JP2002367101A - サーボ信号検査装置 - Google Patents

サーボ信号検査装置

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JP2002367101A
JP2002367101A JP2001172151A JP2001172151A JP2002367101A JP 2002367101 A JP2002367101 A JP 2002367101A JP 2001172151 A JP2001172151 A JP 2001172151A JP 2001172151 A JP2001172151 A JP 2001172151A JP 2002367101 A JP2002367101 A JP 2002367101A
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Toru Nakao
徹 中尾
Seiji Tateishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気テープに記録されたサーボ信号の誤差のみ
を適正に抽出した、高精度な検査を行うことができるサ
ーボ信号検査装置を提供する。 【解決手段】長尺な磁気テープに記録されたサーボ信号
を検査するサーボ信号検査装置であって、サーボ信号を
再生する再生手段と、再生手段によるサーボ信号の再生
時に磁気テープのエッジを検出する検出手段と、再生手
段によるサーボ信号の再生結果と前記検出手段によるエ
ッジ検出結果を用いて、磁気テープに記録されたサーボ
信号の検査を行うことにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープに記録
されたサーボ信号の検査の技術分野に属し、詳しくは、
サーボ信号の位置誤差のみを検出し、高精度なサーボ信
号の検査を行うことができるサーボ信号検査装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気テープを用いる情報記録分野におい
ては、適正な情報の記録/再生を行うためには、情報を
記録/再生する磁気ヘッド(以下、録再ヘッドとする)
が、磁気テープの記録トラックを正確にトラッキングす
る必要がある。一方で、近年では、記憶容量の増大が強
く要求されており、それに対応して、情報の記録トラッ
クの幅が狭くなる傾向にあり、録再ヘッドによる記録ト
ラックの正確なトラッキングが、困難になってきてい
る。
【0003】そのため、磁気テープにサーボ信号を記録
しておき、磁気テープ装置では、情報の記録/再生の際
に、サーボ信号の読取手段(以下、サーボヘッドとす
る)でサーボ信号を検出して、その検出結果に応じて、
磁気テープの幅方向に録再ヘッドを移動することによ
り、録再ヘッドによる記録トラックのトラッキング精度
を確保している。
【0004】当然のことであるが、磁気テープが所定の
品質を有するためには、サーボ信号が高精度に記録され
ている必要がある。磁気テープの製造過程においては、
通常の情報の記録と同様に、磁気テープを長手方向に搬
送しつつサーボ信号を記録する。しかしながら、磁気テ
ープを完全に所定位置に保持しつつ搬送することは、現
実的には不可能であり、サーボ信号記録用の磁気ヘッド
位置において、搬送される磁気テープの幅方向への移動
(以下、搬送ブレとする)が生じる。その結果、サーボ
信号の記録位置が磁気テープの幅方向に移動する誤差が
生じてしまう。そのため、磁気テープの製造において
は、適正品質の製品を出荷するために、サーボ信号を記
録した後に、サーボ信号の検査(ベリファイ)が行われ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】サーボ信号の検査は、
専用の検査装置を用いて、記録したサーボ信号を再生す
ることで行うのが通常である。例えば、検査装置におい
て、磁気ヘッド(検査ヘッド)でサーボ信号を再生し、
その再生結果から、検査ヘッドがトラッキングしたサー
ボ信号上の位置(磁気テープ幅方向の位置)を求め、さ
らに、この位置から、対応する磁気テープ装置が、この
磁気テープに情報を記録/再生する際に、磁気テープ装
置のサーボヘッドがトラッキングする位置をシュミレー
ションする。このシュミレーションの結果と、サーボヘ
ッドが本来トラッキングすべき位置との差を算出し、そ
の差から、サーボ信号の品質を評価することで、サーボ
信号の検査を行う。
【0006】ところが、検査ヘッドによるサーボ信号の
トラッキング位置は、サーボ信号が有する誤差に加え、
検査装置におけるサーボ信号の再生に起因する各種の要
因によっても変化する。従来のサーボ信号の検査は、こ
れらの要因が重畳された状態で行われており、磁気テー
プに記録されたサーボ信号を適正に検査することができ
ない。
【0007】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、磁気テープに記録されたサーボ信
号を検査する検査装置において、磁気テープに記録され
たサーボ信号の位置誤差のみを適正に抽出した、高精度
な検査を行うことができ、これにより、サーボ信号の品
質評価を適正に行って、本来は適正な磁気テープの不適
正判定等の不都合を無くし、磁気テープの品質評価や生
産管理を好適に行うことを可能にするサーボ信号検査装
置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、長尺な磁気テープに記録されたサーボ信
号を検査するサーボ信号検査装置であって、サーボ信号
を再生する再生手段と、前記再生手段によるサーボ信号
の再生時に前記磁気テープのエッジを検出する検出手段
と、前記再生手段によるサーボ信号の再生結果と前記検
出手段によるエッジ検出結果を用いて、前記磁気テープ
に記録されたサーボ信号の検査結果を演算する演算手段
とを有することを特徴とするサーボ信号検査装置を提供
する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のサーボ信号検査装
置について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳
細に説明する。なお、以下の説明においては、特に断り
が無い場合には、位置は、テープTの幅方向の位置であ
る。
【0010】図1に、本発明のサーボ信号検査装置の一
例の概念図を示す。図1に示されるサーボ信号検査装置
10(以下、検査装置10とする)は、磁気テープT
(以下、テープTとする)に記録されたサーボ信号Sの
検査(ベリファイ)を行う装置であって、基本的に、ヘ
ッドユニット12と、エッジ検出手段14と、演算/出
力部16と、テープTを図1中に矢印aで示す長手方向
に搬送する、テープTの搬送手段(図示省略)とを有す
る。
【0011】図示例において、サーボ信号Sを記録され
たテープTは、長手方向に延在する記録トラック(デー
タトラック)を、幅方向に複数有するものであり、各記
録トラックを幅方向に挟んで、所定パターンのサーボ信
号Sを長手方向に配列して記録してなるサーボトラック
Trが形成される。従って、例えば、テープTが4本の
記録トラックを有する場合には、5本のサーボトラック
Trが形成される。図示例においては、所定角度で傾斜
する3本のサーボ信号Sと、この信号と逆方向に同角度
で傾斜する3本のサーボ信号Sとを1つのパターンと
し、このパターンを繰り返すことでサーボトラックTr
が形成される。
【0012】図1より明らかなように、このテープTに
おいては、サーボ信号Sを再生する磁気ヘッドが、サー
ボ信号S(サーボトラックTr)のどの位置をトラッキ
ングするかで、サーボ信号Sを再生した際の再生信号の
出力タイミングすなわち出力パルスが異なる。また、こ
の出力パルスは、テープTの搬送速度と、サーボ信号S
におけるトラッキング位置とに応じて、一義的に決定さ
れる。従って、このパルス信号から、磁気ヘッドがサー
ボ信号Sのどの位置をトラッキングしているかを検出で
きる。
【0013】このテープTに各種の情報を記録/再生す
る磁気テープ装置(以下、実機ドライブとする)ては、
これを利用して、情報を記録/再生する磁気ヘッド(以
下、録再ヘッドとする)のサーボ、すなわち位置調整を
行う。例えば、サーボ信号Sの中央をサーボ信号再生用
磁気ヘッド(以下、サーボヘッドとする)の基準位置と
して、サーボヘッドと録再ヘッドを一体的あるいは連動
するように構成し、かつ、サーボヘッドが基準位置をト
ラッキングしている状態で、録再ヘッドが記録トラック
を適正にトラッキングするように構成する。このような
構成の下、録再ヘッドによる情報の記録/再生の際に、
サーボヘッドによるサーボ信号Sの再生で得られるパル
ス信号を用いて、サーボヘッドがどの位置をトラッキン
グしているかを検出し、サーボヘッドが常に基準位置を
トラッキングするように位置を調整、すなわち、サーボ
ヘッドを基準位置に追従させる。これにより、録再ヘッ
ドは、記録トラックを正確にトラッキングすることがで
きる。
【0014】なお、本発明は、このようなサーボ信号の
再生によって得られるパルス信号を利用してサーボ(タ
イミングベースドサーボ)を行うシステムのテープTの
検査に限定はされず、全てのサーボ方式の磁気テープの
サーボ信号検査に利用可能である。例えば、磁気的に記
録されたサーボ信号(サーボトラック)をサーボヘッド
で再生し、その出力信号強度を用いてサーボヘッドの位
置を検出して、録再ヘッドのサーボを行う磁気テープに
対応するものでもよい。
【0015】ヘッドユニット12は、サーボ信号の検査
を行うための再生用の磁気ヘッド18(以下、検査ヘッ
ド18とする)を有するものである。図示例において
は、検査ヘッド18は、テープTの全サーボトラックT
rに対応して配置されている。例えば、テープTが5本
のサーボトラックTrを有する場合には、ヘッドユニッ
ト12には、5つの検査ヘッド18a,18b……が配
置される。なお、本発明はこれに限定はされない。ま
た、検査ヘッド18は、適正に較正されたものであれ
ば、実機ドライブに搭載されるサーボヘッドと同様のも
のを用いればよい。
【0016】検査装置10においては、テープTに記録
されたサーボ信号Sが位置(幅方向のみで可)に誤差を
有さず、かつ、テープTの搬送ブレ(搬送に伴う幅方向
の移動)が無い場合に、一点鎖線で示すサーボ信号S
(サーボトラックTr)の中央をトラッキングするよう
に全ての検査ヘッド18が配置され、この位置で固定さ
れている。なお、この検査ヘッド18のトラッキング位
置は、基本的に、サーボ信号Sが検出できる位置であれ
ばよいが、特に図示例のようなタイミングベースドサー
ボ以外のシステムの場合には、このテープTが対応する
実機ドライブにおけるサーボヘッドの基準位置(すなわ
ち、サーボヘッドが追従すべき位置)と一致させるのが
好ましい。
【0017】エッジ検出手段14は、検査ヘッド18に
よるサーボ信号Sの再生中に、テープTのエッジ(端
部)を検出するためのセンサで、図示例においては、テ
ープTによる遮光量を利用する、透過光量式のエッジ位
置検出センサを用いている。なお、本発明において、テ
ープTのエッジ検出手段は、図示例の透過光量式エッジ
位置検出センサに限定はされず、各種のエッジ検出手段
(端部検出手段)が全て利用可能である。例えば、ライ
ンCCDセンサ(画像センサ)を用いたエッジ検出手
段、MR(Magnet Resistive) ヘッド等を利用する磁気
的なエッジ検出手段等が例示される。
【0018】図示例においては、テープTの一方のエッ
ジ(図中上側=搬送方向に向かって右側)のみを検出し
ているが、本発明はこれに限定はされず、逆側のエッジ
を検出してもよく、あるいは、両エッジを検出してもよ
い。なお、高精度なサーボ信号Sの検査を行うために
は、エッジ検出手段14とヘッドユニット12(検査ヘ
ッド18)の搬送方向の距離は、検査装置10の構成等
に応じて、可能な限り近いのが好ましく、30mm以
下、特に20mm以下、中でも特に10mm以下とする
のが好ましい。また、このエッジ検出手段14とヘッド
ユニット12との距離は、ヘッドユニット12と搬送方
向に最も近接するテープガイド(幅方向の位置規制手
段)との距離をLとした際に、L/2以下、特にL/3
以下とするのが好ましい。
【0019】前述のように、図示は省略するが、検査装
置10は、テープTを長手方向に搬送する搬送手段を有
する。この搬送手段には特に限定はなく、キャプスタン
やピンチローラ、ガイド部材等を用いた、公知の搬送手
段を利用すればよい。また、搬送速度も、装置構成や要
求される検査精度、さらにはテープTの種類(すなわ
ち、対応する実機ドライブ)等に応じて、適宜決定すれ
ばよい。
【0020】検査ヘッド18によるサーボ信号Sの再生
信号、および、エッジ検出手段14によるテープTのエ
ッジ検出結果は、演算/出力部16に出力される。演算
/出力部16は、このサーボ信号Sの再生信号およびエ
ッジ検出結果を用いて、サーボ信号Sの品質を示すポジ
ションエラー信号(Position Error Signal 以下、PE
Sとする)を演算して、出力する。
【0021】以下、検査装置10の作用を説明すること
により、演算/出力部16および本発明のサーボ信号検
査装置について、より詳細に説明する。なお、以下の説
明は、1つのサーボトラックおよび対応する検査ヘッド
18について行うが、図示例の検査装置10では、他の
サーボトラックおよび対応する検査ヘッド18も、同様
にして検査を行い、PESを演算、出力している。
【0022】検査装置10において、テープTに記録さ
れたサーボ信号Sの検査を行う際には、テープTを所定
速度で長手方向(図中矢印a方向)に搬送しつつ、検査
ヘッド18によってサーボ信号Sを再生する。検査ヘッ
ド18による再生信号は、演算/出力部16に出力され
る。
【0023】前述のように、検査ヘッド18は、基本的
に、サーボ信号Sの中央をトラッキングするように配置
される。ここで、サーボ信号Sは、常にテープT上の規
定位置に正確に記録されている訳ではなく、前述のよう
に、サーボ信号Sの記録時における搬送ブレ等によっ
て、記録位置に誤差を有する場合も多い。また、検査装
置10における検査時にも、搬送ブレを生じる。そのた
め、検査ヘッド18が中心をトラッキングするように固
定配置されていても、検査ヘッド18がトラッキングす
るサーボ信号S上の位置は、サーボ信号の誤差や搬送ブ
レに応じて、変動する。
【0024】演算/出力部16は、検査ヘッド18から
の再生信号を、例えば閾値を用いて2値化してパルス信
号とし、このパルス信号から、検査ヘッド18がサーボ
信号Sのどの位置をトラッキングしているかを検出し、
これをポジション信号(Position Signal 以下、POS
とする)とする。なお、このトラッキング位置の検出
は、前述の実機ドライブと同様の公知の方法で行えばよ
い。
【0025】図示例においては、一例として、パルス信
号SすなわちサーボトラックTrの幅が200μmであ
り、エッジ検出手段14が配置される側のサーボ信号S
の端部を200μm、逆側端を0μmとして、検査ヘッ
ド18がサーボ信号Sの何μmの位置をトラッキングし
ているかをPOSとする。従って、サーボ信号Sの記録
位置に誤差が無く、かつ、テープTの搬送ブレが無けれ
ば、POSは100μmとなる。すなわち、POSが1
00μmで無い場合には、検査ヘッド18で再生された
サーボ信号Sは、位置に誤差を有する。
【0026】ここで、前述のように、実機ドライブにお
いては、サーボヘッドがサーボ信号Sの基準位置を追従
することにより、録再ヘッドのサーボを行う。しかしな
がら、サーボ信号Sの位置変動が激しい場合(すなわ
ち、検査装置10によるPOSの変動が激しい場合)に
は、サーボヘッドが基準位置を追従することができず、
ここから外れてしまう。
【0027】演算/出力部16には、対応する実機ドラ
イブにおけるサーボヘッドのサーボトラック追従特性
が、例えば、関数Fとして記憶されている。また、PO
Sは、固定された検査ヘッド18がトラッキングしたサ
ーボ信号Sの位置であり、すなわち、検査ヘッド18位
置におけるサーボ信号Sの位置変動を示す。演算/出力
部16は、この関数FとPOSとを用いて、このテープ
Tを実機ドライブに供した際に、そのサーボヘッドがト
ラッキングするであろうサーボ信号S上の位置を算出す
る(実機ドライブのサーボヘッドによるサーボ信号Sの
トラッキング位置をシュミレーションする)。
【0028】この算出されたトラッキング位置と、基準
位置との差を、PESとする。例えば、基準位置が10
0μmである場合において、関数FとPOSとから算出
した実機ドライブにおけるサーボヘッドのトラッキング
位置が104μmであれば、PESは4μmとなる。す
なわち、PESとは、サーボ信号Sの位置変動に起因し
て、サーボヘッドが基準位置を追従できなかった際にお
ける誤差量であり、PESが0以外の場所が多い程、ま
た、PESが大きい程、テープTに記録されたサーボ信
号Sの品質が低いと判定できる。
【0029】ここで、本発明の検査装置100において
は、検査ヘッド18によるサーボ信号Sの再生の際に、
エッジ検出手段14がテープTのエッジ位置を検出し、
その検出結果も、演算/出力部16に供給される。演算
/出力部16は、単にPOSからPESを算出するので
はなく、このエッジ検出結果を用いて補正したPOSを
用いて、PESを算出する。
【0030】テープTに記録されたサーボ信号Sを正確
に検査するためには、記録時の搬送ブレ等で発生したサ
ーボ信号Sの誤差に起因するPESのみ、すなわちテー
プTに記録されたサーボ信号Sのみに起因するPESを
取り出す必要がある。しかしながら、検査装置10によ
ってテープTを搬送する際にも、搬送ブレは発生する。
従って、検査ヘッド18の再生で得られたPOSは、テ
ープの搬送ブレも含むものであり、POSから算出した
PESも、この搬送ブレを含む。なお、搬送ガイド等で
搬送ブレを押さえることは可能であるが、テープTのエ
ッジ損傷等の問題があるので、現実的には、搬送ブレを
無くすことは不可能である。すなわち、従来のサーボ信
号の検査では、サーボ信号Sが有する誤差と、検査時に
おける搬送ブレとが重畳されたPESが検出されてお
り、サーボ信号を正確に検査できず、本来は適正なテー
プTをNG品と判定したり、不適正なテープTを適正品
と判定する等、各種の不都合が生じている。
【0031】これに対し、本発明の検査装置10におい
ては、サーボ信号の検査時にテープTのエッジの位置を
検出し、この検出結果に応じてPOSを補正して、補正
したPOSによってPESを算出する。これにより、サ
ーボ信号の検査時におけるテープTの搬送ブレの影響を
排除して、サーボ信号が有する誤差のみに起因するPE
Sを算出できる。従って、本発明によれば、テープTに
記録されたサーボ信号Sの品質を適正に評価した、高精
度な検査が可能であり、テープTの生産工程において、
品質管理や生産管理を好適に行うことができる。
【0032】エッジの検出結果を用いたPOSの補正方
法には特に限定はなく、各種の方法が利用可能である。
例えば、テープTが適正に搬送された場合のエッジ位置
を適正位置=「0」として、この適正位置から図中上方
(サーボ信号Sの数値が大きい側)にエッジ位置が変動
した場合の変動量xをマイナス、逆側にエッジが変動し
た場合の変動量xをプラスとして、POSから変動量を
減算し、その値を用いてPESを算出する方法が例示さ
れる。すなわち、この際には、 PES=基準位置−[F(POS−(±変動量x))] となる。
【0033】なお、演算/算出部16におけるPESの
出力方法には、特に限定はなく、ディスプレイ表示、ハ
ードコピーとしての出力、ディスプレイ表示とハードコ
ピー出力の両者等、各種の方法が利用可能である。出力
されたPESを用いて、テープTに記録されたサーボ信
号Sの品質評価を行い、例えば、PESが0でない領域
量が閾値を超えた場合や、PESが閾値を超えた箇所が
所定数以上存在した場合には、このテープTはNG品と
し、サーボ信号Sの再記録等の処理を行う。
【0034】以上の例では、検査ヘッド18(ヘッドユ
ニット12)は固定されているが、本発明はこれに限定
はされず、サーボ信号Sに検査ヘッド18を追従させ
て、同様の検査を行ってもよい。但し、検査ヘッドを追
従させる構成では、検査ヘッドの追従性の個体差等に起
因する不安定要素を生じる場合があり、また、コストや
検査装置の構成、検査装置のサイズ等の点でも、図示例
のような固定式の方が有利である。
【0035】また、この点を考慮すると、追従式の検査
ヘッドを追従式とする場合には、追従性は、サーボ信号
からの外れを防止する程度とするのが好ましい。その上
で、1つの検査ヘッドで追従を行い、あるいは、複数の
検査ヘッドの平均で追従を行い、サーボ信号Sの再生結
果とエッジ検出結果とを用いて、各サーボトラックのP
OSおよびPESの算出を行う。
【0036】以上、本発明のサーボ信号検査装置につい
て詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされ
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改
良や変更を行ってもよいのは、もちろんである。例え
ば、図示例においては、PESによってサーボ信号の品
質を評価したが、これ以外にも、POSと検査ヘッドの
位置とから、サーボ信号の絶対位置(テープのエッジか
らの距離等)を算出し、この絶対位置を用いて、サーボ
信号の品質を評価してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
サーボ信号検査装置によれば、サーボ信号の記録時に生
じた、サーボ信号自身の有する誤差のみを適正に抽出し
て、サーボ信号の検査を行うことができるので、例え
ば、磁気テープの生産工程において、サーボ信号の品質
評価を適正に行って、品質管理や生産管理を好適に行う
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のサーボ信号検査装置の一例の概念図
である。
【符号の説明】
10 (サーボ信号)検査装置 12 ヘッドユニット 14 エッジ検出手段 16 演算/出力部 18 検査ヘッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺な磁気テープに記録されたサーボ信号
    を検査するサーボ信号検査装置であって、 サーボ信号を再生する再生手段と、前記再生手段による
    サーボ信号の再生時に前記磁気テープのエッジを検出す
    る検出手段と、前記再生手段によるサーボ信号の再生結
    果と前記検出手段によるエッジ検出結果を用いて、前記
    磁気テープに記録されたサーボ信号の検査結果を演算す
    る演算手段とを有することを特徴とするサーボ信号検査
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7206161B2 (en) 2005-02-18 2007-04-17 Fujifilm Corporation Servo track verification apparatus and servo writer
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