JP2001049086A - 導電性樹脂組成物 - Google Patents
導電性樹脂組成物Info
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Abstract
チップ部品などを基材に接合する場合に、短時間で硬化
し、かつボイドを生ずることがなく、耐熱性、耐湿性、
耐ヒートサイクル性、導電性および接合強度の優れた硬
化物を与えることのできる導電性樹脂組成物を提供す
る。 【解決手段】 導電性充填剤(a)と、希釈剤(b)
と、ならびにエポキシ樹脂(c1)、GPCによるポリ
スチレン換算重量平均分子量が400〜2000のフェ
ノールノボラック系硬化剤(c2)、エポキシ樹脂用硬
化促進剤(c3)よりなるバインダー(c)とからな
り、前記バインダー(c)は(c1):(c2):(c
3)の含有割合が重量比で100:45〜65:0.3
〜15であり、かつ前記(a):(c)の含有割合が重
量比で90〜55:10〜45となるように構成される
ことを特徴とする。
Description
釈剤、エポキシ樹脂、硬化剤およびエポキシ樹脂用潜触
媒を主要成分とするペースト状の熱硬化型樹脂組成物に
関し、より詳しくはLED、ICなどの半導体素子への
接合、チップ抵抗、チップコンデンサなどのチップ部品
のリードフレーム、PWB、FPCなどの基板への接
着、金属パッケージ、放熱板などの基板への接合に使用
する一液熱硬化型の導電性樹脂組成物に関するものであ
る。
接合して、それぞれの機能に応じた電気的、熱的導通性
などが計られる。従来このような接合には、AuとSi
の結合を利用するAu−Si共晶法や各種のハンダを用
いるハンダ接合法を用いるのが主流であった。しかし、
Au−Si共晶法は、Auが高価であり、また半導体な
どに悪影響がある熱応力の緩和性に乏しく、また、ハン
ダ接合法は、フラックス中の不純物による腐食断線を生
じ易く、耐熱特性が低い上に作業温度が比較的高温であ
るなどの欠点がある。
組成物からなるペーストが用いられるようになってき
た。そしてこの種の導電性樹脂ペーストにおいては、従
来銀粉、エポキシ樹脂、反応性希釈剤または溶剤、硬化
剤からなるもの、あるいは上記成分のうちエポキシ樹脂
に替えてフェノール樹脂やポリイミド樹脂を使用したも
のが知られている。
部品は、小型化、高性能化が進み、これに伴い実装に際
しての高密度化、高信頼性および低コスト化を計ること
が重要な課題となってきた。特にLED、コンデンサ
ー、抵抗体などに代表されるチップ部品は、ICやLS
Iなどのチップに比べて大きさが10分の1乃至100
分の1と極めて小さいこと、またチップの裏面や端面に
より電気的導通を図ることから導電性樹脂ペーストに高
い導電性が要求されている。
り、生産ライン高速化の要求から比較的低温でしかも短
時間で電子部品の接合を行うことが強く要望されてお
り、したがって短時間で硬化可能な導電性樹脂ペースト
の開発が求められている。またさらに接合された電子部
品が屋外で長時間、十分にその機能を発揮されるよう
に、良好な耐熱性、耐湿性、耐ヒートサイクル性を備
え、電気抵抗が低いことが要求されている。
ペーストは、接着性、耐熱性、耐湿性などは優れている
ものの、短時間硬化性に乏しく、高速生産性に対する対
応が十分にできなかった。特に接合に際して急激な加熱
を行うとき、得られた硬化物中にボイド(空隙)を生
じ、実装された電子部品に接合不良、短絡、断線または
部品の脱落などの不都合を生ずるので好ましくなかっ
た。
に鑑みてなされたものであって、電子部品の製造、例え
ば半導体チップおよびチップ部品などを基材に接合する
場合に、短時間で硬化し、かつボイドを生ずることがな
く、耐熱性、耐湿性、耐ヒートサイクル性、導電性およ
び接合強度の優れた硬化物を与えることのできる導電性
樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
め本発明は、導電性充填剤(a)と、希釈剤(b)と、
ならびにエポキシ樹脂(c1)、GPC(UV検出器:
254nm使用)によるポリスチレン換算重量平均分子
量が400〜2000のフェノールノボラック系硬化剤
(c2)、エポキシ樹脂用硬化促進剤(c3)からなる
バインダー(c)とからなり、前記バインダー(c)中
における(c1):(c2):(c3)の含有割合が重
量比で100:45〜65:0.3〜15であり、かつ
前記(a):(c)の含有割合が重量比で90〜55:
10〜45となるように構成される導電性樹脂組成物を
特徴とし、さらに導電性充填剤(a)と、希釈剤(b)
と、ならびにエポキシ樹脂(c1)、GPCによるポリ
スチレン換算平均分子量が400〜2000のフェノー
ルノボラック系硬化剤(c2)、ジシアンジアミド(c
4)、エポキシ樹脂にジアルキルアミン(アルキル基は
置換されていてもよい)を反応させて得られた付加化合
物の粉末表面を酸性物質で処理して得られた硬化促進剤
(c5)、イミダゾール系硬化促進剤(c6)、および
下記化学式2、
3、−NO2および−OCH3を、またR1およびR2
は、アルキル基、アリケニル基、アリール基、アラルキ
ル基を示し、R1とR2が結合して環を形成してもよ
い。]で示される尿素化合物(c7)からなるバインダ
ー(c)とからなり、前記バイダー(c)は(c1):
(c2):(c4):(c5):(c6):(c7)の
含有割合が重量比で100:45〜65:0.1〜1
0:0.1〜5:0.1〜5:0.1〜5であり、かつ
前記(a):(c)の含有割合が重量比で90〜55:
10〜45となるように構成される導電性樹脂組成物を
特徴とするものである。
る導電性充填剤は、ペースト中の他の成分と反応せず、
安定した熱伝導性、電気伝導性が確保されるものであれ
ば特に限定されない。例えばニッケル粉、金粉、銀粉、
銅粉などが挙げられるが、銀粉を用いるのが最も一般的
である。これらの金属粉は、ハロゲンイオン、アルカリ
金属イオンなどのイオン性不純物の含有が10ppm以
下であることが好ましい。粉末の粒径および形状は、粒
径が0.1〜20μmの鱗片状、および粒径が0.1〜
5μmの球状であることが好ましく、またはこれらの粉
末が適宜混合された状態であっても差支えない。勿論こ
れらの粉末は種類、比重、比表面積、形状などにより充
填量は自ずと変わってくるが、本発明の組成範囲内であ
れば問題はない。
は、エポキシ樹脂と相溶性があり、導電性樹脂ペースト
に希釈効果をもたらし硬化後には液体として存在しない
ものを使用することが好ましい。このような希釈剤のう
ち、硬化時に硬化剤と反応し得るものには、例えばエチ
レングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリ
コールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール
ジグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、
ブチルグリシジルエーテル、ブチルフェニルグリシジル
エーテル、カルボン酸グリシジルエステル、ダイマー酸
グリシジルエステル、フタル酸グリシジルエステルなど
がある。
せずに飛散するものには、例えばジエチレングリコール
モノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル、2,2,4−トリメチル−3−ヒドロキシジペ
ンタンイソブチレート、2,2,4−トリメチルペンタ
ン−1,3−イソブチレート、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテルアセテート、コハク酸ジメチル、グル
タミン酸ジメチルなどがある。
を調整するためのものであって必要最小限に止めるべき
である。添加量が多くなるに従ってアウトガス量が増加
し、また硬化後の耐熱性が低下してくる。添加量はバイ
ンダー成分の1〜40重量%の範囲が好ましく、これよ
り多くても少なくても作業性、硬化物の諸特性の低下を
きたすので望ましくない。
ポキシ樹脂は、1分子中に2個以上のエポキシ基を有す
るもの、例えばビスフェノールA、ビスフェノールA
D、ビスフェノールF、カテコール、レゾルシンなどの
多価フェノールとエピクロルヒドリンとを反応させて得
られたポリグリシジルエーテル、あるいはp−オキシ安
息香酸、β−オキシナフトエ酸のようなヒドロキシカル
ボン酸とエピクロルヒドリンとを反応させて得られたグ
リシジルエーテルエステル、あるいはフタル酸、テレフ
タル酸のようなポリカルボン酸から得られるポリグリシ
ジルエステル、さらにはノボラック型エポキシやエポキ
シ化ポリオレフィンなどが挙げられる。
系硬化剤としては、例えばフェノール類とアルデヒド類
との縮合反応による生成物が挙げられる。縮合反応に使
用されるフェノール類の具体例としては、フェノール、
o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、o
−エチルフェノール、m−エチルフェノール、p−エチ
ルフェノール、4−イソプロピルフェノール、4−t−
ブチルフェノール、2,3−キシレノール、3,4−キ
シレノール、3,5−キシレノール、2,3,5−トリ
メチルフェノール、1−ナフトール、2−ナフトールな
どの1価のフェノール類、レゾルシン、カテコール、ハ
イドロキノン、ビスフェノールA、フロログルシノー
ル、ピロガロールなどの多価フェノール類などが挙げら
れる。これらの化合物は単独で用いてもよく、また組み
合わせて用いてもよい。さらに縮合反応に使用されるア
ルデヒド類の具体例としては、ホルマリン、パラホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、テ
レフタールアルデヒド、グリオキサールなどが挙げられ
る。そしてこれらの化合物を用いた縮合反応は常法によ
り行うことができる。
化剤の分子量はGPC(UV検出器:254nm使用)
によるポリスチレン換算重量平均分子量で400〜20
00の範囲とするのが適当である。分子量が2000を
超えると、導電性樹脂ペーストの塗布性が低下するばか
りでなく硬化物が脆硬になり、チップの剥離や亀裂が発
生し易くなる。また分子量が400未満であると、接着
性や硬化物の耐熱性が低下するので好ましくない。
量の調整は、反応に与かるフェノール類化合物に対する
アルデヒド類やケトン類のモル比を調整することで容易
に行うことができる。前記ポリスチレン換算重量平均分
子量で400〜2000の範囲のフェノールノボラック
系硬化剤を合成するためには、例えばm−クレゾール−
ホルムアルデヒド樹脂硬化剤の場合、m−クレゾールに
対するアルデヒドのモル比を0.05〜0.65に設定
して縮合反応を行うことにより所定の分子量範囲のもの
を得ることができる。また縮合反応を行った後、残留モ
ノマーを除去することがより好ましい。
マイザーなどで粉砕し粉末化して本発明のフェノールノ
ボラック系硬化剤として使用される。その使用量はエポ
キシ樹脂100重量部に対し45〜65重量部とするこ
とが好ましい。この範囲を逸脱するときは硬化により得
られた硬化物における接着性、耐熱性、耐湿性などの諸
特性が低下する。
キシ樹脂のジアルキルアミン付加物は、例えば原料エポ
キシ化合物をエチルセロソルブ、ジオキサン、トルエン
などの溶剤に溶解しながら過剰のジアルキルアミンを混
合して加熱しながら反応させ、反応終了後、未反応アミ
ンおよび溶剤を除去することにより容易に得ることがで
きる。そしてさらにこの付加化合物を粉砕し、リン酸、
カプロン酸、ギ酸、乳酸、酢酸などの気体に曝すか、こ
れらの化合物の稀薄溶液中に分散させた後に乾燥させる
ことにより、前記付加化合物の表面を酸性物質で処理す
ることができる。
促進剤は、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−エチル
−4−メチルイミダゾール、2−フェニル−4,5−ジ
ヒドロキシメチルイミダゾール、2,4−ジアミノ−6
−{2−ドデシルイミダゾリル−(1)}エチル−s−
トリアジン、2,4−ジアミノ−6−{2−ドデシルイ
ミダゾリル−(1)}エチル−s−トリアジン−イソシ
アヌール酸付加物などが挙げられる。
化促進剤は、エポキシ樹脂100重量部に対して0.3
〜15重量部の範囲とするのがが適当である。0.3重
量部よりも少ないときは十分にエポキシ樹脂の硬化を促
進することができず、15重量部よりも多くしても硬化
促進性に変化はないばかりか、未反応の硬化促進剤が変
色分解し硬化物の特性をかえって劣化させるからであ
る。
る下記化学式3、
3、−NO2および−OCH3を、またR1およびR2
は、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキ
ル基を示し、R1とR2が結合して環を形成してもよ
い。]で示される尿素化合物は、下記化学式4、
N−ジメチル尿素、N′−4−クロロフェニル−N,N
−ジメチル尿素、N′−3,4−ジクロロフェニル−
N,N−ジメチル尿素、N′−3−メトキシフェニル−
N,N−ジメチル尿素、N′−3,4−ジメチルフェニ
ル−N,N−ジエチル尿素、N′−3−ニトロフェニル
−N,N−ジブチル尿素、N′−4−ブロモ−3−ニト
ロフェニル−N,N−ジメチル尿素などが挙げられる。
これらの尿素化合物は、化学当量的にエポキシ樹脂と過
不足なく反応できる量を使用すればよい。すなわちエポ
キシ樹脂100重量部に対して0.1〜5重量部とする
のが適当であり、これよりも多くても少なくても特性の
向上は認められない。
存安定性、硬化性、導電性に悪影響を及ぼさない範囲で
粘度調整剤、分散剤、沈降防止剤、着色剤などを含有さ
せることができる。
する。 [参考例] A.ノボラック系硬化剤試料の合成 (合成例1)m−クレゾール270g、1%シュウ酸5
0gをフラスコに入れ、100℃の油浴中で撹拌しなが
ら37%のホルマリン溶液60gを滴下し、その後2時
間さらに加熱撹拌した。その後、中和、洗浄、脱水を行
い、ノボラック樹脂(硬化剤A1)を得た。該ノボラッ
ク樹脂のGPC(UV検出器:254nm使用)による
ポリスチレン換算重量平均分子量は約310であった。
%シュウ酸50gをフラスコに入れ、100℃の油浴中
で撹拌しながら37%ホルマリン水溶液70gを滴下
し、その後2時間さらに加熱撹拌した。その後、中和、
洗浄、脱水を行い、ノボラック樹脂(硬化剤B1)を得
た。該ノボラック樹脂のGPCによるポリスチレン換算
重量平均分子量は約870であった。
−t−ブチルフェノール50g、トルエン250g、5
%シュウ酸30gをフラスコに入れ、110℃の油浴中
で撹拌しながら37%ホルマリン水溶液180gを滴下
し、その後10時間さらに加熱撹拌した。その後、中
和、洗浄、脱水、脱触媒を行いノボラック樹脂(硬化剤
A2)を得た。該ノボラック樹脂のGPCによるポリス
チレン換算重量平均分子量は約2800であった。
−t−ブチルフェノール50g、トルエン250g、5
%シュウ酸30gをフラスコに入れ、110℃の油浴中
で撹拌しながら37%ホルマリン水溶液115gを滴下
し、その後4時間さらに加熱撹拌した。その後、中和、
洗浄、脱水、脱触媒を行い、ノボラック樹脂(硬化剤B
2)を得た。このノボラック樹脂のGPCによるポリス
チレン換算重量平均分子量は約1700であった。
2,3−キシレノール50g、メチルイソブチルケトン
250g、5%シュウ酸30gをフラスコに入れ、90
℃の油浴中で撹拌しながら37%ホルマリン水溶液18
0gを滴下し、その後10時間さらに加熱撹拌した。そ
の後、中和、洗浄、脱水、脱触媒を行い、ノボラック樹
脂(硬化剤A3)を得た。該ノボラック樹脂のGPCに
よるポリスチレン換算重量平均分子量は約3400であ
った。
2,3−キシレノール50g、メチルイソブチルケトン
250g、5%シュウ酸30gをフラスコに入れ、90
℃の油浴中で撹拌しながら37%ホルマリン水溶液11
0gを滴下し、その後4時間さらに加熱撹拌した。その
後、中和、洗浄、脱水、脱触媒を行い、ノボラック樹脂
(硬化剤B3)を得た。該ノボラック樹脂のGPCによ
るポリスチレン換算重量平均分子量は約1100であっ
た。
グリシジルエーテル、エポキシ樹脂としてビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂(エポキシ当量:190)を用い、
合成例で合成された硬化剤と硬化促進剤を組み合わせ、
撹拌機および3本ロールを使用し混練を行って、表1、
表2および表3に示される導電性樹脂組成物(導電性樹
脂ペースト)の特性評価試料を作製した。表1は成分組
成が本発明の範囲内である本発明の実施例について、ま
た表2および表3は成分組成が本発明で要求される範囲
を逸脱した比較例1、2についてのものである。表中の
バインダーの数値は重量部である。
スト試料の諸特性を評価するために、以下に示す特性評
価試験を行ない、その結果を表1(実施例)、表2(比
較例1)および表3(比較例2)に併せて示した。ま
た、評価試験中、短時間硬化性、抵抗値、硬化物ボイ
ド、保存性の判定基準で示される記号(優)は使用に全
く問題のないもの、(良)は通常の使用に供することが
できるもの、(可)は使用にやや問題があるものの使用
可能なもの、不可は全く使用に供することのできないも
のを表す。
で使用した材料成分中、導電性充填剤は平均粒径2μm
の高純度銀粉末を使用し(ただし、実施例2のみは銀粉
末60重量部と平均粒径が同じ球状粉末20重量部との
混合粉末を使用した)、希釈剤としてはジエチレングリ
コールモノブチルエーテルを使用し、表中のペースト組
成物中に粘度が20〜30Pa・sになるようにして5
〜20重量%加えた。なおバインダー中のエポキシ樹脂
は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量:
190)である。また、表中のバインダーの項で示され
る硬化剤または硬化促進剤の略号はそれぞれ、「DCD
A」はジシアンジアミド、「2MA−DK」は2,4−
ジアミノ−6−{2−メチルイミダゾリル−(1)}エ
チル−s−トリアジン−イソシアヌール酸付加物、「C
−1」は特開昭58−83023号公報記載の参考例1
1に従ってエポキシ樹脂とジメチルアミンの付加反応物
をヨウ化メチルで表面処理して得られた硬化促進剤、
「c11Z−AZINE」は2,4−ジアミノ−6−
{2−ドデシルイミダゾリル−(1)}エチル−s−ト
リアジン、「DCMU」は3,4−ジクロロフェニル−
N,N−ジメチル尿素である。
(1.5mm角、厚み0.8mm)を搭載し、200℃
に40秒間保持して加熱硬化させ、25℃においてプッ
シュプルゲージを用いて水平方向にチップを押圧して、
剥離強度(N:ニュートン)を測定し、その平均値より
短時間硬化性を判定した。判定基準: 優 :55N以上。 良 :50N以上で55N未満。 可 :45N以上で50N未満。 不可:45N未満。
μmに塗布し、接着強度試験と同様の条件で加熱硬化さ
せた後、室温において定電圧電源を用いて面積抵抗値を
測定し、面積抵抗値とペースト厚みから比抵抗を求めそ
の良否を判断した。 判定基準: 優 :4.0(×10−4Ωcm)以下 良 :4.0より大で6.0以下 可 :6.0より大で8.0以下 不可:8.0より大
85%の条件で連続500時間の温度・湿度履歴を与え
た後、接着強度測定のときと同一条件でチップの水平方
向剥離試験を行い、剥離強度(N:ニュートン)を測定
した。
125℃に各10分間保持するヒートサイクルを500
回与えた後、接着強度測定のときと同一条件でチップの
水平方向剥離試験を行い、剥離強度(N:ニュートン)
を測定した。
導体チップ上面より透過軟X線装置にて観察し、硬化物
中のボイドの面積をデジタルプラニメーターにて測定
し、ペースト塗布面積全体に対するボイドの面積の10
0分比でボイド発生率を判定した。 判定基準: 優 :5%未満。 良 :5%以上で10%未満。 可 :10%以上で20%未満。 不可:20%以上。
密閉保管し、所定期間毎に取り出し、室温(25℃)で
粘度の測定を行い、粘度が初期値の2倍になるまでの期
間で判定した。 判定基準: 優 :6か月以上。 良 :4か月以上で6か月未満。 可 :3か月以上で4か月未満。 不可:3か月未満。
例として示された表1における本発明の成分組成範囲内
の組成を有する導電性樹脂組成物の試験結果は、電子部
品接合用ペーストとして十分にその効果を発揮すること
ができた。一方比較例として示された表2および表3に
示す本発明の導電性樹脂組成物とは異なる成分または組
成範囲を有する導電性樹脂組成物は、その評価試験結果
のいずれかが記号「不可」または接着強度値が低く、電
子部品接合用ペーストとして使用に供するには問題があ
った。
脂組成物ペーストは、電子部品の製造、例えば半導体チ
ップおよびチップ部品などを基材に接合する場合に、短
時間で、ボイドの発生なく硬化させることができその上
保存性も良好であり、かつ硬化物は耐熱性、耐湿性、耐
ヒートサイクル性、導電性に優れているので、従来この
用途に使用されてきた導電性接着材料に比べて一段と優
れた効果を有するものといえる。
Claims (2)
- 【請求項1】 導電性充填剤(a)と、希釈剤(b)
と、ならびにエポキシ樹脂(c1)、GPCによるポリ
スチレン換算重量平均分子量が400〜2000のフェ
ノールノボラック系硬化剤(c2)、エポキシ樹脂用硬
化促進剤(c3)からなるバインダー(c)とからな
り、前記バインダー(c)中における(c1):(c
2):(c3)の含有割合が重量比で100:45〜6
5:0.3〜15であり、かつ前記(a):(c)の含
有割合が重量比で90〜55:10〜45となるように
構成されることを特徴とする導電性樹脂組成物。 - 【請求項2】 導電性充填剤(a)と、希釈剤(b)
と、ならびにエポキシ樹脂(c1)、GPCによるポリ
スチレン換算平均分子量が400〜2000のフェノー
ルノボラック系硬化剤(c2)、ジシアンジアミド(c
4)、エポキシ樹脂にジアルキルアミン(アルキル基は
置換されていてもよい)を反応させて得られた付加化合
物の粉末表面を酸性物質で処理して得られた硬化促進剤
(c5)、イミダゾール系硬化促進剤(c6)、および
下記化学式1、 【化1】 [式中、XおよびYは、−H、−Cl、−Br、−CH
3、−NO2および−OCH3を、またR1およびR2
は、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキ
ル基を示し、R1とR2が結合して環を形成してもよ
い。]で示される尿素化合物(c7)からなるバインダ
ー(c)とからなり、前記バイダー(c)中における
(c1):(c2):(c4):(c5):(c6):
(c7)の含有割合が重量比で100:45〜65:
0.1〜10:0.1〜5:0.1〜5:0.1〜5で
あり、かつ前記(a):(c)の含有割合が重量比で9
0〜55:10〜45となるように構成されることを特
徴とする導電性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11225276A JP2001049086A (ja) | 1999-08-09 | 1999-08-09 | 導電性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11225276A JP2001049086A (ja) | 1999-08-09 | 1999-08-09 | 導電性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001049086A true JP2001049086A (ja) | 2001-02-20 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11225276A Pending JP2001049086A (ja) | 1999-08-09 | 1999-08-09 | 導電性樹脂組成物 |
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---|---|
JP (1) | JP2001049086A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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