JP2001047846A - 車両用空調装置およびその組み付け方法 - Google Patents

車両用空調装置およびその組み付け方法

Info

Publication number
JP2001047846A
JP2001047846A JP11224497A JP22449799A JP2001047846A JP 2001047846 A JP2001047846 A JP 2001047846A JP 11224497 A JP11224497 A JP 11224497A JP 22449799 A JP22449799 A JP 22449799A JP 2001047846 A JP2001047846 A JP 2001047846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
vehicle
case
face
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11224497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3719353B2 (ja
Inventor
Tomohiro Kamiya
知宏 神谷
Tokihiko Mizushima
祝彦 水島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Denso Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp, Denso Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP22449799A priority Critical patent/JP3719353B2/ja
Publication of JP2001047846A publication Critical patent/JP2001047846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3719353B2 publication Critical patent/JP3719353B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェイスダクト設置スペースの縮小化、ひい
ては、空調装置全体の設置スペースの縮小化を図る。 【解決手段】 空調ケース10を上下に少なくとも2つ
に分割し、空調用熱交換器13、14を下ケース12内
に配設し、フェイス吹出グリル24に送風空気を導くフ
ェイスダクト23を上ケース11に一体に形成するとと
もに、吹出モード切替ドア19を上ケース11内に配設
することにより、フェイスダクト23の上下方向の設置
スペースを小さくする。また、吹出モード切替ドア19
を上ケース11内に配設したことにより、空調装置の上
下方向寸法を縮小することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設置スペースの縮
小化を図った車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置においては、車室
内前部の計器盤近辺に空調ユニットを配置するに際し
て、冷房用蒸発器、暖房用ヒータコア、吹出モード切替
ドア等を内蔵する空調ユニットを、計器盤のうち車両左
右方向の略中央部に配置するとともに、この空調ユニッ
トに空調空気を送風する図示しない送風機ユニットを、
空調ユニット側方の助手席側にオフセット配置するレイ
アウトのものが実用化されている。
【0003】図5は上記の従来空調装置の空調ユニット
1およびその周辺の構成を示すもので、車両計器盤41
において乗員と対向する面には、車室内の乗員の上半身
に向けて送風空気を吹き出すセンタフェイス吹出グリル
24が車両左右方向の略中央部に配設され、計器盤41
の上面には、車両のフロント窓ガラスに向けて送風空気
を吹き出すデフロスタ吹出グリル26が配設されてい
る。
【0004】一方、空調ユニット1には、冷房用蒸発器
13、暖房用ヒータコア14、ロータリドア(吹出モー
ド切替ドア)19等が内蔵されている。また、フェイス
ダクト23を介してフェイス吹出グリル24に連通する
フェイス吹出部50や、デフロスタダクト25を介して
デフロスタ吹出グリル26に連通するデフロスタ吹出部
51は、いずれも空調ユニット1のケース10の最上方
部に形成されている。なお、同様の構成の空調ユニット
は、特開平10−35252号公報にて公知である。
【0005】そして、従来の空調装置の車両への組み付
けは次のようにして行われる。まず、空調ユニット1を
車両に組み付け固定し、冷媒配管や温水ホースを接続す
る。次に、フェイスダクト23やデフロスタダクト25
を予め組み付け固定しておいた計器盤41を、車両に組
み付け固定する。この計器盤41の組付けにより、フェ
イス吹出部50とフェイスダクト23が連通し、デフロ
スタ吹出部51とデフロスタダクト25が連通する。
【0006】ここで、フェイス吹出部50とフェイスダ
クト23の合わせ面、および、デフロスタ吹出部51と
デフロスタダクト25の合わせ面には、それぞれシール
材32が配置され、このシール材32は、空調ユニット
1またはダクト23、25のいずれかに貼り付けられて
いる。そして、空調ユニット1の上方から計器盤41を
組付けることにより、上記のシール材32が適宜量だけ
圧縮されて、合わせ面のシールを行うようになってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
空調装置においては、フェイスダクト23やデフロスタ
ダクト25を組み付けた計器盤41を、空調ユニット1
の上方から組付けるため、フェイスダクト23やデフロ
スタダクト25の空調ユニット側端部は下向きにする必
要があり、そのため、フェイスダクト23はフェイス吹
出グリル24側からフェイス吹出部50側に向かって下
方に曲げられている。
【0008】従って、フェイス吹出部50やデフロスタ
吹出部51が形成された空調ユニット1の上端部位置
は、計器盤41組み付け後におけるフェイス吹出グリル
24の下端部位置よりも、下方に設定しなければならな
い。その結果、空調ユニット1の上方側には、フェイス
ダクト23やデフロスタダクト25の設置スペースとし
て、上下方向に大きなスペースができてしまうという問
題がある。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、従来フェイスダクトが設置されていたスペースの縮
小化、ひいては、空調装置全体の設置スペースの縮小化
を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車両の計器盤(41)
において車両左右方向の略中央部に配設され、車室内の
乗員に向けて送風空気を吹き出すフェイス吹出グリル
(24)と、計器盤(41)の下方側で、かつ車両左右
方向の略中央部に配設されて、空気通路を形成するケー
ス(10)とを備える車両用空調装置において、ケース
(10)を上下に少なくとも2つに分割し、空調用熱交
換器(13、14)を下ケース(12)内に配設し、フ
ェイス吹出グリル(24)に送風空気を導くフェイスダ
クト(23)の少なくとも一部を上ケース(11)に一
体に形成するとともに、吹出モード切替ドア(19)を
上ケース(11)内に配設したことを特徴としている。
【0011】これによると、計器盤(41)組み付け前
に冷媒配管や温水ホースの接続作業がなされる空調用熱
交換器(13、14)を下ケース(12)内に配設する
ことにより、空調用熱交換器(13、14)が配置され
ない上ケース(11)は計器盤(41)に予め組み付け
固定可能である。このように、上ケース(11)を計器
盤(41)に組み付け可能にしたことにより、計器盤
(41)側に組み付けられるフェイスダクト(23)の
少なくとも一部を上ケース(11)に一体に形成するこ
とが可能になり、従って、従来のようにフェイスダクト
(23)を下方に曲げる必要がなくなり、フェイスダク
ト(23)の上下方向の設置スペースを小さくすること
ができる。
【0012】また、フェイスダクト(23)の上下方向
の設置スペースが小さくなったこと、および吹出モード
切替ドア(19)を上ケース(11)内に配設したこと
により、空調装置の上下方向寸法を著しく縮小すること
ができる。
【0013】請求項2に記載の発明のように、吹出モー
ド切替ドアとして、上ケース(11)内に回動可能に配
設され、かつ円弧状の円周壁(190)を有するロータ
リドア(19)を用いることができる。
【0014】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の車両用空調装置の組み付け方法であって、
計器盤(41)に上ケース(11)を予め組み付け、下
ケース(12)を車両に組み付け固定した後、上ケース
(11)を組み付けた計器盤(41)を車両に組み付け
固定することを特徴としている。
【0015】これによると、請求項1に記載の発明と同
様の効果を得ることができる。
【0016】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。
【0018】図1〜4は本発明の一実施形態を示すもの
で、空調装置は大別して送風機ユニット(図示せず)と
空調ユニット1とに分けられ、車室40内の計器盤41
周辺において、車室40とエンジンルーム42とを仕切
る隔壁(ダッシュパネル)43に近接して搭載されてい
る。
【0019】そして、空調ユニット1を車両左右方向の
略中央部に配置して、送風機ユニットは助手席側にオフ
セット配置する。従って、本例の空調装置は空調ユニッ
ト1のみを車両左右方向の略中央部に配置したセミセン
ター置きレイアウトになっている。
【0020】送風機ユニットは図示しない送風機によ
り、車室内空気(内気)または車室外空気(外気)を導
入し、空調ケース10に送風する。
【0021】空調ユニット1は空気通路を形成する樹脂
製の空調ケース10を有し、この空調ケース10は上下
に2分割されていて、上ケース11と下ケース12とか
ら構成されている。この下ケース12には、冷凍サイク
ルの蒸発器(冷却用熱交換器)13が略水平方向に配置
され、蒸発器13の上方にヒータコア(加熱用熱交換
器)14が略水平方向に配置され、蒸発器13の下方部
には、送風機ユニットからの送風空気が流入する空気通
路15が形成されている。
【0022】上記蒸発器13は全体として薄型矩形状に
形成されているもので、冷媒通路を構成する偏平状のチ
ューブと、このチューブ相互の間に接合されたコルゲー
トフィンからなる熱交換用コア部(図示せず)を有して
いる。そして、蒸発器13下方の空気通路15に流入し
た送風空気は、熱交換用コア部のチューブとコルゲート
フィンとの間隙部を下方から上方へと流れ、冷媒がこの
送風空気から蒸発潜熱を吸熱して蒸発することにより、
送風空気が冷却される。
【0023】ヒータコア14も全体として薄型矩形状に
形成されているものであって、車両エンジン(図示せ
ず)からの温水(冷却水)を熱源として蒸発器13から
の送風空気を加熱して上方へ導出するようになってい
る。そのため、ヒータコア14は周知のごとく温水が流
通する多数の偏平状のチューブと、この多数のチューブ
相互の間に接合されたコルゲートフィンからなる熱交換
用コア部(図示せず)を有している。このヒータコア1
4は、ヒータコア14に流量する温水流量を図示しない
流量調整弁によって調整することにより、空気加熱量が
制御される。その流量調整弁は、車室内の空調制御パネ
ル(図示せず)に設けられた吹出空気温度設定レバーに
連結されている。
【0024】ヒータコア14は下ケース12内で車両前
方側に位置しており、ヒータコア14の側方(車両後方
側)には、ヒータコア14をバイパスして空気を流す冷
風バイパス通路16が形成されている。この冷風バイパ
ス通路16には、通路16を開閉する回動自在な冷風バ
イパスドア17が設置されている。また、ヒータコア1
4の上方部には、空気通路18が形成されている。ここ
で、冷風バイパスドア17は下ケース12内に配置さ
れ、冷風バイパス通路16および空気通路18は、上ケ
ース11と下ケース12の両方によって形成されてい
る。
【0025】冷風バイパスドア17は、冷風バイパスド
ア17に一体に形成された回転軸170が下ケース12
に回動可能に支持されており、回転軸170には下ケー
ス12の外側でレバー171が固着され、このレバー1
71に図示しないコントロールケーブルの一端が接続さ
れている。このコントロールケーブルの他端側は、車室
内の空調制御パネル(図示せず)に設けられた吹出空気
温度設定レバーに連結されている。これにより、冷風バ
イパスドア17は、マックスクール時のみ冷風バイパス
通路16を全開し、マックスクール時以外は冷風バイパ
ス通路16を全閉するようになっている。なお、冷風バ
イパスドア17は、サーボモータによって駆動すること
もできる。
【0026】上ケース11には吹出モードを切り替える
樹脂製のロータリドア(吹出モード切替ドア)19が回
動自在に設置されている。ロータリドア19は略180
°の円弧範囲を持つ半円筒状の円周壁190を有し、円
周壁190の内部は常時空気通路18と連通し、円周壁
190には円周壁190の内外を連通する連通孔191
が形成されている。
【0027】ロータリドア19は、ロータリドア19の
両端部に一体に形成された回転軸192が上ケース11
に回動可能に支持されており、回転軸192には上ケー
ス11の外側でレバー193が固着され、このレバー1
93に図示しないコントロールケーブルの一端が接続さ
れている。このコントロールケーブルの他端側は、車室
内の空調制御パネル(図示せず)に設けられた吹出モー
ド切替レバーに連結されている。これにより、ロータリ
ドア19は、吹出モード切替レバーの手動操作に基づい
て回動するようになっている。なお、ロータリドア19
は、サーボモータによって駆動することもできる。
【0028】上ケース11においてロータリドア19の
回動する領域内には、3つの吹出開口部20、21、2
2がロータリドア19の回動方向(円周方向)に沿って
隣接し並ぶように設けられており、3つの吹出開口部2
0、21、22を形成する上ケース11の仕切り壁の先
端部を、ロータリドア19の円周壁190が摺動するよ
うになっている。
【0029】3つの吹出開口部20、21、22のうち
最も車両後方側に位置するフェイス吹出開口部20は、
上ケース11に一体に形成したフェイスダクト23を介
して、センタフェイス吹出グリル24に連通している。
センタフェイス吹出グリル24は、計器盤41において
車室内の乗員と対向する面で、かつ車両左右方向の略中
央部に配設され、センタフェイス吹出グリル24から乗
員の上半身に向けて送風空気が吹き出される。なお、フ
ェイスダクト23とセンタフェイス吹出グリル24は、
両者の開口端部をシール材を介在させて突き合わせる
か、もしくは両者を嵌合することにより、接続されてい
る。
【0030】ここで、フェイスダクト23は、フェイス
吹出開口部20からセンタフェイス吹出グリル24に向
かって水平方向に延びている。また、上記した冷風バイ
パス通路16がロータリドア19をバイパスしてフェイ
スダクト23に連通しており、マックスクール時には冷
風バイパスドア17が冷風バイパス通路16を全開し、
蒸発器13で冷却された空気が、冷風バイパス通路16
を介して直接フェイスダクト23に送られるようになっ
ている。
【0031】3つの吹出開口部20、21、22のうち
車両前後方向の中間に位置するデフロスタ吹出開口部2
1は、上ケース11に一体に形成したデフロスタダクト
25を介して、デフロスタ吹出グリル26に連通してい
る。デフロスタ吹出グリル26は車両の計器盤の上面に
配置され、車両のフロント窓ガラスに向けて送風空気を
吹き出すようになっている。ここで、デフロスタダクト
25は、デフロスタ吹出開口部21からデフロスタ吹出
グリル26に向かって上下方向に延びている。なお、デ
フロスタダクト25とデフロスタ吹出グリル26は、両
者の開口端部をシール材を介在させて突き合わせるか、
もしくは両者を嵌合することにより、接続されている。
【0032】3つの吹出開口部20、21、22のうち
最も車両前方側に位置するフット吹出開口部22は、上
ケース11に一体に形成したフットダクト27、および
下ケース12に一体に形成したフットダクト28を介し
て、ケース11、12と別体の樹脂製のダクト部材29
に接続されている。このダクト部材29は下ケース12
の下方まで延び、乗員の足元に向けて空気を吹き出すよ
うになっている。ここで、上ケース11側のフットダク
ト27は車両前方側に延びた後車両下方に向かって延び
て、下ケース12側のフットダクト28と連通可能にな
っている。
【0033】フェイスダクト23の中間部両側面には、
車両左右方向に延びるサイドフェイスダクト30の一端
が接続され、このサイドフェイスダクト30の他端には
サイドフェイス吹出グリル31が配置されている。サイ
ドフェイス吹出グリル31は、計器盤41において車室
内の乗員と対向する面で、かつ前席サイド窓ガラスに近
い位置に配設され、サイドフェイス吹出グリル31から
乗員の上半身あるいは前席サイド窓ガラスに向けて送風
空気が吹き出される。なお、フェイスダクト23とサイ
ドフェイスダクト30、およびサイドフェイスダクト3
0とサイドフェイス吹出グリル31は、両者の開口端部
をシール材を介在させて突き合わせるか、もしくは両者
を嵌合することにより、接続されている。
【0034】上ケース11の下端側開口縁部または下ケ
ース12の上端側開口縁部には、多孔質発泡材(例えば
発泡ウレタン)からなるシール材32が固着(貼付)さ
れ、上ケース11と下ケース12の合わせ面をシール材
32にてシールするようになっている。
【0035】次に、上記空調ユニット1の組み付けにつ
いて説明する。まず、計器盤41が車両に組み付けられ
る前に、ロータリドア19を上ケース11に組み付け、
その上ケース11を、センタフェイス吹出グリル24お
よびデフロスタ吹出グリル26とともに、計器盤41に
組み付ける。それらの組み付け後、サイドフェイスダク
ト30とサイドフェイス吹出グリル31を、上ケース1
1および計器盤41に対して組み付ける。
【0036】一方、蒸発器13、ヒータコア14および
冷風バイパスドア17が組み付けられた下ケース12
を、計器盤41が車両に組み付けられる前に、隔壁43
(または車体補強材)の所定の位置に取り付けてねじ等
にて固定する。そして、蒸発器13に冷媒配管を接続
し、ヒータコア14に温水ホースを接続する。
【0037】次に、冷媒配管や温水ホースの接続作業が
完了した後に、予め上ケース11等が組み付けられた計
器盤41を、車両の所定の位置に取り付けてねじ等にて
固定する。そして、下ケース12と計器盤41を所定位
置に組み付けることにより、上ケース11の下端側開口
縁部と下ケース12の上端側開口縁部が突き合わされ、
シール材32が適宜量だけ圧縮されて、上ケース11と
下ケース12の合わせ面のシールが行われる。
【0038】上記の組付けを行った後、冷風バイパスド
ア17のレバー171、およびロータリドア19のレバ
ー193に、図示しないコントロールケーブルを接続す
る。
【0039】以上のように、本実施形態によれば、計器
盤41組み付け前に冷媒配管や温水ホースの接続作業が
なされる蒸発器13やヒータコア14を下ケース12内
に配設しているため、蒸発器13やヒータコア14が配
置されない上ケース11は計器盤41に予め組み付け固
定することができる。このように、上ケース11を計器
盤41に組み付け可能にしたことにより、計器盤41側
に組み付けられるフェイスダクト23を上ケース11に
一体に形成することができる。従って、従来のようにフ
ェイスダクトを下方に曲げる必要がなくなり、フェイス
ダクト23の上下方向の設置スペースを小さくすること
ができる。
【0040】また、フェイスダクト23の上下方向の設
置スペースが小さくなったこと、および吹出モードを切
り替えるロータリドア19を上ケース11内に配設した
ことにより、従来フェイス吹出グリル24よりも大幅に
下方に位置していたロータリドア19の位置を、フェイ
ス吹出グリル24と略同じ高さに配置することが可能に
なり、空調装置の上下方向寸法を著しく縮小することが
できる。
【0041】次に、上記構成に基いて本実施形態の作動
を説明する。空調装置の作動スイッチ(図示せず)の投
入により、送風機ユニットから空調ユニット1の空気通
路15に空気が送られる。その送風空気は蒸発器13を
下方から上方へと通過し、この間に蒸発器13の熱交換
用コア部のチューブ内を流れる冷媒の蒸発潜熱で空気は
除湿、冷却される。そして、この冷却空気はさらに上方
へ流れ、ヒータコア14へ導入される空気と冷風バイパ
ス通路16を通過する空気とに振り分けられる。
【0042】ヒータコア14へ導入された空気は再加熱
されて、空気通路18を介してロータリドア19の内部
に流入する。このとき、ヒータコア14に流量する温水
流量を流量調整弁によって調整して、空気加熱量を制御
することにより、所定温度の空気となる。
【0043】この所定温度の空気は、ロータリドア19
により選択された開口部、すなわち、フェイス吹出開口
部20、デフロスタ吹出開口部21およびフット吹出開
口部22のいずれか1つまたは複数を通過して車室40
内へ吹出される。
【0044】そして、ロータリドア19の回動位置に応
じて、5つの吹出モードを選択することができるように
なっている。具体的には、図4に示すように、吹出モー
ドとして、フェイス吹出開口部20のみを開口するフェ
イスモード、フェイス吹出開口部20とフット吹出開口
部22の両方を略半開するバイレベルモード、フット吹
出開口部22を全開しデフロスタ吹出開口部21を少量
開口するフットモード、デフロスタ吹出開口部21およ
びフット開口部19の両方を略半開するフットデフモー
ド、デフロスタ吹出開口部21のみを開口するデフロス
タモードを選択できる。なお、図4中の矢印は、各吹出
モード時の空気の流れを示している。
【0045】(他の実施形態)上記実施形態では、上ケ
ース11に一体に形成したフェイスダクト23とデフロ
スタダクト25を直接各吹出グリル24、26に接続し
ているが、それらのダクト23、25と各吹出グリル2
4、26間を、上ケース11とは別体に形成したダクト
部材で接続してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、車両用空調
装置の側面断面図である。
【図2】図1の空調ユニットにおける上方部位の斜視図
である。
【図3】図1の空調ユニットにおける上ケースの拡大側
面断面図である。
【図4】図1の装置の作動説明に供する要部の側面断面
図である。
【図5】従来の車両用空調装置の側面断面図である。
【符号の説明】 10…ケース、11…上ケース、12…下ケース、13
…蒸発器(空調用熱交換器)、14…ヒータコア(空調
用熱交換器)、19…ロータリドア(吹出モード切替ド
ア)、23…フェイスダクト、24…フェイス吹出グリ
ル、41…計器盤。
フロントページの続き (72)発明者 水島 祝彦 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3L011 BJ01 BP00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の計器盤(41)において車両左右
    方向の略中央部に配設され、車室内の乗員に向けて送風
    空気を吹き出すフェイス吹出グリル(24)と、 前記計器盤(41)の下方側で、かつ車両左右方向の略
    中央部に配設されて、空気通路を形成するケース(1
    0)と、 前記ケース(10)内に配設され、空気と熱交換する空
    調用熱交換器(13、14)と、 前記ケース(10)内に配設され、吹出モードを切り替
    える吹出モード切替ドア(19)とを備える車両用空調
    装置において、 前記ケース(10)を上下に少なくとも2つに分割し、 前記空調用熱交換器(13、14)を下ケース(12)
    内に配設し、 前記フェイス吹出グリル(24)に送風空気を導くフェ
    イスダクト(23)の少なくとも一部を上ケース(1
    1)に一体に形成するとともに、前記吹出モード切替ド
    ア(19)を前記上ケース(11)内に配設したことを
    特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記吹出モード切替ドアは、前記上ケー
    ス(11)内に回動可能に配設され、かつ円弧状の円周
    壁(190)を有するロータリドア(19)であること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の車両用空調装
    置の組み付け方法であって、 前記計器盤(41)に前記上ケース(11)を予め組み
    付け、 前記下ケース(12)を車両に組み付け固定した後、前
    記上ケース(11)を組み付けた前記計器盤(41)を
    車両に組み付け固定することを特徴とする車両用空調装
    置の組み付け方法。
JP22449799A 1999-08-06 1999-08-06 車両用空調装置およびその組み付け方法 Expired - Fee Related JP3719353B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22449799A JP3719353B2 (ja) 1999-08-06 1999-08-06 車両用空調装置およびその組み付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22449799A JP3719353B2 (ja) 1999-08-06 1999-08-06 車両用空調装置およびその組み付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001047846A true JP2001047846A (ja) 2001-02-20
JP3719353B2 JP3719353B2 (ja) 2005-11-24

Family

ID=16814733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22449799A Expired - Fee Related JP3719353B2 (ja) 1999-08-06 1999-08-06 車両用空調装置およびその組み付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3719353B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003011646A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Sanden Corp 車両用空調装置
KR100457942B1 (ko) * 2001-12-11 2004-11-26 가부시키가이샤 덴소 차량공조장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003011646A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Sanden Corp 車両用空調装置
JP4536960B2 (ja) * 2001-07-03 2010-09-01 サンデン株式会社 車両用空調装置
KR100457942B1 (ko) * 2001-12-11 2004-11-26 가부시키가이샤 덴소 차량공조장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3719353B2 (ja) 2005-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3931818B2 (ja) 車両用空調装置
JP3804152B2 (ja) 車両用空調装置
JPH11157322A (ja) 自動車用空調装置
JPH11235916A (ja) 車両用空調装置
KR980008661A (ko) 공기 조화장치의 케이스
JPH11189026A (ja) 車両用空調装置
JP2001138724A (ja) 車両用空調装置
JP3774961B2 (ja) 車両用空調装置
US20070158047A1 (en) Air conditioner for vehicle
JP3791126B2 (ja) 車両用空調装置
JP2009001169A (ja) 空気通路切替装置および車両用空調装置
JP3752757B2 (ja) 車両用空調装置
JP4346388B2 (ja) 車両用空気調和装置
JPH10297249A (ja) 自動車用空気調和装置
JP3931672B2 (ja) 車両用空調装置
JPH10181336A (ja) 車両用空調装置
JP2002096620A (ja) 車両用空調装置
JP2001047846A (ja) 車両用空調装置およびその組み付け方法
JP2002052917A (ja) 車両用空調装置
JP3533704B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP4346394B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP3817333B2 (ja) 自動車用空気調和装置
JP3926884B2 (ja) 自動車用空気調和装置の組み立て作業方法
JP3767039B2 (ja) 車両用空調装置
JP2000071745A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080916

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110916

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees