JP2001050776A - スケールユニットの連結部材 - Google Patents

スケールユニットの連結部材

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JP2001050776A
JP2001050776A JP11228779A JP22877999A JP2001050776A JP 2001050776 A JP2001050776 A JP 2001050776A JP 11228779 A JP11228779 A JP 11228779A JP 22877999 A JP22877999 A JP 22877999A JP 2001050776 A JP2001050776 A JP 2001050776A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械本体とスケールユニットと連結する際
に、機械本体との熱膨張係数の相違により生じる膨張の
差を吸収し、スケールに与える負荷を低減させる。 【解決手段】 ボルト22と、平板状の基部23aから
立ち上がって形成されるとともに基部23aと直交する
方向及び水平な方向に弾性力を有する腕部23bを有す
るワッシャー23と、複数の第1の取付孔25と一の第
2の取付孔26とが長手方向に並列して設けられた平板
かつ長尺形状のマウンティングバー21とから構成され
る。マウンティングバー21は、第2の取付孔26にボ
ルト22が螺合されて固定されるとともに、第1の取付
孔25に挿通されるボルト22で機械本体10に固定さ
れるワッシャー23の腕部23bの弾性力により押圧さ
れて機械本体10に対して固定された状態で、スケール
ユニット1を載置してスケールユニット1と機械本体1
0とを連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定装置や工作機
械等の機械本体に対して位置検出用の目盛が設けられた
スケールを備えてなるスケールユニットを連結するスケ
ールユニットの連結部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、工作機械や産業機械等(以
下、単に機械本体と称する。)においては、相対的に直
線移動する可動部の相対移動位置や相対移動距離を測定
するスケールユニットが取り付けられて使用されてい
る。スケールユニットは、スケールが配設された長尺の
筒状を呈する筐体と、この筐体に対して直線移動可能に
設けられた検出部とを備えて構成されている。
【0003】筐体は、上述したように長尺な筒状を呈
し、その一側面が長手方向に沿って切り欠かれてスリッ
トが形成されている。筐体は、例えばアルミニウム等に
より成形されている。
【0004】筐体内のスケールは、例えば平板かつ長尺
形状を呈し、その長手方向と筐体の長手方向とが一致す
るように、筐体の内部に配設される。スケールには、一
方主面上にその長手方向に沿って所定間隔で連続して記
録される位置信号として目盛が設けられる。
【0005】検出部は、上述したスケールの目盛を検出
する検出ヘッドが設けられたスライダと、該スライダを
スケールの長手方向に沿って走行させるキャリアとから
なる。検出部は、スライダが筐体に形成されたスリット
から筐体内に進入して、該スライダに設けられた検出ヘ
ッドがスケールの目盛と対向するように配置され、スラ
イダと連結されるキャリアが筐体の外部に配設されて構
成される。
【0006】スケールユニットは、筐体又は検出部のキ
ャリアのいずれか一方が上述した機械本体において相対
的に直線移動する可動部の一方部材に固定されるととも
に、他方が可動部の他方部材に固定されて使用される。
このとき、スケールユニットは、筐体の長手方向が機械
本体の可動部の移動方向と平行になるように取り付けら
れる。
【0007】スケールユニットにおいては、機械本体の
可動部において直線移動がなされると、この直線移動に
追従して筐体と検出部のキャリアとが相対的に直線移動
し、キャリアに連結されたスライダが目盛を有するスケ
ールの一方主面上を走行する。スケールユニットは、可
動部の直線移動に伴い検出ヘッドが検出する目盛の位置
変化に応じて変化する位置信号により、機械本体の可動
部の相対移動位置や相対移動距離の測定を行う。
【0008】上述したようにアルミニウム製の筐体を有
するスケールユニットを、鋳物、例えば鉄等で成形され
た工作機械等の機械本体に直接取り付けると、使用環境
温度が高温又は低温に変化したとき、お互いの熱膨張率
が異なるため、スケール本体に機械本体から力が加わ
り、スケール本体を変形させる場合がある。また、スケ
ール本体と機械本体との間にスティックスリップが発生
し、使用環境温度が常温に戻ったときスケール本体に歪
みが残り、原点シフトや主尺精度が悪化するという問題
が生じている。
【0009】このため、スケールユニットにおいては、
機械本体に対して直接筐体を取り付けずに、マウンティ
ングバーと称される金属製部材を間に介在させて取り付
ける場合がある。マウンティングバーは、機械本体に対
して複数個のボルト等によって強固に固定されるととも
に、スケールが配設された筐体を載置しかつ固定して、
機械本体とスケールユニットとを連結する連結部材であ
る。マウンティングバーは、筐体よりやや幅広に、かつ
同等の長さに形成される。
【0010】マウンティングバーは、スケールユニット
の筐体と同一の金属材料、例えばアルミニウムにより製
造され、両者に熱膨張が生じた場合でも、載置されたス
ケールユニットの筐体と同様の比率で膨張する構造とさ
れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機械本
体とマウンティングバーとは、上述したように異なる熱
膨張係数の金属材料、具体的にはアルミニウムと鉄によ
りそれぞれ作製されているため、使用環境の温度変化に
伴って熱膨張が起こると、それぞれに膨張の差が生じ
る。例えば、アルミニウムを用いて作製したマウンティ
ングバーを使用した場合、アルミニウム製のマウンティ
ングバーが1℃の温度変化で1mあたり0.023mm
膨張するのに対し、鉄製の機械本体は1℃の温度変化で
1mあたり0.011mm膨張する。
【0012】上述したようにマウンティングバーは、機
械本体に対して複数個のボルト等により強固に固定され
ているため、使用環境温度が高温又は低温に変化したと
きに機械本体との間の熱膨張の差を吸収できない。この
とき、熱膨張係数の大きい部材、すなわちマウンティン
グバーの方が変形する。マウンティングバーに載置され
かつ固定された筐体内のスケール本体は、上述したよう
なマウンティングバーの変形によって力が加わり、変形
するおそれがあるという問題がある。また、マウンティ
ングバーとスケールユニットとの固定力が熱膨張による
応力に負けた場合には、マウンティングバーとスケール
本体との間にスティックスリップが発生し、使用環境温
度が常温に戻ったとき原点シフトや主尺の精度が悪化す
るという問題が生じている。
【0013】さらには、スケール本体には、原点が設け
られており、この原点が機械本体の原点として使用さ
れ、加工時の基準点となる。このため、上述したような
原点シフトが発生すると、機械原点がシフトしたことに
なり、加工誤差を発生させるという大きな問題となって
いる。
【0014】そこで、本発明は、機械本体に対してスケ
ールユニットを取り付ける際に、機械本体との熱膨張係
数の相違により生じる膨張の差を吸収し、該スケールユ
ニットに配設されたスケールに対して負荷を与えないス
ケールユニットの連結部材を提供することを目的とする
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明に係るスケールユニットの連結部材は、位置検出
のための目盛が設けられた長尺のスケールが筐体内に配
設されてなるスケールユニットと、スケールユニットが
取り付けられる機械本体とを連結するものであり、ヘッ
ド部と軸部とからなるボルトと、ボルトの軸部が挿通さ
れる孔部が形成された平板状の基部と、基部から立ち上
がって形成されるとともに基部と直交する方向及び水平
な方向に弾性力を有する腕部とからなるワッシャーと、
平板かつ長尺形状を呈し、ボルトのヘッド部の外径に比
して大径に形成された複数の第1の取付孔とボルトの軸
部と略同径に形成された一の第2の取付孔とが長手方向
に並列して設けられるマウンティングバーとからなり、
マウンティングバーは、第2の取付孔にボルトが螺合さ
れて固定されるとともに、第1の取付孔に挿通されるボ
ルトで機械本体に基部が固定されるワッシャーの腕部の
基部と直交する方向の弾性力により機械本体方向に押圧
されて機械本体に対して固定された状態で、スケールユ
ニットを載置してスケールユニットと機械本体とを連結
することを特徴とする。
【0016】また、本発明に係るスケールユニットの連
結部材は、位置検出のための目盛が設けられた長尺のス
ケールが筐体内に配設されてなるスケールユニットと、
スケールユニットが取り付けられる機械本体とを連結す
るものであり、ヘッド部と軸部とからなるボルトと、ボ
ルトの軸部が挿通される孔部を有しかつ孔部の開口縁か
ら孔部を中心として対称的に延在し縁部近傍にボルトの
挿通方向と同方向に押圧する弾性力を持つ腕部を有する
押圧材と、ボルトの軸部が孔部に挿通される筒状のカラ
ーとからなる取付具と、ボルトの軸部が挿通される孔部
が設けられる固定具と、平板かつ長尺形状を呈するとと
もに、取付具のカラー及びボルトのヘッド部に比して大
径でかつ固定具と略同径の取付孔が長手方向に複数並列
して設けられるマウンティングバーとからなり、マウン
ティングバーは、任意に選択されたいずれか一の取付孔
に嵌合される固定具を介してボルトで機械本体に固定さ
れるとともに、他の取付孔の開口縁近傍に板状材の腕部
が当接する取付具を介してボルトで機械本体に押圧され
た状態で、スケールユニットを載置してスケールユニッ
トと機械本体とを連結することを特徴とする。
【0017】上述した構成を有する本発明に係るスケー
ルユニットの連結部材は、機械本体に固定されるととも
にスケールユニットを載置して保持し、これらを連結す
るマウンティングバーが弾性力を有するワッシャーや押
圧材によって機械本体に押し付けられて取り付けられ
る。このため、本発明に係るスケールユニットの連結部
材によれば、機械本体とマウンティングバーとがともに
熱膨張を起こし、これら相互の熱膨張係数が異なってい
る場合でも、マウンティングバーの長手方向については
膨張の差が吸収され、マウンティングバーに保持された
スケールユニットの変形や、マウンティングバーとスケ
ールユニットとの間のスティックスリップの発生が防止
される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスケールユニ
ットの連結部材の具体的な実施の形態について図面を参
照しながら詳細に説明する。本実施の形態に係る連結部
材は、後述する機械本体において相対的に直線移動する
二部材の相対移動位置を検出し、相対移動距離を測定す
るスケールユニットを機械本体に対して取り付ける際
に、該スケールユニットを構成する筐体を直線移動する
上述した二部材のいずれか一方に連結するために使用す
る。
【0019】スケールユニット1は、上述したように機
械本体10において相対的に直線移動する二部材の相対
移動位置を検出するものであり、図1に示すように平板
かつ長尺形状を呈するスケール2が配設された筒状の筐
体3と、該筐体3の長手方向に沿って直線移動可能に設
けられた検出部4とを備えて構成される。スケール2
は、一方主面(以下、スケール面と称する。)2a上に
位置検出用の目盛5が設けられている。目盛5は、スケ
ール2の長手方向に沿って所定間隔で連続して記録され
た位置信号であり、その形態としては例えば所定の間隔
でピットやマークが形成されたものや、所定の記録波長
で極性が反転する磁気信号が着磁されたもの、スケール
面2a上にグレーティングが施されたもの等がある。ス
ケール2は、目盛5を検出する検出ヘッドの種類により
その材料を代えて成形され、例えば検出ヘッドに光学系
の検出ヘッドを用いる場合にはガラス等の硝材材料、磁
気ヘッドを検出ヘッドとして用いる場合には鉄系強磁性
合金等の金属材料により成形される。スケール2が配設
された筐体3は、一側面がその長手方向に沿って切り欠
かれてスリット6が形成される。
【0020】スケールユニット1においては、詳しい図
示は省略するが上述した検出部4を構成しかつ検出ヘッ
ドが設けられたスライダが上述した筐体3のスリット6
から進入し、検出ヘッドとスケール面2aとが対向する
ようにスケール2のスケール面2a上に配置される。ま
た、スケールユニット1においては、スライダと連結さ
れかつ筐体3の外部に配設された検出部4のキャリア7
によってスライダがスケール2の長手方向に沿って走行
される構造とされる。スケールユニット1は、検出ヘッ
ドがスケール面2a上を長手方向に沿って走行し、この
検出ヘッドの位置変化に応じて変化する位置信号たる目
盛5を検出することにより、検出ヘッドの相対移動位置
を検出するとともに相対移動距離を測定する。
【0021】スケールユニット1が取り付けられる機械
本体10は、測定装置、産業機械又は工作機械等であ
り、相対的に直線移動をする可動部を有する。なお、こ
こで可動部とは、相対的な直線運動が行われる部位、例
えば平行にかつ異なる方向に直線移動する2つの可動部
材や、1つの移動しない、すなわち固定された基準部材
とこの基準部材に対して直線移動する可動部材等からな
る機械本体10の部位をいう。
【0022】スケールユニット1は、図1及び図2に示
すように、上述した機械本体10の可動部に対して、筐
体3の長手方向と可動部の直線移動方向とが平行になる
ように連結部材20を介して筐体3が取り付けられる。
なお、スケールユニット1を構成する検出部4のキャリ
ア7は、筐体3が取り付けられる機械本体10の可動部
に対して相対的に直線移動する機械本体10の所定の部
位に取り付けられる。
【0023】連結部材20は、マウンティングバー21
と、ボルト22と、ワッシャー23とから構成されてい
る。
【0024】マウンティングバー21は、スケールユニ
ット1と機械本体10との間に介在して配設され、一方
主面側にスケールユニット1の筐体3を載置して保持す
るとともに、機械本体10に対して固定されることによ
り、スケールユニット1と機械本体10とを連結する。
マウンティングバー21は、筐体3が載置される一方主
面(以下、単に載置面と称する)21a側に、その長手
方向にわたって溝部24が形成されている。溝部24の
底面24aには、図3に示すように、底面24aからこ
の底面24aと対向する面に貫通する略矩形の第1の取
付孔25と円形の第2の取付孔26とが形成されてい
る。第1の取付孔25と第2の取付孔26とは、マウン
ティングバー21の長手方向に沿って並んで形成される
とともに、第2の取付孔26がマウンティングバー21
の中央に、第1の取付孔25が第2の取付孔26を挟ん
でそれぞれ同数、すなわち第2の取付孔26を中心とし
て左右対称となるように形成されている。第1の取付孔
25は、後述するボルト22全体が挿通可能な大きさ、
具体的には相対向する2組の二辺間の間隔がボルトヘッ
ド22aの外径に比して大きく形成される。また、第2
の取付孔26は、後述するボルト22のボルトヘッド2
2aの外径よりも小径にかつボルト軸22bが挿通可能
にボルト軸22bと同径か又は大径に形成される。
【0025】また、マウンティングバー21には、長手
方向の一側縁に沿って係止片27が載置面21aに突き
出て形成される。マウンティングバー21には、係止片
27が形成された一側と対向する一側面でかつ第1の取
付孔25及び第2の取付孔26と対応する位置に板バネ
28が取り付けられる。板バネ28は、基端側がマウン
ティングバー21の側面に対してネジ止めされるととも
に、自由端がマウンティングバー21の載置面21aよ
りも突き出て配設される。板バネ28は、対向して配設
された係止片27側に付勢されており、後述するように
マウンティングバー21に筐体3が載置されると、筐体
3を係止片27側に押圧、すなわち筐体3の長手方向と
直交する方向に力を加わえて、係止片27とともに筐体
3を挟持して保持する。
【0026】ボルト22は、図1に示すように、扁平円
盤形状を呈するボルトヘッド22aと、このボルトヘッ
ド22aの一方主面の中央部から突出して設けられる円
柱状のボルト軸22bとから構成されている。ボルト軸
22bは、ボルトヘッド22aに比して小径に形成され
るとともに、その外周面の全周にわたってねじ山が形成
されている。
【0027】ワッシャー23は、図1及び図4に示すよ
うに、平板状を呈する基部23aと、基部23aの対向
する一対の側縁から立ち上がって形成される腕部23b
とから構成される。ワッシャー23は、例えば矩形平板
状を呈する部材が対向する一対の側縁からそれぞれ等距
離の部位において同方向に折曲され、一対の折曲げ部位
に挟まれた平板状部分が上述した基部23aとされ、折
曲げ部位からそれぞれの側縁までの部分が折曲げ部位を
基端とする上述した腕部23bとされて形成される。ワ
ッシャー23は、弾性力を有する部材、例えば薄い金属
板等からなり、腕部23bにおいて基部23aと直交す
る方向、すなわち図4中矢印A方向及び基部23aに対
して水平な方向、すなわち同図中矢印B方向に弾性力を
有するように構成される。
【0028】ワッシャー23は、基部23aに上述した
ボルト22のボルト軸22bが挿通されるボルト孔23
cが形成される。また、ワッシャー23は、腕部23b
の自由端側が一定幅をもって基部23a側に向けて折り
返されている。さらに、ワッシャー23は、基部23a
において腕部23bが形成されていない一対の側縁間の
寸法、具体的には図4に示す寸法xが、マウンティング
バー21に形成された第1の取付孔25のマウンティン
グバー21の長手方向に直交する方向の寸法、具体的に
は図3に示す寸法yとの関係で、マウンティングバー2
1の幅方向の動きを規制する寸法に形成される。すなわ
ち、ワッシャー23は、その寸法xが第1の取付孔25
の寸法yと略同一に形成され、第1の取付孔25内に配
設された際に、側縁がその内周壁に当接する大きさに形
成される。
【0029】スケールユニット1の筐体3と機械本体1
0とは、上述した構成を有する連結部材20により連結
される。まず、連結部材20は、図5及び図6に示すよ
うに、マウンティングバー21が機械本体10、具体的
には相対的に直線運動する可動部を構成する2つ部材の
うちいずれか一方の部材に対して取り付けられ、固定さ
れる。連結部材20においては、ボルト22のボルト軸
22bをマウンティングバー21に形成した第2の取付
孔26に挿通しかつ挿通したボルト22をボルト軸22
bのねじ山に対応するねじ溝が設けられた機械本体10
のネジ穴11に対して螺合することにより、マウンティ
ングバー21が機械本体10に対して取り付けられ、固
定される。また、連結部材20においては、ボルト22
全体が第1の取付孔25に挿通されかつ挿通されたボル
ト22が第1の取付孔25の略中央に対応位置して機械
本体10に形成された他のネジ穴11にワッシャー23
を介して螺合され、ワッシャー23の自由端がマウンテ
ィングバー21に突き当てられることにより、マウンテ
ィングバー21が下方、すなわち機械本体10方向に押
さえ付けられる。
【0030】連結部材20は、多数箇所においてマウン
ティングバー21を機械本体10に押し付けて取り付け
る場合、一箇所のみを上述したようにボルト22によっ
て固定し、他の箇所をボルト22によって直接固定、取
付せずに、弾性力を有するワッシャー23により機械本
体10側に押し付けて取り付けることにより、ボルト2
2で直接固定された一箇所以外はある程度ボルト22か
らフリーの状態で固定される。このため、上述した連結
部材20の固定の形態は、一般に鉄を用いて作製されて
いる機械本体10に対して、鉄以外の金属材料でかつ鉄
と熱膨張係数が異なる金属材料、例えば鉄に比して熱膨
張係数が大きなアルミニウムにより作製されたマウンテ
ィングバー21を取り付けた場合、マウンティングバー
21と機械本体10とが使用環境の温度変化により熱膨
張を起こしても、熱膨張係数の違いから生じる膨張の差
を吸収する移動が可能となり、マウンティングバー21
の変形によるスケール2の損傷や、使用環境温度が常温
に戻ったときのマウンティングバー21とスケールユニ
ット1とのスティックスリップの発生を防止する。例え
ば、アルミニウム製のマウンティングバー21が1℃の
温度変化においては熱膨張によって1mあたり0.02
3mm膨張するのに対し、鉄製の機械本体10が1℃の
温度変化においては1mあたり0.011mm膨張す
る。連結部材20においては、このような膨張の差が生
じても、ワッシャー23の押圧によって機械本体10に
取り付けられている部位がワッシャー23が弾性力を有
する方向、すなわちマウンティングバー21の長手方向
と高さ方向の移動に対してワッシャー23の弾性力によ
り移動可能な構造とされるため、そのような移動により
マウンティングバー21と機械本体10との膨張の差に
よるストレスが吸収可能とされる。なお、連結部材20
においては、第1の取付孔25内に配設されるワッシャ
ー23の弾性力がなく比較的剛性を有する幅方向の寸
法、すなわち図4に示す寸法xと第1の取付孔25の図
3に示す寸法yとが略同一寸法に形成され、第1の取付
孔25内に配設された際にワッシャー23の側縁が第1
の取付孔25の内周壁に当接するため、マウンティング
バー21の熱膨張による幅方向の移動が規制され、マウ
ンティングバー21の幅方向のずれが防止される。
【0031】また、連結部材20は、上述したように機
械本体10に取り付けられた状態でマウンティングバー
21の載置面21a上にスケールユニット1の筐体3が
載置される。筐体3は、マウンティングバー21の載置
面21a上に載置されると、筐体3の一側に形成された
溝3aに嵌合する係止片27及びこの係止片27方向、
すなわちマウンティングバー21の長手方向に直交する
方向に付勢されかつ上記溝3aが形成された一側と対向
する一側に形成された凹部3bに当接する板バネ28と
により挟持され、保持されて機械本体10と連結され
る。なお、筐体3は、マウンティングバー21と同じ金
属材料によって作製され、熱膨張が生じた場合でもマウ
ンティングバー21との膨張の差によって内部のスケー
ル2に歪み等の変形が生じない構造とされる。
【0032】連結部材20は、上述したようにスケール
ユニット1の筐体3を保持することにより載置面21a
上におけるスケールユニット1の幅方向については移動
が規制されるとともに、長手方向については移動又は摺
動が可能とされる。このため、連結部材20において
は、熱膨張によりマウンティングバー21と筐体3との
間に位置ずれが生じる場合でも、この位置ずれによって
スケール2に引張りや押圧等の負荷が与えられず、スケ
ール2の変形や損傷を防止でき、スケールユニット1を
用いた相対移動位置や相対移動距離の検出における測定
誤差を低減させる。
【0033】なお、本実施の形態においては、ワッシャ
ー23の形状を上述した形状に限定するものではなく、
基部23aと水平方向及び垂直方向に弾性力を有し、マ
ウンティングバー21に配設された際にマウンティング
バー21を下方に押圧するものであれば良く、例えば図
7に示すように自由端側を略M字状に折曲して形成した
ものであってもよい。
【0034】また、マウンティングバーの固定の形態に
おいては、本実施の形態のようにマウンティングバー2
1を機械本体10に対してボルト22で直接固定する位
置を第2の取付孔26が形成されたマウンティングバー
21の略中央部分とし、この位置において固定すること
が好ましいが、このような形態限定する趣旨ではない。
連結部材20においては、マウンティングバー21がい
ずれか一箇所、例えばスケール2に設けられた原点位置
に対応するような位置に第2の取付孔26が設けられて
いればよく、他の部位において弾性力を有するワッシャ
ー23押さえつけて取り付けられるものであればよい。
連結部材20は、上述したようにスケール2の原点位置
に対応する位置を固定点とすることで、熱膨張による原
点シフトをなくし、機械本体10における加工誤差の発
生を防止する。
【0035】次に、本発明に係るスケールユニットの連
結部材の他の実施の形態について説明する。なお、図8
に示す他の実施の形態に係る連結部材50は、上述した
スケールユニット1及び機械本体10を連結するもので
ある点については、上述した連結部材20と同様であ
る。
【0036】連結部材50は、図8に示すように、マウ
ンティングバー51と、ボルト52と、固定具53と、
取付具54とから構成される。
【0037】マウンティングバー51は、スケールユニ
ット1と機械本体10との間に介在して配設され、一方
主面側にスケールユニット1の筐体3を載置して保持す
るとともに、機械本体10に対して固定されることによ
り、スケールユニット1と機械本体10とを連結する。
マウンティングバー51には、筐体3が載置される一方
主面(以下、単に載置面と称する)51aから他方主面
に貫通する取付孔55がその長手方向にわたって複数、
並列に形成されている。
【0038】取付孔55は、図9及び図10に示すよう
に、全て同一形状に形成され、載置面51a側に開口す
る座グリ部55aと、マウンティングバー51の他方主
面に開口するボルト孔55bとからなる。座グリ部55
aは、マウンティングバー51の載置面51aに略楕円
形状に開口し、その底面が平滑に削られて形成されてい
る。また、座グリ部55aには、その底面に開口するボ
ルト孔55bの開口縁から座グリ部55aの内周壁に向
かって、長手方向に平行な嵌合溝55cが形成されてい
る。ボルト孔55bは、座グリ部55aの底面55dか
らマウンティングバー51の他方主面側に貫通して形成
されるとともに、座グリ部55aに比して小さい開口面
積の孔とされている。
【0039】また、マウンティングバー51には、長手
方向の一側縁に沿って係止片56が載置面51aに突き
出て形成される。マウンティングバー51には、係止片
56が形成された一側と対向する一側面でかつ取付孔5
5と対応する位置に板バネ57が取り付けられる。板バ
ネ57は、基端側がマウンティングバー51の側面に対
してネジ止めされるとともに、自由端がマウンティング
バー51の載置面51aよりも突き出て配設される。板
バネ57は、対向して配設された係止片56側に付勢さ
れており、後述するようにマウンティングバー51に筐
体3が載置されると、筐体3を係止片56側に押圧、す
なわち筐体3の長手方向と直交する方向に力を加わえ
て、係止片56とともに筐体3を挟持して保持する。
【0040】ボルト52は、図8に示すように、扁平円
盤形状を呈するボルトヘッド52aと、このボルトヘッ
ド52aの一方主面の中央部から突出して設けられる円
柱状のボルト軸52bとから構成されている。ボルト軸
52bは、ボルトヘッド52aに比して小径に形成され
るとともに、その外周面の全周にわたってねじ山が形成
されている。
【0041】固定具53は、図8に示すように、一方主
面(以下、上面と称して説明する。)から他方主面(以
下、下面と称して説明する。)に向かって径が縮径する
テーパ状を呈する断面略台形状に形成される。固定具5
3は、上面側が上述したボルト孔55bと同径若しくは
ボルト孔55bに比してやや大径に形成され、後述する
ようにボルト孔55bに対して嵌合可能とされている。
固定具53には、中央に上面から下面に貫通する孔部5
3aが形成され、この孔部53aに上述したボルト52
のボルト軸52bが挿通される。なお、固定具53は、
上述した形状、すなわち断面略台形形状を呈するものに
限定されるものではなく、例えば断面略凸状を呈し、そ
の大径部がボルト孔55bに比して大径に形成されるも
のであってもよい。
【0042】取付具54は、図8及び図11に示すよう
に、押圧部材58と、カラー59とにより構成される。
押圧部材58は、弾性力を有する板状の部材例えば金属
板等により板状に成形され、円盤状の基部58aと、こ
の基部58aの外周縁と一体にかつ基部58aの中心を
挟んで対称な位置に設けられる腕部58bとからなる。
基部58aには、その中央にボルト52のボルト軸52
bが挿通される孔部58cが形成されている。腕部58
bは、平板な基部58aに対してカラー59側(以下、
押圧部材58においてカラー59に面する側を下面と、
その反対側を上面と称して説明する。)に湾曲して形成
される。押圧部材58は、腕部58bが上述したように
湾曲して形成されることにより、腕部58bの湾曲部分
の最下端が基部58aの下面に比して下方、すなわちカ
ラー59側に位置する構造とされる。また、腕部58b
には、その自由端から基部58a近傍まで幅方向の略中
央に位置してカラー59側にV字状に凹んだ溝が設けら
れており、この溝によって下面側に立ち上がる凸部58
dが形成されている。
【0043】カラー59は、略円筒状を呈し、その孔部
59aには板バネ58に形成された孔部58cと同様
に、ボルト52のボルト軸52bが挿通される。カラー
59は、その外形形状がボルト孔55bに比して小径に
形成される。
【0044】なお、取付具54は、押圧部材58とカラ
ー59とを上述したように別個の部品として構成しても
よく、またカラー59の外周に腕部58bを取り付ける
等のように一個の部品と構成してもよい。
【0045】スケールユニット1の筐体3と機械本体1
0とは、上述した構成を有する連結部材50により連結
される。まず、連結部材50を構成するマウンティング
バー51が機械本体10、具体的には相対的に直線運動
する可動部を構成する2つ部材のうちいずれか一方の部
材に対して取り付けられ、固定される。
【0046】連結部材50においては、上述したような
機械本体10に対するマウンティングバー51の固定が
マウンティングバー51の長手方向に並列に複数形成さ
れた取付孔55のうち、任意に選択したいずれか一の取
付孔55、例えば図8に示す中央の取付孔55において
行われる。具体的には、マウンティングバー51は、図
12(a)及び同図(b)に示すように、ボルト孔55
bに固定具53が嵌合されるとともに、この固定具53
の孔部53aに挿通されたボルト52が機械本体10に
螺合されて機械本体10に固定される。上述したよう
に、固定具53は、その上面側がボルト孔55bと略同
径若しくは大径に形成されている。このため、連結部材
50においては、ボルト孔55bに嵌合された固定具5
3を介してボルト52の拘束力がマウンティングバー5
1に加えられ、このボルト52の拘束力によりマウンテ
ィングバー51が強固に固定される。
【0047】また、固定具53が他の形状、例えば上述
したように断面凸状を呈する場合には、図13に示すよ
うに、大径部を座グリ部55aの底面55dに乗せるよ
うにかつ小径部をボルト孔55b内に位置させた状態で
ボルト52を孔部53aに挿通させて機械本体10に螺
合して固定する。このとき、連結部材50においては、
ボルト52の拘束力が固定具53の大径部を介してマウ
ンティングバー51に加えられ、このボルト52の拘束
力によりマウンティングバー51が強固に機械本体10
に対して固定される。
【0048】そして、連結部材50においては、残りの
取付孔55、すなわち上述した固定具53を嵌合させる
以外の取付孔55において、取付具54を用いたマウン
ティングバー51の機械本体10に対する取付が行われ
る。具体的には、図14(a)に示すように、押圧部材
58とカラー59とをこの順番でボルト52のボルト軸
52bに挿通させた状態でボルト52を機械本体10に
対して螺合する。ボルト52を螺合させると、弾性力を
有する押圧部材58の腕部58b、さらに詳しくは湾曲
している腕部58bの最下端が座グリ部55aの底面5
5dに当接し、マウンティングバー51を下方、すなわ
ち機械本体10方向に押圧する。マウンティングバー5
1は、弾性力を有する押圧部材58を介してボルト52
によって機械本体10に取り付けられる。このため、連
結部材50においては、ボルト52の拘束力からある程
度フリーな状態でマウンティングバー51が機械本体1
0に取り付けられる。連結部材50においては、上述し
たようにマウンティングバー51が取り付けられるた
め、例えば熱膨張等によりマウンティングバー51が同
図(a)中矢印C方向にずれても、腕部58bが座グリ
部55bの底面55d上を滑り、そのズレを吸収する構
造とされる。
【0049】このとき、腕部58bによる押圧状態は、
カラー59の高さによって調節可能である。具体的に
は、カラー59の高さにより座グリ部55bの底面55
dに当接してマウンティングバー51を押圧する腕部5
8bの最下端の位置が調節され、カラー59の高さを高
くすると腕部58bによる押圧を弱く、カラー59の高
さを低くすると腕部58bによる押圧を強くできる。
【0050】また、連結部材50は、上述したように腕
部58bが座グリ部55bの底面55dに当接している
状態において、同図(a)乃至同図(c)に示すよう
に、腕部58bに設けられた凸部58dが座グリ部55
bの底面55dに設けられた嵌合溝55cに嵌合する。
連結部材50においては、このようにボルト52で固定
された押圧部材58の凸部58dが嵌合溝55cに嵌合
することにより、熱膨張によるマウンティングバー51
の幅方向、すなわち同図(b)中矢印D方向のズレが規
制された状態でマウンティングバー51が機械本体10
に取り付けられる。
【0051】なお、連結部材50は、上述したような構
成に限定するものではなく、図15(a)及び(b)に
示すように、座グリ部55aの一部を押圧部材58の腕
部58bの幅寸法と同一寸法に形成し、そこに腕部58
bをはめ込むことによりマウンティングバー51の幅方
向のズレを規制する構成としてもよい。
【0052】マウンティングバー51は、上述したよう
に機械本体10に取り付けられるため、マウンティング
バー51の長手方向、具体的には図14(a)中矢印C
方向にのズレが吸収可能とされ、また幅方向、具体的に
は同図(b)中矢印D方向のズレが規制される。このた
め、連結部材50においては、熱膨張によりマウンティ
ングバー51と筐体3との間に位置ずれが生じる場合で
も、この位置ずれによってスケール2に引張りや押圧等
の負荷が与えられず、スケール2の変形や損傷を防止で
き、スケールユニット1を用いた相対移動位置や相対移
動距離の検出における測定誤差を低減させる。
【0053】なお、連結部材50においては、上述した
固定具53をはめ込む取付孔55をスケール2に設けら
れた原点位置に対応する位置の取付孔55とすること
で、原点シフトによる加工誤差の発生を防止することが
可能とされる。連結部材50においては、同一形状の取
付孔55に固定具53を嵌合させるため、上述した連結
部材20に比してさらに容易に、スケール2の原点位置
と固定点との位置合わせが可能とされる。
【0054】連結部材50は、上述したように機械本体
10に取り付けられた状態でマウンティングバー51の
載置面51a上にスケールユニット1の筐体3を連結部
材20の場合と同様に載置する。具体的には、筐体3が
マウンティングバー51の載置面51a上で係止片56
及びこの係止片56方向、すなわちマウンティングバー
51の長手方向に直交する方向に付勢された板バネ57
とにより挟持され、保持されて機械本体10と連結され
る。
【0055】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明に係
るスケールユニットの連結部材によれば、機械本体と、
この機械本体とスケールとを連結するマウンティングバ
ーとがともに熱膨張を起こし、これら相互の熱膨張係数
が異なっている場合でも、膨張の差による長手方向のズ
レをワッシャーや押圧材の弾性力によって吸収できるた
め、マウンティングバーに保持されるスケールユニット
の変形や、マウンティングバーとスケールユニットとの
間のスティックスリップの発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】スケールユニット、機械本体及び連結部材の分
解斜視図である。
【図2】スケールユニットと機械本体とが連結部材によ
って連結された状態を示す縦断面図である。
【図3】マウンティングバーの平面図である。
【図4】ワッシャーの斜視図である。
【図5】機械本体に固定されたマウンティングバー上に
スケールユニットが載置された状態を示す縦断面図であ
る。
【図6】マウンティングバーが固定された機械本体の平
面図である。
【図7】ワッシャーの他の形態を示す斜視図である。
【図8】他の実施の形態に係る連結部材、スケールユニ
ット及び機械本体の分解斜視図である。
【図9】マウンティングバーの平面図である。
【図10】マウンティングバーの縦断面図である。
【図11】取付具の斜視図である。
【図12】固定具をボルト孔に嵌合させた状態を説明す
るための図であり、(a)は縦断面図、(b)は平面図
である。
【図13】他の形態の固定具をボルト孔に嵌合させた状
態を説明する縦断面図である。
【図14】取付具をボルト孔に配設した状態を説明する
ための図であり、(a)は縦断面図、(b)は平面図、
(c)はA−A線で切った縦断面図である。
【図15】取付具によるマウンティングバーの取付状態
を説明するための図であり、(a)は縦断面図、(b)
は平面図である。
【符号の説明】
1 スケールユニット,2 スケール,3 筐体,4
検出部,5 目盛,6スリット,10 機械本体,20
(50) 連結部材,21(51) マウンティングバ
ー,22(52) ボルト,22a(52a) ボルト
ヘッド,22b(55b) ボルト軸,23 ワッシャ
ー,23a 基部,23b 腕部,23c ボルト孔,
25 第1の取付孔,26 第2の取付孔,27 係止
片,28 板バネ,53 固定具,54 取付具,55
取付孔,55a 座グリ部,55b ボルト孔,55
c 嵌合溝,58 押圧部材,58a 基部,58b,
腕部,58d 凸部,59 カラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 崇元 東京都品川区西五反田3丁目9番17号 ソ ニー・プレシジョン・テクノロジー株式会 社内 (72)発明者 柴田 昌幸 東京都品川区西五反田3丁目9番17号 ソ ニー・プレシジョン・テクノロジー株式会 社内 (72)発明者 嶋野 忠彦 東京都品川区西五反田3丁目9番17号 ソ ニー・プレシジョン・テクノロジー株式会 社内 Fターム(参考) 2F069 AA02 AA06 BB01 DD30 EE02 EE26 GG04 GG06 GG07 GG62 JJ06 JJ13 MM04 MM07 MM11 MM13 RR03 2F077 AA14 JJ03 JJ05 NN05 NN19 NN27 PP05 PP19 VV02 VV11 VV12 VV24 VV31 2F103 BA01 BA02 CA01 CA04 EB01 EB11 GA01 GA15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置検出のための目盛が設けられた長尺
    のスケールが筐体内に配設されてなるスケールユニット
    と、上記スケールユニットが取り付けられる機械本体と
    を連結するスケールユニットの連結部材において、 ヘッド部と軸部とからなるボルトと、 上記ボルトの軸部が挿通される孔部が形成された平板状
    の基部と、上記基部から立ち上がって形成されるととも
    に上記基部と直交する方向及び水平な方向に弾性力を有
    する腕部とからなるワッシャーと、 平板かつ長尺形状を呈し、上記ボルトのヘッド部の外径
    に比して大径に形成された複数の第1の取付孔と上記ボ
    ルトの軸部と略同径に形成された一の第2の取付孔とが
    長手方向に並列して設けられるマウンティングバーとか
    らなり、 上記マウンティングバーは、上記第2の取付孔に上記ボ
    ルトが螺合されて固定されるとともに、上記第1の取付
    孔に挿通される上記ボルトで上記機械本体に上記基部が
    固定される上記ワッシャーの上記腕部の上記基部と直交
    する方向の弾性力により上記機械本体方向に押圧された
    状態で、上記スケールユニットを載置して上記スケール
    ユニットと上記機械本体とを連結することを特徴とした
    スケールユニットの連結部材。
  2. 【請求項2】 上記マウンティングバーと上記機械本体
    とは、ともに金属材料により成形されるとともに、上記
    機械本体の熱膨張係数に比して上記マウンティングバー
    の熱膨張係数が大きいことを特徴とする請求項1に記載
    のスケールユニットの連結部材。
  3. 【請求項3】 上記マウンティングバーには、上記スケ
    ールの長手方向と直交する方向に挟持され、長手方向と
    平行な方向に摺動可能に載置されることを特徴とする請
    求項1に記載のスケールユニットの連結部材。
  4. 【請求項4】 上記マウンティングバーは、上記第2の
    取付孔が長手方向の略中央に形成されるとともに、上記
    第1の取付孔が上記第2の取付孔を挟んで左右にそれぞ
    れ同数形成されることを特徴とする請求項1に記載のス
    ケールユニットの連結部材。
  5. 【請求項5】 位置検出のための目盛が設けられた長尺
    のスケールが筐体内に配設されてなるスケールユニット
    と、上記スケールユニットが取り付けられる機械本体と
    を連結するスケールユニットの連結部材において、 ヘッド部と軸部とからなるボルトと、 上記ボルトの上記軸部が挿通される孔部を有しかつ上記
    孔部の開口縁から上記孔部を中心として対称的に延在し
    縁部近傍に上記ボルトの挿通方向と同方向に押圧する弾
    性力を持つ腕部を有する押圧材と、上記ボルトの上記軸
    部が孔部に挿通される筒状のカラーとからなる取付具
    と、 上記ボルトの軸部が挿通される孔部が設けられる固定具
    と、 平板かつ長尺形状を呈するとともに、上記取付具の上記
    カラー及び上記ボルトのヘッド部に比して大径でかつ上
    記固定具と略同径の取付孔が長手方向に複数並列して設
    けられるマウンティングバーとを備えて構成され、 上記マウンティングバーは、任意に選択されたいずれか
    一の上記取付孔に嵌合される上記固定具を介して上記ボ
    ルトで上記機械本体に固定されるとともに、他の上記取
    付孔の開口縁近傍に上記板状材の腕部が当接する上記取
    付具を介して上記ボルトで上記機械本体に押圧された状
    態で、上記スケールユニットを載置して上記スケールユ
    ニットと上記機械本体とを連結することを特徴とするス
    ケールユニットの連結部材。
  6. 【請求項6】 上記マウンティングバーには、上記取付
    孔の近傍に上記板状材の上記腕部と略同一形状の移動規
    制穴が形成され、上記移動規制穴に上記板状材の上記腕
    部が嵌合されることを特徴とする請求項5に記載のスケ
    ールユニットの連結部材。
  7. 【請求項7】 上記マウンティングバーには、その長手
    方向に沿って上記取付孔の開口縁近傍に嵌合溝が形成さ
    れ、 上記取付具には、上記板状材の上記腕部に上記嵌合溝に
    嵌合される凸部が形成されることを特徴とする請求項5
    に記載のスケールユニットの連結部材。
  8. 【請求項8】 上記マウンティングバーと上記機械本体
    とは、ともに金属材料により成形されるとともに、上記
    機械本体の熱膨張係数に比して上記マウンティングバー
    の熱膨張係数が大きいことを特徴とする請求項5に記載
    のスケールユニットの連結部材。
  9. 【請求項9】 上記マウンティングバーには、上記スケ
    ールの長手方向と直交する方向に挟持され、長手方向と
    平行な方向に摺動可能に載置されることを特徴とする請
    求項5に記載のスケールユニットの連結部材。
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