JP2001048514A - 膨脹黒鉛の製造方法 - Google Patents
膨脹黒鉛の製造方法Info
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Abstract
及び揮発性有機化合物(VOCs)の吸着剤等として利
用できる膨脹黒鉛の製造方法を提供する。 【解決手段】 発煙硫酸または無水硫酸から発生された
SO3ガスに黒鉛を接触させてSO3−黒鉛層間化合物を
製造する。そのSO3−黒鉛層間化合物に過量に凝縮さ
れたSO3ガスを黒鉛層間化合物から脱着させる。SO3
−黒鉛層間化合物にエネルギーを与えて黒鉛を膨脹させ
る。従来技術に比べて、酸の使用量が低減し、廃棄物量
が低減される。さらに、膨張黒鉛内に残留する硫黄濃度
を低下できるため、膨張黒鉛を使用したガスケット、パ
ッキンシート製造時における金属の腐食が緩和される。
Description
に関し、詳しくは発煙硫酸及び無水硫酸から発生される
SO3ガスを利用した膨脹黒鉛の製造方法に関する。
アモンドと同様に炭素原子から形成されている。黒鉛
は、複数の炭素原子層からなる独特の積層構造を有し、
各炭素原子層はほぼ正六角形をなして配置された炭素原
子で構成されている。このような黒鉛を適当な酸化剤で
処理すれば、炭素原子層間にSO3 2-やNO3 -のような
化学種が導入(インターカレート)され、いわゆる層間
化合物(挿入化合物)が形成される。このような黒鉛の
層間化合物を速やかに加熱すると、層間に導入された化
学種がガス化する。すると、隣接する炭素原子層の間隙
が押し広げられ、その結果、黒鉛は数百倍ないし数千倍
に膨脹する。このように膨脹した黒鉛の結晶軸、特にc
軸の長さは一般の黒鉛のc軸の長さよりも、20倍ない
し250倍程度拡張される。
通りである。天然の又は熱分解して得た黒鉛を、硫酸と
硝酸、硫酸と過マンガン酸カルシウム、硫酸と過酸化水
素、硫酸と過塩素酸のような硫酸と酸化剤との混合物で
酸化処理する。酸化後、黒鉛を水で洗浄する。乾燥後、
速やかにかつ急激に黒鉛を加熱する。すると黒鉛は膨脹
し、膨脹黒鉛が得られる。例えば、特開昭59−350
78号に記載された膨脹黒鉛成形体の製造方法では、5
0%硫酸と60%過塩素酸とを重量比で100:5で混
合した混酸が使用される。その混酸に黒鉛を浸漬した
後、1000℃でその黒鉛を熱処理することで膨脹黒鉛
が製造される。
リウムとテトラハイドロピュランを使用した膨脹黒鉛の
製造方法が開示されている。米国特許第5,149,5
18号には、硫酸を基剤とした混酸を酸化剤として使用
した膨脹黒鉛の製造方法が開示されている。得られた膨
脹黒鉛はシート、油類吸着剤及び無機質繊維複合材料と
して利用される。米国特許第5,503,717号に
は、ZnCl2水溶液中における電気化学的手法によ
り、ZnCl2−黒鉛層間化合物を形成させ、その後、
その黒鉛を熱処理することにより、膨脹黒鉛を製造する
方法が開示されている。
基剤とする混酸を酸化剤として使用する場合、多量(黒
鉛の1.5倍以上)の濃い混酸原液中に、黒鉛粒子を長
時間にわたり浸漬しなければならなかった。そのため、
酸の使用量及び消耗量が非常に多く、多量の廃酸が生じ
てしまう。この廃酸は複数の酸や酸化剤を含む混合溶液
であるため、その廃酸処理には手間及び費用の面で困難
が伴う。従って、従来の膨脹黒鉛製造方法を商業的に利
用することは難しかった。また製造過程中に、環境汚染
の原因となるSO3及びSO2ガスが多量に発生する。ま
た、製造された膨脹黒鉛をパッキン、ガスケットシート
等として使用した場合に、膨脹黒鉛中にわずかに残留す
るSO3及びSO2により、膨脹黒鉛に接触した金属が腐
食することがある。アルカリ金属とハイドロピュランを
使用した膨脹黒鉛の製造方法や、ZnCl2を使用した
電気化学的な膨脹黒鉛の製造方法では、金属を腐食させ
るという問題はない。しかし、前者の方法では、高価な
アルカリ金属が必要であり、また、後者の製造方法で
は、2000〜5000A/m2の電流密度の電流が必要
であるため、製造に要するエネルギー費用が大きい。従
って、両製造方法には、膨脹黒鉛の製造コストがかさむ
という問題がある。
粒子を膨脹させるために発煙硫酸または無水硫酸のよう
な単一酸化剤を使用し、発煙硫酸あるいは無水硫酸から
発生するSO3ガスを黒鉛に乾式接触させることによっ
て、酸の使用量を最小化でき、硫酸の連続的な再使用に
より製造単価を減少させながら廃酸の量を最小化して環
境汚染問題を減らし、膨脹黒鉛内の残留硫黄の濃度を大
きく減少させて、油類吸着剤、ガスケット、パッキンシ
ート及び揮発性有機化合物(VOCs)吸着剤等として容
易に利用できる膨張黒鉛の新しい製造方法を提供するこ
とある。本発明の第2の目的は、膨脹黒鉛を含有するこ
とで、高い吸着力を有する油類吸着剤を提供することに
ある。
めに、本発明では、発煙硫酸または無水硫酸から発生さ
せたSO3ガスに黒鉛を接触させてSO3−黒鉛層間化合
物を形成する工程と、SO3−黒鉛層間化合物内に過量
に凝縮されたSO3ガスを、その層間化合物から脱着さ
せる工程と、前記SO3−黒鉛層間化合物にエネルギー
を加えて黒鉛を膨脹させる工程とを含む膨脹黒鉛の製造
方法を提供する。
発明は、発煙硫酸または無水硫酸から発生させたSO3
ガスに黒鉛を接触させてSO3−黒鉛層間化合物を形成
する工程と、前記SO3−黒鉛層間化合物から過量で凝
縮されたSO3ガスを脱着させる工程と、前記SO3−黒
鉛層間化合物にエネルギーを加えて黒鉛を膨脹させる工
程とを含む膨脹黒鉛の製造方法によって製造した膨脹黒
鉛を含有する油類吸着剤をさらに提供する。
に説明する。本発明では、発煙硫酸あるいは無水硫酸か
ら発生したSO3蒸気に粒状黒鉛を接触させることによ
り、黒鉛層内にSO3が導入され、SO3−黒鉛層間化合
物が形成される。そして、この層間化合物に熱やマイク
ロ波などのエネルギーを加えることにより、黒鉛を膨脹
させる。
を黒鉛層間に侵入するSO3原料として使用し、黒鉛粒
子の表面に残留したSO3を除去し、その後、黒鉛にエ
ネルギーを与えることにより、膨脹黒鉛が製造される。
また、膨脹過程で発生するSO3ガスを硫酸に吸収させ
て、再使用することにより、廃酸の量が低減される。さ
らに、本発明では単一の酸のみを使用するので、酸廃棄
物は中和によって、無毒化される。この中和反応後に生
成される単一の芒硝(Na2SO4)はリサイクルするこ
とができるため、本発明の製造方法は経済的かつ、環境
親和的である。
たは無水硫酸のような単一酸化剤の消費量は、従来技術
に比べて1/10〜1/100の量である。さらに、そ
の単一酸化剤は連続的に再使用可能であるため、廃酸量
は基本的に低減される。これらの点においても、本発明
の方法は、従来技術での難しい問題であった多量の混合
廃酸の処理を根源的に解決でき、経済的で環境親和的で
ある。
酸が入れられる反応器を常温で放置あるいは加熱して、
SO3ガスを発生させる。このときに使用される発煙硫
酸または無水硫酸の量は、発煙硫酸または無水硫酸の量
と黒鉛の量との重量比が100:20〜100:300
になるようにすることが望ましい。より一層望ましくは
これらの重量比は100:100〜100:200であ
る。
SO3ガスに望ましくは約10分ないし24時間接触さ
せることにより得られる。この接触時間は、常温常圧下
では長く、加圧下では短くなるので、特に制限されない
が、反復的な実験の結果、前記の範囲にすることが適切
であることが分かった。
発生したSO3蒸気と接触させて得られるSO3−黒鉛層
間化合物の粒子表面には過量のSO3が凝縮されている
が、このSO3を脱着させるために、空気あるいは窒素
ガスを吹き込んだり、水で洗浄したり、弱く加熱した
り、ソニケート(sonicator)用マイクロ波を照射する方
法などが遂行される。
0ないし20分間加熱して遂行される。また、ソニケー
ト用マイクロ波を照射する方法は周波数47KHz程度
のマイクロ波を140Wの出力で5ないし30分間照射
して遂行される。
ート用マイクロ波を照射する工程の後に、SO3−黒鉛
層間化合物を濾過する工程を含むことができる。また、
SO3をより一層確実に脱着するために、水で洗浄して
濾過した後に、SO3−黒鉛層間化合物を再度水に分散
させ、ソニケート用マイクロ波を照射し、濾過する工程
をさらに追加してもよい。
間化合物を水で洗浄し、濾過する工程をさらに含んでも
よい。また、この工程後に、SO3のより一層確実な脱
着のために、SO3−黒鉛層間化合物を水に分散させ、
ソニケート用マイクロ波を照射し、濾過する工程をさら
に追加してもよい。
SO3−黒鉛層間化合物の表面に凝縮された過量のSO3
を除去し、その後、濾過することによって、適正量のS
O3及びH2Oが層構造内に陷入された層間化合物が製造
される。
鉛層間化合物から脱着されたSO3ガスを濃い硫酸に吸
収させて回収し、これをまたSO3ガスの供給源として
再使用できる。
る工程は酸素(O2)流の下で約400ないし800℃の
温度範囲で約0.5ないし20分間熱処理することで遂
行されることが望ましい。エネルギーを加える工程は、
より一層望ましくは、約600ないし800℃の温度範
囲で約1分ないし10分間熱処理される。
て、約1ないし5GHzの周波数範囲のマイクロ波を約
300ないし700Wの出力で約0.5分ないし3分間
照射する方法がある。約2ないし5GHzの周波数範囲
のマイクロ波を約500ないし700Wの出力で約1分
ないし2分間照射することがより一層望ましい。
は、本発明のいくつかの好適な実施例についての以下の
説明から明確になるであろう。
発明をより一層詳細に説明する。本発明はこれらに制限
されることはない。尚、各実施例及び比較例で製造され
た膨脹黒鉛の密度及び膨脹黒鉛1g当たりの油類吸着量
を測定した。密度は、市販の燈油を使用して、密度測定
用の比重計(pycnometer)で測定した。膨脹黒鉛1g当た
りの油類吸着量は、膨脹黒鉛約1gを称量し、常温で燈
油の表面に浮かせて陥沈させ、10分間放置し、濾過し
て集めた後、秤量して求めた。さらに、膨脹黒鉛に残留
する硫黄の量も測定した。 (実施例1)発煙硫酸100gを反応器に入れて加熱し
て発生させたSO3ガスを、100gの天然黒鉛が入れ
られたコラムに1時間通過させることにより、天然黒鉛
の層間にSO3を吸収させ、SO3−黒鉛層間化合物を製
造した。SO3−黒鉛層間化合物が入っているコラムを
60℃で約15分間加熱して、層間化合物の表面から、
過量の、かつ凝縮されたSO3を分離し、分離したSO3
を硫酸が入っている本来の反応器に回収し、その中の硫
酸に吸収させた。SO3−黒鉛層間化合物を水で洗浄
し、濾過し、次にO2流の下で、600℃で10分間急
激に熱処理し、膨脹黒鉛を製造した。このように製造さ
れた膨脹黒鉛の密度、残留硫黄の量及び1g当たりの燈
油吸着量を測定した。その結果を表1に示す。 (実施例2)発煙硫酸100gを反応器に入れて加熱し
て発生させたSO3ガスを天然黒鉛100gの入ってい
るコラムに1時間通過させ、天然黒鉛の層間にSO3を
吸収させてSO3−黒鉛層間化合物を製造した。SO3−
黒鉛層間化合物が入っているコラムを60℃で約15分
間加熱し、層間化合物の表面から、過量の、かつ凝縮さ
れたSO3を分離し、分離したSO3を硫酸が入っている
本来の反応器に回収し、その中の硫酸に吸収させた。S
O3−黒鉛層間化合物を水で洗浄し、濾過した。その
後、SO3−黒鉛層間化合物を再度水に分散させてソニ
ケート用マイクロ波を20分間照射した。これを濾過
し、次にO2流の下で600℃で10分間急激に熱処理
し、膨脹黒鉛を製造した。このように製造された膨脹黒
鉛の密度と残留硫黄の量及び1g当たりの燈油吸着量を
測定した。その結果を表1に示す。 (実施例3)発煙硫酸100gを反応器に入れて加熱し
て発生させたSO3ガスを、50〜80メッシュの天然
粒状黒鉛200gが満たされ、かつ凝縮機が装着された
別の反応器に常圧で15時間吸収させ、SO3−黒鉛層
間化合物を製造した。SO3−黒鉛層間化合物の粒子表
面から、過量の、かつ凝縮されたSO3を、空気を吹き
込んで脱着させた。脱着されたSO3ガスは濃硫酸に吸
収させて回収した。SO3ガスが脱着されたSO3−黒鉛
層間化合物をO2流の下で、800℃で1分間急激に熱
処理して、膨脹黒鉛を製造した。このように製造された
膨脹黒鉛の密度、残留硫黄の量及び1g当たりの燈油吸
着量を測定した。その結果を表1に示す。 (実施例4)発煙硫酸100gを反応器に入れて加熱し
て発生させたSO3ガスを50〜80メッシュの天然粒
状黒鉛200gが満たされ、かつ凝縮機が装着された別
の反応器に常圧条件で15時間吸収させ、SO3−黒鉛
層間化合物を製造した。SO3−黒鉛層間化合物を水に
分散させて洗浄し、濾過した。得られた化合物をO2流
の下、800℃で1分間急激に熱処理し、膨脹黒鉛を製
造した。このように製造された膨脹黒鉛の密度、残留硫
黄の量及び1g当たり燈油吸着量を測定した。その結果
を表1に示す。 (実施例5)発煙硫酸100gを反応器に入れて加熱し
て発生させたSO3ガスを50〜80メッシュの天然の
粒状黒鉛200gが満たされ、かつ凝縮機が装着された
別の反応器に、常圧下で15時間吸収させてSO3−黒
鉛層間化合物を製造した。SO3−黒鉛層間化合物を水
に分散させてソニケータに入れ、周波数47KHzのマ
イクロ波を140Wの出力で約20分間照射し、濾過し
た。得られた化合物をO2流れの下、800℃で1分間
急激に熱処理して、膨脹黒鉛を製造した。このように製
造された膨脹黒鉛の密度、残留硫黄の量及び1g当たり
の燈油吸着量を測定した。その結果を表1に示す。 (実施例6)発煙硫酸100gを反応器に入れて加熱し
て発生させたSO3ガスを、50〜80メッシュの天然
の粒状黒鉛200gが満たされ、かつ凝縮機が装着され
た別の反応器に、常圧下で15時間吸収させて、SO3
−黒鉛層間化合物を製造した。SO3−黒鉛層間化合物
を水に分散させ、ソニケータに入れた後、周波数47K
Hzのマイクロ波を140Wの出力で約20分間照射
し、濾過した。得られた化合物に周波数2.45GHz
のマイクロ波を700Wの出力で1分間照射し、膨脹黒
鉛を製造した。このように製造された膨脹黒鉛の密度、
残留硫黄の量及び1g当たりの燈油吸着量を測定した。
その結果を表1に示す。 (実施例7)硬質ガラスからなる2個の反応器をバルブ
で連結してこれらのうち一つの反応器には発煙硫酸10
0gを、他の反応器には50〜80メッシュの天然の粒
状黒鉛200gを各々満たして密封した。反応器間の連
結バルブを開放し、発煙硫酸を加熱し、100℃で5時
間にわたってこの蒸気圧条件を維持した。5時間後、加
熱を中断して連結バルブを閉鎖した。こうしてSO3−
黒鉛層間化合物を製造した。得られたSO3−黒鉛層間
化合物に空気を吹き込んで、その表面に過量で凝縮され
たSO3を脱着させた。脱着されたSO3は濃硫酸に吸収
させて回収した。得られたSO3−黒鉛層間化合物をO2
流の下、800℃で1分間急激に熱処理し、膨脹黒鉛を
製造した。このように製造された膨脹黒鉛の密度、残留
硫黄の量及び1g当たりの燈油吸着量を測定した。その
結果を表1に示す。 (実施例8)硬質ガラスからなる2個の反応器をバルブ
で連結してこれらのうち一つの反応器には発煙硫酸10
0gを、他の反応器には50〜80メッシュの天然の粒
状黒鉛200gを各々満たして完全に密封した。反応器
間の連結バルブを開放して発煙硫酸を加熱し、100℃
で5時間にわたってこの蒸気圧条件を維持した。5時間
後、加熱を中断して連結バルブを閉鎖し、SO3−黒鉛
層間化合物を製造した。製造されたSO3−黒鉛層間化
合物を水に分散させてソニケータに入れた後、周波数4
7KHzのマイクロ波を140Wの出力で約20分間照
射し、濾過した。得られた化合物をO2流の下、800
℃で1分間急激に熱処理して、膨脹黒鉛を製造した。こ
のように製造された膨脹黒鉛の密度、残留硫黄の量及び
1g当たりの燈油吸着量を測定した。その結果を表1に
示す。 (実施例9)硬質ガラスからなる2個の反応器をバルブ
で連結してこれらのうち一つの反応器には発煙硫酸10
0gを、他の反応器には50〜80メッシュの天然の粒
状黒鉛200gを各々満たして完全に密封した。反応器
間の連結バルブを開放して発煙硫酸を加熱し、100℃
で5時間にわたってこの蒸気圧条件を維持した。5時間
後、加熱を中断し、連結バルブを閉鎖してSO3−黒鉛
層間化合物を製造した。製造されたSO3−黒鉛層間化
合物を水に分散させ、ソニケータに入れた後、周波数4
7KHzのマイクロ波を140Wの出力で約20分間照
射し、濾過した。得られた化合物に周波数2.45GH
zのマイクロ波を700Wの出力で1分間照射して、膨
脹黒鉛を製造した。このように製造された膨脹黒鉛の密
度、残留硫黄の量及び1g当たりの燈油吸着量を測定し
た。その結果を表1に示す。
判断するために、従来の方法で膨脹黒鉛を製造した比較
例を以下に示す。 (比較例1)95%硫酸400g及び62%硝酸200
gからなる混酸に50〜80メッシュの天然の粒状黒鉛
150gを浸漬させ、常温で15時間反応させて、SO
3−黒鉛層間化合物を製造した。これを濾過した後、水
で十分に洗浄してO2流の下、800℃で1分間急激に
熱処理して、膨脹黒鉛を製造した。得られた膨脹黒鉛の
密度、残留硫黄の量及び1g当たりの燈油吸着量を測定
した。その結果を表2に示す。 (比較例2)比較例2では、比較例1とほぼ同様の手順
で膨脹黒鉛が製造される。ただし、50%硫酸と60%
過酸化水素を重量比100:5で混合して得た混酸が使
用されている。得られた粒状黒鉛の密度、残留硫黄の量
そして1g当たりの燈油吸着量を測定した。その結果を
表2に示す。
れた膨脹黒鉛では、その密度は0.004ないし0.0
06g/cm3であり、従来技術で製造された比較例
1、2の膨脹黒鉛に比べて低密度であた。実施例1〜9
の膨脹黒鉛の残留硫黄量は比較例1、2の膨脹黒鉛に比
べて少なく、約1/5〜1/10程度に減少していた。
残留硫黄量が最も少ないものでは、従来例の1/16に
まで減少していた。また、実施例1〜9の膨脹黒鉛は、
その1g当たりの燈油吸着量において、比較例よりも全
般に多くの燈油を吸着することができ、その1g当たり
10〜100gの燈油を吸着する特性を有していた。従
って、本発明によれば、従来技術で得られた膨脹黒鉛
と、同等もしくはそれ以上の特性を有する膨脹黒鉛を製
造できることが明らかになった。
材料として好適であるばかりでなく、揮発性有機化合物
(VOCs)の吸着剤の材料としても好適である。残留
硫黄量が低減されるので、ガスケット、パッキン、及び
クッションシートなどの製造原料としても好適である。
酸溶液に浸漬せずに、酸から発生されるSO3ガスを黒
鉛に接触させる乾式のガス接触法が使用されるので、使
用する酸は汚染されずほとんど純粋なままであるために
再使用が可能である。また、黒鉛層間に吸収されなかっ
たSO3やSO2ガスは回収されて再利用されるので、全
体的な酸の消費量は大幅(従来方法の1/10〜1/1
00)に低減される。また、単一の酸が使用されるの
で、廃棄する場合であっても、その処理方法は容易であ
る。さらに、多量の混合酸廃棄物が生じないので、従来
技術の最大の難題であった混合酸廃棄物の処理問題は根
源的に解決できる。さらに、SO3やSO2ガスは大気中
にほとんど放出されないので、環境親和的である。
量を低減できるので、ガスケット、パッキンシート製造
時に問題となった金属腐食が抑制される。そのため、油
類吸着剤、ガスケット、パッキン、シートなどのような
膨脹黒鉛の応用と関連した産業分野の活性化に寄与でき
る。
汚染を低減した膨脹黒鉛の製造方法が提供される。ま
た、本発明の製造方法によれば、膨脹黒鉛を含有した、
高い吸着力を有する油類吸着剤が提供される。
1)
発生したSO3蒸気と接触させて得られるSO3−黒鉛層
間化合物の粒子表面には過量のSO3が凝縮されている
が、このSO3を脱着させるために、空気あるいは窒素
ガスを吹き込んだり、水で洗浄したり、弱く加熱した
り、超音波発生装置(sonicator)で発生されたマイクロ
波を照射する方法などが遂行される。
0ないし20分間加熱して遂行される。また、超音波発
生装置で発生されたマイクロ波を照射する方法は周波数
47KHz程度のマイクロ波を140Wの出力で5ない
し30分間照射して遂行される。
発生装置で発生されたマイクロ波を照射する工程の後
に、SO3−黒鉛層間化合物を濾過する工程を含むこと
ができる。また、SO3をより一層確実に脱着するため
に、水で洗浄して濾過した後に、SO3−黒鉛層間化合
物を再度水に分散させ、超音波発生装置で発生されたマ
イクロ波を照射し、濾過する工程をさらに追加してもよ
い。
間化合物を水で洗浄し、濾過する工程をさらに含んでも
よい。また、この工程後に、SO3のより一層確実な脱
着のために、SO3−黒鉛層間化合物を水に分散させ、
超音波発生装置で発生されたマイクロ波を照射し、濾過
する工程をさらに追加してもよい。
発明をより一層詳細に説明する。本発明はこれらに制限
されることはない。尚、各実施例及び比較例で製造され
た膨脹黒鉛の密度及び膨脹黒鉛1g当たりの油類吸着量
を測定した。密度は、市販の燈油を使用して、密度測定
用の比重計(pycnometer)で測定した。膨脹黒鉛1g当た
りの油類吸着量は、膨脹黒鉛約1gを称量し、常温で燈
油の表面に浮かせて陥沈させ、10分間放置し、濾過し
て集めた後、秤量して求めた。さらに、膨脹黒鉛に残留
する硫黄の量も測定した。 (実施例1)発煙硫酸100gを反応器に入れて加熱し
て発生させたSO3ガスを、100gの天然黒鉛が入れ
られたコラムに1時間通過させることにより、天然黒鉛
の層間にSO3を吸収させ、SO3−黒鉛層間化合物を製
造した。SO3−黒鉛層間化合物が入っているコラムを
60℃で約15分間加熱して、層間化合物の表面から、
過量の、かつ凝縮されたSO3を分離し、分離したSO3
を硫酸が入っている本来の反応器に回収し、その中の硫
酸に吸収させた。SO3−黒鉛層間化合物を水で洗浄
し、濾過し、次にO2流の下で、600℃で10分間急
激に熱処理し、膨脹黒鉛を製造した。このように製造さ
れた膨脹黒鉛の密度、残留硫黄の量及び1g当たりの燈
油吸着量を測定した。その結果を表1に示す。 (実施例2)発煙硫酸100gを反応器に入れて加熱し
て発生させたSO3ガスを天然黒鉛100gの入ってい
るコラムに1時間通過させ、天然黒鉛の層間にSO3を
吸収させてSO3−黒鉛層間化合物を製造した。SO3−
黒鉛層間化合物が入っているコラムを60℃で約15分
間加熱し、層間化合物の表面から、過量の、かつ凝縮さ
れたSO3を分離し、分離したSO3を硫酸が入っている
本来の反応器に回収し、その中の硫酸に吸収させた。S
O3−黒鉛層間化合物を水で洗浄し、濾過した。その
後、SO3−黒鉛層間化合物を再度水に分散させて超音
波発生装置で発生されたマイクロ波を20分間照射し
た。これを濾過し、次にO2流の下で600℃で10分
間急激に熱処理し、膨脹黒鉛を製造した。このように製
造された膨脹黒鉛の密度と残留硫黄の量及び1g当たり
の燈油吸着量を測定した。その結果を表1に示す。 (実施例3)発煙硫酸100gを反応器に入れて加熱し
て発生させたSO3ガスを、50〜80メッシュの天然
粒状黒鉛200gが満たされ、かつ凝縮機が装着された
別の反応器に常圧で15時間吸収させ、SO3−黒鉛層
間化合物を製造した。SO3−黒鉛層間化合物の粒子表
面から、過量の、かつ凝縮されたSO3を、空気を吹き
込んで脱着させた。脱着されたSO3ガスは濃硫酸に吸
収させて回収した。SO3ガスが脱着されたSO3−黒鉛
層間化合物をO2流の下で、800℃で1分間急激に熱
処理して、膨脹黒鉛を製造した。このように製造された
膨脹黒鉛の密度、残留硫黄の量及び1g当たりの燈油吸
着量を測定した。その結果を表1に示す。 (実施例4)発煙硫酸100gを反応器に入れて加熱し
て発生させたSO3ガスを50〜80メッシュの天然粒
状黒鉛200gが満たされ、かつ凝縮機が装着された別
の反応器に常圧条件で15時間吸収させ、SO3−黒鉛
層間化合物を製造した。SO3−黒鉛層間化合物を水に
分散させて洗浄し、濾過した。得られた化合物をO2流
の下、800℃で1分間急激に熱処理し、膨脹黒鉛を製
造した。このように製造された膨脹黒鉛の密度、残留硫
黄の量及び1g当たり燈油吸着量を測定した。その結果
を表1に示す。 (実施例5)発煙硫酸100gを反応器に入れて加熱し
て発生させたSO3ガスを50〜80メッシュの天然の
粒状黒鉛200gが満たされ、かつ凝縮機が装着された
別の反応器に、常圧下で15時間吸収させてSO3−黒
鉛層間化合物を製造した。SO3−黒鉛層間化合物を水
に分散させて超音波発生装置に入れ、周波数47KHz
のマイクロ波を140Wの出力で約20分間照射し、濾
過した。得られた化合物をO2流れの下、800℃で1
分間急激に熱処理して、膨脹黒鉛を製造した。このよう
に製造された膨脹黒鉛の密度、残留硫黄の量及び1g当
たりの燈油吸着量を測定した。その結果を表1に示す。 (実施例6)発煙硫酸100gを反応器に入れて加熱し
て発生させたSO3ガスを、50〜80メッシュの天然
の粒状黒鉛200gが満たされ、かつ凝縮機が装着され
た別の反応器に、常圧下で15時間吸収させて、SO3
−黒鉛層間化合物を製造した。SO3−黒鉛層間化合物
を水に分散させ、超音波発生装置に入れた後、周波数4
7KHzのマイクロ波を140Wの出力で約20分間照
射し、濾過した。得られた化合物に周波数2.45GH
zのマイクロ波を700Wの出力で1分間照射し、膨脹
黒鉛を製造した。このように製造された膨脹黒鉛の密
度、残留硫黄の量及び1g当たりの燈油吸着量を測定し
た。その結果を表1に示す。 (実施例7)硬質ガラスからなる2個の反応器をバルブ
で連結してこれらのうち一つの反応器には発煙硫酸10
0gを、他の反応器には50〜80メッシュの天然の粒
状黒鉛200gを各々満たして密封した。反応器間の連
結バルブを開放し、発煙硫酸を加熱し、100℃で5時
間にわたってこの蒸気圧条件を維持した。5時間後、加
熱を中断して連結バルブを閉鎖した。こうしてSO3−
黒鉛層間化合物を製造した。得られたSO3−黒鉛層間
化合物に空気を吹き込んで、その表面に過量で凝縮され
たSO3を脱着させた。脱着されたSO3は濃硫酸に吸収
させて回収した。得られたSO3−黒鉛層間化合物をO2
流の下、800℃で1分間急激に熱処理し、膨脹黒鉛を
製造した。このように製造された膨脹黒鉛の密度、残留
硫黄の量及び1g当たりの燈油吸着量を測定した。その
結果を表1に示す。 (実施例8)硬質ガラスからなる2個の反応器をバルブ
で連結してこれらのうち一つの反応器には発煙硫酸10
0gを、他の反応器には50〜80メッシュの天然の粒
状黒鉛200gを各々満たして完全に密封した。反応器
間の連結バルブを開放して発煙硫酸を加熱し、100℃
で5時間にわたってこの蒸気圧条件を維持した。5時間
後、加熱を中断して連結バルブを閉鎖し、SO3−黒鉛
層間化合物を製造した。製造されたSO3−黒鉛層間化
合物を水に分散させて超音波発生装置に入れた後、周波
数47KHzのマイクロ波を140Wの出力で約20分
間照射し、濾過した。得られた化合物をO2流の下、8
00℃で1分間急激に熱処理して、膨脹黒鉛を製造し
た。このように製造された膨脹黒鉛の密度、残留硫黄の
量及び1g当たりの燈油吸着量を測定した。その結果を
表1に示す。 (実施例9)硬質ガラスからなる2個の反応器をバルブ
で連結してこれらのうち一つの反応器には発煙硫酸10
0gを、他の反応器には50〜80メッシュの天然の粒
状黒鉛200gを各々満たして完全に密封した。反応器
間の連結バルブを開放して発煙硫酸を加熱し、100℃
で5時間にわたってこの蒸気圧条件を維持した。5時間
後、加熱を中断し、連結バルブを閉鎖してSO3−黒鉛
層間化合物を製造した。製造されたSO3−黒鉛層間化
合物を水に分散させ、超音波発生装置に入れた後、周波
数47KHzのマイクロ波を140Wの出力で約20分
間照射し、濾過した。得られた化合物に周波数2.45
GHzのマイクロ波を700Wの出力で1分間照射し
て、膨脹黒鉛を製造した。このように製造された膨脹黒
鉛の密度、残留硫黄の量及び1g当たりの燈油吸着量を
測定した。その結果を表1に示す。
Claims (9)
- 【請求項1】 発煙硫酸または無水硫酸から発生させた
SO3ガスに黒鉛を接触させてSO3−黒鉛層間化合物を
形成する工程と、 前記SO3−黒鉛層間化合物にとっては過量の、かつ凝
縮されたSO3ガスを、該層間化合物から脱着させる工
程と、 前記SO3−黒鉛層間化合物にエネルギーを加えて膨脹
させる工程とを含む膨脹黒鉛の製造方法。 - 【請求項2】 前記発煙硫酸または無水硫酸と前記黒鉛
との使用量が重量比で100:20〜100:300で
あることを特徴とする請求項1に記載の膨脹黒鉛の製造
方法。 - 【請求項3】 前記黒鉛と前記SO3ガスとの接触は、
常圧または加圧下で約10分〜24時間で行われること
を特徴とする請求項1に記載の膨脹黒鉛の製造方法。 - 【請求項4】 前記SO3−黒鉛層間化合物から過量の
前記SO3ガスを脱着させる工程は、空気の吹き込み、
水による洗浄、加熱、及びソニケート(sonicator)用マ
イクロ波の照射を含むことを特徴とする請求項1に記載
の膨脹黒鉛の製造方法。 - 【請求項5】 前記加熱は50〜80℃で10〜20分
間にわたって遂行されることを特徴とする請求項4に記
載の膨脹黒鉛の製造方法。 - 【請求項6】 前記ソニケート用マイクロ波の照射は、
周波数47KHzのマイクロ波を140Wの出力で5〜
30分間にわたって遂行されることを特徴とする請求項
4に記載の膨脹黒鉛の製造方法。 - 【請求項7】 前記SO3−黒鉛層間化合物から脱着さ
れたSO3ガスを濃い硫酸に吸収させて回収し、これを
SO3ガスの供給源として再使用することを特徴とする
請求項1に記載の膨脹黒鉛の製造方法。 - 【請求項8】 前記膨張工程は、酸素(O2)流の下で約
0.5〜20分間にわたって約400〜約800℃の温
度範囲で熱処理することにより遂行されることを特徴と
する請求項1に記載の膨脹黒鉛の製造方法。 - 【請求項9】 前記膨張工程は、約1〜5GHzの周波
数範囲のマイクロ波を、約300〜700Wの出力で約
0.5〜3分間照射することで遂行されることを特徴と
する請求項1に記載の膨脹黒鉛の製造方法。
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