JP2001045945A - 害虫発生調査装置 - Google Patents

害虫発生調査装置

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JP2001045945A
JP2001045945A JP11224599A JP22459999A JP2001045945A JP 2001045945 A JP2001045945 A JP 2001045945A JP 11224599 A JP11224599 A JP 11224599A JP 22459999 A JP22459999 A JP 22459999A JP 2001045945 A JP2001045945 A JP 2001045945A
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attracted
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JP11224599A
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Chieko Imamura
千恵子 今村
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Terada Seisakusho Co Ltd
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Terada Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 害虫発生調査装置の管理を容易にし、安全
で、カウント用センサの誤作動に影響されない装置を提
供することを目的としている。 【解決手段】 フェロモンによる害虫の誘引手段と、該
誘引手段により誘引した害虫の画像認識手段とにより構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、害虫駆除に際して農薬
を効果的に散布するために、畑や茶園に飛来する害虫の
発生状況を知るための装置に関するものであって、詳し
くは、フェロモンを利用して害虫を誘引し、飛来した害
虫を画像として記録し、害虫の種類、数等を知ることに
より、農薬の種類、散布する量、地域、時期等を判断す
る資料として役立てようとするものである。
【0002】
【従来の技術】近年の環境保全型農業や安全な農作物の
提供の高まりにおいて、少ない農薬で効率の高い害虫駆
除が必要となってきた。これは、環境問題と併せて農薬
代金の軽減にも結びつくものである。効果的に害虫駆除
を行う為には、農薬をただ単に多量に散布すれば良いわ
けではなく、害虫が発生増加し始めたことを察知して、
散布しなければならない。そこで、的確に害虫の発生状
況を掌握する必要があり、特開平5−15285のよう
にフェロモンを用いて誘引捕獲する方法が発明されてい
る。
【0003】当初は、誘引捕獲し、殺虫した後、害虫の
数を目視で数えていた。しかし、いちいち農園の中まで
出向いて数を数えることは、非常に大変な作業であっ
た。近年では、特開平7−289137のように、フェ
ロモンによって誘引した後、カウント手段としてセンサ
を装置内に備えて自動で害虫の数を数えることができる
装置が発明されている。更に、特開平7−289137
の従来技術に関する記述には、高圧電流を用いて電撃殺
虫器により殺虫捕獲する方法等も記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−28913
7の方法により、農園に管理者が出向かなくても、害虫
の発生数を知ることができるようになったが、この種の
センサでは、単に数をカウントするだけであって、カウ
ントされたものが目的の害虫か、他の虫か、又は単なる
物体かを区別することは不可能である。また、害虫は複
雑な運動をするので、1匹でも何回かカウントしてしま
う場合もある。更に、実際に物体がなくても装置の誤作
動でカウントしてしまうことがしばしばあり、カウント
数の信頼性にかける点があった。また、高圧電流を用い
て電撃により捕獲する方法は、管理者にとって非常に危
険である。本発明では、害虫発生調査装置の管理を容易
にし、安全で、カウント用センサの誤作動に影響されな
い装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような課
題を解決するため、次のような手段をとる。 フェロモンによる害虫の誘引手段と、該誘引手段によ
り誘引した害虫の画像認識手段とにより構成する。 フェロモンによる害虫の誘引手段と、該誘引手段によ
り誘引した害虫を捕獲する捕獲手段と、捕獲した害虫の
画像認識手段とにより構成する。 前記又はの装置に、照明手段を設ける。 前記、又はの装置に、画像の伝送手段を設け
る。 前記、、又はの装置の画像認識手段として、
CCDカメラを用いる。 前記、、、又はの装置の画像認識手段とし
て、ビデオカメラを用いる。
【0006】
【発明の実施の形態】上記からの手段により、フェ
ロモンにより誘引され、装置内に入ってきた害虫を画像
として認識することができる。また、の手段により、
フェロモンに誘引され、捕獲された害虫を画像として認
識することができるとともに、後日、捕獲した害虫を回
収し、実物の調査をすることができる。更に、の手段
により、昼夜を問わず、暗い装置の中でも、鮮明に画像
を認識することができ、また、光で誘引される害虫に対
しては、この照明手段によって害虫を誘引することにも
使用する。の手段により、認識した画像を遠隔地にお
いて確認し、記録することができる。の手段により、
常時装置内を認識することができる。
【0007】
【実施例】実施例について、図1を参照して説明する。
本実施例では、装置を害虫11が多く飛んでいる高さに
なるように、機枠1を用いて茶園に設置する。実施例で
は、略茶園の高さに設置してある。機枠1の底板2の上
にフェロモン3を置き、底板2の上方に透明板4を設け
る。この透明板4は、例えば透明のガラス、樹脂板、樹
脂シート、または金網などで出来ており、カメラを保護
するとともに、飛来した害虫を出来るだけ撮影床面(底
板2)の近くに誘導するためのものである。害虫はこの
透明板4と底板2の間の空間を取り囲む側壁17に設け
た開口部の出入口12から侵入する。透明板4の上にC
CDカメラ5を下向きに設置し、透明板4の下にはライ
ト6を設ける。CCDカメラ5とライト6の上には屋根
7を設け、風雨から保護する。8は制御装置であり、C
CDカメラ5の動作を制御するコントローラ35、CC
Dカメラ5で認識した画像をA/D変換する装置31、
一時保存するデータ記憶装置32より構成される。9は
管理室16内に設置されたパソコンであり、ディスプレ
イ10に画像を表示する。13、15は送受信器であ
る。通信手段としては、無線通信、有線通信の双方が利
用できる。無線通信の場合の経路をA、有線通信の場合
の経路をBで示す。無線通信としては、近年急速に普及
してきた携帯電話回線を用いたパケット通信手段や、テ
レビ電話手段を利用すれば、多量の情報を短時間に伝送
することが可能である。有線通信としては、近距離であ
れば直接ケーブルを引いてもよいが、遠距離では電話回
線を利用するとよい。
【0008】本実施例の装置を茶園に設置すると、茶園
を飛び回っていた害虫11が、フェロモン3又はライト
6に誘引され、出入口12から入ってくる。予めプログ
ラムされた時間毎に、コントローラ35からCCDカメ
ラ5へ信号が送られ、底板2上に集まっている害虫11
の画像を撮影し、制御装置8内のデータ記憶装置32に
一時保存される。CCDカメラは、予めプログラムされ
た時間以外に、管理室16内のパソコン9から送受信器
13、15を通じて遠隔操作で随時操作出来る。また、
側壁17へ投光器18、受光器19からなる光センサを
設けておいて、害虫が飛来し、光センサが反応したと
き、CCDカメラ5を自動的に作動させ、害虫の映像を
とらえてもよい(図3)。これらの認識した画像は、送
受信器13、15による伝送経路を通して管理室16へ
伝送され、管理室16のデータ記憶装置33に保存され
る。管理者は、必要に応じてこれを呼び出して、ディス
プレイ10に表示したり、プリンタに打ち出したり出来
る。その画像をみて、管理者はその畑に飛んでくる害虫
の種類を把握したり、害虫11の数を数えたり、時間帯
による変化を知ることが出来る。更に、パソコン9によ
って画像解析をしたり、過去のデータと比較したりして
害虫発生の調査をすることができる。
【0009】底板2の上に粘着シートを設けておけば、
飛来した害虫は粘着シートに貼り付いて、捕獲される。
この場合、害虫の捕獲性を向上させるために、透明板4
の高さは10cm以内が望ましい。この粘着シート上に
はりついた害虫の画像を認識しても良い。また、底板2
上へ水を溜めた水槽を設置して、水で捕獲してもよい。
【0010】データの伝送経路の詳細について、図2に
よって説明する。31はA/D変換器、32、33はデ
ータ記憶装置、34はプリンタ、28は伝送経路であ
る。予め、CCDカメラ5をプログラムされたタイミン
グで作動させたり、センサ18、19で作動させたり、
又、管理室16のパソコン9からの指示で作動させたり
して認識した画像を、A/D変換器31でデジタル信号
に変換し、データ記憶装置32に一時貯え、送受信器1
3で必要に応じて送信する。この送信されたデータを送
受信器15で受信し、データ記憶装置33に記憶してお
く。必要に応じてデータ記憶装置33からパソコン9に
呼び出し、データ処理をしたり、ディスプレイ10に表
示させたりする。本説明は送受信器13、15を用いた
無線による送受信の場合であるが、有線の場合も略同様
に行うことができる。
【0011】画像認識手段としては、フィルムを装填し
た市販のカメラで画像を撮影してもよい。このカメラは
タイマーを設けて、自動的に撮影を行う。撮影した画像
データはカメラ内のフィルムに保存されるので、定期的
に管理者が農園へ行き、フィルムを回収し、現像すれ
ば、害虫発生状況を知ることが出来る。又、パソコン用
に加工すれば、画像解析に利用出来る。近年普及してき
た市販のデジタルカメラを用いれば、カメラに装填した
カード状の記憶媒体(フロッピーディスク、スマートメ
ディア等)に画像が記憶されるので、これを回収して、
そのままパソコンにデータを取りこむことが出来る。こ
のような方法を取れば、管理室16と茶園に設置した装
置を結ぶ送受信器13、15は不要である。ビデオカメ
ラを用いると、静止画像だけでなく、装置内の状況が動
作画像として連続で認識し、確認することができる。実
施例では、画像認識手段は一つだけ設けてあるが、画像
を認識する範囲などに応じて、複数個設けても良い。
【0012】
【発明の効果】本発明により、害虫の発生状況を画像と
しても認識することができるので、害虫の数だけ出な
く、種類を把握することができ、その画像データを保存
しておくことにより、従来では残らなかった情報を保存
しておくことが可能となり、データを将来的に有効利用
することができ、畑や茶園の管理が飛躍的に向上する。
画像認識だけで済ます場合は、特に害虫の捕獲手段を必
要としないので、危険な殺虫装置を用いる必要がなく、
安全になる。また、装置内に害虫の死骸がたまらないた
め、定期的に掃除をしなくてもよい。
【0013】飛来する害虫をセンサでカウントする場合
は、常に装置の電源を入れておくことが必要であるが、
カメラで画像を認識する場合には、撮影時のみ電源を入
れればよいため、省エネであり、装置のトラブルも少な
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の入口側側面図。
【図2】データの伝送経路の概念図。
【図3】光センサを設けた一部断面図。
【符号の説明】
1 機枠 2 底板 3 フェロモン 4 透明板 5 CCDカメラ 6 ライト 7 屋根 8 制御装置 9 パソコン 10 ディスプレイ 11 害虫 12 出入口 13 送受信器 15 送受信器 16 管理室 17 側壁 18 投光器 19 受光器 20 カメラと制御装置との接続ケーブル 22 アンテナ 28 伝送経路 31 A/D変換器 32 データ記憶装置 33 データ記憶装置 34 プリンタ 35 コントローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェロモンによる害虫の誘引手段と、該
    誘引手段により誘引した害虫の画像認識手段とにより構
    成することを特徴とする害虫発生調査装置。
  2. 【請求項2】 フェロモンによる害虫の誘引手段と、該
    誘引手段により誘引した害虫を捕獲する捕獲手段と、捕
    獲した害虫の画像認識手段とにより構成することを特徴
    とする害虫発生調査装置。
  3. 【請求項3】 照明手段を設けることを特徴とする請求
    項1又は2記載の害虫発生調査装置。
  4. 【請求項4】 画像の伝送手段を設けることを特徴とす
    る請求項1、2又は3記載の害虫発生調査装置。
  5. 【請求項5】 画像認識手段として、CCDカメラを用
    いることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の害
    虫発生調査装置。
  6. 【請求項6】 画像認識手段として、ビデオカメラを用
    いることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載
    の害虫発生調査装置。
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