JP2001018437A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001018437A
JP2001018437A JP19636699A JP19636699A JP2001018437A JP 2001018437 A JP2001018437 A JP 2001018437A JP 19636699 A JP19636699 A JP 19636699A JP 19636699 A JP19636699 A JP 19636699A JP 2001018437 A JP2001018437 A JP 2001018437A
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JP19636699A
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English (en)
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Yoshitaka Kitaoka
義隆 北岡
Takahiro Tsujimoto
隆宏 辻本
Katsutoshi Ogawa
勝敏 小川
Masayoshi Miura
眞芳 三浦
Akira Kumon
明 九門
Masahiro Aizawa
昌宏 相澤
Masahiko Hashimoto
雅彦 橋本
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Array AB
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  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリントヘッド10に振動を付与して制御板
30の開口のクリーニングを行う画像形成装置におい
て、中間記録体20の中間画像を記録紙6に転写する転
写ローラ22の汚染を防止する。 【解決手段】 トナーを担持搬送するトナー搬送ローラ
1と、複数の開口と画像信号電極とが設けられた制御板
30と、中間記録体20と、対向電極5とが順に配置さ
れている。制御板30に付着したトナーを脱離させるた
めの振動を与える振動伝達板15を備えている。制御板
30から脱離して中間記録体20上に付着したトナーが
転写機構40を通過する際には、転写ローラ22の電源
をOFFにすると共に、転写ローラ22をバックアップ
ローラ21から離隔させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、ファクシミ
リ、プリンタ等の画像形成装置に係り、特に、記録媒体
にトナー等の現像剤を噴射して記録を行う画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスではパーソナルコンピュ
ターの能力向上に伴い、大量のドキュメントを扱い、ま
た、ネットワーク技術の進歩によって処理能力の高いプ
リンタ、複写機が普及しつつある。一方では、インクジ
ェットプリンタなどの急速な普及によってカラードキュ
メントも増加の傾向にある。しかしながら、印刷スピー
ドをはじめ満足のいく白黒、及び、カラードキュメント
を出力可能な画像形成装置は未だ開発途上にあり、その
ような装置の出現が待たれている。
【0003】従来の画像形成装置の一つに、記録紙に直
接画像を形成するダイレクトマーキングの方法を用いる
ものがある。例えば特公昭44-26333号公報(以下、従来
技術1という)に開示された画像形成装置は、ダイレク
トマーキング方法の一つであるトナー噴射型の装置に関
するものである。
【0004】この種の装置は、記録ヘッドに設けた制御
板の制御電極に画像信号を入力して加速電界を生じさ
せ、制御電極近傍の開口を通過するように帯電トナーを
飛翔させた後、この帯電トナーを対向電極で吸引するこ
とにより、ヘッドと対向電極との間に設けた記録紙に着
弾させ、当該記録紙上に画像を形成するものである。と
ころが、この種の装置では、例えば100μm程度のド
ットを形成する為に、ヘッドの開口を100μm程度の
微細な寸法で形成しなければならず、開口が目詰まりし
やすかった。そのため、ドットが細ったりドットが出な
くなるという課題があった。
【0005】これは、装置内に散乱した埃や塵が開口に
詰まること以外に、印刷に用いるトナー自体が開口に目
詰まりすることに起因している。またトナーを均一に帯
電することは困難であり、トナーの帯電には必ず分布が
生じる。そのため、現像スリーブ上のトナーには順極性
のトナー以外に、逆極性のトナーや無帯電のトナーも混
在している。印字時に記録に用いられるトナーは、主と
して順極性のものであるが、トナー同士の凝集力、付着
力によって順極性のトナーと共に逆極性のトナーも飛翔
することがある。一方、記録時における対向電極と制御
板との間の電界は、逆極性のトナーを制御板側に引っ張
る方向の電界が形成されている。従って、対向電極と制
御板の間に飛び出したトナーは、主に順極性トナーが対
向電極側に移動し、主に逆極性トナーが制御板側に戻っ
て制御板の表面や開口内に付着する。また、無帯電のト
ナーは現像スリーブとの鏡像力も小さい為、開口内部に
落下、付着しやすい。
【0006】上記の現象は記録サイクル毎に繰り返され
るので、記録を重ねる度にトナーや異物が制御板上に堆
積し、堆積量は徐々に増加する。また埃、塵などの異物
が制御板に付着し、それがきっかけとなってトナーが堆
積し強固な目詰まりを生じることもある。堆積したトナ
ーや異物は、制御電極が形成する電界に悪影響を及ぼ
し、あるいは機械的にトナーの開口通過を妨げて、印刷
ドットの細りや印刷不良を招く原因となる。そのため、
画像の高品質化のためには、プリントヘッドのクリーニ
ング手段が必要である。
【0007】従来より、制御板の開口を清掃するための
種々の方式が提案されており、例えば、 1.電界を利用する方式(例えば特開昭58-104771号公
報、特開昭59-188450号公報参照)、 2.空気流を利用する方式(例えば特開昭58-122569号
公報、特開平2-509789号公報参照)、 3.プリントヘッドの制御板に振動を付与する方式(例
えば特開平3-57658号公報、特開平4-161353号公報、特
開平4-216072号公報、特開平4-257461号公報参照)、 などが提案されている。
【0008】しかし、電界を利用する方式では、無帯電
のトナーや、空気中に散乱した埃、塵等の異物を除去す
ることは困難であった。一方、空気流を利用する方式で
は、無帯電のトナー、埃、塵異物の除去も可能ではある
ものの、電荷量の大きなトナーは制御板との間の鏡像力
が強くなるため、その除去には非常に強い力が必要とな
る。また、制御板の表面に付着したトナーは比較的容易
に除去可能であるが、開口内部に強固に目詰まりしたト
ナーは遅い空気流では容易に除去することができない。
従って、電荷量の大きなトナーの除去や開口内部の強固
な目詰まりを解消するには、非常に大きな流速の空気流
を供給する必要があり、大型のポンプが必要であった。
そこで、制御板に振動を付与する方式が特に着目されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、制御板
に振動を付与する方式においても、以下のような課題が
あった。すなわち、プリントヘッドの信号電極は、必要
印加電圧の低減を目的にトナー搬送ローラに極接近して
配置されることが多いが、このような配置では、振動を
付与した際に発生する気流によって、トナー搬送ローラ
上のトナーが吹き出されることがある。吹き出されたト
ナーは対向電極側に吹き飛ばされるため、このトナーを
適切な方法で回収しないと機内を汚したり、記録紙を汚
したりする弊害をもたらす。その結果、装置の信頼性が
低下するおそれがあった。
【0010】本発明は、上記の課題を解決するものであ
り、プリントヘッドから除去した現像剤を、装置を汚す
ことなく円滑に回収することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る画像形成装置は、帯電した現像剤を担
持しながら搬送する現像剤坦持体と、前記現像剤担持体
と対向するように配置された対向電極と、前記現像剤担
持体と前記対向電極との間に配置された中間像保持部材
と、前記現像剤担持体と前記中間像保持部材との間に配
置され且つ複数の現像剤通過孔が列状に形成された絶縁
基材と、前記絶縁基材における前記各現像剤通過孔周り
に配設され且つ画像信号に応じた電圧が印加される画像
信号電極とを有し、前記現像剤担持体上の現像剤を所定
の現像剤通過孔を通過させるように飛翔させて前記中間
像保持部材に付着させ、該中間像保持部材上に中間画像
を形成する現像剤制御部材と、前記中間像保持部材を搬
送する搬送手段と、搬送された前記中間像保持部材上の
中間画像を記録媒体に転写する転写手段と、前記現像剤
制御部材に付着した現像剤を脱離させる現像剤脱離手段
とを備え、前記転写手段は、前記現像剤制御部材から脱
離して前記中間像保持部材に付着した現像剤が搬送され
たときには非作動状態になるよう構成されていることと
したものである。
【0012】これにより、現像剤脱離手段の動作によっ
て現像剤制御部材に付着した現像剤は脱離され、現像剤
制御部材のクリーニングが行われる。この際、脱離した
現像剤が中間像保持部材に付着しても、転写手段は当該
現像剤が搬送されたときには非作動状態になるので、中
間像保持部材に付着した現像剤が転写手段に転写される
ことはなく、転写手段の汚染が防止される。
【0013】前記転写手段は、作動時には中間像保持部
材との間に記録媒体を挟み込むように前記中間像保持部
材側に押圧され、非作動時には前記中間像保持部材から
離隔するように構成されていることが好ましい。
【0014】これにより、非作動時には転写手段と中間
像保持部材とが物理的に離されるので、転写手段の汚染
が確実に防止される。
【0015】本発明に係る他の画像形成装置は、帯電し
た現像剤を担持しながら搬送する現像剤坦持体と、前記
現像剤担持体と対向するように配置された対向電極と、
前記現像剤担持体と前記対向電極との間に配置された中
間像保持部材と、前記現像剤担持体と前記中間像保持部
材との間に配置され且つ複数の現像剤通過孔が列状に形
成された絶縁基材と、前記絶縁基材における前記各現像
剤通過孔周りに配設され且つ画像信号に応じた電圧が印
加される画像信号電極とを有し、前記現像剤担持体上の
現像剤を所定の現像剤通過孔を通過させるように飛翔さ
せて前記中間像保持部材に付着させ、該中間像保持部材
上に中間画像を形成する現像剤制御部材と、前記中間像
保持部材を搬送する搬送手段と、搬送された前記中間像
保持部材上の中間画像を記録媒体に転写する転写手段
と、前記現像剤制御部材に付着した現像剤を脱離させる
現像剤脱離手段とを備え、前記転写手段には、該転写手
段に付着した現像剤を除去する清掃手段が設けられてい
ることとしたものである。
【0016】これにより、清掃手段によって転写手段が
常に清浄な状態に保たれるため、装置内汚染や記録紙の
汚染が防止される。
【0017】本発明を、記録ヘッドが複数設けられた装
置(例えば多色の印刷装置)に適用することも可能であ
る。そこで、前記現像剤担持体、対向電極、現像剤制御
部材及び現像剤脱離手段を備える記録ユニットが複数設
けられ、搬送手段は、中間像保持部材を前記各記録ユニ
ットの現像剤制御部材と対向電極との間に順に搬送する
ように構成され、前記記録ユニットの現像剤制御部材
は、前記中間像保持部材上に複数の記録ユニットからの
現像剤が重なり合ってなる中間画像を形成するように所
定の第1時間差を伴って順次作動するように構成され、
前記記録ユニットの現像剤脱離手段は、該現像剤脱離手
段によって各記録ユニットから脱離されたそれぞれの現
像剤が前記中間像保持部材上で重ならないように前記第
1時間差と異なる第2時間差を伴って順次作動するよう
に構成されていてもよい。
【0018】これにより、現像剤脱離手段の動作タイミ
ングが各記録ユニット毎で異なるため、現像剤制御部材
から脱離される現像剤の中間像保持部材上の付着位置が
分散される。従って、中間像保持部材の特定箇所に各記
録ユニットからの現像剤が積み重なることが回避され
る。その結果、積み重なった現像剤と現像剤制御部材と
の直接接触による汚染や、現像剤制御部材に向かう現像
剤の逆飛翔が確実に防止される。
【0019】現像剤脱離手段は、現像剤制御部材の非作
動時に前記現像剤制御部材の現像剤通過孔部分に振動を
付与する振動手段を備えていることが好ましい。
【0020】これにより、振動の付与により現像剤が脱
離されることになるので、電界を利用する方式と異な
り、無帯電の現像剤や空気中に散乱した埃、塵等の異物
を除去することも可能となり、また、空気流を利用する
方式と異なり、大型のポンプが不要となる。
【0021】振動手段及び現像剤制御部材を含めた振動
伝達系は、振動手段や現像剤制御部材のテンション等に
よって、その負荷、共振周波数などが大きく変動する場
合がある。従って、振動伝達系の共振周波数がずれた場
合でも、安定した振動を得る為に、振動手段の駆動回路
は周波数自動追尾回路であることが望ましい。
【0022】現像剤制御部材と現像剤担持体とが極近接
しているか接触している場合には、振動手段を動作せし
めると現像剤通過孔の周辺に気流が発生し、現像剤担持
体上の現像剤が吹き出されやすい。そこで、振動手段
は、現像剤担持体の動作が停止している期間内に作動す
るように構成されていることが望ましい。
【0023】現像剤には順極性のものもあれば逆極性の
ものもあり、これらは現像剤担持体によって搬送され
る。従って、現像剤が吹き出される条件の下で対向電極
の電圧極性を印刷のときと同様のまま振動を付与する
と、順極性の現像剤は対向電極側に付着するが、逆極性
の現像剤は対向電極側に一旦は吹き飛ばされても、その
後電界の作用によって現像剤制御部材側に逆飛翔する。
そこで、対向電極は、振動手段の作動時の少なくとも初
期においては、現像剤担持体と同電位になるように電圧
が印加されることが望ましい。
【0024】現像剤担持体の動作を停止した状態で一定
時間振動を付与すると、現像剤担持体上の現像剤の吹き
出しが無くなる。その後対向電極に電圧印加すると振動
の作用に加えて、電界力を作用させることができるた
め、より高い清掃能力を得ることができる。そこで、対
向電極は、振動手段の作動時の初期においては現像剤担
持体と同電位になるように電圧が印加され、その後交流
電圧が印加されるように構成されていることが望まし
い。
【0025】現像剤制御部材と現像剤担持体とを接触状
態で使用すると、現像剤担持体の偏心、歪み等が接触部
で吸収されるので、現像剤制御部材と現像剤担持体との
距離が一定となり、望ましい。加えて、それらの接触点
は振動伝達の節となる。従って、振動伝達部材は、現像
剤通過孔に対して接触部と反対側に配置するのがよい。
そこで、振動手段は、振動子と、該振動子の振動を現像
剤制御部材の各現像剤通過孔部分に伝達するように少な
くとも一端が前記振動子に接続され且つ前記現像剤制御
部材上に現像剤通過孔列と平行に延びるように配設され
た振動伝達部材とを備え、前記現像剤制御部材は、前記
現像剤通過孔列を挟んだ前記振動伝達部材と反対側にお
いて、前記振動伝達部材からの振動を反射する反射端を
形成するように前記現像剤通過孔列の列方向と平行に現
像剤担持体と接触していることが好ましい。
【0026】また、現像剤制御部材と現像剤担持体とが
接触する構成では、現像剤制御部材が摩耗劣化する場合
がある。したがって、現像剤制御部材と現像剤担持体と
の接触部においてスペーサ手段を設けるのが望ましい。
すなわち、現像剤制御部材の反射端にはスペーサ手段が
設けられ、前記現像剤制御部材は前記スペーサ手段を介
して現像剤担持体と接触していることが好ましい。
【0027】その場合、現像剤制御部材と現像剤担持体
とのギャップを現像剤通過孔の列方向に一様に保つ為、
スペーサ手段は現像剤通過孔の列方向に沿って延設され
ているのが良い。すなわち、スペーサ手段は、現像剤通
過孔列と平行に延設されていることが好ましい。
【0028】また、振動手段により発する振動は、現像
剤制御部材と現像剤担持体との接触部、または現像剤制
御部材とスペーサ手段との接触部の、それぞれの現像剤
通過孔側(振動反射端)で節を形成するように設計する
と、現像剤通過孔上で振動の腹を形成することが出来る
為、振動伝達の効率が向上する。そこで、振動手段は、
現像剤制御部材における現像剤通過孔列の列方向と直交
する方向の振動波が、反射端が節でかつ前記現像剤通過
孔列が腹となる定在波となるような振動を付与するよう
に構成されていることが好ましい。
【0029】現像剤制御部材と現像剤担持体とが接触す
る構成の場合には、振動は接触部で反射、減衰する為、
接触部と振動伝達部材との間に現像剤通過孔が位置する
ように設定するのがよい。その場合、現像材制御部材と
現像剤担持体との接触部と、現像剤通過孔との間の距離
が、振動の波長の1/2よりも短くなるように振動周波
数を選定するのがよい。すなわち、現像剤通過孔列と反
射端との間の距離L1が、現像剤制御部材における前記
現像剤通過孔列の列方向と直交する方向の振動波の波長
λに対し、L1<λ/2となるように設定されているこ
とが好ましい。
【0030】また、現像剤通過孔列が複数列の場合、振
動手段により発する振動波の波長をλ、振動反射端と振
動手段に一番近いところに位置する現像剤通過孔の中心
との距離をL1とすると、L1<λ/2となるように設
定することにより、現像剤通過孔の周辺が振動の腹とな
る為、振動エネルギの有効利用が可能となる。
【0031】また、振動手段により発する振動の振動数
をλ、振動反射端と振動伝達部材との距離をL2とする
と、L2>λ/4となるように振動の振動数や距離等を
設定すると、現像剤通過孔の周辺を振動の腹とすること
ができ、振動エネルギを有効活用することができる。そ
こで、振動伝達部材と反射端との間の距離L2が、現像
剤制御部材における現像剤通過孔列の列方向と直交する
方向の振動波の波長λに対し、L2>λ/4となるよう
に設定されていることが好ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0033】<実施形態1>図1は本実施形態に係る画
像形成装置の構成を示している。図1において、トナー
搬送ローラ1は、現像剤としてのトナー4を担持しつつ
搬送する現像剤担持体であり、トナー4を帯電させる帯
電電極を兼ねている。トナー搬送ローラ1は、アルミニ
ウム、鉄などの金属、または合金から構成することがで
きる。本実施の形態では、トナー搬送ローラ1として、
外径が20mm、厚み1mmのアルミニウムの円筒を用
いた。本実施形態では、トナー搬送ローラ1を接地する
こととしたが、これに限らず、トナー搬送ローラ1に直
流または交流の電圧を印加してもよい。
【0034】規制ブレード2は、トナー搬送ローラ1上
に1〜3層のトナー層を形成するものである。この規制
ブレード2は、ウレタンなどの弾性部材から構成され、
その硬度は40度から80度(JIS K6301 A
スケール)、自由端長(取り付け部からはみ出した部分
の長さ)は5〜15mm、トナー搬送ローラ1への線圧
は5〜40g/cmが好適である。規制ブレード2は、
電気的にフロート状態であってもよく、接地されていて
もよく、あるいは直流または交流の電圧が印加されるよ
うに構成されていてもよい。なお、本実施の形態ではフ
ロート状態で用いることとした。
【0035】トナー4はトナー搬送ローラ1と規制ブレ
ード2との間に挟み込まれ、ここで小さな攪拌を受けて
トナー搬送ローラ1から電荷を受け取り帯電する。本実
施の形態では、トナー4として、−10μC/gの負の
電荷を有する平均粒径8μmの非磁性体を用いた。
【0036】供給ローラ3は、鉄などの金属軸(本実施
の形態では直径8mmの軸)周りに発砲のウレタンなど
の合成ゴムを2〜6mm程度設けたもので、その硬度は
30度(ローラ状に加工したものをJIS K6301
Aスケールの方法で測定)である。供給ローラ3のト
ナー搬送ローラ1への食い込み量は0.1〜2mm程度
が好ましい。供給ローラ3もまた、接地されていてもよ
く、直流または交流の電圧が印加されるように構成され
ていてもよい。この供給ローラ3は、トナー4の帯電を
補助するほか、トナー4の供給量をコントロールするも
のである。
【0037】対向電極5は、トナー搬送ローラ1との間
に電界を形成するものであり、金属板や金属ローラ、ま
たは樹脂中に導電フィラーを分散したフィルム等を好適
に用いることができる。なお、フィルムを用いた場合の
フィルムの抵抗は、102〜1011Ω/cm程度が好ま
しい。対向電極5には、直流電源9から500〜200
0V程度の直流電圧が印加される。本実施の形態では、
1000Vの電圧を印加することとした。
【0038】本画像形成装置は、中間記録体20の上に
トナー4を付着させて中間画像を形成し、その後、この
中間画像を記録紙6に転写するものである。中間記録体
20はエンドレスタイプのベルトで形成されており、ロ
ーラ状の前記対向電極5とバックアップローラ21とに
巻きかけられている。なお、中間記録体20を連続的に
搬送するため、対向電極5またはバックアップローラ2
1の少なくとも一方は駆動ローラとして形成されてい
る。これら対向電極5及びバックアップローラ21によ
って、中間記録体20を搬送する搬送手段が構成されて
いる。中間記録体20としては、例えば、厚さ150μ
m程度のポリカーボネートに導電カーボンを分散させた
ものを用いればよい。また、その周長は、例えばA4サ
イズの記録紙用として約340mmに設定すればよい。
【0039】転写機構40は、前記バックアップローラ
21と、このバックアップローラ21に対し接離自在に
設けられた転写ローラ22とを備えている。つまり、転
写機構40は、作動時(転写時)には、転写ローラ22
に所定値の電圧を印加すると共に、転写ローラ22とバ
ックアップローラ21との間に中間記録体20及び記録
紙6を挟み込むように転写ローラ22をバックアップロ
ーラ21側に接近させ、中間記録体20上の中間画像を
記録紙6に転写する。転写ローラ22への印加電圧は使
用するトナーの帯電量などの諸特性や環境の湿度等に依
存するが、600V〜1500V程度の範囲の電圧が好
適である。本実施の形態では1000Vとした。一方、
後述する非作動時(非転写時)には、転写ローラ22を
接地させると共にバックアップローラ21から離隔させ
る。
【0040】転写ローラ22としては、導電性フィラー
を分散させた発泡ウレタンを金属ローラに2〜6mm程
度被覆させたものを好適に用いることができる。転写ロ
ーラ22表面の発泡ウレタンは、ゴム硬度30〜60度
の範囲のものが好適である。転写ローラ22のバックア
ップローラ21への押圧力は、1〜4kg/200mm
程度が好適であり、記録紙6が転写ローラ22とバック
アップローラ21との間に挿入搬送される前に押圧が開
始される。
【0041】中間画像が転写された記録紙6は、バック
アップローラ21の回転によって、定着手段としての定
着ローラ8に搬送される。そして、記録紙6上の画像
は、定着ローラ8によって定着される。
【0042】記録紙6が転写機構40を通過した後は、
転写ローラ離接機構22Aによって、転写ローラ22は
バックアップローラ21から離間される。なお、本実施
の形態では紙送りのスピードは65mm/sとした。転
写ローラ22の作用によって転写された後の中間記録体
20に残留するトナーは、中間記録体清掃装置23のブ
レード23Aによって除去され、トナー回収容器23B
に回収される。ここでは、中間記録体清掃装置23のブ
レード23Aには厚さ3mmのウレタンゴムを用いた。
なお、ブレード23Aにはウレタンゴム以外に、シリコ
ンゴム、ブチルゴムなどや、ポリエステル、アクリルな
どの樹脂、あるいはステンレスなどの金属を用いること
ができる。中間記録体清掃装置23の回収容器23Bが
トナーで一杯になった場合には、トナー回収容器23B
を適宜交換して使用することができる。
【0043】図2はプリントヘッド10の概略構成を示
す図であり、図2(a)はプリントヘッド10の断面
図、図2(b)はプリントヘッド10をトナー搬送ロー
ラ1側から見た平面図である。なお、図2(b)におい
て、図面の左右方向が中間記録体20の移動方向(Y方
向)であり、上下方向が中間記録体20の幅方向(X方
向)である。
【0044】図2のように、制御板30の絶縁基材14
には現像剤通過孔として複数の開口12が形成されてい
る。これら開口12は、記録体幅方向に沿って並ぶ開口
列12Aを形成している。なお、開口列12Aは2列に
限らず、1列または3列以上であってもよい。絶縁基材
14のトナー搬送ローラ1側の面には、各開口12を取
り囲むようにリング状に形成された複数の画像信号電極
11が設けられている。なお、画像信号電極11はこれ
に限定されず、開口12の内壁に設けられていてもよ
い。本実施の形態では、画像信号電極11として、内径
が150μm、外径が250μmのリング状の電極を用
いた。各電極の表面には5〜20μmの薄い絶縁樹脂層
(図示せず)を設けることとした。
【0045】制御板30の絶縁基材14は、厚さは10
〜100μmの絶縁フィルムで形成することが好まし
く、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレートなどの材
料を好適に用いることができる。本実施の形態では、厚
さ25μmのポリイミドを用いた。すべての開口12か
らトナーを吹き出して記録したときに全黒の画像が形成
できるように、開口12は互いに補完するように千鳥に
配置されている。開口12の直径は50〜200μmが
好ましく、本実施の形態では開口12の直径は145μ
mである。画像信号電極11は銅などの金属から構成さ
れ、厚みは5〜30μmが好ましい。画像信号電極11
はリード線31Aを通して画像信号電圧切り替え手段で
ある画像信号電源13に各々独立に接続される。なお、
画像信号電極11へは通常400V程度の電圧が印加さ
れるが、本実施の形態では、ドット形成の為に300V
の電圧を印加し、ドット非形成のために−100Vの電
圧を印加することとしている。対向電極5と制御板30
との距離は、50〜1000μmが好ましい。本実施の
形態では250μmとした。また、トナー搬送ローラ1
と制御板30との距離は、0〜200μmが好ましい。
本実施の形態では30μmとした。
【0046】図3に示すように、制御板30の表面(ト
ナー搬送ローラ1側の面)には、開口列12Aに対し平
行に振動伝達板15が固定されている。振動伝達板15
の固定は接着等により行うことができ、例えば熱圧着、
エポキシ系の接着剤などにより行うようにすればよい。
そして、振動伝達板15の両端には振動発生体60がそ
れぞれ配設されている。
【0047】振動発生体60は振動子16と振動増幅器
(ホーン)17とを備えている。振動子16としては、
例えばボルト締めランジュバン型振動子などを用いるこ
とができる。振動子16は、振動増幅器(ホーン)17
に取り付けられている。ホーン17は、下方に向かうに
したがってその断面積が連続的に滑らかに縮小するよう
に形成されており、振動子16の振動エネルギを集中さ
せて振動伝達板15に伝達するように構成されている。
従って、振動子16の振動は振動伝達板15の長手方向
(X方向)に伝播した後、振動伝達板15から制御板3
0に伝達されて、開口列12Aに向かってY方向に伝播
することになる。これにより、開口12周辺に伝播した
振動によって、開口12周辺のクリーニングが行われ
る。
【0048】上記振動伝達板15としては、振動を吸収
することなくその振動を伝達し得る剛性を有するもので
あればよく、例えば金属により形成すればよい。具体的
には、例えばステンレスを用いればよい。また、その板
幅は5mm、板厚は0.2mm程度に設定すればよい。
上記ホーン17は振動を吸収することなくその振動を伝
達し得る剛性を有し、振動子16の共振周波数と同じ共
振周波数をもつものが好ましく、例えば金属により形成
すればよい。具体的には、例えばステンレスまたはアル
ミニウムにより形成すれば、その成形も容易であるため
特に好適である。
【0049】振動子16の振動は、1MHz以下の正弦
波が好ましく、例えば40kHzとすればよい。これ
は、振動周波数が高くなると、振動伝達板15や振動子
16の発熱が無視できなくなること、また、振動の減衰
の程度が大きくなることを考慮したためである。
【0050】図4に示すように、制御板30とトナー搬
送ローラ1とを接触するように設定すると、トナー搬送
ローラ1と制御板30との接触部(振動反射端)32
で、振動の節を形成する。そこで、振動の波長をλと
し、上記振動反射端32と開口列12Aとの距離L1を
λ/2よりも小さく設定すると、各開口12の周辺部を
確実に振動させることができる。なお、振動反射端32
と開口列12Aとの間の距離L1をλ/4とすれば、各
開口12の周辺部を振動の腹とすることができ、最も効
果的に振動させることができる。例えば、制御板30に
振動を付与したときの波長は、振動周波数が40kHzの
場合、約4mmである。従って、トナー搬送ローラ1と
制御板30との接触部である振動反射端32と開口12
との距離を2mm以下とすると、開口12の周辺部を確
実に振動させることができる。なお、本実施の形態で
は、上記距離は1mmとした。
【0051】次に、本画像形成装置の動作について説明
する。
【0052】外部からの画像信号に応じて画像信号電極
11に所定値以上の電圧を印加すると、トナー搬送ロー
ラ1と画像信号電極11との間に加速電界が形成され、
トナー搬送ローラ1上のトナー4はトナー搬送ローラ1
との鏡像力に打ち勝って、画像信号電極11側に向かっ
て飛翔する。飛翔したトナー4は画像信号電極11に囲
まれた開口12を通過し、この開口12を通過したトナ
ー4は対向電極5に印加された電圧によって対向電極5
の方向に引っ張られ、中間記録体20上に着弾する。一
方、画像信号電極11に所定値以下(零を含む)の電圧
を印加すると、トナー搬送ローラ1と画像信号電極11
との間に形成される電界の強度が十分でないため、トナ
ー搬送ローラ1上のトナー4は飛翔せず、トナー搬送ロ
ーラ1に担持されたままとなる。なお、同様の効果を得
るため、画像信号電極11に逆極性の電圧を印加し、ト
ナー搬送ローラ1と画像信号電極11との間の電界の方
向を逆にするようにしてもよい。
【0053】図1に示すように、中間記録体20上に形
成された中間画像は、中間記録体20の移動に従って転
写機構40に搬送され、転写ローラ22とバックアップ
ローラ21との間の電界の作用及び両ローラ間の押圧力
によって、記録紙6に転写される。
【0054】記録紙6に転写された画像は、定着ローラ
8によって加熱され、記録紙6上に定着する。これによ
り、記録紙6に所定の画像が形成され、画像記録が完了
する。
【0055】ここで、上記画像形成動作を繰り返してい
ると、制御板30の開口12周辺にトナー4や異物が堆
積する為、印刷動作が停止している期間(画像形成を行
わない期間)、例えば、装置に電源を投入した直後や、
連続印刷時に複数の記録紙を搬送する場合に記録紙を送
り出した後、次の記録紙が搬送される間の期間等に、振
動子16を作動させて、以下のクリーニング運転を行
う。
【0056】すなわち、振動子16に振動電圧を印加
し、振動子16を振動させる。これにより、振動伝達板
15を通じて制御板30の開口12周辺に振動が与えら
れる。開口12周辺のクリーニングに好適な振動は、振
動系に依存するが、本実施形態では、振幅20μm、周
波数20kHzに設定することにより、良好なクリーニン
グ性能が得られることが分かった。この値は、振動加速
度に換算すると、片振幅a=10μm、周波数f=20kHzと
すると、振動の変位x=asinωt、速度υ=acosω
t、加速度αv=−aω2sinωt(t:時間、ω:角速
度=2πf、π:円周率、f:周波数)なので、速度の
最大値υmax=1.3m/s、加速度の最大値αmax=1.6×104
G(Gは重力加速度)となる。この加速度を電界による加
速度と比較すると、印刷時にトナーに働く電場による加
速度は、電界力F、電荷量q、電界E、トナーの重量当た
りの電荷量をQ/M、トナー粒子1個の質量をmとする
と、加速度をαeとして、F=qE=m ×(Q/M)× E=m
αeとなる。従って、αe=(Q/M)× E=(Q/M)× Vc
/Lk(Vc:印刷時の信号電極の印加電圧、Lk:トナー搬
送ローラと信号電極との距離)である。ここで、トナー
の重量当たりの電荷量Q/M=10μC/g、Vc=300V、Lk=30
μmなので、αe=1.0×104G(Gは重力加速度)となる。
即ち、印刷時にトナーに作用する電界力よりも大きな振
動加速度が開口周辺に付着したトナーに作用するため、
良好なクリーニング性能を得ることができるのである。
【0057】開口12の周辺に堆積するトナーのなかに
は、順極性のトナーだけでなく、逆極性のトナーも存在
する。仮に対向電極5の極性を印刷時の極性にしたまま
振動を付与すると、開口12の周辺に付着した逆極性の
トナーには、対向電極5から制御板30側に吸引する力
が作用する。そのため、逆極性のトナーは、振動によっ
て対向電極5側に一旦吹き飛ばされても、再び電界の作
用によって制御板30側に逆飛翔して開口12の周辺よ
りも広い領域に拡散することになり、かえって制御板3
0を汚してしまう場合がある。また、制御板30とトナ
ー搬送ローラ1とを接触あるいは極近接させて使用した
場合には、振動付与によって発生する気流によって、ト
ナー搬送ローラ1からトナーが吹き出されることがあ
る。この場合も吹き出されるトナーには順極性のもの加
え、逆極性のものが存在する為、対向電極5にどちらか
の極性の電圧を印加すると、いずれかの極性のトナーが
制御板30に逆飛翔して、制御板30が汚されることが
ある。従って、振動付与時には対向電極5とトナー搬送
ローラ1とを同電位とし、制御板30に付着したトナー
や異物には電界の作用が働かないようにするのが良い。
【0058】また、制御板30の開口12をクリーニン
グした際に吹き出されたトナーは、いったんは中間記録
体20に付着するが、転写ローラ22をバックアップロ
ーラ21側に押圧したままでは、転写ローラ22自体に
トナーが転写され、結果として転写ローラ22が汚染さ
れてしまう。特に、転写ローラ22に電圧を印加したま
までは、その汚染は顕著となる。そこで、本実施形態で
は、転写ローラ22への転写電源を、中間記録体20上
に付着したトナーが転写ローラ22と接触するタイミン
グではOFFになるようにスイッチング制御を行うこと
としている。
【0059】すなわち、中間記録体20上に付着したト
ナーは、中間記録体20の移動速度に応じた時間差を伴
って転写機構40に搬送されることになる。そこで、こ
の時間差を考慮し、制御板30のクリーニング動作を行
ってから所定時間経過後に、転写ローラ22の印加電圧
をOFFにする。
【0060】また、前述したように、開口12のクリー
ニング時に吹き出されるトナーには、順極性のトナーも
逆極性のトナーも存在する。従って、転写ローラ22の
電圧極性を、トナー像を紙に転写する際の極性から反転
させるだけでなく、転写ローラ22をバックアップロー
ラ21から離隔させることが好ましい。そこで、本実施
形態では、転写ローラ22の汚染を確実に防止するため
に、転写電源のスイッチング制御に加え、転写ローラ2
2に離接動作を行わせ、転写ローラ22がトナー像と物
理的に接触しないようにしている。
【0061】つまり、本実施形態では、振動発生体60
を作動させてから所定時間経過時に転写機構40を非作
動状態とし、その後、振動発生体60の作動継続時間と
同程度に時間だけ転写機構40の非作動状態を維持する
こととしている。
【0062】その後、転写機構40を通過した中間記録
体20上のトナーは、中間記録体清掃装置23のブレー
ド23Aによって掻き取られ、回収容器23Bに回収さ
れる。
【0063】以上のように、本実施形態によれば、プリ
ントヘッドの振動に際して中間記録体20に吹き飛ばさ
れたトナーが転写ローラ22と対向する所定期間の間
は、転写ローラ22への電圧印加を停止すると共に、転
写ローラ22をバックアップローラ21から離隔させる
こととしたので、転写ローラ22の汚染を確実に防止す
ることができる。
【0064】また、制御板30における振動の反射によ
って開口12周辺の振動の増幅を行うことによって、振
動エネルギを効率よく当該開口12周辺部に伝播させる
ことができる。また、振動付与時の電界の作用を無く
し、トナー搬送ローラ1の動作を停止させることで、プ
リントヘッドへのトナーの逆飛翔や、トナー搬送ローラ
1からのトナーの吹き出しを抑制し、信頼性の高いクリ
ーニング機構を内蔵した装置とすることができる。従っ
て、信頼性が高く、経済的な運用ができる画像形成装置
を提供することができる。
【0065】−変形例− 上記の実施形態では、トナー搬送ローラ1と制御板30
とを直接接触させていたが、図5に示すように、制御板
30とトナー搬送ローラ1とを接触させず、開口12を
挟んだ振動伝達板15と反対側に、振動伝達板15に平
行に振動反射板18を設けてもよい。振動反射板18
は、制御板30の裏面に接着等によって固定してもよ
く、表面に固定してもよい。このように制御板30の表
面または裏面に振動反射板18を接着すると、振動伝達
板15から伝播される振動は開口12を越え、振動反射
板18で反射されることになる。振動反射板18は振動
を吸収することなく振動を伝達しうる剛性を有し、その
振動特性が制御板30の振動伝達のインピータンスと大
きく異なるものが、反射効率を上げるうえで特に望まし
い。制御板30の絶縁基材14にポリイミド等の樹脂を
用いる場合には、密度ρ、音速cの積で得られるρCの
値が大きく異なる金属などが望ましい。具体的にはステ
ンレスあるいはばね鋼などが好適である。また、その板
幅は5mm、板厚は0.2mm程度に設定すればよい。
制御板30への接着は、例えば熱圧着や、エポキシ系、
イソシアネート系の接着剤を用いることができる。
【0066】また、制御板30とトナー搬送ローラ1と
を接触させる他の構成として、図6に示すように、制御
板30の摩耗防止または摩擦力を低減する目的で、制御
板30にスペーサ19を配設するのが好ましい。なお、
スペーサ19は上述の目的を達成する以外にも、制御板
30とトナー搬送ローラ1とのギャップを開口列12A
の列方向に均一に保つ作用を奏する。スペーサ19はト
ナー4と擦れ合う為、その材料によっては帯電して印刷
電界やトナー4の帯電量に影響を及ぼすことがある。従
って、スペーサ19を電荷を除電する機構に接続し、そ
の材料に導電性かつ耐摩耗性に優れた材料を用いること
が好適である。具体的には、導電性フィラーを充填させ
たポリアミド、ポリイミド、ポリカ等の樹脂や、ステン
レス、アルミ等の金属が特に望ましい。また、スペーサ
19を金属などで構成すると、このスペーサ19によっ
て前記振動反射板18の役割を果たすことも可能であ
る。
【0067】振動発生体60は、振動子16とホーン1
7とを組み合わせたものに限らず、例えば、図7に示す
ように、圧電素子45,46を組み合わせたバイモルフ
で構成してもよい。このような構成を採用することによ
り、振動発生体60を小型化することができる。
【0068】振動発生体60は、振動伝達板15の一端
のみに設けられていてもよい。
【0069】上記実施形態では、振動付与時に対向電極
5とトナー搬送ローラ1とを同電位とし、制御板30に
付着したトナーや異物には電界の作用が働かないように
したが、振動付与字時の初期においては対向電極5とト
ナー搬送ローラ1とを同電位とする一方、その後対向電
極5に交流電圧を印加するようにしてもよい。これによ
り、堆積したトナーに対し、振動の作用に加えて、周期
的に変化する電界力を作用させることができるため、よ
り高い清掃能力を得ることができる。
【0070】<実施形態2>図8は実施形態2に係る画
像形成装置を示すものである。本実施の形態では、転写
ローラ22は中間記録体20と(厳密には、転写時には
記録紙6と)常時接触するように構成され、この転写ロ
ーラ22には転写ローラ清掃装置24が設けられてい
る。
【0071】転写ローラ清掃装置24は、厚さ3mmの
ウレタンゴムのブレード24Aとトナー回収容器24B
とから構成されている。転写ローラ清掃装置24のブレ
ード24Aのエッジは転写ローラ22に接触し、転写ロ
ーラ22の回転に従って、転写ローラ22の表面からト
ナーや異物が掻き落とされるようになっている。ブレー
ド24Aにはウレタンゴム以外に、シリコンゴム、ブチ
ルゴム等や、ポリエステル、アクリルなどの樹脂、ある
いはステンレス等の金属を用いることができる。転写ロ
ーラ22の表面は凹凸の小さいものが好適で、本実施の
形態では厚さ0.1mmのフッ素チューブを発泡ウレタ
ンゴムに被覆して使用した。
【0072】転写ローラ清掃装置24のトナー回収容器
24Bは、中間記録体清掃装置23のトナー回収容器2
3Bと一体構造とし、回収したトナーを同時に廃棄交換
するようにするとメンテナンス回数が少なくて好適であ
る。その場合には中間記録体清掃装置23のトナー回収
容器23Bの容量を、転写ローラ清掃装置24のトナー
回収容器24Bの容量よりも大きくすることが望まし
い。また、転写ローラ清掃装置24から回収されるトナ
ーを、中間記録体清掃装置23のトナー回収容器23B
に搬送し、中間記録体清掃装置23のトナー回収容器2
3Bのみを廃棄交換するように設計してもよい。また、
逆に、中間記録体清掃装置23によって回収されるトナ
ーを転写ローラ清掃装置24のトナー回収容器24Bに
搬送するようにして、転写ローラ清掃装置24のトナー
回収容器24Bのみを廃棄交換するようにしてもよい。
つまり、トナー回収容器の共用化によって、転写ローラ
清掃装置24のトナー回収容器24Bまたは中間記録体
清掃装置23のトナー回収容器23Bの一方を省略する
ことも可能である。
【0073】本実施形態では、中間記録体20上に付着
したトナーは、いったん転写ローラ22に付着すること
になるが、転写ローラ22上のトナーは転写ローラ清掃
装置24によって除去される。従って、記録紙6を汚し
たり、転写ローラ22の性能低下を防止することができ
る。特に、本実施の形態は、実施形態1の場合と異な
り、転写ローラ22を機械的に離接動作させる必要がな
いため、より高速の印刷が必要なプリンタに好適な構成
である。
【0074】従って、本実施形態によれば、プリントヘ
ッドに振動を与えることによりプリントヘッドの開口1
2周辺に付着したトナーや異物を除去し、それらをいっ
たん中間記録体20に付着させ、更に転写ローラ22に
付着させた後、清掃手段23によって除去することとし
たので、転写ローラ22を確実に清浄な状態に維持する
ことができる。そのため、転写効率の低下や、記録紙の
汚染や機内汚れなどを防止することができる。また、ト
ナー回収容器24Bを中間記録体清掃装置23のトナー
回収容器23Aを兼ねる構造にすることで、トナー回収
容器24Bの交換回数を増やさずに、転写ローラ清掃装
置24を装備することができる。
【0075】<実施形態3>図9に実施形態3に係る画
像形成装置を示す。本実施形態は本発明を多色プリンタ
に応用した形態であり、実施形態1と同様のヘッドが4
組設けられている。つまり、イエロ、マゼンダ、シア
ン、ブラックの各色に対応してトナー搬送ローラ1、制
御板30、振動発生体60、対向電極5等は4組づつ設
けられ、第1〜第4の記録ユニット51,52,53,
54が順に配設されている。
【0076】中間記録体20は、ローラ21Aとバック
アップローラ21とに巻きかけられ、第1〜第4の記録
ユニット51〜54の制御板30と対向電極5との間を
順次移動するようになっている。具体的には、中間記録
体20はバックアップローラ21の回転によって、図の
矢印の方向(図9における時計回り方向)に移動する。
中間記録体20は導電性のシームレスベルトであり、ポ
リイミド、ポリカ、ポリエチレンなどの樹脂に導電性フ
ィラーを充填させたものを好適に使用することができ
る。なお、本実施の形態ではポリイミドを用いた。
【0077】記録ユニット51〜54は、中間記録体2
0の移動に同期して4色の画像が順に中間記録体20上
に印刷されるように作動する。中間記録体20上に形成
された中間画像は、記録紙6と共に転写ローラ22とバ
ックアップローラ21との間に挟まれ、記録紙6に転写
される。転写された記録紙6上のトナー像は、定着器8
にて加熱、加圧されて記録紙6に定着される。
【0078】本実施形態では、各記録ユニット51〜5
4の振動発生体60の振動子16は、それぞれの記録ユ
ニット51〜54の画像形成動作が停止しているとき
(つまり、信号電極に所定電圧が印加されないとき)に
駆動される。従って、振動子16を駆動するための振動
駆動回路31は、1つのみ用意されており、切り替えス
イッチ33により各色順に切り替えられることによっ
て、各振動子16は順に駆動される。
【0079】また、各対向電極5と直流電源9との間に
も切り替えスイッチ30Aが設けられており、対向電極
5の電圧も振動子16の動作タイミングに同期して順次
切り替えられるようになっている。
【0080】次に、図10を参照しながら、画像形成と
振動子16の動作タイミングを説明する。図10におい
ては、第1〜第4の記録ユニット51〜54をそれぞれ
第1〜第4色目の記録ユニットと称することとする。
【0081】図10に示すように、各色の記録ユニット
において、画像信号電極11と対向電極5とでは印加電
圧が同期して切り替えられる。一方、振動子16は、画
像信号電極11及び対向電極5の印加電圧がOFFの期
間中に電圧が印加される。
【0082】各記録ユニットの画像信号電極11は、中
間記録体20上に複数の記録ユニットからのトナーが重
なり合って中間画像が形成されるように、所定の第1時
間差T1を伴って順次作動する。つまり、第1記録ユニ
ット51の画像形成動作が開始されてから第1時間T1
が経過した時に第2記録ユニット52の画像形成動作が
開始され、第2記録ユニット52の画像形成動作が開始
されてから第1時間T1が経過した時に第3記録ユニッ
ト53の画像形成動作が開始され、第3記録ユニット5
3の画像形成動作が開始されてから第1時間T1が経過
した時に第4記録ユニット54の画像形成動作が開始さ
れる。
【0083】一方、各記録ユニットの振動子16は、各
記録ユニットから脱離されたトナーが中間記録体20上
の同一の位置で互いに重ならないように、前記第1時間
差T1よりも長い第2時間差T2を伴って順次作動す
る。すなわち、各振動子16の動作開始の時間間隔T2
と、各記録ユニットの画像形成の時間間隔T1との間に
は、所定の時間差が設けられている。
【0084】具体的には、第1色目の振動子16は第1
色目の画像形成終了時(画像信号電極11及び対向電極
5の印加電圧がONからOFFに切り替わる時)に駆動
されるが、第2〜第4色目の振動子16は、各色の画像
形成終了時から所定の遅延時間ΔTが経過した後に駆動
される。言い換えると、各色の画像形成終了時から振動
子16の動作開始時までには遅延時間ΔT(ただし、第
1色目の遅延時間は零)が設けられ、この遅延時間ΔT
は4色それぞれにおいて異なっている。仮に、この遅延
時間ΔTを4色全て同じとすると、中間記録体20上に
おける振動子16の動作によるトナーの吹き出し場所
が、4色全て同じ箇所となってしまう。このような場
合、プリントヘッドからのトナー吹き出し量が多いとき
には、吹き出した各トナーが順次積み重なることになる
ため、特に第4色目の記録ユニット54において、中間
記録体20上に堆積したトナーがプリントヘッドと機械
的に接触したり、積み重なったトナーが発生させる電界
によって、トナーがプリントヘッド側に逆飛翔したりし
て、プリントヘッドを汚染するおそれがある。そこで、
本実施形態では、各振動子16の動作開始の時間間隔と
各記録ユニットの画像形成の時間間隔とに差を設けて、
振動によるトナーの吹き出し箇所を分散させることによ
り、プリントヘッドの汚染を未然に防止し、装置の信頼
性を向上させることとした。
【0085】なお、本実施の形態においても、中間記録
体清掃装置23のトナー回収容器23Bを、転写ローラ
清掃装置24のトナー回収容器24Bを兼用する構造と
することが好適である。
【0086】本実施の形態では、複数の記録ユニット5
1〜54に対し振動駆動回路31及び高圧電源9を共通
化し、それら回路31及び電源9を適宜切り替えて使用
する為、多色印刷機であるにもかかわらず、装置のコス
トをさほど上げることがない。
【0087】各色の記録ユニットの振動子16の共振周
波数が揃っていないと、振動子16の振幅にバラツキを
生じるおそれがある。従って、振動子16の共振周波数
の管理を行うと共に、振動子16の共振周波数の帯域Q
を比較的低く設計することが望ましい。
【0088】また、振動子16の駆動回路31は周波数
自動追尾型回路とし、共振周波数のバラツキを回路31
側で吸収できるようにすることが望ましい。
【0089】対向電極5の電源9に、スイッチやリレー
などの電圧切替え装置を用いると、印刷用とクリーニン
グ用の少なくとも2つの電源のみで駆動することができ
る。リレーを用いた場合には、高電圧を切り替える為、
切り替え時にノイズを発生し周囲回路の誤動作の原因と
なることがある。このような場合には、高電圧の出力側
にフェライトなどのフィルタを入れてノイズをカットす
るのがよい。
【0090】振動伝達板15の幅を振動の伝播方向(X
方向)に漸減する板幅とすると、振幅の減衰を抑制する
ことができるため、特に好ましい。
【0091】−変形例− 上記例では、複数枚の記録紙6に印刷を行う画像形成動
作中における各振動子16等の動作タイミングについて
説明したが、画像形成装置の電源投入直後や一連の画像
信号を受信した直後のように、画像形成動作に入る前
に、各振動子16を作動させてもよい。例えば、図11
に示すように、電源投入後、第1〜第4色目の振動子1
6に順次電圧を印加し、予めクリーニング動作を行うよ
うにしてもよい。この場合、初期のクリーニングにおい
ては、各振動子16を前記第2時間差T2を伴って作動
させる必要はない(図11の例では、各色の振動子を順
次連続的に作動させている)ので、短時間のうちにすべ
ての記録ユニット51〜54のクリーニングを完了させ
ることができる。
【0092】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、プリン
トヘッドから除去した現像剤を転写機構等を汚すことな
く円滑に回収することができ、信頼性の高い画像形成装
置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る画像形成装置の概略
構成図である。
【図2】プリントヘッドの部分詳細図であり、(a)は
断面図、(b)は平面図である。
【図3】プリントヘッドの斜視図である。
【図4】プリントヘッドの部分断面図である。
【図5】変形例に係る図4相当図である。
【図6】変形例に係る図4相当図である。
【図7】変形例に係る振動発生体の構成図である。
【図8】実施形態2に係る画像形成装置の図1相当図で
ある。
【図9】実施形態3に係る画像形成装置の図1相当図で
ある。
【図10】プリントヘッドの動作のタイミングチャート
である。
【図11】プリントヘッドの動作のタイミングチャート
である。
【符号の説明】
1 トナー搬送ローラ(現像剤担持体) 2 規制ブレード 3 供給ローラ 4 トナー(現像剤) 5 対向電極 6 記録紙(記録媒体) 8 定着ローラ 9 対向電極印刷用電源 10 プリントヘッド 11 画像信号電極 12 開口(現像剤通過孔) 14 絶縁基板 15 振動伝達板 16 振動子 17 振動増幅器(ホーン) 18 振動反射板 19 スペーサ(スペーサ手段) 20 中間記録体(中間像保持部材) 21 バックアップローラ 22 転写ローラ 23 中間記録体清掃装置 24 転写ローラ清掃装置 30 制御板(現像剤制御部材) 30A 対向電極電圧切り替え装置 31 振動駆動回路 32A 転写ローラ電圧切り替え装置 60 振動発生体(振動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597063831 Onnereds Brygga 13 421 57 Vestra Frolund a Sweden (72)発明者 辻本 隆宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小川 勝敏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 三浦 眞芳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 九門 明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 相澤 昌宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 橋本 雅彦 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE25 AE31 AE69 AE74 AE84 AE93 AE94 AJ03 AJ07 CA03 CA12 CA24 2H029 AE02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電した現像剤を担持しながら搬送する
    現像剤坦持体と、 前記現像剤担持体と対向するように配置された対向電極
    と、 前記現像剤担持体と前記対向電極との間に配置された中
    間像保持部材と、 前記現像剤担持体と前記中間像保持部材との間に配置さ
    れ且つ複数の現像剤通過孔が列状に形成された絶縁基材
    と、前記絶縁基材における前記各現像剤通過孔周りに配
    設され且つ画像信号に応じた電圧が印加される画像信号
    電極とを有し、前記現像剤担持体上の現像剤を所定の現
    像剤通過孔を通過させるように飛翔させて前記中間像保
    持部材に付着させ、該中間像保持部材上に中間画像を形
    成する現像剤制御部材と、 前記中間像保持部材を搬送する搬送手段と、 搬送された前記中間像保持部材上の中間画像を記録媒体
    に転写する転写手段と、 前記現像剤制御部材に付着した現像剤を脱離させる現像
    剤脱離手段とを備え、 前記転写手段は、前記現像剤制御部材から脱離して前記
    中間像保持部材に付着した現像剤が搬送されたときには
    非作動状態になるよう構成されている画像形成装置。
  2. 【請求項2】 転写手段は、作動時には中間像保持部材
    との間に記録媒体を挟み込むように前記中間像保持部材
    側に押圧され、非作動時には前記中間像保持部材から離
    隔するように構成されている請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 帯電した現像剤を担持しながら搬送する
    現像剤坦持体と、 前記現像剤担持体と対向するように配置された対向電極
    と、 前記現像剤担持体と前記対向電極との間に配置された中
    間像保持部材と、 前記現像剤担持体と前記中間像保持部材との間に配置さ
    れ且つ複数の現像剤通過孔が列状に形成された絶縁基材
    と、前記絶縁基材における前記各現像剤通過孔周りに配
    設され且つ画像信号に応じた電圧が印加される画像信号
    電極とを有し、前記現像剤担持体上の現像剤を所定の現
    像剤通過孔を通過させるように飛翔させて前記中間像保
    持部材に付着させ、該中間像保持部材上に中間画像を形
    成する現像剤制御部材と、 前記中間像保持部材を搬送する搬送手段と、 搬送された前記中間像保持部材上の中間画像を記録媒体
    に転写する転写手段と、 前記現像剤制御部材に付着した現像剤を脱離させる現像
    剤脱離手段とを備え、 前記転写手段には、該転写手段に付着した現像剤を除去
    する清掃手段が設けられている画像形成装置。
  4. 【請求項4】 現像剤担持体、対向電極、現像剤制御部
    材及び現像剤脱離手段を備える記録ユニットが複数設け
    られ、 搬送手段は、中間像保持部材を前記各記録ユニットの現
    像剤制御部材と対向電極との間に順に搬送するように構
    成され、 前記記録ユニットの現像剤制御部材は、前記中間像保持
    部材上に複数の記録ユニットからの現像剤が重なり合っ
    てなる中間画像を形成するように所定の第1時間差を伴
    って順次作動するように構成され、 前記記録ユニットの現像剤脱離手段は、該現像剤脱離手
    段によって各記録ユニットから脱離されたそれぞれの現
    像剤が前記中間像保持部材上で重ならないように前記第
    1時間差と異なる第2時間差を伴って順次作動するよう
    に構成されている請求項1〜3のいずれか一つに記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 現像剤脱離手段は、現像剤制御部材の非
    作動時に前記現像剤制御部材の現像剤通過孔部分に振動
    を付与する振動手段を備えている請求項1〜4のいずれ
    か一つに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 振動手段の駆動回路は周波数自動追尾型
    回路である請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 振動手段は、現像剤担持体の動作が停止
    している期間内に作動するように構成されている請求項
    5または6のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 対向電極は、振動手段の作動時の少なく
    とも初期においては、現像剤担持体と同電位になるよう
    に電圧が印加される請求項5〜7のいずれか一つに記載
    の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 対向電極は、振動手段の作動時の初期に
    おいては現像剤担持体と同電位になるように電圧が印加
    され、その後交流電圧が印加されるように構成されてい
    る請求項5〜8のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 振動手段は、振動子と、該振動子の振
    動を現像剤制御部材の各現像剤通過孔部分に伝達するよ
    うに少なくとも一端が前記振動子に接続され且つ前記現
    像剤制御部材上に現像剤通過孔列と平行に延びるように
    配設された振動伝達部材とを備え、 前記現像剤制御部材は、前記現像剤通過孔列を挟んだ前
    記振動伝達部材と反対側において、前記振動伝達部材か
    らの振動を反射する反射端を形成するように前記現像剤
    通過孔列の列方向と平行に現像剤担持体と接触している
    請求項5〜9のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 現像剤制御部材の反射端にはスペーサ
    手段が設けられ、前記現像剤制御部材は前記スペーサ手
    段を介して現像剤担持体と接触している請求項10に記
    載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 スペーサ手段は、現像剤通過孔列と平
    行に延設されている請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 振動手段は、現像剤制御部材における
    現像剤通過孔列の列方向と直交する方向の振動波が、反
    射端が節でかつ前記現像剤通過孔列が腹となる定在波と
    なるような振動を付与するように構成されている請求項
    10〜12のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 現像剤通過孔列と反射端との間の距離
    L1が、現像剤制御部材における前記現像剤通過孔列の
    列方向と直交する方向の振動波の波長λに対し、 L1<λ/2 となるように設定されている請求項10〜13のいずれ
    か一つに記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 振動伝達部材と反射端との間の距離L
    2が、現像剤制御部材における現像剤通過孔列の列方向
    と直交する方向の振動波の波長λに対し、 L2>λ/4 となるように設定されている請求項10〜14のいずれ
    か一つに記載の画像形成装置。
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