができる。代替的には、第２のロー
ラ６２を、ジュークボックス式データ記憶システム１６
のシャーシ７０の下部上で直接転動するように位置決め
することができる。代替の構成では、ホイール６０およ
び６２を、単純な摺動式軸受けで置き換えることもでき
るが、このことは、当業者にとっては自明であろう。

【００４３】Ｕ字型軸受け５４、５６およびホイール６
０および６２の組み合わせにより、カートリッジアクセ
ス装置１２を完全に支持し、これを移動経路１４に沿っ
て前後に容易に移動させると同時に、垂直方向６４に加
えて横断方向すなわち横方向５８に沿って精度よく位置
決めを行うことができる。横方向の位置決めは、Ｕ字型
軸受け５４および５６が第１および第２のギアラック２
０および２２に設けられたガイド部材５０および５２と
係合することにより行われるため、第１および第２のギ
アラック２０および２２をデータ記憶システム１６に内
蔵された各種のカートリッジ収容装置に対して精度よく
位置決めし、および整列させるだけでよい。実際には、
第３および第４の長形ギアラック３６および３８を、必
要であれば、横方向５８に遊動すなわち移動可能にし
て、駆動ピニオン４０および４２とそれらのそれぞれの
ギアラック３６および３８との間でひっかかりが生じる
可能性を低減ないしなくすことが好ましい。

【００４４】上記で概説したように、平行移動装置１０
は、長さが伸長された移動経路１４を設けるために容易
に拡張可能である。図４には、横方向に拡張可能なモジ
ュラ式データ記憶システム１１６が、平行移動装置１１
０を拡張した状態で示されている。モジュラ式データ記
憶システム１１６は、図１に示したジュークボックス式
データ記憶システム１６を参照して上述した部品を基本
的にすべて備える第１のモジュラユニット１５５を備え
ることができる。モジュラ式データ記憶システム１１６
は、追加のデータカートリッジ１１８を格納するための
追加のカートリッジ格納アレイ１７２’を１つ以上有す
る第２のモジュラユニット１５７をさらに備えることが
できる。第２のモジュラユニット１５７には、不可欠で
はないが、追加のカートリッジ読み出し／書き込み装置
１４８’を設けることができる。カートリッジアクセス
装置１１２を、拡張された移動経路１１４に沿って前後
に移動できるようにすることにより、該装置１１２は、
追加のカートリッジ格納アレイ１７２’に内蔵されてい
るデータカートリッジ１１８およびカートリッジ読み出
し／書き込み装置１４８’をアクセスすることができる
ようになる。

【００４５】カートリッジアクセス装置１１２を拡張さ
れた移動経路１１４に沿って移動する機能は、第１のモ
ジュラユニット１５５の既存のギアラックアセンブリ１
２２、１３６および１３８とほぼ整列され、かつこれと
隣接している第２のモジュラユニット１５７内の追加の
ギアラックアセンブリ（たとえば、１２２’、１３６’
および１３８’）を追加することにより実現することが
できる。追加の下部ギアラック（図示せず）は、第１の
モジュラユニット１５５の第１すなわち下部ギアラック
（たとえば、図１の２０）と隣接する第２のモジュラユ
ニット１５７内に位置決めすることができる。したがっ
て、カートリッジアクセス装置１１２は、各種の駆動ピ
ニオンが追加のギアラック１２２’、１３６’および１
３８’に沿って続いていくのにともない、横方向に隣接
する第２のモジュラユニット１５７に対して容易に平行
移動することができる。

【００４６】２つの横方向に隣接するモジュラユニット
１５５、１５７を図４に示すが、顧客が所望する数のモ
ジュラユニットをモジュラ式データ記憶システムで使用
できることが理解されよう。さらに、１つ以上のモジュ
ラユニットをモジュラ式データ記憶システムに随時追加
することもできる。追加のモジュラユニットを収容する
ために、シャーシ１７０の側壁１８２、１８４、あるい
はシャーシ１７０全体を必要に応じて移動し、および／
または再位置決めすることができる。

【００４７】図５に示す本発明の別の実施形態では、横
方向に拡張可能なモジュラ式データ記憶システム２００
は、横方向に隣接する「マスタ」モジュラユニットと
「スレーブ」モジュラユニットとを備える構成とするこ
とができる。図５には、マスタモジュラユニット２１０
と、第１の横方向に隣接するスレーブモジュラユニット
２１２と、第２の横方向に隣接するモジュラユニット２
１４が示されている。システム２００には、任意の数の
マスタおよびスレーブモジュラユニットを用いることが
できるが、当該システムのサイズは接続ケーブル（図示
せず）の長さにより制限され得ることが理解されよう。
さらに、モジュラユニットは、モジュラユニットが互い
に横方向に隣接する限り、任意の横方向構成で配置する
ことができる。たとえば、マスタモジュラユニット２１
０に隣接する第１の側壁２２２、あるいはシャーシ２２
０全体を移動し、および／または再位置決めして別のス
レーブモジュラユニット（図示せず）をマスタモジュラ
ユニット２１０に取り付けることができる。同様に、第
２のモジュラユニット２１４に隣接する第２の側壁２２
４、あるいはシャーシ２２０全体を移動し、および／ま
たは再位置決めして別のスレーブモジュラユニット（図
示せず）を取り付けることもできる。

【００４８】図５に示すように、マスタモジュラユニッ
ト２１０は、カートリッジ読み出し／書き込み装置２３
０、ならびにカートリッジ格納場所２３６を複数有する
第１のカートリッジ格納ラック２３２および第２のカー
トリッジ格納ラック２３４を備えることができる。読み
出し／書き込み装置２３０は、ケーブル（図示せず）等
を介して電源２４０と電気的に接続可能である。マスタ
モジュラユニット２１０は、図１および図２を参照して
上述したピニオン駆動装置制御システム２４２、及び、
ジュークボックス式データ記憶システムに一般的に関連
するタイプの任意の他の電子制御およびデータ処理シス
テム（図示せず）等の各種の補助装置を収容することも
できる。代替的には、これらの補助装置の１つ以上を１
つ以上のスレーブモジュラユニットに収容することもで
きる。

【００４９】第１のスレーブモジュラユニット２１２
は、カートリッジ読み出し／書き込み装置２５０、なら
びにカートリッジ格納場所２５６を複数有する第３のカ
ートリッジ格納ラック２５２および第４のカートリッジ
格納ラック２５４を備えることができる。読み出し／書
き込み装置２５０および電力を必要とする任意の他の部
品（図示せず）は、ケーブル等（図示せず）を介してマ
スタモジュラユニット内の電源２４０と電気的に接続可
能である。いくつかのスレーブモジュラユニットを有す
る大規模システムでは、電源２４０は、中央に配置する
ことが好ましい。代替的には、いくつかの電源を当該シ
ステムに用いることもできる。

【００５０】第２のスレーブモジュラユニット２１４
は、カートリッジ格納場所２６４を複数有する第５のカ
ートリッジ格納ラック２６０および第６のカートリッジ
格納ラック２６２を備えることができる。

【００５１】特定の構成例を図５に示しているが、マス
タモジュラユニットと各スレーブモジュラユニットは、
カートリッジ収容装置、すなわち、読み出し／書き込み
装置およびカートリッジ格納ラック、さらに、上述した
ジュークボックス式データ記憶システムの他の部品とを
任意に組み合わせて任意の形態で構成することができる
ことが理解されよう。

【００５２】図５のモジュラ式データ記憶システム２０
０は、図１〜図４を参照して上述した平行移動装置（１
０、１１０）と同一のものとすることができる平行移動
装置２７０と、上述したカートリッジアクセス装置（１
２、１１２）と同一のものとすることができるカートリ
ッジアクセス装置２８０とを備えることができる。マス
タモジュラユニット２１０内の長形ギアラックアセンブ
リ（たとえば、２７２、２７４、２７６）は、第１のス
レーブモジュラユニット２１２における長形ギアラック
アセンブリ（たとえば、２７２’、２７４’、２７
６’）とほぼ整列し、かつこれに隣接しており、このギ
アラックアセンブリは、第２のスレーブモジュラユニッ
ト２１４における長形ギアラックアセンブリ（たとえ
ば、２７２”、２７４”、２７６”）とほぼ整列し、か
つこれに隣接している。ギアラックアセンブリはすべ
て、移動経路２１６に沿って整列している。したがっ
て、カートリッジアクセス装置２８０は、マスタモジュ
ラユニット２１０、横方向に隣接する第１のスレーブモ
ジュラユニット２１２、および横方向に隣接する第２の
スレーブモジュラユニット２１４の間で容易に平行移動
が可能である。

【００５３】本発明の例示的かつ現在のところ好適な実
施形態を本明細書で詳細に説明してきたが、本発明の概
念を別様に具現化および利用することができること、及
び、本明細書の特許請求の範囲は、従来技術により制限
される範囲のものを除いて、かかる変形を包含するもの
として解釈されるべきであることを意図したものである
ことが理解されよう。

【００５４】以下においては、本発明の種々の構成要件
の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。 １．データカートリッジ（１８、１１８）を操作し、記
憶するためのモジュラ式データ記憶システム（１１６）
であって、 ａ）カートリッジアクセス装置（１２、１１２）と、 ｂ）少なくとも２つの横方向に隣接するモジュラユニッ
ト（１５５、１５７）であって、該各モジュラユニット
が、 i)複数のカートリッジ収容装置（１４８’、１７２’）
と、 ii)移動経路（１４、１１４）に沿って整列された第１
の長形ギアラック（２０）と、 iii)前記移動経路（１４、１１４）に沿って整列され、
かつ前記第１の長形ギアラック（２０）に対して間隔を
あけて配置された第２の長形ギアラック（２２、１２
２、１２２’）とを備え、 iv)前記横方向に隣接するモジュラユニット（１５５、
１５７）の前記第１の長形ギアラックは、互いに概ね整
列しており、前記横方向に隣接するモジュラユニット
（１５５、１５７）の前記第２の長形ギアラック（１２
２、１２２’）は、互いに概ね整列しており、これによ
り前記カートリッジアクセス装置（１２、１２２）が前
記横方向に隣接するモジュラユニット間を平行移動でき
るようになっていること、からなる、モジュラユニット
と、 ｃ）カートリッジアクセス装置（１２、１１２）を移動
経路（１４、１１４）に沿って移動させるための平行移
動装置（１０、１１０）であって、 i)前記カートリッジアクセス装置（１２、１１２）に取
り付けられ、前記第１の長形ギアラック（２０）と係合
する第１の駆動ピニオン（２４）と、 ii)前記カートリッジアクセス装置（１２、１１２）に
取り付けられ、前記第２の長形ギアラック（２２）と係
合する第２の駆動ピニオン（２８）と、 iii)前記第１および第２の駆動ピニオン（２４、２８）
と関連して動作し、前記第１および第２の駆動ピニオン
を回転させることにより前記横方向に隣接するモジュラ
ユニット（１５５、１５７）の前記第１および第２の長
形ギアラック（２０、２２、１２２、１２２’）の間で
前記カートリッジアクセス装置（１２、１２２）を移動
させるピニオン駆動装置（３２）を備える、平行移動装
置とからなる、モジュラ式データ記憶システム。 ２．データカートリッジ（２３６、２５６、２６６）を
操作し、格納するためのモジュラ式データ記憶システム
（２００）であって、 ａ）カートリッジアクセス装置（２８０）と、 ｂ）マスタモジュラユニット（２１０）と少なくとも１
つのスレーブモジュラユニット（２１２、２１４）であ
って、該モジュラユニットの各々が、互いに隣接して配
置されて横方向に隣接するモジュラユニットを形成し、
該モジュラユニット（２１０、２１２、２１４）の各々
が、 i)複数のカートリッジ収容装置（２３０、２３２、２３
４、２５０、２５２、２５４、２６２、２６４）と、 ii)移動経路（１４、１１４、２１６）に沿って整列さ
れた第１の長形ギアラック（２０）と、 iii)前記移動経路（２１６）に沿って整列され、かつ前
記第１の長形ギアラック（２０）に対して隔置された第
２の長形ギアラック（２７２、２７２’、２７２”）と
を備え、 iv)前記横方向に隣接するモジュラユニット（２１０、
２１２、２１４）の前記第１の長形ギアラックは、互い
に概ね整列しており、前記横方向に隣接するモジュラユ
ニット（２１０、２１２、２１４）の前記第２の長形ギ
アラック（２７２、２７２’、２７２”）は、互いに概
ね整列しており、これにより前記カートリッジアクセス
装置（２８０）が前記横方向に隣接するモジュラユニッ
ト（２１０、２１２、２１４）の間で平行移動できるよ
うになっていることからなる、モジュラユニットと、 ｃ）カートリッジアクセス装置（２８０）を移動経路に
沿って移動させる平行移動装置（２７０）であって、 i)前記カートリッジアクセス装置（１２、１１２、２８
０）に取り付けられ、前記第１の長形ギアラック（２
０）と係合する第１の駆動ピニオン（２４）と、 ii)前記カートリッジアクセス装置（１２、１１２、２
８０）に取り付けられ、前記第２の長形ギアラック（２
７２、２７２’、２７２”）と係合する第２の駆動ピニ
オン（２８）と、 iii)前記第１および第２の駆動ピニオン（２４、２８）
と関連して動作し、前記第１および第２の駆動ピニオン
を回転させて前記隣接するモジュラユニット（２１０、
２１２、２１４）の前記第１および第２の長形ギアラッ
ク（例えば、２７２、２７２’、２７２”）の間で前記
カートリッジアクセス装置（２８０）を移動させるピニ
オン駆動装置（３２）とを備える平行移動装置とからな
り、 ｄ）前記マスタモジュラユニット（２１０）が、電源
（２４０）をさらに備えることからなる、モジュラ式デ
ータ記憶システム。 ３．前記第１の長形ギアラック（２０）が、該第１の長
形ギアラック（２０）の第１および第２の端部間を前記
移動経路（１４、１１４、２１６）に概ね沿って延在す
る第１の長形ガイド部材（５０）を備え、前記平行移動
装置（１０、１１０、２７０）が、前記カートリッジア
クセス装置（１２、１１２、２８０）に取り付けられ、
前記第１の長形ガイド部材（５０）と係合する第１の軸
受け（５４）をさらに備える、上項１または２のモジュ
ラ式データ記憶システム（１１６、２００）。 ４．前記第１の長形ガイド部材（５０）が、第１および
第２の対向する軸受け面（７８、８０）を備え、前記カ
ートリッジアクセス装置（１２、１１２、２８０）に取
り付けられた前記第１の軸受け（５４）が、前記第１の
長形ガイド部材（５０）の前記第１および第２の対向す
る軸受け面（７８、８０）と摺動可能に係合する、上項
３のモジュラ式データ記憶システム（１１６、２０
０）。 ５．前記第２の長形ギアラック（２２、１２２、１２
２’、２７２、２７２’、２７２”）が、該第２の長形
ギアラック（２２、１２２、１２２’、２７２、２７
２’、２７２”）の第１および第２の端部間を前記移動
経路（１４、１１４、２１６）に概ね沿って延在する第
２の長形ガイド部材（５２）を備え、前記平行移動装置
（１０、１１０、２７０）が、前記カートリッジアクセ
ス装置（１２、１１２、２８０）に取り付けられ、前記
第２の長形ガイド部材（５２）と係合する第２の軸受け
（５６）をさらに備える、上項４のモジュラ式データ記
憶システム（１１６、２００）。 ６．前記第２の長形ガイド部材（５２）が、第１および
第２の対向する軸受け面（８６、８８）を備え、前記カ
ートリッジアクセス装置（１２、１１２、２８０）に取
り付けられた前記第２の軸受け（５６）が、前記第２の
長形ガイド部材（５２）の前記第１および第２の対向す
る軸受け面（８６、８８）と摺動可能に係合する、上項
５のモジュラ式データ記憶システム（１１６、２０
０）。 ７．前記カートリッジアクセス装置（１２、１１２、２
８０）に取り付けられ、前記第１の長形ギアラック（２
０）と接触して前記カートリッジアクセス装置（１２、
１１２、２８０）を前記移動経路（１４、１１４、３２
６）に沿って移動させる第３の軸受け（６０）をさらに
備える、上項６のモジュラ式データ記憶システム（１１
６、２００）。 ８．前記モジュラユニット（１５５、１５７、２１０、
２１２、２１４）の各々が、 ａ）前記第１の長形ギアラック（２０）に概ね平行であ
り、かつ間隔を開けて配置された第３の長形ギアラック
（３６、１３６、１３６’、２７４’、２７４”）と、 ｂ）前記第２の長形ギアラック（２２、１２２、１２
２’、２７２、２７２’、２７２”）に概ね平行であ
り、かつ間隔を開けて配置された第４の長形ギアラック
（３８、１３８、１３８’、２７６、２７６’、２７
６”）とを備え、これにより、前記第１および第３の長
形ギアラック（２０、３６等）が概ね矩形の平行六面体
形状の底面を画定し、前記第２および第４の長形ギアラ
ック（３６、３８等）が概ね矩形の平行六面体形状の上
面を画定することにより、前記第１、第２、第３および
第４の長形ギアラックが、概ね矩形の平行六面体形状を
画定し、 ｃ）前記横方向に隣接するモジュラユニット（１５５、
１５７、２１０、２１２、２１４）の前記第３の長形ギ
アラック（１３６、１３６’、または、２７４’、２７
４”等）が互いに概ね整列し、前記横方向に隣接するモ
ジュラユニット（１５５、１５７、２１０、２１２、２
１４）の前記第４の長形ギアラック（１２２、１２２’
または２７２、２７２’、２７２”等）が互いに概ね整
列し、これにより前記カートリッジアクセス装置（１
２、１１２、２８０）が、前記横方向に隣接するモジュ
ラユニット（１５５、１５７、２１０、２１２、２１
４）の間で平行移動できるようになっており、 ｄ）前記カートリッジアクセス装置（１２、１１２、２
８０）に取り付けられ、前記ピニオン駆動装置（３２）
と関連して動作し、かつ前記第３の長形ギアラック（３
６、１３６、１３６’、２７４’、２７４”）と係合す
る第３の駆動ピニオン（４０）と、 ｅ）前記カートリッジアクセス装置（１２、１１２、２
８０）に取り付けられ、前記ピニオン駆動装置（３２）
と関連して動作し、かつ前記第４の長形ギアラック（３
８、１３８、１３８’、２７６、２７６’、２７６”）
と係合する第４の駆動ピニオン（４２）をさらに備え
る、上項１または２のモジュラ式データ記憶システム
（１１６、２００）。 ９．前記マスタモジュラユニット（２１０）が、前記ピ
ニオン駆動装置（３２）と関連して動作する制御システ
ム（２４２）をさらに備える、上項２のモジュラ式デー
タ記憶システム。 １０．電力を必要とする前記スレーブモジュラユニット
（２１２、２１４）のそれぞれが、前記マスタモジュラ
ユニット（２１０）内の前記電源（２４０）と電気的に
接続される、上項２のモジュラデータ式記憶システム。

【００５５】

【発明の効果】本発明によれば、個別のモジュラユニッ
トで構成された、サイズおよび容量が異なるデータ記憶
システムを提供することができる。従って、顧客の要求
に応じて、従来技術によるものよりも、コストパフォー
マンスが良く、かつ、サイズを低減した記憶システムを
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のモジュラユニットにおいて使用される
平行移動装置の斜視図である。

【図２】図１の平行移動装置の斜視図である。

【図３】図１の平行移動装置の側面図である。

【図４】本発明の横方向に拡張可能なモジュラ式データ
記憶システムの一実施形態の斜視図である。

【図５】本発明の横方向に拡張可能なモジュラ式データ
記憶システムの別の実施形態の斜視図である。

【符号の説明】

１０、１１０ 平行移動装置 １２、１１２ カートリッジアクセス装置 １４、１１４ 移動経路 １８、１１８ データカートリッジ ２０ 第１の長形ギアラック ２２、１２２、１２２’ 第２の長形ギアラック ２４ 第１の駆動ピニオン ２８ 第２の駆動ピニオン ３２ ピニオン駆動装置 １１６ モジュラ式データ記憶システ
ム １４８’、１７２’ カートリッジ収容装置 １５５、１５７ モジュラユニット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイビッド・ピー・ジョーンズ アメリカ合衆国コロラド州80512，ベルブ, ストラットン・パーク・466

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】データカートリッジ（１８、１１８）を操
   作し、記憶するためのモジュラ式データ記憶システム
   （１１６）であって、 ａ）カートリッジアクセス装置（１２、１１２）と、 ｂ）少なくとも２つの横方向に隣接するモジュラユニッ
   ト（１５５、１５７）であって、該各モジュラユニット
   が、 i)複数のカートリッジ収容装置（１４８’、１７２’）
   と、 ii)移動経路（１４、１１４）に沿って整列された第１
   の長形ギアラック（２０）と、 iii)前記移動経路（１４、１１４）に沿って整列され、
   かつ前記第１の長形ギアラック（２０）に対して間隔を
   あけて配置された第２の長形ギアラック（２２、１２
   ２、１２２’）とを備え、 iv)前記横方向に隣接するモジュラユニット（１５５、
   １５７）の前記第１の長形ギアラックが互いに概ね整列
   しており、前記横方向に隣接するモジュラユニット（１
   ５５、１５７）の前記第２の長形ギアラック（１２２、
   １２２’）が互いに概ね整列しており、これにより前記
   カートリッジアクセス装置（１２、１２２）が前記横方
   向に隣接するモジュラユニット間を平行移動できるよう
   になっていること、からなる、モジュラユニットと、 ｃ）カートリッジアクセス装置（１２、１１２）を移動
   経路（１４、１１４）に沿って移動させるための平行移
   動装置（１０、１１０）であって、 i)前記カートリッジアクセス装置（１２、１１２）に取
   り付けられ、前記第１の長形ギアラック（２０）と係合
   する第１の駆動ピニオン（２４）と、 ii)前記カートリッジアクセス装置（１２、１１２）に
   取り付けられ、前記第２の長形ギアラック（２２）と係
   合する第２の駆動ピニオン（２８）と、 iii)前記第１および第２の駆動ピニオン（２４、２８）
   と関連して動作し、前記第１および第２の駆動ピニオン
   を回転させることにより前記横方向に隣接するモジュラ
   ユニット（１５５、１５７）の前記第１および第２の長
   形ギアラック（２０、２２、１２２、１２２’）の間で
   前記カートリッジアクセス装置（１２、１２２）を移動
   させるピニオン駆動装置（３２）を備える、平行移動装
   置とからなる、モジュラ式データ記憶システム。