JP2001048371A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2001048371A
JP2001048371A JP11231243A JP23124399A JP2001048371A JP 2001048371 A JP2001048371 A JP 2001048371A JP 11231243 A JP11231243 A JP 11231243A JP 23124399 A JP23124399 A JP 23124399A JP 2001048371 A JP2001048371 A JP 2001048371A
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caddy
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printing
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JP11231243A
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English (en)
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Mikio Amakasu
幹夫 甘粕
Satoru Tada
悟 多田
Naoki Tanabe
直樹 田辺
Motoharu Sakurai
基晴 櫻井
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Seiko Precision Inc
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Seiko Precision Inc
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Publication date
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CD等厚みを有する記録媒体にプリンタで印
刷する際の記録媒体の滑りを防止することにより印刷品
位の向上を図る。 【解決手段】 本発明は普通紙への印刷が可能であると
ともに、CDのような厚みを有する記録媒体についても
キャディに装着して印刷可能とするプリンタについて適
用したものである。キャディ23はCD等を装着する凹
部23aの接触面23dが平滑であるために滑りやすく
なっている。そこで、この接触面に記録媒体保持手段2
3eを設けることにより印刷の位置ずれを生じることを
防止しようとするものである。保持手段としては接触面
にシリコンなど粘着性が高い物質を印刷し、又はシリコ
ンゴムシートなどを貼付して滑りにくくし、又はメッキ
やエッチング等の表面処理によって凹凸を設け、あるい
は不織布やウレタンごむ等のシールを貼付するなどの手
段を採用してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタに関し、
特に、CDやカード等、厚肉の板状をしている記録媒体
をキャディに保持して印刷部へ導き、その上に所望の文
字や図形を記録した後、排出部へ排出するプリンタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からコンパクトディスク(以下「C
D」)などの記録媒体に文字や図形を描く手段としてイ
ンクジェット式のプリンタが用いられている。例えば直
径120mmのCDの表面にタイトルや仕様等を印刷す
る場合には、図7に示すようなキャディが用いられてい
る。これはCDの形状が円形になっているために、印刷
のための安定した搬送を行うために採用されている手段
である。このキャディ71は、軟質合成樹脂材71aで
長方形の板状に形成し、その上面にCDを装着する円形
の凹部71cを備えたものが採用されている。凹部71
cの底部71bはある程度の剛性を要求されるため、同
図(b)に示すようにインサート成形によりステンレス
板などを設けて補強してある。CDを凹部71cに装着
されたキャディ71は、図示していないがプリンタの供
給経路に設けてあるキャディガイドから挿入し、そこか
ら入口ローラによって印字部に送られてCDの表面に印
字された後、排出ローラから反対側に排出されるように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の凹部71cの内
径は、CDの外径公差を考慮して、その最大外径公差よ
りも大きくしてあり、さらに底部71bはステンレス板
など摩擦係数の小さい物質でできているため、移動中又
は印刷中にそのときの振動等によりCDが位置ずれを生
じて、印刷位置がずれてしまうことがある。また、この
際にCDの記録部が底部71bの接触面との接触により
損傷することもある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明のプリンタは、供給経路から印刷部へ供
給するために記録媒体を保持するキャディに、記録媒体
との接触面の全面又は一部に記録媒体保持手段を設ける
ことにより記録媒体の滑り又は損傷を防止するようにし
てある。
【0005】上記の記録媒体保持手段としては、記録媒
体との接触面上に、シリコンなどこの接触面よりも粘着
性の高い物質からなる保持層を形成したものを適用可能
である。保持層の形成例としては、スプレー方式による
シリコン印刷がある。
【0006】また、上記の記録媒体保持手段としては、
記録媒体との接触面上に、シリコンゴムシートや塩化ビ
ニールシート等、この接触面よりも粘着性が高い物質か
らなるシートを貼付したものや、記録媒体との接触面上
に、紙、シール、ウレタンゴム等、この接触面よりも摩
擦係数が大きい物質からなるシートを貼付したものも適
用可能である。
【0007】また、上記の記録媒体保持手段としては、
記録媒体との接触面上に、塗装、メッキ、エッチングあ
るいはサンドブラスト等、摩擦係数を大きくする表面処
理を施したものも適用可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。
【0009】図1及び図2は、本発明のプリンタの全体
の概略構成を示している。即ち、記録媒体を供給する供
給経路として、紙などの厚さの薄い記録媒体10を供給
する第1供給経路1と、CD等の厚さがこれよりも厚い
記録媒体20を供給する第2供給経路2とが備わってい
る。各記録媒体10,20はそれぞれの供給経路を介し
て共通の印刷部3へ供給され、この印刷部で印刷された
後は、共通の排出部4へ排出される構成になっている。
【0010】第1供給経路1の幅W1は広く設定されて
いる。この第1供給経路1から供給される記録媒体10
としては、薄手の記録紙が用いられ、カットシートフィ
ーダ(CSF)11上に載置されるようになっている。
CSF11の幅方向の両端部には1対のCSFガイド1
2及びフィードローラ13が位置している。フィードロ
ーラ13は、フレーム6から立ち上げてあるフレーム6
1と62に回転自在に支持されたフィードローラ軸13
aに嵌合し、軸方向には摺動可能かつ回転不能に連結さ
れている。CSFガイド12及びフィードローラ13
は、フィードローラ軸13aの軸方向に相対的に接近さ
せ、或いは離反させることにより記録紙の幅に対応させ
ることができる。
【0011】第1供給経路1のカットシートフィーダ1
1はほぼ45度に傾斜して設けてあり、フィードローラ
13により1枚ずつ引き出された記録媒体10は、1対
のガイド板14の上面にガイドされて湾曲されながら、
印刷部3の上流側に位置する送りローラ15とこれに弾
接する補助ローラ16との間に引き込まれて印刷部3へ
供給される。この記録媒体10は薄肉であるので、幅方
向の中間部でたるみができやすく、しわや斜行などの送
り不良の原因になりがちである。しかしこの例ではガイ
ド板14や後述のガイドばね部材によってたるみ等の発
生を防いでいる。このガイド板14の上面は所定の高さ
を有し、記録媒体10を印刷部3へ円滑に導くのに適し
た傾斜面に形成してある。送りローラ15は、フレーム
61と62に回転自在に支持された送りローラ軸15a
に固定されており、補助ローラ16は補助ローラ受け1
7のピンに回転自在に軸支され、補助ローラ受け17は
フレーム63に固定されている。
【0012】第2供給経路2は、図1に示す幅W2のよ
うに、第1供給経路1の中央に狭い幅に設定され、記録
媒体10よりも厚手の、例えば、CDや金属や樹脂など
の剛性のある記録媒体20を印刷部3に供給する経路で
ある。図2に示すように、フレーム6の上面に、印刷部
3に直線的に連通するように設けられたキャディガイド
21により構成されている。
【0013】キャディガイド21は、図3(a)(b)
に示すように、その前端部の両側に、細幅で記録媒体2
0の進行方向に長い切欠孔21a,21aが設けてあ
る。この切欠孔21aをガイドばね部材22,22が貫
通して上面に一部を突出させてある。ガイドばね部材2
2は、細幅で長い板ばね材を用い、切欠孔21aに対向
する部分を屈曲させて山形にしてあり、板ばね材の一端
をキャディガイド21の裏面に固定してある。山形の屈
曲部は、印刷部3側の傾斜面22aが、ガイド板14の
傾斜面に高さと傾斜がほぼ一致するように形成してあ
る。ガイド板14及びガイドばね部材22は、第1供給
経路1と第2供給経路2との合流部に幅方向にほぼ整列
して設けられている。
【0014】前記のようにガイド板14とガイドばね部
材22は所定の高さに設けられるものであるが、これは
記録媒体10と20の厚さが異なっているために、第1
供給経路1と第2供給経路2との合流部において、送り
ローラ15と補助ローラ16へ記録媒体を円滑に送り込
むために要求される床面位置が微妙に相違することから
来ている。即ち、記録媒体20の場合は厚肉であるの
で、その分キャディガイド21の床面を低くしておかね
ばならないが、この低い床面で薄肉の記録媒体10を送
ると、ローラ15と16との間に丁度送り込まれず、送
り不良が発生する危険がある。そこで薄肉の記録媒体1
0を送る場合には、キャディガイド21の床面より所定
の高さをもってローラ15と16との間に送り込むこと
が望ましい。ガイド板14とガイドばね部材22との所
定の高さは、これに最適の高さに設定されるものであ
る。
【0015】キャディガイド21から記録媒体20の一
例としての円形のCDを供給する場合に用いられるキャ
ディには、図4に示してあるように、ほぼ長方形のキャ
ディ23の前半部分の上面に、CDである記録媒体20
の形状に合った凹部23aが設けてある。キャディ23
の材料として、従来のように金属や硬質の樹脂を用いる
のではなく、搬送機構に用いられている後述の送り用の
1対のローラ15,16及び排出用の1対のローラ4
1,42の材料よりも軟質の、例えばABS樹脂等が用
いられ、これに例えばステンレス(SUS)等の金属の
薄板23bがABS樹脂23cにインサート成形されて
形成されるものである。ステンレス板23bは、凹部2
3aよりもある程度大きな直径のドーナツ状板の外周部
を丸みを有するように上方に湾曲させて薄皿状に形成し
たものを用いてインサート成形している。インサート成
形においては、ABS樹脂23cの底面とステンレス板
の底面とが面一になるように埋設され、外周部がABS
樹脂中に埋設されることにより一体に成形されたものと
してある。したがってインサート成形された状態におい
ては、ステンレス板23bの上面はCD等の記録媒体を
装着した時の接触面23dとなる。こうして剛性を有す
る金属の薄板23bによって、搬送に必要な剛性が得ら
れると同時に、金属の薄板23bを保持している軟質の
合成樹脂部23cに上述のローラが接触することになる
ので、搬送機構に損傷を与えることがなくなる。キャデ
ィ23の前半部分は一方の側部が切り欠かれており、そ
の角部が検知部23fになっている。
【0016】上記したように、キャディ23の凹部23
aの底面は記録媒体との接触面23dとなるが、これは
ステンレス板等滑りやすい物質でできているため、本発
明では記録媒体の滑りを防止する記録媒体保持手段(以
下「保持手段」)が設けてある。以下保持手段について
説明する。
【0017】記録媒体をキャディ23の凹部23a内で
移動不能とするための保持手段としては、以下のごとき
ものを接触面23dに設けてある。
【0018】その1として、この接触面23cにこの接
触面よりも粘着性の高い物質からなる保持層を形成する
ことが有効である。具体的には接触面23dにスプレー
方式によるシリコン印刷により粘着性の高い保持層23
eを形成するものである。保持層23eはこれと接触す
るCDの背面に対して滑りにくくするため、正確な位置
に印刷可能であるとともに軟質面への接触による損傷防
止の効果がある。
【0019】その2として、CDとの接触面23dに、
この接触面よりも粘着性の高い物質からなるシートを貼
付することにより、CDの滑り止めとしている。このシ
ートの例としてはシリコンゴムシートや塩化ビニールシ
ート等を貼付することが行われる。この手段における効
果は上記した保持層と同様である。
【0020】その3として、保持手段をCDとの接触面
23dに、この接触面よりも摩擦係数の高い物質からな
るシートを貼付することによりCDの滑り止めとしてあ
る。摩擦係数の大きい物質の例としては不織布、紙、シ
ール、ウレタンゴムシートなどがある。これは摩擦抵抗
により滑り防止を図るものであり、粘着性の向上と同様
の効果を生じさせる。
【0021】その4として、保持手段としてCDとの接
触面に摩擦係数を大きくする表面処理を施すことによ
り、CDの滑りを防止するようにしてある。摩擦係数を
大きくするための手段としては、ステンレス板23bの
表面に凹凸を設け、あるいは電子的に吸着性を有する物
質を付着させるための処理を施すことである。具体的に
は保持手段を塗装、メッキ、エッチング、サンドブラス
等の表面処理を施すことにより設けてある。
【0022】上記の記録媒体保持手段は、いずれも図4
に示すように、キャディ23の凹部23aの底面の全面
に設けてあるものとして説明してある。しかし、この保
持手段は、例えば図5に示すように、キャディ24の凹
部24aの底面にドーナツ状の接触面に放射状の無処理
部24gを設け、処理部24eは、オレンジを輪切りに
したような状態にしてもよい。
【0023】さらに、以上の保持手段はいずれも凹部の
底面に設けるものとして説明してあるが、これを凹部の
底面の他、凹部の内周面に設けることも可能である。基
本的には、凹部24aの内周面の直径をCDの直径より
もやや小さくして、滑りを生じないようにすることも可
能であるが、CDの装着が面倒になるので、現時点では
あまり好ましくない。そこで図6に示すように、キャデ
ィ25の凹部25aの内周面にゴムなどの弾性体を内張
りして接触面25dとし、その1か所に突起を設け、記
録媒体保持手段25eとするとよい。この突起の先端
は、装着されたCDを反対側の内周面に押し付け可能な
位置としてある。CDの外周部を弾性体からなる突起部
で押圧して反対側を凹部25aの内周面に押し付けるよ
うにするもので、これによりCDの位置ずれを生じさせ
ない。この手段を採用する場合においても、場合により
凹部25aの底面には上記の保持層23e(図4参照)
を設けるものと設けないものがある。
【0024】上記のようにして、キャディに装着された
CDは第2供給経路2から印刷部3及び排出部4へと移
動するのであるが、キャディに設けてある保持手段によ
り滑り止めがなされている。そのため、キャディの移動
中にもCDはキャディに対して滑りを生じなくなるの
で、CDへの正確な印刷が可能であるとともに、CDの
下面に損傷を生じさせることもなくなる。したがってC
Dに記録されているデータを失うようなことを防止する
ことができるようになる。
【0025】以上の説明においては、記録媒体をCDと
して説明してあるが、記録媒体としてはこの他各種の磁
気カードやフロッピーディスクなど種々のものとするこ
とができる。もちろんキャディの凹部はこれらの記録媒
体に対応したものとする必要があり、保持手段もこれら
の記録媒体の保持に適するものを選ぶことが望ましい。
【0026】本発明は、キャディに記録媒体保持手段を
設けてあるので、CDなどの記録媒体に印刷する際に滑
りを生じなくなる。これにより印刷位置にずれを生じる
ことがなくなるので高品位の印刷が可能となる。また、
記録媒体が滑らなくなるため、損傷することもなくなる
のでCDなどの記録データが失われるような事態も避け
られる。
【0027】キャディガイド21にセットされたキャデ
ィは、図3(c)のように平面状態のままでガイドばね
部材22を下方に撓ませて前進し、第1供給経路1の場
合と同様に、送りローラ15とこれに弾接する補助ロー
ラ16との間に引き込まれて印刷部3へ供給される。キ
ャディガイド21の幅は、1対のガイド板14の間隔よ
り狭いので、キャディはガイド板14の上面に接するこ
とはなく、前記のようにガイドばね部材22を下方に撓
ませて前進する。
【0028】前記のフィードローラ13及び送りローラ
15は、図1に示したモータM1の駆動により、フィー
ドローラ軸13a及び送りローラ軸15aを介して回転
駆動される。
【0029】印刷部3は、フレーム61と62によって
固定的に設けてある幅方向に長いプラテン31と、この
プラテンに対向して移動可能に設けてある印字ヘッド3
2とからなる。印字ヘッド32はキャリッジ33に搭載
されており、このキャリッジはフレーム61と64に両
端が支持されているガイド軸34に案内され、図1に示
したモータM2の駆動によって往復移動される。前記の
第1供給経路1または第2供給経路2から供給された記
録媒体10または20は、この印字部3のプラテン31
と印字ヘッド32の間の間隙を通過する間に、外部から
の命令による所定のタイミングで、印字ヘッド32から
インクが吐出されて、記録媒体10または20の上面に
印刷される。
【0030】排出部4は、印刷部3の下流側に位置する
排出ローラ41とこれに弾接する補助ローラ42とから
なり、印刷部3で印刷された記録媒体を排出する。排出
ローラ41は排出ローラ軸41aに軸支されており、補
助ローラ42はフレーム65に回転自在に結合されてい
る。排出ローラ41は、図1に示したモータM1の駆動
によって、排出ローラ軸41aを介して回転される。
【0031】次に、記録媒体の位置検知装置5について
説明する。図1及び図2に示すように、フレーム63に
は、例えば、光透過型のセンサ51が固定してある。こ
のセンサ51の光路を遮断・解放することによって、記
録媒体10または20の供給・排出を検知するものであ
るから、通過する記録媒体10または20の上面とセン
サ51との間にレバー52を介在させている。レバー5
2はほぼ中心部で揺動自在に支持してあり、その一端部
(上端)がセンサ51に対向してセンサ51の光路を遮
断・解放可能にし、その他端部(下端)が記録媒体の供
給により押し上げられてレバー52を揺動させる。レバ
ー52の下端は、記録媒体が無い時は、ほぼキャディガ
イド21の上面に接する位置に来るように設定してあ
る。そして、記録媒体が通過する時に、レバー52の下
端が押し上げられてレバーを揺動させ、センサ51が検
知状態となるように設定されているので、記録媒体の有
る時と無い時とのレバーの下端の高さの差が十分にある
ように設定し、レバー52の揺動角度が大きくなるよう
にすることにより、センサ51による検知が安定して行
われる。また、レバー52の幅方向の位置は、記録媒体
10および20がいずれも通過する位置であることが必
要であり、レバー52の下端を押し上げるに際して記録
媒体がたるむことがない方が検知の安定度が増すので、
レバー52の下端が記録媒体を下面側から支えているガ
イドばね部材22の近く、またはガイド板14とガイド
ばね部材22との間に来るように位置させることが望ま
しい。
【0032】供給されてきた記録媒体の先端部をレバー
52を介してセンサ51によって検知したときに、記録
媒体への記録開始位置が設定され、また、記録媒体の後
端を検知したときに、記録媒体への記録終了位置が設定
されると共に、記録媒体の排出のタイミングも設定され
る。
【0033】このような構成であるので、第1供給経路
1から幅W1の幅広の記録紙10を供給する場合には、
カットシートフィーダ11に載置してある幅広の記録紙
がフィードローラ13により1枚ずつ送り出され、記録
紙の先端がガイド板14の傾斜面及びガイドばね部材2
2の傾斜面22aにガイドされて、幅方向にたるみなく
かつ斜行することなく、緩やかに湾曲しながら送りロー
ラ15と補助ローラ16との間に引き込まれて行く。こ
の時記録紙の先端がレバー52の下端を押し上げてレバ
ーを揺動させるので、センサ51により記録紙が供給さ
れてきたことが検知される。先に説明したように、記録
紙はガイド板14とガイドばね部材22とにより所定の
高さに支えられているので、レバーの下端を押し上げる
力に耐えることができてたるむことがなく、センサ51
により正確な検知が行われる。
【0034】送りローラ15と補助ローラ16とにより
印刷部3へ供給された記録紙上に、前記のように印刷が
行われ、排出部4により排出される。記録紙の後端がレ
バー52を通過すると、レバー52が揺動状態から元に
復帰し、センサ51は不検出状態に戻る。
【0035】第1供給経路1から幅W2の幅狭の記録紙
10を供給する場合には、両側のフィードローラ13を
記録紙の幅に合わせて接近させておき、記録紙を1枚ず
つ送り出す。記録紙の幅が狭いので、カイド板14の傾
斜面によってはガイドされないが、この場合でも、図3
(b)に示すように、キャディガイド21のガイドばね
部材22の傾斜面22aにガイドされるので、レバー5
2の下端を押し上げる力に耐えることができてたるむこ
とがなく、センサ51により正確な検知が行われる。以
後の動作は先に述べたものと同様である。
【0036】次に、CD等剛体の記録媒体20の上面に
印刷する場合には、第2供給経路2が使用される。CD
の場合は、キャディにCD20を組み込み、キャディガ
イド21の上面に載置し、印刷部3へ向かって押し込
む。キャディに組み込まれたCDの上面は、レバー52
を揺動させるのに十分な高さがあるので、図3(c)に
示すように、キャディがガイドばね部材22を下方へ撓
ませながら平面状に前進し、キャディの検知部23fに
よりレバー52の下端を押し上げてレバーを揺動させる
ので、センサ51により正確な検知が行われる。キャデ
ィが送りローラ15と補助ローラ16とにより搬送され
る際には、キャディの軟質の合成樹脂23c,23cに
送りローラ15と補助ローラ16が弾接して印刷部3ま
で搬送するので、ローラ側が損傷を受けることはない。
そして印刷部3へ供給されたCD上に、前記のように印
刷が行われ、その後はキャディの軟質の合成樹脂23
c,23cに排出部4の排出ローラ41と補助ローラ4
2が弾接して排出するので、やはりローラ側が損傷を受
けることはない。キャディの後端がレバー52を通過す
ると、レバー52が揺動状態から元に復帰し、センサ5
1は不検出状態に戻る。
【0037】また、キャディが搬送される間中は、送り
ローラ15及び排出ローラ41に軟質の合成樹脂23c
が接触することになるので、特に損傷しやすい駆動側の
ローラに損傷を与えることがない。尚、搬送中に補助ロ
ーラ16及び42にステンレス板23bが接触するが、
補助ローラ側は弾接力を微妙に変化させるので損傷を受
けることは微少である。また損傷した場合も部品は安価
であり交換も容易にできる。
【0038】上記のようにして、キャディに装着された
CDは第2供給経路2から印刷部3及び排出部4へと移
動するのであるが、キャディに設けてある保持手段によ
り滑り止めがなされている。そのため、キャディの移動
中にも、CDはキャディに対して滑りを生じなくなるの
で、正確な位置への印刷が可能であるとともに、CDの
下面に損傷を生じさせることもなくなる。したがってC
Dに記録されているデータを失うようなことを防止する
ことができるようになる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、キャディに記録媒体保持手段
を設けてあるので、CDなどの記録媒体に印刷する際に
滑りを生じなくなる。これにより印刷位置にずれを生じ
ることがなくなるので高品位の印刷が可能となる。ま
た、記録媒体が滑らなくなるため、損傷することもなく
なるのでCDなどの記録データが失われるような事態も
避けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における全体の概略構成を示
し、カットシートフィーダを取り外した状態の平面図で
ある。
【図2】図1A−A線拡大断面図である。
【図3】(a)はキャディガイドの拡大斜視図、(b)
は同上のガイドばね部の拡大断面図、(c)はキャディ
が供給される状態を示す同上のガイドばね部の拡大断面
図である。
【図4】(a)はCDが組み込まれるキャディの一実施
の形態を示す平面図、(b)は(a)のB−B線断面図
である。
【図5】(a)はCDが組み込まれるキャディの実施の
形態の他の例を示す平面図、(b)は(a)のC−C線
断面図である。
【図6】(a)はCDが組み込まれるキャディの実施の
形態のさらに他の例を示す平面図、(b)は(a)のD
−D線断面図である。
【図7】キャディの従来例を示すもので、(a)は平面
図、(b)は(a)のE−E線断面図である。
【符号の説明】
2 供給経路 3 印刷部 4 排出部 20 記録媒体 23,24,25 キャディ 23d,24d,25d 接触面 23e,24e,25e 記録媒体保持手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 直樹 千葉県習志野市茜浜一丁目1番1号 セイ コープレシジョン株式会社内 (72)発明者 櫻井 基晴 千葉県習志野市茜浜一丁目1番1号 セイ コープレシジョン株式会社内 Fターム(参考) 2C059 DD03 DD19 DD29 3F101 LA06 LB07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を供給する供給経路と、この供
    給経路から供給された記録媒体に印刷する印刷部と、こ
    の印刷部で印刷された記録媒体を排出する排出部とを備
    え、 上記供給経路から供給される上記記録媒体は、剛性を有
    するキャディに保持されて供給されるものであり、 上記キャディには、上記記録媒体との接触面の全面又は
    一部に当該記録媒体の滑り又は損傷を防止する記録媒体
    保持手段が設けてあることを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記記録媒体保持手
    段は、上記接触面上に当該接触面よりも粘着性の高い物
    質からなる保持層を形成したものであることを特徴とす
    るプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記記録媒体保持手
    段は、上記接触面上に当該接触面よりも粘着性が高い物
    質からなるシートを貼付したものであることを特徴とす
    るプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、上記記録媒体保持手
    段は、上記接触面上に当該接触面よりも摩擦係数が大き
    い物質からなるシートを貼付したものであることを特徴
    とするプリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項1において、上記記録媒体保持手
    段は、上記接触面に摩擦係数を大きくする表面処理を施
    したものであることを特徴とするプリンタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002251791A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Orient Sokki Computer Kk ディスク印刷用のディスク移送トレー
JP2002356030A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 Seiko Epson Corp 被記録材搬送用トレイ
US7101096B2 (en) 2000-09-25 2006-09-05 Seiko Epson Corporation Tray for transferring recording media, and recording apparatus
JP2018138361A (ja) * 2017-02-24 2018-09-06 セイコーエプソン株式会社 媒体支持ユニット、印刷装置及び摩擦部材の取り付け方法

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