JP2001047018A - 石膏板粉砕選別機及び石膏板の粉砕選別方法 - Google Patents

石膏板粉砕選別機及び石膏板の粉砕選別方法

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JP2001047018A
JP2001047018A JP11227977A JP22797799A JP2001047018A JP 2001047018 A JP2001047018 A JP 2001047018A JP 11227977 A JP11227977 A JP 11227977A JP 22797799 A JP22797799 A JP 22797799A JP 2001047018 A JP2001047018 A JP 2001047018A
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JP
Japan
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gypsum
crushing
paper sheet
blade
separating
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JP11227977A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Kanegae
一彦 鐘ヶ江
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DAIKEN SHARYO KK
Original Assignee
DAIKEN SHARYO KK
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Publication date
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築物の解体の際に大量に発生する石膏板の廃
材を粉砕し、更に石膏と紙シートに分離して選別し、そ
れぞれ回収することができるようにする。 【解決手段】石膏板粉砕選別装置Cは粉砕機13と分離
機14及び選別装置2を備えている。分離機14は刃先
部を有する回転刃と刃先部を有する固定刃を備えてい
る。回転刃の刃先部と固定刃の刃先部の間には、各刃先
部が最も接近したときに、石膏が除かれた紙シートが通
ることができる隙間が設けられている。選別装置2は、
上部側にスクリューコンベア21を備え、下部側にベル
トコンベア20を備えている。スクリューコンベア21
の外管210には、落下孔が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石膏板粉砕選別機
及び石膏板の粉砕選別方法に関するものである。更に詳
しくは、石膏板を粉砕し、更に石膏と紙シートに分離し
て選別し、それぞれ回収することができるようにしたも
のに関する。
【0002】
【従来技術】建築物の内壁や天井、間仕切りとして、石
膏プラスターの塗装をすることなく容易に施工できる石
膏板(セッコウボード)が使用されている。石膏板は、
耐火性能に優れ、有害物質を発生せず、しかも比較的安
価であるので、広く採用されている。従って、建築物の
解体の際には、石膏板の廃材が大量に発生している。石
膏板には、通常、表面に化粧紙等の紙シートが張り付け
られている。このうち、石膏(焼セッコウ)自体はリサ
イクルが可能であるが、粉砕した場合、紙シートが混入
してしまうためにリサイクルが困難になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、石膏のリサ
イクルを行うには、石膏と紙シートを完全に分離して選
別を行うことが必要である。けれども、上記したように
大量に発生する石膏板の廃材から石膏と紙シートの選別
を行うことは事実上不可能であり、石膏板の廃材は、粉
砕後、そのほとんどが埋め立て用として処理されてい
た。なお、リサイクル可能なものはリサイクルをして無
駄のないようにすることは近年における社会的な要求で
ある。しかし、上記のように石膏板の廃材をリサイクル
することなく埋め立てだけに使用することは、その要求
に反するものであって、好ましい状況とはいえない。
【0004】(本発明の目的)本発明は、建築物の解体
の際に大量に発生する石膏板の廃材を粉砕し、更に石膏
と紙シートに分離して選別し、それぞれ回収することが
できるようにして、リサイクルが可能な石膏を無駄なく
リサイクルできるようにする、石膏板粉砕選別機及び石
膏板の粉砕選別方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、石膏板を粉砕する粉砕手段と、当該粉砕手
段により粉砕されたものを石膏と紙シートとに分離する
分離手段と、分離された石膏と紙シートを選別する選別
手段と、を備えていることを特徴とする、石膏板粉砕選
別装置である。
【0006】第2の発明にあっては、分離手段は、石膏
が除かれた紙シートが通ることができる隙間を含むこと
を特徴とする、第1の発明に係る石膏板粉砕選別装置で
ある。
【0007】第3の発明にあっては、石膏板を粉砕する
粉砕手段と、当該粉砕手段により粉砕されたものを石膏
と紙シートとに分離する分離手段と、分離された石膏と
紙シートを選別する選別手段と、を備えており、上記分
離手段は、刃先部を有する回転刃と、刃先部を有する固
定刃と、を備えており、上記回転刃の刃先部と上記固定
刃の刃先部の間には、各刃先部が最も接近したときに、
石膏が除かれた紙シートが通ることができる隙間が設け
られていることを特徴とする、石膏板粉砕選別装置であ
る。
【0008】第4の発明にあっては、回転刃の刃先部と
固定刃の刃先部の間隔を調整するための手段を備えてい
ることを特徴とする、第1、第2または第3の発明に係
る石膏板粉砕選別装置である。
【0009】第5の発明にあっては、選別手段は、上部
側に設けられている搬送コンベアと、下部側に設けられ
ている搬送コンベアと、を備えており、上記上部側の搬
送コンベアには、粉砕された石膏を上記下部側の搬送コ
ンベア上に落とす手段を備えていることを特徴とする、
第1、第2、第3または第4の発明に係る石膏板粉砕選
別装置である。
【0010】第6の発明にあっては、石膏の粉塵が飛散
しないようにする飛散防止手段を備えていることを特徴
とする、第1、第2、第3、第4または第5の発明に係
る石膏板粉砕選別装置である。
【0011】第7の発明にあっては、石膏板を粉砕する
ステップ、上記粉砕されたものを石膏と紙シートに分離
するステップ、分離された石膏と紙シートを選別するス
テップ、を含むことを特徴とする、石膏板の粉砕選別方
法である。
【0012】第8の発明にあっては、石膏板を粉砕する
ステップ、回転刃を回転させ、回転刃と固定刃の各刃先
部の間に設けてあり各刃先部が最も接近したときに石膏
が除かれた紙シートが通ることができる隙間を通すこと
により、上記粉砕されたものを石膏と紙シートに分離す
るステップ、分離された石膏と紙シートを選別するステ
ップ、を含むことを特徴とする、石膏板の粉砕選別方法
である。
【0013】(作用)本発明に係る石膏板粉砕選別装置
及び粉砕選別方法では、石膏板を粉砕手段により粉砕
し、粉砕手段により粉砕されたものを分離手段により石
膏と紙シートとに分離し、分離された石膏と紙シートを
選別手段により選別することができる。従って、建築物
の解体の際に大量に発生する石膏板の廃材から、リサイ
クルが可能な石膏を無駄なくリサイクルすることができ
る。
【0014】分離手段が、刃先部を有する回転刃と、刃
先部を有する固定刃とを備えており、回転刃の刃先部と
固定刃の刃先部の間には、各刃先部が最も接近したとき
に、石膏が除かれた紙シートが通ることができる隙間が
設けられているものでは、粉砕手段で粉砕されている石
膏板を、回転刃を回転させ、回転刃と固定刃の各刃先部
の間に設けてある隙間を通すことにより、石膏と紙シー
トに分離することができる。
【0015】この場合の石膏と紙シートが分離されると
きのメカニズム及び作用は次のとおりである。まず、粉
砕手段で粉砕されている石膏板は、回転刃の回転によっ
て上記隙間方向へ送られる。粉砕物は、比較的細かくな
っており紙シートも破れているが、多くの石膏の細粒と
紙シートは接着したままでつながっている。これら粉砕
物は、回転刃の回転によって固定刃との間で繰り返し圧
砕され、特に石膏が更に細かく粉砕される。そして、回
転刃の回転により送られた紙シートが石膏粉とともに隙
間を通るとき、紙シートは回転刃と固定刃の各刃先部と
強く擦れ合い、これにより紙シートがほぼ完全に石膏か
ら分離する。なお、回転刃の刃先と固定刃の刃先の間隔
は、回転刃の回転に伴い周期的に変動するが、回転刃の
回転数は、例えば1800rpmというように比較的速
く設定されるので、両刃先の間隔が広くなるのも瞬間的
であり、石膏板の粉砕物が紙シートが付着したまま固ま
りで排出されてしまうことはない。
【0016】分離した石膏と紙シートは、選別手段によ
り選別され、それぞれ回収されて処理される。なお、選
別された石膏は、所定の工程を経て処理されることによ
って、再度石膏板等に加工されリサイクルされる。ま
た、紙シートについては、接着剤が付着しているためリ
サイクルは難しく、通常は焼却されるが、処理方法につ
いては焼却に限定されるものではない。
【0017】このように、本発明に係る石膏の粉砕選別
装置及び粉砕選別方法によれば、建築物の解体の際に大
量に発生する石膏板の廃材を粉砕し、更に粉状の石膏と
紙シートに分離して選別し、それぞれ回収することがで
きる。従って、リサイクルが可能な石膏を無駄なくリサ
イクルすることができる。
【0018】回転刃の刃先部と固定刃の刃先部の間隔を
調整するための手段を備えているものでは、使用されて
いる紙シートの材質や厚さの違い、あるいは紙シートを
接着している接着剤の種類や石膏の固さの違いによる分
離の困難さの程度に合わせて間隔の調整が可能である。
従って、石膏板の種類の違いに柔軟に対応することがで
きるので、石膏と紙シートを分離させる性能を現場の状
況に合わせて維持または向上させることが可能になる。
【0019】選別手段が、上部側に設けられている搬送
コンベアと、下部側に設けられている搬送コンベアとを
備えており、上部側の搬送コンベアには、粉砕された石
膏を下部側の搬送コンベア上に落とす手段を備えている
ものでは、石膏と紙シートの選別がスムーズに行われ
る。従って、上部側の搬送コンベアの出口では、紙シー
トの砕片だけが排出され、石膏の砕片は下部側の搬送コ
ンベアの出口から排出される。
【0020】石膏の粉塵が飛散しないようにする飛散防
止手段を備えているものでは、作業者が作業しやすい環
境を整えることができるので、作業効率も向上させるこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る石膏板粉砕
選別装置の一実施の形態を示す概略正面図、図2は本発
明に係る石膏板粉砕選別装置を構成する粉砕分離機の概
略平面図、図3は本発明に係る石膏板粉砕選別装置を構
成する粉砕分離機の概略右側面図、図4は粉砕部を上方
から見た斜視説明図、図5は分離部を下方から見た斜視
説明図、図6は分離部の回転刃と固定刃の構造を示す説
明図、図7は図1におけるA−A部断面説明図、図8は
選別部の先端排出部の構造を示す斜視説明図である。
【0022】符号Cは石膏板粉砕選別装置で、石膏板を
粉砕して石膏と紙シートに分離する粉砕分離装置1と、
分離されて混合されている石膏と紙シートを選別する選
別装置2により構成されている。粉砕分離装置1は、H
型鋼等で形成された台フレーム10を備えている。台フ
レーム10は、水平に設けられた架台101と、架台1
01の隅部に設けられた四本の支脚102を有してい
る。
【0023】架台101の中央部分には、処理ボックス
11が取り付けてある。処理ボックス11の一端側の上
部には、処理ボックス11内部に通じる下部側が窄まっ
たホッパー12が設けてある。ホッパー12の前板12
0には、円筒状の接続管121が貫通して設けてある。
接続管121には、集塵機(図示省略)の吸引ホース1
22が接続されている。これにより、後述する選別装置
2の幕板213による粉塵の飛散を防止作用とも合わせ
て、作業者が作業しやすい環境を整えることができ、作
業効率も向上させることができる。
【0024】処理ボックス11の内底部寄り(架台10
1とほぼ同じ高さ)には、粉砕機13が設けてある。粉
砕機13の構造を図4を参照して説明する。粉砕機13
は、水平に軸支された回転体131、132を備えてい
る。回転体131、132は円柱形状で、互いに同じ高
さで平行に設けてある。一方の回転体131の外周面に
は多数の突起133が設けてあり、他方の回転体132
の外周面にも同様に多数の突起134が設けてある。回
転体131、132の外周面同士の間隔は、各突起13
3、134の突出長よりやや幅広く設定してある。ま
た、各突起133、134は、回転体131、132の
間で互い違いに位置がずれるようにしてある。
【0025】回転体131、132は、モーター135
により駆動され、ギヤ装置136を介して互いに反対方
向かつ上方から見て内周り方向(矢印a、矢印b方向)
へ回転するようにしてある。なお、回転体131、13
2の回転は、ギヤ装置136によりタイミングがとって
あるので、各突起133、134の上記の位置をずらし
た状態が維持され、互いに接触することはない。粉砕機
13の下方には、分離機14が設けてある。
【0026】分離機14の構造を図5、図6を参照して
説明する。処理ボックス11の内底部には、後述する選
別装置2と同方向かつ水平方向に所要長さ(処理ボック
ス11の幅とほぼ同じ長さ)の固定刃141が設けてあ
る。固定刃141の横方には、所要の間隔をおいて封鎖
部材142が設けてある。固定刃141と封鎖部材14
2は、それぞれ底板143に取り付けてある。固定刃1
41と封鎖部材142の間には開口部144が設けてあ
り、固定刃141と封鎖部材142は、開口部144へ
向け、所要角度で上方へ傾斜させてある。
【0027】固定刃141は底板143に固定してある
基体141aを有しており、基体141aには、板状の
調整刃体141bが開口部144方向へ進退可能に取り
付けてある。調整刃体141bは、先端面が刃先部B1
となっている。調整刃体141bは、基体141aに外
部から貫通し螺合してある固定ボルト145により所定
の進退位置で固定することができ、後述する回転刃14
6の刃先部B2との間隔を調整することができる。
【0028】固定刃141と封鎖部材142の間の開口
部144には、回転刃146が軸線方向を上記固定刃1
41と平行にして回転可能に軸支されている。回転刃1
46は、モーター137により駆動され、ベルト138
を介し矢印c方向へ回転するようにしてある。回転刃1
46は、回転軸(図示省略)が設けられる金属製の円管
146aを有している。円管146aの外周面の周方向
には等間隔で四箇所に角管146bが溶接して固着して
ある。各角管146bは軸線方向を円管146aの軸線
方向と平行にしてある。
【0029】各角管146bの間には板状の閉塞部材1
46cが溶接して固着され、これにより閉塞されてい
る。閉塞部材146cの固着部は、各角管146bの先
端部に設けてある角辺部より所定の幅だけ内方に設定さ
れている。各角管146bのそれぞれ二箇所の角辺部の
うち、回転方向(矢印c)における前部側の角辺部が刃
先部B2となっている。そして、刃先部B2と閉塞部材
146cの固着部との間には、段部B3が設けてある。
【0030】回転刃146の刃先部B2と上記固定刃1
41の刃先部B1の間には、各刃先部B1、B2が最も
接近したときに、紙シートの厚みと実質的に同等幅とな
る隙間Sが設けられている。この隙間Sの幅は、上記し
たように調整刃体141bを進退させて所定位置で固定
することにより調整が可能である。また、回転刃146
の刃先部B2は、上記封鎖部材142の先端部に接触す
ることなく通過できる。なお、符号147は、粉砕分離
されたものを選別装置2の所定位置へ案内するシュート
(図5では一部のみを図示)である。
【0031】選別装置2は、粉砕分離装置1の横方向へ
向けて設けてあり、下部側に配置してある所要長さのベ
ルトコンベア20と、ベルトコンベア20の上部側に配
置してあり、ほぼ同じ長さのスクリューコンベア21を
備えている。ベルトコンベア20は、排出側を上方へ向
け所要の角度で傾斜させて設置してある。スクリューコ
ンベア21は、ベルトコンベア20の角度よりやや大き
な傾斜角度をもって設置してある。また、ベルトコンベ
ア20のベルト200の中間部分は、両側の下部に傾斜
させて設けられたローラー201により、両側が上がっ
ている。これにより、粉砕物がこぼれにくい。
【0032】スクリューコンベア21は、円筒状の外管
210を有している。外管210の内部には、スクリュ
ー211が回転可能に収容されている。スクリュー21
1は外管210の先端部に設けてあるモーター22と減
速機23により、ギヤ装置24を介し駆動される。外管
210の基部側の上部には導入口216が設けてあり、
導入口216には上記シュート147が接続されてい
る。また、外管210の下部側には、ほぼ全長にわた
り、粉砕された石膏をベルトコンベア20上に落とす多
数の落下孔212を有している。外管210の両側に
は、ベルトコンベア20との隙間を塞ぐゴム製の幕板2
13が取り付けてある。これにより、粉塵が飛散しにく
い。
【0033】外管210の先部側の一方の側部には、排
出口214が設けてある。排出口214の下部には、樋
状のシュート215が設けてある。また、外管210の
先部側の排出口214側には、外管210に沿う方向へ
回転軸25が軸支してある。回転軸25はギヤ装置26
を介し、スクリュー211により駆動される。回転軸2
5には、排出口214に対応させて掻き出し片250が
設けてある。
【0034】(作 用)図1ないし図8を参照して、本
発明に係る石膏板粉砕選別装置Cの作用を説明する。 (1)ホッパー12に、破壊されて廃材となった石膏板
を投入する。投入された石膏板は粉砕機13によって粉
砕される。 (2)石膏板の粉砕物は、粉砕機13の下方にある分離
機14に送られ、回転刃146の回転によって隙間S方
向へ送られる。
【0035】(3)粉砕物は、比較的細かくなっており
紙シートも破れているが、多くの石膏の細粒と紙シート
は接着したままでつながっている。これら粉砕物は、回
転刃146の回転によって固定刃141との間で繰り返
し圧砕され、特に石膏が更に細かく粉砕される。そし
て、回転刃146の回転により送られた紙シートが石膏
と共に隙間Sを通るとき、紙シートは回転刃146の刃
先部B2及び固定刃141の刃先部B1と強く擦れ合
い、これにより紙シートがほぼ完全に石膏から分離す
る。なお、回転刃146の刃先B2と固定刃141の刃
先B1の間隔は、回転刃146の回転に伴い周期的に変
動する。けれども、回転刃146の回転数は1800r
pmに設定されており、比較的速いので、両刃先B1、
B2の間隔が広くなるのも瞬間的であり、石膏板の粉砕
物が紙シートが付着したまま固まりで排出されてしまう
ことはない。また、調整刃体141bを調整して、刃先
部B1、B2間の隙間Sを調整することにより、使用さ
れている紙シートの材質や厚さの違い、あるいは紙シー
トを接着している接着剤の種類や石膏の固さの違いによ
る分離の困難さの程度に柔軟に対応させることができ
る。
【0036】(4)石膏と紙シートに分離した粉砕物
は、シュート147を通りスクリューコンベア21の基
部側に導入され、スクリュー211により上方へ搬送さ
れる。搬送中には、粉砕物中の細粒状または粉状の石膏
が外管210の落下孔212から下方のベルトコンベア
20のベルト200上に落ち、先端部の排出側へ搬送さ
れる。 (5)紙シートはスクリューコンベア21内を先端部の
排出側へ搬送され、排出口214からシュート215を
通り排出される。なお、紙シートの量が多い場合でも、
掻き出し片250の回転によって送り出されるので、ス
ムーズに排出することができる。
【0037】上記のようにして選別された石膏と紙シー
トはぞれ回収される。石膏は所定の工程を経て処理され
ることによって、再度石膏板等に加工されリサイクルさ
れる。また、紙シートは通常は焼却されるが、再生紙等
にリサイクルすることも可能である。
【0038】なお、本明細書で使用している用語と表現
は、あくまで説明上のものであって限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示されている実施の形態に
限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種
々の変形が可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る石膏板粉砕選別装置及び粉砕選別方
法では、石膏板を粉砕手段により粉砕し、粉砕手段によ
り粉砕されたものを分離手段により石膏と紙シートとに
分離し、分離された石膏と紙シートを選別手段により選
別することができる。従って、建築物の解体の際に大量
に発生する石膏板の廃材から、リサイクルが可能な石膏
を無駄なくリサイクルすることができる。
【0040】(b)分離手段が、刃先部を有する回転刃
と、刃先部を有する固定刃とを備えており、回転刃の刃
先部と固定刃の刃先部の間には、各刃先部が最も接近し
たときに、石膏が除かれた紙シートが通ることができる
隙間が設けられているものでは、粉砕手段で粉砕されて
いる石膏板を、回転刃を回転させ、回転刃と固定刃の各
刃先部の間に設けてある隙間を通すことにより、石膏と
紙シートに分離することができる。従って、建築物の解
体の際に大量に発生する石膏板の廃材を粉砕し、更に石
膏と紙シートに分離して選別し、それぞれ回収すること
ができ、リサイクルが可能な石膏を無駄なくリサイクル
することができる。
【0041】(c)回転刃の刃先部と固定刃の刃先部の
間隔を調整するための手段を備えているものでは、使用
されている紙シートの材質や厚さの違い、あるいは紙シ
ートを接着している接着剤の種類や石膏の固さの違いに
よる分離の困難さの程度に合わせて間隔の調整が可能で
ある。従って、石膏板の種類の違いに柔軟に対応するこ
とができるので、石膏と紙シートを分離させる性能を現
場の状況に合わせて維持または向上させることが可能に
なる。
【0042】(d)選別手段が、上部側に設けられてい
る搬送コンベアと、下部側に設けられている搬送コンベ
アとを備えており、上部側の搬送コンベアには、粉砕さ
れた石膏を下部側の搬送コンベア上に落とす手段を備え
ているものでは、石膏と紙シートの選別がスムーズに行
われる。従って、上部側の搬送コンベアの出口では、紙
シートの砕片だけが排出され、石膏の砕片は下部側の搬
送コンベアの出口から排出される。
【0043】(e)石膏の粉塵が飛散しないようにする
飛散防止手段を備えているものでは、作業者が作業しや
すい環境を整えることができるので、作業効率も向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る石膏板粉砕選別装置の一実施の形
態を示す概略正面図。
【図2】本発明に係る石膏板粉砕選別装置を構成する粉
砕分離機の概略平面図。
【図3】本発明に係る石膏板粉砕選別装置を構成する粉
砕分離機の概略右側面図。
【図4】粉砕部を上方から見た斜視説明図。
【図5】分離部を下方から見た斜視説明図。
【図6】分離部の回転刃と固定刃の構造を示す説明図。
【図7】図1におけるA−A部断面説明図。
【図8】選別部の先端排出部の構造を示す斜視説明図。
【符号の説明】
C 石膏板粉砕選別装置 1 粉砕分離装置 10 台フレーム 101 架台 102 支脚 11 処理ボックス 12 ホッパー 120 前板 121 接続管 122 吸引ホース 13 粉砕機 131、132 回転体 133、134 突起 135 モーター 136 ギヤ装置 137 モーター 138 ベルト 14 分離機 141 固定刃 142 封鎖部材 143 底板 144 開口部 141a 基体 141b 調整刃体 B1 刃先部 145 固定ボルト 146 回転刃 146a 円管 146b 角管 146c 閉塞部材 B2 刃先部 B3 段部 S 隙間 147 シュート 2 選別装置 20 ベルトコンベア 200 ベルト 201 ローラー 21 スクリューコンベア 210 外管 211 スクリュー 212 落下孔 213 幕板 214 排出口 215 シュート 216 導入口 22 モーター 23 減速機 24 ギヤ装置 25 回転軸 250 掻き出し片 26 ギヤ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09B 5/00 B09B 5/00 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石膏板を粉砕する粉砕手段と、 当該粉砕手段により粉砕されたものを石膏と紙シートと
    に分離する分離手段と、 分離された石膏と紙シートを選別する選別手段と、を備
    えていることを特徴とする、石膏板粉砕選別装置。
  2. 【請求項2】 分離手段は、石膏が除かれた紙シートが
    通ることができる隙間(S)を含むことを特徴とする、 請求項1記載の石膏板粉砕選別装置。
  3. 【請求項3】 石膏板を粉砕する粉砕手段と、 当該粉砕手段により粉砕されたものを石膏と紙シートと
    に分離する分離手段と、 分離された石膏と紙シートを選別する選別手段と、を備
    えており、 上記分離手段は、 刃先部(B2)を有する回転刃(146)と、 刃先部(B1)を有する固定刃(141)と、を備えており、 上記回転刃(146)の刃先部(B2)と上記固定刃(141)の刃先
    部(B1)の間には、各刃先部(B2)(B1)が最も接近したとき
    に、石膏が除かれた紙シートが通ることができる隙間
    (S)が設けられていることを特徴とする、 石膏板粉砕選別装置。
  4. 【請求項4】 回転刃(146)の刃先部(B2)と固定刃(141)
    の刃先部(B1)の間隔を調整するための手段を備えている
    ことを特徴とする、 請求項1、2または3記載の石膏板粉砕選別装置。
  5. 【請求項5】 選別手段は、 上部側に設けられている搬送コンベアと、 下部側に設けられている搬送コンベアと、を備えてお
    り、 上記上部側の搬送コンベアには、粉砕された石膏を上記
    下部側の搬送コンベア上に落とす手段を備えていること
    を特徴とする、請求項1、2、3または4記載の石膏板
    粉砕選別装置。
  6. 【請求項6】 石膏の粉塵が飛散しないようにする飛散
    防止手段を備えていることを特徴とする、 請求項1、2、3、4または5記載の石膏板粉砕選別装
    置。
  7. 【請求項7】 石膏板を粉砕するステップ、 上記粉砕されたものを石膏と紙シートに分離するステッ
    プ、 分離された石膏と紙シートを選別するステップ、を含む
    ことを特徴とする、 石膏板の粉砕選別方法。
  8. 【請求項8】 石膏板を粉砕するステップ、 回転刃(146)を回転させ、回転刃(146)と固定刃(141)の
    各刃先部(B2)(B1)の間に設けてあり各刃先部(B2)(B1)が
    最も接近したときに石膏が除かれた紙シートが通ること
    ができる隙間(S)を通すことにより、上記粉砕されたも
    のを石膏と紙シートに分離するステップ、 分離された石膏と紙シートを選別するステップ、を含む
    ことを特徴とする、 石膏板の粉砕選別方法。
JP11227977A 1999-08-11 1999-08-11 石膏板粉砕選別機及び石膏板の粉砕選別方法 Pending JP2001047018A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002102737A (ja) * 2000-09-29 2002-04-09 Taiheiyo Cement Corp 圧砕装置並びにこれを使用した木材セメント板の処理方法
JP2015134317A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 株式会社栗本鐵工所 整粒分級装置
JP2017105918A (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 花王株式会社 粉末セルロースの製造方法
CN111468513A (zh) * 2020-04-22 2020-07-31 重庆交通大学 一种建筑固废捡拾箱及其回收处理装置

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