JP2001047658A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001047658A
JP2001047658A JP31360399A JP31360399A JP2001047658A JP 2001047658 A JP2001047658 A JP 2001047658A JP 31360399 A JP31360399 A JP 31360399A JP 31360399 A JP31360399 A JP 31360399A JP 2001047658 A JP2001047658 A JP 2001047658A
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developer
vibration
forming apparatus
developer passage
image forming
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JP31360399A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Miura
眞芳 三浦
Yoshitaka Kitaoka
義隆 北岡
Takahiro Tsujimoto
隆宏 辻本
Masaichiro Tachikawa
雅一郎 立川
Masahiro Aizawa
昌宏 相澤
Akira Ryuji
彰 龍治
Masahiko Hashimoto
雅彦 橋本
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Panasonic Holdings Corp
Array AB
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Array AB
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー19を、周側面に担持した状態で回転
軸11a回りに回転することにより搬送するスリーブ1
1と、上記トナー19が通過可能な複数のトナー通過孔
17aが該スリーブ11の回転軸11a方向に沿って並
ぶトナー通過孔列17gを有し、上記トナー19をスリ
ーブ11から飛翔させてトナー通過孔17aを通過させ
るように制御する制御板17とを備えた画像形成装置に
おいて、トナー19によるトナー通過孔17aの閉塞を
確実に防止する。 【解決手段】 制御板17においてトナー通過孔列17
gを挟んだ両側部分の一方に振動を付与する振動源6
1,61及び振動伝達部材6を設ける一方、他方に、こ
の振動の付与により制御板17に発生しかつ該振動付与
部分からトナー通過孔列17g側に向かって進行する振
動波を逆方向に反射する反射部材7を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等に用いられ、粒状の現像剤を現像剤担
持体から飛翔させて受像体に画像を形成する画像形成装
置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の画像形成装置は、図8
に示すように、円筒状のスリーブ111と、このスリー
ブ111に対向して設けられ、FPC(フレキシブル・
プリント・サーキット)からなる制御板117(現像剤
通過制御部材)とを備えている。尚、この制御板117
は、上記スリーブ111を内部に有するヘッド101の
一側面に設けられている。
【0003】上記スリーブ111は、図8の紙面に垂直
な方向に延びる中心軸回りに回転可能に構成されてい
て、マイナスに帯電した粒状トナー119(現像剤)
を、その周側面に担持した状態で上記回転軸(中心軸)
回りに回転することにより搬送するようになっている。
【0004】上記制御板117には、上記トナー119
が通過可能な複数のトナー通過孔(現像剤通過孔)11
7aが上記スリーブ111の回転軸方向に沿って並ぶよ
うに形成され、この各トナー通過孔117aの周縁部に
は、制御電極117bが配設されている。そして、この
制御電極117bに電圧を印加することによりスリーブ
111及び制御板117間に電界を発生させ、この電界
による作用によって上記スリーブ111に担持されたト
ナー119を該スリーブ111から飛翔させて上記トナ
ー通過孔117aを通過させるようになっている。
【0005】上記制御板117に対してスリーブ111
と反対側には、エンドレスの中間像保持ベルト102
(受像体)が設けられ、この中間像保持ベルト102の
制御板117と反対側には、背面電極123が設けられ
ている。この背面電極123には、該背面電極123に
電圧を印加するための背面電極用電源124のプラス端
子が接続され、この背面電極用電源124により背面電
極123に電圧が印加されると、制御板117及び背面
電極123間に電界が生じるようになっている。このた
め、上記トナー通過孔117aを通過したトナー119
は、中間像保持ベルト102側に誘導されて中間像保持
ベルト102上に付着する。このように上記制御電極1
17bに印加する電圧を制御することにより、上記トナ
ー119をスリーブ111から飛翔させてトナー通過孔
117aを通過させるように制御し、このことで、中間
像保持ベルト102上に所望の画像を形成することがで
きる。尚、上記中間像保持ベルト102に付着したトナ
ー119は、該中間像保持ベルト102によって搬送さ
れ、不図示の転写手段によって記録紙上に転写され、こ
の記録紙上の画像は、不図示の定着手段により定着され
るようになっている。
【0006】ところが、上記のような画像形成装置にお
いては、長期に亘って画像形成を行っているうちに、制
御板117のスリーブ111側面若しくは中間像保持ベ
ルト102側面におけるトナー通過孔117a周縁部又
はトナー通過孔117aの内壁部に、トナー通過孔11
7aを完全に通過できなかったトナー119が堆積し、
最終的にはトナー通過孔117aがその堆積したトナー
119によって塞がれてしまうという不都合がある。
【0007】そこで、例えば特開平4−80053号公
報に示されているように、制御板117に加振機構を設
けて、この加振機構により制御板117を振動させるよ
うにすることが提案されている。このようにすれば、ト
ナー119がトナー通過孔117a内やその周縁部に付
着するのを防止することができ、たとえトナー119が
付着したとしても、直ぐにそのトナー119を除去する
ことができ、トナー119の堆積を防止することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案例のように単に制御板117を振動させるだけでは、
トナー119の堆積防止の効果が十分に得られず、実用
化するにはさらなる改良の余地がある。
【0009】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、上記のような画像形成
装置に対して、その構成を改良することによって、現像
剤の堆積による現像剤通過孔の閉塞を確実に防止して、
長期に亘って安定した画像を形成できるようにすること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、現像剤通過制御部材におい
て現像剤通過孔列を挟んだ両側部分の一方に振動を付与
する振動付与手段を設ける一方、他方に、この振動付与
手段による振動の付与により現像剤通過制御部材に発生
しかつ該振動付与部分から現像剤通過孔列側に向かって
進行する振動波を逆方向に反射する反射部材を設けるよ
うにした。
【0011】具体的には、この発明では、所定の方向に
延びる軸回りに回転可能に構成され、現像剤を、周側面
に担持した状態で上記回転軸回りに回転することにより
搬送する現像剤担持体と、上記現像剤担持体の周側面と
対向して設けられ、上記現像剤が通過可能な複数の現像
剤通過孔が該現像剤担持体の回転軸方向に沿って並ぶ少
なくとも1列の現像剤通過孔列を有し、外部からの画像
信号に応じて、上記現像剤を上記現像剤担持体から飛翔
させて上記現像剤通過孔を通過させるように制御する現
像剤通過制御部材と、上記現像剤通過制御部材に対して
上記現像剤担持体と反対側に設けられた受像体と、上記
現像剤通過制御部材の現像剤通過孔を通過した現像剤
を、上記受像体に付着させるように該受像体側に誘導す
る誘導手段とを備えた画像形成装置を対象とする。
【0012】そして、上記現像剤通過制御部材において
現像剤通過孔列を挟んだ両側部分の一方に振動を付与す
る振動付与手段と、上記現像剤通過制御部材において現
像剤通過孔列を挟んだ両側部分の他方に設けられ、上記
振動付与手段による振動の付与により現像剤通過制御部
材に発生しかつ該振動付与部分から現像剤通過孔列側に
向かって進行する振動波を逆方向に反射する反射部材と
を備えているものとする。
【0013】上記の構成により、現像剤通過制御部材の
振動付与部分と反射部材を設けた部分(振動反射端)と
の間に定在波を容易に形成することができ、現像剤通過
孔部分ないしその近傍が定在波の節にならないようにす
れば、その部分を定在波により常に振動させることがで
き、現像剤が現像剤通過孔内やその周囲に堆積するのを
効果的に防止することができる。よって、現像剤の堆積
による現像剤通過孔の閉塞を確実に防止することができ
る。
【0014】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、反射部材は、現像剤担持体の回転軸方向に沿って
延設されているものとする。このことにより、現像剤通
過孔列におけるどの現像剤通過孔に対しても現像剤の堆
積による閉塞を確実に防止するようにすることができ
る。
【0015】請求項3の発明では、所定の方向に延びる
軸回りに回転可能に構成され、現像剤を、周側面に担持
した状態で上記回転軸回りに回転することにより搬送す
る現像剤担持体と、上記現像剤担持体の周側面と対向し
て設けられ、上記現像剤が通過可能な複数の現像剤通過
孔が該現像剤担持体の回転軸方向に沿って並ぶ少なくと
も1列の現像剤通過孔列を有し、外部からの画像信号に
応じて、上記現像剤を上記現像剤担持体から飛翔させて
上記現像剤通過孔を通過させるように制御する現像剤通
過制御部材と、上記現像剤通過制御部材に対して上記現
像剤担持体と反対側に設けられた受像体と、上記現像剤
通過制御部材の現像剤通過孔を通過した現像剤を、上記
受像体に付着させるように該受像体側に誘導する誘導手
段とを備えた画像形成装置を対象とする。
【0016】そして、上記現像剤通過制御部材において
現像剤通過孔列を挟んだ両側部分の一方に振動を付与す
る振動付与手段を備え、上記現像剤通過制御部材におい
て現像剤通過孔列を挟んだ両側部分の他方が、上記振動
付与手段による振動の付与により現像剤通過制御部材に
発生しかつ該振動付与部分から現像剤通過孔列側に向か
って進行する振動波を逆方向に反射するように上記現像
剤担持体に接触しているものとする。
【0017】この発明により、現像剤通過制御部材の振
動付与部分と現像剤担持体との接触部分(振動反射端)
との間に定在波を容易に形成することができ、請求項1
の発明と同様の作用効果が得られる。
【0018】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、現像剤通過制御部材において現像剤通過孔列を挟
んだ両側部分の他方が、現像剤担持体の周側面に巻き付
くようにしてこの現像剤担持体に面接触しているものと
する。こうすることで、現像剤通過制御部材のうねり等
の発生を防止することができ、上記現像剤通過制御部材
と現像剤担持体とをより安定して接触させることができ
る。その結果、振動波の反射波が安定して形成され、現
像剤通過制御部材に定在波を確実に形成することができ
る。
【0019】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、定在波の波長をλ、現像剤通過制御部材と現像剤担
持体とがこの現像剤担持体の周方向に接触する長さをL
3として、L3>λ/4に設定するものである。こうす
ることで、振動付与手段から現像剤通過孔列側に向かっ
て進行する振動波が、現像剤通過制御部材と現像剤担持
体との接触部分を乗り越えて進行することが防止され
て、この振動波を確実に反射させることができる。その
結果、定在波の振幅をより大きくできる。
【0020】請求項6の発明では、所定の方向に延びる
軸回りに回転可能に構成され、現像剤を、周側面に担持
した状態で上記回転軸回りに回転することにより搬送す
る現像剤担持体と、上記現像剤担持体の周側面と対向し
て設けられ、上記現像剤が通過可能な複数の現像剤通過
孔が該現像剤担持体の回転軸方向に沿って並ぶ少なくと
も1列の現像剤通過孔列を有し、外部からの画像信号に
応じて、上記現像剤を上記現像剤担持体から飛翔させて
上記現像剤通過孔を通過させるように制御する現像剤通
過制御部材と、上記現像剤通過制御部材に対して上記現
像剤担持体と反対側に設けられた受像体と、上記現像剤
通過制御部材の現像剤通過孔を通過した現像剤を、上記
受像体に付着させるように該受像体側に誘導する誘導手
段とを備えた画像形成装置を対象とする。
【0021】そして、上記現像剤通過制御部材において
現像剤通過孔列を挟んだ両側部分の一方に振動を付与す
る振動付与手段を備え、上記現像剤通過制御部材におい
て現像剤通過孔列を挟んだ両側部分の他方が、上記振動
付与手段による振動の付与により現像剤通過制御部材に
発生しかつ該振動付与部分から現像剤通過孔列側に向か
って進行する振動波を逆方向に反射するように上記現像
剤担持体にスペーサ部材を介して接触しているものとす
る。こうすることで、請求項3の発明と同様の作用効果
が得られる。
【0022】請求項7の発明では、請求項6の発明にお
いて、スペーサ部材は、現像剤担持体の回転軸方向に沿
って延設されているものとする。このことで、請求項2
の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0023】請求項8の発明では、請求項1〜7のいず
れかの発明において、振動付与手段は、現像剤担持体の
回転軸方向に沿って延設された振動伝達部材と、該振動
伝達部材の長さ方向両端部の少なくとも一方に配設され
た振動発振手段とからなるものとする。このことによ
り、現像剤通過孔列のどの現像剤通過孔に対しても現像
剤の堆積による閉塞を防止するようにすることができ
る。特に、請求項2,7の発明では、その効果をより一
層高めることができる。
【0024】請求項9の発明では、請求項8の発明にお
いて、振動付与手段は、現像剤通過制御部材において振
動波反射端が節でかつ現像剤通過孔列の振動波進行方向
中央線上が腹となる定在波が形成されるように構成され
ているものとする。
【0025】この発明により、現像剤通過制御部材の現
像剤通過孔部分を最も大きく変位させることができ、現
像剤通過孔の閉塞防止効果を最大限に発揮させることが
できる。
【0026】請求項10の発明では、請求項8の発明に
おいて、振動波反射端と振動伝達部材に最も近い現像剤
通過孔列の振動波進行方向中央線との間における振動波
進行経路に沿った距離L1が、定在波の波長をλとし
て、L1<λ/2を満たすように設定されているものと
する。こうすることで、どの現像剤通過孔列においても
現像剤通過孔部分ないしその近傍を定在波により常に振
動させることができる。
【0027】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、距離L1を、L1≒λ/4に設定するものであ
る。こうすることで、現像剤通過孔列が定在波の腹にな
り、現像剤通過孔部分を最も大きく変位させることがで
きる。
【0028】請求項12の発明では、請求項8の発明に
おいて、振動波反射端と振動伝達部材との間における振
動波進行経路に沿った距離L2が、定在波の波長をλと
して、L2>λ/4を満たすように設定されているもの
とする。
【0029】すなわち、上記距離L2は、λ/4以下で
あると、定在波が形成され難く、しかも、振動波反射端
が振動するようになり、その部分で発熱が生じたり反射
部材等が摩耗したりするので、λ/4よりも大きくして
いる。よって、効率良く定在波を発生させて、現像剤の
堆積による現像剤通過孔の閉塞を効果的に防止すること
ができる。
【0030】請求項13の発明は、請求項8の発明にお
いて、現像剤通過制御部材において振動波反射端を挟ん
だ現像剤通過孔列と反対側に、振動付与手段から現像剤
通過孔列側に向かって進行する振動を逆方向に反射する
振動反射手段を設け、定在波の波長をλ、上記現像剤通
過孔列と振動反射手段との距離をL4として、L4≒
(2n+1)×λ/4(nは整数)に設定するものであ
る。
【0031】請求項14の発明では、請求項13の発明
において、振動反射手段は現像剤通過制御部材に固定さ
れた振動反射板、もしくはこの現像剤通過制御部材を保
持する保持部材であるとする。
【0032】こうすることで、振動波反射端に加え、第
2の振動波反射端が設けられることになり、振動波反射
端よりも振動波進行方向の下流に進行した振動を振動反
射手段によって反射することができる。その結果、現像
剤通過制御部材の現像剤通過孔部分がより一層大きく変
位する。特に、L4≒(2n+1)×λ/4(nは整
数)に設定することによって、現像剤通過孔列位置が定
在波の腹になり、現像剤通過孔部分を最も大きく変位さ
せることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は、本発明の
実施形態1に係る画像形成装置を示し、1,1,…は、
それぞれ現像剤としての粒状のトナー19(図2及び図
3参照)を後述の如く飛翔させるヘッドであり、2は、
この各ヘッド1より飛翔したトナー19が付着する受像
体としての中間像保持ベルトであり、3は、この中間像
保持ベルト2上に形成された画像を記録紙5に転写する
転写装置であり、4は、この記録紙5に転写された画像
を記録紙5上に定着させる定着装置である。そして、上
記各ヘッド1には、イエロ、マゼンタ、シアン及びブラ
ックの現像剤としての各トナー19がそれぞれ貯蔵され
るようになっており、この画像形成装置はカラー画像が
形成可能に構成されている。
【0034】上記トナー19は、スチレンアクリルやポ
リエチレン等からなっていて、その平均粒径は10μm
程度である。尚、このトナー19の平均粒径の測定は、
小孔通過法(コールター社のマルチサイザー)により行
うことができる。
【0035】上記中間像保持ベルト2はエンドレスタイ
プであって、該中間像保持ベルト2を駆動させる駆動ロ
ーラ21と、接地された従動ローラ22との間に巻き掛
けらている。また、上記中間像保持ベルト2を挟んで駆
動ローラ21に対向した位置には、ベルトクリーニング
25が該中間像保持ベルト2を押圧するように配設され
ており、この中間像保持ベルト2上のトナー19や汚れ
を落とすようになっている。この中間像保持ベルト2
は、例えば厚さ150μm程度のポリカーボネートに導
電カーボンが分散されたものからなり、その周長は、上
記記録紙5がJIS規格A列4番の大きさの用紙である
場合には、約340mmに設定される。そして、上記駆
動及び従動ローラ21,22の径は、共に25〜30m
m程度に設定されている。
【0036】上記中間像保持ベルト2の内面側(中間像
保持ベルト2に対して各ヘッド1と反対側)において各
ヘッド1と対向する位置には、金属板、又は樹脂中に導
電性フィラーを分散させたフィルム等からなる背面電極
23がそれぞれ配設されている。この背面電極23に
は、該背面電極23に電圧を印加するための背面電極用
電源24のプラス端子が接続されており、この印加電圧
としては、500〜2000V程度(例えば1000
V)に設定されている。そして、背面電極用電源24に
より背面電極23に電圧が印加されると、ヘッド1及び
背面電極23間に電界が生じ、ヘッド1から飛翔したト
ナー19が中間像保持ベルト2側に誘導されて中間像保
持ベルト2に付着するようになっている。つまり、背面
電極23及び背面電極用電源24により、ヘッド1から
飛翔したトナー19を、中間像保持ベルト2に付着させ
るように中間像保持ベルト2側に誘導する誘導手段が構
成されている。
【0037】上記転写装置3は、上記従動ローラ22と
対向して配設される転写ローラ31を備えており、この
転写ローラ31は従動ローラ22に対し離接自在に構成
されている。そして、上記転写ローラ31には転写用電
源32のプラス端子が接続されており、この転写用電源
32により転写ローラ31に電圧が印加されると、従動
ローラ22及び転写ローラ31間に電界が生じ、この電
界により中間像保持ベルト2上のトナー19が記録紙5
側に引き寄せられるようになっている。このとき、転写
装置3は、従動ローラ22と転写ローラ31との間で中
間像保持ベルト2と記録紙5とを密着させるように構成
されており、このことで中間像保持ベルト2上の画像が
記録紙5に転写されるようになっている。尚、上記転写
ローラ31は、例えば径が8mmの軸芯にウレタンスポ
ンジを巻き付けることにより構成され、その外径は約2
0mmに設定され、その抵抗値は500V印加時で10
7Ω程度に設定されている。
【0038】上記定着装置4は、定着ローラ41と圧着
ローラ42とが相対向して配設されて構成されており、
この定着ローラ41の内部には発熱源41aが配設さ
れ、この発熱源41aの発熱により定着ローラ41の周
側面がトナー19の溶融温度になるようになされてい
る。そして、この定着装置4は、上記定着ローラ41に
よる熱と、圧着ローラ42と定着ローラ41との圧着に
よる圧力とを記録紙5に加えることにより、トナー19
を融解させて記録紙5に定着させるように構成されてい
る。
【0039】上記ヘッド1は、図2に示すように、中間
像保持ベルト2側に開口部を有する略矩形箱状のフレー
ム16を有している。このフレーム16の内部には、開
口部側に設けられ、図2の紙面に垂直な方向に延びる中
心軸を回転軸11aとしてその回転軸11a回りに一方
向(図2で反時計回り方向)に回転可能に構成された円
筒状のスリーブ11と、このスリーブ11よりもフレー
ム16内奥側に配設され、該スリーブ11の周側面に当
接するトナー規制ブレード12と、このトナー規制ブレ
ード12に対してスリーブ11のフレーム16内奥側部
分の上記回転による移動方向後側に設けられ、スリーブ
11の周側面に当接するトナー供給ローラ13と、上記
トナー規制ブレード12よりもフレーム16内奥側に配
設され、トナー19を貯蔵するホッパー14と、このホ
ッパー14内に配設され、該ホッパー14内のトナー1
9を撹拌する撹拌部材15とが設けられている。
【0040】上記スリーブ11は、後述の如く、上記ホ
ッパー14内のトナー19を、該スリーブ11の周側面
に担持した状態で上記回転軸11a回りに回転すること
により、フレーム16内奥側(ホッパー14側)から開
口部側に搬送するように構成されている。このスリーブ
11は、例えばアルミニウム若しくは鉄等の金属、合金
又はゴム等からなり、その外径は16〜20mmに設定
されている。また、スリーブ11の回転速度は、例えば
20〜400mm/secに設定される。尚、上記スリ
ーブ11は接地されているが(図1参照)、接地しない
で直流又は交流の電圧を印加するようにしてもよい。
【0041】上記トナー規制ブレード12は、上記スリ
ーブ11の周側面上にトナー19の層を1〜3層程度形
成しかつこのトナー19を摩擦によりマイナスに帯電さ
せるものである。このトナー規制ブレード12は、一端
部(スリーブ11のトナー規制ブレード12側部分の回
転による移動方向前側端部)がフレーム16の内壁部に
固定された燐青銅の板材12aと、該板材12aの他端
部(スリーブ11のトナー規制ブレード12側部分の回
転による移動方向後側端部)に取り付けられたウレタン
ゴムシート等の弾性部材12bとで構成され、この弾性
部材12bが、板材12aによりスリーブ11に押圧さ
れるようになっている。
【0042】上記トナー供給ローラ13はスリーブ11
にホッパー14内のトナー19を供給するものであっ
て、スリーブ11とは逆方向(図2で時計回り方向)に
回転するように構成されている。このトナー供給ローラ
13は、例えば金属製の軸芯にウレタンスポンジ等の合
成ゴムを巻き付けて外径を12mm程度にしたものであ
り、該トナー供給ローラ13のスリーブ11に対する食
い込み量は、0.1〜0.2mm程度であることが好ま
しい。
【0043】そして、上記ホッパー14内のトナー19
は、上記撹拌部材15により撹拌され、その後、上記ト
ナー供給ローラ13とスリーブ11とが互いに回転する
ことによりスリーブ11に供給されてその表面に担持さ
れ、上記トナー規制ブレード12により、上記スリーブ
11に担持されたトナー19のうち余分なものが除去さ
れると共に、そのままスリーブ11に担持されたトナー
19はマイナスに帯電され、この状態でフレーム16内
奥側から開口部側へ搬送されるようになっている。
【0044】上記ヘッド1のフレーム16の開口部は、
図3に拡大して示すように、現像剤通過制御部材として
の制御板17により閉塞されている。つまり、この制御
板17は上記スリーブ11と対向して設けられ、また、
上記中間像保持ベルト2は、この制御板17に対して上
記スリーブ11と反対側に設けられていることになる。
【0045】上記制御板17は、FPC(フレキシブル
・プリント・サーキット)からなっていて、ポリイミド
樹脂等からなる厚さ10〜70μmの絶縁部材17c
と、この絶縁部材17cの厚み方向両面を覆う被覆樹脂
17e,17fとで構成されている。また、この制御板
17は、上記トナー19が通過可能な複数のトナー通過
孔(現像剤通過孔)17a,17a,…(図4参照)が
該スリーブ11の回転軸11a方向に沿って並ぶ1列の
トナー通過孔列17g(現像剤通過孔列)を有してい
る。このトナー通過孔列17gの各トナー通過孔17a
径は50〜200μm(例えば130μm)に設定され
ている。そして、上記各トナー通過孔17aの周縁部で
あって上記スリーブ11側の被覆樹脂17e内には、ス
リーブ11に担持されたトナー19を該スリーブ11か
ら飛翔させるための電界を発生させる制御電極17bが
配設されている一方、各トナー通過孔17aの周縁部で
あって上記中間像保持ベルト2側の被覆樹脂17f内に
は、該トナー通過孔17aを通過したトナー19がトナ
ー通過孔17aの中心軸に沿って飛翔するようにするた
めの電界を発生させるガード電極17dが配設されてい
る。
【0046】上記制御電極17bには、外部からの画像
信号に応じて例えば−100V及び300Vのいずれか
一方の電圧が印加されるようになっており、制御電極1
7bに300Vの電圧が印加されると、スリーブ11に
よりフレーム16内奥側から開口部側に搬送されたトナ
ー19がスリーブ11から飛翔してトナー通過孔17a
を通過するようになっている。一方、制御電極に−10
0Vの電圧が印加された状態では、マイナスに帯電され
たトナー19は制御電極17bと反発するために飛翔す
ることなく、そのままスリーブ11に担持された状態で
フレーム16内奥側に戻されるようになっている。
【0047】尚、上記制御板17は、絶縁部材17cが
ポリイミド樹脂により形成されているため粘弾性を有し
ていると共に、図示は省略するが、その一端はフレーム
16に固定されている一方、他端は例えばばね部材によ
り引っ張られて、制御板17には張力が作用するように
なされている。
【0048】上記制御板17のスリーブ11側面におい
てトナー通過孔列17gに対してスリーブ11の制御板
17側部分(フレーム16の開口側部分)の回転による
移動方向前側部分には、図3及び図4に示すように、該
部分に後述の振動源61の振動を伝達付与する振動伝達
部材6がスリーブ11の回転軸11a方向に沿って延び
るように設けられている。この振動伝達部材6の長さ方
向両端部は制御板17の外側にはみ出しており、この両
端部を除いた部分は、熱圧着等により制御板17に接着
されている。上記振動伝達部材6は、振動源61の振動
を吸収することなく制御板17に伝達付与し得る剛性を
有するものであればよく、例えばステンレス等の金属板
により形成され、その板幅は5mm程度に、板厚は0.
2mm程度にそれぞれ設定されている。
【0049】上記振動伝達部材6の長さ方向両端部に
は、振動発振手段としての振動源61,61が配設され
ている。この各振動源61は、PZT(ジルコル酸チタ
ン酸鉛)のような圧電素子等からなる振動子61aと、
この振動子61aの振動を増幅する増幅器(ホーン)6
1bとを有し、この増幅器61bは、下方に向かって断
面積が連続的に滑らかに縮小するように形成されてお
り、上記振動子61aの振動エネルギを集中させて上記
振動伝達部材6に伝達するように構成されている。上記
増幅器61bは、振動子61aの振動を吸収することな
く振動伝達部材6に伝達し得る剛性を有するものであれ
ばよく、例えばステンレスやアルミニウム等のように成
形の容易な金属により形成されている。したがって、上
記各振動源61及び振動伝達部材6により、制御板17
のスリーブ11側面においてトナー通過孔列17gに対
してスリーブ11の制御板17側部分の回転による移動
方向前側部分(現像剤通過孔列17gを挟んだ両側部分
の一方)に振動を付与する振動付与手段が構成されてい
ることになる。
【0050】上記両振動源61,61の振動子61a,
61aに印加する電圧の位相は、互いに異なるように設
定され、その振動は、1MHz以下(例えば20kH
z)の正弦波になるようになされている。
【0051】一方、制御板17のスリーブ11側面にお
いてトナー通過孔列17gに対してスリーブ11の制御
板17側部分の回転による移動方向後側部分(現像剤通
過孔列17gを挟んだ両側部分の他方)には、振動源6
1及び振動伝達部材6による振動の付与により制御板1
7に発生しかつ該振動付与部分からトナー通過孔列17
g側に向かって進行する振動波を反射する反射部材7が
熱圧着等により接着されている。この反射部材7も、上
記振動伝達部材6と同様に、スリーブ11の回転軸11
a方向に沿って延設されている。つまり、トナー通過孔
列17g、振動伝達部材6及び反射部材7は互いに平行
に配設されている。
【0052】上記反射部材7は、振動を吸収することな
く上記振動波を反射し得る剛性を有するものであればよ
く、例えばステンレス等の金属板により形成され、その
板幅は5mm程度に、板厚は0.2mm程度にそれぞれ
設定されている。
【0053】以上の構成からなる画像形成装置の動作に
ついて説明する。
【0054】先ず、外部からの画像信号により、制御電
極17bに300Vの電圧が印加されると、制御電極1
7bとスリーブ11との間に電界が形成され、この電界
によりスリーブ11に担持されたトナー19が制御板1
7側に引っ張られてスリーブ11から飛翔し、この飛翔
したトナー19は、制御板17のトナー通過孔17aを
通過する。このとき、背面電極23には背面電極用電源
24により電圧が印加されていて、制御板17と背面電
極23との間に電界が形成されているので、上記トナー
通過孔17aを通過したトナー19は、中間像保持ベル
ト2側に誘導され、やがて、制御板17と背面電極23
との間に設けられた中間像保持ベルト2上に付着する。
【0055】一方、上記制御電極17bに−100Vの
電圧を印加した場合には、スリーブ11に担持されたト
ナー19を引っ張る力が作用しないためにそのトナー1
9はスリーブ11に担持されたままとなり、上記中間像
保持ベルト2上にはトナー19が付着することはない。
このように、各ヘッド1のトナー通過孔17a周縁部に
設けられた制御電極17bに印加する電圧を制御するこ
とにより、中間像保持ベルト2上の所定位置にトナー1
9を付着させて所望の画像を形成する。
【0056】次いで、上記中間像保持ベルト2に付着し
たトナー19は、該中間像保持ベルト2によって従動ロ
ーラ22側に搬送され、転写装置3によって記録紙5上
に転写され、この記録紙5上の画像は、定着装置6によ
り定着され、このことで記録紙5に画像が形成される。
【0057】そして、上記画像形成中又は画像形成停止
時に、各振動源61の振動子61aに電圧が印加され、
この振動子61aの振動が増幅器61b及び振動伝達部
材6を介して制御板17に伝達付与される。このため、
制御板17には、振動伝達部材6が接着された部分(振
動付与部分)からトナー通過孔列17g側(反射部材7
側)及びトナー通過孔列17gと反対側の両方に進行す
る振動波が発生する。これら両振動波のち振動伝達部材
6からトナー通過孔列17g側に進行する振動波は、ト
ナー通過孔列17gを越えて反射部材7の振動伝達部材
6側端(振動波反射端)に達し、この振動波反射端で反
射される。すると、上記進行波と反射波とが重なり合う
ことで、上記振動波反射端と振動伝達部材6との間に、
振動波反射端が節となる定在波s(図5で二点鎖線で示
す)が形成される。
【0058】この結果、制御板17の各トナー通過孔1
7a部分ないしその近傍が上記定在波sの節にならない
ようにすれば、その部分が常に振動することになるの
で、各トナー通過孔17aを通過できなかったトナー1
9が各トナー通過孔17a内やその周縁部に付着するの
を効果的に防止することができると共に、付着したとし
てもこの付着したトナー19を効果的に除去することが
できる。すなわち、振動波反射端とトナー通過孔列19
gの振動波進行方向中央線(全てのトナー通過孔17a
の中心軸上を通る直線)との間における振動波進行経路
(制御板17のスリーブ11側面)に沿った距離L1
を、定在波sの波長をλとして、L1<λ/2を満たす
ように設定すればよい。特に、L1=λ/4とすれば、
トナー通過孔列17gの振動波進行方向中央線上が上記
定在波sの腹になり、制御板17の各トナー通過孔17
a部分を最も大きく変位させることができる。
【0059】また、振動波反射端と振動伝達部材6との
間における振動波進行経路に沿った距離L2は、L2>
λ/4を満たすように設定するのが好ましい。これは、
上記距離L2がλ/4以下であると、定在波sが形成さ
れ難く、しかも、振動波反射端が振動するようになり、
その部分で発熱が生じたり反射部材7等が摩耗したりす
るからである。尚、上記距離L2は、L2>3λ/4を
満たすように設定するのがより望ましい。
【0060】したがって、上記実施形態1では、制御板
17においてトナー通過孔列17gに対してスリーブ1
1の制御板17側部分の回転による移動方向前側部分に
振動を付与する振動源61,61及び振動伝達部材6が
設けられている一方、後側部分に、振動波を反射する反
射部材7が設けられているので、振動波反射端と振動伝
達部材6との間に定在波sを形成することができ、この
定在波sにより、トナー19の堆積によって各トナー通
過孔17aが詰まるのを確実にかつ効率良く防止するこ
とができる。よって、簡単な構成で長期に亘って安定し
た画像を形成することができる。
【0061】尚、上記実施形態1では、制御板17にお
いてトナー通過孔列17gに対してスリーブ11の制御
板17側部分の回転による移動方向前側部分に振動を付
与する一方、後側部分に、振動波を反射する反射部材7
を設けたが、逆に、後側部分に振動を付与し、前側部分
に反射部材7を設けるようにしてもよい。
【0062】(実施形態2)図6は本発明の実施形態2
を示し(尚、以下の実施形態では、図3と同じ部分につ
いては同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、
実施形態1のような反射部材7を設ける代わりに、制御
板17をスリーブ11に接触させるようにしたものであ
る。
【0063】すなわち、この実施形態では、制御板17
は、該制御板17のトナー通過孔列17g部分がスリー
ブ11と反対方向に凸となるように円弧状に形成されて
おり、この制御板17のスリーブ11側面においてトナ
ー通過孔列17gに対してスリーブ11の制御板17側
部分の回転による移動方向後側部分(上記実施形態1の
反射部材7の振動伝達部材6側端に相当する部分)が、
スリーブ11に接触している。このことで、振動源6
1,61及び振動伝達部材6による振動の付与により制
御板17に発生しかつ該振動付与部分からトナー通過孔
列17g側に向かって進行する振動波を反射するように
なっている。つまり、制御板17のスリーブ11に接触
する部分が振動波反射端となる。尚、上記制御板17と
スリーブ11とは、該スリーブ11に担持されているト
ナー19が除去される程強い力で押圧されてはいない。
【0064】したがって、上記実施形態2においても、
振動波反射端と振動伝達部材6との間に定在波sが形成
され、上記実施形態1と同様の作用効果が得られる。
【0065】尚、上記実施形態2では、制御板17のス
リーブ11側面を直接的にスリーブ11に接触させるよ
うにしたが、図7に示すように、制御板17のスリーブ
11側面をスペーサ部材8を介してスリーブ11に接触
させるようにしてもよい。このスペーサ部材8は、上記
実施形態1の反射部材7と同様に、振動を吸収すること
なく振動波を反射し得る剛性を有するものであればよ
く、例えばステンレス等の金属板(表面にダイヤモンド
ライクカーボン(DLC)をコーティングするのがよ
い)により形成し、その板幅は5mm程度に、板厚は
0.2mm程度にそれぞれ設定すればよい。このような
スペーサ部材8を設けることで、上記実施形態2よりも
各トナー通過孔17aに対する振動波反射端の位置を安
定させることができ、振動波反射端とトナー通過孔列1
7gの振動波進行方向中央線との間における振動波進行
経路(円弧面)に沿った距離L1を一定に維持すること
ができる。
【0066】また、上記実施形態2では、制御板17に
おいてトナー通過孔列17gに対してスリーブ11の制
御板17側部分の回転による移動方向前側部分に振動を
付与する一方、後側部分をスリーブ11に接触させた
が、逆に、後側部分に振動を付与し、前側部分をスリー
ブ11に接触させるようにしてもよい。
【0067】(実施形態3)図9は本発明の実施形態3
を示し、制御板17をスリーブ11に接触させる他の形
態として、制御板17をスリーブ11に巻き付けるよう
にして、制御板17とスリーブ11とを面接触させてい
る。なお、同図においては、制御板17の向きが変更さ
れているが、制御板17その他の構成は実施形態1また
は2と同様であり、同じ部分については同じ符号を付し
てその詳細な説明は省略する。また、同図においては、
制御電極17b等の一部の部分の図示を省略している。
さらに、同図においては、トナー通過孔列17gを2列
に構成している。
【0068】このように、制御板17とスリーブ11と
を面接触させれば、制御板17とスリーブ11とが接触
する部分が長くなり、上記制御板17のうねり等が防止
されて、振動波を安定して反射させることができる。な
お、この制御板17とスリーブ11との接触長さL3は
定在波sの波長をλとして、L3>λ/4とするのが好
適である。こうすることで、振動付与部分からトナー通
過孔列17g側に向かって進行する振動波が制御板17
とスリーブ11との接触部分を乗り越えて進行すること
を防止することができ、この振動波を確実に反射するこ
とができる。その結果、定在波の振幅をより大きくする
ことができるようになる。
【0069】(実施形態4)図10は本発明の実施形態
4を示し、振動波の反射をより安定させるために、振動
波反射端よりも、振動の伝播方向の下流に、トナー通過
孔列17gに平行に振動反射板81を設けている。つま
り、反射端を挟んだトナー通過孔列17gとは反対側に
振動反射板81を配設して、第2の振動波反射端を形成
している。なお、この振動反射板81は、上記制御板1
7のスリーブ11側の面に配設してもよい。この振動反
射板81は、上記反射部材7と同様に、振動を吸収する
ことなく振動波を反射し得る剛性を有するものであれば
よく、特に、その振動特性が制御板17の振動伝達のイ
ンピータンスと大きく異なるものが、反射効率を上げる
うえで好ましい。制御板17の絶縁部材17cにポリイ
ミド等の樹脂を用いる場合には、密度ρ,音速cの積で
得られるρcの値が大きく異なる金属などが望ましい。
具体的にはステンレスあるいはばね鋼などが好適であ
る。また、その板幅は5mm、板厚は0.2mm程度に
設定すればよい。振動反射板81を反りや曲がりの無い
ものとすれば、制御板17のうねりを防止する効果や、
トナー19の着弾エラーを低減させる効果を得ることが
できる。上記制御板17への振動反射板81の接着は、
例えば熱圧着や、エポキシ系、イソシアネート系の接着
剤を用いればよい。
【0070】このように振動反射板81を配設すれば、
その反射端は振動波の節となるので、制御板17には、
振動波長λの4分の1ピッチで、振動波の節と腹とが形
成される。従って、振動反射板81とトナー通過孔列1
7gとの距離L4が、L4≒(2n+1)×λ/4(但
しnは整数)となるようにして、トナー通過孔17a付
近は振動波の腹にするのが好ましい。
【0071】なお、実施形態4では、図示は省略する
が、振動反射板81を設けずに、制御板17を保持する
保持部材を用い、この制御板17を挟み込むことによっ
て第2の振動波反射端を形成してもよい。
【0072】なお、上記各実施形態1〜4では、2つの
振動源61,61を振動伝達部材6の長さ方向両端部に
配設したが、1つの振動源61を振動伝達部材6の長さ
方向両端部のいずれか一方のみに設けるようにしてもよ
い。
【0073】加えて、上記各実施形態1,2では、トナ
ー通過孔列17gは1列しか設けていないが、これに限
らず、上記実施形態3,4のように複数列のトナー通過
孔列17gを互いに平行に設けるようにしてもよい。こ
の場合、上記実施形態1で説明したL1は、振動波反射
端と振動伝達部材6に最も近いトナー通過孔列17gの
振動波進行方向中央線との間における振動波進行経路に
沿った距離とし、このL1をλ/2よりも小さく設定し
ておけば、全ての現像剤通過孔列17gにおいてトナー
通過孔17a部分ないしその近傍を定在波sにより常に
振動させることができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によると、現像剤通過制御部材において現像剤通過
孔列を挟んだ両側部分の一方に振動を付与する振動付与
手段を設ける一方、他方に、この振動付与手段による振
動の付与により現像剤通過制御部材に発生しかつ該振動
付与部分から現像剤通過孔列側に向かって進行する振動
波を逆方向に反射する反射部材を設けるか、又は、現像
剤通過制御部材において現像剤通過孔列を挟んだ両側部
分の他方を直接若しくはスペーサ部材を介して現像剤担
持体に接触もしくは面接触させるようにしたことによ
り、現像剤通過制御部材の振動付与部分と振動反射端と
の間に定在波を発生させることができ、現像剤の堆積に
よる現像剤通過孔の閉塞を確実に防止することができ
る。
【0075】また、現像剤通過制御部材において第2の
振動反射端を設けることにより、現像剤通過孔付近をよ
り一層大きく変位させることができ、現像剤の堆積によ
る現像剤通過孔の閉塞をより一層確実に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る画像形成装置を示す
概略図である。
【図2】ヘッドの内部構成を示す概略図である。
【図3】ヘッドの制御板近傍を示す拡大断面図である。
【図4】制御板を示す斜視図である。
【図5】定在波を示す制御板の断面図である。
【図6】実施形態2を示す図3相当図である。
【図7】実施形態2の変形例を示す図3相当図である。
【図8】画像形成装置の従来例を示す概略図である。
【図9】実施形態3の制御板近傍を示す拡大断面図であ
る。
【図10】実施形態4を示す図9相当図である。
【符号の説明】
2 中間像保持ベルト(受像体) 6 振動伝達部材(振動付与手段) 7 反射部材 8 スペーサ部材 11 スリーブ(現像剤担持体) 11a 回転軸 17 制御板(現像剤通過制御部材) 17a トナー通過孔(現像剤通過孔) 17g トナー通過孔列(現像剤通過孔列) 19 トナー(現像剤) 23 背面電極(誘導手段) 24 背面電極用電源(誘導手段) 61 振動源(振動付与手段) 81 振動反射板(振動反射手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597063831 Onnereds Brygga 13 421 57 Vestra Frolund a Sweden (72)発明者 北岡 義隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 辻本 隆宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 立川 雅一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 相澤 昌宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 龍治 彰 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 橋本 雅彦 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE09 AE12 AE25 AE31 AE40 AE47 AE69 AE74 AE79 AE81 AE87 AE92 AG01 AG07 AH15 AH16 AJ02 AJ07 AJ17 AJ24 CA03 CA12 CA13 CA14 CA24 2H029 DB01 DB04 DB05 DB13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の方向に延びる軸回りに回転可能に
    構成され、現像剤を、周側面に担持した状態で上記回転
    軸回りに回転することにより搬送する現像剤担持体と、 上記現像剤担持体の周側面と対向して設けられ、上記現
    像剤が通過可能な複数の現像剤通過孔が該現像剤担持体
    の回転軸方向に沿って並ぶ少なくとも1列の現像剤通過
    孔列を有し、外部からの画像信号に応じて、上記現像剤
    を上記現像剤担持体から飛翔させて上記現像剤通過孔を
    通過させるように制御する現像剤通過制御部材と、 上記現像剤通過制御部材に対して上記現像剤担持体と反
    対側に設けられた受像体と、 上記現像剤通過制御部材の現像剤通過孔を通過した現像
    剤を、上記受像体に付着させるように該受像体側に誘導
    する誘導手段とを備えた画像形成装置であって、 上記現像剤通過制御部材において現像剤通過孔列を挟ん
    だ両側部分の一方に振動を付与する振動付与手段と、 上記現像剤通過制御部材において現像剤通過孔列を挟ん
    だ両側部分の他方に設けられ、上記振動付与手段による
    振動の付与により現像剤通過制御部材に発生しかつ該振
    動付与部分から現像剤通過孔列側に向かって進行する振
    動波を逆方向に反射する反射部材とを備えていることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 反射部材は、現像剤担持体の回転軸方向に沿って延設さ
    れていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 所定の方向に延びる軸回りに回転可能に
    構成され、現像剤を、周側面に担持した状態で上記回転
    軸回りに回転することにより搬送する現像剤担持体と、 上記現像剤担持体の周側面と対向して設けられ、上記現
    像剤が通過可能な複数の現像剤通過孔が該現像剤担持体
    の回転軸方向に沿って並ぶ少なくとも1列の現像剤通過
    孔列を有し、外部からの画像信号に応じて、上記現像剤
    を上記現像剤担持体から飛翔させて上記現像剤通過孔を
    通過させるように制御する現像剤通過制御部材と、 上記現像剤通過制御部材に対して上記現像剤担持体と反
    対側に設けられた受像体と、 上記現像剤通過制御部材の現像剤通過孔を通過した現像
    剤を、上記受像体に付着させるように該受像体側に誘導
    する誘導手段とを備えた画像形成装置であって、 上記現像剤通過制御部材において現像剤通過孔列を挟ん
    だ両側部分の一方に振動を付与する振動付与手段を備
    え、 上記現像剤通過制御部材において現像剤通過孔列を挟ん
    だ両側部分の他方が、上記振動付与手段による振動の付
    与により現像剤通過制御部材に発生しかつ該振動付与部
    分から現像剤通過孔列側に向かって進行する振動波を逆
    方向に反射するように上記現像剤担持体に接触している
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像形成装置において、 現像剤通過制御部材において現像剤通過孔列を挟んだ両
    側部分の他方が、現像剤担持体の周側面に巻き付くよう
    にしてこの現像剤担持体に面接触していることを特徴と
    する画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像形成装置において、 定在波の波長をλ、現像剤通過制御部材と現像剤担持体
    とがこの現像剤担持体の周方向に接触する長さをL3と
    して、L3>λ/4に設定されていることを特徴とする
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 所定の方向に延びる軸回りに回転可能に
    構成され、現像剤を、周側面に担持した状態で上記回転
    軸回りに回転することにより搬送する現像剤担持体と、 上記現像剤担持体の周側面と対向して設けられ、上記現
    像剤が通過可能な複数の現像剤通過孔が該現像剤担持体
    の回転軸方向に沿って並ぶ少なくとも1列の現像剤通過
    孔列を有し、外部からの画像信号に応じて、上記現像剤
    を上記現像剤担持体から飛翔させて上記現像剤通過孔を
    通過させるように制御する現像剤通過制御部材と、 上記現像剤通過制御部材に対して上記現像剤担持体と反
    対側に設けられた受像体と、 上記現像剤通過制御部材の現像剤通過孔を通過した現像
    剤を、上記受像体に付着させるように該受像体側に誘導
    する誘導手段とを備えた画像形成装置であって、 上記現像剤通過制御部材において現像剤通過孔列を挟ん
    だ両側部分の一方に振動を付与する振動付与手段を備
    え、 上記現像剤通過制御部材において現像剤通過孔列を挟ん
    だ両側部分の他方が、上記振動付与手段による振動の付
    与により現像剤通過制御部材に発生しかつ該振動付与部
    分から現像剤通過孔列側に向かって進行する振動波を逆
    方向に反射するように上記現像剤担持体にスペーサ部材
    を介して接触していることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像形成装置において、 スペーサ部材は、現像剤担持体の回転軸方向に沿って延
    設されていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の画像形
    成装置において、 振動付与手段は、現像剤担持体の回転軸方向に沿って延
    設された振動伝達部材と、該振動伝達部材の長さ方向両
    端部の少なくとも一方に配設された振動発振手段とから
    なることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の画像形成装置において、 振動付与手段は、現像剤通過制御部材において振動波反
    射端が節でかつ現像剤通過孔列の振動波進行方向中央線
    上が腹となる定在波が形成されるように構成されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の画像形成装置におい
    て、 振動波反射端と振動伝達部材に最も近い現像剤通過孔列
    の振動波進行方向中央線との間における振動波進行経路
    に沿った距離L1が、定在波の波長をλとして、 L1<λ/2 を満たすように設定されていることを特徴とする画像形
    成装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の画像形成装置におい
    て、 距離L1が、L1≒λ/4に設定されていることを特徴
    とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項8記載の画像形成装置におい
    て、 振動波反射端と振動伝達部材との間における振動波進行
    経路に沿った距離L2が、定在波の波長をλとして、 L2>λ/4 を満たすように設定されていることを特徴とする画像形
    成装置。
  13. 【請求項13】 請求項8記載の画像形成装置におい
    て、 現像剤通過制御部材において振動波反射端を挟んだ現像
    剤通過孔列と反対側には、振動付与手段から現像剤通過
    孔列側に向かって進行する振動を逆方向に反射する振動
    反射手段が設けられ、 定在波の波長をλ、上記現像剤通過孔列と振動反射手段
    との距離をL4として、L4≒(2n+1)×λ/4
    (nは整数)に設定されていることを特徴とする画像形
    成装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の画像形成装置におい
    て、 振動反射手段は現像剤通過制御部材に固定された振動反
    射板、もしくは該現像剤通過制御部材を保持する保持部
    材であることを特徴とする画像形成装置。
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JP2009039976A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009039977A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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