JP2002159224A - 植物用土質固形物及びその製造方法 - Google Patents

植物用土質固形物及びその製造方法

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JP2002159224A
JP2002159224A JP2000362166A JP2000362166A JP2002159224A JP 2002159224 A JP2002159224 A JP 2002159224A JP 2000362166 A JP2000362166 A JP 2000362166A JP 2000362166 A JP2000362166 A JP 2000362166A JP 2002159224 A JP2002159224 A JP 2002159224A
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soil
plant
bentonite
soil solid
solid
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Soichi Yamaguchi
宗一 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒状の炭を土壌に確実に定着させ、地力を確
実に回復させることができるようにする。 【解決手段】 植物用土質固形物10は、ベントナイト
と有機肥料とを含む土11を有し、所定形状に成形され
ている。土11には、多数の粒状の木炭12が混入され
ている。これら木炭12は、上記ベントナイトによって
互いにくっ付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、植物の生育を助
けるための土質固形物、及び該固形物の製造方法に関す
る。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、農林業用の土壌の地力が化
学肥料の多用によって衰えているとの指摘がある。地力
を取り戻すために、例えば粒状の炭を土壌に散布するこ
とが考えられる。炭は、植物の生育の妨げとなる化学物
質を吸着して土壌を浄化するとともに、生育に有効なバ
クテリアを活性化させる働きをする。しかし、粒状の炭
は、風で飛ばされたり、雨で流されたりしやすい。ま
た、水に浮くので、水田に散布しても無駄になってしま
う。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、粒状の炭を土壌に確実に定着
させることができるようにすることにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するためになされたものであり、植物の生育を助け
るための土質固形物であって、多数の粒状の炭と、これ
ら炭を互いにくっ付けるベントナイトとを含み、所定形
状に成形されていることを特徴とする。この土質固形物
を土壌に埋めたり散布したりすることによって、粒状の
炭を土壌に確実に定着させることができる。ここで、上
記ベントナイトに、有機肥料が混合されていることが望
ましい。また、上記ベントナイトに、木酢が混入されて
いることが望ましい。土質固形物に、種が予め埋められ
ていてもよい。
【0004】本発明に係る土質固形物を製造する方法
は、乾燥したベントナイトと多数の粒状の炭とを混合し
て、混合体を得る混合工程と、上記混合体に水を添加し
て練る練り工程と、上記練り後の混合体を型に入れて所
定形状に成形する成形工程と、成形後の混合体を乾燥さ
せ固める乾燥工程とを実行することを特徴とする。ここ
で、上記混合工程において、上記ベントナイトに有機肥
料をさらに混合するのが望ましい。また、上記練り工程
において、上記水として木酢水溶液を用いるのが望まし
い。上記成形工程において、上記混合体に種を埋めても
よい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して説明する。図1に示すように、植物用土質
固形物10は、円錐台形状(所定形状)に成形された土
11を有している。この土11は、ベントナイトと有機
肥料とで出来、木酢が含浸されている。有機肥料は、例
えば米糠と牛又は鶏の糞とで出来ている。
【0006】土11には、多数の粒状の木炭12が混入
されている。木炭12の粒径は、例えば1mm〜3mm
程度である。なお、図において、木炭12の大きさは誇
張して示してある。
【0007】さらに、土質固形物10には、野菜、草
花、稲などの植物の種20が埋められている。
【0008】土質固形物10の製造方法を、図2にした
がって説明する。はじめに混合工程を実行する。すなわ
ち、乾燥したベントナイトと米糠とを混合する(ステッ
プ101)。これに、多数の粒状の木炭12を入れ、か
き混ぜる(ステップ102)。さらに、糞を入れ、かき
混ぜる(ステップ103)。これによって、混合体が得
られる。
【0009】混合体の各成分の配合量は、例えば、木炭
12の総重量が500gであるとすると、ベントナイト
が約300gである。また、米糠が約500g、糞が約
1kgである。要するに、ベントナイトの配合比が、木
炭12や有機肥料に比べて大幅に少ない。(後述するよ
うに、ベントナイトは、木炭12や有機肥料をくっ付け
てひとかたまりにし得る必要最低限の量が有ればよ
い。)
【0010】次に、練り工程を実行する。すなわち、上
記混合体に、約1000倍に希釈した木酢水溶液(水)
を添加しながら練る(ステップ104)。木酢水溶液の
添加量は、上記の木炭12を500gとする配合例の場
合、約1300ccである。これによって、ベントナイ
トが、膨潤して泥状になり、多数の粒からなる木炭12
や有機肥料を互いにくっ付ける。
【0011】次に、成形工程を実行する。すなわち、練
り後の混合体を型30(図1)に入れ、円錐台形状に成
形する(ステップ105)。この際、混合体に種20を
埋める(ステップ106)。
【0012】次に、乾燥工程を実行する。すなわち、混
合体を型30に入れたままの状態で天日又は乾燥機で乾
燥させる(ステップ107)。混合体が円錐台形状を維
持可能な程度に乾燥した後、脱型する(ステップ10
8)。さらに水気がほぼ無くなるまで乾燥させて固める
(ステップ109)。これによって、土質固形物10が
出来上がる。
【0013】この土質固形物10には、多数の粒状の木
炭12が、ベントナイトによって互いにくっ付けられた
状態で含まれている。したがって、土質固形物10を土
壌に埋めることによって、木炭12を土壌に簡単かつ確
実に定着させることができる。
【0014】木炭12は、長時間かけて少量ずつベント
ナイトから解離し、土質固形物10の周辺の土壌に漏れ
出る。この漏出した木炭12によって、土壌の浄化や有
益なバクテリアの活性化が長期にわたって行われる。こ
れによって、土壌の地力を確実に回復、向上させること
ができる。同様にして、土質固形物10から有機肥料
(米糠及び糞)が少しずつ土壌にしみ込む。これによっ
て、地力のより一層の回復、向上を図ることができる。
【0015】土質固形物10には、種20が予め入れら
れているので、土壌に播種する必要がない。種20は、
土質固形物10中の有機肥料等から養分を得て生育する
ことができる。また、土質固形物10には、木酢が含ま
れているので、害虫が寄らないようにすることができ
る。
【0016】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、種々の改変を行うことができる。例えば、
土質固形物は、円錐台形状の他、球形、円柱形、直方
体、平板形状等、種々の形状にすることができる。混合
体を練るための水は、木酢水溶液の他、雨水、地下水、
水道水、蒸留水等でもよい。有機肥料は、米糠だけを用
い、糞を省いてもよい(ステップ103の省略)。この
場合、土質固形物10の各成分の配合量は、例えば、木
炭12の総重量500gに対し、ベントナイトが約30
0g、米糠が約500gである。また、ステップ104
での木酢水溶液の添加量は、約600ccである。土質
固形物に有機肥料や木酢が含まれていなくてもよい。
【0017】土質固形物10を水田に用いる場合には、
次のようにして定着させてもよい。すなわち、水張り前
の水田に土質固形物10を散布する。この時、風があっ
ても土質固形物10ひいては木炭12が吹き飛ばされる
ことはない。次に、田おこしをすることによって土質固
形物10を砕きながら水田の土壌と混合する。土質固形
物10は、容易に砕くことができ、砕かれた後でも木炭
12の粒の大半がベントナイトとくっ付いている。次
に、水張りをする。この水が、吸水性の高いベントナイ
トに吸収される。これによって、木炭12内の気孔に水
が充填されやすくなる。よって、土質固形物10の砕片
が水に浮くのを防止でき、土壌内に確実に留めることが
できる。その後、田植えを行う。
【0018】また、土質固形物10は、田植え後に追肥
等として用いることもできる。この場合、土質固形物1
0の比重が1より大きくなるようにベントナイトの配合
比を調節しておくのが望ましい。そして、田植え後の水
田に土質固形物10を散布する。土質固形物10は、水
中に沈んで定着する。なお、土質固形物10は、乾燥し
た状態で比重が1以下であっても、田の水を吸うことに
よって水中に沈むことができる。
【0019】土質固形物10は、地力回復の用途ではな
く、種入り土として市場に供給することもできる。この
場合、ステップ105の成形工程の型30として、鉢を
用いるとよい。そして、ステップ108の脱型を行わず
に、鉢の中に土質固形物10を入れたままにしておく。
これによって、鉢付きで市場に供給することができる。
消費者は、鉢に水をやるだけで、種20から植物を発芽
させ生育させることができる。
【0020】さらに、土質固形物は、水田や池等の水中
に投入し、水中のメタンガスを炭に吸着させることによ
り、水の浄化に用いることも可能である。この水浄化用
の土質固形物は、炭とベントナイトだけ、又は炭とベン
トナイトと木酢だけで作るとよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、土質
固形物を土壌に埋めたり散布したりすることによって、
粒状の炭を土壌に確実に定着させることができ、地力を
回復、向上させることができる。土質固形物に有機肥料
を含ませることによって、地力のより一層の回復、向上
を図ることができる。土質固形物に木酢を含ませること
によって、植物に害虫が寄り付かないようにすることが
できる。土質固形物に種を予め埋めておくことによっ
て、種播きが不要になる。また、地力回復の用途以外
に、種入り土として市場に供給することもできる。土質
固形物の製造の際、乾燥したベントナイトと炭の粒とを
混合した後、水を加えて練ることによって、膨潤したベ
ントナイトの中に炭を均一に分布させることができる。
また、練り用の水として木酢水溶液を用いることによっ
て、混合体に木酢を別途含浸させる必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る土質固形物の断面図
である。
【図2】土質固形物の製造工程のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 土質固形物 12 木炭 20 種 30 型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09K 101:00 C09K 101:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物の生育を助けるための土質固形物で
    あって、多数の粒状の炭と、これら炭を互いにくっ付け
    るベントナイトとを含み、所定形状に成形されているこ
    とを特徴とする植物用土質固形物。
  2. 【請求項2】 上記ベントナイトに、有機肥料が混合さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の植物用土質
    固形物。
  3. 【請求項3】 上記ベントナイトに、木酢が混入されて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の植物用土
    質固形物。
  4. 【請求項4】 種が埋められていることを特徴とする請
    求項1〜3の何れかに記載の植物用土質固形物。
  5. 【請求項5】 植物の生育を助けるための土質固形物を
    製造する方法であって、乾燥したベントナイトと多数の
    粒状の炭とを混合して、混合体を得る混合工程と、上記
    混合体に水を添加して練る練り工程と、上記練り後の混
    合体を型に入れて所定形状に成形する成形工程と、成形
    後の混合体を乾燥させ固める乾燥工程とを実行すること
    を特徴とする植物用土質固形物の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記混合工程において、上記ベントナイ
    トに有機肥料をさらに混合することを特徴とする請求項
    5に記載の植物用土質固形物の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記練り工程において、上記水として木
    酢水溶液を用いることを特徴とする請求項5又は6に記
    載の植物用土質固形物の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記成形工程において、上記混合体に種
    を埋めることを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載
    の植物用土質固形物の製造方法。
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