JP2001047611A - 胴巻き防止装置 - Google Patents

胴巻き防止装置

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JP2001047611A
JP2001047611A JP11222920A JP22292099A JP2001047611A JP 2001047611 A JP2001047611 A JP 2001047611A JP 11222920 A JP11222920 A JP 11222920A JP 22292099 A JP22292099 A JP 22292099A JP 2001047611 A JP2001047611 A JP 2001047611A
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roller
driving
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body winding
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Toshiaki Yamaoku
利昭 山奥
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、胴巻き防止装置に関し、装置の応
答性の向上を図るとともにウェブの胴巻きを確実に防止
できるようにする。 【解決手段】 ウェブ1の下方に配設される駆動ローラ
4と、ウェブ1の上方に配設された押さえローラ7と、
押さえローラ7を駆動ローラ4に対して接離させるアク
チュエータ14と、ウェブ1の走行状態を検知するウェ
ブセンサ8と、ウェブセンサ8からの信号に基づいてア
クチュエータ14の作動を制御する制御装置9とをそな
え、ウェブ1の上方であって且つウェブセンサ8に近接
する位置に下方に向けてエアを吹き出すエア吹き出し手
段10をそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転印刷機に用い
て好適の、胴巻き防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の一般的な胴巻き防止装置の
構成を示す模式図であり、図6はこのような胴巻き防止
装置が適用されるオフセット輪転機の全体構成の概略構
成を示す模式図である。まず、一般的なオフセット輪転
機について簡単に説明すると、図6に示すように、オフ
セット輪転機は、主なユニットとしてウェブ供給装置2
2,ウェブ1の走行方向に沿って並設された複数組の印
刷装置2a〜2n,ドライヤ3及び折機23等をそなえ
て構成されている。
【0003】ウェブ供給装置22から供給されたウェブ
1は、上記印刷装置2a〜2n群を順次通過する途上に
おいて所定の多色印刷が施された後、ドライヤ3へ送り
込まれ乾燥が行なわれる。続いて折機23にて裁断・折
り・重ね等が行なわれ、外部へ搬出される。なお、図中
において、符号24は版胴、25は版胴24に装着され
た刷版である。
【0004】ところで、最終印刷装置2nにおいて印刷
を終えたウェブ1が何らかの原因で破断(紙切れ)した
り、あるいは大きな弛みが発生したとき、張力がなくな
ったウェブ1がブランケット胴15の外周面へ付着し
て、破断した上流側ウェブ1′(図5参照)や供給され
るウェブ1がブランケット胴15に巻き付く、所謂胴巻
きが発生するおそれがある。
【0005】胴巻きはブランケット胴15に巻着したブ
ランケットを破損させたり、或いはブランケット胴15
や版胴24の軸を変形させ印刷不能になる等種々トラブ
ルの要因となる。このため、従来より図6に示すよう
に、最終印刷装置2nの下流側に、胴巻きを防止するた
めの装置が設けられている。この胴巻き防止装置は、図
5に示すように、ウェブパスライン(ウェブ走行経路)
の下側であってウェブ1に近接して配設された駆動ロー
ラ4、装置の両幅端に掛け渡された支点軸5に固設され
た一対のアーム6a,6b及び上記アーム6a,6bの
前端に軸支された押さえローラ7、アーム6bに連結さ
れたエアシリンダ14等にて構成されたウェブ送り出し
手段や、ウェブ1の状態(紙切れや弛み)変化を検知す
る手段として上記ウェブ送り出し手段の下流側に設けら
れた反射式光電センサ(又は単に光電センサともいう)
8及び制御装置9等により構成されている。
【0006】図5に示すように、エアシリンダ14のヘ
ッド部(先端部)は、アーム6bの後端にピン26を介
して回動自在に連結され、また、エアシリンダ14の後
端は図示しないフレームから突設した軸27に取り付け
られている。また、駆動ローラ4は、装置両側端のフレ
ーム(図示省略)により、ウェブ1の走行方向と直交す
るように軸支されており、単独で作動する駆動用モー
タ、あるいは印刷機駆動系からの動力伝達によって、常
時機械速度(ウェブ走行速度)よりも僅かに速い周速度
で回転するように制御されている。
【0007】一方、エアシリンダ14にはブロア12が
接続されており、エアシリンダ14はこのブロア12か
ら供給される高圧エアに応じて進退作動する。また、エ
アシリンダ14とブロア12との間には電磁弁13が介
装されており、この電磁弁13は制御装置9からの制御
信号に基づいて開閉状態が制御される。また、反射式光
電センサ8は制御装置9に電気的に接続されており、制
御手段9では、この反射式光電センサ8からの検出情報
に基づいて電磁弁13の制御信号を設定するようになっ
ている。
【0008】ここで、上記反射式光電センサ8は、ウェ
ブ1との距離が変化すると、この距離変化に応じて電気
信号を発するセンサ、又はウェブ1との距離が所定値以
上となると信号を発するセンサであり、ウェブ1が弛ん
だり破断したりして、重力の作用によりウェブ1が下方
に移動すると、これを検出するようになっている。従来
の胴巻き防止装置は、上述のように構成されているの
で、反射式光電センサ8により常時紙切れ及び弛み等ウ
ェブ1の状態がチェックされ、上述したようなトラブル
が発生した場合には反射式光電センサ8から制御装置9
へ検知信号が送出される。
【0009】光電センサ8からの検知信号が制御装置9
に入力されると、制御装置9で電磁弁13に対する制御
信号が設定され、この制御信号に基づいて電磁弁13が
開いてブロア12からエアシリンダ14に高圧エアが供
給される。これにより、アーム6a,6bが支点軸5を
中心に揺動して、ウェブ1が押さえローラ7と駆動ロー
ラ4とにより挟持される。また、上述したように、駆動
ローラ4には常時駆動力が伝達されているので、ウェブ
1が押さえローラ7と駆動ローラ4とで挟まれると、ウ
ェブ1は図中二点鎖線に示すように外部へ送り出され
る。また、上記光電センサ8よりウェブ1の紙切れや弛
み等が検出されると、制御装置9では、上述のような作
動制御と略動に輪転機の駆動(運転)を停止すべく制御
信号を発するようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の胴巻き防止装置では、ウェブ1が弛んだり破
断した場合であっても、ウェブ1の走行慣性によりしば
らくはウェブ1の走行位置の変動が少ないので、反射式
光電センサ8によるウェブ1の変化の検出が遅れ、胴巻
き防止装置の作動が大幅に遅くなる(即ち、応答性が悪
化する)おそれがある。また、このように応答性が悪化
すると胴巻きを確実に防止することができなくなるとい
う課題がある。
【0011】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、装置の応答性を向上させるとともに、ウェブ
の胴巻きを確実に防止できるようにした、胴巻き防止装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の胴巻き防止装置は、印刷装置の下流側であっ
て且つウェブの走行経路の下方に配設されるとともに該
印刷装置の運転速度と同等の周速度で駆動される駆動ロ
ーラと、該ウェブ走行経路の上方に配設された押さえロ
ーラと、該押さえローラに接続され該押さえローラを該
駆動ローラに対して接離させるアクチュエータと、該ウ
ェブの走行状態を検知するウェブセンサと、該ウェブセ
ンサからの信号に基づいて該アクチュエータの作動を制
御する制御装置とをそなえるとともに、該ウェブ走行経
路の上方であって且つ該ウェブセンサに近接する位置
に、下方に向けてエアを吹き出すエア吹き出し手段をそ
なえていることを特徴としている。
【0013】また、請求項2記載の本発明の胴巻き防止
装置は、印刷装置の下流側であって且つウェブ走行経路
の下方に配設されるとともに該印刷装置の運転速度と同
等の周速度で駆動される駆動ローラと、該ウェブ走行経
路の下方に配設されるとともに該駆動ローラに接して回
転する押さえローラとをそなえ、該ウェブ走行経路の上
方に、該駆動ローラと該押さえローラとのニップ部近傍
に向けてエアを吹き出すエア吹き出し手段をそなえてい
ることを特徴としている。
【0014】また、請求項3記載の本発明の胴巻き防止
装置は、上記請求項2記載の構成に加えて、該駆動ロー
ラを回転させる駆動源と該駆動ローラとの間に、該駆動
源から伝達される駆動力が所定値以上となると該駆動ロ
ーラへの駆動力伝達を規制する規制手段をそなえている
ことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の胴巻
き防止装置に説明する。 (a)第1実施形態の説明 まず、本発明の第1実施形態にかかる胴巻き防止装置に
ついて説明すると、図1及び図2はその全体構成を示す
模式図であって、図1は平面図、図2は側面図である。
また、従来の技術の欄で説明したものと同様の機能を有
する部材については従来技術と同一の符号を付しその説
明を一部省略する。
【0016】本発明の第1実施形態にかかる胴巻き防止
装置は、図1及び図2に示す如くウェブ1の走行方向に
沿って並設された最終印刷装置2nとこの最終印刷装置
2nの下流側ドライヤ3との間に配設されており、従来
のものと同様に、ウェブパスライン(ウェブ走行経路)
の下方に、ウェブ1に近接し且つウェブ走行方向に直交
するように配設された駆動ローラ4と、支点軸5に固設
され支点軸5を中心として搖動しうる一対のアーム6
a,6bと、上記一対のアーム6a,6bの前端に軸支
された押さえローラ7等とからなるウェブ送り出し手段
をそなえている。また、上記ウェブ送り出し手段以外に
も、ウェブパスラインの上方に設けられ、ウェブ1の状
態変化を検出するウェブセンサとしての反射式光電セン
サ(又は単に光電センサという)8や制御装置9等をそ
なえている。
【0017】また、アーム6bの一端(後端)にはピン
26を介してエアシリンダ(アクチュエータ)14のヘ
ッド部が回動自在に連結され、また、エアシリンダ14
の後端は、フレーム16b(図1参照)から突設した軸
27に回動可能に取り付けられている。また、図2に示
すように、上記エアシリンダ14は電磁弁13を介して
ブロア12に接続されており、この電磁弁13の開閉状
態に応じてエアの供給状態が切り換えられるようになっ
ている。そして、エアシリンダ14はブロア12から供
給される高圧エアに応じて進退作動するようになってい
る。
【0018】また、光電センサ8及び電磁弁13は制御
装置9に電気的に接続されており、制御装置9では、光
電センサ8からの検出信号に基づいて電磁弁13及び輪
転機に作動制御信号を出力するようになっている。そし
て、この制御装置9からの作動制御信号に基づいて電磁
弁13の開閉状態及び輪転機の運転状態が制御されるよ
うになっている。
【0019】さらに、本第1実施形態の胴巻き防止装置
では、上記構成に加え、反射式光電センサ8に近接して
エア吹き出し手段10が設けられている。このエア吹き
出し手段10は、装置横幅方向(ウェブ幅方向)へ複数
組のエアノズル11群をそなえて構成されている。ま
た、上記エアノズル11はブロア12に接続されてお
り、ブロア12から供給される圧縮空気を常時所定流量
だけ走行ウェブ1に吹き付けるように構成されている。
【0020】駆動ローラ4は、その両軸端を図1に示す
両側フレーム16a,16bにより軸支され、輪転機の
駆動系又は独立的に設けた駆動用モータ(図示省略)を
介して機械速度(ウェブ走行速度)よりも僅かに速い周
速度で回転するように制御されるようになっている。な
お、ウェブ1の状態変化を検出するウェブセンサとし
て、反射式光電センサ8を例示したが、ウェブ1の紙切
れや弛みが検知できるセンサであれば、例えば機械式の
リミットスイッチや、近接スイッチなどを使用してもよ
い。また、エア吹き出し手段10としては、下方へ向け
てスリットを形成した空気管をウェブ1の横幅方向へ掛
け渡すもの等種々の形式のものが採用できる。
【0021】本発明の第1実施形態にかかる胴巻き防止
装置は、上述のように構成されているので、常に反射式
光電センサ8によりウェブ1の状態が監視される。ま
た、光電センサ8に近接して配設したエアノズル11群
から連続的に所定の圧縮空気を吹き付けられた状態でウ
ェブ1が走行する。そして、反射式光電センサ8によ
り、ウェブ1の弛みや紙切れが検出されると、制御装置
9では輪転機に対して停止信号を発して、速やかに輪転
機の運転が中止される。
【0022】一方、図2中二点鎖線で示すように、ウェ
ブ1はエアノズル11群からのエアにより瞬時に下方に
撓んで走行経路が変化する。これにより、直ちにウェブ
1と光電センサ8との距離が変化して、これが光電セン
サ8により検出される。つまり、上述のようにエア吹き
出し手段10を設けることより、反射式光電センサ8に
よるウェブ1の状態変化の検出が早く且つ確実になり、
電磁弁13及びエアシリンダ14の作動応答時間、さら
には、ウェブ1を挟持する押さえローラ7の応答時間が
短くなる。
【0023】これにより、ウェブ1に弛みあるいは紙切
れが発生すると速やかに押さえローラ7が駆動ローラ4
に押圧してウェブ1が挟持され、ウェブ1がブランケッ
ト胴15へ巻き付く(胴巻き)等の不具合を確実に防止
することができる利点がある。また、ウェブ1が押さえ
ローラ7と駆動ローラ4とに挟持される前にエア圧でウ
ェブ1が駆動ローラ4に押付けられるので、早期にウェ
ブ1の弛みや緩みを排除できるという利点がある。 (b)第2実施形態の説明 次に、本発明の第2実施形態にかかる胴巻き防止装置に
ついて説明すると、図3はその全体構成を示す図であっ
て、(a)は側面図、(b)は(a)におけるA矢視
図、(c)は平面図である。また、本第2実施形態にお
いても、従来の技術の欄で説明したものと同様の機能を
有する部材については従来技術と同一の符号を付しその
説明を一部省略する。
【0024】本発明の第2実施形態にかかる胴巻き防止
装置では、図3(a)に示すように、ウェブ1の走行方
向に沿って並設された印刷部の最終印刷装置2nと下流
側ドライヤ3との中間部であってウェブ1の上方側に、
ウェブ1の状態変化を検知する反射式光電センサ(ウェ
ブセンサ)8とエア吹き出し手段10とが隣接して設け
られている。
【0025】また、エア吹き出し手段10の配設位置の
ウエブ1に対する反対側には、駆動ローラ4と押さえロ
ーラ7とからなる一対のフイードローラが、ウェブパス
ラインに近接して設けられている。ここで、吹き出し手
段10は、上記駆動ローラ4と押さえローラ7との接触
部(ニップ部)に向けてエアを吹き付けるように配設さ
れている。また、図3(b)に示すように、吹き出し手
段10は、装置横幅方向(ウェブ幅方向)へ複数組のエ
アノズル11を並設して構成されている。なお、これ以
外にも、下方へ向けてスリットを形成した空気管をウェ
ブ1の横幅方向へ掛け渡すもの等種々の形式のものが採
用できる。
【0026】図3(c)に示すように、駆動ローラ4は
両軸端部が両側のフレーム16a,16bに軸支されて
おり、輪転機の駆動系から伝達される駆動力又は独立的
に設けられた駆動用モータの駆動力により機械速度より
も僅かに速い周速度で回転するようになっている。ま
た、押さえローラ7は両軸端が両側フレーム16a,1
6bに固着されたレール18a,18bに案内される移
動ブロック19a,19bに軸支されており、位置固定
的に設けられた駆動ローラ4に対して接離可能に構成さ
れている。
【0027】すなわち、図3(c)に示すように、移動
ブロック19a,19bには、それぞれエアシリンダ
(アクチュエータ)20,20が接続されており、通常
はエアシリンダ20,20からの圧力により、押さえロ
ーラ7は駆動ローラ4に対して所定の圧力で押圧されて
いる。なお、エアシリンダ20の代わりに圧縮ばね等の
種々の弾性部材を用いてもよい。また、駆動ローラ4の
形状としては、図3(c)に示すように、吹き付けられ
たエアの逃げを許容できるように、部分的に逃げ溝のあ
る形状にしてもよい。また、これ以外は、上述の第1実
施形態と同様に構成されており、詳しい説明を省略す
る。
【0028】本発明の第2実施形態にかかる胴巻き防止
装置は、上述のように構成されているので、ウェブ1は
反射式光電センサ8に近接して配設したエアノズル11
群から連続的に所定の圧縮空気を吹き付けられた状態で
走行する。したがって、印刷中に紙切れ等が発生した場
合、空気の吹き付けによってウェブ1′の端部が瞬時に
下方に撓み、エアノズル11の下方に位置する駆動ロー
ラ4と押さえローラ7とのニップ部ヘウェブ1が押し込
まる。
【0029】なお、上述したように、駆動ローラ4は輪
転機の運転速度(機械速度)よりも僅かに速い周速度で
回転しているので、図3(a)中一点鎖線で示すよう
に、速やかにウェブ1′が排出される。また、このよう
なウェブ1の弛みや紙切れが反射式光電センサ8により
検出されると、制御装置9では輪転機に対して停止信号
を発して、速やかに輪転機の運転が中止される。
【0030】以上のように、第2実施形態の胴巻き防止
装置によれば、ウェブ1を挟持して搬送する駆動ローラ
4及び押さえローラ7の作動開始までの時間を必要とせ
ず、応答が迅速になるため、上記第1実施形態の胴巻き
防止装置の効果に加えて、ウェブ1がブランケット胴1
5へ巻き付く(胴巻き)等の不具合をさらに低減するこ
とができるという利点がある。
【0031】なお、本第2実施形態では、押さえローラ
7は駆動ローラ4に対して常に所定の圧力が接するよう
に構成されているが、第1実施形態と同様に、ウェブ1
の紙切れや弛み発生時にのみ、エアシリンダ20,20
を作動させて押さえローラ7が駆動ローラ4に接するよ
うに構成してもよい。 (c)第3実施形態 次に、本発明の第3実施形態にかかる胴巻き防止装置に
ついて説明すると、図4はその全体構成を示す平面図で
ある。また、本第3実施形態においても、従来の技術の
欄で説明したものと同様の機能を有する部材については
従来技術と同一の符号を付しその説明を一部省略する。
【0032】さて、この第3実施形態の装置では、第2
実施形態の装置に対して、駆動ローラ4の一方の軸端
と、駆動ローラ4の駆動力源(この場合には図4に示す
駆動用モータ17)との中間に滑りクラッチ(規制手
段)21が付加されて構成されたものであり、これ以外
は、第2実施形態と同様に構成されている。この滑りク
ラッチ21は、駆動用モータ17等の駆動力源から設定
値以上のトルクが入力された場合に、ウェブ〔図3
(a)の符号1参照〕が破断するのを回避すべく設けら
れたものである。すなわち、滑りクラッチ21は、駆動
ローラ4側への伝達トルクの上限を規定するものであっ
て、この上限値以上のトルクが入力されると、滑りクラ
ッチ21でスリップ(滑り)が発生して駆動力源からの
トルクが伝達されないように構成されている。
【0033】なお、滑りクラッチ21は、圧縮ばねや圧
縮空気を介した機械式のもの、又はマグネット等を介し
た電気式のものなど種々の形式のものがあるが、特に限
定されるものではない。また、滑りクラッチ21が作動
する設定トルクは、ウェブの引っ張り強さに応じて適宜
変更可能である。本発明の第3実施形態にかかる胴巻き
防止装置は、上述のように構成されているので、紙切れ
等が発生した場合、エアノズル〔図3(a)の符号11
参照〕からの圧縮空気の吹き付けによりウェブの一端が
瞬時に下方に撓み、下方に位置する駆動ローラ4及び押
さえローラ7のニップ部でウェブが挟持される。そし
て、駆動ローラ4及び押さえローラ7に挟持されながら
駆動ローラ4が回転することで破断したウェブが送り出
される。
【0034】ところで、このようなウェブの送り出し時
には、駆動ローラ4にウェブが巻き付いてしまう場合が
あった。ウェブが駆動ローラ4に巻き付くと、徐々に駆
動ローラ4の駆動直径が大きくなり、これにともない周
速度が速くなるので、滑りクラッチ21を設けない場合
には、やがてウェブ張力が上昇して胴巻き防止装置によ
りウェブが破断し、胴巻きを起こすことが考えられた。
【0035】これに対して、本第3実施形態の胴巻き防
止装置は、滑りクラッチ21により所定値以上のトルク
(ウェブを破断させるようなトルク)を伝達しないよう
に構成されているので、第2実施形態の装置の作用及び
効果に加え、上述のようなウェブの破断を確実に防止す
ることができ、これに起因する胴巻きを確実に防止する
ことができるという利点がある。 (d)その他 本発明の胴巻き防止装置は、上述の各実施形態のものに
限定されるものではなく、細部の構成は本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上
述ではアクチュエータとしてエアシリンダ14,20を
用いたが、これに代えて油圧シリンダや電気モータ等を
用いてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の胴巻き防止装置によれば、エア吹き出し手段によ
り走行するウェブに上方からエアが吹き付けられるの
で、ウェブに弛みや紙切れ(破断)が発生すると、直ち
にウェブが下方に撓み、瞬時にウェブセンサでウェブの
弛みや破断を検出することができる。したがって、ウェ
ブの状態変化の検出が早く且つ確実になり、装置全体の
応答性が向上するという効果がある。また、装置の応答
性の向上にともない、胴巻きを確実に防止することがで
きるようになるという効果がある。
【0037】また、請求項2記載の本発明の胴巻き防止
装置によれば、弛んだり破断したウェブを挟持する駆動
ローラ及び押さえローラの作動開始までの時間を必要と
しないため、装置の応答性がさらに向上するという効果
がある。したがって、請求項1記載の胴巻き防止装置に
対してさらに胴巻きを確実に防止することができるとい
う効果がある。
【0038】また、請求項3記載の本発明の胴巻き防止
装置によれば、第2実施形態の装置の効果に加えて、駆
動ローラにウェブが巻き付いてもウェブの破断を確実に
防止することができ、これに起因する胴巻きを確実に防
止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる胴巻き防止装置
の全体構成を示す模式的な平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる胴巻き防止装置
の全体構成を示す模式的な側面図である。
【図3】本発明の第2実施形態にかかる胴巻き防止装置
の全体構成を示す模式図であって、(a)は側面図、
(b)は(a)におけるA矢視図、(c)は平面図であ
る。
【図4】本発明の第3実施形態にかかる全体構成を示す
模式的な平面図である。
【図5】従来の一般的な胴巻き防止装置の構成を示す模
式図である。
【図6】従来の胴巻き防止装置が適用されるオフセット
輪転機の全体構成の概略構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ウェブ 2 印刷装置 3 ドライヤ 4 駆動ローラ 5 支点軸 6a,6b アーム 7 押さえローラ 8 反射式光電センサ(ウェブセンサ) 9 制御装置 10 エア吹き出し手段 11 エアノズル 12 ブロア 13 電磁弁 14 エアシリンダ 15 ブランケット胴 16a,16b フレーム 17 駆動用モータ 18a,18b レール 19a,19b 移動ブロック 20 エアシリンダ 21 滑りクラッチ(規制手段) 22 ウェブ供給装置 23 折機 24 版胴 25 刷版 26 ピン 27 軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置の下流側であって且つウェブの
    走行経路の下方に配設されるとともに該印刷装置の運転
    速度と同等の周速度で駆動される駆動ローラと、 該ウェブ走行経路の上方に配設された押さえローラと、 該押さえローラに接続され該押さえローラを該駆動ロー
    ラに対して接離させるアクチュエータと、 該ウェブの走行状態を検知するウェブセンサと、 該ウェブセンサからの信号に基づいて該アクチュエータ
    の作動を制御する制御装置とをそなえるとともに、 該ウェブ走行経路の上方であって且つ該ウェブセンサに
    近接する位置に、下方に向けてエアを吹き出すエア吹き
    出し手段をそなえていることを特徴とする、胴巻き防止
    装置。
  2. 【請求項2】 印刷装置の下流側であって且つウェブ走
    行経路の下方に配設されるとともに該印刷装置の運転速
    度と同等の周速度で駆動される駆動ローラと、 該ウェブ走行経路の下方に配設されるとともに該駆動ロ
    ーラに接して回転する押さえローラとをそなえ、 該ウェブ走行経路の上方に、該駆動ローラと該押さえロ
    ーラとのニップ部近傍に向けてエアを吹き出すエア吹き
    出し手段をそなえていることを特徴とする、胴巻き防止
    装置。
  3. 【請求項3】 該駆動ローラを回転させる駆動源と該駆
    動ローラとの間に、該駆動源から伝達される駆動力が所
    定値以上となると該駆動ローラへの駆動力伝達を規制す
    る規制手段をそなえていることを特徴とする、請求項2
    記載の胴巻き防止装置。
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