JP2001047723A - スタンプ装置 - Google Patents

スタンプ装置

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JP2001047723A
JP2001047723A JP11227656A JP22765699A JP2001047723A JP 2001047723 A JP2001047723 A JP 2001047723A JP 11227656 A JP11227656 A JP 11227656A JP 22765699 A JP22765699 A JP 22765699A JP 2001047723 A JP2001047723 A JP 2001047723A
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JP
Japan
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stamp
pressing
shutter
unit
card insertion
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Application number
JP11227656A
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English (en)
Inventor
Norihiro Sekizawa
憲弘 関沢
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Tamura Electric Works Ltd
Original Assignee
Tamura Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押下部の押下時において、スタンプ部による
押印が支障なく行えると共に、押下部の非押下時におい
て、スタンプ部に形成された印面を覆い、印面を保護す
ることが可能なスタンプ装置を提供すること。 【解決手段】 押下部101が第1の位置まで押下され
ると、シャッタ部押下壁107とシャッタ部41の突出
部44とが当接して、シャッタ部41を第1引張りスプ
リング91の付勢力に抗して押下する。突出部44が押
下されたシャッタ部41は、カバー部43が印面33を
開放し始める。更に、押下部101が第2の位置にまで
押下されると、揺動部押下壁109と揺動部50とが当
接して、印面33が開放されたスタンプ部31が押下さ
れる。引き続いて押下部101が押下されると、スタン
プ部31は、上側ベース部11に形成された穴部11b
を介して印面33がカード挿入路14に進出し、カード
Cの所定位置に対して印面33に刻印された識別表示を
押印する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挿入されたカード
に所定の文字、図形又は記号等の識別表示を押印するた
めのスタンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のスタンプ装置として、たとえば
特開平10−119411号公報に開示されたようなも
のが知られている。この特開平10−119411号公
報に開示されたスタンプ装置は、蝶番を支点として回動
自在に連結された上下一対の基体を備えている。押下部
としての上側基体とベース部としての下側基体は、夫々
互いに対向する対向面を有しており、上側基体の対向面
には印面が形成された含むスタンプ部が設けられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなスタンプ装置においては、スタンプ部に形成された
印面の乾燥防止あるいは保護等のために、印面を覆う部
材の装着が求められるが、特開平10−119411号
公報に開示されたスタンプ装置においては、印面を覆う
部材が装着されるような構造とはなっていない。
【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、押下部の押下時において、スタンプ部による押印が
支障なく行えると共に、押下部の非押下時において、ス
タンプ部に形成された印面を覆い、印面を保護すること
が可能なスタンプ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスタンプ装
置は、挿入されたカードに所定の文字、図形又は記号等
の識別表示を押印するためのスタンプ装置であって、カ
ードを挿入、排出するカード挿入口と、カード挿入口に
連通するカード挿入路とが形成されたベース部と、ベー
ス部に揺動可能に支持され、使用者により押下される押
下部と、押下部が押下されることにより、カード挿入口
から挿入されたカードに識別表示を押印するスタンプ部
と、スタンプ部に対して、スタンプ部の押下方向とは反
対の方向に付勢力を付与するスタンプ部付勢部材と、ス
タンプ部の印面を覆うシャッタ部と、シャッタ部に対し
て、スタンプ部の印面を覆う方向に付勢力を付与するシ
ャッタ部付勢部材と、を備え、押下部が第1の位置まで
押下されたときに、シャッタ部が押下部によりシャッタ
部付勢部材の付勢力に抗して押下されて、印面を開放し
始め、押下部が第1の位置から更に第2の位置まで押下
されたときに、印面を開放されたスタンプ部が押下部に
より押下され、押下部が最下位置の状態から第2の位置
まで戻される間、スタンプ部がスタンプ部付勢部材の付
勢力によりスタンプ部の押下方向とは反対の方向に移動
し、押下部が第1の位置まで戻されたときに、シャッタ
部がシャッタ部付勢部材の付勢力により印面を覆うこと
を特徴としている。
【0006】本発明に係るスタンプ装置では、特に、ス
タンプ部に対してスタンプ部の押下方向とは反対の方向
に付勢力を付与するスタンプ部付勢部材と、スタンプ部
の印面を覆うシャッタ部と、このシャッタ部に対してス
タンプ部の印面を覆う方向に付勢力を付与するシャッタ
部付勢部材とを備えているので、押下部が押下されてい
ないスタンプ装置の非使用時においては、シャッタ部に
よりスタンプ部の印面が覆われるので、印面を保護する
ことができる。一方、押下部が押下されるスタンプ装置
の使用時においては、押下部が第1の位置まで押下され
たときに、シャッタ部が押下部によりシャッタ部付勢部
材の付勢力に抗して押下されて、印面を開放する。更に
第1の位置から第2の位置まで押下部が押下されると、
印面を開放されたスタンプ部が押下部により押下され、
カードに識別表示が押印されることになる。続いて押下
部が最下位置の状態から第2の位置まで戻される間に、
スタンプ部がスタンプ部付勢部材の付勢力によりスタン
プ部の押下方向とは反対の方向に移動し、押下部が第1
の位置まで戻されたときに、シャッタ部がシャッタ部付
勢部材の付勢力により印面を覆うことになる。したがっ
て、スタンプ部の押下の前にスタンプ部の印面が開放さ
れる、及び、スタンプ部の押下方向とは反対の方向への
移動後にスタンプ部の印面が覆われることになり、シャ
ッタ部がスタンプ部の移動に対して支障になることはな
く、スタンプ部の移動がスムースに行え、スタンプ部に
よる押印を適切に行うことができる。
【0007】また、シャッタ部は、ベース部の上面から
押下部に向けて立設された壁部に揺動可能に支持されて
おり、シャッタ部は、カード挿入方向に延びる軸回りに
揺動することが好ましい。このような構成とした場合、
シャッタ部の揺動軸がカード挿入方向に対して平行とな
るため、スタンプ装置のカード挿入方向での小型化を図
ることができる。
【0008】また、シャッタ部は、略板状の部材からな
ると共に、押下部が押下されていない状態において、カ
ード挿入口から挿入されたカードを含む面に対して傾斜
して配設されており、スタンプ部は、押下部が押下され
ていない状態において、シャッタ部により下方から支持
されて、押下方向への移動が規制されていることが好ま
しい。このようにシャッタ部を略板状の部材から構成
し、押下部が押下されていない状態において、カード挿
入口から挿入されたカードを含む面に対して傾斜して配
設することにより、スタンプ装置のカード挿入方向に対
して直交する方向(幅方向)での小型化を図ることがで
きる。また、スタンプ部は、押下部が押下されていない
状態において、シャッタ部により下方から支持されて、
押下方向への移動が規制されているので、スタンプ部の
自重を利用してシャッタ部により印面を覆う際の密閉性
を高めることができる。
【0009】また、壁部には、スタンプ部が押下すると
きに案内される案内部が形成されていることが好まし
い。このような構成とした場合、スタンプ部の押下が案
内部での案内により確実に行われることになり、押印結
果のバラツキの発生を極めて少なくすることができる。
また、シャッタ部を揺動可能に支持する壁部と案内部を
形成する壁部とが共用されることになり、スタンプ装置
の構成を簡素化することができる。
【0010】また、押下部の下面には、押下部が押下さ
れたときにシャッタ部に当接して、シャッタ部を押下す
るシャッタ部押下壁がベース部に向けて立設されている
ことが好ましい。このような構成とした場合、使用者が
押下部を押圧した力は、シャッタ部押下壁を介してシャ
ッタ部に伝えられるので、押下部を押圧した力が適切に
シャッタ部に伝えられ、シャッタ部を確実に作動させる
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0012】図1は本発明に係るスタンプ装置の全体の
外観を示す斜視図、図2は同じくスタンプ装置の平面
図、図3は同じくスタンプ装置の側面図、図4は同じく
スタンプ装置の正面図、図5は同じくスタンプ装置の底
面図、図6は図4におけるVI-VI線に沿った断面図、図
7は押下部を取った状態での平面図であり、図8は本発
明に係るスタンプ装置の分解構成図、図9は下側ベース
部の斜視図、図10は上側ベース部の斜視図、図11は
押下部の下面側から見た斜視図、図12は本発明に係る
スタンプ装置の分解構成断面図である。
【0013】スタンプ装置1は、図8にも示されるよう
に、概ねベース部10と、スタンプ機構部30と、押下
部101とにより構成されている。ベース部10は、図
6に示されるように、上側ベース部11と下側ベース部
12とからなり、上側ベース部11の下面11aと下側
ベース部12の上面12aとによりカードCを挿入、排
出するためのカード挿入口13と、このカード挿入口1
3に連通したカード挿入路14が形成される。カード挿
入口13から挿入されたカードCは、カード挿入路14
(下側ベース部12の上面12a)上に載置されること
になる。
【0014】下側ベース部12の上面12aには、カー
ド挿入方向(図6において、右方向)に複数の引掛け爪
部15が上方(上側ベース部11)に向けて立設されて
おり、上側ベース部11には、下側ベース部12の上面
12aに立設された夫々の引掛け爪部15の位置に対応
して係合溝16が夫々穿設されている。図6に示される
ように、下側ベース部12の引掛け爪部15に上側ベー
ス部11の係合溝16を嵌め合わせ、これらを係合させ
ることにより、下側ベース部12に上側ベース部11が
着脱可能に連結されることになる。
【0015】上側ベース部11のカード挿入方向後側端
部の上面から縦壁部17が上方(押下部101)に向け
て立設されており、この縦壁部17の下端にカード挿入
口13が設けられることになる。縦壁部17は、図7に
示されるように、スタンプ装置1の上方から見て、カー
ド挿入方向に対して後側に凸となるように湾曲して形成
されている。
【0016】図7あるいは図10に示されるように、縦
壁部17により囲まれた上側ベース部11の上面部分に
は、挿入されたカードCに所定の記号を押印するための
スタンプ機構部30が設けられており、このスタンプ機
構部30は、スタンプ部31とシャッタ部41とを有し
ている。スタンプ部31は、所定の文字、図形又は記号
等の識別表示、たとえば店名等が刻印された印面33を
含む印面部32を有しており、この印面33は、カード
挿入方向が長手方向とされた平面視長方形とされてい
る。スタンプ部31のカード挿入方向の両端には、カー
ド挿入方向に延びて、断面が略円形に形成された突出部
34,34が設けられている。スタンプ部31の印面部
32とは裏面側の部分には、スタンプ部31を押下させ
るための揺動部50が当接する揺動部当接部35が設け
られている。スタンプ部31は、揺動部当接部35が揺
動部50により押下されることにより、図19に示され
るように、上側ベース部11に形成された穴部11bを
介して印面部32(印面33)がカード挿入路14に進
出し、カード挿入路14内のカードCの所定の位置に店
名等の識別表示を押印する。印面部32は、印面33に
インキを自動的に供給するためのインキ供給部(図示せ
ず)を有しており、インキの補充をしなくても数百回程
度の押印を行うことができるように、構成されている。
【0017】シャッタ部41は、略板状の平面視長方形
の部材からなり、このシャッタ部41の一方の長辺側の
2つの角部近傍には、長辺方向に延びる突出部42,4
2が形成されている。上側ベース部11の上面から上方
(押下部101)に向けて一対の第1壁部20,20が
立設されており、シャッタ部41は、シャッタ部41の
長辺方向がカード挿入方向とされた状態で夫々の突出部
42,42が第1壁部20,20の上端部近傍に形成さ
れた穴部21,21に挿入されることにより、カード挿
入方向に延びる軸回りに揺動可能に支持されている。シ
ャッタ部41の他方の長辺側には、この他方の長辺に沿
って、スタンプ部31と当接して印面33を覆うカバー
部43が設けられている。シャッタ部41のカード挿入
方向から見て突出部42,42とカバー部43との間の
位置には、上方(押下部101)に向けて延びる突出部
44が形成されている。ここで、第1壁部20,20は
各請求項における壁部を構成している。
【0018】シャッタ部41の突出部42,42の間に
位置する部分と上側ベース部11とには、シャッタ部付
勢部材としての第1引張りスプリング91が掛け渡され
ており、常に、シャッタ部41のカバー部43側の部分
に対し、上方(押下方向とは反対の方向)に向けて力が
作用するように構成されている。夫々の第1壁部20,
20は、カード挿入方向と直交する面を有しており、こ
の面の一部を、カード挿入方向から見て略円弧状に切り
欠くことにより、スタンプ部31の突出部34,34と
当接する面を有する第1壁部側案内部22,22が形成
されている。ここで、第1壁部側案内部22,22は各
請求項における案内部を構成している。
【0019】上側ベース部11の上面のカード挿入方向
に見て第1壁部20,20の中間で且つカード挿入方向
に直交する方向に見て第1壁部20,20と所定距離隔
てた位置に、上方(押下部101)に向けて一対の第2
壁部23,23が立設されている。この第2壁部23,
23のカード挿入方向での間隔は、第1壁部20,20
のカード挿入方向での間隔よりも小さくされている。夫
々の第2壁部23,23は、カード挿入方向と直交する
面を有しており、この面の第1壁部20,20側の一部
には、スタンプ部31と当接する面を有する第2壁部側
案内部24,24が形成されている。この第2壁部側案
内部24,24は、カード挿入方向から見て、第1壁部
側案内部22,22に対応した略円弧状とされている。
スタンプ部31は、カード挿入方向から見て、第1壁部
20,20と第2壁部23,23との間に配設され、ス
タンプ部31の突出部34,34が第1壁部側案内部2
2,22に当接し、スタンプ部31の一部が第2壁部側
案内部24,24に当接した状態で、これらの第1壁部
側案内部22,22及び第2壁部側案内部24,24に
案内されて押下される。
【0020】上側ベース部11の上面には、可撓性を有
すると共に、一方の端部が三又状に分かれて形成された
金属薄片60が配設されている。金属薄片60は、三又
状に分かれた部分がカード挿入方向とは直交する方向に
第1壁部20,20に向って開いた状態で、他方の端部
が上側ベース部11にボルト止めされている。三又状に
分かれた部分のうちの中央の部分61は、図17に示さ
れているように、第2壁部23,23に沿うように形成
されており、その端部が、スタンプ部31の印面部32
が設けられた側とは裏面側に設けられた壁部36,36
と当接し得るように、カード挿入方向から見て第1壁部
20,20(第1壁部側案内部22,22)と第2壁部
23,23(第2壁部側案内部24,24)とで画成さ
れる空間部Sに臨むようになっている。
【0021】スタンプ部31は、図17にも示されるよ
うに、第1引張りスプリング91からの付勢力を受け
て、印面33がカード挿入口13から挿入されたカード
Cを含む面に対して傾斜した状態で、三又状に分かれた
部分のうちの中央の部分61とシャッタ部41(カバー
部43)とにより挟持され、スタンプ部31の初期位置
(押下部101が押下されていない状態での位置)が規
定されることになる。したがって、この初期位置におい
ては、シャッタ部41は、印面33と同様に、カード挿
入口13から挿入されたカードCを含む面に対して傾斜
した状態となり、スタンプ部31は、シャッタ部41
(カバー部43)により下方から支持され、下方(カー
ド挿入路14)への移動が規制されることになる。
【0022】三又状に分かれた部分のうちの両側の部分
62,62のカード挿入方向での間隔は、第1壁部2
0,20の間隔より大きく設定されており、金属薄片6
0が上側ベース部11に配設された状態において、三又
状に分かれた部分のうちの両側の内側に第1壁部20,
20が位置している。また、三又状に分かれた部分のう
ちの両側の部分62,62は、カード挿入方向から見て
上方に折り曲げられており、図18に示されるように、
スタンプ部31が所定位置まで押下された際に、スタン
プ部31の突出部34,34と当接し、スタンプ部31
に対してスタンプ部31の押下方向とは反対方向(上方
向)に付勢力を付与するスタンプ部付勢部材として構成
されている。
【0023】揺動部50は、可撓性を有すると共に、一
方の端部51,51が二又状に分かれてY字状に形成さ
れた金属薄片からなり、他方の端部52に挿入穴53が
形成されている。上側ベース部11の上面のカード挿入
方向に見て第1壁部20,20の中間となる上側ベース
部11の位置で、且つ、カード挿入方向に直交する方向
に見て第2壁部23,23を挟んで第1壁部20,20
とは反対側となる上側ベース部11の端部近傍の位置
に、ピン80が立設されている。挿入穴53の内径はピ
ン80の外径よりも大きく設定されており、揺動部50
は、図7あるいは図10に示されるように、二又状に分
かれた部分がカード挿入方向とは直交する方向に第1の
壁部に向って開いた状態で、ピン80に挿入穴53を通
すことにより上側ベース部11に配設される。したがっ
て、揺動部50は、カード挿入方向に平行な仮想の揺動
軸を有することになり、このカード挿入方向に直交する
面内で揺動する。二又に分かれた部分のカード挿入方向
での間隔は、第2壁部23,23の間隔より大きく設定
されており、揺動部50は二又に分かれた部分と第2壁
部23,23とが干渉することなく揺動する。揺動部5
0は、二又に分かれた部分の夫々がスタンプ部31の揺
動部当接部35と当接しており、スタンプ部31に対し
て均等に力が入力されるようになっている。
【0024】下側ベース部12には、図5あるいは図9
に示されるように、カード挿入路14に開口し、カード
挿入方向に延びるガイド穴25が形成されており、この
ガイド穴25内にはカード挿入方向に移動可能なスライ
ド部71が配設されている。スライド部71の上面に
は、カード当接部及びスタンプ規制部としての突出部7
2が形成されている。突出部72は、上側ベース部11
に形成された穴部11bに進出して、突出部72の上面
72aがスタンプ部31と当接し得るように、その高さ
が設定されており、突出部72のカード挿入方向後側の
面72bがカード挿入路14に挿入されたカードCに当
接するように構成されている。スライド部71と下側ベ
ース部12とには、カード当接部付勢部材及びスタンプ
規制部付勢部材としての第2引張りスプリング92が掛
け渡されており、常に、スライド部71に対し、カード
挿入方向後側に向けて力が作用するように構成されてい
る。したがって、カードCが挿入されていない状態にお
いては、図5に示されるように、スライド部71はカー
ド挿入方向に見て最後側の位置となるため、突出部72
がスタンプ部31の下方に位置するようになり、押下さ
れたスタンプ部31に当接可能とされる。なお、図9に
おいては、スライド部71がカード挿入方向に移動した
状態を示しており、図5においては、スライド部71が
カード挿入方向に移動した状態を一点鎖線にて示してい
る。
【0025】また、下側ベース部12には、カード挿入
方向と直交するカード幅方向に延びる軸回りに揺動する
移動規制部75が配設されている。移動規制部75のカ
ード挿入方向後側端部には、下側ベース部12のガイド
穴25にその先端が進出してスライド部71と係合し得
るスライド部係合部76が設けられている。スライド部
係合部76は、図9に示されるように、スライド部71
がカード挿入方向に所定量移動したときにスライド部7
1のカード挿入方向後側端面73と係合して、スライド
部71のカード挿入方向とは反対方向への移動を規制す
るように構成されている。図23に示されるように、ス
ライド部71とスライド部係合部76とが係合した状態
において、移動規制部75が下方(図23においては、
上方)に揺動すると、スライド部係合部76が下方(図
23においては、上方)に移動し、スライド部71とス
ライド部係合部76との係合状態が解除されることにな
る。移動規制部75の、カード挿入方向に見てスライド
部係合部76と移動規制部75の揺動中心となる部分と
の間の位置から、上方(押下部101)に向けて延びる
突出部77が形成されている。移動規制部75と下側ベ
ース部12とには、移動規制部付勢部材としての第3引
張りスプリング93が掛け渡されており、常に、移動規
制部75に対し、スライド部係合部76をガイド穴25
に進出させる方向に力が作用するように構成されてい
る。
【0026】使用者により押下される押下部101は、
略碗状に形成されており、図6に示されるように、下側
ベース部12のカード挿入方向前側端部近傍に揺動可能
に支持されている。下側ベース部12のカード挿入方向
前側端部近傍に軸受け部26が上方(押下部101)に
向けて立設されており、軸受け部26の上方側の先端部
分にはシャフト94が固定、支持されている。シャフト
94は、カード挿入方向に直交するカード幅方向に延び
て配設されることになる。押下部101の下面102
の、軸受け部26に対応するカード挿入方向前側端部近
傍の位置からは、第3壁部103が下方(下側ベース部
12)に向けて立設されており、この壁部には、軸受け
部26に支持されたシャフト94が係合する係合溝10
4が設けられている。係合溝104は、図12にも示さ
れているように、カード挿入方向前側に向けて開くよう
に形成されている。
【0027】下側ベース部12のカード挿入方向に見て
軸受け部26よりも後側となる位置には、ベース部側規
制部としての一対の第4壁部27,27が上方(押下部
101)に向けて立設されている。第4壁部27,27
は、カード挿入方向に直交する方向に並設されている。
押下部101の下面102の係合溝104よりもカード
挿入方向に見て後側となる位置には、押下部側規制部と
しての一対の第5壁部105,105が下方(下側ベー
ス部12)に向けて立設されている。第5壁部105,
105は、第4壁部27,27と同様に、カード挿入方
向に直交する方向に並設されている。第4壁部27,2
7と第5壁部105,105とは、図6に示されるよう
に、下側ベース部12(ベース部10)と押下部101
とが連結された状態において互いに係合するように夫々
の高さが設定されており、係合溝104の延びる方向で
の押下部101と下側ベース部12(ベース部10)と
の相対的な変位を規制するように構成されている。
【0028】押下部101の下面102の、カード挿入
方向に見て壁部よりも後側となる位置には、図11に示
されるように、板ばね押圧部106が下方(下側ベース
部12)に向けて立設されている。この板ばね押圧部1
06は、下側ベース部12に固定された押下部付勢部材
としての板ばね95と当接するようになっている。板ば
ね95は、押下部101(板ばね押圧部106)に対し
て、使用者による押下部101の押下方向と反対の方向
に付勢力を付与するように構成されている。
【0029】押下部101の下面102の、シャッタ部
41の上面に形成された突出部44に対応する位置に
は、シャッタ部押下壁107が下方(上側ベース部1
1)に向けて立設されている。シャッタ部押下壁107
は、押下部101とは別体に構成された第1金属片10
8からなり、図11に示されるように、この第1金属片
108は押下部101にボルト止めされている。使用者
により押下部101が押下されると、シャッタ部押下壁
107を介して突出部44に使用者の押圧力が伝わり、
シャッタ部41が揺動して、カバー部43が印面33を
開放することになる。
【0030】押下部101の下面102の、揺動部50
の一方の端部51,51と他方の端部52との間の部分
に対応する位置には、揺動部押下壁109が下方(上側
ベース部11)に向けて立設されている。使用者により
押下部101が押下されると、揺動部押下壁109を介
して揺動部50に使用者の押圧力が伝わり、揺動部50
が一方の端部51,51に当接したスタンプ部31を押
下して、印面部32(印面33)が上側ベース部11に
形成された穴部11bを介してカード挿入路14に進出
することになる。
【0031】押下部101の下面102の、移動規制部
75の突出部77に対応する位置には、移動規制部当接
壁110が下方(上側ベース部11)に向けて立設され
ている。使用者により押下部101が押下されると、移
動規制部当接壁110を介して移動規制部75に使用者
の押圧力が伝わり、移動規制部75が揺動して、スライ
ド部係合部76とスライド部71とが係合している場合
にはスライド部係合部76とスライド部71との係合状
態が解除されることになる。揺動部押下壁109と移動
規制部当接壁110とは、図11に示されるように、押
下部101とは別体に構成された第2金属片111によ
り一体に形成されており、この第2金属片111は押下
部101にボルト止めされている。
【0032】シャッタ部押下壁107とシャッタ部41
の突出部44との間隔、揺動部押下壁109と揺動部5
0との間隔、及び、移動規制部当接壁110と移動規制
部75の突出部77との間隔の関係は、移動規制部当接
壁110と移動規制部75の突出部77との間隔が最も
広く設定され、シャッタ部押下壁107とシャッタ部4
1の突出部44との間隔が最も狭く設定されており、揺
動部押下壁109と揺動部50との間隔はこれらの間に
設定されている。したがって、押下部101が押下され
ると、まずシャッタ部押下壁107とシャッタ部41の
突出部44とが当接して、シャッタ部41を押下し、カ
バー部43(シャッタ部41)が印面33を開放し始め
ることになり、更に押下部101が押下されると、揺動
部押下壁109と揺動部50とが当接して、印面33が
開放されたスタンプ部31が押下されることになる。引
き続いて押下部101が押下されると、移動規制部当接
壁110と移動規制部75とが当接して、移動規制部7
5が押下方向に移動することになる。
【0033】揺動部50は、揺動部50が揺動したとき
に、揺動部50の一方の端部51,51と移動規制部当
接壁110が当接する部分との間に位置する部分が上側
ベース部11の上面の一部と当接し得るように構成され
ている。押下部101が、移動規制部当接壁110と移
動規制部75とが当接して移動規制部75が押下方向に
移動する状態に押下されたときに、揺動部50の一方の
端部51,51と移動規制部当接壁110が当接する部
分との間に位置する部分と上側ベース部11の上面の一
部とが当接して、図20に示されるように、揺動部50
が規制部当接壁110の当接した位置で撓み、揺動部5
0の一方の端部51,51がスタンプ部31の押下方向
とは反対方向に変位するように構成されている。
【0034】押下部101は、図3に示されるように、
押下部101の頂部101aから計測したカード挿入方
向後側端部の下縁部101bまでの高さH1よりも、押
下部101の頂部101aから計測した他の下縁部10
1cまでの高さH2のほうが長く設定されると共に、下
側ベース部12の軸受け部26に揺動可能に支持されて
いる状態において、下側ベース部12のカード挿入方向
に平行な側面12bの少なくとも一部と、縦壁部17
と、スタンプ機構部30とを覆うように構成される(図
3、図4及び図6を参照)。
【0035】更に、押下部101のカード挿入方向後側
端部の下縁部101bの形状は、ベース部10(下側ベ
ース部12)を水平面に載置した状態において、押下部
101が押下されていない場合には、図6あるいは図2
1に示されるように、ベース部10(下側ベース部1
2)の底面から押下部101のカード挿入方向後側端部
の下縁部101bまでの高さH3が、ベース部10(下
側ベース部12)の底面からカード挿入口13までの高
さH4よりも高くなるように設定されている。また、ベ
ース部10(下側ベース部12)を水平面に載置した状
態において、押下部101が使用者により押下されて最
下位置とされた場合には、図15あるいは図22に示さ
れるように、ベース部10(下側ベース部12)の底面
から押下部101のカード挿入方向後側の下縁部までの
高さH5が減少する(H5<H3)にも拘わらず、ベー
ス部10(下側ベース部12)の底面から押下部101
のカード挿入方向後側の下縁部までの高さH5がカード
挿入口13の高さH4よりも高くなるようにも、押下部
101のカード挿入方向後側端部の下縁部101bの形
状が設定されている。このように押下部101のカード
挿入方向後側端部の下縁部101bの形状を設定するこ
とにより、ベース部10(下側ベース部12)を水平面
に載置した状態において、ベース部10(下側ベース部
12)の底面から押下部101のカード挿入方向後側端
部の下縁部101bまでの高さH3が、押下部101の
他の下縁部101cまでの高さよりも高く設定されるこ
とになり、押下部101のカード挿入方向後側の部分に
は、開口部120が形成される。
【0036】押下部101のカード挿入方向後側端部の
下縁部101bには、縦壁部17の上端部に設けられた
ベース部側係合部28に係合する押下部側係合部112
が設けられている。この縦壁部17に設けられたベース
部側係合部28と押下部101に設けられた押下部側係
合部112とが係合することにより、押下部101が板
ばね95の付勢力を受けて押下方向と反対の方向に変位
することが規制されて、押下部101の初期位置が規定
されることになる。なお、縦壁部17に設けられたベー
ス部側係合部28と押下部101に設けられた押下部側
係合部112の数及び位置は、本実施形態の数及び位置
に限られることなく、場合によっては夫々のベース部側
係合部28及び押下部側係合部112を設ける必要はな
い。また、ベース部側係合部28は、縦壁部17ではな
く、下側ベース部12の側面12b等、他の部分に設け
るようにしてもよく、もちろん、押下部側係合部112
も下側ベース部12の側面12b等の他の部分に設けら
れるベース部側係合部28の位置に対応する位置に設け
られることになる。
【0037】押下部101と下側ベース部12との連結
は、図13に示されるように、まずシャフト94に係合
溝104を係合し、その後、第4壁部27,27と第5
壁部105,105を係合することにより行われる。押
下部101は、押下部101が下側ベース部12に連結
された状態において、シャフト94の中心軸周りに揺動
することになる。
【0038】次に、図14〜図23に基づいて、スタン
プ装置1の動作について説明する。まず、使用者は、カ
ードCをカード挿入口13からカード挿入路14に挿入
する。カードCが未だ挿入されていない状態又は挿入さ
れたカードCの先端がスライド部71の突出部72に達
していない状態(図21に示された状態)では、スライ
ド部71は、第2引張りスプリング92からの付勢力を
受けて、ガイド穴25のカード挿入方向に見て最後側の
位置となり、突出部72がスタンプ部31の下方に位置
した状態にある。突出部72がスタンプ部31の下方に
位置した状態では、押下部101が押下されることによ
りスタンプ部31が押下された場合に、スタンプ部31
と突出部72とが当接して、スタンプ部31の押下方向
への移動が規制される。
【0039】カードCが挿入され、挿入されるカードC
の先端が突出部72に当接すると、カードCの先端は突
出部72をカード挿入方向に方向(図21において右方
向)に押圧する。カードCによる突出部72への押圧に
より、スライド部71は、カードCの挿入にともないカ
ード挿入方向に移動する。カードCの挿入が完了した状
態(図22に示された状態)では、移動規制部75が第
3引張りスプリング93の付勢力により図22において
時計回りに揺動し、スライド部係合部76とスライド部
71とが係合する(図23において実線で示された状
態)。これにより、スライド部71のカード挿入方向と
は反対方向への移動が規制される。また、突出部72
は、スタンプ部31の下方から退避した位置にまで移動
し、スタンプ部31が押下された場合にスタンプ部31
が押下方向に移動可能となるように、スタンプ部31と
突出部72とが当接し得る状態が解除される。
【0040】カードCの挿入が完了した状態において、
図14に示されるように、使用者が押下部101を押下
することにより、押下部101は板ばね95の付勢力に
抗しながら、図15〜図16にも示されるように、シャ
フト94の中心軸周りに揺動する。押下部101が所定
の位置(第1の位置)にまで押下されると、シャッタ部
押下壁107とシャッタ部41の突出部44とが当接し
て、シャッタ部41を第1引張りスプリング91の付勢
力に抗して押下する。突出部44が押下されたシャッタ
部41は、図17において時計回りに揺動し、カバー部
43が印面33を開放し始める。スタンプ部31は初期
位置(図17に示される位置)において、シャッタ部4
1により下方から支持されているため、図18に示され
るように、カバー部43が印面33を開放すると、スタ
ンプ部31はシャッタ部41により支持が解除され、そ
の自重により下方に移動する。スタンプ部31は自重に
より所定の位置まで移動すると、金属薄片60の三又状
に分かれた部分の両側の部分62,62と突出部34,
34とが当接して、スタンプ部31は金属薄片60の三
又状に分かれた部分の両側の部分62,62により支持
される。
【0041】更に、押下部101が所定の位置(第2の
位置)にまで押下されると、揺動部押下壁109と揺動
部50とが当接して、印面33が開放されたスタンプ部
31が金属薄片60の三又状に分かれた部分の両側の部
分62,62による付勢力に抗して押下されることにな
る。揺動部押下壁109と揺動部50とが当接する状態
では、シャッタ部41の突出部44とシャッタ部押下壁
107との係合により、シャッタ部41が、スタンプ部
31の移動(押下)軌跡から退避した位置に保持される
ので、押下されるスタンプ部31とシャッタ部41とが
干渉することはない。この状態では、突出部72がスタ
ンプ部31の下方から退避した位置にまで移動してスタ
ンプ部31と突出部72とが当接し得る状態が解除され
ているので、引き続いて押下部101が所定の位置まで
押下されると、押下されたスタンプ部31は、図19に
示されるように、上側ベース部11に形成された穴部1
1bを介して印面部32(印面33)がカード挿入路1
4に進出し、カードCの所定位置に対して印面33に刻
印された識別表示を押印する。
【0042】押下部101が最下位置にまで押下される
と、図20に示されるように、揺動部50の一方の端部
51,51と移動規制部当接壁110が当接する部分と
の間に位置する部分が上側ベース部11の上面の一部と
当接して、揺動部50が規制部当接壁110の当接した
位置で撓み、揺動部50の一方の端部51,51がスタ
ンプ部31の押下方向とは反対方向に変位する。これに
より、スタンプ部31は、金属薄片60の三又状に分か
れた部分の両側の部分62,62による付勢力を受け
て、押下方向とは反対方向に移動し、カードCと印面部
32(印面33)との間に所定の間隙が形成され、カー
ドCと印面部32(印面33)とが離される。また、移
動規制部当接壁110と移動規制部75の突出部77と
が当接して突出部77が押下方向に移動し、移動規制部
75が第3引張りスプリング93の付勢力に抗して図2
2において反時計回りに揺動し、スライド部係合部76
とスライド部71との係合が解除される(図23におい
て、一点鎖線にて示された状態)。これにより、スライ
ド部71は、カードCと印面部32(印面33)との間
に所定の間隙が形成された状態において、第2引張りス
プリング92の付勢力によりカード挿入方向とは反対方
向に移動する。
【0043】所定位置に識別表示が押印されたカードC
は、スライド部71のカード挿入方向とは反対方向への
移動により、カード挿入路14及び押下部101の開口
部120から排出される。押下部101が最下位置にま
で押下された状態において、図15あるいは図22に示
されるように、押下部101のカード挿入方向後側端部
の下縁部101bの高さH5はカード挿入口13の高さ
H4よりも高く、カードCは、押下部101のカード挿
入方向後側端部が障害となることなく、カード挿入路1
4及び押下部101の開口部120から排出される。カ
ード挿入路14及び押下部101の開口部120から排
出されたカードCはカード挿入口13から抜き取られ、
スタンプ装置1から取り出される。
【0044】押下部101が最下位置から所定の位置
(第2の位置)にまで戻される間、スタンプ部31が金
属薄片60の三又状に分かれた部分の両側の部分62,
62からの付勢力により、押下方向とは反対方向(上
方)に移動する。また、シャッタ部41の突出部44と
シャッタ部押下壁107との係合により、シャッタ部4
1が、スタンプ部31の移動(押下)軌跡から退避した
位置に保持されているので、上方に移動するスタンプ部
31とシャッタ部41とが干渉することはない。その
後、更に所定の位置(第1の位置)にまで押下部101
が戻されると、第1引張りスプリング91の付勢力を受
けて、シャッタ部41が図17において反時計回りに揺
動し、カバー部43が印面33を覆うと共に、シャッタ
部41がスタンプ部31を下方から支持する。
【0045】押下部101が押下される、あるいは、押
下が解除されて戻されるときには、第4壁部27,27
と第5壁部105,105とが係合しており、係合溝1
04の延びる方向での押下部101と下側ベース部12
(ベース部10)との相対的な変位が規制される。
【0046】以上のように、本実施形態のスタンプ装置
1によれば、下側ベース部12(ベース部10)に立設
された軸受け部26にシャフト94が固定され、押下部
101に立設された第3壁部103にシャフト94が係
合する係合溝104が形成され、シャフト94に係合溝
104を係合することにより下側ベース部12(ベース
部10)と押下部101とが揺動可能に連結されている
ので、シャフト94に対して係合溝104を係脱するこ
とにより、下側ベース部12(ベース部10)と押下部
101とが係合あるいは着脱されることになり、シャフ
ト94を抜き出すといった作業を行うことなく、押下部
101と下側ベース部12(ベース部10)とを容易に
取り外すことができる。また、シャフト94に係合溝1
04を係合した場合、係合溝104の延びる方向に下側
ベース部12(ベース部10)と押下部101とが相対
的に変位するため、押下部101を押下する際に押下部
101ががたつく、あるいは、押下部101と下側ベー
ス部12(ベース部10)とが不用意に外れてしまうと
いう問題を有することになるが、下側ベース部12(ベ
ース部10)と押下部101とが連結された状態におい
て、係合溝104の延びる方向における下側ベース部1
2(ベース部10)と押下部101との相対的な変位を
規制する第4壁部27,27及び第5壁部105,10
5が下側ベース部12(ベース部10)と押下部101
の各々に設けられているので、上述した相対的な変位が
規制されて、押下時の押下部101のがたつき、あるい
は、押下部101と下側ベース部12(ベース部10)
との不用意な外れを防ぐことができる。
【0047】また、下側ベース部12に設けられた第4
壁部27,27と押下部101に設けられた第5壁部1
05,105とが、下側ベース部12(ベース部10)
と押下部101とが連結された状態において、係合する
ことにより、上述した相対的な変位を規制するので、下
側ベース部12(ベース部10)と押下部101との相
対的な変位の規制を実現するための構造を、簡易且つ低
コストで実現することが可能となる。
【0048】また、上側ベース部11と下側ベース部1
2とにより構成されるベース部10には、カードCを挿
入、排出するカード挿入口13と、カード挿入口13に
連通するカード挿入路14とが形成されており、シャフ
ト94は下側ベース部12のカード挿入方向前側端部近
傍の上面から押下部101に向けて立設された軸受け部
26に固定され、係合溝104は押下部101の下面1
02の軸受け部26に対応する位置から下側ベース部1
2に向けて立設された第3壁部103に形成され、第4
壁部27,27は下側ベース部12の上面の軸受け部2
6よりもカード挿入方向に見て後側の位置から押下部1
01に向けて立設され、第5壁部105,105は押下
部101の下面102の壁部よりもカード挿入方向に見
て後側の位置から下側ベース部12に向けて立設されて
いるので、下側ベース部12のカード挿入方向前側端部
近傍の上面から押下部101に向けて立設された軸受け
部26に固定されシャフト94に対して、押下部101
側に設けられた係合溝104を係脱させる際に、壁部と
壁部との係脱を確認しながら行えることになり、下側ベ
ース部12(ベース部10)と押下部101との係脱、
及び、第4壁部27,27と第5壁部105,105と
の係脱を極めて容易に行うことができる。
【0049】また、下側ベース部12と押下部101と
に当接して、押下部101に対して、使用者による押下
部101の押下方向と反対の方向に付勢力を付与する板
ばね95を更に備え、上側ベース部11から立設された
縦壁部17にはベース部側係合部28が設けられ、押下
部101にはベース部側係合部28と係合し得る押下部
側係合部112が設けられており、ベース部側係合部2
8と押下部側係合部112との係合により、押下部10
1の押下方向とは反対の方向への所定以上の変位を規制
しているので、使用者による押下が解除された際に、板
ばね95の付勢力により押下部101が押下方向と反対
の方向に変位すると共に、ベース部側係合部28と押下
部側係合部112との係合により、押下方向と反対の方
向への所定以上の変位することが規制される。したがっ
て、板ばね95、ベース部側係合部28及び押下部側係
合部112といった極めて簡易な構成にて、押下部10
1を自動的に初期位置に復帰させることができる。
【0050】また、カード挿入路14にカードCが挿入
されていないときには、スタンプ部31の下方に位置
し、押下されたスタンプ部31と当接してスタンプ部3
1の押下方向への移動を規制し、カード挿入路14にカ
ードCが挿入されたときには、スタンプ部31の下方か
ら退避した位置にまで移動し、スタンプ部31が押下方
向に移動可能となるようにスタンプ部31との当接状態
が解除される突出部72をスライド部71が備えている
ので、カード挿入路14にカードCが挿入されていない
ときには、突出部72がスタンプ部31と当接してスタ
ンプ部31の押下方向への移動を規制することになり、
スタンプ部31によるカード挿入路14の下面(下側ベ
ース部12の上面)への押印が防止され、カード挿入路
14の下面(下側ベース部12の上面)へのインキの付
着を抑制することができる。また、カード挿入路14に
カードCが挿入されたときには、突出部72とスタンプ
部31との当接状態が解除されて、スタンプ部31は押
下方向に移動可能となるので、押下部101が押下され
ると、スタンプ部31によりカードCに対して識別表示
を押印することができる。したがって、上述した突出部
72(スライド部71)により、いわゆる空押しを行っ
た場合の下側ベース部12の上面へのインキの付着が抑
制され、スタンプ装置1に挿入されたカードCが汚れる
ことを防止できる。
【0051】また、突出部72はカード挿入路14に挿
入されたカードCに当接して、突出部72がカードCに
より押圧されることにより、スライド部71がカードC
の挿入にともないカード挿入方向に移動可能とされてい
るので、挿入されたカードCの動きが突出部72により
スライド部71に伝えられることになり、カード挿入に
ともなう突出部72(スライド部71)とスタンプ部3
1との当接状態の解除を確実に行わせることができる。
【0052】また、スライド部71に対してカード挿入
方向とは反対の方向に付勢力を付与する第2引張りスプ
リング92と、カードCが所定の位置まで挿入されたと
きにスライド部71と係合して、スライド部71のカー
ド挿入方向とは反対の方向への移動を規制するスライド
部係合部76を有する移動規制部75とを備え、押下部
101が最下位置まで押下されたときに、移動規制部7
5の突出部77が移動規制部当接壁110と当接し、移
動規制部75を反時計回りに揺動させて、スライド部係
合部76を下方に移動させることにより、スライド部係
合部76(移動規制部75)によるスライド部71のカ
ード挿入方向とは反対の方向への移動の規制を解除する
ので、まずカード挿入口13からカードCが挿入される
と、このカードCに突出部72が当接してスライド部7
1がカード挿入方向に移動し、カードCが所定の位置ま
で挿入されると、スライド部係合部76によりスライド
部71のカード挿入方向とは反対の方向への移動が規制
される。カード挿入口13からカードCが挿入されて、
スライド部71のカード挿入方向とは反対の方向への移
動がスライド部係合部76により規制されている状態に
おいて、押下部101が所定の位置(図19に示される
位置)まで押下されると、スタンプ部31が押下部10
1により押下されてカードCに識別表示が押印される。
押下部101が更に最下位置(図20に示される位置)
まで押下されると、移動規制部75が押下部101の押
下にともなって揺動し、スライド部係合部76によるス
ライド部71のカード挿入方向とは反対の方向への移動
の規制が解除され、スライド部71が第2引張りスプリ
ング92の付勢力によりカード挿入方向とは反対の方向
に移動するので、カードCがカード挿入口13に向けて
自動的に排出されることになる。したがって、押下部1
01が最下位置まで押下され、スライド部係合部76に
よるスライド部71の移動の規制が解除され、スライド
部71がカード挿入方向とは反対の方向に移動して、押
印されたカードCがカード挿入口13に向けて排出され
た時点では、既にスタンプ部31による押印が完了して
おり、スタンプ部31による押印の完了を適切に報知す
ることができると共に、押印結果にバラツキが少なく、
押印不良のカードCの発生を抑制することもできる。ま
た、第2引張りスプリング92の付勢力を利用して、押
印されたカードCをカード挿入口13に向けて排出させ
ているので、押印されたカードCの取り出しが容易に行
うことができる。
【0053】また、スライド部71の突出部72は、カ
ード挿入路14に挿入されたカードCが当接するカード
当接部及びスタンプ部31の押下方向への移動を規制す
るスタンプ規制部として機能しており、このようにスラ
イド部71の突出部72という1つの部品に複数の機能
を持たせることで、部品点数を削減することができる。
【0054】また、使用者が押下部101を押圧した力
は、移動規制部当接壁110を介して移動規制部75の
突出部77に伝えられ、移動規制部75を反時計回りに
揺動させて、移動規制部75のスライド部係合部76を
押下部101の押下方向(下方向)に移動させるので、
押下部101を押圧した力が適切に移動規制部75に伝
えられ、移動規制部75を確実に作動させて、スライド
部71の移動の規制を解除することができる。
【0055】また、一方の端部51,51がスタンプ部
31の揺動部当接部35に当接し、他方の端部52に設
けられた挿入穴53に上側ベース部11に立設されたピ
ン80を通した状態で配設された揺動部50を備え、押
下部101の下面102には、押下部101が所定の位
置(第2の位置)まで押下されたときに揺動部50の一
方の端部51,51と他方の端部52との中間の位置に
当接して、揺動部50を押下する揺動部押下壁109が
上側ベース部11に向けて立設されているので、使用者
が押下部101を押圧した力は、揺動部50を介してス
タンプ部31に伝えられるため、押下部101を押圧し
た力が効率よくスタンプ部31に伝えられ、押印結果の
バラツキが更に少なく、押印不良のカードCの発生を更
に抑制することができる。また、一方の端部51,51
は二又状に分かれて形成されており、この二又状に分か
れた部分の夫々が揺動部当接部35と当接するので、押
下部101を押圧した力がスタンプ部31に対して均等
に入力するので、スタンプ部31が押下される際に、ス
タンプ部31に捻れ等が発生せず、適切な押印を行うこ
とができる。
【0056】また、金属薄片60の三又状に分かれた部
分のうちの両側の部分62,62は、スタンプ部31に
対してスタンプ部31の押下方向とは反対の方向に付勢
力を付与すると共に、揺動部50は可撓性を有し、押下
部101が最下位置(図20に示される位置)まで押下
されたときに、揺動部50の揺動部押下壁109が当接
する部分と一方の端部51,51との間に位置する部分
が上側ベース部11の上面の一部に当接して、揺動部5
0が規制部当接壁110の当接した位置で撓み、一方の
端部51,51がスタンプ部31の押下方向とは反対方
向に変位するので、押下部101が最下位置まで押下さ
れて、スライド部係合部76(移動規制部75)による
スライド部71の移動の規制が解除されると共に、スラ
イド部71がカード挿入方向とは反対の方向に移動して
押印されたカードCがカード挿入口13に向けて排出さ
れるときには、揺動部50の揺動部押下壁109が当接
する部分と一方の端部51,51との間に位置する部分
が上側ベース部11の上面の一部に当接して揺動部50
が撓み、揺動部50の一方の端部51,51がスタンプ
部31の押下方向とは反対方向に変位するので、スタン
プ部31も三又状に分かれた部分のうちの両側の部分6
2,62からの付勢力を受けて押下方向とは反対方向に
変位する。したがって、カードCが排出されるときに
は、スタンプ部31が押下方向とは反対方向に変位し、
スタンプ部31の印面33とカードCとが離された状態
となり、カードCの表面と印面33とが擦れることはな
く、カードCの表面への汚れの付着を防ぐことができ
る。
【0057】また、揺動部50は、カード挿入方向に延
びる仮想の揺動軸回りに揺動するので、揺動部50の仮
想の揺動軸がカード挿入方向に対して平行となり、スタ
ンプ装置のカード挿入方向での小型化を図ることができ
る。
【0058】また、揺動部50は、使用者が押下部10
1を押圧した力をスタンプ部31に伝えてスタンプ部3
1を押下させる機能と、スタンプ部31を押下方向とは
反対方向に変位させる機能との2つの機能を有してお
り、このように揺動部50という1つの部品に複数の機
能を持たせることで、部品点数を削減することができ
る。
【0059】また、スタンプ部31は、上側ベース部1
1の上面から上方に向けて立設された第1壁部20,2
0に形成された第1壁部側案内部22,22と、同じく
上側ベース部11の上面から上方に向けて立設された第
2壁部23,23に形成された第2壁部側案内部24,
24とに案内されて押下されるので、スタンプ部31の
押下が第1壁部側案内部22,22及び第2壁部側案内
部24,24での案内により確実に行われることにな
り、押印結果のバラツキの発生を極めて少なくすること
ができる。また、シャッタ部41を揺動可能に支持する
壁部と第1壁部側案内部22,22を形成する壁部とが
共用されることになり、スタンプ装置の構成を簡素化す
ることができる。
【0060】また、金属薄片60の三又状に分かれた部
分のうちの両側の部分62,62は、スタンプ部31に
対してスタンプ部31の押下方向とは反対の方向に付勢
力を付与すると共に、印面部32の印面33を覆うカバ
ー部43を有するシャッタ部41と、このシャッタ部4
1に対して印面部32の印面33を覆う方向に付勢力を
付与する第1引張りスプリング91とが備えられている
ので、押下部101が押下されておらず、スタンプ部3
1が初期位置(図17に示される位置)にあるときにお
いては、カバー部43により印面部32の印面33が覆
われるので、印面33を保護することができる。一方、
押下部101が押下されるスタンプ装置の使用時におい
ては、押下部101が所定の位置(第1の位置)まで押
下されたときに、シャッタ部41が押下部101により
第1引張りスプリング91の付勢力に抗して押下、揺動
し、カバー部43が印面33を開放する。更に所定の位
置(第2の位置)まで押下部101が押下されると、印
面33が開放されたスタンプ部31が押下部101によ
り押下され、カードCに識別表示が押印されることにな
る。続いて押下部101が最下位置の状態から所定の位
置(第2の位置)まで戻される間に、スタンプ部31が
金属薄片60の三又状に分かれた部分のうちの両側の部
分62,62の付勢力によりスタンプ部31の押下方向
とは反対の方向に移動し、押下部101が更に所定の位
置(第1の位置)まで戻されたときに、シャッタ部41
が第1引張りスプリング91の付勢力により揺動し、カ
バー部43が印面33を覆うことになる。したがって、
スタンプ部31の押下の前に印面部32の印面33が開
放される、及び、スタンプ部31の押下方向とは反対の
方向への移動後に印面部32の印面33が覆われること
になり、シャッタ部41がスタンプ部31の移動に対し
て支障になることはなく、スタンプ部31の移動がスム
ースに行え、スタンプ部31による押印を安定して適切
に行うことができる。
【0061】また、シャッタ部41は、上側ベース部1
1の上面から押下部101に向けて立設された第1壁部
20,20に揺動可能に支持されており、シャッタ部4
1は、カード挿入方向に延びる軸回りに揺動するので、
シャッタ部41の揺動軸がカード挿入方向に対して平行
となるため、スタンプ装置のカード挿入方向での小型化
を更に図ることができる。
【0062】また、シャッタ部41は、略板状の部材か
らなると共に、押下部101が押下されていない状態に
おいて、カード挿入口13から挿入されたカードCを含
む面に対して傾斜して配設されており、スタンプ部31
は、押下部101が押下されていない状態において、第
1引張りスプリング91の付勢力を受けて、シャッタ部
41により下方から支持されて、押下方向への移動が規
制されるので、スタンプ装置のカード挿入方向に対して
直交する方向(幅方向)での小型化を図ることができ
る。また、スタンプ部31は、押下部101が押下され
ていない状態において、シャッタ部41により下方から
支持されて、押下方向への移動が規制されているので、
スタンプ部31の自重を利用してシャッタ部41により
印面33を覆う際の密閉性を高めることができる。
【0063】また、押下部101の下面102には、押
下部101が押下されたときにシャッタ部41に当接し
て、シャッタ部41を押下するシャッタ部押下壁107
が上側ベース部11(下方)に向けて立設されているの
で、使用者が押下部101を押圧した力は、シャッタ部
押下壁107を介してシャッタ部41に伝えられるの
で、押下部101を押圧した力が適切にシャッタ部41
に伝えられ、シャッタ部41を確実に作動させることが
できる。
【0064】また、使用者により押下されると共に、ス
タンプ部31に押圧力を伝えて、カード挿入口13から
挿入されたカードCに所定の記号を押印させるための押
下部101が、下側ベース部12のカード挿入方向に平
行な側面12bの少なくとも一部と、縦壁部17と、ス
タンプ機構部30とを覆うように形成されているので、
この押下部101がスタンプ機構部30を覆うカバーと
して機能することになり、スタンプ機構部30を保護す
ることができると共に、周囲への汚れの付着を防止する
ことができる。
【0065】また、押下部101が使用者により押下さ
れて最下位置(図20に示される位置)にある状態にお
いて、ベース部10(下側ベース部12)の底面から押
下部101のカード挿入方向後側の下縁部までの高さH
5が、カード挿入口13の高さH4よりも高くなるよう
に、押下部101のカード挿入方向後側端部の下縁部1
01bの形状が設定されているので、押下部101が押
下されて最下位置にある状態においても、カードCをカ
ード挿入口13から排出あるいは抜き取ることができ
る。したがって、押下された状態にある押下部101
が、押印されたカードCを排出させる際に、障害となる
ことはなく、スムースにカードCを排出させることがで
きる。
【0066】また、押下部101は、略碗状に形成され
ると共に、押下部101の頂部101aから計測したカ
ード挿入方向後側端部の下縁部101bまでの高さH1
よりも、押下部101の頂部101aから計測した他の
下縁部101cまでの高さH2のほうが高く設定される
ので、カード挿入方向後側に開口部120が形成される
ことになり、押下部101が最下位置にある状態におい
て、押下部101のカード挿入方向後側端部の高さがカ
ード挿入口13の高さよりも高くなる構成を容易に実現
することができる。
【0067】また、ベース部10は、上側ベース部11
と下側ベース部12とにより構成され、下側ベース部1
2の引掛け爪部15に上側ベース部11の係合溝16を
嵌め合わせ、係合させることにより、下側ベース部12
に上側ベース部11が着脱可能に連結されるので、上側
ベース部11の下側ベース部12からの取り外しが容易
となり、スタンプ機構部30等のメンテナンスを容易に
行うことができる。
【0068】また、上側ベース部11と下側ベース部1
2との間に、上側ベース部11の下面11aと下側ベー
ス部12の上面12aとにより、カード挿入口13に連
通するカード挿入路14が形成されているので、カード
挿入口13に連通するカード挿入路14をベース部10
に容易に形成することができる。
【0069】また、スタンプ装置は、使用者が押下部1
01を押圧した力が、押下部101に設けられたシャッ
タ部押下壁107、揺動部押下壁109及び移動規制部
当接壁110を介してシャッタ部41、揺動部50及び
移動規制部75に伝えられることにより、スタンプ部3
1等の各構成要素が作動するので、作動源として電磁ソ
レノイド等の電気的なアクチュエータが不要であり、低
コストなスタンプ装置を実現することができる。
【0070】なお、本実施形態においては、下側ベース
部12に軸受け部26を設けて、この軸受け部26にシ
ャフト94を固定し、押下部101に第3壁部103を
設けて、この第3壁部103に係合溝104を形成する
ように構成しているが、押下部101に軸受け部を設け
て、この軸受け部にシャフトを固定し、下側ベース部1
2に第3壁部を設けて、この第3壁部に係合溝を形成す
るように構成してもよい。また、係合溝104について
も、カード挿入方向後側に向けて開くように形成するよ
うに構成してもよい。
【0071】また、本実施形態においては、揺動部50
を上側ベース部11に立設されたピン80に挿入するこ
とにより仮想の揺動軸を形成させて、揺動部50が揺動
するように構成しているが、上側ベース部11に固定さ
れるシャフトを設け、このシャフトに揺動可能に揺動部
50を支持することにより、揺動部50が揺動するよう
に構成してもよい。
【0072】また、押下部101の形状も、下側ベース
部12のカード挿入方向に平行な側面12bの少なくと
も一部と、縦壁部17と、スタンプ機構部30とを覆う
ように形成されているものであれば、略碗状に限られる
ことなく、たとえば略升状に形成されているものでもよ
い。
【0073】また、上述したスタンプ装置1は、プリペ
イドカード等を始めとして様々な種類のカードに対し
て、店名等の識別表示の押印を行うスタンプ装置に適用
できる。
【0074】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、押下部の押下時において、スタンプ部による押
印が支障なく行えると共に、押下部の非押下時におい
て、スタンプ部に形成された印面を覆い、印面を保護す
ることが可能なスタンプ装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスタンプ装置の実施形態を示す斜
視図である。
【図2】本発明に係るスタンプ装置の実施形態を示す平
面図である。
【図3】本発明に係るスタンプ装置の実施形態を示す側
面図である。
【図4】本発明に係るスタンプ装置の実施形態を示す正
面図である。
【図5】本発明に係るスタンプ装置の実施形態を示す底
面図である。
【図6】図4におけるVI-VI線に沿った断面図である。
【図7】本発明に係るスタンプ装置の実施形態におい
て、押下部を取った状態での平面図である。
【図8】本発明に係るスタンプ装置の実施形態の分解構
成図である。
【図9】本発明に係るスタンプ装置の実施形態に含まれ
る、下側ベース部の斜視図である。
【図10】本発明に係るスタンプ装置の実施形態に含ま
れる、上側ベース部の斜視図である。
【図11】本発明に係るスタンプ装置の実施形態に含ま
れる、押下部の下面側から見た斜視図である。
【図12】本発明に係るスタンプ装置の実施形態の分解
構成断面図である。
【図13】本発明に係るスタンプ装置の実施形態に含ま
れる、上側ベース部、下側ベース部及び押下部の係脱を
説明するための図である。
【図14】本発明に係るスタンプ装置の実施形態におい
て、押下部を押下した状態での斜視図である。
【図15】本発明に係るスタンプ装置の実施形態におい
て、押下部を押下した状態での側面図である。
【図16】本発明に係るスタンプ装置の実施形態におい
て、押下部を押下した状態での正面図である。
【図17】本発明に係るスタンプ装置の実施形態におい
て、スタンプ動作を説明するための図である。
【図18】本発明に係るスタンプ装置の実施形態におい
て、スタンプ動作を説明するための図である。
【図19】本発明に係るスタンプ装置の実施形態におい
て、スタンプ動作を説明するための図である。
【図20】本発明に係るスタンプ装置の実施形態におい
て、スタンプ動作を説明するための図である。
【図21】本発明に係るスタンプ装置の実施形態におい
て、スタンプ動作を説明するための図である。
【図22】本発明に係るスタンプ装置の実施形態におい
て、スタンプ動作を説明するための図である。
【図23】本発明に係るスタンプ装置の実施形態におい
て、スタンプ動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1…スタンプ装置、10…ベース部、11…上側ベース
部、12…下側ベース部、13…カード挿入口、14…
カード挿入路、17…縦壁部、20…第1壁部、22…
第1壁部側案内部、30…スタンプ機構部、31…スタ
ンプ部、32…印面部、33…印面、41…シャッタ
部、42…突出部、43…カバー部、44…突出部、5
0…揺動部、60…金属薄片、62…三又に分かれた部
分のうちの両側の部分、71…スライド部、72…突出
部、75…移動規制部、91…第1引張りスプリング、
94…シャフト、101…押下部、107…シャッタ部
押下壁、108…第1金属片、C…カード。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入されたカードに所定の文字、図形又
    は記号等の識別表示を押印するためのスタンプ装置であ
    って、 前記カードを挿入、排出するカード挿入口と、前記カー
    ド挿入口に連通するカード挿入路とが形成されたベース
    部と、 前記ベース部に揺動可能に支持され、使用者により押下
    される押下部と、 前記押下部が押下されることにより、前記カード挿入口
    から挿入された前記カードに前記識別表示を押印するス
    タンプ部と、 前記スタンプ部に対して、前記スタンプ部の押下方向と
    は反対の方向に付勢力を付与するスタンプ部付勢部材
    と、 前記スタンプ部の印面を覆うシャッタ部と、 前記シャッタ部に対して、前記スタンプ部の前記印面を
    覆う方向に付勢力を付与するシャッタ部付勢部材と、を
    備え、 前記押下部が第1の位置まで押下されたときに、前記シ
    ャッタ部が前記押下部により前記シャッタ部付勢部材の
    前記付勢力に抗して押下されて、前記印面を開放し始
    め、 前記押下部が前記第1の位置から更に第2の位置まで押
    下されたときに、前記印面を開放された前記スタンプ部
    が前記押下部により押下され、 前記押下部が最下位置の状態から前記第2の位置まで戻
    される間、前記スタンプ部が前記スタンプ部付勢部材の
    前記付勢力により前記スタンプ部の前記押下方向とは反
    対の方向に移動し、 前記押下部が前記第1の位置まで戻されたときに、前記
    シャッタ部が前記シャッタ部付勢部材の前記付勢力によ
    り前記印面を覆うことを特徴とするスタンプ装置。
  2. 【請求項2】 前記シャッタ部は、前記ベース部の上面
    から前記押下部に向けて立設された壁部に揺動可能に支
    持されており、 前記シャッタ部は、前記カード挿入方向に延びる軸回り
    に揺動することを特徴とする請求項1に記載のスタンプ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記シャッタ部は、略板状の部材からな
    ると共に、前記押下部が押下されていない状態におい
    て、前記カード挿入口から挿入された前記カードを含む
    面に対して傾斜して配設されており、 前記スタンプ部は、前記押下部が押下されていない状態
    において、前記シャッタ部により下方から支持されて、
    押下方向への移動が規制されていることを特徴とする請
    求項2に記載のスタンプ装置。
  4. 【請求項4】 前記壁部には、前記スタンプ部が押下す
    るときに案内される案内部が形成されていることを特徴
    とする請求項2に記載のスタンプ装置。
  5. 【請求項5】 前記押下部の下面には、前記押下部が押
    下されたときに前記シャッタ部に当接して、前記シャッ
    タ部を押下するシャッタ部押下壁が前記ベース部に向け
    て立設されていることを特徴とする請求項1〜請求項4
    に記載のスタンプ装置。
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