JP2001045896A - アマモの植生方法 - Google Patents

アマモの植生方法

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JP2001045896A
JP2001045896A JP11219558A JP21955899A JP2001045896A JP 2001045896 A JP2001045896 A JP 2001045896A JP 11219558 A JP11219558 A JP 11219558A JP 21955899 A JP21955899 A JP 21955899A JP 2001045896 A JP2001045896 A JP 2001045896A
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JP
Japan
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sand
eelgrass
seeds
eel grass
sea
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JP11219558A
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English (en)
Inventor
Junichi Hamasuna
順一 浜砂
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Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少々の海流や波浪のある海域でもアマモの播
種を可能にし、アマモの種子の着定、発芽及び育生する
確度を高めうるアマモの植生方法を提供する。 【解決手段】 適宜な割合の砂1と、アマモの種子2
と、粉末状の糊状物質3とを混合し、さらに水4を加え
て砂1に糊状物質3とアマモの種子2がまぶされた状態
のものを、水面から海底8に均一に散布し、定着させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に浅海域に生息
するアマモを海底に安定した状態で播種させ、人工的に
植生させるアマモの植生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浅海域に生息するアマモを人工的
に播種し、人工的に植生する場合、海流のない海域で
は、水面からアマモの種子を播く方法が取られている
が、波浪や海流がある海域では、播種した種子が流失し
てしまい、均一な播種と安定性のある着底が困難であ
り、アマモの種子が発芽して、安定して植生する確度が
低くなるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、少々の海流
や波浪のある海域でもアマモの播種を可能にし、アマモ
の種子が着底し、発芽し育生する確度を高めうるアマモ
の植生方法を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれ適宜
な割合の砂とアマモの種子と粉末状の糊状物質とを混合
し、さらに水を加えて、砂にアマモの種子がまぶされた
状態のものを、水面から海底に均一に散布し、定着させ
るアマモの植生方法からなり、また本発明は、それぞれ
適宜な割合の砂とアマモの種子とを均一に混合した後、
その混合物に糊状物質を適宜な濃度にゲル状化した液を
入れて、砂にアマモの種子がまぶされた状態のものを水
面から海底に均一に散布し、定着させるアマモの植生方
法からなる。
【0005】さらに本発明は、上記のように水面から海
底に均一に散布し定着させた後に、その表面にさらに適
宜な厚さの砂の散布を行なうアマモの植生方法からな
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明のアマ
モの植生方法の実施形態について説明するが、図1は本
発明の植生方法を適用して海底にアマモの播種を行なう
作業における一実施形態の説明用概略側断面図であり、
図2は図1で播種後のアマモの発芽、植生状態を示す側
断面図である。
【0007】まず、図1において、それぞれ適宜な割合
の砂1、または砂の代わりになる砂状ゼオライト等の砂
代替品と、アマモの種子2と、粉末状の糊状物質3、例
えば海草からとったカラゲイニン等の粉末とをそれぞれ
の貯槽から送り出して混合し、さらに水4をその混合物
に加えてミキサー5により砂1に糊状物質3とアマモの
種子2をまぶした状態のものを、船6等に設けた投入口
7を経由して、水面から海底8に投入し、船6を矢印F
の方向に適宜な速度で移動させることにより、海底8面
上に均一な層9となって散布し、定着させる。
【0008】即ち、適宜な粒径の砂1に、カラゲイニン
等の粉末の糊状物質3とアマモの種子2とを混合して適
宜な量の水を入れることにより、糊状物質3はゲル状化
し、砂1の粒にアマモの種子2が均一付着してまぶされ
た状態となり、これ海中に投入散布しても、アマモの種
子2は砂1と共に海底8に着底し、そして海底8の砂等
にへばりつき、図2のごとく発芽10するまで、波浪や
海流によって移動することなく、安定着底が保てる確度
が高まり、発芽10後にアマモが確実に植生する。
【0009】なお、図示していないが、上記の実施形態
と同様に砂1とアマモの種子2とを適当な割合で均一に
混合しておいた後で、その混合物に、上記と同様な糊状
物質3を予め適宜な濃度にゲル状化した液を入れて、砂
1に糊状物質3とアマモの種子2をまぶした状態にし
て、図1と同様に水面から海底8に均一に散布させ、海
底8に着定させても上記と同様なアマモの植生を行なう
ことができる。
【0010】また、上記のごとく水面から海底8に均一
な層9として散布され、定着された表面に、図3に示す
ごとく、さらに適宜な厚さの砂11を船6上の砂散布装
置12から散布すれば、層9の流失を防ぐ効果をさらに
高めることができる。
【0011】特に、上記のごとく散布した層9が、アマ
モの種子2の発芽10する前に波浪や海流で流失する恐
れのある海域では、散布された層9の上にさらに、例え
ば5〜10cm厚さの砂11を散布し、押さえとして流失
対策とすることが望ましい。
【0012】また、砂1、アマモの種子2、糊状物質3
の夫々の供給量の制御は、夫々にスクリューフィーダの
ような定量供給装置を取付けて行なうことにより、夫々
の供給量を安定的に、かつ所望量だけを均一に供給する
ことが可能である。
【0013】
【発明の効果】以上に説明した本発明のアマモの植生方
法によれば、無害の糊状物質のカラゲイニン等の粉末で
アマモの種子を砂粒に均一に付着させた状態で海底に散
布するので、比重の大きい砂は、海底まで早く落下し、
種子ごと海底に均一に散布され、散布された砂は、海底
の砂に付着して定着し、海底での移動を防止する効果が
ある。
【0014】また、上記のごとく散布された種子付き砂
の層の上に、さらに適宜の厚さの砂の散布を行なってお
けば、発芽までさらにその安定度を増すことができ、少
々の海流や波浪のある海域でもアマモの植生が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植生方法を適用して海底にアマモの播
種を行なう作業における一実施形態の概略説明用側断面
図である。
【図2】図1で播種後のアマモの発芽、植生状態を示す
側断面図である。
【図3】図1の播種後の層の上に更に砂の散布を行なっ
ている側断面図である。
【符号の説明】
1 砂 2 アマモの種子 3 糊状物質 4 水 8 海底 11 砂

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ適宜な割合の砂とアマモの種子
    と粉末状の糊状物質とを混合し、さらに水を加えて、砂
    にアマモの種子がまぶされた状態のものを、水面から海
    底に均一に散布し、定着させるアマモの植生方法。
  2. 【請求項2】 それぞれ適宜な割合の砂とアマモの種子
    とを均一に混合した後、その混合物に糊状物質を適宜な
    濃度にゲル状化した液を入れて、砂にアマモの種子がま
    ぶされた状態のものを水面から海底に均一に散布し、定
    着させるアマモの植生方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の方法で水面から
    海底に均一に散布し定着させた後に、その表面にさらに
    適宜な厚さの砂の散布を行うアマモの植生方法。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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