JP2008223742A - 回転装置および、この回転装置を利用した発電装置 - Google Patents

回転装置および、この回転装置を利用した発電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】公害汚染が無く、かつ経済的にエネルギーを変換することが可能な発電装置を提供する。
【解決手段】回転装置では、軸受け部6cに水平にかつ回転可能に支持された主軸6aと、主軸6aに垂直に固定された回転機本体6と、回転機本体6に主軸6aを中心として放射状に設けられかつ回転機本体6の半径方向に錘14を往復動させる複数のスライダー部11と、スライダー部11を駆動するための油圧ポンプと、スライダー部11と油圧ポンプとの間に介在してスライダー部11によって移動される錘14の位置状態を制御する流路切替部とが設けられ、回転機本体6の回転中は常に流路切替部が、錘14を対応するスライダー部11により半径方向内側に移動させ、右側の錘14を対応するスライダー部11により半径方向外側に移動させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転体の重量バランスの偏りを利用して回転力を生じさせる回転装置、および、この回転装置の回転力を利用して発電する発電装置に関する。
従来から、回転体の重量バランスの偏りを利用して回転力を生じさせる回転装置、および、この回転装置の回転力を利用して発電する発電装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の発明には、電気モーターを用いて伸縮可能とした棒状の伸縮アームと、伸縮アームの両端部に取り付けられた一対の錘と、伸長状態の伸縮アームの略中心位置に伸縮アームに垂直に固定された回転軸と、回転軸を支持する本体部と、電気モーターを制御する制御電極部とが設けられている。
そして、電気モーターへの電力供給を制御電極によって制御することにより、伸縮アームの伸縮を周期的に繰り返させることにより、伸縮アームの重心バランスを周期的に変化させて、伸縮アームを回転させている。
特開2004−124932号公報
しかしながら、特許文献1の発明では、その駆動に電気モーターが必要になるだけでなく、電気モーターによって伸縮アームを伸縮させるために、電気モーターの回転を一直線上の往復運動に変換する機械的機構を必要とするので、回転部が重量化するおそれがあり、伸縮アームの回転効率が損なわれる可能性がある。
また、特許文献1では、伸縮アームの伸長に、モーター以外に、空気圧、油圧力、磁力などを利用することが記載されているものの、その具体的な方法の開示がされていない。
そこで、本発明では、回転効率に優れ、しかも加圧流体を送り続けるだけで回転体の回転を持続させることができ、流体の圧力を回転力に変換する回転装置、および、この回転装置を利用して、少ない供給エネルギーで、公害汚染が無く、かつ経済的にエネルギーを変換することが可能な発電装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、軸受け部に水平にかつ回転可能に支持された回転軸と、
該回転軸に垂直に固定された車輪部と、
前記車輪部に前記回転軸を中心として放射状に設けられかつ前記車輪部の半径方向に錘を往復動させる複数の往復動手段と、
前記往復動手段を駆動するための駆動源と
前記往復動手段を制御する制御手段とが設けられ、
前記車輪部の回転中には常に前記制御手段が前記回転軸方向から見て前記回転軸より左右方向一方側の前記錘を該錘に対応する前記往復動手段により半径方向内側に移動させ、前記回転軸方向から見て前記回転軸より左右方向他方側の前記錘を該錘に対応する前記往復動手段により半径方向外側に移動させる回転装置を特徴としている。
そして、請求項2に記載の発明は、前記往復動手段がシリンダーと前記錘を有するピストンとによって構成され、
前記駆動源が流体ポンプによって構成され、
前記制御手段が、前記軸受け部に固定されかつ中心に前記回転軸を挿通する円盤状の固定プレート部と、前記回転軸を軸としかつ前記車輪部と共に回転する円盤状の回転プレート部とによって構成され、
前記固定プレート部と前記回転プレート部とが当接し、前記固定プレート部の前記当接側に形成されかつ流体を流通させる溝部上に前記回転プレート部に設けられた流体を流通させる流通孔を摺動させることによって流体の流通路を切り替える請求項1に記載の回転装置を特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の回転装置の回転力を利用して発電機によって発電する回転装置を用いた発電装置を特徴としている。
このように構成された本発明の請求項1または請求項2のものは、制御手段によって往復動手段が制御されて、回転軸方向から見て、回転軸より左右方向一方側の錘はこれらの錘に対応する往復動手段により半径方向内側に移動し、回転軸より左右方向他方側の錘はこれらの錘に対応する往復動手段により半径方向外側に移動するので、回転中は常に車輪部の重心が他方側に偏っているため、この重心に作用する重力のモーメントによって他方側の錘が降下する向きに車輪部を回転させることができる。
このように、本発明の回転装置によって、駆動源の動力を車輪部の回転力に変換することができる。
そして、請求項3のものは、請求項1または請求項2の回転装置が、重心の偏りによる重力の位置エネルギーを利用して回転力を生じさせるため、駆動源の動力を回転力に変換する際の変換効率が高く、この回転力を発電に利用した本発明の発電装置は高い発電効率を得ることができる。
しかも、駆動源として、石油や石炭などの燃焼熱を利用した原動機(エンジン)を使用すれば、石油や石炭などの燃焼エネルギーを電気エネルギーに変換することができ、特に、ゴミ焼却時の排熱などを利用すればエネルギーリサイクルにも役立ち、資源枯渇問題や地球環境問題にも大いに役立つ。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
〈構成〉
図1は、本発明の回転装置および、この回転装置を利用した発電装置の平面図である。
図1において、符号1は油圧オイルを循環させるためのオイル循環装置、符号2は油圧オイルの油圧を回転力に変換するための回転装置、符号3は回転装置2の回転数を一定回転数に調整する調速装置、符号4は一定回転数に調整された回転の回転力を電力に変換する発電機、符号5は発電機4によって発電された電力を負荷側に送電するための変圧器である。
オイル循環装置1は、油圧オイルを回転装置2に循環させるための油圧ポンプ1aと、油圧ポンプ1a自体の駆動源1bと、油圧オイル用のオイルタンク1cとを有している。
駆動源1bは、例えば、石油や石炭などの燃焼熱を利用した原動機(エンジン)であってもよいし、電気モーターなどであってもよい。
図2は図1のA−A断面の断面図であり、図3は図2のC矢視方向から見た回転装置2の正面図である。
図2または図3に示すように、回転装置2は、回転機本体6と、回転機本体6の主軸6aを水平に支持するための一対の軸受け部6b,6cと、回転機本体6に循環させる油圧オイルの流路を切り替えるための流路切替部7とを有している。
回転機本体6は、円筒状のケーシング部8と、複数のガイドレール部9と、枠部10とを有しており、ケーシング部8は主軸6aに固定され、ケーシング部8の外周部からは複数のガイドレール部9が放射状に取り付けられ、複数のガイドレール部9の半径方向外側端部にはリング状の枠部10が固定されている。
図2に示すように、ガイドレール部9は一対の平行な棒材9a,9aによって構成されており、一対の棒材9a,9aはケーシング部8の外周部に主軸6a方向に並設されている。
回転機本体6には、ガイドレール部9に沿って、ガイドレール部9と同数のスライダー部11が設けられており、各スライダー部11は、各ガイドレール部9の半径方向中心側に取り付けられている。
図3に示すように、本実施例の回転機本体6では、ガイドレール部9は、中心角20°間隔でケーシング部8の外周部に18個配設されており、図2に示すように、隣接するガイドレール部9は、隣接するスライダー部11が干渉するのを避けるために、主軸6a方向に交互に位置をずらせて固定されている。
スライダー部11は、シリンダー11aと、シリンダー11aに摺動可能に内嵌されたピストン11bと、ピストン11bに作用する力をシリンダー11aの外部に伝達するピストンロッド11cとによって構成されている。
ピストンロッド11cは、ピストン11b摺動方向一方側のシリンダー11a外壁の孔を貫通しているが、この孔とピストンロッド11cとの隙間は非常に小さいので、シリンダー11aの気密は保たれている。
シリンダー11aの内部の空間は、ピストン11bによって仕切られるが、これらの仕切られた空間のうち、半径方向内側の空間を内側槽12aとし、半径方向外側の空間を外側槽12bとする。
内側槽12aの外壁と外側槽12bの外壁とには、油圧オイルをシリンダー11aの内外に流通させる流通孔13aと流通孔13bとがそれぞれ設けられており、流通孔13a,13bから油圧オイルを出入りさせることによって、内側槽12a内部の油圧と外側槽12b内部の油圧との油圧差によりピストンが駆動される。
各ピストンロッド11cの先端部には錘14がそれぞれ取り付けられており、各錘14は各ガイドレール部9の一対の棒材9a,9aにそれぞれ摺動可能に取り付けられているので、シリンダー11a内におけるピストン11bの摺動に伴って、このスライダー部11に対応する錘14が半径方向に沿って移動する。
図4は図2における流路切替部7の部分拡大断面図である。
図4に示すように、流路切替部7は、軸受け部6bに支持部Sを介して固定された円盤状の固定プレート部15と、回転機本体6と共に回転する円盤状の回転プレート部16と、回転プレート部16を固定プレート部15に回転可能に連結するための連結リング部17とを有しており、連結リング部17は、外周リング部17aと、押さえリング部17bとを有している。
図5は図4のD矢視方向から見た固定プレート部15の正面図、図6は図4のD矢視方向から見た回転プレート部16の正面図である。
図5に示すように、固定プレート部15の中央には軸穴15aが設けられており、軸穴15aには、図4に示すベアリングBを介して主軸6aが回転可能に取り付けられている。
図6に示すように、回転プレート部16の中央には軸穴16aが設けられており、軸穴16aには主軸6aが固定されており、主軸6aの回転に伴い、回転プレート部16も回転するようになっている。
図4に示すように、固定プレート部15と回転プレート部16とを当接させた状態で、図5に示す固定プレート部15の段差部15bに、外周リング部17aと押さえリング部17bとを取り付けてボルトによって締結する。
この際、固定プレート部15に対して回転プレート部16が回転可能となりかつ油圧オイルが漏洩しない程度に、固定プレート部15と回転プレート部16との間や回転プレート部16と押さえリング部17bとの間に僅かな隙間が設けられており、油圧オイルが漏洩しやすい部分にはパッキンPが取り付けられている。僅かに漏洩する油圧オイルについては排油管Rによってオイル循環装置1に戻される。
また、図2に示すように、主軸6aの軸受け部6b側端部付近にはブレーキディスクBDが取り付けられており、軸受け部6bに取り付けられたブレーキ部DBによりブレーキディスクBDを挟持することによって、回転機本体6の回転を停止させることができる。
図5に示すように、固定プレート部15には、上下方向上位置から延びかつ軸穴15aを中心とする略半円弧状の溝部18Raと、溝部18Raに平行かつ溝部18Raより半径の大きい略半円弧状の溝部18Rbとが形成されており、これらと軸孔15aを挟んでそれぞれ対称の位置に一対の溝部18La,18Lbが形成されている。
溝部18Raの上側の端部には、溝部18Raに油圧オイルを流入するための流入孔19Raが設けられ、溝部18Rbの上側の端部には、溝部18Rbから油圧オイルを流出させるための流出孔19Rbが設けられている。
また、溝部18Lbの下側の端部には、溝部18Lbに油圧オイルを流入するための流入孔19Lbが設けられ、溝部18Laの下側の端部には、溝部18Laから油圧オイルを流出させるための流出孔19Laが設けられている。
図6に示すように、回転プレート部16には、図5に示す固定プレート部15の溝部18Ra,18Laの半径と同一半径の円周上に、18個の摺動孔20aが等間隔に設けられており、図5に示す固定プレート部15の溝部18Rb,18Lbの半径と同一半径の円周上に、18個の摺動孔20bが等間隔に設けられている。
回転機本体6の回転に伴い回転プレート部16が回転する際には、摺動孔20aが溝部18Ra,18La上を摺動し、摺動孔20bが溝部18Rb,18Lb上を摺動する。
同一半径上にある一対の摺動孔20aと摺動孔20bとは対をなしており、それらの各摺動孔20a,20bは対応するスライダー部11にそれぞれ接続されている。
図5に示すように、溝部18Ra,18Rb,18La,18Lbの溝幅は、流入孔19Lb,19Raおよび流出孔19La,19Rbが形成されている側の端部から遠ざかるほど狭くなっている。
このため、回転プレート部16の各摺動孔20a,20bの端縁が、固定プレート部15の溝部18Ra,18Rb,18La,18Lb上を摺動する際に、油圧オイルの流路断面の断面積がスムーズに変わることにより、油圧オイルの油圧が滑らかに変化するので、錘14をスムーズに移動させることができる。
図1に示すように、オイル循環装置1と流路切替部7との間には油圧オイルの流路となる複数の配管21が設けられ、流路切替部7と回転機本体6との間には複数の配管22が設けられている。
配管21は、油圧ポンプ1aから流路切替部7に向かう油圧オイルの往路となる送り配管21Hと、流路切替部7から油圧ポンプ1aに向かう油圧オイルの復路となる戻り配管21Lとによって構成される。
図1および図4に示すように、送り配管21Hは、油圧ポンプ1aの2次側(送出側)と、図5に示す固定プレート部15の各流入孔19Ra,19Lbとを接続しており、戻り配管21Lは、図5に示す固定プレート部15の各流出孔19Rb,19Laと、オイルタンク1cの流入口とを接続している。また、油圧ポンプ1aの1次側(吸入側)は、オイルタンク1cの流出口に接続されている。
図1に示す配管22は、図2および図4に示すように、18本の内側配管22aと、18本の外側配管22bとによって構成され、回転プレート部16に設けられた各摺動孔20a,20bと、これらに対応する各スライダー部11の流通孔13a,13bとが、内側配管22aと外側配管22bとによって、それぞれ接続されている。
〈回転装置および、この回転装置を利用した発電装置の動作〉
以下の説明における左右方向は、本発明の発電装置を図2におけるC矢視方向から見た際の左右方向、図3における左右方向とする。
図1に示すオイル循環装置1の油圧ポンプ1aを駆動源1bによって駆動すると、オイル循環装置1と回転装置2との間で油圧オイルの循環が開始される。
油圧オイルは、油圧ポンプ1aの2次側(送出側)から送出されて、配管21の送り配管21Hを通って、図4に示す流路切替部7の固定プレート部15に送り込まれる。
油圧オイルが図4に示す固定プレート部15に送り込まれると、油圧オイルの半分は、図5に示す固定プレート部15の溝部18Lbに流れ込み、このとき溝部18Lb上に位置している図6の左側9個の摺動孔20bに油圧オイルが流れ込む。
固定プレート部15に送り込まれた油圧オイルの残りの半分は、図5に示す固定プレート部15の溝部18Raに流れ込み、このとき溝部18Ra上に位置している図6の右側9個の摺動孔20aに油圧オイルが流れ込む。
左側9個の摺動孔20bに流れ込んだ油圧オイルは、これらに対応する9本の外側配管22bと、これらに対応する図3の左側9個のスライダー部11の各流通孔13bを通って、スライダー部11の各外側槽12bに流れ込み、これらのスライダー部11のピストン11bを半径方向内側に向かって動かす。
右側9個の摺動孔20aに流れ込んだ油圧オイルは、これらに対応する9本の外側配管22aと、これらに対応する図3の右側9個のスライダー部11の各流通孔13aを通って、スライダー部11の各内側槽12aに流れ込み、これらのスライダー部11のピストン11bを半径方向外側に向かって動かす。
このとき、左側9個のスライダー部11の各内側槽12aにあった油圧オイルは、これらに対応する各ピストン11bによって各流通孔13aから排出され、内側配管22a,回転プレート部16の各摺動孔20a,固定プレート部15の溝部18La,流出孔19La,戻り配管21Lを介してオイルタンク1cの流入口に戻される。
また、右側9個のスライダー部11の各外側槽12bにあった油圧オイルは、これらに対応する各ピストン11bによって各流通孔13bから排出され、外側配管22b,回転プレート部16の各摺動孔20b,固定プレート部15の溝部18Rb,流出孔19Lb,戻り配管21Lを介してオイルタンク1cの流入口に戻される。
そして、油圧オイルは、オイルタンク1cの流出口に接続された油圧ポンプ1aによって吸い上げられ、油圧ポンプ1aの2次側から送り配管21Hを経由して流路切替部7に送り出される。
このように、左側9個のスライダー部11のピストン11bは半径方向内側に向かって動くので、これに伴って、ピストンロッド11cの先端部に取り付けられた左側の9個の錘14は半径方向内側に移動し、右側9個のスライダー部11のピストン11bは半径方向外側に向かって動くので、これに伴って、ピストンロッド11cの先端部に取り付けられた右側の9個の錘14は半径方向外側に移動する。
このため、図3に示すように、回転機本体6の重心位置は、主軸6aよりも右側に位置し、この重心に作用する重力のモーメントによって、回転機本体6は、時計回りに回転を開始する。
回転機本体6が回転を開始すると、これに伴って、回転プレート部16も回転し、回転プレート部16の各摺動孔20a,20bが、固定プレート部15の溝部18Ra,18La,溝部18Rb,18Lb上をそれぞれ時計回りに摺動するので、油圧ポンプ1aによってオイル循環装置1と回転装置2との間で油圧オイルが循環している間(回転機本体6が回転駆動している間)は、常に、右側9個のスライダー部11の各ピストンロッド11cが伸長状態となり、左側9個のスライダー部11の各ピストンロッド11cが縮短状態となる。
このため、回転機本体6の重心位置は、回転機本体6の回転中には常に主軸6aの右側に位置しており、この重心に働く重力のモーメントによって、回転機本体6は時計回りに回転し続ける。
そして、調速装置3によって、この回転の回転数を所望の回転数、例えば、秒速50回転などの回転数に変換すると共に回転の回転数を安定させる。なお、調速装置3の機構は周知技術であるので説明は省略する。
調速装置3によって安定化された回転力は発電機に伝達され、発電機によって発電された電力は変圧器5を経由して、例えば、一般家庭などの電力の負荷側に送電される。
このように、本発明では、回転効率に優れ、しかも加圧流体を送り続けるだけで回転体の回転を持続させることができ、流体の圧力を回転力に変換する回転装置を提供すると共に、この回転装置を利用して、少ない供給エネルギーで、公害汚染が無く、かつ経済的にエネルギーを作り出すことができる。
〈作用効果〉
油圧ポンプ1aにより回転装置2に油圧オイルを送り込むと、流路切替部7によってスライダー部11が制御されて、図2に示すように、主軸6aより左側の錘14はこれらに対応するスライダー部11により半径方向内側に移動し、主軸6aより右側の錘14はこれらに対応するスライダー部11により半径方向外側に移動するので、回転中(油圧ポンプ1aの稼働中)は常に回転機本体6の重心が右側に偏っており、この重心に作用する重力のモーメントによって時計回りに回転機本体6を回転させることができる。
このように、本実施例の回転装置2では、油圧オイルの圧力(油圧)を回転機本体6の主軸6aの回転力に変換することができる。
また、本実施例の回転装置2は、重心の偏りによって生じる重力の位置エネルギーを利用して回転力を発生させるため、油圧オイルの圧力(油圧)を回転力に変換する際の変換効率が高く、この回転装置2を利用した本発明の発電装置は高い発電効率を得ることができる。
しかも、油圧ポンプ1aの駆動源として、石油や石炭などを燃焼した際の燃焼熱を利用した原動機を使用すれば、石油や石炭などの燃焼エネルギーを電気エネルギーに変換することができ、特に、ゴミ焼却時の排熱などを利用すればエネルギーリサイクルにも役立ち、資源枯渇問題や地球環境問題にも大いに役立つ。
なお、本実施例では、油圧ポンプ1aと、流路切替部7と、スライダー部11と、配管21とによって油圧回路を構成していたが、必ずしも、これらは油圧回路で構成する必要はない。
例えば、油圧ポンプ1aと、流路切替部7と、スライダー部11と、配管21との代わりに、電源と、切換スイッチと、プランジャーコイルと、導線とによって構成された電気回路であってもよいし、空気圧回路によって構成されていてもよい。
以上、実施例に基づいて本発明を説明してきたが、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
本発明の発電装置の平面図である。 図1のA−A断面の断面図である。 図2のC矢視方向から見た回転装置の正面図である。 図2における流路切替部7の部分拡大断面図である。 図4のD矢視方向から見た固定プレート部15の正面図である。 図4のD矢視方向から見た回転プレート部16の正面図である。
符号の説明
1a 油圧ポンプ(駆動源)
2 回転装置
4 発電機
6b,6c 軸受け部
6a 主軸(回転軸)
6 回転機本体(車輪部)
7 流路切替部(制御手段)
11 スライダー部(往復動手段)
11a シリンダー
11b ピストン
14 錘
15 固定プレート部
16 回転プレート部
18Ra,18Rb,18La,18Lb 溝部
20a,20b 摺動孔(流通孔)
21,22 配管(流通路)

Claims (3)

  1. 軸受け部に水平にかつ回転可能に支持された回転軸と、
    該回転軸に垂直に固定された車輪部と、
    前記車輪部に前記回転軸を中心として放射状に設けられかつ前記車輪部の半径方向に錘を往復動させる複数の往復動手段と、
    前記往復動手段を駆動するための駆動源と
    前記往復動手段を制御する制御手段とが設けられ、
    前記車輪部の回転中には常に前記制御手段が前記回転軸方向から見て前記回転軸より左右方向一方側の前記錘を該錘に対応する前記往復動手段により半径方向内側に移動させ、前記回転軸方向から見て前記回転軸より左右方向他方側の前記錘を該錘に対応する前記往復動手段により半径方向外側に移動させることを特徴とする回転装置。
  2. 前記往復動手段がシリンダーと前記錘を有するピストンとによって構成され、
    前記駆動源が流体ポンプによって構成され、
    前記制御手段が、前記軸受け部に固定されかつ中心に前記回転軸を挿通する円盤状の固定プレート部と、前記回転軸を軸としかつ前記車輪部と共に回転する円盤状の回転プレート部とによって構成され、
    前記固定プレート部と前記回転プレート部とが当接し、前記固定プレート部の前記当接側に形成されかつ流体を流通させる溝部上に前記回転プレート部に設けられた流体を流通させる流通孔を摺動させることによって流体の流通路を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の回転装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回転装置の回転力を利用して発電機によって発電することを特徴とする回転装置を用いた発電装置。
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