JP2001048757A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2001048757A
JP2001048757A JP11256108A JP25610899A JP2001048757A JP 2001048757 A JP2001048757 A JP 2001048757A JP 11256108 A JP11256108 A JP 11256108A JP 25610899 A JP25610899 A JP 25610899A JP 2001048757 A JP2001048757 A JP 2001048757A
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hair
silane compound
structural formula
polysiloxane particles
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JP11256108A
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Masato Yoshioka
正人 吉岡
Hiroshi Shintani
博 新谷
Emi Segawa
江見 瀬川
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Seiwa Kasei Co Ltd
Original Assignee
Seiwa Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪に対する優れたセット性を有し、かつ、
高湿度下でもべとつきを生じず、しかも、毛髪に艶や潤
いを付与し、毛髪をなめらかにして毛髪の櫛通り性を改
善することができる整髪性に優れた毛髪化粧料を提供す
る。 【解決手段】 ケイ素原子に直結する水酸基を3個有す
るシリル化ペプチドの1種以上と、加水分解によってケ
イ素原子に直結する水酸基が2個以上生じるシラン化合
物の1種以上とを水溶液中で縮重合させた後、さらに加
水分解によってケイ素原子に直結する水酸基が1個生じ
るシラン化合物を付加させて得られたポリシロキサン粒
子を含有させて毛髪化粧料を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪セット剤、整
髪料、ヘアートリートメント剤などの整髪効果を有する
毛髪化粧料に関し、さらに詳しくは、毛髪に対する優れ
たセット力を有し、しかも毛髪に艷、潤いを付与し、か
つ毛髪をなめらかにして毛髪の櫛通り性を改善すること
ができる整髪性に優れた毛髪化粧料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、セットローション、ヘアスタ
イリング剤、整髪料には、毛髪に対するセット力を付与
するために、キサンタンガムなどのガム類、天然蛋白質
やその加水分解物などの天然高分子、ヒドロキシエチル
セルロースなどの半合成高分子などが配合されてきた
が、最近では、それらに代えて、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸エステ
ル、アクリル酸および/またはメタクリル酸とアクリル
酸アルキルエステルおよび/またはメタクリル酸アルキ
ルエステルとの共重合体などの合成高分子が配合される
ようになってきた。
【0003】しかしながら、天然高分子やセルロース系
の半合成高分子は、高湿度下ではべとつきを生じやす
く、かつセット力が失われやすいという欠点があり、一
方、合成高分子は、乾燥時にフレーキング(形成された
フィルムにひび割れを生じて鱗片状に剥離する現象)が
生じやすいという欠点があった。
【0004】そのため、合成高分子と蛋白加水分解物ま
たはその誘導体とを併用して、蛋白加水分解物またはそ
の誘導体の有する保湿作用により合成高分子のフレーキ
ングが生じやすいという欠点を解消しようとする試みも
なされているが、セット保持力、毛髪のはり・こし、
艶、光沢の付与作用という点で満足できる結果が得られ
ていない。
【0005】すなわち、蛋白加水分解物やその誘導体は
毛髪への収着性がよく、毛髪に保湿感を付与するが、一
般に合成高分子と蛋白質加水分解物やその誘導体を併用
すると、毛髪セット剤の粘度が低下しやすいため、蛋白
質加水分解物やその誘導体を保湿効果発現のために必要
な量を配合しにくいという問題があり、また、ペプチド
鎖が短い蛋白加水分解物やその誘導体ではセット保持力
が弱く、ペプチド鎖が長い場合は蛋白加水分解物やその
誘導体自体にセット力があるものの、高湿度下ではべと
つきやすくセット力が失われやすいという問題があっ
た。
【0006】また、合成高分子を用いた毛髪セット剤で
は、使用後、毛髪にはりを与えることができるものの、
毛髪に硬いごわついた感触を与え、自然な柔らかい感触
を与えるものが少ない。
【0007】そのため、セット力を付与する毛髪化粧料
には、蛋白質加水分解物またはその誘導体とシリコーン
オイル(有機シリコーン化合物)を併用して、毛髪をセ
ットすると同時に艶、光沢を付与することが試みられて
いるが、シリコーンオイルは、本来、疎水性(親油性)
物質であり、親水性のポリペプチドとは相溶しにくく、
保存安定性に欠け、化粧品としての商品価値が損なわれ
やすいという問題があり、さらに、化粧品に使用した場
合、先にシリコーンオイルと接触した部分にはポリペプ
チドが付着しにくく、その逆に、先にポリペプチドと接
触した部分にはシリコーンオイルが付着しにくいため、
両者の特性を充分に発揮させることができないという問
題があった。
【0008】そこで、本発明者らは、ペプチドのアミノ
基に、ケイ素原子をただ一つ含む官能基を共有結合させ
たシリル化ペプチドを配合した毛髪セット剤を開発し
(特開平9−52821号公報)、それらの問題の解決
を図ってきた。
【0009】しかしながら、この公報中で用いられてい
るシリル化ペプチドは、毛髪への収着性はよいが、一つ
のペプチド鎖に結合するシリル基が1〜数個と少ないた
め、伸展性やなめらかさ、艶や光沢の付与作用という点
ではシリコーンオイルより劣り、また、ペプチド部分の
ペプチド鎖が短いとセット力が弱く、ペプチド鎖が長い
とセット力はあるものの高湿度下でべとつきやすいとい
う蛋白加水分解物やその誘導体を配合した毛髪化粧料と
同様の問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、毛
髪に対する優れたセット性を有し、かつ、高湿度下でも
べとつきを生じず、しかも、毛髪に艶や潤いを付与し、
毛髪をなめらかにして毛髪の櫛通り性を改善することが
できる整髪性に優れた毛髪化粧料を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、ケイ素原子に直
結する水酸基を3個有するシリル化ペプチドの1種以上
と、加水分解によってケイ素原子に直結する水酸基が2
個以上生じるシラン化合物の1種以上とを水溶液中で縮
重合させた後、さらに加水分解によってケイ素原子に直
結する水酸基が1個生じるシラン化合物を付加させて得
られたポリシロキサン粒子を含有させて毛髪化粧料を構
成するときは、毛髪に使用した際に、上記ポリシロキサ
ン粒子を構成するシリル化ペプチドのペプチド部分が毛
髪への収着力を有しているため毛髪への収着性がよく、
毛髪にセット力を付与し、かつ高湿度下でもべとつか
ず、しかも、毛髪に艶、潤いを付与し、かつ毛髪をなめ
らかにして毛髪の櫛通り性を改善することができること
を見出し、本発明を完成するにいたった。
【0012】
【発明の実施の形態】上記ケイ素原子に直結する水酸基
を3個有するシリル化ペプチドとしては、その合成時か
らケイ素原子に直結する3個の水酸基を有し、下記一般
構造式(I)
【0013】
【化1】
【0014】〔式中、Rは側鎖の末端にアミノ基を有
する塩基性アミノ酸の末端アミノ基を除く側鎖の残基を
示し、RはR以外のアミノ酸側鎖を示し、Aは結合
手で−CH−、−(CH−および−(CH
OCHCH(OH)CH−よりなる群から選ばれ
る少なくとも1種の基を表し、mは0〜500、nは0
〜500、m+nは1〜500である(ただし、mおよ
びnはアミノ酸の数を示すのみで、アミノ酸配列の順序
を示すものではない)〕で表される状態で得られるもの
と、下記の一般構造式(II)
【0015】
【化2】
【0016】〔式中、R、R、A、mおよびnは前
記一般構造式(I)に同じであり、R〜Rはそれぞ
れ水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表し、R
〜Rは同一でもよく、それぞれ異なっていてもよ
い〕で表されるシラン化合物を加水分解して得られるも
のとがあり、上記一般構造式(I)および一般構造式
(II)で表されるシリル化ペプチドは、特開平8−5
9424号公報、特開平8−67608号公報、特開平
7−223921号公報、特開平7−228508号公
報などに開示の方法で水溶液中で容易に合成できる。
【0017】上記一般構造式(I)で表されるシリル化
ペプチドにおいて、Rは側鎖の末端にアミノ基を有す
る塩基性アミノ酸の末端アミノ基を除く側鎖の残基であ
るが、上記のような側鎖の末端にアミノ基を有する塩基
性アミノ酸としては、例えば、リシン、アルギニン、ヒ
ドロキシリシンなどが挙げられる。また、RはR
外のアミノ酸側鎖を示すが、そのようなアミノ酸として
は、例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、アラニ
ン、セリン、トレオニン、バリン、メチオニン、ロイシ
ン、イソロイシン、チロシン、フェニルアラニン、プロ
リン、ヒドロキシプロリンなどが挙げられる。
【0018】一般構造式(I)で表されるシリル化ペプ
チドにおいて、mは0〜500、好ましくは0より大き
く200以下(0<m≦200)、より好ましくは0よ
り大きく50以下(0<m≦50)、さらに好ましくは
0より大きく10以下(0<m≦10)であり、nは0
〜500、好ましくは0より大きく200以下(0<n
≦200)、より好ましくは1〜100、さらに好まし
くは2〜40であり、m+nは1〜500、好ましくは
1〜200、より好ましくは2〜100、さらに好まし
くは3〜50である。
【0019】すなわち、mが上記範囲より大きくなる
と、側鎖のアミノ基に結合するシリル官能基が増え、ペ
プチド本来の毛髪への収着作用が減少し、nが上記範囲
より大きくなると、ペプチド部分に対するシリル官能基
部分の割合が少なくなって、シリル官能基部分が有する
特性を充分に発揮することができなくなり、m+nが上
記範囲より大きくなると、ペプチドとしての毛髪への収
着性や浸透性が低分子量のペプチドに比べて減少する上
に、保存中に凝集しやすくなり、保存安定性が低下す
る。なお、上記のm、nやm+nは、理論的には整数で
あるが、ペプチド部分が後述するような加水分解ペプチ
ドである場合は、該加水分解ペプチドが分子量の異なる
ものの混合物として得られるため、測定値は平均値にな
る。
【0020】上記一般構造式(I)で表されるシリル化
ペプチドに使用されるペプチド類にはアミノ酸、ペプチ
ドなどが含まれ、アミノ酸としては、例えば、アラニ
ン、グリシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロ
リン、フェニルアラニン、チロシン、セリン、トレオニ
ン、メチオニン、アルギニン、ヒスチジン、リシン、ア
スパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン
酸、シスチン、システイン、システイン酸、トリプトフ
ァン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリシン、O−ホ
スホセリン、シトルリンなどが挙げられる。
【0021】上記ペプチドとしては、天然ペプチド、合
成ペプチド、タンパク質(蛋白質)を酸、アルカリ、酵
素またはそれらの併用で部分加水分解して得られる加水
分解ペプチドなどが挙げられる。
【0022】天然ペプチドとしては、例えば、グルタチ
オン、バシトラシンA、インシュリン、グルカゴン、オ
キシトシン、バソプレシンなどが挙げられ、合成ペプチ
ドとしては、例えば、ポリグリシン、ポリリシン、ポリ
グルタミン酸、ポリセリンなどが挙げられる。
【0023】加水分解ペプチドとしては、例えば、コラ
ーゲン(その変成物であるゼラチンも含む)、ケラチ
ン、絹フィブロイン(シルク)、セリシン、カゼイン、
コンキオリン、エラスチン、鶏、あひるなどの卵の卵黄
タンパク(蛋白)、卵白タンパク、大豆タンパク、小麦
タンパク、トウモロコシタンパク、米(米糠)タンパ
ク、ジャガイモタンパクなどの動植物由来のタンパク、
あるいは、サッカロミセス属、カンディダ属、エンドミ
コプシス属の酵母菌や、いわゆるビール酵母、清酒酵母
といわれる酵母菌より分離した酵母タンパク、キノコ類
(担子菌)より抽出したタンパク、クロレラより分離し
たタンパクなどの微生物由来のタンパクを酸、アルカ
リ、酵素またはそれらの併用で部分的に加水分解して得
られるペプチドが挙げられる。
【0024】本発明の毛髪化粧料に含有させるポリシロ
キサン粒子は、上記一般構造式(I)で表されるシリル
化ペプチドに、加水分解によってケイ素原子に直結する
水酸基が2個以上生じるシラン化合物を縮重合させるこ
とによって得られるが、このように加水分解によってケ
イ素原子に直結する水酸基が2個以上生じるシラン化合
物としては、例えば、下記の一般構造式(III) RpSiX(4−p) (III) 〔式中、pは0から2の整数で、Rは炭素原子がケイ
素原子に直接結合する有機基であり、p個のRは同じ
でもよく、異なっていてもよい。(4−p)個のXは水
酸基、アルコキシ基およびハロゲン基よりなる群から選
ばれる少なくとも1種の基である〕で表されるシラン化
合物が挙げられ、このシラン化合物は加水分解によって
下記の一般構造式(IV) RpSi(OH)qY(4−q−p) (IV) 〔式中、pは0から2の整数で、qは2から4の整数、
p+q≦4で、Rは炭素原子がケイ素原子に直接結合
する有機基であり、p個のRは同じでもよく、異なっ
ていてもよい。(4−q−p)個のYはアルコキシ基、
水素原子およびシロキシ基よりなる群から選ばれる少な
くとも1種の基である〕で表されるシラン化合物にな
る。なお、上記一般構造式(III)および(IV)に
おけるp、(4−p)、q、(4−q−p)は下付け文
字である。
【0025】このような一般構造式(III)で表され
るシラン化合物の具体例としては、例えば、テトラメト
キシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルジメト
キシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリ
メトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ヘキシ
ルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリメトキシシラン、3−メタクロキシプロピルト
リメトキシシラン、3−メタクロキシプロピルメチルジ
メトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチ
ル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3
−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−
3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプ
ロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルメチル
ジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、3−グリコシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、3−グリコシドキシプロピルメチルジメトキシシ
ラン、ジメチルオクタデシル 〔3−(トリメトキシシ
リル)プロピル〕アンモニウムクロライド、3−(トリ
メトキシシリル)プロピルポリオキシエチレン(10)
エーテル、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、メチルジエトキシシラン、ジメチルジエトキシ
シラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエ
トキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−メタク
ロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクロキシ
プロピルメチルジエトキシシラン、N−(2−アミノエ
チル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジエ
トキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、3−クロ
ロプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリコシドキ
シプロピルメチルジエトキシシラン、3−イソシアネー
トプロピルトリエトキシシラン、メチルジクロロシラ
ン、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラ
ン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロシ
ラン、ビニルトリクロロシラン、3−クロロプロピルメ
チルジクロロシランなど、および、N−(2−アミノエ
チル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロ
ロプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、3−グリコシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、3−グリコシドキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、3−メタクロキシプロピルトリ
エトキシシラン、3−メタクロキシプロピルメチルジエ
トキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチ
ル)−3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3
−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−クロロプロ
ピルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジ
エトキシシラン、3−グリコシドキシプロピルメチルジ
エトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエト
キシシランなどのシランカップリング剤に、蛋白質、ア
ルキル基、ポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシプ
ロピレンエーテル、アクリル系ポリマー、ポリエステ
ル、樹脂酸、染料、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、ア
ルキルアンモニウム、芳香環などを結合させたものなど
が挙げられる。
【0026】つぎに、ケイ素原子に直結する水酸基を3
個有するシリル化ペプチドの1種以上と、加水分解によ
ってケイ素原子に直結する水酸基が2個以上生じるシラ
ン化合物の1種以上との縮重合反応について説明する
が、その説明にあたり、上記ケイ素原子に直結する水酸
基を3個有するシリル化ペプチドとしては一般構造式
(I)で表されるシリル化ペプチドまたは一般構造式
(II)で表されるシリル化ペプチドを代表させて説明
し、加水分解によってケイ素原子に直結する水酸基が2
個以上生じるシラン化合物としては一般構造式(II
I)で表されるシラン化合物を代表させて説明する。
【0027】上記一般構造式(I)で表されるシリル化
ペプチドと一般構造式(III)で表されるシラン化合
物との反応は、例えば、まず、上記一般構造式(I)で
表されるシリル化ペプチドの水溶液を塩酸や硫酸で酸性
側に調整するか、水酸化ナトリウム水溶液や水酸化カリ
ウム水溶液で塩基性側に調整し、その中に一般構造式
(III)で表されるシラン化合物を滴下することによ
り、上記シラン化合物のアルコキシ基やハロゲン基など
が加水分解してケイ素原子に直結する水酸基を少なくと
も2個有する一般構造式(IV)で表されるシラン化合
物になり、その後、中和することによって、一般構造式
(I)で表されるシリル化ペプチドの水酸基と一般構造
式(IV)で表されるシラン化合物の水酸基とが縮重合
して共重合組成物が得られる。上記のように、一般構造
式(III)で表されるシラン化合物から一般構造式
(IV)で表されるシラン化合物への加水分解は、一般
構造式(I)で表されるシリル化ペプチドとの縮重合時
に行われるので、上記一般構造式(III)で表される
シラン化合物の加水分解を上記縮重合系とは別の系で行
う必要はない。
【0028】また、一般構造式(II)で表されるシリ
ル化ペプチドは、前記のように、加水分解によって一般
構造式(I)で表されるシリル化ペプチドになるもので
あるが、反応に際しては、この一般構造式(II)で表
されるシリル化ペプチドを用いる場合は、一般構造式
(II)で表されるシリル化ペプチドの水溶液を塩酸や
硫酸で酸性側に調整するか、水酸化ナトリウム水溶液や
水酸化カリウム水溶液で塩基性側に調整すると、シリル
基に結合するアルコキシ基やハロゲン基が加水分解を起
こして水酸基になり、一般構造式(I)で表されるシリ
ル化ペプチドになるので、その後は上記と同様にその中
に上記一般構造式(III)で表されるシラン化合物を
滴下することにより、上記一般構造式(III)で表さ
れるシラン化合物のアルコキシ基やハロゲン基などが加
水分解して一般構造式(IV)で表されるシラン化合物
になり、その後、中和することによって、シリル化ペプ
チドの水酸基と一般構造式(IV)で表されるシラン化
合物の水酸基とが縮重合して共重合組成物が得られる。
上記のように、一般構造式(II)で表されるシリル化
ペプチドを用いる場合も、その加水分解は酸性側に調整
するか、または塩基性側に調整することによって行うこ
とができるので、一般構造式(II)で表されるシリル
化ペプチドから一般構造式(I)で表されるシリル化ペ
プチドへの加水分解も、上記のシリル化ペプチドと一般
構造式(III)で表されるシラン化合物とを縮重合さ
せるときの反応系と同じ系で行うことができ、別の系で
行う必要はない。
【0029】加水分解反応は、一般にpH2〜3で良好
に進行するが、一般構造式(I)で表されるシリル化ペ
プチドによっては酸性側で不溶物が生じやすいものがあ
り、その際にはpH10〜11で行うのが好ましい。一
般構造式(III)で表されるシラン化合物としてアル
コキシシラン化合物を用いるときはpH調整は該シラン
化合物の滴下前のみでよいが、一般構造式(III)で
表されるシラン化合物としてハロゲン化シラン化合物や
カルボキシシラン化合物を用いて塩基性側で反応する場
合は反応中にpHが下がるので、水酸化ナトリウム水溶
液や水酸化カリウム水溶液などを添加してpHを10〜
11に保つ必要がある。また、一般構造式(III)で
表されるシラン化合物としてアミノシラン化合物を用い
て酸性側で反応する場合は反応中にpHが上がるので、
希塩酸や希硫酸などを添加してpHを2〜3に保つ必要
がある。
【0030】反応温度は低すぎると反応が進行しにく
く、高すぎると上記一般構造式(III)で表されるシ
リル化合物のアルコキシ基やハロゲン基が急激に加水分
解するので、30〜60℃が好ましい。また、反応時間
は、反応量によっても異なるが、上記一般構造式(II
I)で表されるシラン化合物を30分〜2時間かけて滴
下し、その後1〜6時間攪拌を続けるのが好ましい。
【0031】加水分解反応の終了時点では、反応溶液が
酸性または塩基性のため一般構造式(I)で表されるシ
リル化ペプチドや一般構造式(III)で表されるシラ
ン化合物は解離しているので、反応溶液が酸性側の場合
は水酸化ナトリウム水溶液や水酸化カリウム水溶液など
のアルカリ水溶液を添加し、反応溶液が塩基性側の場合
は希塩酸や希硫酸などの酸水溶液を添加し攪拌して溶液
を中和する。この中和によって縮重合が進み目的とする
ポリシロキサン粒子が得られるが、中和後の攪拌は2〜
10時間程度が好ましい。
【0032】ケイ素原子に直結する水酸基を3個有する
シリル化ペプチドと加水分解によってケイ素原子に直結
する水酸基が2個以上生じるシラン化合物の1種以上と
を縮重合させる際の反応割合は(ケイ素原子に直結する
水酸基を3個有するシリル化ペプチドを2種以上および
加水分解によってケイ素原子に直結する水酸基が2個以
上生じるシラン化合物を2種以上用いる場合はそれぞれ
その合計量)、モル比で、ケイ素原子に直結する水酸基
を3個有するシリル化ペプチド:加水分解によってケイ
素原子に直結する水酸基が2個以上生じるシラン化合物
=1:20以上が好ましく、1:30以上1:200以
下で縮重合させるのがより好ましい。
【0033】これは、ケイ素原子に直結する水酸基を3
個有するシリル化ペプチドと加水分解によってケイ素原
子に直結する水酸基が2個以上生じるシラン化合物の反
応割合がこの範囲以下であると、生成したポリシロキサ
ン粒子を毛髪化粧料に配合した時に乳化性が悪くて化粧
料中で沈殿しやすく、かつポリシロキサン中に占めるペ
プチドの割合が多いため、毛髪に多量に適用した際にべ
たつきが生じるおそれがあるためである。また、ケイ素
原子に直結する水酸基を3個有するシリル化ペプチドと
加水分解によってケイ素原子に直結する水酸基が2個以
上生じるシラン化合物の反応割合がこの範囲以上になる
と、生成したポリシロキサン粒子はペプチドの性質が弱
くなってシリコーンの性質が強くなり、毛髪化粧料に含
有させて毛髪に適用した際に毛髪への収着性が悪く、毛
髪にセット力、艷、保湿性などを付与する効果が低下す
るおそれがあるからである。
【0034】上記のように製造したポリシロキサン粒子
は、シリル基に水酸基が残っているため、ポリシロキサ
ン粒子同士が凝集して分散液中で沈降するおそれがあ
り、ポリシロキサン粒子の凝集防止のため、さらに加水
分解によって水酸基が1個生じるシラン化合物を付加さ
せる。
【0035】加水分解によって水酸基が1個生じるシラ
ン化合物としては、例えば、下記の一般構造式(V) R SiZ (V) 〔式中、3個のRは炭素原子がケイ素原子に直接結合
する有機基であり、3個のRは同じでもよく、異なっ
ていてもよい。Zは水酸基、アルコキシ基およびハロゲ
ン基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基であ
る〕で表されるシラン化合物が挙げられ、このシラン化
合物は加水分解によって下記の一般構造式(VI) R Si(OH) (VI) 〔式中、3個のRは炭素原子がケイ素原子に直接結合
する有機基であり、3個のRは同じでもよく、異なっ
ていてもよい〕で表されるシラン化合物になる。
【0036】このように加水分解によってケイ素原子に
直結する水酸基が1個生じる一般構造式(V)で表され
るシラン化合物としては、例えば、ジメチルビニルクロ
ロシラン、n−ブチルジメチルクロロシラン、tert
−ブチルジメチルクロロシラン、tert−ブチルジフ
ェニルクロロシラン、オクタデシルジメチルクロロシラ
ン、メチルジフェニルクロロシラン、トリ−n−ブチル
クロロシラン、トリエチルクロロシラン、トリメチルク
ロロシラン、トリ−n−プロピルクロロシラン、トリフ
ェニルクロロシラン、トリメチルシリルアイオダイド、
ジメチルエトキシシラン、ジメチルビニルエトキシシラ
ン、ジメチルビニルメトキシシラン、トリメチルエトキ
シシラン、トリメチルメトキシシラン、トリフェニルエ
トキシシランなどが挙げられる。
【0037】また、上記以外にも、ヘキサメチルジシラ
ザンやヘキサメチルジシロキサンのようなケイ素原子を
2個有するシリル化合物も、加水分解によってケイ素原
子に直結する水酸基が1個生じるので使用することがで
きる。
【0038】このようなシラン化合物は一般構造式
(V)から明らかなように、ケイ素原子に直結する反応
基が一つであるため、それを加水分解して得られる一般
構造式(VI)で表されるシラン化合物は、ポリシロキ
サン粒子中に存在する水酸基と反応して、ポリシロキサ
ン粒子中の水酸基を減少させ、ポリシロキサン粒子同士
が凝集するのを防止する。すなわち、この一般構造式
(V)で表されるシラン化合物を加水分解して得られる
一般構造式(VI)で表されるシラン化合物を反応させ
ることによって、保存安定性のよいポリシロキサン粒子
にすることができる。
【0039】ただ、上記一般構造式(V)で表されるシ
ラン化合物において、加水分解によって水酸基を生じる
官能基がハロゲン基のシラン化合物は加水分解性がよい
ので、上記一般構造式(I)と上記一般構造式(II
I)の縮重合によって得られたポリシロキサン粒子の水
溶液中に上記一般構造式(V)で表されるシラン化合物
を直接滴下することによって反応は進行するが、上記一
般構造式(V)で表されるシラン化合物で加水分解によ
って水酸基を生じる官能基がアルコキシ基のものや、ヘ
キサメチルジシロキサンなどのケイ素原子が2個のシラ
ン化合物では、あらかじめpH2〜3の水溶液中で加水
分解して一般構造式(VI)で表されるシラン化合物と
し、その後、上記一般構造式(I)と上記一般構造式
(III)の縮重合によって得られたポリシロキサン粒
子の水溶液中に滴下する必要がある。
【0040】上記一般構造式(I)と上記一般構造式
(III)の縮重合によって得られたポリシロキサン粒
子と上記一般構造式(V)で表されるシラン化合物との
反応温度は30〜60℃が好ましい。また、反応時間
は、反応量によっても異なるが、一般構造式(V)で表
されるシラン化合物の滴下に30分〜2時間、その後の
攪拌に1〜6時間程度が好ましい。
【0041】攪拌終了後、反応溶液を水酸化ナトリウム
水溶液や水酸化カリウム水溶液などのアルカリ水溶液で
中和し、さらに2〜10時間程度攪拌を続けて反応を完
結させることによって、凝集防止処理されたポリシロキ
サン粒子が得られ毛髪化粧料に供される。
【0042】本発明の毛髪化粧料は、従来の毛髪セット
剤、整髪料、ヘアートリートメント剤などに上記ポリシ
ロキサン粒子を配合することによって構成されるが、ポ
リシロキサン粒子の毛髪化粧料中での含有量(毛髪化粧
料への配合量)は、0.1〜20重量%が好ましく、特
に1〜10重量%が好ましい。これは、ポリシロキサン
粒子の含有量が上記範囲より少ない場合は、毛髪に付着
するポリシロキサン粒子の量が少ないため、充分な毛髪
セット力が得られない上に毛髪に艶や潤いを付与できな
いおそれがあり、また、ポリシロキサン粒子の含有量が
上記範囲より多くなっても含有量の増加に見合う毛髪へ
のセット力、艶や潤いの付与効果が見られないだけでな
く、毛髪化粧料中でのポリシロキサン粒子の分散性が悪
くなって毛髪化粧料の商品的価値を低下させるおそれが
あるからである。そして、毛髪化粧料中へ含有させるに
あたって、上記ポリシロキサン粒子は単独で用いてもよ
いし、また、2種以上を併用してもよい。
【0043】本発明の毛髪化粧料は、上記のように従来
の各種毛髪化粧料にポリシロキサン粒子を配合すること
によって構成されるが、本発明の効果を損なわない範囲
で適宜他の成分を添加することができる。
【0044】そのような成分としては、例えば、ポリオ
キシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル
(7EO)(なお、EOはエチレンオキサイドで、EO
の前の数値はエチレンオキサイドの付加モル数を示
す)、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチ
レンオレイン酸グリセリル、ポリオキシエチレンステア
リルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポ
リオキシエチレンセチルステアリルジエーテル、ポリオ
キシエチレンソルビトールラノリン(40EO)、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエ
ーテル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチ
レンラノリンアルコール、ポリオキシプロピレンステア
リルエーテル、アルキルグリコシド、アルキルポリグリ
コシドなどのノニオン性界面活性剤、塩化ステアリルト
リメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニ
ウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩
化ステアリルビス(ジエチレングリコール)ヒドロキシ
エチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニ
ウム、臭化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ト
リ〔ポリオキシエチレン(5EO)〕ステアリルアンモ
ニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウ
ム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、ヨウ化セチ
ルトリメチルアンモニウム、塩化オレイルベンジルジメ
チルアンモニウム、塩化オレイルビス〔ポリオキシエチ
レン(15EO)〕メチルアンモニウム、塩化ポリオキ
シプロピレンメチルジエチルアンモニウム、塩化ミンク
油アルキルアミドプロピルジメチルヒドロキシエチルア
ンモニウム、塩化γ−グルコンアミドプロピルジメチル
ヒドロキシアンモニウム、アルキルピリジニウム塩など
の陽イオン性界面活性剤、イソステアリン酸ジエタノー
ルアミド、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、オレ
イン酸ジエタノールアミド、牛脂脂肪酸モノエタノール
アミド、硬化牛脂脂肪酸ジエタノールアミド、ステアリ
ン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノール
アミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ヤシ油アル
キルエタノールアミド、ヤシ油アルキルジエタノールア
ミド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、ラウリン酸
エタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラ
ノリン脂肪酸ジエタノールアミドなどの増粘剤、ワック
ス、パラフィン、脂肪酸エステル、グリセライド、動植
物油などの油脂類、動植物抽出物、コラーゲン、ケラチ
ン、フィブロイン、セリシン、カゼイン、大豆、小麦、
トウモロコシ、イモ類、米(米糠)、酵母、キノコ類な
どの動植物および微生物由来のタンパク質の加水分解ペ
プチドやそのペプチドエステル誘導体、動植物および微
生物由来のタンパク質の加水分解ペプチドのN−第4級
アンモニウム誘導体類でトリメチルアンモニオ−2−ヒ
ドロキシプロピル誘導体、トリエチルアンモニオ−2−
ヒドロキシプロピル誘導体、ジエチルメチルアンモニオ
−2−ヒドロキシプロピル誘導体、ラウリルジメチルア
ンモニオ−2−ヒドロキシプロピル誘導体、ヤシ油アル
キルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル誘導
体、ステアリルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプ
ロピル誘導体などのアルキル鎖が1〜22の第4級アン
モニウム誘導体、ポリサッカライドまたはその誘導体、
カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、両性ポリマ
ー、非イオン性ポリマーなどのポリマー類、プロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレング
リコール、グリセリン、ポリグリセリン、ポリエチレン
グリコールなどの湿潤剤、エタノール、メタノール、プ
ロパノール、イソプロパノールなどの低級アルコール
類、セタノール、ステアリルアルコール、イソステアリ
ルアルコール、イソセチルアルコール、オレイルアルコ
ール、ベヘニルアルコールなどの高級アルコール類、ラ
ウリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジ
エチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミ
ノプロピルアミド、イソステアリン酸ジメチルアミノプ
ロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミ
ドなどの第3級アミドアミン化合物、L−アスパラギン
酸、L−アスパラギン酸ナトリウム、DL−アラニン、
L−アルギニン、グリシン、L−グルタミン酸、L−シ
ステイン、L−スレオニンなどのアミノ酸、などを挙げ
ることができる。
【0045】また、鎖状または環状のメチルポリシロキ
サン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルポリシ
ロキサンポリエチレングリコール共重合体、ジメチルポ
リシロキサンポリプロピレン共重合体、アミノ変成シリ
コーンオイル、第4級アンモニウム変成シリコーンオイ
ルなどのシリコーンオイルをポリシロキサン粒子と併用
した場合、上記ポリシロキサン粒子がシリコーンオイル
と相溶性があることから、シリコーンオイルの毛髪化粧
料中での乳化安定性を増加させるので、シリコーンオイ
ルの作用が発揮されやすくなる。
【0046】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、ポリシロキサン
粒子がシリル化ペプチドのペプチド部分の作用で毛髪に
収着することにより毛髪への収着性が良く、毛髪に対し
て優れたセット力を有し、しかも毛髪に艷、潤いを付与
し、かつ毛髪をなめらかにして毛髪の櫛通り性を改善す
ることができる。
【0047】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに
限定されるものではない。なお、以下の実施例などにお
いて溶液や分散液の濃度を示す%は重量%である。ま
た、実施例に先立ち、実施例で使用するポリシロキサン
粒子の製造方法を参考例として示す。
【0048】参考例1 N−〔2−ヒドロキシ−3−(3’−トリヒドロキシシ
リル)プロポキシ〕プロピル加水分解コラーゲン、メチ
ルトリエトキシシランおよびフェニルトリエトキシシラ
ンの加水分解共重合であるポリシロキサン粒子の製造 1) 内径12cm、容量2リットルの丸底円筒形ガラ
ス製反応容器に、あらかじめ水89.9gとN−〔2−
ヒドロキシ−3−(3’−トリヒドロキシシリル)プロ
ポキシ〕プロピル加水分解コラーゲン(加水分解コラー
ゲンの分子量は数平均分子量で約2000)10.1g
と18%塩酸3.0gを入れ、そこへメチルトリエトキ
シシラン(信越シリコーン社製KBE−13)23.5
gおよびフェニルトリエトキシシラン(日本ユニーカー
社製A−137)7.3gを加えた後、50℃で4時間
攪拌した。その後、攪拌しながら20%水酸化ナトリウ
ム水溶液3.0gを滴下し、pHを7に調整して、N−
〔2−ヒドロキシ−3−(3’−トリヒドロキシシリ
ル)プロポキシ〕プロピル加水分解コラーゲン、メチル
トリエトキシシランおよびフェニルトリエトキシシラン
の加水分解共重合体を含んだ分散液を得た。
【0049】2)凝集防止処理 1)で得られた分散液を、室温、250rpmで攪拌し
ながらトリメチルクロロシラン(信越シリコーン社製K
A−31)1.2gを加えて直ちに20%水酸化ナトリ
ウム水溶液2.4gを滴下した。分散液の温度を徐々に
上げ還流させ、アルコールを含む蒸気を留去し、さらに
150rpmで攪拌しながら3時間加熱還流した。さら
に150rpmで攪拌しながら室温まで冷却し、濃度を
調整して固形分濃度35%のポリシロキサン粒子分散液
を120g得た。
【0050】参考例2 N−〔2−ヒドロキシ−3−(3’−トリヒドロキシシ
リル)プロポキシ〕プロピル加水分解シルク、メチルト
リエトキシシランおよびフェニルトリエトキシシランの
加水分解共重合であるポリシロキサン粒子の製造 1) 内径12cm、容量2リットルの丸底円筒形ガラ
ス製反応容器に、あらかじめ水90.0gとN−〔2−
ヒドロキシ−3−(3’−トリヒドロキシシリル)プロ
ポキシ〕プロピル加水分解シルク(加水分解シルクの分
子量は数平均分子量で約1000)10.0gと18%
塩酸3.0gを入れ、そこへメチルトリエトキシシラン
(信越シリコーン社製KBE−13)41.8gおよび
フェニルトリエトキシシラン(日本ユニカー社製A−1
37)12.9gを加えた後、50℃で5時間攪拌し
た。その後、攪拌しながら20%水酸化ナトリウム水溶
液3.0gを滴下し、pHを7に調整して、N−〔2−
ヒドロキシ−3−(3’−トリヒドロキシシリル)プロ
ポキシ〕プロピル加水分解シルク、メチルトリエトキシ
シランおよびフェニルトリエトキシシランの加水分解共
重合体を含んだ分散液を得た。
【0051】2)凝集防止処理 1)で得られた分散液を、室温、250rpmで攪拌し
ながらトリメチルクロロシラン(信越シリコーン社製K
A−31)1.7gを加えて直ちに20%水酸化ナトリ
ウム水溶液3.2gを滴下した。分散液の温度を徐々に
上げ還流させ、アルコールを含む蒸気を留去し、さらに
150rpmで攪拌しながら3時間加熱還流した。さら
に150rpmで攪拌しながら室温まで冷却し、濃度を
調整して固形分濃度35%のポリシロキサン粒子分散液
を142g得た。
【0052】参考例3 N−〔2−ヒドロキシ−3−(3’−トリヒドロキシシ
リル)プロポキシ〕プロピル加水分解コラーゲン、メチ
ルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシランの
加水分解共重合であるポリシロキサン粒子の製造 1) 内径12cm、容量2リットルの丸底円筒形ガラ
ス製反応容器に、あらかじめ水89.9gとN−〔2−
ヒドロキシ−3−(3’−トリヒドロキシシリル)プロ
ポキシ〕プロピル加水分解コラーゲン(加水分解コラー
ゲンの分子量は数平均分子量で約1500)10.1g
と18%塩酸1.2gを入れ、そこへメチルトリエトキ
シシラン(信越シリコーン社製KBE−13)30.1
g、フェニルトリエトキシシラン(日本ユニカー社製A
−137)9.3gを加えた後、50℃で4時間攪拌し
た。その後、攪拌しながら20%水酸化ナトリウム水溶
液1.1gを滴下し、pHを7に調整して、N−〔2−
ヒドロキシ−3−(3’−トリヒドロキシシリル)プロ
ポキシ〕プロピル加水分解コラーゲン、メチルトリエト
キシシラン、フェニルトリエトキシシランの加水分解共
重合体を含んだ分散液を得た。
【0053】2)凝集防止処理 1)で得られた分散液を、室温、250rpmで攪拌し
ながらトリメチルクロロシラン(信越シリコーン社製K
A−31)1.2gを加えた後、直ちに20%水酸化ナ
トリウム水溶液2.4gを滴下した。分散液の温度を徐
々に上げ還流させた。アルコールを含む蒸気を留去し、
さらに150rpmで攪拌しながら3時間加熱還流し
た。さらに150rpmで攪拌しながら室温まで冷却
し、濃度を調整して固形分濃度35%のポリシロキサン
粒子分散液を117g得た。
【0054】参考例4 N−〔2−ヒドロキシ−3−(3’−トリヒドロキシシ
リル)プロポキシ〕プロピル加水分解セリシン、メチル
トリエトキシシランの加水分解共重合であるポリシロキ
サン粒子の製造 1) 内径12cm、容量2リットルの丸底円筒形ガラ
ス製反応容器に、あらかじめ水92gとN−〔2−ヒド
ロキシ−3−(3’−トリヒドロキシシリル)プロポキ
シ〕プロピル加水分解セリシン(加水分解セリシンの分
子量は数平均分子量で約2000)10.5gと18%
塩酸2.4gを入れ、そこへメチルトリエトキシシラン
(信越シリコーン社製KBE−13)84.3gを加え
た後、55℃で4時間攪拌した。その後、攪拌しながら
20%水酸化ナトリウム水溶液2.2gを滴下し、pH
を7に調整して、N−〔2−ヒドロキシ−3−(3’−
トリヒドロキシシリル)プロポキシ〕プロピル加水分解
セリシンおよびメチルトリエトキシシランの加水分解共
重合体を含んだ分散液を得た。
【0055】3)凝集防止処理 2)で得られた分散液を、室温、250rpmで攪拌し
ながらトリメチルクロロシラン(信越シリコーン社製K
A−31)3.1gを加えさらに1時間攪拌した後、2
0%水酸化ナトリウム水溶液4.8gを滴下した。分散
液の温度を徐々に上げ還流させた。アルコールを含む蒸
気を留去し、さらに150rpmで攪拌しながら3時間
加熱還流した。さらに150rpmで攪拌しながら室温
まで冷却し、濃度を調整して固形分濃度25%のポリシ
ロキサン粒子分散液を315g得た。
【0056】実施例1および比較例1〔ウェーブブラッ
シング試験〕 参考例1で得られたポリシロキサン粒子をカールした毛
束に噴霧し、乾燥後ブラッシングして、ウェーブの伸び
(ウェーブ力)を調べた。
【0057】実施例1では参考例1で得られたポリシロ
キサン粒子を固形分として2%含有するエタノール溶液
を調製して毛髪処理液とし、比較例1では毛髪セット剤
に一般的に用いられる合成高分子のメタクロイルオキシ
エチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチル
カルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共
重合体液〔三菱化学(株)製、ユカフォーマSM(商品
名)〕を2%含むエタノール溶液を調製して毛髪処理液
とした。
【0058】試験では長さ25cmで重さ1gの毛束を
用い、直径12mmのカール用ロッドに均一に巻き付け
た。このロッドに巻き付けた毛束に、実施例1および比
較例1の毛髪処理液をそれぞれ0.2gずつ噴霧し、毛
束をロッドからはずし、ウェーブ後の毛束の長さを測定
した。その後それぞれの毛束を市販の毛髪用ブラシで、
毛根側から毛先側に向かってゆっくりと10回ブラッシ
ングした。ブラッシング後の毛束の長さを測定し、毛束
の長さの増加率を算出した。その結果を表1に示すが、
結果はそれぞれ3回の試験結果の平均値である。
【0059】
【表1】
【0060】表1に示すように、実施例1の毛髪処理液
で処理した毛束のブラッシング後の長さの増加率は、合
成高分子を用いた比較例1の毛髪処理剤で処理した毛束
に比べて50%以上低く、実施例1の毛髪処理液に含有
させたポリシロキサン粒子によるウェーブ力は、ブラッ
シングによっては低下しにくいことが明らかにされてい
た。これは、メタクロイルオキシエチルN,N−ジメチ
ルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・
メタクリル酸アルキルエステル共重合体液のような合成
高分子を用いた毛髪のセットでは、毛髪同士を接着させ
ることによって高いセット力を得ているのに対し、実施
例1のポリシロキサン粒子では毛髪一本一本にセット力
を付与することを表していて、比較例1のように合成高
分子を用いた場合にはセット後の櫛通しやブラッシング
によって毛髪のセット力が失われやすいが、実施例1で
使用したポリシロキサン粒子では、セット後に櫛通しや
ブラッシングを行った場合でもセット力が失われにくい
ことを表していた。
【0061】実施例2および比較例2〔ウェーブ耐湿試
験〕 参考例2で得られたポリシロキサン粒子をカールした毛
束に噴霧し、恒湿槽に保存して高湿度下でのウェーブの
伸びを調べた。
【0062】実施例2では参考例2で得られたポリシロ
キサン粒子を固形分として2%含有するエタノール溶液
を調製して毛髪処理液とし、比較例2では毛髪セット剤
に一般的に用いられる合成高分子のメタクロイルオキシ
エチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチル
カルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共
重合体液〔三菱化学(株)製、ユカフォーマSM(商品
名)〕を2%含むエタノール溶液を調製して毛髪処理液
とした。
【0063】試験では長さ25cmで重さ1gの毛束を
直径12mmのカール用ロッドに均一に巻き付け、この
ロッドに巻き付けた毛束に、実施例1および比較例1の
毛髪処理液をそれぞれ0.2gずつ噴霧した。毛束をロ
ッドからはずして毛束の長さを測定し、相対湿度72%
の恒湿槽中に毛束を毛先が下になるように吊して1時間
保存し、保存後の毛束の長さを測定した。それらの結果
を表2に示すが、結果はそれぞれ3回の試験結果の平均
値である。
【0064】
【表2】
【0065】表2に示すように、実施例2の毛髪処理液
で処理した毛束は、比較例2の毛髪処理剤で処理した毛
束に比べ、耐湿試験後の毛束の長さの増加率はやや低
く、実施例2で用いたポリシロキサン粒子による毛髪の
ウェーブ力は高湿度下でも比較例2で用いたメタクロイ
ルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N
−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエ
ステル共重合体液以上に保持されることが明らかであっ
た。これは、メタクロイルオキシエチルN,N−ジメチ
ルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・
メタクリル酸アルキルエステル共重合体液のような合成
高分子は水溶性のため、毛髪上に生じた被膜が高湿度下
では溶解して粘度を下げるのに対し、毛髪上に収着した
ポリシロキサン粒子は水不溶性のため湿度の影響を受け
にくく、毛髪のウェーブをよく保持するためと考えられ
る。
【0066】実施例3および比較例3〜4 表3に示す組成の3種類の毛髪セット剤を調製し、それ
ぞれの毛髪セット剤を洗浄した毛髪に使用して、処理後
の毛髪の艶、潤い、なめらかさおよび櫛通り性を調べ
た。
【0067】実施例3においては、参考例3で製造した
ポリシロキサン粒子を用い、比較例3では、ポリシロキ
サン粒子に代えて、加水分解コラーゲン(数平均分子量
2000)とポリ(オキシエチレン・オキシプロピレ
ン)メチルポリシロキサン共重合体〔東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン(株)製、SH3749(商品名)〕
を用い、比較例4では数平均分子量2000の加水分解
コラーゲンのみを用いている。
【0068】
【表3】
【0069】上記毛髪セット剤による処理に先立ち、長
さ18cmで重さ1gの毛束をあらかじめ2%ポリオキ
シエチレン(10EO)ノニルフェニルエーテル水溶液
で洗浄し、水でゆすいで室温で風乾した。これらの毛束
を直径12mmのロッドに巻き付け、そのロッドに巻き
付けた毛束をそれぞれ実施例3および比較例3〜4の毛
髪セット剤に30秒間浸漬し、ロッドからはずしてヘア
ドライヤーで乾燥した。乾燥後の毛髪の艶、潤い、なめ
らかさおよび櫛通り性を10人の女性パネラーに、最も
良いものを〔2点〕とし、2番目に良いものを〔1点〕
とし、悪いものを〔0点〕として評価させた。その結果
を表4に10人の平均値で示す。
【0070】
【表4】
【0071】表4に示すように、ポリシロキサン粒子を
含有させた実施例3の毛髪セット剤で処理した毛髪は、
加水分解コラーゲンとシリコーンの一種であるポリ(オ
キシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサ
ン共重合体を含有させた比較例3の毛髪セット剤で処理
した毛髪や加水分解コラーゲンのみを含有させた比較例
4の毛髪セット剤で処理した毛髪に比べて、毛髪の艶、
潤い、なめらかさ、櫛通り性のいずれにおいても評価値
が高く、ポリシロキサン粒子が毛髪に収着して、毛髪に
艷、潤い、なめらかさを付与し、櫛通り性を改善するこ
とが明らかであった。
【0072】実施例4および比較例5〜6 表5に示す組成の3種類のヘアリンスを調製し、それぞ
れのヘアリンスを、シャンプーで洗浄した毛髪に使用し
て、毛髪の艷、潤い、なめらかさ、櫛通り性およびまと
まりやすさ(整髪性)を評価した。
【0073】実施例4おいては、参考例4で製造したポ
リシロキサン粒子を用い、比較例5では数平均分子量1
000の加水分解ケラチンを用い、比較例6では数平均
分子量2000の加水分解コラーゲンを用いている。
【0074】
【表5】
【0075】上記ヘアリンスによる処理に先立ち、長さ
15cmで重さ1gの毛束を3本用意し、加水分解ペプ
チドやその誘導体を含まない市販のシャンプーで洗浄
し、お湯でゆすいだ。この洗浄後の毛束に対して、上記
実施例4および比較例5〜6のヘアリンスをそれぞれ2
gずつ用いて処理し、お湯でゆすいだ。このシャンプー
洗浄とリンス処理を5回繰り返した後、毛髪の艶、潤
い、しなやかさ、櫛通り性およびまとまりやすさを10
人の女性パネラーに実施例3と同様の評価基準で評価さ
せた。その結果を表6に平均値で示す。
【0076】
【表6】
【0077】表6に示すように、実施例4のヘアリンス
で処理した毛髪は、比較例5〜6のヘアリンスで処理し
た毛髪に比べて、毛髪の艷、潤い、なめらかさ、櫛通り
性、まとまりやすさのいずれにおいても評価値が高か
く、ポリシロキサン粒子を配合した実施例4のヘアリン
スは、加水分解ケラチンや加水分解コラーグンを配合し
た比較例5〜6のヘアリンスに比べて、毛髪をまとまり
やすくし、毛髪のコンディショニングを容易にし、毛髪
に艷や潤いを付与し、毛髪の櫛通り性を改善する作用が
優れていた。
【0078】実施例5および比較例7 参考例1で製造したポリシロキサン粒子を配合して下記
組成のヘアリキッドを調製し実施例5とした。なお、配
合量は重量部である。
【0079】 参考例1で製造したポリシロキサン粒子(25%) 6.0 アクリル酸アルキルエステル・メタクリル酸アルキ 1.0 ルエステル共重合体〔互応化学社製、プラスサイズ L−53P(商品名)〕(50%) ポリオキシプロピレンブチルエーテル(40PO) 20.0 エタノール 50.0 エデト酸二ナトリウム 0.1 香料 適量 滅菌イオン交換水 計100とする
【0080】また、上記とは別に、ポリシロキサン粒子
を配合せず、そのぶん、滅菌イオン交換水を増量し、他
の組成は実施例5と同一にしたヘアリキッドを調製し、
それを比較例7とした。
【0081】上記2種類のヘアリキッドについて、10
人の男性パネラーに、毎日一回、最初の5日間は、比較
例7のヘアリキッドで処理させ、次の5日間は実施例5
ヘアリキッドで処理させた。
【0082】処理の方法は、ヘアリキッドを1〜3g手
のひらに取り(量は頭髪量によって異なる)、手でヘア
リキッドを頭髪に擦り込むように塗布し、ヘアドライヤ
ーで乾燥することによって行った。
【0083】10日間の使用期間後(すなわち、実施例
5のヘアリキッドの5日間使用後)、毛髪のまとまりや
すさ、艶、潤い、櫛通り性および毛髪の手触り感が、比
較例7のヘアリキッドを使用していた時より良くなった
か、悪くなったか、あるいは変わらなかったかを回答さ
せた。その結果を表7に示す。
【0084】
【表7】
【0085】表7に示すように、ポリシロキサン粒子を
配合した実施例5のヘアリキッドの使用後は、その使用
前(比較例7を使用していたとき)に比べて、毛髪のま
とまりやすさ、艶、潤い、櫛通り性および手触り感が良
くなったと答えた人数が多く、ポリシロキサン粒子が毛
髪に収着して、毛髪にまとまりやすさ、艷、潤いを付与
し、櫛通り性、手触り感を向上させる作用を有すること
が明らかであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AC102 AC122 AC182 AC302 AC352 AC422 AC482 AC532 AD092 AD161 AD162 AD411 AD412 CC32 CC39 DD23 EE06 EE07 FF01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケイ素原子に直結する水酸基を3個有する
    シリル化ペプチドの1種以上と、加水分解によってケイ
    素原子に直結する水酸基が2個以上生じるシラン化合物
    の1種以上とを水溶液中で縮重合させた後、さらに加水
    分解によってケイ素原子に直結する水酸基が1個生じる
    シラン化合物を付加させて得られたポリシロキサン粒子
    を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】ポリシロキサン粒子の含有量が0.1〜4
    0重量%である請求項1記載の毛髪化粧料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1466582A1 (en) * 2003-04-11 2004-10-13 Seiwa Kasei Company, Limited Hair treatment composition comprising a silylated peptide-silane copolymer
JP2007217700A (ja) * 2007-03-15 2007-08-30 Kao Corp 増粘剤

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JP4704382B2 (ja) * 2007-03-15 2011-06-15 花王株式会社 増粘剤

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