JP2001050148A - 水力機械 - Google Patents

水力機械

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JP2001050148A
JP2001050148A JP11224056A JP22405699A JP2001050148A JP 2001050148 A JP2001050148 A JP 2001050148A JP 11224056 A JP11224056 A JP 11224056A JP 22405699 A JP22405699 A JP 22405699A JP 2001050148 A JP2001050148 A JP 2001050148A
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JP
Japan
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cooling
hydraulic machine
cooling tank
operation rod
thrust bearing
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JP11224056A
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English (en)
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Kensuke Futahashi
謙介 二橋
Akio Tanaka
昭夫 田中
Takanobu Komuro
隆信 小室
Hirosato Yokoyama
弘識 横山
Kunio Yasuda
国雄 安田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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  • Hydraulic Turbines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易かつ低コストで製造可能な構成を有し、
かつ、可動羽根の角度を効率よく制御可能な水力機械の
提供。 【解決手段】 主軸4内に配されると共に可動羽根Vに
連結された操作ロッド5を進退移動させることにより、
可動羽根Vの角度を変化させることができる水力機械1
は、電動モータ9、ローラねじ10、ナット部材12等
からなり、操作ロッド5を進退移動させる進退移動機構
と、進退移動機構のナット部材12と操作ロッド5とを
連結すると共に、当該操作ロッド5をローラねじ10、
ナット部材12に対して回転自在に支持するスラスト軸
受15と、スラスト軸受15を収容すると共に操作ロッ
ド5に固定されており、冷却液が注入された冷却槽16
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水車やポンプ水車
等の水力機械に関し、特に、広い負荷範囲において効率
を高水準に維持するための可動羽根を備えた水力機械に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、水力機械として、例えば、デ
リア形水車やデリア形ポンプ水車等のように、広い負荷
範囲において効率を高水準に維持するための可動羽根を
備えたものが知られている。図6に、このような水力機
械の一例を示す。同図に示す水力機械101は水力発電
用の発電機102を駆動するための水車として構成され
ており、可動羽根(ランナベーン)Vを備える。可動羽
根Vは、連結ロッドを介してクロスヘッド103に連結
されている。クロスヘッド103には、発電機102の
主軸104内を同軸に貫通する操作ロッド105の一端
が固定されており、この操作ロッド105の他端は、ス
ラスト軸受106を介して、ボールねじ(ローラねじ)
107と螺合するナット部材108に接続されている。
ボールねじ107は、減速機109及びブラケット11
0を介して太陽軸111に接続されており、太陽軸11
1は、ブレーキ112及びクラッチ113を介して電動
モータ114の回転軸に接続されている。
【0003】この水力機械101において、可動羽根V
の角度を変化させる際には、ブレーキ112を解除し、
操作ロッド105(主軸104)の回転数と電動モータ
114の回転数とが略一致した段階でクラッチ113を
繋ぎ、電動モータ114を増速させる。これにより、ボ
ールねじ107は発電機102の主軸104に対して回
転し、ボールねじ107の回転に伴って、これと螺合す
るナット部材108が主軸104及び操作ロッド105
の軸方向に進退移動(上下動)する。ナット部材108
が移動するとスラスト軸受106及び操作ロッド105
もナット部材108と共に移動する。この結果、電動モ
ータ114が発生する回転力が操作ロッド105の往復
動作に変換され、操作ロッド105の移動に伴い、クロ
スヘッド103を介して可動羽根Vの角度が変化する。
【0004】一方、水力機械101において、可動羽根
Vの角度を保持する際には、クラッチ113を切り離す
と共に電動モータ114を停止させ、ブレーキ112を
作動させる。この場合、クラッチ113よりも図中下方
に位置する操作ロッド105、スラスト軸受106、ボ
ールねじ107、ナット部材108等は、主軸104と
共に回転し、可動羽根Vの角度は、所望の状態に維持さ
れる。
【0005】また、可動羽根の角度を変化させる機構を
備えた水力機械としては、図7に示すものも知られてい
る。同図に示す水力機械201も、上述した水力機械1
01と同様に、水力発電用の発電機202を駆動するた
めの水車であり、可動羽根(図示省略)を備える。この
水力機械201では、可動羽根に連結される操作ロッド
203は、主軸204内を貫通すると共に、スラスト軸
受205を介して、発電機202の上方(可動羽根の反
対側)に配されたボールねじ(ローラねじ)206に連
結されている。ボールねじ206には、外周にウォーム
ホイール部207aを有するナット部材207が螺合さ
せられている。ナット部材207のウォームホイール部
207aは、電動モータ208によって回転駆動される
軸に取り付けられたウォーム209と噛合っている。
【0006】この水力機械201において、可動羽根の
角度を変化させる際には、電動モータ208を作動さ
せ、ウォーム209を介してナット部材207を回転さ
せる。ナット部材207が回転すると、これと螺合する
ボールねじ206は、主軸204の延在方向に進退移動
(上下動)し、これにより、スラスト軸受205を介し
てボールねじ206と連結されている操作ロッド203
もボールねじ206と共に移動する。この結果、電動モ
ータ208の回転力が操作ロッド203の往復動作に変
換され、操作ロッド203の移動に伴い、可動羽根の角
度が変化する。
【0007】一方、水力機械201において、可動羽根
Vの角度を保持する際には、電動モータ114を停止さ
せる。この場合、操作ロッド203は、スラスト軸受2
05によって回転自在に支持されている。従って、操作
ロッド203は、主軸204と共に回転するので、可動
羽根Vの角度は、所望の状態に維持される。一方、スラ
スト軸受205よりも図中上方に位置するボールねじ2
06、ナット部材207等は回転せず、静止状態に維持
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
水力機械は、上述したように構成されていたため、次の
ような問題点を有していた。すなわち、図6に示した水
力機械101では、可動羽根Vの角度を変化させるため
の機構が複雑であるため、製造コストやメインテナンス
のコスト、負担が増大してしまう。また、水力機械10
1では、可動羽根Vを所望角度だけ変角させる制御も複
雑となり、クラッチ113に滑りが生じた場合、変角誤
差も増大してしまう。
【0009】更に、図7に示した水力機械201では、
電動モータ208が発生する回転力を、ウォームホイー
ル部207aとウォーム209とからなるウォームギヤ
を介して操作ロッド203の往復動作に変換にすること
から、効率が低く、電動モータ208の容量を大きくす
る必要が生じる。また、操作ロッド203とボールねじ
206とを連結するスラスト軸受205は、常時スラス
ト荷重が加わった状態で回転していることから、スラス
ト軸受205の長寿命化を図ると共に駆動効率を向上さ
せるために、その摺動部分において発生する発熱、摩耗
を低減させる必要がある。しかしながら、図7に示した
構造では、スラスト軸受205に冷却油等を供給しよう
としても、その漏洩を十分に防止することは困難であ
る。
【0010】そこで、本発明は、簡易かつ低コストで製
造可能な構成を有し、かつ、可動羽根の角度を効率よく
制御可能な水力機械の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による水力機械は、主軸内に配されると共に可動羽根に
連結された操作ロッドを進退移動させることにより、可
動羽根の角度を変化させることができる水力機械におい
て、操作ロッドを進退移動させるための進退移動機構
と、進退移動機構と操作ロッドとを連結すると共に、当
該操作ロッドを進退移動機構に対して回転自在に支持す
るスラスト軸受と、スラスト軸受を収容すると共に操作
ロッドに固定されており、冷却液が注入される冷却槽と
を備えることを特徴とする。
【0012】この水力機械は、例えば、水力発電用の水
車や、ポンプ水車として構成され、操作ロッドを進退移
動させることによって角度を変化させることができる可
動羽根を備えるものである。従って、この水力機械で
は、広い負荷範囲において効率を高水準に維持すること
ができる。操作ロッドは、例えば、発電機等の主軸内を
貫通しており、スラスト軸受を介して進退移動機構と接
続されている。進退移動機構としては、例えば、電動モ
ータ等によって回転駆動されるローラねじと、このロー
ラねじと螺合するナット部材等からなり、モータが発生
する回転力を主軸の軸方向に沿う往復動作等に変換可能
な機構が用いられる。また、スラスト軸受は、操作ロッ
ドに固定された冷却槽の内部に収容されており、この冷
却槽の内部は冷却液(冷却油等)で満たされる。
【0013】この水力機械において、可動羽根の角度を
変化させる際には、進退移動機構を作動させる。これに
より、スラスト軸受によって進退移動機構と連結されて
いる操作ロッドが進退移動し、可動羽根の角度が変化す
る。この場合、操作ロッドに固定されている冷却槽も、
スラスト軸受を収容した状態で操作ロッドと共に進退移
動する。また、この水力機械において、可動羽根の角度
を保持する際には、進退移動機構を停止させる。この場
合、操作ロッドは主軸と共に回転し、可動羽根の角度は
所望の状態に維持される。また、操作ロッドに固定され
た冷却槽は、スラスト軸受を収容した状態で操作ロッド
と共に回転するが、操作ロッドは、スラスト軸受によっ
て進退移動機構に対して回転自在に支持されているの
で、進退移動機構は、操作ロッドや冷却槽が回転しても
静止状態に維持される。
【0014】このように、この水力機械では、冷却液が
注入されている冷却槽の内部にスラスト軸受が収容され
ているので、スラスト軸受に冷却液が供給された状態を
常に維持でき、スラスト軸受の性能を良好維持に可能で
ある。従って、可動羽根の角度を効率よく制御すること
が可能となり、かつ、進退移動機構の負荷を低減するこ
とができる。また、冷却槽は操作ロッドに固定されてい
るので、冷却液が漏洩することを確実に防止することが
できる。更に、この水力機械では、従来の水力機械に比
して部品点数を削減することができるので、製造コスト
が低減すると共にメインテナンス性が向上する。
【0015】また、冷却槽の側面に対して冷却エアを吹
き付ける冷却ユニットを更に備えると好ましい。このよ
うな構成を採用すれば、冷却槽内の冷却液を常に所望の
温度に維持することが可能となる。この場合、水力機械
の運転中、冷却槽は操作ロッドと共に回転することにな
るので、冷却槽の側面の少なくとも1箇所(例えば、円
周上の1箇所)に対して冷却エアを吹き付けるように冷
却ユニットを配置しておけば、冷却槽の側面全体に対し
て効率よく均一に冷却エアを吹き付けることができる。
【0016】更に、冷却槽の側面に、環状の冷却フィン
を複数配設すると好ましい。このような構成を採用すれ
ば、冷却エアと接触する冷却槽の外表面積を増大させる
ことができるので、冷却槽内部の冷却液をより一層効率
よく冷却可能となる。
【0017】また、冷却槽の側面に、操作ロッドと略平
行に延びる冷却フィンを複数配設してもよい。このよう
な構成を採用すれば、操作ロッドと共に回転する冷却槽
周囲の空気が冷却フィンによって攪拌され、冷却槽の周
囲の空気は、冷却槽に対して相対的に移動することにな
る。すなわち、冷却槽の周囲に空気の流れが形成され、
かつ、周囲の空気と接触する冷却槽の外表面積も増大す
るので、冷却槽内部の冷却液は効率よく冷却される。ま
た、このような冷却フィンを採用した場合は、冷却ユニ
ットを省略してもよく、これにより、水力機械の製造コ
ストを低減可能となる。
【0018】更に、冷却槽に上方から冷却液を循環供給
可能な冷却液循環ユニットを更に備えると好ましい。こ
のような構成を採用しても、冷却槽内の冷却液を常に所
望の温度に維持することが可能となる。この場合、冷却
液を供給するための配管としてゴムホース等の柔軟な管
材を使用し、冷却槽の上方から冷却液を供給するように
構成すれば、冷却槽が操作ロッドと共に進退移動して
も、配管全体を移動させることなく、冷却液を冷却槽内
で循環させることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
による水力機械の好適な実施形態について詳細に説明す
る。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する
説明は省略する。
【0020】図1は、本発明による水力機械を示す部分
断面図である。同図に示す水力機械1は、例えば、水力
発電用の立軸形水車として構成されており、角度を変化
させることができる可動羽根(ランナベーン)Vを備え
る。従って、水力機械1では、広い負荷範囲において効
率を高水準に維持することができる。可動羽根Vは、連
結ロッドを介してクロスヘッド2に連結されている。ク
ロスヘッド2には、可動羽根Vの上方に配置されている
発電機3の主軸4内部を同軸に貫通している操作ロッド
5の一端が固定されている。この操作ロッド5を図中上
下方向に進退移動させれば、可動羽根Vの角度が変化す
ることになる。また、水力機械1の運転中、操作ロッド
5は、可動羽根V(図示しないランナ)と共に回転する
ことになる。
【0021】発電機3の上部には、可動羽根Vの角度を
変化させるための変角装置6が取り付けられている。変
角装置6は、上蓋部7aを有する有底円筒状のケーシン
グ7を有し、このケーシング7の上蓋部7aには、減速
機8と接続された電動モータ9が配置されている。減速
機8の伝達軸は、図示しない円錐ころ軸受等を介してケ
ーシング7の上蓋部7aを貫通しており、その先端に
は、図1及び2に示すように、ローラねじ(ローラねじ
軸、ボールねじであってもよい)10が接続されてい
る。ローラねじ10の先端は、ケーシング7の高さ方向
における中央付近にまで達する。
【0022】ローラねじ10には、ナットハウジング1
1内に収容されているナット部材(ローラねじ)12が
螺合させられている。これにより、電動モータ9を作動
させれば、ローラねじ10が発電機3の主軸4等に対し
て回転し、ローラねじ10の回転に伴ってナット部材1
2はナットハウジング11と共に図中上下方向に進退移
動(往復移動)する。また、ナットハウジング11内に
は、配管13を介してグリース等を注入可能であり、こ
れにより、ナット部材12のローラねじ10に対するス
ムースな移動を維持することができる。これら、減速機
8、電動モータ9、ローラねじ10、ナットハウジング
11、ナット部材12等は、上述した操作ロッド5を進
退移動させるための進退移動機構として機能する。
【0023】図2に示すように、進退移動機構に含まれ
るナット部材12(ナットハウジング11)は、ブラケ
ット14を介して、スラスト軸受(スラスト自動調心こ
ろ軸受)15の外輪部15aに接続されている。一方、
スラスト軸受15の内輪部15bには、ケーシング7の
底部を貫通した操作ロッド5が固定されている。これに
より、進退移動機構(ナット部材12)と操作ロッド5
とは、スラスト軸受15によって互いに連結される。そ
して、操作ロッド5は、スラスト軸受15によって進退
移動機構(ナット部材12)に対して回転自在に支持さ
れることになる。、進退移動機構に含まれるローラねじ
10と操作ロッド5とは同軸に延在する。
【0024】ここで、この水力機械1のケーシング7内
部には、操作ロッド5に固定された冷却槽16が配され
ており、進退移動機構(ナット部材12)と操作ロッド
5とを連結するスラスト軸受15は、この冷却槽16の
内部に収容されている。すわち、冷却槽16は有底筒体
として形成されており、操作ロッド5は、先端部が底部
16aの中心部から突出する状態で冷却槽16に固定さ
れている。スラスト軸受15の内輪部15bは、底部1
6aから突出している操作ロッド5の先端部に固定され
ており、かつ、冷却槽16の底部16aに固定されてい
る。そして、冷却槽16の内部には、スラスト軸受15
を潤滑及び冷却するための冷却油が注入されている。操
作ロッド5と冷却槽16の底部とは、冷却油が漏洩しな
いように隙間なく、かつ、強固に固定されている。
【0025】また、ケーシング7の上側内周面には、ロ
ーラねじ10、ナットハウジング11(ナット部材1
2)等の周囲を囲う環状のシールリング17が固定され
ている。このシールリング17の下縁部は、冷却槽16
の内部に遊嵌される。シールリング17の下縁部と、冷
却槽16の上縁部には、冷却油の漏洩を防止するため
に、適宜、フランジ状の油返し18を設けると好まし
い。
【0026】シールリング17には、ローラねじ10と
平行に延在するガイドレール19が、例えば、2本取り
付けられており、ナットハウジング11に固定されたブ
ラケット14の上部には、ガイドレール19上をスライ
ドするガイド部材20が固定されている。これにより、
ローラねじ10の回転に伴って進退移動するナットハウ
ジング11、ナット部材12、ブラケット14、スラス
ト軸受15、並びに、操作ロッド5は、ガイドレール1
9及びガイド部材20によってローラねじ10の延在方
向に確実に案内される。更に、ケーシング7内には、操
作ロッド5等の変位を検知するための変位計21が装備
されている。
【0027】一方、図1及び2に示すように、ケーシン
グ7には、開口部7bが1箇所形成されており、この開
口部7bには、複数(この場合、3本)の冷却エア吹出
管22が冷却槽16の外周面と対向するように配置され
ている。各冷却エア吹出管22は、図3に示すように、
所定の冷却エア供給装置23に接続されている。各冷却
エア吹出管22及び冷却エア供給装置23は、冷却ユニ
ットとして機能し、水力機械1の運転中、冷却エア供給
装置23が作動され、各冷却エア吹出管22からは所定
温度の冷却エアが吹出される。
【0028】これにより、冷却槽16の側面に対して冷
却エアを吹き付けることが可能となり、冷却槽16内の
冷却油を常に所望の温度に維持することができる。ここ
で、水力機械1の運転中、操作ロッド5は、可動羽根V
と共に回転するので、操作ロッド5に固定されている冷
却槽16も操作ロッド5と共に回転することになる。従
って、この水力機械1のように、冷却槽16の側面の少
なくとも1箇所、すなわち、円周上の1箇所に対して冷
却エアを吹き付けるように冷却エア吹出管22等を配置
しておけば、冷却槽16の側面全体に対して効率よく均
一に冷却エアを吹き付けることができる。また、図4に
示すように、冷却槽16の側面(外周面)に、環状(フ
ランジ状)の冷却フィン16bを複数配設すると好まし
い。このような構成を採用すれば、冷却エアと接触する
冷却槽16の外表面積を増大させることができるので、
冷却槽16内部の冷却油をより一層効率よく冷却可能と
なる。
【0029】次に、上述した水力機械1の動作について
説明する。
【0030】この水力機械1において、可動羽根Vの角
度を変化させる際には、進退移動機構に含まれる電動モ
ータ9を作動させる。これにより、電動モータ9が発生
する回転力は減速機8を介してローラねじ10に伝達さ
れ、ローラねじ10は、発電機3の主軸4に対して回転
する。ローラねじ10が回転すると、これと螺合するナ
ット部材12が主軸4及び操作ロッド5の軸方向に進退
移動(上下動)する。ナット部材12がローラねじ10
に対して移動すると、図1及び2において矢印で示すよ
うに、ナットハウジング11、ブラケット14、スラス
ト軸受15、及び操作ロッド5が一体となってナット部
材12と共に移動する。この結果、電動モータ9が発生
する回転力が操作ロッド5の往復動作に変換され、操作
ロッド5の移動に伴い、クロスヘッド2を介して可動羽
根Vの角度が変化する。この際、操作ロッド5に固定さ
れている冷却槽16も、スラスト軸受15を収容した状
態で操作ロッド5と共に進退移動する。
【0031】また、この水力機械1において、可動羽根
Vの角度を保持する際には、進退移動機構に含まれる電
動モータ9を停止させる。この場合、操作ロッド5は主
軸4と共に回転し、可動羽根Vの角度は所望の状態に維
持される。また、操作ロッド5に固定された冷却槽16
は、スラスト軸受15を収容した状態で操作ロッド5と
共に回転する。これに対して、操作ロッド5は、スラス
ト軸受15によって進退移動機構に対して回転自在に支
持されている。すなわち、操作ロッド5及びスラスト軸
受15の内輪部15bは、スラスト軸受15の外輪部1
5aに対して回転自在であることから、ブラケット1
4、及び、電動モータ9、ローラねじ10、ナットハウ
ジング11、ナット部材12等の進退移動機構は、操作
ロッド5や冷却槽16が回転しても静止状態に維持され
る。
【0032】このように、この水力機械1では、冷却油
が注入されている冷却槽16の内部にスラスト軸受15
が収容されているので、スラスト軸受15に冷却油が供
給された状態を常に維持でき、スラスト軸受15の性能
を良好維持に可能である。従って、可動羽根Vの角度を
効率よく制御することが可能となり、かつ、進退移動機
構(電動モータ9)の負荷を低減することができる。ま
た、冷却槽16は操作ロッド5に対して強固かつ隙間な
く固定されているので、冷却油が漏洩することを確実に
防止することができる。更に、この水力機械1では、従
来の水力機械に比して部品点数を削減することができる
ので、製造コストが低減すると共にメインテナンス性が
向上する。
【0033】図5に、冷却槽の他の態様を示す。同図に
示す冷却槽16Aは、その側面(外周面)に、操作ロッ
ド5と略平行に延びる冷却フィン16cを複数有する。
すなわち、この冷却槽16Aの外周面からは、細幅薄板
状に形成された複数の冷却フィン16cが放射状かつ外
方に突出している。このような構成を採用すれば、操作
ロッド5と共に回転する冷却槽16Aの周囲における空
気が冷却フィン16cによって攪拌され、冷却槽16A
の周囲における空気は、冷却槽16Aに対して相対的に
移動することになる。つまり、冷却槽16Aの周囲に空
気の流れが形成され、かつ、周囲の空気と接触する冷却
槽16Aの外表面積も増大するので、冷却槽16A内部
の冷却油は効率よく冷却される。また、このような冷却
フィン16cを採用した場合は、冷却エアを冷却槽16
Aの側面に対して吹き付ける冷却ユニットを省略しても
よく、これにより、水力機械1の製造コストを低減可能
となる。
【0034】図6に、冷却槽(冷却油)を冷却するため
の構成の他の態様を示す。同図に示す態様は、冷却液循
環ユニット25から冷却槽16に上方から冷却油が循環
供給されるように構成したものである。冷却液循環ユニ
ット25は、冷却油を貯留する貯留タンク26と、貯留
タンク26内の冷却油を冷却槽16内に圧送する供給ポ
ンプ27とを有する。供給ポンプ27の吐出口には、冷
却油を冷却槽16内に注入するための供給管28が接続
されており、冷却槽16と貯留タンク26とは、戻り管
29によって連通されている。
【0035】この場合、冷却油を供給するための供給管
28及び戻り管29としては、ゴムホース等の柔軟な管
材が使用される。そして、供給管28及び戻り管29
は、冷却槽16の上方から冷却槽16内に配置される。
これにより、冷却槽16が操作ロッド5と共に進退移動
しても、供給管28及び戻り管28の全体を移動させる
ことなく、冷却油を冷却槽16内で循環させることが可
能となる。このような構成を採用しても、冷却槽16内
の冷却油を常に所望の温度に維持することが可能とな
る。
【0036】
【発明の効果】本発明による水力機械は、以上説明した
ように構成されているため、次のような効果を得る。す
なわち、操作ロッドを進退移動させるための進退移動機
構と操作ロッドとをスラスト軸受を介して連結すると共
に、操作ロッドに固定されており、冷却油が注入された
冷却槽スラスト軸受の内部にスラスト軸受を収容するこ
とにより、簡易かつ低コストで製造可能な構成を有し、
かつ、可動羽根の角度を効率よく制御可能な水力機械の
実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水力機械を示す部分断面図であ
る。
【図2】図1に示す水力機械の要部を示す拡大部分断面
図である。
【図3】冷却槽を冷却するための構成の第1態様を示す
模式図である。
【図4】冷却フィンを設けた冷却槽を示す斜視図であ
る。
【図5】冷却槽の他の態様を示す斜視図である。
【図6】冷却槽を冷却するための構成の他の態様を示す
模式図である。
【図7】従来の水力機械の一例を示す部分断面図であ
る。
【図8】従来の水力機械の他の例を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1…水力機械、3…発電機、4…主軸、5…操作ロッ
ド、6…変角装置、7…ケーシング、8…減速機、9…
電動モータ、10…ローラねじ、11…ナットハウジン
グ、12…ナット部材、14…ブラケット、15…スラ
スト軸受、15a…外輪部、15b…内輪部、16,1
6A…冷却槽、16b,16c…冷却フィン、17…シ
ールリング、19…ガイドレール、20…ガイド部材、
22…冷却エア吹出管、23…冷却エア供給装置、25
…冷却液循環ユニット、26…貯留タンク、27…供給
ポンプ、28…供給管、29…戻り管、V…可動羽根。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小室 隆信 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 横山 弘識 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 安田 国雄 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 3H072 AA06 AA17 AA27 BB01 BB02 BB06 BB07 BB12 BB31 CC08 CC10 CC54 CC81 CC83 CC99

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸内に配されると共に可動羽根に連結
    された操作ロッドを進退移動させることにより、前記可
    動羽根の角度を変化させることができる水力機械におい
    て、 前記操作ロッドを進退移動させるための進退移動機構
    と、 前記進退移動機構と前記操作ロッドとを連結すると共
    に、当該操作ロッドを前記進退移動機構に対して回転自
    在に支持するスラスト軸受と、 前記スラスト軸受を収容すると共に前記操作ロッドに固
    定されており、冷却液が注入される冷却槽とを備えるこ
    とを特徴とする水力機械。
  2. 【請求項2】 前記冷却槽の側面に対して冷却エアを吹
    き付ける冷却ユニットを更に備えることを特徴とする請
    求項1に記載の水力機械。
  3. 【請求項3】 前記冷却槽の側面には、環状の冷却フィ
    ンが複数配設されていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の水力機械。
  4. 【請求項4】 前記冷却槽の側面には、前記操作ロッド
    と略平行に延びる冷却フィンが複数配設されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の水力機械。
  5. 【請求項5】 前記冷却槽に上方から前記冷却液を循環
    供給可能な冷却液循環ユニットを更に備えることを特徴
    とする請求項1に記載の水力機械。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007270738A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Chugoku Electric Power Co Inc:The 水力発電機
JP2011179434A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Sadao Ibuka 発電用回転翼
CN110344988A (zh) * 2019-07-15 2019-10-18 东北师范大学 一种水平轴潮流能水轮机实验辅助器及其使用方法
DE102020104347A1 (de) * 2020-02-19 2020-12-31 Voith Patent Gmbh Strömungsmaschine mit verstellbaren Schaufelblättern und Betriebsverfahren

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