JP2001052322A - 磁気テープのサーボパターン検査装置 - Google Patents

磁気テープのサーボパターン検査装置

Info

Publication number
JP2001052322A
JP2001052322A JP11254721A JP25472199A JP2001052322A JP 2001052322 A JP2001052322 A JP 2001052322A JP 11254721 A JP11254721 A JP 11254721A JP 25472199 A JP25472199 A JP 25472199A JP 2001052322 A JP2001052322 A JP 2001052322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
servo pattern
magnetic tape
recording
reproducing
servo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11254721A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Watanabe
正明 渡辺
Masakazu Matsumoto
将一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otari Inc
Original Assignee
Otari Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otari Inc filed Critical Otari Inc
Priority to JP11254721A priority Critical patent/JP2001052322A/ja
Publication of JP2001052322A publication Critical patent/JP2001052322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気テープ1に記録された磁化パターンのう
ち、磁気テープ1の長手方向の細長い欠陥を検査するの
に適した磁気テープのサーボパターン検査装置を得る。 【解決手段】磁気テープ1には、サーボパターン記録手
段4によって、サーボトラック12にサーボパターン4
3が記録される。再生ヘッド10は、その下流にあっ
て、サーボトラック12に比較して幅の狭いヘッドチッ
プ15を備えている。ヘッドチップ15によって再生さ
れるべき信号のパルス数と、実際に再生されるパルス数
を比較することによって欠陥を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープに情報
を記録したり再生する場合の基準となる磁化パターンで
あるサーボパターンの欠落の有無を検査するための磁気
テープのサーボパターン検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープは、コンピュータなどのデー
タを記録する媒体として広く使用されている。磁気テー
プは、記録できる容量が大きいため特にデータのバック
アップ媒体として使用されることが多い。ところで、磁
気テープにデジタル情報を記録する場合の一般的な課題
は、如何にして高密度に情報を記録するかにある。この
課題を解決するために、磁気テープの記録技術はいろい
ろな改良が行われ発展している。
【0003】走行する磁気テープに固定ヘッドによって
情報を記録する場合に、磁気テープの単位面積あたりの
記録密度を向上させるには、記録トラックの幅を細く
し、かつトラックとトラックの間隔を狭くすることによ
ってトラック密度を増加させるのが有効である。このよ
うにすると、磁気テープの単位面積あたりに含まれるト
ラック数が増加し、結果的に記録密度を上げることがで
きる。しかし、トラック密度を上げすぎると情報の記録
や再生の信頼性を維持するのが難しくなる。この理由
は、記録トラックの幅が狭い場合は、磁気テープの幅の
ばらつきや磁気テープを走行させるための走行系の機械
的な加工精度の限界に起因する磁気テープの蛇行が無視
できなくなるからである。
【0004】そこで考えられたのが、特開平08−30
942(G11B5/584)などに示されているよう
なサーボトラックによる動的なヘッドの制御技術であ
る。ここに示された技術は、まず磁気テープの上に基準
となるサーボパターンを記録しておく。実際に磁気テー
プに情報を記録したり再生するトランスジューサは、常
にこのサーボパターンを再生しながらトランスジューサ
自身が最適な位置に移動し、情報の記録と再生を行うト
ラックをトレースできるようにする。この技術を実施す
れば、原理的には記録トラックを非常に細くすることが
でき、かつトラックの密度を上げることができるため、
飛躍的に記録密度を上げることが可能である。
【0005】サーボトラックによる動的なヘッドの制御
を行うには、トランスジューサがサーボトラックを再生
したときに、サーボトラックの上でトランスジューサが
どの位置にあるか、絶対位置を正確に検出できるように
なっている必要がある。例えば、サーボパターンとして
平行ではない2本の直線からできた磁化パターンを採用
したとする。この2本の直線からできた磁化パターン
は、寸法や角度が正確に判明しているとする。トランス
ジューサはサーボトラックのトラック幅に比較して非常
に狭い幅を再生する。磁気テープが予め定められた速度
で正確に走行しているときに、トランスジューサが、1
本目の磁化パターンを再生したときと2本目の磁化パタ
ーンを再生したときの時間間隔を測定すればトランスジ
ューサが、サーボトラックの上でどの位置を再生したか
を正確に知ることが可能である。この技術を利用する場
合は、如何にしてサーボパターンを正確に磁気テープに
形成するかという課題を解決する必要がある。この理由
は、磁気テープの上に形成されたサーボパターンは、情
報の記録と再生のすべての基準となるからである。すな
わちサーボパターンは、機械寸法的に正確な磁化パター
ンである必要があり、かつパターンの欠落などが一定の
水準以下でなければならない。
【0006】磁気テープの上にサーボパターンを形成す
るには、磁気テープの製造工程の中にサーボパターンの
記録の工程を含ませて、サーボパターン書き込み専用に
設計されたサーボライタと呼ばれる機械を用いて書き込
む。サーボライタは、磁気テープの走行速度を正確に測
定するメカニズムを持っており、磁気テープの上に正確
な寸法でサーボパターンが形成できるように作られてい
る。そして、サーボパターンが記録された磁気テープ
は、例えば、特開平06−231455(G11B5/
84)に示されているような検査装置によって検査され
る。ここに示された装置は、実際に先に記録した磁化パ
ターンを再生してみてその信号の再生レベルを監視す
る。もし再生レベルが基準より低ければ磁気テープの上
に何らかの欠陥があると判断する。ここに示された検査
装置は、サーボパターンの比較的大きな欠陥を検出する
目的に使用することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気テープの検
査装置は、サーボパターンの大きな欠陥は検出できる
が、微少な欠陥を検出するのが困難であるという課題が
ある。この原因は、従来の磁気テープの検査装置は、磁
化パターンを再生する再生ヘッドが、幅の広い範囲を再
生するようになっているところにある。しかし、サーボ
パターンに限れば、微少な欠陥も発見する必要がある。
特に、サーボライタにおいて、サーボパターンを記録
するための記録用トランスジューサに不純物等が付着し
た場合を考えると、サーボパターンのトラックの内の一
部が磁気テープの全長にわたって欠落するというような
現象が発生する。本発明は、このような特に磁気テープ
の長手方向の細長い欠陥を検出するのに適した磁気テー
プのサーボパターン検査装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、課題を解決す
るために、磁気テープにサーボパターンを記録し、次に
記録したサーボパターンを再生することによってサーボ
パターンの欠落を検査する磁気テープのサーボパターン
検査装置において、前記サーボパターンを予め決められ
た規則に従って記録するサーボパターン記録手段と、前
記サーボパターン記録手段によって記録された前記サー
ボパターンを再生する再生ヘッド手段と、前記サーボパ
ターン記録手段によって記録したサーボパターンに応じ
て再生ヘッド手段によって再生されるべき信号の基準と
なる基準値を保持する基準値保持手段と、前記再生ヘッ
ド手段によって再生される再生信号及び前記基準値を比
較する比較手段によって構成され、前記再生ヘッドの再
生トラック幅が前記サーボパターンの記録トラック幅に
比較して狭くなっており、前記再生ヘッドは前記サーボ
パターンのトラック幅の一部を再生することを特徴とす
る磁気テープのサーボパターン検査装置としたものであ
る。さらに本発明は、前記基準値保持手段は、前記サー
ボパターン記録手段によって記録したサーボパターンの
うち所定の前記磁気テープの走行距離において前記再生
ヘッド手段によって再生すべきパルス数に基づいた基準
値を保持するとともに、前記比較手段は、実際に前記再
生ヘッド手段によって再生されたパルス数及び前記基準
値保持手段によって保持された前記基準値を比較して、
前記再生ヘッド手段によって再生されたパルス数が予め
設定した数より少ないときに欠陥があると判断するよう
にした磁気テープのサーボパターン検査装置としたもの
である。また、前記再生ヘッドは、前記磁気テープの上
の前記サーボパターンをスキャンできるように移動可能
にした磁気テープのサーボパターン検査装置としたもの
である。また、前記再生ヘッドのスキャンの範囲は、前
記サーボパターンのトラック幅よりも広くした磁気テー
プのサーボパターン検査装置としたものである。また、
前記再生ヘッドは、1つの前記サーボパターンに対して
再生位置の異なる複数個の再生ヘッドを配置した磁気テ
ープのサーボパターン検査装置としたものである。
【0009】
【発明の実施の態様】図1は、本発明を実施した磁気テ
ープのサーボパターン検査装置の構成を示した説明図で
ある。1は、磁気テープである。2は、磁気テープの下
端である。テープは、矢印3に示すように左から右に向
かって走行する。図1では、磁気テープ1は、下端2付
近の部分のみを示している。4は、サーボパターンを予
め決められた規則に従って記録するサーボパターン記録
手段である。サーボパターン記録手段4は、記録信号発
生回路5と、記録用トランスジューサ6から構成され
る。記録用トランスジューサ6は、磁気テープ1の上に
サーボパターンたる磁化パターンを形成する。記録用ト
ランスジューサ6は、実際には従来から知られている記
録用磁気ヘッドであっても良く、また磁気テープ1に磁
界を加えておいて、磁化パターンを記録するときだけ部
分的にレーザなどで磁気テープ1の磁性体をキューリポ
イント以上に加熱するレーザなどの熱源を利用した磁化
パターンの記録のメカニズムであってよい。図1には、
いろいろな磁化パターンの記録メカニズムのながでもね
最も一般的な記録用磁気ヘッド7の例を示している。8
は、記録用磁気ヘッド7のギャップである。磁気テープ
1が走行しているときに、記録信号発生回路5から記録
用磁気ヘッド7に信号が出力されると磁気テープ1の上
にはサーボトラックの磁化パターン(サーボパターン)
が記録される。12は、サーボパターンが記録されるサ
ーボトラックである。サーボトラック12は、ギャップ
8の長さに応じて線13と線14で示す幅を持ってい
る。線13と線14で示した幅がサーボパターンのトラ
ック幅である。
【0010】9は、再生ヘッド手段である。再生ヘッド
手段9は、再生ヘッド10と再生回路11から構成され
ている。再生ヘッド10は、ヘッドチップ15を備えて
いる。ヘッドチップ15は、再生ギャップ16を備えて
いる。再生ギャップ16の幅がヘッドチップ15によっ
て再生される再生トラック幅である。再生回路11は、
ヘッドチップ15によって再生された信号を増幅し、か
つ再生信号を出力する。17は、基準値保持手段であ
る。基準値保持手段17は、例えば磁気テープ1が予め
設定された長さ走行した場合に、再生回路11で再生さ
れるべき信号の基準となる値を保持する。18は、比較
手段である。比較手段18は、基準値保持手段の値と、
再生回路11から出力される値を比較し、サーボパター
ンに欠陥があるかどうかを判断する。
【0011】図2は、記録信号発生回路5の構成を示し
たブロック図である。記録信号発生回路5は、クロック
発生回路19、パターン発生回路20、記録回路21か
ら構成されている。クロック発生回路19は、一定の周
期のクロック信号を発生する。22は、キャプスタンで
あり、23はピンチローラである。磁気テープ1は、キ
ャプスタン22とピンチローラ23に挟まれて走行す
る。24はキャプスタンモータである。磁気テープ1の
走行速度は、キャプスタンモータ24の回転数によって
決まる。キャプスタンモータ24は、クロック信号発生
回路19のクロック信号に基づいて、正確なテープ速度
を維持する。パターン発生回路20は、クロック信号発
生回路19から出力されるクロックに従ってサーボパタ
ーンの磁化パターンを発生する。記録回路21は、パタ
ーン発生回路20から出力される信号を増幅して記録用
磁気ヘッド7に十分な記録電流を供給する。
【0012】図3は、再生回路11の構成を示したブロ
ック図である。再生回路11は、再生増幅回路25と波
形成形回路26を含んでいる。再生ヘッド10によって
再生された信号は、再生増幅回路25によって増幅さ
れ、波形成形回路26に入力される。波形成形回路26
は、再生増幅回路25から出力される信号が、予め設定
された振幅より大きいときに、パルス信号を出力する。
再生増幅回路25は、再生ヘッド10から再生される信
号を選択的に増幅するためのフィルタ回路を含んでいる
ことが望ましい。
【0013】図4は、比較手段18の構成を示したブロ
ック図である。比較手段18は、CPU27、入出力回
路29、入出力回路30から構成されている。また、3
2はカウンタである。なお、図4では、説明のために基
準値保持手段17及びカウンタ32を比較手段18の構
成要素として示したが、実際にはCPU27の上でプロ
グラムで実現することもできる。比較手段18の内部に
は、バス33があって、各構成要素を接続している。入
出力回路29は、再生回路11からの信号を受け取る。
入出力回路30は、CPU27にプログラミングされた
動作に従って図1に示した磁気テープのサーボパターン
検査装置全体の信号の入出力を行う。
【0014】図5(a)は、サーボパターンの例と再生
ヘッド10によって再生される再生幅の例を示した説明
図である。43は、図1に示したサーボトラック12に
記録されたサーボパターンである。サーボパターン43
は、図1に示した磁気テープ1の上に、磁化パターンと
して形成され、磁化パターンは垂直線から幾分傾いてい
る。磁化パターンは、4つのグループから構成される。
グループ36は、時計方向に傾いた5本のパターンから
なるグループであり、グループ37は反時計方向に傾い
た5本のパターンであり、38は時計方向に傾いた4本
のパターンであり、39は反時計方向に傾いた4本のパ
ターンである。これらのサーボパターン43は、磁気テ
ープ1の全長にわたって、繰り返し記録される。線40
と線41の間の42で示す領域は、図1に示すヘッドチ
ップ15がトレースするトレース幅である。図5(b)
は、図5(a)に示したトレース幅42でヘッドチップ
15がトレースした場合の再生回路11の出力を示した
ものである。図5(b)において、縦軸は電圧であり、
横軸は時間である。再生回路11は、ヘッドチップ15
が磁化パターンを通過するたびに、信号を出力する。
【0015】図6は、サーボパターン43に対して、ヘ
ッドチップ15を移動させ、サーボパターン43に対し
てトレース幅42の位置を変更するメカニズムを説明し
たものである。再生ヘッド10は、シャフト44に支え
られている。シャフト44には、歯車45が設けられて
いる。歯車45は、回転歯車46と連結している。47
はモータである。モータ47が回転すると回転歯車46
が回転し、それにともない再生ヘッド10は上下に移動
する。再生ヘッド10が上下に移動すれば、サーボパタ
ーン43に対してトレース幅42も上下に移動する。従
って、モータ47が動作すれば、ヘッドチップ15は、
サーボパターン43をスキャンすることが可能である。
【0016】図7は、ヘッドチップ15が、サーボパタ
ーン43に対して移動した場合であって、かつサーボパ
ターン43に欠落があった場合の再生回路11の出力信
号を説明したものである。図7(a)では、ヘッドチッ
プ15は、サーボパターン43に対して、48、49、
50の3つの位置でそれぞれトレースした場合を示して
いる。図7(b)、(c)、(d)は、それぞれ図7
(a)で示したトレース位置48、49、50での再生
回路11の出力を示している。図7(a)に示す磁化パ
ターンのグループのうち、グループ36とグループ38
は、トレース位置49の位置で、グループ37とグルー
プ39はトレース位置50の位置で欠落がある場合を示
している。さにトレース位置48では、磁化パターンに
は欠落がなく、トレース位置49では、グループ36と
グループ38で完全に磁化パターンが欠落しており、ト
レース位置50では、グループ37とグループ39で一
部が欠落した状態を示している。このときの再生回路1
1の出力は、ヘッドチップ15がトレース位置48にあ
るときには、図7(b)に示すようにすべての磁化パタ
ーンについて完全に再生され、トレース位置49にある
ときには、(c)に示すようにグループ36と38に相
当する部分が再生されず、トレース位置50にあるとき
には、(d)に示すようにグループ37と39に相当す
る部分の出力電圧が小さい。すなわち、(d)において
は、グループ36、38に対応する出力電圧51、53
は所定の値であるが、グループ37、39に対応する出
力電圧52、54は、出力電圧51、53に比べると小
さい。この出力電圧51、53を正常な出力とみなす
か、または電圧が不足しているため異常な出力とみなす
かは、例えば図1に示す再生回路11によって設定可能
である。
【0017】図8は、図4に示す比較手段18の動作を
示すフローチャートである。動作は、ステップ55に始
まり、ステップ56で終了する。ステップ57は、動作
全体が終了かどうかを判断するステップである。ステッ
プ58は、図6に示すモータ47を動作させて、ヘッド
チップ15をサーボパターン43の下側の線13の近く
か又は上側の線14の近くに移動させるステップであ
る。ステップ59は、測定の対象とする磁気テープ1の
走行距離Lを設定するステップである。ステップ60
は、磁気テープ1の上に記録されたサーボパターン43
が正常に再生された場合のパルス数に対して、正常に再
生されなかった場合のパルス数の差である判定数Nを設
定するステップである。ステップ61は、測定を実行す
るステップである。
【0018】図9は、図8に示した測定を実行するステ
ップ60の詳細な動作を説明するフローチャートであ
る。測定の実行は、ステップ62に始まり、ステップ6
3で終る。ステップ64は、測定の終了を判断するステ
ップである。ステップ65は、図6に示すヘッドチップ
15をサーボパターン43に対して特定の位置へ位置決
めするステップである。ステップ66は、走行距離をリ
セットするステップである。ステップ67は、図1に示
す基準値保持手段17によって、記録信号発生回路5か
ら出力される信号をカウント1としてカウントするステ
ップである。ステップ68は、図4に示すカウンタ32
によって、再生回路11から出力される信号をカウント
2として加算カウントするステップである。ステップ6
9は、現在の走行距離が図8で示した走行量Lに達した
かどうかを判断するステップである。現在の走行距離
は、例えば図2に示すキャプスタンモータ24の回転数
を測定することによって知ることが可能である。ステッ
プ70は、ステップ67でカウントしたカウント1の値
とステップ68でカウントしたカウント2の値を比較
し、その比較した値が判定数Nより大きいかどうかを比
較するステップである。もしNより大きければ、カウン
ト1の値とカウント2の値のずれがN以上であることを
示しているので、ステップ71で不良と判定し、Nより
も小さければカウント1とカウント2のずれはN以下で
あるのでステップ72で良好と判定する。ステップ73
は、記録のステップである。ステップ73では、現在の
磁気テープ1の走行位置、ヘッドの位置、ステップ70
での判断結果等を図4に示した比較手段18に含まれる
メモリ等に記録する。
【0019】以上のような構成で、次に動作を説明す
る。まず、図8のステップ59で示した走行量Lと、判
定数Nを決める必要がある。走行量Lは、図5に示した
サーボパターン43の磁化パターンの規格によって適当
に決めれば良い。例えば、図5に示したグループ36、
37、38、39の4つが含まれる最短の周期を1mm
とすると、L=100mmとすれば、100周期が含ま
れることになる。図5(b)に示すように、ヘッドチッ
プ15が、グループ36、37、38、39を1周期分
再生すると、再生回路11から出力されるパルス数は、
18パルスである。そうすると、L=100mmとする
と、サーボパターン43が正常に再生される場合は、再
生回路11からは、1800パルスの出力が得られるこ
とになる。上記の例では、図1に示した基準値保持手段
17に保持される数値は1800ということになる。
【0020】次に判定数Nを求めてみる。図9に示す測
定のフローチャートのうち、ステップ66で始まり、ス
テップ69を通過してステップ70に至る動作のとき
に、磁気テープ1は距離Lだけ走行している。このとき
に図4に示す基準値保持手段17には、1800という
数値が保持されている。カウンタ32には、図7(b)
に示すように全ての信号が再生されているときには、1
800という数値が保持される。図7(c)に示すよう
に、傾斜した磁化パターンが半分だけ再生されていると
きには、カウンタ32には、900という数値が保持さ
れる。また、(d)に示すように、傾斜した磁化パター
ンの片側は完全に再生され、他の片側が不完全であると
きには、再生回路11の設定にもよるが、カウンタ32
には、900から1800の間の数値が保持されること
になる。従って、この場合の判定数Nは、0から900
の間にするのが妥当である。この判定数Nの決め方は、
検査の方針に従うが、再生回路11の設定が妥当であれ
ば、基準値保持手段17に保持される数値の0.1倍か
ら0.3倍というように、自動的に決まるようにしても
良い。
【0021】なお、図9に示したフローチャートでは、
ステップ67で、図4に示した基準値保持手段17は、
記録信号発生回路5から出力されるパルスを加算計数す
る例を示した。しかし、図1に示した磁気テープのサー
ボパターン検査装置が、常に1種類しか記録しないので
あれば、ステップ67で基準値保持手段17でカウント
される値の最終値は、毎回同じである。これは、磁気テ
ープ1が走行距離Lを走行する間に記録されるサーボパ
ターンは、予め機械的な寸法が正確に決まっていめため
である。従って、サーボパターンが1種類であれば、ス
テップ67は省略することも可能である。この場合、基
準値保持手段17で保持される値であるカウント1の値
は固定値となる。また、サーボパターンが1種類であれ
ば、ステップ67を省略する代わりに、磁気テープ1の
走行距離を測定するステップ69を省略しても良い。
【0022】図10は、図6に示したヘッドチップ15
の移動範囲を説明した説明図である。図6に示すモータ
47を動作させれば、サーボパターン43に対してヘッ
ドチップ15は、74に示す位置から75に示す位置ま
で移動する。74に示す位置と75に示す位置は、それ
ぞれサーボパターン43の上端14と下端13の外側で
ある。ヘッドチップ15は、図9に示したフローチャー
トのステップ65で、動作がステップ65を通過するた
びに74に示す位置からステップ動作で75の位置まで
移動する。移動するステップの適正な段数は、トレース
幅42の幅とサーボパターン43の幅に依存するが、サ
ーボパターン43の幅/トレース幅42の幅程度が良
い。また、ヘッドチップ15がサーボパターン43の上
端14、下端13の上又はその外側をトレースしている
ときには、再生回路11から出力される信号が不安定で
あるため、検査には適さない。この不安定な部分は、検
査の動作を行う必要はない。
【0023】図11は、本発明の他の実施の態様を示し
たものである。ヘッド76、77は、再生ヘッドであ
る。再生ヘッド75は、第1のヘッドチップ群78を備
えており、再生ヘッド77は、第2のヘッドチップ群7
9を備えている。第1のヘッドチップ群78、第2のヘ
ッドチップ群79とも、それぞれ5個のヘッドチップか
ら構成されている。第1のヘッドチップ群78と第2の
ヘッドチップ群79を構成する各ヘッドチップは、サー
ボパターン43に対してそれぞれ別の別のトラックをト
レースする。図11に示した実施の態様では、再生ヘッ
ド76、77は、サーボトラック43に対して移動はせ
ず、固定である。その代わりにヘッドチップ群78、7
9がサーボパターン43をトレースする。ヘッドチップ
群78、79は、多数のヘッドチップを含むが、図1に
示す再生回路11は、全てのヘッドチップに対応するよ
うに多数の再生回路を設けてもよいが、再生回路11
は、1つだけとし、再生回路11の入力信号を順次切り
替えるようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上のように特に磁気テープ
の長手方向の細長い欠陥を検出するのに適した磁気テー
プのサーボパターン検査装置を実現することができると
いう効果がある。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気テープのサーボパターン検査装置の全体図
【図2】サーボパターン記録手段の説明図
【図3】再生ヘッド手段の説明図
【図4】比較手段の説明図
【図5】サーボパターンの説明図
【図6】ヘッドの移動機構の説明図
【図7】サーボパターンの再生の説明図
【図8】全体の動作のフローチャート
【図9】測定の動作のフローチャート
【図10】ヘッドの移動範囲の説明図
【図11】他の実施の態様の説明図
【符号の説明】
1 磁気テープ 4 サーボパターン記録手段 9 再生ヘッド手段 10 再生ヘッド 17 基準値保持手段 18 比較手段 43 サーボパターン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープにサーボパターンを記録し、
    次に記録したサーボパターンを再生することによってサ
    ーボパターンの欠落を検査する磁気テープのサーボパタ
    ーン検査装置において、前記サーボパターンを予め決め
    られた規則に従って記録するサーボパターン記録手段
    と、前記サーボパターン記録手段によって記録された前
    記サーボパターンを再生する再生ヘッド手段と、前記サ
    ーボパターン記録手段によって記録したサーボパターン
    に応じて再生ヘッド手段によって再生されるべき信号の
    基準となる基準値を保持する基準値保持手段と、前記再
    生ヘッド手段によって再生される再生信号及び前記基準
    値を比較する比較手段によって構成され、前記再生ヘッ
    ドの再生トラック幅が前記サーボパターンの記録トラッ
    ク幅に比較して狭くなっており、前記再生ヘッドは前記
    サーボパターンのトラック幅の一部を再生することを特
    徴とする磁気テープのサーボパターン検査装置
  2. 【請求項2】 前記基準値保持手段は、前記サーボパタ
    ーン記録手段によって記録したサーボパターンのうち所
    定の前記磁気テープの走行距離において前記再生ヘッド
    手段によって再生すべきパルス数に基づいた基準値を保
    持するとともに、前記比較手段は、実際に前記再生ヘッ
    ド手段によって再生されたパルス数及び前記基準値保持
    手段によって保持された前記基準値を比較して、前記再
    生ヘッド手段によって再生されたパルス数が予め設定し
    た数より少ないときに欠陥があると判断することを特徴
    とする請求項1に記載の磁気テープのサーボパターン検
    査装置
  3. 【請求項3】 前記再生ヘッドは、前記磁気テープの上
    の前記サーボパターンをスキャンできるように移動可能
    なことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の磁気
    テープのサーボパターン検査装置
  4. 【請求項4】 前記再生ヘッドのスキャンの範囲は、前
    記サーボパターンのトラック幅よりも広いことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の磁気テープのサーボ
    パターン検査装置
  5. 【請求項5】 前記再生ヘッドは、1つの前記サーボパ
    ターンに対して再生位置の異なる複数個の再生ヘッドを
    配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の磁気テープのサーボパターン検査装置
JP11254721A 1999-08-05 1999-08-05 磁気テープのサーボパターン検査装置 Pending JP2001052322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11254721A JP2001052322A (ja) 1999-08-05 1999-08-05 磁気テープのサーボパターン検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11254721A JP2001052322A (ja) 1999-08-05 1999-08-05 磁気テープのサーボパターン検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001052322A true JP2001052322A (ja) 2001-02-23

Family

ID=17268933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11254721A Pending JP2001052322A (ja) 1999-08-05 1999-08-05 磁気テープのサーボパターン検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001052322A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001052322A (ja) 磁気テープのサーボパターン検査装置
JP2523316B2 (ja) 磁気デイスクへのサ−ボ・デ−タの記録方法とその装置
JP2006092586A (ja) サーボ信号検査装置およびサーボ信号検査方法
JP2004303318A (ja) 磁気ディスク装置
JP3823180B2 (ja) 磁気ディスク装置
JP2611731B2 (ja) トラック幅検査装置
JP2002367101A (ja) サーボ信号検査装置
JP2000306222A (ja) 磁気抵抗効果素子再生評価装置
JP2666753B2 (ja) 記録再生評価装置
JP2001266321A (ja) テープのサーボパターンの検証装置
JP4055616B2 (ja) 磁気転写装置
JP2001176003A (ja) 磁気ディスクの磁気的欠陥検査方法
JPH10334428A (ja) 記録再生分離型磁気ヘッドのヘッド間ずれ測定方法およ び磁気ディスク装置
JP2976577B2 (ja) 磁気ディスク検査装置
JPS58194176A (ja) 磁気ヘツド位置決め方式
JP3868684B2 (ja) 磁気記憶装置用磁気ヘッドの評価方法
JP2006092585A (ja) サーボ信号検査装置およびサーボ信号検査方法
JP2003006826A (ja) サーボ信号検査装置
JPH10302233A (ja) 磁気ヘッドの波形変動検査方法
JPH1011746A (ja) 磁気ディスクの検査方法及びその装置
JPH03259475A (ja) トラック追従制御装置
JPH0963155A (ja) 磁気記録装置の検査方法および装置
JP2008090968A (ja) 磁気ヘッドの検査方法
JPH1097711A (ja) Mrヘッドのオフトラック特性検査装置および検査方法
JPH0560662A (ja) 磁気デイスク検査装置