JP2001051438A - 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

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JP2001051438A
JP2001051438A JP11223060A JP22306099A JP2001051438A JP 2001051438 A JP2001051438 A JP 2001051438A JP 11223060 A JP11223060 A JP 11223060A JP 22306099 A JP22306099 A JP 22306099A JP 2001051438 A JP2001051438 A JP 2001051438A
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electrophotographic
electrophotographic photoreceptor
cellulose resin
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photosensitive member
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English (en)
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Hideaki Nagasaka
秀昭 長坂
Shuji Ishii
周二 石井
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経時変化によりゲル化せず、ポットライフが
良く、成膜性、密着性が良好であり、耐久試験及び環境
変動によっても電位が安定し、ポジ及びネガの両ゴース
トが発生しない電子写真感光体、その製造方法、プロセ
スカートリッジ及び電子写真装置を提供する。 【解決手段】 中間層がセルロース樹脂及び式(1)で
表されるジルコニウム化合物、もしくはセルロース樹
脂、ジルコニウムアルコキサイド及び式(2)で表され
る化合物より生成される重合体を含有する電子写真用感
光体、その製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写
真装置。 (R1O)m−Zr−Ln (1) 式中、R1は水素又はアルキル基を表し、Lは有機基を
表し、m>0、n>0である。 【化1】 式中、R2及びR4はアルキル基、水酸基又はアルコキシ
基を表し、R3はアルキレン基を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経時変化によりゲ
ル化せず、ポットライフが良く、成膜性、密着性が良好
である電子写真感光体の製造方法、及び長波長領域にお
いて十分な高感度を有し、耐久試験及び環境変動によっ
ても電位が安定し、ポジ及びネガの両ゴーストが発生し
ない電子写真感光体及び該電子写真感光体を有するプロ
セスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体は、基本的には帯電及び
光を用いた露光により潜像を形成する感光層と、その感
光層を設けるための導電性支持体からなっている。
【0003】しかし、導電性支持体上に直接感光層を形
成した場合、導電性支持体表面の汚れ、形状や性状の不
均一、粗さはそのまま感光層の成膜ムラとなって現れ、
その結果得られる画像に白抜け、黒点、濃度ムラ等が発
生するという問題が生じる。更に、導電性支持体との密
着性確保、感光層の電気的破壊の保護、感光層へのキャ
リア注入性の改良等のために直ちに感光層を塗布形成す
るよりも、導電性支持体と感光層の間に中間層を設ける
ことが行われてきた。
【0004】中間層を形成する材料として、例えば、ポ
リアミド(特開昭46−47344号公報、特開昭52
−25638号公報及び特開昭58−95351号公
報)、ポリエステル(特開昭52−20836号公報及
び特開昭54−26738号公報)、ポリウレタン(特
開昭49−10044号公報及び特開昭53−8943
5号公報)、カゼイン(特開昭55−103556号公
報)、ポリペフチド(特開昭53−48523号公
報)、ポリビニルアルコール(特開昭52−10024
0号公報)、ポリビニルピロリドン(特開昭48−30
936号公報)、酢酸ビニル−エチレン共重合体(特開
昭48−26141号公報)、無水マレイン酸エステル
重合体(特開昭52−10138号公報)、ポリビニル
ブチラール(特開昭57−90639号公報及び特開昭
58−106549号公報)、第四級アンモニウム塩含
有重合体(特開昭51−126149号公報及び特開昭
56−60448号公報)等が知られている。
【0005】しかし、これら樹脂は多くの場合、吸湿性
が高く、外界の湿度により抵抗値も大きく変化し、樹脂
単独で中間層を形成した場合、残留電位の増加や低温低
湿下及び高温高湿下の環境における電子写真感光体の電
気特性の変動が生じ、画像欠陥の改善も十分でなかっ
た。
【0006】そこで、抵抗値が環境変化に依存しにくい
樹脂として、架橋性の樹脂を中間層に用いる提案もなさ
れている。例えば、メラミン樹脂を用いる例(特開平4
−22966号公報、特公平4−31576号公報及び
特公平4−31577号公報)、フェノール樹脂を用い
る例(特開平3−48256号公報)、エポキシ樹脂を
用いる例(特開昭52−121325号公報)等が知ら
れている。しかし、これらの方法は抵抗値の環境依存性
は比較的小さいが、絶対値が高く残留電位上昇の原因と
なったり、繰り返し使用の際に環境依存性が大きくなっ
ていく等の問題が生じる。
【0007】また、特開昭61−94057号公報には
有機金属化合物を用いることが、また特開平2−189
559号公報にはジルコニウムとシラン化合物の混合物
よりなる硬化膜が好ましいことが開示されている。これ
ら無機系の中間層を用いた場合、高温高湿や低温低湿等
の環境下においても電気特性は比較的安定し、抵抗値も
残留電位を大幅に上昇させることはない。また、特開平
7−281469号公報には導電性支持体からのホール
注入阻止や密着性向上のため、シラン化合物及びジルコ
ニウム化合物にセルロース樹脂を添加した例が開示さ
れ、特開平2−124673号公報及び特開平5−27
3777号公報には、上記硬化膜のクラックを減少させ
るためにブチラール樹脂をジルコニウム及びシランの無
機成分に対して5〜25wt%の範囲で添加することで
塗工液がゲル化することなく電位が安定し、画像欠陥の
ない電子写真感光体が開示されている。
【0008】上記のように、中間層により導電性支持体
の欠陥等に起因する電子写真感光体の特性低下、白抜
け、黒点等の画像欠陥の防止や耐久及び環境変動におけ
る感度の低下を防ぐ検討が行われてきた。
【0009】現在、電子写真装置に用いられている光源
は半導体レーザーが主流であり、電子写真感光体中の電
荷発生層に用いる電荷発生材料もその半導体レーザーの
発振波長の790nm前後という比較的長波長に感度を
持つ材料が検討されている。その中でも長波長光に対し
て感度を有する、アルミクロルフタロシアニン、クロロ
インジウムフタロシアニン、オキシバナジルフタロシア
ニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリ
ウムフタロシアニン、マグネシウムフタロシアニン及び
オキシチタニウムフタロシアニン等の各種金属フタロシ
アニンあるいは無金属フタロシアニンについて多くの研
究がなされている。
【0010】また、このうち多くのフタロシアニン化合
物は様々な結晶形を有することが知られており、例え
ば、無金属フタロシアニンではα型、β型、γ型、δ
型、ε型、x型及びτ型等があり、銅フタロシアニンで
はα型、β型、γ型、δ型、ε型及びx型等があること
が一般的に知られている。その他、結晶形の違いが電子
写真特性(感度や耐久時の電位安定性等)や塗料化した
場合の塗料特性にも大きな影響を与えることも一般に知
られている。
【0011】特に、長波長の光に対して高い感度を有す
るオキシチタニウムフタロシアニンやクロロガリウムフ
タロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニンに関
しても上述のごとく無金属フタロシアニンや銅フタロシ
アニン等、他のフタロシアニンと同様に多くの結晶形が
存在する。例えば、オキシチタニウムフタロシアニンに
関しては、特開昭59−49544号公報(USP4,
444,861)、特開昭59−166959号公報、
特開昭61−239248号公報(USP4,728,
592)、特開昭62−67094号公報(USP4,
664,997)、特開昭63−366号公報、特開昭
63−116158号公報、特開昭63−198067
号公報及び特開昭64−17066号公報、クロロガリ
ウムフタロシアニンに関しては、特開平1−22145
9号公報、特開平5−98181号公報、特開平5−1
94523号公報、特開平5−247361号公報、特
開平6−73303号公報、特開平7−53891号公
報及び特開平7−207171号公報、ヒドロキシガリ
ウムフタロシアニンに関しては、特開平5−23600
7号公報、特開平5−279591号公報、特開平6−
93203号公報、特開平6−279698号公報及び
特開平7−53892号公報等に各々、異なる結晶型が
開示されている。
【0012】これらのオキシチタニウムフタロシアニ
ン、クロロガリウムフタロシアニン及びヒドロキシガリ
ウムフタロシアニンを電荷発生層に用いた電子写真感光
体は、非常に高感度であり、かつ赤外領域にまで感度を
有しているが、高感度ゆえ励起された分子及び発生キャ
リアの絶対数が多く、帯電−露光を繰り返す電子写真プ
ロセスにおいて電荷分離を起こさない励起種、電子、ホ
ール等が電子写真感光体中に残存し易く、一種のメモリ
ーとして電位変動を起こし易いという欠点がある。
【0013】現在、プリンターでよく使用されている暗
部電位部分を非現像部とし明部電位部分を現像部分とす
る負帯電現像プロセス(いわゆる反転現像系)を用いた
場合についてメモリーが画像に与える現象を説明する。
【0014】例えば、露光時に発生した電子が中間層内
や感光層と中間層の界面に残存し、次の露光時に発生キ
ャリア数が減少すると、前プリント時に光が当たった印
字部分の感度が遅くなり次プリント時に全面黒画像を取
ると、印字部分が白く浮き出る、いわゆるネカゴースト
現象が顕著に現れてしまう。このネガゴーストは、電子
写真感光体を暗所に放置した後などのプリント初期の段
階で多く見られる現象である。
【0015】逆に、前プリント時に光が当たった印字部
分の感度が速くなり次プリント時に全面黒画像を取る
と、印字部分が黒く浮き出る、いわゆるポジゴースト現
象が起こる場合もある。このポジゴーストの例では、露
光時に感光層にホールが残存し、次の露光時に発生する
ホールと合わせ感度自体が速くなる時に発生したり、残
存している励起種が次の帯電時に電荷分離を起こし帯電
電位が低下する場合等がある。また、ポジゴーストは、
プリント枚数が多くなる程顕著になる傾向にある。前述
のネガゴーストとあわせ、電子写真感光体によっては初
期段階においてはネガゴーストが発生しプリントを続け
ていくとポジゴーストに変化していく電子写真感光体や
初期からポジゴーストが発生する電子写真感光体等の様
々である。
【0016】ネガ、ポジ両ゴーストの発生メカニズムは
非常に複雑であり詳細は不明であるが、感光層と直接接
している中間層によってそのゴーストの発生は大きく変
化する。ゴースト低減の提案として、中間層に多環キノ
ン、ペリレン等を含有させた例(特開平8−14663
9号公報)、メタロセン化合物と電子吸引性化合物、メ
ラミン樹脂を用いた例(特開平10−73942号公
報)、金属酸化物微粒子とシランカップリング剤を用い
た例(特開平8−22136号公報)、シランカップリ
ング剤で表面処理した金属酸化物微粒子を用いた例(特
開平9−258469号公報)等が知られている。
【0017】また、上記ゴースト現象は、導電性の支持
体上に直接感光層を形成した場合に比較し、中間層を用
いた電子写真感光体において特に発現し易い。つまり、
前述したように、導電性支持体の欠陥に起因する電子写
真感光体の特性低下、白抜けや黒点の防止、耐久及び環
境変動における感度の低下を防ぐために用いられた中間
層が、逆に新たなゴーストという画像欠陥を招いている
と考えられる。
【0018】本発明者の検討によれば、これまでに公報
で開示された中間層及びその塗工液は下記4つの特性の
一部は改善されているが、いずれかの特性を犠牲にして
いるという欠点があった。 1.経時変化によりゲル化せず、ポットライフが良い、 2.成膜性、密着性が良好である、 3.耐久試験及び環境変動によっても電位が安定する、 4.ポジ及びネガの両ゴーストが発生しない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、経時
変化によりゲル化せず、ポットライフが良く、成膜性、
密着性が良好である中間層塗工液を用い、長波長領域に
おいて十分な高感度を有し、耐久試験及び環境変動によ
っても電位が安定し、ポジ及びネガの両ゴーストが発生
しない電子写真感光体、その製造方法、及びその電子写
真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装
置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、導電性
支持体上に、中間層及び感光層を積層してなる電子写真
感光体において、中間層がセルロース樹脂及び下記一般
式(1)で表されるシルコニウム化合物、もしくはセル
ロース樹脂、ジルコニウムアルコキサイド及び下記一般
式(2)で表される化合物より生成される重合体を含有
する電子写真感光体が提供される。
【0021】(R1O)m−Zr−Ln (1) 式中、R1は水素もしくはアルキル基を表し、Lは有機
基を表し、m、nが複数の場合は異なってもよく、m>
0、n>0である。
【0022】
【化3】
【0023】式中、R2及びR4はアルキル基、水酸基及
びアルコキシ基のいずれかを表し、それぞれ異なっても
よい。R3はアルキレン基を表す。
【0024】また、本発明に従って、導電性支持体上
に、中間層及び感光層を積層してなる電子写真感光体の
製造方法において、中間層を形成する溶液がセルロース
樹脂、水及び上記一般式(1)で表されるシルコニウム
化合物、もしくはセルロース樹脂、水、ジルコニウムア
ルコキサイド及び上記一般式(2)で表される化合物を
含有し、セルロース樹脂/シルコニウム化合物もしくは
セルロース樹脂/ジルコニウムアルコキサイドの重量比
が1/99〜50/50である電子写真感光体の製造方
法が提供される。
【0025】更に、本発明に従って、上記電子写真感光
体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置が提
供される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0027】一般式(1)及び(2)中、アルキル基と
してはメチル基、エチル基及びプロピル基等が挙げら
れ、アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基及び
プロポキシ基等が挙げられ、アルキレン基としては1,
2−エチレン基、1,3−プロピレン基及び1,4−ブ
チレン基等が挙げられる。
【0028】一般式(1)中、Lで表した有機基として
は、アセチルアセトン及び2,4−ヘプタンジオン等の
β−ジケトン類、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチ
ル、アセト酢酸プロピル及びアセト酢酸ブチル等のケト
エステル類、乳酸、酢酸、サリチル酸及びリンゴ酸等の
ヒドロキシカルボン酸類、乳酸メチル、乳酸エチル、サ
リチル酸エチル及びリンゴ酸エチル等のカルボン酸類又
はヒドロキシカルボン酸エステル類、ジエチレングリコ
ール、オクタンジオール及びヘキサンジオール等のグリ
コール類、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノ
ン等のケトアルコール類等から水素や水酸基が一部抜け
た残基が好ましい。
【0029】一般式(1)で表したジルコニウム化合物
としては、これらの残基がジルコニウムと結合したもの
が好ましい。例えば、カルボン酸基を持つ酢酸等は、エ
ステル結合でジルコニウムと結合し、β−ジケトン類等
はジルコニウムと共有結合及び配位結合でキレート化合
物の状態になっていると考えられる。
【0030】一般式(1)で表したジルコニウム化合物
としてはnがn<4であることが好ましく、具体例とし
ては、ジルコニウムトリ−n−ブトキサイドペンタンジ
オネート、ジルコニウムジ−n−ブトキサイド(ビス−
2,4−ペンタンジオネート)、ジルコニウムトリイソ
プロポキサイドペンタンジオネート、ジルコニウムジイ
ソプロポサイド(ビス−2,4−ペンタンジオネー
ト)、ジルコニウムトリ−n−ブトキサイドエチルアセ
トアセテート、ジルコニウムジ−n−ブトキサイド(ビ
スエチルアセトアセテート)、ジルコニウムトリ−n−
ブトキサイドメチルアセトアセテート、ジルコニウムジ
−n−ブトキサイド(ビスメチルアセトアセテート)、
ジルコニウムジイソプロポキサイドビス(2,2,6,
6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネート)、ジ
ルコニウムビス(トリエタノールアミン)ジ−n−ブト
キサイド、ジルコニウムラクテート、メタクリレートジ
ルコニウムブトキサイド、ステアリレートジルコニウム
ブトキサイド及びイソステアレートジルコニウムブトキ
サイド等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0031】一般式(2)で表した化合物のモル数は、
ジルコニウムアルコキシドのモル数の4等量未満で有る
ことが好ましい。
【0032】一般式(2)で表した化合物は、上記β−
ジケトン類及びケトエステル類が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。
【0033】セルロース樹脂としては、いかなるもので
も良いが、溶解性、体積抵抗率の環境変動等の点から、
特にアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロー
スが好ましく、セルロース樹脂/シルコニウム化合物の
重量比は1/99〜50/50である。上記の割合を超
えると樹脂の吸湿性の影響が大きくなり、環境変動に対
して感光体特性が大きく依存すると共にポジゴーストが
発生し、逆にシルコニウム化合物の割合が大きい場合に
は塗工時にムラが生じ易く密着性も低下する。
【0034】これらの樹脂は単独でも、二種以上を組み
合わせて用いてもよい。
【0035】本発明で示しているように、セルロース樹
脂、水及び式(1)で示したジルコニウム化合物、もし
くはセルロース樹脂、水、ジルコニウムアルコキサイド
及び式(2)で示した化合物の好ましい混合比よりなる
溶工液を用い形成された中間層は、いかなる環境におい
ても電気特性ひいては白抜け、黒ポチ等の画像特性、密
着性が良好であり、導電性の支持体表面の影響を受け
ず、更には高感度で電荷発生量の多いオキシチタニルフ
タロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン及びヒド
ロキシガリウムフタロシアニンを用いてもゴーストが発
生しない電子写真感光体を提供できる。
【0036】本発明におけるオキシチタニウムフタロシ
アニンのCuKαのX線回折パターンは、図1に示すよ
うにブラッグ角(2θ±0.2°)の9.0°、14.
2°、23.9°及び27.1°の位置に強いピークを
示す。上記ピークは、ピーク強度の強い上位4点をとっ
たものであり、主要なピークとなっている。
【0037】図1のX線回折図において特徴的なこと
は、上記4点のピークのうち、27.1°のピークが1
番強く、9.0°のピークが2番目に強い。また、1
7.9°の位置に上記4点より弱いピークがあり、更に
弱いピークが13.3°の位置にある。また10.5°
〜13.0°、14.8°〜17.4°及び18.2°
〜23.2°の範囲には実質的にピークがない。
【0038】なお、本発明においてX線回折のピーク形
状は、製造時における条件の相違によって、また測定条
件等によって、僅かではあるが異なり、例えば各ピーク
の先端部はスプリットする場合もありうる。図1の場合
には9.0°のピークの山は9.4°付近に、また1
4.2°のピークの山は14.1°付近に別のスプリッ
トしたピークが見られる。
【0039】本発明の用いられるオキシチタニウムフタ
ロシアニンの構造は、以下の構造で表される。
【0040】
【化4】
【0041】式中、X1、X2、X3及びX4はCl又はB
rを表し、a、b、c及びdは0〜4の整数である。
【0042】また、本発明の用いられるクロロガリウム
フタロシアニンは、CuKαのX線回折におけるブラッ
グ角(2θ±0.2°)の7.4°、16.6°、2
5.5°及び28.2°強いピークを有し以下の構造で
表される。
【0043】
【化5】
【0044】式中、Y1、Y2、Y3及びY4はCl又はB
rを表し、e、f、g及びhは0〜4の整数である。
【0045】また、本発明の用いられるヒドロキシガリ
ウムフタロシアニンは、CuKαのX線回折におけるブ
ラッグ角(2θ±0.2°)の7.4°及び28.2°
強いピークを有し以下の構造で表される。
【0046】
【化6】
【0047】式中、Z1、Z2、Z3及びZ4はCl又はB
rを表し、i、j、k及びlは0〜4の整数である。
【0048】本発明における導電性支持体は、その表面
を適度に粗らした支持体が用いられ、具体的にはアルミ
ニウム又はアルミニウム合金をホーニング処理した支持
体もしくはアルミニウム又はアルミニウム合金上に導電
性金属酸化物及び結着樹脂からなる導電性皮膜を有する
支持体を用いることが好ましい。
【0049】近年は、特にレーザービームを応用したプ
リンター、LED、液晶シャッターを応用したプリンタ
ー等の開発が盛んに行われているが、導電性支持体表面
が平滑面である場合、レーザー光の干渉と云われる現象
を生じ、画像上に所謂干渉縞を生ずる。この干渉縞を防
止するために、各種の技術が検討されているが、最も有
効な技術の一つとして、支持体を粗面化する方法が挙げ
られる。
【0050】また、粗面化によって導電性支持体の表面
積が増加し中間層との間に十分な接着強度が得易く、良
好な耐久性能も得られる。本発明においては、樹脂量を
変化させることで密着性はコントロールできるが、干渉
縞を防止するためには導電性支持体が粗面化されている
ことが好ましく、上記の加工をした支持体を用いること
で白抜けやゴースト等が発生せず画像品質を維持したま
ま干渉縞の発生を抑制できる。
【0051】ホーニング処理としては、乾式及び湿式で
の処理方法があるがいずれを用いてもよい。湿式ホーニ
ング処理は、水等の液体に粉末状の研磨剤を懸濁させ、
高速度で導電性支持体表面に吹き付けて粗面化する方法
であり、表面粗さは吹き付け圧力、速度、研磨剤の量、
種類、形状、大きさ、硬度、比重及び懸濁温度等により
制御することができる。同様に、乾式ホーニング処理
は、研磨剤をエアーにより、高速度で導電性支持体表面
に吹き付けて粗面化する方法であり、湿式ホーニング処
理と同じように表面粗さを制御することができる。これ
ら湿式又は乾式ホーニング処理に用いる研磨剤として
は、炭化ケイ素、アルミナ、鉄及びガラスビーズ等の粒
子が挙げられる。
【0052】導電性金属酸化物及び結着樹脂からなる導
電性皮膜をアルミニウム又はアルミニウム合金の支持体
に塗布し導電性支持体とする方法では、導電性皮膜中に
はフィラーとして、導電性微粒子からなる粉体を含有す
る。この方法では、導電性微粒子を皮膜中に分散させる
ことでレーザー光を乱反射させ干渉縞を防ぐと共に、塗
布前の支持体の傷や突起等を隠蔽する効果もある。微粒
子には酸化チタン、硫酸バリウム等が用いられ、必要に
よってはこの微粒子に酸化錫等で導電性被覆層を設ける
ことにより、フィラーとして適切な比抵抗としている。
導電性微粒子粉体の比抵抗は、0.1〜1000Ωcm
が好ましく、更には1〜1000Ωcmが好ましい。
【0053】本発明において、粉体比抵抗は三菱油化製
の抵抗測定装置ロレスタAP(Loresta AP)
を用いて測定した。測定対象の粉体は、500kg/c
2の圧力で固めてコイン状のサンプルとして上記測定
装置に装着した。微粒子の平均粒径は0.05〜1.0
μmが好ましく、更には0.07〜0.7μmが好まし
い。本発明において、微粒子の平均粒径は遠心沈降法に
より測定した値である。フィラーの含有量は、導電性皮
膜層に対して1.0〜90重量%が好ましく、更には
5.0〜80重量%が好ましい。導電性被覆層には、必
要に応じてフッ素あるいはアンチモンを含有してもよ
い。
【0054】本発明の導電性皮膜に用いられる結着樹脂
としては、例えば、フェノール樹脂、ポリウレタン、ポ
リアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド
酸、ポリビニールアセタール、エポキシ樹脂、アクリル
樹脂、メラミン樹脂あるいはポリエステル等が好まし
い。これらの結着樹脂は単独でも、二種以上を組み合わ
せて用いてもよい。これらの結着樹脂は、支持体に対す
る接着性が良好であると共に、本発明で使用するフィラ
ーの分散性を向上させ、かつ成膜後の耐溶剤性が良好で
ある。上記樹脂の中でも特にフェノール樹脂、ポリウレ
タン及びポリアミド酸が好ましい。
【0055】導電性皮膜は、例えば浸漬法あるいはマイ
ヤーバー法等による溶剤塗布法で形成することができ
る。導電性皮膜の厚みは、0.1〜30μmが好まし
く、更には0.5〜20μmが好ましい。また、導電性
皮膜の体積抵抗率は1×1013Ωcm以下が好ましく、
更には1×1012Ωcm〜1×1010Ωcmが好まし
い。本発明において、体積抵抗率はアルミニウム板上に
測定対象の導電性皮膜を塗布し、更にこの皮膜上に金の
薄膜を形成して、アルミニウム板と金薄膜の両電極間を
流れる電流値をpAメーターで測定して求めた。導電性
皮膜には、被覆層を有する硫酸バリウム微粒子からなる
粉体以外に、酸化亜鉛や酸化チタン等の粉体からなるフ
ィラーを含有してもよい。更に、表面性を高めるために
レベリング剤を添加してもよい。
【0056】次に、本発明に用いる電子写真感光体の感
光層について説明する。
【0057】本発明の感光層としての光導電層の構成
は、電荷発生材料と電荷輸送材料の両方を含有する単層
型であっても、電荷発生材料を含有する電荷発生層と電
荷輸送材料を含有する電荷輸送層に分離した積層型でも
よいが、電子写真特性的には積層型であることが好まし
い。
【0058】以下に、積層型の電子写真感光体を例にと
り説明する。
【0059】積層型の電子写真感光体の構成としては、
導電性支持体や中間層上に電荷発生層、電荷輸送層をこ
の順に積層したものと、逆に電荷輸送層、電荷発生層の
順に積層したものが有る。
【0060】積層型電子写真感光体の電荷輸送層は、主
鎖又は側鎖にビフェニレン、アントラセン、ピレン及び
フェナントレン等の構造を有する多環芳香族化合物、イ
ンドール、カルバゾール、オキサジアゾール及びピラゾ
リン等の含窒素環化合物、ヒドラゾン化合物及びスチリ
ル化合物等の電荷輸送材料を成膜性を有する樹脂に溶解
させた塗工液を用いて形成される。
【0061】このような成膜性を有する樹脂としては、
例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、ポリメタクリル酸エステル及びポリアリレート等が
挙げられる。電荷輸送層の厚さは、5〜40μmが好ま
しく、特には10〜30μmが好ましい。
【0062】感光層の電荷発生層は、電荷発生材料であ
る本発明のオキシチタニウムフタロシアニン、クロロガ
リウムフタロシアニン及びヒドロキシガリウムフタロシ
アニン等を適当な結着樹脂溶液と共に分散し塗布、乾燥
することによって得られる。なお電荷発生層は、結着樹
脂を用いずに蒸着によって設けることもできる。ここで
用いられる結着樹脂としては、例えば、ポリエステル樹
脂、アクリル樹脂、ポリビニルカルバゾール樹脂、フェ
ノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹
脂、ポリスルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、塩化ビニ
リデン及びアクリロニトリル共重合体樹脂等が挙げられ
る。このような電荷発生層の膜厚は、5μm以下が好ま
しく、特には0.01〜3μmが好ましい。
【0063】また、本発明における感光層の表面に傷や
摩耗等の機械的な損傷を防止する意味で保護層を設ける
ことも可能である。
【0064】保護層を構成する材料としては、例えば、
ポリエステル、ポリアクリレート、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリブタジエン、ポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、ポリサルホン、ポリアクリルエーテル、ポリアセタ
ール、フェノール、アクリル、シリコーン、エポキシ、
ユリア、アリル、アルキッド、ブチラール、フェノキシ
及びホスファゼン等の樹脂又はアクリル変性エポキシ、
アクリル変性ウレタン及びアクリル変性ポリエステル樹
脂等の熱硬化型樹脂や光硬化型樹脂等が挙げられる。保
護層の膜厚としては0.2〜10μm程度が適当であ
る。
【0065】以上の各層に用いられる樹脂中には、クリ
ーニング性及び耐摩耗性等の改善のためにポリ四フッ化
エチレン、ポリフッ化ビニリデン、フッ素系グラフトポ
リマー、シリコーン系グラフトポリマー、フッ素系ブロ
ックポリマー、シリコーン系ブロックポリマー及びシリ
コーン系オイル潤滑剤を含有させてもよい。
【0066】また、保護層の抵抗制御の目的で導電性酸
化スズ及び導電性酸化チタン等の粉体を分散させてもよ
い。更に、耐候性を向上させる目的で、酸化防止剤及び
紫外線吸収剤等の添加物を加えてもよい。
【0067】図2に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを用いた電子写真装置の概略構成を
示す。
【0068】図において、1はドラム状の本発明の電子
写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。感光体1は、回転過程において、
一次帯電手段3によりその周面に正又は負の所定電位の
均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービー
ム走査露光等の露光手段(不図示)から出力される目的
の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して強
調変調された露光光4を受ける。こうして感光体1の周
面に対し、目的の画像情報に対応した静電潜像が順次形
成されていく。
【0069】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、不図示の給紙部から感光体1と
転写手段6との間に感光体1の回転と同期して取り出さ
れて給紙された転写材7に、感光体1の表面に形成担持
されているトナー画像が転写手段6により順次転写され
ていく。
【0070】トナー画像の転写を受けた転写材7は、感
光体面から分離されて像定着手段8へ導入されて像定着
を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)と
して装置外へプリントアウトされる。
【0071】像転写後の感光体1の表面は、クリーニン
グ手段9によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面
化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光光10
により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用され
る。なお、一次帯電手段3が帯電ローラー等を用いた接
触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではな
い。
【0072】本発明においては、上述の電子写真感光体
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9等の構成要素のうち、複数のものを容器11に納めて
プロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、こ
のプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリ
ンター等の電子写真装置本体に対して着脱自在に構成し
てもよい。例えば、一次帯電手段3、現像手段5及びク
リーニング手段9の少なくとも一つを感光体1と共に一
体に支持してカートリッジ化して、装置本体のレール等
の案内手段12を用いて装置本体に着脱自在なプロセス
カートリッジとすることができる。
【0073】また、露光光4は、電子写真装置が複写機
やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過
光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化し、こ
の信号に従って行われるレーザービームの走査、LED
アレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆動等により
照射される光である。
【0074】本発明の電子写真感光体は、電子写真複写
機に利用するのみならず、レーザービームプリンター、
CRTプリンター、LEDプリンター、FAX、液晶プ
リンター及びレーザー製版等の電子写真応用分野にも広
く用いることができる。
【0075】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。なお、実施例中の「部」は重量部を示す。
【0076】以下の実施例1〜42及び比較例1〜9に
関して1mm角の碁盤の目状に切り込みを入れた後、マ
イラーテープを張り付け剥離試験を行った。マイラーテ
ープ上に残った感光層が3%未満の場合を◎、5%未満
の場合を○、10%未満の場合を△、10%以上の場合
を×として表1の密着性の項目にその結果を示した。
【0077】また、光量及び帯電設定を変えられるよう
に改造したヒューレット・パッカード(株)社製プリン
ターLaserJet 4000に、作製した電子写真
感光体を設置し、暗部電位及び露光部電位を低温低湿
(15℃/10%Rh)、高温高湿(30℃/80%R
h)環境下で測定し、画像評価を行い、更に5000枚
プリント後にも同様な評価を行った。その結果を表1
(低温低湿結果)及び表2(高温高湿結果)に示した。
なお、白抜け及び黒ポチの画像評価及びゴーストの評価
は、全く見られなかった場合には◎、多少観察されるが
実用上は問題がない場合には○、問題視される可能性が
ある場合には△、悪い場合には×とした。
【0078】また、液安定性として、用いた中間層液を
固形分濃度が変化しないように、2週間大気中で循環さ
せた後の状態を観察し、作製時と変化無ければ○、粘度
が20%以上増加していた場合を△、ゲル化が観測され
た場合を×とし、表1に記した。
【0079】(実施例1)外径φ30.0mm、内径φ
28.5mm、長さ260mmのアルミニウムシリンダ
ー(JISA3003材)をホーニング処理し、超音波
水洗浄したものを導電性支持体とした。
【0080】次に、メトキシエタノール160部にジル
コニウムテトラ−n−ブトキサイドの85重量%ブタノ
ール溶液(関東化学社製)90部を滴下し、メトキシエ
タノール/水=160部/11部の混合溶液を更に加え
る。式(2)で示した化合物としてアセト酢酸エチル2
6部をメタノール200部に加えた溶液を、先ほどのジ
ルコニウムアルコキサイド/水混合溶液に滴下した後、
セルロース樹脂としてエチルセルロース(東京化成工業
社製)の10重量%メタノール液7.7部を混合して調
製した。この中間層塗工液をアルミニウムシリンダー支
持体上に浸漬法で塗布し、150℃で20分間加熱乾燥
して、膜厚が0.3μmの中間層を形成した。
【0081】次に、電荷発生材料として図1の結晶パタ
ーンを有するオキシチタニウムフタロシアニン顔料4
部、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:BX−1、積
水化学工業株式会社製)2部、シクロヘキサノン34部
からなる混合液をサンドミルで8時間分散した後、テト
ロヒドロフラン60部を加えて電荷発生層用の分散液を
調製した。この分散液を中間層上に浸漬法で塗布し、9
5℃で10分間加熱乾燥して、膜厚が0.2μmの電荷
発生層を形成した。
【0082】次に、下記構造式で示されるトリアリルア
ミン化合物50部とビスフェノールZ型ポリカーボネー
ト樹脂50部をモノクロルベンゼン400部に溶解した
溶液を前記電荷発生層上に浸漬法で塗布し、110℃の
雰囲気中で1時間加熱乾燥し、膜厚が25μmの電荷輸
送層を形成し、電子写真感光体を作製し実施例1とし
た。
【0083】
【化7】
【0084】(実施例2)中間層の塗工液のセルロース
樹脂溶液を16部とした以外は、実施例1と同様にして
電子写真感光体を作製し、実施例2とした。
【0085】(実施例3)中間層の塗工液のセルロース
樹脂溶液を85部とした以外は、実施例1と同様にして
電子写真感光体を作製し、実施例3とした。
【0086】(実施例4)電荷輸送層の膜厚を14μm
とした以外は、実施例3と同様にして電子写真感光体を
作製し、実施例4とした。
【0087】(実施例5)中間層の塗工液のセルロース
樹脂溶液を325部とした以外は、実施例1と同様にし
て電子写真感光体を作製し、実施例5とした。
【0088】(実施例6)ジルコニウムテトラ−n−ブ
トキサイドの代わりにジルコニウムメタクリルオキシエ
チルアセトアセテートトリ−n−プロポキサイド(チッ
ソ社製)77部、エチルセルロース(東京化成工業社
製)の10重量%メタノール液を325部とし、アセト
酢酸エチルを加えなかった以外は、実施例1と同様にし
て電子写真感光体を作製し、実施例6とした。
【0089】(実施例7)中間層の塗工液のセルロース
樹脂溶液を765部とした以外は、実施例1と同様にし
て電子写真感光体を作製し、実施例7とした。
【0090】(実施例8〜12)中間層の塗工液のアセ
ト酢酸エチル26部をアセチルアセトン20部に、セル
ロース樹脂としてヒドロキシプロピルセルロース(東京
化成工業製)を用いた以外は、実施例1〜5と同様にし
て電子写真感光体を作製し、実施例8〜12とした。
【0091】(実施例13)中間層の塗工液のジルコニ
ウムテトラ−n−ブトキサイドをジルコニウムジ−n−
ブトキサイド(ビス−2,4−ペンタンジオネート)の
60%ブタノール溶液(チッソ社製)128部としアセ
ト酢酸エチルを加えなかった以外は、実施例5と同様に
して電子写真感光体を作製し、実施例13とした。
【0092】(実施例14)中間層の塗工液のアセト酢
酸エチル26部の代わりにアセチルアセトン20部を用
いた以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を作
製し、実施例14とした。
【0093】(実施例15〜28)酸化スズで形成され
た被覆層を有する硫酸バリウム微粒子からなる粉体(商
品名:P−1、三井金属工業(株)、被覆率50重量
%、粉体比抵抗700Ωcm)120部とレゾール型フ
ェノール樹脂(商品名:プライオーフェンJ−325、
大日本インキ化学工業(株)製、固形分70重量%)7
0部と2−メトキシ−1−プロパノール100部とから
なる溶液を約20時間ボールミルで分散し、導電性樹脂
粒子分散層用塗工液を調製した(この塗工液に含有する
フィラーの平均粒径は0.22μmであった)。この液
を外径φ29.92mm、内径φ28.5mm、長さ2
60mmのアルミニウムシリンダー上に浸漬コーティン
グ法によって塗布し、140℃で30分間加熱硬化する
ことにより、膜厚が15μmの導電性樹脂粒子分散層を
形成し、これを導電性支持体とした。導電性支持体を上
記のように代えた以外は実施例1〜14と同様にして電
子写真感光体を作製し、実施例15〜28とした。
【0094】(実施例29〜35)電荷発生材料とし
て、以下の製造例1に従って合成したクロロガリウムフ
タロシアニン結晶4部、ポリビニルブチラール樹脂(商
品名:BX−1、積水化学工業株式会社製)2部、テト
ラヒドロフラン34部からなる混合液をサンドミルで8
時間分散した後、酢酸ブチル60部を加えて電荷発生層
用の分散液を調製した。この分散液を電荷発生層の塗工
液とし、中間層上に浸漬法で塗布し、95℃で10分間
加熱乾燥して、膜厚が0.2μmの電荷発生層を形成し
た以外は、実施例22〜28と同様にして電子写真感光
体を作製し、実施例29〜35とした。
【0095】{製造例1}o−フタロジニトリル73
g、三塩化ガリウム25g、α−クロロナフタレン40
0mlを窒素雰囲気下200℃で4時間反応させた後、
130℃で生成物をろ過した。得られた生成物をN,
N’−ジメチルホルムアミドを用いて130℃で1時間
分散洗浄した後、ろ過し、メタノールで洗浄後乾燥し、
クロロガリウムフタロシアニンを45g得た。ここで得
られたクロロガリウムフタロシアニン10gを1mmφ
のガラスビーズ450gと共にミリング処理を室温(2
2℃)下、24時間行った。ベンジルアルコール300
gを加え再びミリング処理を20時間行った。このクロ
ロガリウムフタロシアニンは、CuKαのX線回折にお
けるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.4°、16.
6°、25.5°及び28.2°に強いピークを有して
いた。
【0096】(実施例36〜42)電荷発生材料を下記
の製造例2に従って合成したヒドロキシガリウムフタロ
シアニン結晶7部をポリビニルブチラール樹脂(商品
名:エスレックBX−1、積水化学工業株式会社製)4
部をテトラヒドロフラン100部に溶解した液に添加
し、1mmφのガラスビーズを用いたサンドミルで6時
間分散し、これに100部の酢酸ブチルを加えて、希釈
した。この分散液を電荷発生層の塗工液とし、中間層上
に塗布した後、100℃で10分間乾燥して、膜厚が
0.25μmの電荷発生層を形成した以外は、実施例2
2〜28と同様にして電子写真感光体を作製し、実施例
36〜42とした。
【0097】{製造例2}o−フタロジニトリル73
g、三塩化ガリウム25g、α−クロロナフタレン40
0mlを窒素雰囲気下200℃で4時間反応させた後、
130℃で生成物をろ過した。得られた生成物をN,
N’−ジメチルホルムアミドを用いて130℃で1時間
分散洗浄した後、ろ過し、メタノールで洗浄後乾燥し、
クロロガリウムフタロシアニンを45g得た。
【0098】ここで得られたクロロガリウムフタロシア
ニン15gを10℃の濃硫酸450gに溶解させ、氷水
2300g中に攪拌下に滴下して再析出させた後、ろ過
した。2%アンモニア水で分散洗浄後、イオン交換水で
十分に水洗した後、濾別、乾燥して低結晶性のヒドロキ
シガリウムフタロシアニンを13g得た。
【0099】次に、得られたヒドロキシガリウムフタロ
シアニン10g、N,N’−ジメチルホルムアミド30
0gを1mmφのガラスビーズ450gと共にミリング
処理を室温(22℃)下、6時間行った。
【0100】この分散液により固形分を取り出し、メタ
ノール、次いで水で十分に洗浄、乾燥してヒドロキシガ
リウムフタロシアニン9.2gを得た。このヒドロキシ
ガリウムフタロシアニンは、CuKαのX線回折におけ
るブラッグ角(2θ±0.2°)の7.4°及び28.
2°に強いピークを有していた。
【0101】実施例1〜42の中間層塗工液は、液安定
性も良く、電子写真感光体とした場合にも、高感度であ
りながら支持体との密着性が良好であり、環境変化や耐
久試験によらず白抜け、黒ポチが無く、ゴーストも発生
しない特性を有していることがわかった。
【0102】(比較例1)中間層の塗工液のセルロース
樹脂溶液を用いなかった以外は、実施例1と同様にして
電子写真感光体を作製し、比較例1とした。結果、表1
に示したように密着性が劣り、低温低湿環境下でネガゴ
ーストが顕著であった。
【0103】(比較例2)中間層の塗工液のセルロース
樹脂溶液を1150部とした以外は、実施例1と同様に
して電子写真感光体を作製し、比較例2とした。結果、
表1及び表2に示したように低温低湿環境下での耐久後
のゴーストが顕著であり、高温高湿環境下においても黒
ポチが増加していた。
【0104】(比較例3)中間層の塗工液のアセト酢酸
エチルを用いなかった以外は、実施例3と同様にして塗
工液を作製したが、1時間後にはゲル化し電子写真感光
体の作製はできなかった。
【0105】(比較例4)中間層の塗工液の樹脂として
セルロース樹脂の代わりにブチラール樹脂(商品名:エ
スレックスBM−S、積水化学工業株式会社製)を用い
た以外は、実施例10と同様にして電子写真感光体を作
製し、比較例4とした。結果、表1及び表2に示したよ
うに低温低湿環境下でのネガゴースト、高温高湿環境下
においてポジゴーストが顕著であった。
【0106】(比較例5)中間層の塗工液の水を用いな
かった以外は、実施例17と同様にして電子写真感光体
を作製し、比較例5とした。結果、表1及び表2に示し
たように密着性が多少劣ると共に、低温低湿環境下での
ネガゴースト、高温高湿環境下においてポジゴーストが
顕著であった。また、3週間ほどでゲル化してしまっ
た。
【0107】(比較例6)中間層の塗工液に3−アミノ
プロピルトリメトキシシランを8部加えた以外は、実施
例24と同様にして電子写真感光体を作製し、比較例6
とした。結果、表1及び表2に示したようにネガゴース
トが顕著であった。
【0108】(比較例7)中間層の塗工液のジルコニウ
ムテトラ−n−ブトキサイドに代えてジルコニウムアセ
チルアセトネードを加え、アセト酢酸エチルを用いなか
った以外は、実施例17と同様にして電子写真感光体を
作製し、比較例7とした。結果、表1及び表2に示した
ようにネガゴーストが顕著であった。
【0109】(比較例8)電荷発生層の塗工液の電荷発
生材料としてπ型無金属フタロシアニンを用いた以外
は、実施例17と同様にして電子写真感光体を作製し、
比較例8とした。結果、表1及び表2に示したように感
度が低く、黒ポチ、ネガゴーストが顕著であった。
【0110】(比較例9)電荷発生層の塗工液の電荷発
生材料としてε型銅フタロシアニンを用いた以外は、実
施例24と同様にして電子写真感光体を作製し、比較例
9とした。結果、表1及び表2に示したように感度が低
く、黒ポチ、ネガゴーストが顕著であった。
【0111】
【表1】
【0112】
【表2】
【0113】
【表3】
【0114】
【表4】
【0115】
【表5】
【0116】
【表6】
【0117】
【発明の効果】以上の結果より、本発明の電子写真感光
体は高感度でありながら導電性支持体との密着性が良好
であり、環境変化や耐久試験によらず白抜け、黒ポチが
無く、ゴーストも発生しない特性を有していることが分
かった。本発明の電子写真感光体の製造方法によれば、
経時変化でゲル化せず、ポットライフが良く、成膜性、
密着性が良好である中間層塗工液を用い、長波長領域に
おいて十分な高感度を有し、耐久試験及び環境変動によ
っても電位が安定し、ポジ及びネガの両ゴーストが発生
しない電子写真感光体、及び該電子写真感光体を有する
プロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるオキシチタニウムフタロシアニ
ンのCuKαのX線回折パターンである。
【図2】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを用いる電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
【符号の説明】
1 感光体 2 軸 3 帯電手段 4 露光光 5 現像手段 6 転写手段 7 転写材 8 定着手段 9 クリーニング手段 10 前露光光 11 プロセスカートリッジ容器 12 案内手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H068 AA42 AA43 AA45 AA52 AA54 BA39 BA57 BB54 BB69 CA29 CA32 CA37 CA54 EA05 FA27 2H071 BA04 BA13 DA06 DA08 DA09 DA13 DA15

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に、中間層及び感光層を
    積層してなる電子写真感光体において、中間層がセルロ
    ース樹脂及び下記一般式(1)で表されるシルコニウム
    化合物、もしくはセルロース樹脂、ジルコニウムアルコ
    キサイド及び下記一般式(2)で表される化合物より生
    成される重合体を含有することを特徴とする電子写真感
    光体。 (R1O)m−Zr−Ln (1) (式中、R1は水素もしくはアルキル基を表し、Lは有
    機基を表し、m、nが複数の場合は異なってもよく、m
    >0、n>0である) 【化1】 (式中、R2及びR4はアルキル基、水酸基及びアルコキ
    シ基のいずれかを表し、それぞれ異なってもよい。R3
    はアルキレン基を表す)
  2. 【請求項2】 中間層のセルロース樹脂/シルコニウム
    化合物もしくはセルロース樹脂/ジルコニウムアルコキ
    サイドの重量比が1/99〜50/50である請求項1
    に記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 中間層のセルロース樹脂がアルコール可
    溶性である請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 中間層のセルロース樹脂がアルキルセル
    ロースである請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真
    感光体。
  5. 【請求項5】 中間層のセルロース樹脂がヒドロキシア
    ルキルセルロースである請求項1〜3のいずれかに記載
    の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 導電性支持体がアルミニウム又はアルミ
    ニウム合金をホーニング処理したものである請求項1〜
    5のいずれかに記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 導電性支持体がアルミニウム又はアルミ
    ニウム合金上に導電性金属酸化物及び結着樹脂からなる
    導電性皮膜を有する請求項1〜5のいずれかに記載の電
    子写真感光体。
  8. 【請求項8】 前記導電性金属酸化物が酸化錫、酸化チ
    タン及び硫酸バリウム微粒子である請求項7に記載の電
    子写真感光体。
  9. 【請求項9】 感光層が、CuKαのX線回折における
    ブラッグ角(2θ±0.2°)の9.0°、14.2
    °、23.9°及び27.1°に強いピークを有する結
    晶形のオキシチタニウムフタロシアニンを含有する請求
    項1〜8のいずれかに記載の電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 感光層が、CuKαのX線回折におけ
    るブラッグ角(2θ±0.2°)の7.4°、16.6
    °、25.5°及び28.2°に強いピークを有する結
    晶形のクロロガリウムフタロシアニンを含有する請求項
    1〜8のいずれかに記載の電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 感光層が、CuKαのX線回折におけ
    るブラッグ角(2θ±0.2°)が7.4°及び28.
    2°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウム
    フタロシアニンを含有する請求項1〜8のいずれかに記
    載の電子写真感光体。
  12. 【請求項12】 導電性支持体上に、中間層及び感光層
    を積層してなる電子写真感光体の製造方法において、中
    間層を形成する溶液がセルロース樹脂、水及び下記一般
    式(1)で表されるシルコニウム化合物、もしくはセル
    ロース樹脂、水、ジルコニウムアルコキサイド及び下記
    一般式(2)で表される化合物を含有し、セルロース樹
    脂/シルコニウム化合物もしくはセルロース樹脂/ジル
    コニウムアルコキサイドの重量比が1/99〜50/5
    0であることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。 (R1O)m−Zr−Ln (1) (式中、R1は水素もしくはアルキル基を表し、Lは有
    機基を表し、m、nが複数の場合は異なってもよく、m
    >0、n>0である) 【化2】 (式中、R2及びR4はアルキル基、水酸基及びアルコキ
    シ基のいずれかを表し、それぞれ異なってもよい。R3
    はアルキレン基を表す)
  13. 【請求項13】 一般式(1)で表したジルコニウム化
    合物中のnがn<4である請求項12に記載の電子写真
    感光体の製造方法。
  14. 【請求項14】 一般式(2)で表した化合物のモル数
    がジルコニウムアルコキシドのモル数の4等量未満であ
    る請求項12に記載の電子写真感光体の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1〜11のいずれかに記載の電
    子写真感光体、該電子写真感光体を帯電させる帯電手
    段、静電潜像の形成された電子写真感光体をトナーで現
    像する現像手段及び転写工程後の電子写真感光体上に残
    余するトナーを回収するクリーニング手段からなる群よ
    り選ばれた少なくとも一つの手段と共に一体に支持し、
    電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプ
    ロセスカートリッジ。
  16. 【請求項16】 請求項1〜11のいずれかに記載の電
    子写真感光体、該電子写真感光体を帯電させる帯電手
    段、帯電した電子写真感光体に対し露光を行い静電潜像
    を形成する露光手段、静電潜像の形成された電子写真感
    光体にトナーで現像する現像手段及び電子写真感光体上
    のトナー像を転写材上に転写する転写手段を有すること
    を特徴とする電子写真装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7270924B2 (en) 2003-03-19 2007-09-18 Ricoh Company Limited Electrophotographic photoreceptor, method for manufacturing the electrophotographic photoreceptor, and image forming apparatus and process cartridge using the electrophotographic photoreceptor
US7341810B2 (en) 2003-09-17 2008-03-11 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoreceptor method of manufacturing electrophotographic photoreceptor, and electrophotographic apparatus and process cartridge using electrophotographic photoreceptor
US8252499B2 (en) 2007-03-06 2012-08-28 Ricoh Company, Ltd. Image forming method and image forming apparatus
JP2015180923A (ja) * 2014-03-07 2015-10-15 キヤノン株式会社 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジ、及び電子写真装置

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