JP3189345U - コネクタ - Google Patents

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六洋 田中
樹 渡邉
祐希 工藤
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Abstract

【課題】ハウジングに挿入された挿入体を排出するためのイジェクタ機構と、挿入体がハウジングに挿入された状態において挿入体をロックするロック部材とを備えたコネクタにおいて、ロック部材の保持力を向上させたコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ1において、挿入体70の挿入完了状態において挿入体70をロックするロック部材60は、挿入体70の挿入を許容する第1位置と、挿入体70をロックする第2位置との間を回転可能にハウジング10に軸支される。そして、ロック部材60は、第1位置にあるときに挿入体70が挿入されると、押圧部材41の他端41bにより押圧されて第2位置まで回転して挿入体70の被係止部77に係止し、第2位置にあるときに挿入体70を排出しようとすると、押圧部材41の他端41bにより第1位置への回転が阻止されるようになっている。
【選択図】図8

Description

本考案は、ハウジングに挿入された挿入体を排出するためのイジェクタ機構と、挿入体がハウジングに挿入された状態において挿入体をロックするロック部材とを備えたコネクタに関する。
従来、メモリカードやSIM(加入者識別モジュール)カードなどの挿入体が挿入されるコネクタは、挿入体を排出するためのイジェクタ機構と、ハウジングに挿入された挿入体をロックするロック部材とを備えていることが多い。
従来のこの種のコネクタとして、例えば、特許文献1に示すコネクタが提案されている。
特許文献1に示すコネクタは、ハウジングに挿入された挿入体を排出するためのイジェクタ機構と、挿入体がハウジングに挿入された状態において挿入体をロックするロック部とを備えている。イジェクタ機構は、ハウジングに回転可能に軸支されたイジェクトアームと、外部から押圧されることにより一端でイジェクトアームを駆動する押圧部材とを備えている。
ここで、ロック部は、イジェクタ機構の押圧部材から延びる弾性変形可能な板ばね部の先端に設けられている。このロック部は、板の主面の法線方向が挿入体の挿入方向と直交するハウジングの幅方向を向くように、幅方向内側に湾曲して突出している。そして、ロック部は、挿入体がハウジングに挿入された状態において挿入体の側面に設けられた凹部に入り込み、挿入体の排出を防止する。なお、ロック部の先端は、ストッパに係止されており、ロック部の先端の変位が防止されている。
特開2013−51134号公報
しかしながら、この従来の特許文献1に示したコネクタにあっては、以下の問題点があった。
即ち、ロック部が、弾性変形可能な板ばね部の先端に設けられ且つ幅方向内側に湾曲して突出しているので、挿入体がハウジングに挿入された状態でロック部に過大な荷重がかかると、挿入体がハウジングから脱落してしまうことがある。つまり、挿入体がハウジングに挿入された状態で例えばコネクタが落下したり激しく振動したりすると、ロック部に過大な荷重がかかる。ロック部に過大な荷重がかかると、幅方向内側に湾曲して突出しているロック部が潰れる方向に変形してしまうのである。ロック部の先端はストッパに係止されてロック部の先端の変位は防止されているものの、ロック部が延びる基端から先端までは容易に変形が可能であるので、過大な荷重がかかった際に、ロック部は潰れる方向に変形する。
従って、本考案はこの問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハウジングに挿入された挿入体を排出するためのイジェクタ機構と、挿入体がハウジングに挿入された状態において挿入体をロックするロック部材とを備えたコネクタにおいて、ロック部材の保持力を向上させたコネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案のある態様に係るコネクタは、挿入体が挿入されるハウジングと、該ハウジングに固定された複数のコンタクトと、前記ハウジングに挿入された前記挿入体を排出するためのイジェクタ機構と、前記挿入体の挿入完了状態において前記挿入体をロックするロック部材とを備えたコネクタであって、前記イジェクタ機構は、前記ハウジングに回転可能に軸支され、前記ハウジングに挿入された前記挿入体を排出するイジェクトアームと、外部から押圧されることにより一端で前記イジェクトアームを駆動する押圧部材とを備え、前記ロック部材は、前記挿入体の挿入を許容する第1位置と、前記挿入体をロックする第2位置との間を回転可能に前記ハウジングに軸支されると共に、前記第1位置にあるときに前記挿入体が挿入されると、前記押圧部材の他端により押圧されて前記第2位置まで回転して前記挿入体の被係止部に係止し、前記第2位置にあるときに前記挿入体を排出しようとすると、前記押圧部材の他端により前記第1位置への回転が阻止されるようになっていることを特徴としている。
また、このコネクタにおいて、前記ロック部材は、前記挿入体の挿入時に前記押圧部材の他端により押圧される被押圧部と、前記第2位置にあるときに前記挿入体の被係止部に係止する係止部と、前記第2位置にあるときに前記押圧部材の他端に当接する当接部とを備えていることが好ましい。
更に、このコネクタにおいて、前記被押圧部が直線状に形成され、前記係止部が前記被押圧部に対して直交する直線状に形成され、前記当接部が前記被押圧部と前記係止部とを連結するように形成されているとよい。
また、このコネクタにおいて、前記当接部は、前記押圧部材の他端に当接する面が前記被押圧部及び前記係止部の双方に対して傾斜する傾斜面となっていることが好ましい。
また、このコネクタにおいて、前記ロック部材の回転範囲が90°であることが好ましい。
また、このコネクタにおいて、前記ロック部材は、金属部材であることが好ましい。
また、このコネクタにおいて、前記挿入体は、カードを搭載したカード用トレイであることが好ましい。
また、このコネクタにおいて、前記挿入体は、カード単体であってもよい。
更に、前記挿入体は、カード用トレイ単体であってもよい。
本考案に係るコネクタによれば、ロック部材は、挿入体の挿入を許容する第1位置と、挿入体をロックする第2位置との間を回転可能にハウジングに軸支されると共に、第1位置にあるときに挿入体が挿入されると、押圧部材の他端により押圧されて第2位置まで回転して挿入体の被係止部に係止する。そして、ロック部材は、第2位置にあるときに挿入体を排出しようとすると、押圧部材の他端により第1位置への回転が阻止される。このため、ロック部材により挿入体の排出を確実に阻止でき、ロック部材の保持力を向上させることができる。
本考案に係るコネクタをカードを搭載したカード用トレイ及びピンとともに示す斜視図である。 図1に示すコネクタと、カードを搭載したカード用トレイと、ピンとを分解して示す、右斜め前方から視た分解斜視図である。 図1に示すコネクタと、カードを搭載したカード用トレイと、ピンとを分解して示す、左斜め前方から視た分解斜視図である。 カードとカード用トレイとを示す斜視図である。 カードを搭載したカード用トレイがハウジングに挿入される前の状態の図1に示すコネクタからシェルを取り外した状態を示し、(A)は平面図、(B)は(A)における5B−5B線に沿う断面図である。 カードを搭載したカード用トレイの挿入が完了した状態からシェルを取り外した状態を示し、(A)は平面図、(B)は(A)における6B−6B線に沿う断面図である。但し、図6においては、カードを搭載したカード用トレイは図示していない。 カードを搭載したカード用トレイがハウジングに挿入されてイジェクトアームの他端に当接した状態からシェルを取り外した状態を示し、(A)は平面図、(B)は右側面図である。 カードを搭載したカード用トレイの挿入が完了した状態からシェルを取り外した状態を示し、(A)は平面図、(B)は右側面図である。 カードを搭載したカード用トレイの挿入が完了した状態からピンが押圧部材の他端に当接した状態を示し、(A)は平面図、(B)は右側面図である。 図9に示す状態からピンの押圧が進行し、カードを搭載したカード用トレイの排出が完了した状態を示し、(A)は平面図、(B)は右側面図である。
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1に示すコネクタ1は、図示しない回路基板上に実装される。そして、コネクタ1には、図1に示すように、メモリカード、SIMカード等のカードCを搭載した、挿入体としてのカード用トレイ70が挿入及び排出される。このカード用トレイ70は、図1及び図5乃至図8において矢印Xで示すトレイ挿入方向(前から後ろ向き)にコネクタ1に挿入される。また、カード用トレイ70は、図1、図5、図6、図9及び図10において矢印Yで示すトレイ排出方向(後から前向き)にピン80を用いてコネクタ1から排出される。カード用トレイ70に搭載されたカードCがコネクタ1に挿入されることにより、カードCと回路基板との電気的接続が達成される。
ここで、カード用トレイ70は、図2乃至図4に示すように、幅方向(図2おける左右方向)及び前後方向(図2における下方を前方、上方を後方)に延びる略矩形状のカード保持体71を備えている。カード保持体71には、カードCを収容する凹部71aが形成されている。カード保持体71の前部には、幅方向にカード保持体71よりも突出するように延びる前端壁72が設けられている。そして、前端壁72の後面であってカード保持体71よりも幅方向に突出した部分には、筒状部73が形成されている。そして、筒状部73には、前端壁72の前面から筒状部73の後端面を貫通するピン用貫通孔74が形成されている。なお、カード保持体71の凹部71aの底壁には、図4に示すように、大きな矩形状の開口71bが形成されている。この開口71bは、後述するコネクタ1の複数のコンタクト20がカードCの裏面に形成された複数の接触パッド(図示せず)に接触することを可能にするものである。
また、カード用トレイ70のカード保持体71の幅方向右側面には、図4に示すように、後方部に位置する第1凹部75aと、前後略中央部に位置する第2凹部75bと、前方部に位置する凹状の被係止部77とが設けられている。一方、カード用トレイ70のカード保持体71の幅方向左側面には、図7(A)に示すように、第1凹部75aと幅方向で対称に位置する第3凹部76aと、第2凹部75bと幅方向に対称に位置する第4凹部76bとが設けられている。
次に、コネクタ1は、図1乃至図3、図5(A),(B)及び図6(A),(B)に示すように、合成樹脂製のハウジング10と、金属製の複数のコンタクト20と、金属製のシェル30と、イジェクタ機構40と、ロック機構50と、ロック部材60とを備えている。
ここで、ハウジング10は、図5(A)に示すように、幅方向(図5(A)における左右方向)及び前後方向(図5(A)における下方を前方、上方を後方)に延びる略矩形状に形成された底壁11を備えている。この底壁11の幅方向左縁には左側壁12が設けられ、側壁11の幅方向右縁には右側壁13が設けられている。また、底壁11の後縁には、後壁14が設けられている。そして、ハウジング10の底壁11上には、前側が開放しているトレイ挿入空間15が形成されている。カードCを搭載したカード用トレイ70は、図1に示すように、ハウジング10の前側からトレイ挿入空間15内に挿入されて、矢印Xで示すトレイ挿入方向に進行する。また、カードCを搭載したカード用トレイ70は、トレイ挿入空間15から矢印Yで示すトレイ排出方向にピン80を用いて排出される。また、底壁11のトレイ挿入空間15の幅方向右側には、後述するロック機構50の第1ロック部材51を固定する固定部16が設けられている。また、底壁11のトレイ挿入空間15の幅方向右側であって固定部16の前方には、後述するロック部材60を取り付けるための取付台座17が設けられている。取付台座17は、図5(B)に示すように、底壁11から上方に突出するよう形成され、その上面に取付けられたロック部材60と底壁11との間が所定間隔空くようになっている。
また、複数のコンタクト20は、図5(A),(B)に示すように、ハウジング10の幅方向に沿って底壁11に前後2列状に配置されている。各コンタクト20は、トレイ挿入空間15に挿入されたカードCの裏面に設けられた接触パッドに接触するとともに、回路基板に接続される。各コンタクト20は、導電性金属板を打抜き及び曲げ加工することによって形成される。
また、シェル30は、図1乃至図3に示すように、ハウジング10の上側に装着される。シェル30は、図1に示すように、ハウジング10の上面を覆う平面部31と、ハウジング10の幅方向両側面を覆う1対の側面部32と、ハウジング10の後面を覆う後面部33とを備えている。平面部31は、ハウジング10の幅方向及び前後方向に延びる。各側面部32は、平面部31の幅方向各側面から下方に延びる。また、後面部33は、平面部31の後面から下方に延びている。シェル30は、導電性金属板を打抜き及び曲げ加工することによって形成される。
更に、イジェクタ機構40は、トレイ挿入空間15に挿入されたカードCを搭載したカード用トレイ70を排出するものであり、図5(A)及び図6(A)に示すように、イジェクトアーム42と、押圧部材41とを備えている。
イジェクトアーム42は、ハウジング10の底壁11の後端部近傍に設けられた回転軸43に対して回転可能に軸支されている。イジェクトアーム42は、金属製の平板状部材で、イジェクトアーム42の一端42aはハウジング10の幅方向右端近傍に位置し、他端42bはカード用トレイ挿入空間15内に位置している。イジェクトアーム42は、図9(A)及び図10(A)に示すように、その他端42bでトレイ挿入空間15に挿入されたカード用トレイ70の後縁を押圧してカード用トレイ70を排出する。
また、押圧部材41は、ハウジング10の幅方向右端近傍に配置され、後方向(トレイ挿入方向X)及び前方向(トレイ排出方向Y)にスライドする。そして、押圧部材41は、金属製の板状部材で構成され、ハウジング10に設けられた固定部16の幅方向右側面16aと右側壁13の幅方向左側面13aとの間に、板の主面の法線方向がハウジング10の幅方向と一致するように配置される。押圧部材41のスライド動作は、固定部16の幅方向右側面16aと右側壁13の幅方向左側面13aとにより案内される。また、押圧部材41の一端41aは、ハウジング10の後方側に位置し、幅方向内側に曲げられてその後面でイジェクトアーム42の一端42aに接触する。また、押圧部材41の他端41bは、ハウジング10の前方側に位置し、幅方向内側に曲げられてその前面をピン80が押圧するようになっている(図9(A),(B)参照)。
そして、押圧部材41の他端41bがピン80により後方向に押圧されると、押圧部材41は後方向Xにスライド動作する。すると、押圧部材41の一端41aがイジェクトアーム41の一端42aを後方向に押圧し、イジェクトアーム42が回転軸43を中心に平面から視て反時計回りに回転する。これにより、イジェクトアーム42の他端42bが前方向(トレイ排出方向)にカード用トレイ70を移動させるのである。
また、ロック機構50は、カード用トレイ70の挿入が完了した状態において、そのカード用トレイ70をロックするものである。このロック機構50は、図5(A)及び図6(A)に示す第1ロック部材51と、図2及び図3に示す第2ロック部材52とからなっている。
第1ロック部材51は、ハウジング10に設けられた固定部16に圧入固定される金属製の板ばね部材である。第1ロック部材51は、その後端部に固定部16に圧入固定される圧入固定部51aを備え、前端部に幅方向内側に湾曲状態で突出するロック部51bを備えている。ロック部51bは、図7(A)に示すように、カード用トレイ70がハウジング10に挿入される途中でカード用トレイ70の第1凹部75aに入り込む。そして、カード用トレイ70の挿入が完了すると、ロック部51bは、図8(A)に示すように、第2凹部75bに入り込む。
また、第2ロック部材52は、図3に示すように、金属製のシェル30の左側の側面部32から片持ち梁状に前方に向けて延びるばねアーム部52aと、ばねアーム部52aの前端に設けられたロック部52bとを備えている。ロック部52bは、幅方向内側に湾曲状態で突出している。そして、ロック部52bは、図示はしないが、カード用トレイ70がハウジング10に挿入される途中でカード用トレイ70の第3凹部76aに入り込む。そして、カード用トレイ70の挿入が完了すると、ロック部51bは、図示はしないが、第4凹部76bに入り込む。
第1ロック部材51のロック部51bが第2凹部75bに入り込み、第2ロック部材52のロック部52bが第4凹部76bに入り込むことにより、挿入が完了したカード用トレイ70がロックされる。
そして、コネクタ1には、ロック機構50とは別個に、カード用トレイ70の挿入完了状態においてカード用トレイ70をロックするロック部材60が設けられている。このロック部材60は、金属製部材で、ハウジング10に設けられた取付台座17の上面から突出する回転軸64に対して回転可能に軸支されている。
ロック部材60は、カード用トレイ70の挿入を許容する第1位置(図5(A),(B)参照)と、カード用トレイ70をロックする第2位置(図6(A),(B)参照)との間を、90°の範囲で回転する。ロック部材60は、取付台座17の上面に設けられた図示しない摩擦付与部によりわずかな摩擦力が付与され、カード用トレイ70の挿入の際に、その第1位置を維持する。
そして、このロック部材60は、図7(A)に示す第1位置にあるときにカード用トレイ70が挿入されると、図8(A)に示すように、押圧部材41の他端41bにより押圧されて図8(A)に示す第2位置まで回転する(回転方向は図7(A)に矢印aで示す時計回り方向)。これにより、ロック部材60は、カード用トレイ70の被係止部77に係止する。そして、ロック部材60が第2位置にあるときにカード用トレイ70を排出しようとすると、押圧部材41の他端41bにより第1位置への回転が阻止される(すなわち、図8(A)に矢印bで示す反時計回り方向へのロック部材60の回転が阻止される)。
そして、この機能を実現するために、ロック部材60は、図5(A)乃至図8(A)に示すように、カード用トレイ70の挿入時に押圧部材41の他端41bにより押圧される被押圧部61と、第2位置にあるときにカード用トレイ70の被係止部77に係止する係止部62とを備えている。また、ロック部材60は、第2位置にあるときに押圧部材41の他端41bに当接する当接部63を備えている。
そして、このロック部材60は、図5(A)乃至図8(A)に示すように、平面から視て略L字形をなし、被押圧部61が直線状に形成され、係止部62が被押圧部61に対して直交する直線状に形成されている。また、当接部63が被押圧部61と係止部62とを連結するように形成されている。ここで、当接部63は、押圧部材41の他端41bに当接する面が、図8(A)に示すように、被押圧部61及び係止部62の双方に対して傾斜する傾斜面63aとなっている。
次に、図5、図7、図8、図9、及び図10を参照して、イジェクト機構40の動作、ロック機構50の動作及びロック部材60の動作につき、詳細に説明する。
まず、ハウジング10にカードCを搭載したカード用トレイ70が挿入されていない状態では、図5(A)に示すように、イジェクト機構40の押圧部材41は最後方に位置し、イジェクトアーム42の他端42bはトレイ挿入空間15内に位置している。また、ロック機構50の第1ロック部材51のロック部51bはハウジング10の幅方向内側(左側)に位置している。また、ロック機構50の第2ロック部材52のロック部52bは、図示はしないが、ハウジング10の幅方向内側(右側)に位置している。更に、ロック部材60は第1位置に位置する。この結果、被押圧部61の直線状に延びる方向がハウジング10の幅方向と一致し、係止部62の直線状に延びる方向がハウジングの前後方向(矢印Xで示すトレイ挿入方向及び矢印Yで示すトレイ排出方向)と一致している。
そして、図7(A)に示すように、カードCを搭載したカード用トレイ70がトレイ挿入空間15内に挿入されると、カード用トレイ70の先端がイジェクトアーム42の他端42bに当接する。この際に、カード用トレイ70は、ロック部材60の係止部62の内側を通る。そして、ロック機構50の第1ロック部材51のロック部51bがカード用トレイ70の第1凹部75aに入り込むとともに、第2ロック部材52のロック部52bがカード用トレイ70の第2凹部76aに入り込む。
次いで、カード用トレイ70の挿入が進行すると、カード用トレイ70の先端がイジェクトアーム42の他端42bを押圧し、イジェクトアーム42が時計回り方向に回転する。これにより、イジェクトアーム42の一端42aに押圧されて押圧部材41が前方向(トレイ排出方向)にスライドし、図示はしないが押圧部材41の他端41bがロック部材60の被押圧部61に当接する。この際に、ロック機構50の第1ロック部材51のロック部51bはカード用トレイ70の第1凹部75aから出る。また、第2ロック部材52のロック部52bもカード用トレイ70の第3凹部76aから出る。
更に、図8(A)に示すように、カード用トレイ70の挿入が完了すると、ロック機構50の第1ロック部材51のロック部51bはカード用トレイ70の第2凹部75bに入り込む。また、第2ロック部材52のロック部52bもカード用トレイ70の第4凹部76bに入り込む。これにより、カード用トレイ70はロックされる。
また、図8(A)に示すようにカード用トレイ70の挿入が完了するときには、カード用トレイ70の先端がイジェクトアーム42の他端42bを押圧し、イジェクトアーム42が更に時計回り方向に回転する。これにより、イジェクトアーム42の一端42aに押圧されて押圧部材41が更に前方向(トレイ排出方向Y)にスライドする。これにより、ロック部材60が押圧部材41の他端41bにより押圧されて第2位置まで回転する(回転方向は図7(A)に矢印aで示す時計回り方向)。この際に、押圧部材41の他端41bは、ロック部材60の被押圧部61から当接部63の傾斜面63aに接触し続ける。ロック部材60が第2位置になると、被押圧部61の直線状に延びる方向がハウジング10の前後方向と一致し、係止部62の直線状に延びる方向がハウジングの幅方向と一致する。そして、ロック部材60が第2位置になると、ロック部材60の係止部62がカード用トレイ70の被係止部77に入り込んで係止する。また、ロック部材60の当接部63の傾斜面63aは、前述したように、押圧部材41の他端41bに当接している。ロック部材60が第2位置にあるときにカード用トレイ70を排出しようとすると、カード用トレイ70の被係止部77の後縁が係止部62を押圧するため、ロック部材60は第1位置へ回転しようとする。即ち、ロック部材60は、図8(A)に示す矢印bで示す反時計周り方向に回転しようとする。しかし、ロック部材60の当接部63が押圧部材41の他端41bに当接しているので、ロック部材60の第1位置への回転は押圧部材41の他端41bにより阻止される。このため、ロック部材60によりカード用トレイ70の排出を確実に阻止でき、ロック部材60の保持力を向上させることができる。これにより、カード用トレイ70がハウジング10に挿入された状態で例えばコネクタ1が落下したり激しく振動したりしても、カード用トレイ70がハウジング10から脱落することはない。
そして、当接部63が押圧部材41の他端41bに当接する面は、被押圧部61及び係止部62の双方に対して傾斜する傾斜面63aとなっている。このため、傾斜面63aが押圧部材41の他端41bに当接している際に、ロック部材60が図8(A)に示す矢印bで示す反時計周り方向に回転しようとすると、矢印dで示す幅方向右側かつ後方に向かう斜めの力が押圧部材41の他端41bに作用する。この斜めの力により、押圧部材41がその幅方向右側にある右側壁13に押し付けられることになるので、押圧部材41はスライド困難となる。このため、押圧部材41によるロック部材60の第1位置への回転に対する阻止力が向上する。
また、当接部63が押圧部材41の他端41bに当接する面を傾斜面63aとすることにより、ロック部材60が第1位置から第2位置へ回転する際に、当接部63が邪魔にならず、ロック部材60が円滑に回転できる。
また、ロック部材60の回転範囲が90°であるので、ロック部材60を配置するスペースをコンパクトにすることができる。
更に、ロック部材60は金属部材であるので、ロック部材60の当接部63が金属製の押圧部材41の他端41bに当接しロック部材60の第1位置への回転を阻止する際に、変形するおそれは少ない。
なお、カード用トレイ70は、ロック機構50によってロックされるとともに、ロック部材60によってもロックされるので、カード用トレイ70の保持力をより一層向上させることができる。
次に、カード用トレイ70の挿入が完了した状態からカード用トレイ70を排出するときには、図9に示すように、ピン80を用いてカード用トレイ70を排出する。具体的に述べると、ピン80をカード用トレイ70のピン用貫通孔74を挿通させてハウジング10の前方から押圧部材41の他端41bに当接させる。この際に、ロック部材60は取付台座70の上面に取り付けられて底壁11との間が所定間隔あいているので、図9(B)に示すように、ピン80がロック部材60に干渉することはない。
そして、ピン80が押圧部材41の他端41bに当接した状態からピン80を後方向(トレイ挿入方向X)に押圧する。すると、押圧部材41が後方向にスライドし、押圧部材41の一端41aがイジェクトアーム42の一端42aを押圧し、イジェクトアーム42が反時計回り方向に回転する。これにより、イジェクトアーム42の他端42bに押圧されてカード用トレイ70が前方向(矢印Yで示すトレイ排出方向)に移動する。この際に、ロック機構50の第1ロック部材51のロック部51bはカード用トレイ70の第2凹部75bから出る。また、第2ロック部材52のロック部52bもカード用トレイ70の第4凹部76bから出る。これにより、ロック機構50によるカード用トレイ70のロックが解除される。また、ロック部材60は、カード用トレイ70が前方向に移動するから、カード用トレイ70の被係止部77の縁部によって矢印bで示す反時計回り方向に回転する。このとき、押圧部材41の他端41bは、後方向に移動しているから、ロック部材60の回転に支障はない。
ピン80を後方向に更に押圧して、図10に示すように、カード用トレイ70の排出が完了すると、ロック機構50の第1ロック部材51のロック部51bはカード用トレイ70の第1凹部75aに入り込む。また、第2ロック部材52のロック部52bもカード用トレイ70の第3凹部76aに入り込む。第1凹部75a及び第3凹部76aは、図10(A)に示すように、その前後の縁が傾斜しているから、第1ロック部材51のロック部51b及び第2ロック部材52のロック部52bの入り込み状態を容易に解除することができる。
また、図10に示すように、カード用トレイ70の排出が完了するときには、押圧部材41が後方向に更にスライドし、押圧部材41の一端41aがイジェクトアーム42の一端42aを押圧し、イジェクトアーム42が更に反時計回り方向に回転する。これにより、イジェクアーム42の他端42bに押圧されてカード用トレイ70が更に前方向(トレイ排出方向Y)に移動する。このとき、ロック部材60は、反時計回り方向に更に回転して第1位置に至り、ロック部材60の係止部62はカード用トレイ70の被係止部77から出る。これにより、ロック部材60によるカード用トレイ70のロックが解除される。
そして、作業者は、図10に示す状態からカードCを搭載したカード用トレイ70を引き出せばよい。
以上、本考案の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、コネクタ1に挿入される挿入体として、カードCを搭載したカード用トレイ70を例に説明したが、カードC単体であってもよいし、あるいは、カード用トレイ70単体であってもよい。カードC単体を挿入体とする場合には、ロック部材60が係止する被係止部をカードCの側縁に形成する必要がある。
また、ロック部材60は、平面から視て略L字形をなし、被押圧部61が直線状に形成され、係止部62が被押圧部61に対して直交する直線状に形成されている必要は必ずしもない。また、ロック部材60は、当接部63が被押圧部61と係止部62とを連結するように形成されている必要は必ずしもない。
また、当接部63は、ロック部材60が第2位置にあるときに、押圧部材41の他端41bに当接すればよく、その当接面が被押圧部61及び係止部62の双方に対して傾斜する傾斜面63aとなっている必要は必ずしもない。
また、ロック部材60の回転範囲は90°である必要は必ずしもない。
更に、ロック部材60は、金属部材である必要は必ずしもない。
なお、コネクタ1には、ロック部材60の他に、ロック機構50を設置してあるが、ロック機構50は省略してもよい。
1 コネクタ
10 ハウジング
20 コンタクト
40 イジェクタ機構
41 押圧部材
41a 押圧部材の一端
41b 押圧部材の他端
42 イジェクトアーム
60 ロック部材
61 被押圧部
62 係止部
63 当接部
63a 傾斜面
70 カード用トレイ(挿入体)
77 被係止部
C カード

Claims (9)

  1. 挿入体が挿入されるハウジングと、該ハウジングに固定された複数のコンタクトと、前記ハウジングに挿入された前記挿入体を排出するためのイジェクタ機構と、前記挿入体の挿入完了状態において前記挿入体をロックするロック部材とを備えたコネクタであって、
    前記イジェクタ機構は、前記ハウジングに回転可能に軸支され、前記ハウジングに挿入された前記挿入体を排出するイジェクトアームと、外部から押圧されることにより一端で前記イジェクトアームを駆動する押圧部材とを備え、
    前記ロック部材は、前記挿入体の挿入を許容する第1位置と、前記挿入体をロックする第2位置との間を回転可能に前記ハウジングに軸支されると共に、前記第1位置にあるときに前記挿入体が挿入されると、前記押圧部材の他端により押圧されて前記第2位置まで回転して前記挿入体の被係止部に係止し、前記第2位置にあるときに前記挿入体を排出しようとすると、前記押圧部材の他端により前記第1位置への回転が阻止されるようになっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ロック部材は、前記挿入体の挿入時に前記押圧部材の他端により押圧される被押圧部と、前記第2位置にあるときに前記挿入体の被係止部に係止する係止部と、前記第2位置にあるときに前記押圧部材の他端に当接する当接部とを備えていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記被押圧部が直線状に形成され、前記係止部が前記被押圧部に対して直交する直線状に形成され、前記当接部が前記被押圧部と前記係止部とを連結するように形成されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記当接部は、前記押圧部材の他端に当接する面が前記被押圧部及び前記係止部の双方に対して傾斜する傾斜面となっていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記ロック部材の回転範囲が90°であることを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか一項に記載のコネクタ。
  6. 前記ロック部材は、金属部材であることを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか一項に記載のコネクタ。
  7. 前記挿入体は、カードを搭載したカード用トレイであることを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか一項に記載のコネクタ。
  8. 前記挿入体は、カード単体であることを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか一項に記載のコネクタ。
  9. 前記挿入体は、カード用トレイ単体であることを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか一項に記載のコネクタ。
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JP2017142968A (ja) * 2016-02-10 2017-08-17 モレックス エルエルシー カード用コネクタ

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