JP2001047972A - エンジン始動部用動作制御システム - Google Patents

エンジン始動部用動作制御システム

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JP2001047972A
JP2001047972A JP22501099A JP22501099A JP2001047972A JP 2001047972 A JP2001047972 A JP 2001047972A JP 22501099 A JP22501099 A JP 22501099A JP 22501099 A JP22501099 A JP 22501099A JP 2001047972 A JP2001047972 A JP 2001047972A
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JP22501099A
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Kazuo Yamaoka
一雄 山岡
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Fuji Electric Devices Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の盗難や無断使用を防止することができ
るエンジン始動部用動作制御システムを提供する。 【解決手段】 IDコード設定・入力部と、管理用ID
コードと個人用IDコードとからなるIDコードを記憶
するためのIDコード記憶部と、入力されたIDコード
が記憶されているIDコードに一致するか否かを判断
し、この判断結果に基づいて、IDコードの設定受諾ま
たは拒否、もしくは始動操作を有効または無効にする制
御信号の出力を行うCPUとから構成されており、CP
Uにおいて、管理用IDコードが一致する場合にはID
コードの設定操作が受諾され、一致しない場合にはID
コードの設定操作が拒否され、個人用IDコードが一致
する場合には始動操作を有効にする制御信号が出力さ
れ、一致しない場合には始動操作を無効にする制御信号
が出力されるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリーと、エ
ンジン起動部と、イグニッションキーを用いた始動操作
が行われたときにバッテリーとエンジン起動部との間を
電気的に接続する信号伝達部とを備えたエンジン始動部
の動作を制御するためのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両のエンジン始動に関わる部分
(以下、「エンジン始動部」ともいう)の一例として
は、図6に示すように、バッテリー101と、エンジン
起動部102と、イグニッションキー103を用いた始
動操作が行われたときに、バッテリー101とエンジン
起動部102との間を電気的に接続する信号伝達部10
4とを備えたものがある。
【0003】この信号伝達部104は、例えば、イグニ
ッションキー103を用いた始動操作に連動して開閉制
御されるスイッチ104aと、バッテリー101とスイ
ッチ104aとの間を電気的に接続する第1信号線10
4bと、スイッチ104aとエンジン起動部102との
間を電気的に接続する第2信号線104cと、この第2
信号線104c上に接続されたリレー104dとから構
成されている。このリレー104dは、スイッチ104
aが閉状態になったときにオン状態になるように制御さ
れるものであり、エンジンスタータ等のエンジンを始動
する手段や、イグニッションプラグ等のエンジンを回転
させるための手段に電力を供給するために設けられてい
る。
【0004】このような構成のエンジン始動部を用いて
車両のエンジンを始動するには、まず、運転手がイグニ
ッションキー103を用いた始動操作を行うと(例え
ば、イグニッションキー103を鍵穴に差し込み所定の
位置(始動時の位置)までひねり、その状態を維持して
いると)、スイッチ104aが開状態から閉状態に切り
換わり、次いでリレー104dがオン状態になり、バッ
テリー101とエンジン起動部102との間が電気的に
接続される。バッテリー101からの電力供給を受けた
エンジン起動部102はエンジン起動動作を実施し、そ
の結果、エンジンが始動する。そして、運転手が、エン
ジンの始動を確認した後、イグニッションキー103か
ら手を離すと、イグニッションキー103は自動的に所
定の位置(運転時の位置)に戻り、スイッチ104aが
閉状態から開状態に切り換わり、リレー104dはオフ
状態になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
車両のエンジン始動部は、イグニッションキー103を
用いた始動操作を行うのみでエンジンを始動させること
ができる構造となっている。そのため、車両所有者以外
の者によって車両所有者に無断で車両が使用される場合
(例えば、車両運転免許を持たない子供のいたずら等)
や、イグニッションキー103が盗まれたり、車両所有
者がイグニッションキー103を落としたりしたときに
は、このイグニッションキー103によって車両が盗難
にあう場合があるといった問題があった。
【0006】また、車両が例えばタクシーやトラックで
あれば、車両はタクシー会社や運送会社の車両管理者に
よって管理されており、一台の車両を複数の運転手が順
次使用するといった場合がある。この場合には、イグニ
ッションキー103のみにより車両を管理することは困
難である。これは、運転手がイグニッションキー103
のスペアキーを作成し、退職後や使用する車両が変更さ
れた後にこのスペアーキーを用いて車両管理者に無断で
車両を使用することが可能であるためである。本発明は
このような問題を解決すべく創案されたもので、イグニ
ッションキーが盗難にあった場合やイグニッションキー
のみで車両を管理することが困難である場合において
も、車両の盗難や無断使用を防止することができるエン
ジン始動部用動作制御システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のエンジン始動部
用動作制御システムは、バッテリーと、エンジン起動部
と、イグニッションキーを用いた始動操作が行われたと
きにバッテリーとエンジン起動部との間を電気的に接続
する信号伝達部とを備えたエンジン始動部の動作を制御
するためのシステムであって、複数の数字キーおよび少
なくとも1つの機能キーを備えたID(identif
ication)コード設定・入力手段と、IDコード
設定・入力手段を用いて設定されたIDコードを記憶す
るためのIDコード記憶手段と、IDコード設定・入力
手段を用いて入力されたIDコードがIDコード記憶手
段に記憶されているIDコードに一致するか否かを判断
し、かつ、この判断結果に基づいて、IDコードの設定
受諾または設定拒否、もしくは始動操作を有効にする制
御信号または無効にする制御信号の出力を行う演算手段
とから構成されており、前記IDコードが管理用IDコ
ードと個人用IDコードとからなり、前記演算手段にお
いて、IDコード設定・入力手段を用いて入力された管
理用IDコードがIDコード記憶手段に記憶されている
管理用IDコードに一致すると判断された場合にはID
コードの設定操作が受諾され、IDコード設定・入力手
段を用いて入力された管理用IDコードがIDコード記
憶手段に記憶されている管理用IDコードに一致しない
と判断された場合にはIDコードの設定操作が拒否さ
れ、IDコード設定・入力手段を用いて入力された個人
用IDコードがIDコード記憶手段に記憶されている個
人用IDコードに一致すると判断された場合には始動操
作を有効にする制御信号が信号伝達部へ出力され、さら
に、IDコード設定・入力手段を用いて入力された個人
用IDコードがIDコード記憶手段に記憶されている個
人用IDコードに一致しないと判断された場合には始動
操作を無効にする制御信号が信号伝達部へ出力されるこ
とによって特徴付けられる。以上の構成により、個人用
IDコードを知っている者のみがエンジンを始動するこ
とができ、かつ、管理用IDコードを知っている者のみ
が個人用IDコードの設定を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明のエンジン始動部用
動作制御システムの実施の形態について図面を参照しつ
つ説明する。
【0009】図1は、本発明のエンジン始動部用動作制
御システムの一実施の形態を示す説明図である。
【0010】本実施の形態において、エンジン始動部用
動作制御システム1は、複数の数字キーおよび少なくと
も1つの機能キーを備えたIDコード設定・入力部11
と、IDコード設定・入力部11を用いて設定されたI
Dコードを記憶するためのIDコード記憶部12と、I
Dコード設定・入力部11を用いて入力されたIDコー
ドがIDコード記憶部に記憶されているIDコードに一
致するか否かを判断し、かつ、この判断結果に基づい
て、IDコードの設定受諾または設定拒否、もしくはイ
グニッションキーを用いた始動操作を有効にする制御信
号または無効にする制御信号の出力を行う演算手段とし
てのCPU(central processing
unit)13とから構成されている。
【0011】なお、前記IDコードは管理用IDコード
と個人用IDコードとからなるものである。この管理用
IDコードは、例えば、家庭内では車両所有者、会社内
では車両管理者のみが使用できる(つまり、車両所有者
や車両管理者以外のものには知らされない)IDコード
であり、個人用IDコードは車両を運転することを許さ
れている者に対して1人に1個ずつ与えられているID
コードである。
【0012】また、CPU13にはIDコード設定・入
力部11とIDコード記憶部12とがそれぞれ接続され
ており、CPU13はIDコード設定・入力部11およ
びIDコード記憶部12の動作制御を行う。このCPU
13は、IDコード設定・入力部11を用いて入力され
た管理用IDコードがIDコード記憶部12に記憶され
ている管理用IDコードに一致すると判断した場合には
IDコードの設定操作を受諾し、IDコード設定・入力
部11を用いて入力された管理用IDコードがIDコー
ド記憶部12に記憶されている管理用IDコードに一致
しないと判断した場合にはIDコードの設定操作を拒否
する。また、CPU13は、IDコード設定・入力部1
1を用いて入力された個人用IDコードがIDコード記
憶部12に記憶されている個人用IDコードに一致する
と判断した場合には始動操作を有効にする制御信号をエ
ンジン始動部の信号伝達部へ出力し、IDコード設定・
入力部11を用いて入力された個人用IDコードがID
コード記憶部12に記憶されている個人用IDコードに
一致しないと判断した場合には始動操作を無効にする制
御信号をエンジン始動部の信号伝達部へ出力するもので
ある。
【0013】なお、CPU13とIDコード設定・入力
部11との間の接続は有線方式でも無線方式でもよく、
無線方式の場合にはCPU13に無線信号を受信するた
めの信号受信部が接続され、CPU13とIDコード設
定・入力部11とはこの信号受信部を介して接続され
る。
【0014】上述のようなエンジン始動部用動作制御シ
ステム1は、例えば、図2に示すエンジン始動部に設け
られる。
【0015】このエンジン始動部は、イグニッションキ
ー21を用いてエンジンの始動が行われたときに車両の
バッテリー22とエンジン起動部23との間を電気的に
接続する信号伝達部上の第1部位P21と第2部位P2
2との間に並列に接続された第1リレー25aおよび第
2リレー25bと、第1部位P21の電圧を測定する第
1電圧測定手段としての第1電圧計26と、第2部位P
22の電圧を測定する第2電圧測定手段としての第2電
圧計27と、第1リレー25aおよび第2リレー25b
を選択的にオンオフ制御する制御部(例えば、CPU)
28とから構成されている。
【0016】前記信号伝達部は、例えば、イグニッショ
ンキー21を用いた始動操作に連動して開閉制御される
スイッチ24aと、バッテリー22とスイッチ24aと
の間を電気的に接続する第1信号線24bと、スイッチ
24aと第1リレー25aおよび第2リレー25bとの
間を電気的に接続する第2信号線24cと、第1リレー
25aおよび第2リレー25bとエンジン起動部23と
の間を電気的に接続する第3信号線24dとから構成さ
れており、第1部位P21は第2信号線24c上のスイ
ッチ24a近傍部に位置しており、第2部位P22は第
3信号線24d上のエンジン起動部23近傍部に位置し
ている。
【0017】また、前記制御部28は、第1電圧計26
における測定結果を示す信号が入力される第1端子28
aと、第2電圧計27における測定結果を示す信号が入
力される第2端子28bと、第1リレー25aおよび第
2リレー25bを選択的にオンオフ制御するための制御
信号を出力する第3端子28cおよび第4端子28dと
を有している。この制御部28は、第1電圧計26にお
いて所定レベルの電圧が検出されると、第1リレー25
aおよび第2リレー25bのうちの第1リレー25aを
オン状態に切り換える制御信号を出力してバッテリー2
2とエンジン起動部23との間を導通状態にし、さら
に、この第1リレー25aをオン状態に切り換える制御
信号を出力した後も第2電圧計27において所定レベル
の電圧が検出されない場合には、第2リレー25bをオ
ン状態に切り換える制御信号を出力してバッテリー22
とエンジン起動部23との間を導通状態にするものであ
る。次に、このエンジン始動部用動作制御システムの動
作例について図面を参照しつつ説明する。
【0018】図3、図4および図5は、図1に示すエン
ジン始動部用動作制御システムを図2に示すエンジン始
動部に設けた場合におけるエンジン始動部用動作制御シ
ステムの動作例の一例を示すフローチャートである。図
3は、管理用IDコードの設定を行う場合におけるエン
ジン始動部用動作制御システムの動作例の一例を示すフ
ローチャートであり、図4は、個人用IDコードの設定
を行う場合におけるエンジン始動部用動作制御システム
の動作例の一例を示すフローチャートであり、図3は、
エンジンの始動を行う場合におけるエンジン始動部用動
作制御システムの動作例の一例を示すフローチャートで
ある。
【0019】なお、このエンジン始動部用動作制御シス
テムのIDコード記憶部には、生産工場出荷時に、仮の
管理用IDコードが記憶されているものとする。
【0020】管理用IDコードを設定するには、図3に
示すように、まず、所定の機能キーを用いて所定のキー
操作を行って、エンジン始動部用動作制御システム1を
通常モードから管理用IDコード設定モードに切り替え
る(ステップS1)。
【0021】この状態で、IDコード設定・入力部11
の数字キーを用いて仮の管理用IDコードを入力する
(ステップS2)。このとき、CPU13において、入
力された管理用IDコードがIDコード記憶部12に記
憶されている仮の管理用IDコードに一致しているか否
かの判断が行われる(ステップS3)。ここで、仮の管
理用IDコードに一致していなければ(ステップS3で
の判断結果がNOであれば)、IDコードの設定操作は
拒否される。一方、仮の管理用IDコードに一致してい
ければ(ステップS3での判断結果がYESであれ
ば)、IDコードの設定操作は受諾される(ステップS
4)。
【0022】受諾された状態で、IDコード設定・入力
部11の数字キーを用いて所望の管理用IDコードを入
力する(ステップS5)と、この所望の管理用IDコー
ドが仮の管理用IDコードの代わりにIDコード記憶部
12に格納され(ステップS6)、エンジン始動部用動
作制御システムは、自動的に(または、所定の機能キー
を用いた所定のキー操作に従い)管理用IDコード設定
モードから通常モードに切り替わり(ステップS7)、
管理用IDコードの設定が終了する。
【0023】なお、この管理用IDコードは、上述の手
順と同様の手順によって適宜変更可能である。但し、管
理用IDコードを変更する場合には、前記仮の管理用I
Dコードの代わりにそれまで使用されていた管理用ID
コードを入力する。
【0024】また、個人用IDコードを設定するには、
図4に示すように、まず、所定の機能キーを用いて所定
のキー操作を行って、エンジン始動部用動作制御システ
ム1を通常モードから個人用IDコード設定モードに切
り替える(ステップS11)。
【0025】この状態で、IDコード設定・入力部11
の数字キーを用いて管理用IDコードを入力する(ステ
ップS12)。このとき、CPU13において、入力さ
れた管理用IDコードがIDコード記憶部12に記憶さ
れている管理用IDコードに一致しているか否かの判断
が行われる(ステップS13)。ここで、管理用IDコ
ードに一致していなければ(ステップS13での判断結
果がNOであれば)、IDコードの設定操作は拒否され
る。一方、管理用IDコードに一致していれば(ステッ
プS13での判断結果がYESであれば)、IDコード
の設定操作は受諾される(ステップS14)。
【0026】受諾された状態で、IDコード設定・入力
部11の数字キーを用いて所望の個人用IDコードを入
力する(ステップS15)と、この所望の個人用IDコ
ードがIDコード記憶部12に格納され(ステップS1
6)、エンジン始動部用動作制御システムは、自動的に
(または、所定の機能キーを用いた所定のキー操作に従
い)個人用IDコード設定モードから通常モードに切り
替わり(ステップS17)、個人用IDコードの設定が
終了する。
【0027】なお、複数の個人用IDコードが設定可能
である場合には、エンジン始動部用動作制御システム1
を個人用IDコード設定モードに切り替えた後、直ち
に、今から入力する個人用IDコードが何番目の個人用
IDコードであるのかを指定するための所定のキー操作
を行い、それから、所望の個人用IDコードの入力を行
う。このとき、キー操作により指定したIDコード格納
場所に個人用IDコードが既に格納されていた場合に
は、この格納済の個人用IDコードの代わりに入力され
た個人用IDコードが格納される(即ち、個人用IDコ
ードの変更が行われる)。また、個人用IDコードを消
去する場合には、IDコード格納場所を指定した後、所
定の機能キーを用いて消去を指示するための任意の操作
を行えばよい。
【0028】また、エンジンの始動を行うには、図5に
示すように、まず、エンジン始動部用動作制御システム
1が通常モードであるときに、IDコード設定・入力部
11を用いて個人用IDコードを入力する(ステップS
21)。このとき、CPU13において、入力された個
人用IDコードがIDコード記憶部12に記憶されてい
る個人用IDコードに一致しているか(但し、複数の個
人用IDコードが記憶されている場合にはいずれか1つ
の個人用IDコードに一致しているか)否かの判断が行
われる(ステップS22)。ここで、個人用IDコード
に一致していなければ(ステップS22での判断結果が
NOであれば)、エンジンの始動操作を無効にする制御
信号がCPU13からエンジン始動部の信号伝達部のス
イッチ24aへ出力される(ステップS23)。その結
果、運転手がイグニッションキー21を用いた始動操作
を行っても、スイッチ24aは開状態から閉状態に切り
換わらない。
【0029】一方、個人用IDコードに一致していれば
(ステップS22での判断結果がYESであれば)、エ
ンジンの始動操作を有効にする制御信号がCPU13か
らエンジン始動部の信号伝達部のスイッチ24aへ出力
される(ステップS24)。なお、スイッチ24aへ制
御信号を出力する代わりに第1信号線24bに新たにス
イッチを設けて、このスイッチに制御信号を出力しても
よい。この場合、エンジンの始動操作を有効にする制御
信号が出力されたときのみ、このスイッチは閉状態にな
る。
【0030】そして、エンジンの始動操作を有効にする
制御信号が出力された状態で、運転手がイグニッション
キー21を用いた始動操作を行うと(例えば、イグニッ
ションキー21を鍵穴に差し込み所定の位置(始動時の
位置)までひねり、その状態を維持していると)(ステ
ップS25)、スイッチ24aが開状態から閉状態に切
り換わり、第1電圧計26において所定レベルの電圧が
測定される(ステップS26)。
【0031】この第1電圧計26において所定レベルの
電圧が測定されると、制御部28は、第1リレー25a
をオン状態にするための制御信号を出力する(ステップ
S27)。ここで、第1リレー25aが故障していなけ
れば(ステップS28での判断結果がNOであれば)、
第1信号線24b、スイッチ24a、第2信号線24
c、第1リレー25aおよび第3信号線24dを介し
て、バッテリー22からエンジン起動部23へ電力が供
給され、同時に第2電圧計27において所定レベルの電
圧が測定される(ステップS29)。その後、運転手
が、エンジンの始動を確認した後、イグニッションキー
21から手を離すと、イグニッションキー1は自動的に
所定の位置(運転時の位置)に戻り、スイッチ24aが
閉状態から開状態に切り換わり、第1リレー25aはオ
フ状態になる。
【0032】一方、第1リレー25aが故障していれ
ば、または第1リレー25aが故障すれば(ステップS
28での判断結果がYESであれば)、第2電圧計27
において所定レベルの電圧が測定されないので、制御部
28は、第1リレー25aをオン状態にするための制御
信号の代わりに第2リレー25bをオン状態にするため
の制御信号を出力する(ステップS30)。その結果、
第1信号線24b、スイッチ24a、第2信号線24
c、第2リレー25bおよび第3信号線24dを介し
て、バッテリー22からエンジン起動部23へ電力が供
給され、同時に第2電圧計27において所定レベルの電
圧が測定される(ステップS29)。その後、運転手
が、エンジンの始動を確認した後、イグニッションキー
21から手を離すと、イグニッションキー21は自動的
に所定の位置(運転時の位置)に戻り、スイッチ24a
が閉状態から開状態に切り換わり、第2リレー25bは
オフ状態になる。
【0033】従って、このような構成のエンジン始動部
用動作制御システムをエンジン始動部に設けておくこと
により、個人用IDコードが付与されていない人が車両
所有者や車両管理者に無断で車両を使用することが不可
能となり、さらに、イグニッションキーが盗まれた場合
でも車両を盗まれることがない。
【0034】なお、図2に示すエンジン始動部用動作制
御システムに、第1リレー25aが故障したとき(即
ち、制御部が第2リレー25bをオン状態に切り換える
ための制御信号を出力したとき)に、所定の報知動作を
行う報知手段をさらに設けてもよい。この報知手段とし
ては、視覚を対象にして報知を行うものや、聴覚を対象
にして報知を行うものや、視覚および聴覚の両方を対象
にして報知を行うものがある。視覚を対象にして報知を
行うものとしては、例えば、LED(light−em
itting diode)や電球を用いて、点滅表示
や、数字および文字による情報の表示を行って報知を行
うものがある。一方、聴覚を対象にして報知を行うもの
としては、LSI(large scale inte
grated circuit)等を用いて、予め作成
された具体的なメッセージや、単純音(例えばブザー
音)を出力して報知を行うものがある。また、この報知
手段の報知動作の制御は制御部28によって行なわれ
る。このように、報知手段をさらに設けることによっ
て、運転手に対して第1リレー25aの故障を明確に示
すことができ、運転手は故障したリレーを正常なリレー
に取り換えることができる。さらに、前述の実施の形態
においては、複数のリレーとして2個のリレーを備えた
エンジン始動部用動作制御システムについて説明してい
るが、リレーの数は2個に限定されるものではなく、3
個以上のリレーから1個のリレーを適宜選択して使用す
るように構成してもよい一般に、車両盗難の手口とし
て、イグニッションキー21を用いることなくバッテリ
ー22とエンジン起動部23との間を直結してエンジン
を始動し、車両を移動させるといったものがある。この
ような手口の車両盗難を検知するためには、前述のエン
ジン始動部用動作制御システムの制御部28に、第1電
圧計26において所定レベルの電圧が検出されておら
ず、かつ、第2電圧計27において所定レベルの電圧が
検出された場合には、短絡検出信号を出力する端子と機
能をさらに設けて、短絡検出信号の出力に基づき、音や
光等によって盗難報知を行えばよい。
【0035】また、図1に示すエンジン始動部用動作制
御システム1に、光または音、もしくは光と音の両方を
出力するための出力部を設け、この出力部によって、エ
ンジン始動部用動作制御システム1の状態(管理用ID
コード設定モード、個人用IDコード設定モードおよび
通常モードのうちのいずれのモードであるのか)を運転
手に示したり、設定操作の受諾または拒否を運転手に示
したり、CPUから出力された制御信号により始動操作
が無効になるのかまたは有効になるのかを運転手に示し
たりしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエンジン
始動部用動作制御システムは、複数の数字キーおよび少
なくとも1つの機能キーを備えたIDコード設定・入力
手段と、IDコード設定・入力手段を用いて設定された
IDコードを記憶するためのIDコード記憶手段と、I
Dコード設定・入力手段を用いて入力されたIDコード
がIDコード記憶手段に記憶されているIDコードに一
致するか否かを判断し、かつ、この判断結果に基づい
て、IDコードの設定受諾または設定拒否、もしくは始
動操作を有効にする制御信号または無効にする制御信号
の出力を行う演算手段とから構成されており、前記ID
コードが管理用IDコードと個人用IDコードとからな
り、前記演算手段において、IDコード設定・入力手段
を用いて入力された管理用IDコードがIDコード記憶
手段に記憶されている管理用IDコードに一致すると判
断された場合にはIDコードの設定操作が受諾され、I
Dコード設定・入力手段を用いて入力された管理用ID
コードがIDコード記憶手段に記憶されている管理用I
Dコードに一致しないと判断された場合にはIDコード
の設定操作が拒否され、IDコード設定・入力手段を用
いて入力された個人用IDコードがIDコード記憶手段
に記憶されている個人用IDコードに一致すると判断さ
れた場合には始動操作を有効にする制御信号が信号伝達
部へ出力され、さらに、IDコード設定・入力手段を用
いて入力された個人用IDコードがIDコード記憶手段
に記憶されている個人用IDコードに一致しないと判断
された場合には始動操作を無効にする制御信号が信号伝
達部へ出力されるものであるので、イグニッションキー
が盗難にあった場合やイグニッションキーのみで車両を
管理することが困難である場合においても、車両の盗難
や無断使用を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジン始動部用動作制御システムの
一実施の形態を示す説明図である。
【図2】図1に示すエンジン始動部用動作制御システム
をエンジン始動部に設けた状態の一例を示す説明図であ
る。
【図3】管理用IDコードの設定を行う場合におけるエ
ンジン始動部用動作制御システムの動作例の一例を示す
フローチャートである。
【図4】個人用IDコードの設定を行う場合におけるエ
ンジン始動部用動作制御システムの動作例の一例を示す
フローチャートである。
【図5】エンジンの始動を行う場合におけるエンジン始
動部用動作制御システムの動作例の一例を示すフローチ
ャートである。
【図6】従来の車両のエンジン始動部の一例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 エンジン始動部用動作制御システム 11 IDコード設定・入力部 12 IDコード記憶部 13 CPU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリーと、エンジン起動部と、イグ
    ニッションキーを用いた始動操作が行われたときにバッ
    テリーとエンジン起動部との間を電気的に接続する信号
    伝達部とを備えたエンジン始動部の動作を制御するため
    のシステムであって、 複数の数字キーおよび少なくとも1つの機能キーを備え
    たIDコード設定・入力手段と、IDコード設定・入力
    手段を用いて設定されたIDコードを記憶するためのI
    Dコード記憶手段と、IDコード設定・入力手段を用い
    て入力されたIDコードがIDコード記憶手段に記憶さ
    れているIDコードに一致するか否かを判断し、かつ、
    この判断結果に基づいて、IDコードの設定受諾または
    設定拒否、もしくは始動操作を有効にする制御信号また
    は無効にする制御信号の出力を行う演算手段とから構成
    されており、 前記IDコードが管理用IDコードと個人用IDコード
    とからなり、前記演算手段において、IDコード設定・
    入力手段を用いて入力された管理用IDコードがIDコ
    ード記憶手段に記憶されている管理用IDコードに一致
    すると判断された場合にはIDコードの設定操作が受諾
    され、IDコード設定・入力手段を用いて入力された管
    理用IDコードがIDコード記憶手段に記憶されている
    管理用IDコードに一致しないと判断された場合にはI
    Dコードの設定操作が拒否され、IDコード設定・入力
    手段を用いて入力された個人用IDコードがIDコード
    記憶手段に記憶されている個人用IDコードに一致する
    と判断された場合には始動操作を有効にする制御信号が
    信号伝達部へ出力され、さらに、IDコード設定・入力
    手段を用いて入力された個人用IDコードがIDコード
    記憶手段に記憶されている個人用IDコードに一致しな
    いと判断された場合には始動操作を無効にする制御信号
    が信号伝達部へ出力されることを特徴とするエンジン始
    動部用動作制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006510533A (ja) * 2002-12-18 2006-03-30 エイレオ 車両の盗難防止装置および方法、並びに車両編隊の管理への同装置の応用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006510533A (ja) * 2002-12-18 2006-03-30 エイレオ 車両の盗難防止装置および方法、並びに車両編隊の管理への同装置の応用
JP4718839B2 (ja) * 2002-12-18 2011-07-06 エイレオ 車両の盗難防止装置および方法、並びに同装置を用いて車両編隊を管理する方法

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