JP2001044292A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置

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JP2001044292A
JP2001044292A JP11211735A JP21173599A JP2001044292A JP 2001044292 A JP2001044292 A JP 2001044292A JP 11211735 A JP11211735 A JP 11211735A JP 21173599 A JP21173599 A JP 21173599A JP 2001044292 A JP2001044292 A JP 2001044292A
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gate insulating
insulating film
semiconductor
substrate
semiconductor substrate
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JP11211735A
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Atsushi Hiraiwa
篤 平岩
Norio Suzuki
範夫 鈴木
Takayuki Kanda
隆行 神田
Masao Kawamura
雅雄 川村
Satoru Sakai
哲 酒井
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚さが異なる2種以上のゲート絶縁膜を半導
体基板上に設けている半導体装置において、そのゲート
絶縁膜中の欠陥を低減する。 【解決手段】 COP、転位および酸化誘起積層欠陥領
域が素子特性から見て無いものとされる半導体基板1s
上に、厚さの異なるゲート絶縁膜16i1、16i2を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法および半導体装置技術に関し、特に、設計上の厚さ
が異なる2種以上のゲート絶縁膜を半導体基板に設けて
いる半導体装置の製造方法および半導体装置に適用して
有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大規模集積回路(LSI;Large Scale
Integrated Circuit)を構成するMIS(Metal Insula
tor Semiconductor )トランジスタのうち入出力回路を
構成するものには外部からの供給電源および入出力の規
格で決まる電圧が付加される一方で、内部回路を構成す
るものにはその性能を最適化するために異なる電圧を付
加する必要が生じている。例えば記憶保持動作が必要な
随時書き込み読み出し型記憶装置(DRAM;Dynamic
Random Access Memory)においてはデータ保持時間を長
くするためにメモリセル内のMISトランジスタには周
辺回路よりも高い電圧を付加する方が有利である。他
方、マイコン・ロジックLSIにおいては消費電力の低
減を図るために、内部回路のMISトランジスタに加え
る電圧を入力電圧よりも低く設定する必要がある。
【0003】ところで、MISトランジスタのゲート絶
縁破壊を防止するためにはゲート絶縁膜に加わる電界強
度を4MV/cm 程度に留めておく必要があるので、半導体
基板上にゲート絶縁膜を1種類しか形成しない場合(以
下、1種ゲート絶縁膜プロセスと称する)にはその厚さ
を高電圧部に要求される値に合わせて設計することにな
る。この場合、低電圧部においては電界強度が低下する
のでトランジスタの駆動能力が低下し、その結果、LS
Iの処理速度が低下するという問題が生ずる。これを防
止するためには、高電圧部のゲート絶縁膜は相対的に厚
くしたまま、低電圧部のゲート絶縁膜を相対的に薄くす
る必要がある。すなわち、半導体基板上に設計上の厚さ
が異なる2種以上のゲート絶縁膜を形成する必要があ
る。このような必要性に応えるために膜厚の異なるゲー
ト絶縁膜を2種類作り分ける製造プロセス(以下、2種
ゲート絶縁膜プロセスと称する)がLSIに、特に、論
理LSIに採用され始めている。
【0004】このような2種ゲート絶縁膜プロセス技術
については、例えば特開平2−096378号公報(第
1の文献)または特開平2−15374号公報(第2の
文献)に記載がある。上記第1の文献には、低電圧用の
MISトランジスタのゲート絶縁膜を高電圧用のMIS
トランジスタのゲート絶縁膜よりも薄くし、かつ、ゲー
ト電極を低電圧用と高電圧用とで同一層で形成する技術
が開示されており、上記第2の文献には、第1のゲート
酸化を行い、仕上がり膜厚を大きくする部分以外のゲー
ト絶縁膜を除去した後に第2のゲート酸化を行うことに
より膜厚の異なるゲート絶縁膜を有するMISトランジ
スタを形成する技術が開示されている。以下、本発明者
が検討した2種ゲート絶縁膜プロセス技術の一例を詳細
に説明する。
【0005】まず、チョクラルスキー(以下、CZと称
す)法で引き上げられた半導体基板(以下,CZ基板と
もいう)上に、素子分離膜、ウエルおよび犠牲酸化膜を
それぞれ形成し、しきい値電圧調整用のイオン打ち込み
を1種ゲート絶縁膜プロセスと同様に行った後、第1の
ゲート絶縁膜を形成する。続いて、ゲート絶縁膜の仕上
がり膜厚を大きくする領域上に選択的にエッチングマス
クを形成した後、その絶縁膜をエッチングする作用のあ
る溶液を用いて同マスクに被覆されていない領域のゲー
ト絶縁膜を除去する。その後、そのエッチングマスクの
除去と洗浄とを行なった後に第2のゲート酸化を行う。
その際、上記マスクに被覆されていた領域においては第
1のゲート酸化による絶縁膜が残存したまま更にゲート
酸化が行われるので、マスクに被覆されていなかった領
域よりも厚いゲート絶縁膜が形成される。その後は、1
種ゲート絶縁膜プロセスと同様な工程を経て半導体装置
を完成する。なお、以下においては、従来方法であるか
本発明であるかを問わず、ゲート絶縁膜の厚さを2種類
作り分ける一連の工程を2種ゲート絶縁膜プロセスと称
することにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した2
種ゲート絶縁膜プロセス技術においては、以下の課題が
あることを本発明者は見出した。すなわち、上記第1、
第2の文献の技術においては、CZ基板を用いているの
で、第1の酸化工程で形成した第1のゲート絶縁膜(相
対的に厚くするゲート絶縁膜)にCZ法に特有な結晶欠
陥に起因する欠陥が形成されており、その欠陥の多くは
一般的に実用上問題のない軽度の欠陥であるが、その後
の2種ゲート絶縁膜プロセスにおいて必要な洗浄工程を
経ると絶縁破壊をもたらす重度の欠陥へと変質してしま
う結果、その後の第2の酸化工程を経て形成された厚い
ゲート絶縁膜に絶縁破壊不良が生じるという問題があ
る。
【0007】上述のようにゲート絶縁膜の仕上がり膜厚
を大きくする領域上に選択的にエッチングマスクを形成
した後、そのマスクに被覆されていない領域のゲート絶
縁膜をエッチング除去する場合、そのエッチングマスク
の形成処理および同エッチングマスクを除去する処理に
より半導体ウエハに汚染物が付着する。同汚染物を十分
に除去しないまま第2のゲート酸化処理を行うと、レジ
ストに被覆されていた領域はもとより、被覆されていな
かった領域においてもゲート絶縁膜中に欠陥が形成され
るという問題が生ずる。また、酸化炉等に汚染が蓄積し
ていくという問題もある。そこで、2種ゲート絶縁膜プ
ロセスでは、第2のゲート酸化処理工程前の洗浄処理に
おいて汚染を十分に除去することが重要であり、その洗
浄処理時に第1の酸化工程で形成したゲート絶縁膜を多
少なりともエッチング除去する、いわゆるリフトオフ作
用により汚染物を除去している。しかしながら、上記技
術では、CZ基板を用いているので、CZ法に特有な結
晶欠陥に起因した欠陥が第1のゲート絶縁膜中に形成さ
れている。その欠陥の多くは一般的に実用上問題のない
軽度の欠陥であるが、上記洗浄工程を経ると、その洗浄
工程時におけるエッチング作用により絶縁破壊をもたら
す重度の欠陥へと変質してしまう。このため、その洗浄
工程後の第2の酸化工程を経て形成された厚いゲート酸
化膜に絶縁破壊不良が発生する。本問題については、例
えばテクニルダイジェスト・オブ・アイイーディーエム
1985、第372頁〜第375頁に詳細に説明されて
いる。このような問題を解決する技術として、半導体ウ
エハの表面に薄いエピタキシャル層を形成する、いわゆ
るエピタキシャルウエハと称する半導体基板を用いる技
術があるが、エピタキシャルウエハは、CZ基板と比較
して価格が約1.5倍と高価である。
【0008】そこで、本発明の目的は、厚さが異なる2
種以上のゲート絶縁膜を半導体基板上に設けている半導
体装置において、そのゲート絶縁膜中の欠陥を低減する
ことのできる技術を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、厚さが異なる
2種以上のゲート絶縁膜を半導体基板上に設けている半
導体装置の歩留まりおよび信頼性を向上させることので
きる技術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0011】すなわち、本発明は、COP、転位および
酸化誘起積層欠陥領域が素子特性から見て無いものとさ
れる半導体基板上に、厚さの異なるゲート絶縁膜を形成
する工程を有するものである。
【0012】また、本発明は、COP、転位および酸化
誘起積層欠陥領域が素子特性から見て無いものとされる
半導体基板上に形成された厚さの異なるゲート絶縁膜を
有する複数の電界効果トランジスタを設けたものであ
る。
【0013】また、本発明は、前記COPが1立方セン
チメートルあたり105 個以下で存在するものである。
【0014】さらに、本発明は、前記半導体基板に汚染
元素を捕縛するゲッタリング能力を付加したものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0016】また、本明細書中において、「COPも、
リング状のOSF領域も、また転位ループもない」と
は、COP、OSF領域または転位ループが全く存在し
ない場合の他、それらの少なくとも1つが存在したとし
ても半導体基板に形成される素子の特性上から見た場合
には特に許容されないものではなく悪影響が及ぼされな
い程度に存在する場合も含むものとする。
【0017】また、本実施の形態においては、pチャネ
ル型のMISFET(Metal Insulator Semiconductor
Field Effect Transistor )をpMISと略し、nチャ
ネル型のMISFETをnMISと略す。
【0018】(実施の形態1)まず、本発明の技術思想
を説明する前に、本発明者が検討した技術の一例および
本発明で用いる半導体基板について説明する。
【0019】前記したようにエピタキシャルウエハを用
いることは、2種ゲート絶縁膜プロセスにおいて厚膜側
のゲート絶縁膜の信頼性を確保する上で優れている。し
かし、エピタキシャルウエハは、CZ基板と比較して高
価であり、その低減が課題となっている。一方、CZ基
板は、一般的にエピタキシャルウエハよりも低価なの
で、これを用いれば半導体装置の製造コストを低減させ
ることができる。しかし、問題はゲート絶縁膜の信頼性
を如何にして確保するかである。CZ基板にはCOP
(Crystal Originated Particle )と呼ばれる空孔集合
体からなる結晶欠陥が多数存在しており、これがゲート
絶縁膜および素子分離の不良をもたらす。本発明者がこ
のCZ基板をOSDA(Optical Shallow Defect Analy
zer )と称する結晶欠陥計測装置を用いて観測した結果
を図13(a),(b)に示す。なお、上記OSDAに
ついては、例えばエクステンデッド・アブストラクト・
オブ・エスエスディーエム1996,第151頁〜第1
53頁に詳細に説明されている。同図(a)は観測波長
810nm、トリガレベル4000)の場合であり、
(b)は観測波長532nm、トリガレベル600の場合
の測定結果である。CZ基板(半導体ウエハ)50の主
面に微細な黒い点(例えばCOPまたは欠陥)が高密度
に存在することが分かる。格子は半導体チップまたは不
良発生率測定用のキャパシタを示す(以下、半導体ウエ
ハの測定結果を示す平面図において同じ)。したがっ
て、CZ基板のCOPを低減することができればこれら
不良も減少することが期待できる。このため、結晶メー
カー各社は様々な方法によりCOPを減らした半導体ウ
エハを開発している。これらは、例えば以下の3つのグ
ループに大別される。(1)格子間シリコンが過剰な状
態でありCOPは少ないが転位が存在する。(2)半導
体ウエハの中央部においては空孔が過剰な状態でありC
OPが若干存在するもののそれ以外の欠陥は少ない。し
かし、酸化誘起積層欠陥(OSF:Oxidation induced
Stacking Fault)がリング状に発生するOSF領域が存
在する。(3)半導体ウエハの全面で空孔が過剰な状態
で存在し、密度は低いが寸法の大きなCOPが存在す
る。
【0020】これまでの検討結果によると、上記(1)
は特に接合不良が増加するため実用化が困難であること
が判明した。
【0021】他方、1種ゲート酸化膜プロセスおいてゲ
ート絶縁膜の特性について検討がなされ、上記(2)、
(3)のいずれを用いた場合にもエピタキシャルウエハ
と同等程度の信頼性を確保できることが確認されてい
る。本発明者が(2)のCZ基板の結晶欠陥を上記OS
DAを用いて観測した結果および2種ゲート酸化膜の厚
膜部における欠陥発生率の測定結果を図14(a),
(b)に示す。同図(a)に示すように、CZ基板(半
導体ウエハ)51の主面中央に微細な黒い点(例えばC
OPまたは欠陥)が高密度に存在することが分かる。こ
のように、本発明者らは2種ゲート絶縁膜プロセスに対
してもこれら結晶の採用により信頼性を維持しながら製
造原価の低減を図れないか検討したが、上記(1)〜
(3)のCZ基板を用いてもゲート絶縁膜の欠陥は通常
のCZ基板と同等であり、逆に増加する場合もあること
が判明した。
【0022】ところで、近年、上記(1)〜(3)以外
に、(4)COPも、リング状のOSF領域も、また転
位ループもない半導体基板が開発された。同技術は、例
えば1998年春季第45回応用物理学関係連合講演会
予稿集の講演番号30a−YA−1の欄または特開平8
−330316号公報に開示されている。また、本発明
者がこの(4)のCZ基板をOSDAを用いて観測した
結果を図15(a),(b)に示す。同図(a)は観測
波長810nm、トリガレベル4000)の場合であり、
(b)は観測波長532nm、トリガレベル600の場合
の測定結果である。CZ基板(半導体ウエハ)1の主面
にも微細な黒い点(例えばCOPまたは欠陥)は存在す
るが、上記(1)〜(3)のCZ基板に比べると大幅に
少ないことが分かる。本実施の形態1で用いる(4)の
CZ基板においては、COPが105 個/cm3以下の
ものを使用した。これは、以下のようにして導き出した
ものである。酸化膜欠陥の目標管理指標としては経験的
に1cm-2程度が妥当である。熱酸化時に結晶欠陥の少
なくとも一部が基板表面に現れると酸化膜欠陥もしくは
同欠陥の前駆体が形成される。COPの直径は0.1μ
m程度なのでSi基板の厚さ0.1μm程度の表面領域
にあるCOPが問題となる。同領域内のCOPの面密度
を上記1cm-2以下にするためにはCOPの体積密度を
10-5cm-3程度以下にすることが必要である。
【0023】そこで、上記(4)のCZ基板を用いて2
種ゲート絶縁膜プロセスへの適用可能性について検討し
たところ、ゲート絶縁膜の欠陥がエピタキシャルウエハ
を用いた場合とほぼ同等に少ないことを見出した。上記
(4)のCZ基板を1種ゲート絶縁膜プロセスに適用し
た場合、ゲート絶縁膜の信頼性は、上記(2)および
(3)のCZ基板を用いた場合と同等の結果が得られ、
あえて上記(4)のCZ基板を使用する必要性の無いこ
とを確認した。これら結果を整理し、ゲート絶縁膜の欠
陥密度の少ない順に列記すると次の通りである。すなわ
ち、1種ゲート絶縁膜プロセスの場合には、エピタキシ
ャルウエハ≒(2)≒(3)≒(4)<通常のCZ基板
である。一方、2種ゲート絶縁膜プロセスの場合には、
エピタキシャルウエハ≒(4)<通常のCZ基板≒
(3)<(2)である。なお、上記(1)の基板につい
ては接合不良が発生するので検討の対象外とした。
【0024】このような結果、特に、1種ゲート絶縁膜
プロセスと2種ゲート絶縁膜プロセスとで結果が異なる
機構について説明する。2種ゲート絶縁膜プロセスにお
いては、1回目の熱酸化の後に選択的にフォトレジスト
膜を形成し、露光した熱酸化膜をエッチングにより除去
し、さらに上記フォトマスクを除去した後、2回目の熱
酸化処理を行うことにより薄膜部と厚膜部とのゲート絶
縁膜を作り分けている。その際、上記フォトレジストマ
スクに被覆された領域が厚膜部となり、それ以外の領域
が薄膜部となる。このようなプロセスによりゲート絶縁
膜を形成すると特に厚膜部のゲート絶縁膜の絶縁信頼性
が問題となり易い。本発明者らが鋭意検討した結果、そ
の主な原因が以下の点にあることが明らかになった。す
なわち、上記した2回目の熱酸化処理の前に洗浄を行っ
ている。その際、1回目の熱酸化により形成されたゲー
ト絶縁膜の一部がエッチングされるが、そのゲート絶縁
膜中の構造欠陥が特にエッチングされ易く欠陥の程度が
重くなると考えられる。本発明者らはこのようにして劣
化した欠陥は2回目の熱酸化によっても十分には修復さ
れないことも確認した。他方、1種ゲート絶縁膜プロセ
スにおいては上記した洗浄工程がないのでゲート絶縁膜
中に構造欠陥が形成されていたとしてもそれ以上劣化す
ることがないので絶縁信頼性が問題となり難いものと思
われる。上記したゲート絶縁膜中の構造欠陥の多くはシ
リコン基板中の何らかの結晶欠陥に起因しているので、
上記(2)および(3)のようにシリコン基板中の結晶
欠陥が少なく、ゲート絶縁膜への影響が軽微であるCZ
基板を用いた場合、1種ゲート絶縁膜プロセスではゲー
ト絶縁膜の信頼性に問題が生じないが、2種ゲート絶縁
膜プロセスでは信頼性が劣化することになる。なお、上
記したOSF領域はゲート絶縁膜への影響が軽微である
結晶欠陥の存在する領域と考えることができる。
【0025】このようなCZ基板の具体的な説明につい
ては、例えば上記した特開平8−330316号公報に
開示されている。すなわち、次の通りである。
【0026】一般に、単結晶内の温度分布はCZ炉内の
構造に依存しており、引き上げ速度が変化しても、その
分布は大きくは変わらない。そのため、同じ構造を有す
る結晶成長装置により、引き上げ速度を変化させて単結
晶を育成すると、図16に示すような引き上げ速度と欠
陥発生分布との関係が見られる。結晶成長装置が異なる
とこの関係は若干変化するが、その傾向までは変化しな
い。
【0027】引き上げ速度が0.8〜0.6mm/min の中速
育成の場合には、同図(a)に示すように、シリコン単
結晶ウエハの半径の1/2付近にOSFリングが発生す
る(これは上記(2)のCZ基板に含まれる)。リング
の外側と内側とでは物性が異なり、OSFリングより外
側の領域では、ゲート酸化膜の耐性特性は良好である。
しかし、リングより内側の領域では、いくつかの種類の
Grown-in欠陥が存在するため、その耐性特性は良好では
ない。なかでも結晶育成中に形成されas-grown状態で赤
外トモグラフ法で観察される赤外散乱欠陥が約106
/cm3 の密度で発生する。COPと考えられるこの欠
陥は熱的に極めて安定なので、デバイスの熱処理プロセ
スで消滅することはなく、デバイス活性領域に残留して
接合リーク特性も劣化させる。また、OSFリング自体
は、数mm〜10mm程度の幅で発生し、約104 個/cm2
の高密度でOSFを含むことから、半導体素子の特性、
例えば接合リーク特性を劣化させる原因となる。さら
に、この領域には、半導体ウエハを熱処理した際に10
8 〜109 cm-3の密度で酸素析出物が発生する。この
酸素析出物の核も熱的に安定であり、1250℃の熱処
理でも成長する。したがって、OSFリング自体もデバ
イスプロセス後の特性を劣化させる原因となる。
【0028】次に、シリコン単結晶の引き上げ速度を0.
6〜0.5mm/min に低下させた場合には、図16(b)
に示すように、OSFリングの直径がさらに小さくな
り、半導体ウエハの中心付近にリング状または円盤状に
OSFが発生する。リングより外側の面積が増大するた
めに、酸化膜耐圧特性は向上するが、代わってリング外
側の外周部に転位クラスタが発生する。この転位クラス
タは大きさが約10〜20μmで密度が約103 個/cm
程度であり、これも半導体素子の特性を劣化させる原因
になることは周知の通りである。また、CZ法で育成さ
れたシリコン単結晶ウエハには、酸素不純物が1〜2×
1018atoms/cm3 の濃度で含まれている。そして、この
酸素不純物のためにデバイスプロセスでの熱処理(例え
ば600〜1150℃×数十時間)により酸素析出が起
こることは上述した通りである。この酸素析出物はデバ
イス活性領域に発生してデバイスの特性を劣化させる一
方で、デバイスプロセス中に発生する重金属汚染をゲッ
タリングするサイトとして作用する。OSFリングより
内側の領域では酸素析出が強く起こるため、通常のイン
トリンシックゲッタリング能(以下、IG能という)が
得られるが、OSFリングより外側の転位クラスタが発
生する領域では、この酸素析出が起こり難いためIG能
は低下する。このように、引き上げ速度が0.8〜0.5mm
/min の中速で育成された半導体ウエハは、OSFリン
グが残り、そのリング自体が欠陥発生領域であるだけで
なく、リングの内外にも欠陥が発生するため、高集積度
の半導体素子の製造には適さない。
【0029】さらに、引き上げ速度が0.5mm/min 以下
の低速で育成された半導体ウエハでは、図16(c)に
示すように、OSFリング領域は半導体ウエハの中央部
で消滅し、これに伴いリングより内側の赤外散乱欠陥が
発生する領域も消える(これは上記(1)のCZ基板に
含まれる)。しかし、半導体ウエハの全面に転位クラス
タが発生する。転位クラスタの発生がデバイス特性の低
下やIG能の低下の原因になることは上述した通りであ
る。したがって、低速育成ウエハも高集積度の半導体素
子の製造に適さない。
【0030】次に、上記公報は、単結晶の引き上げ速度
をVmm/min とし、シリコン融点から1300℃までの
高温域における引き上げ軸方向の結晶内温度勾配の平均
値をG℃/mmとするとき、V/G値を制御することによ
り、OSFリングを狙いとする位置に発生および消滅さ
せることができることから、そのV/G値が半導体ウエ
ハにおける欠陥分布にどのように影響するかについての
調査結果を次のように開示している。
【0031】単結晶の肩からそれぞれ100、200、
300,400mmの各位置に固液界面がある場合の温度
分布を総合伝熱解析により求めた。この伝熱解析におい
ては、融液内の対流による温度分布の効果が考慮されて
いないと、実際と異なる固液界面形状が得られ、また、
これによって結晶内の特に固液界面に近い高温部での温
度分布が実際のものと若干異なることが懸念される。こ
の計算上の問題を改善し、高温部におけるより正確な温
度分布を得るために、さらに上記各位置での固液界面の
形状を実結晶から計測し、界面での温度をシリコンの融
点として、これと上記伝熱計算による結晶表面での温度
を境界条件として再び結晶内部の軸方向温度分布を計算
し、これから軸方向温度勾配の径方向分布を計算した。
径方向位置を横軸とし、V/G値を縦軸として欠陥分布
を示したのが図17である。なお、図17中の(1)〜
(4)は上記(1)〜(4)のCZ基板に相当するもの
を意味している。
【0032】図17から分かるように、V/G値が0.2
0mm2 /℃・min 未満の場合、径方向全域において転位
クラスタが発生する。V/G値が0.20mm2 /℃・min
より大きくなるにつれて無欠陥領域、OSFリング発生
領域、赤外散乱欠陥発生領域の順に領域が変化する。こ
こで、無欠陥領域の加減は径方向位置に関係なく一定
(0.20mm2 /℃・min )であるが、上限は結晶中心と
結晶外周から30mmまでの位置との間では一定(0.22
mm2 /℃・min )となり、結晶外周から30mmまでの位
置と結晶外周位置との間では、結晶外周に近づくにつれ
て大となる。そして、ホットゾーン構造と引き上げ速度
が決まると、その結晶成長装置が持つ結晶径方向でのV
/G値が破線のように決定される。引き上げ速度がV1
の場合、そのV/G曲線が赤外散乱欠陥発生領域を横切
る結晶部位で赤外散乱欠陥が生じ、OSFリング発生領
域を横切る結晶部位でOSFリングが発生する。よって
引き上げ速度がV1の場合は半導体ウエハの最外周部に
OSFリングが発生し、その内側の領域には赤外散乱欠
陥が生じる。引き上げ速度が低下するとV/G曲線はV
2、V3,V4,V5のように移動し、結晶に発生する
欠陥の径方向分布が変化する。
【0033】ここで注目すべきことは、CZ法によるシ
リコン単結晶の育成では単結晶の径方向全域において無
欠陥となるV/Gが存在すること、換言すればV/Gに
よっては単結晶の径方向全域において欠陥をなくすこと
が可能であること、しかし、通常の育成方法では単結晶
の引き上げ速度に関係なくV/G曲線が一般に右下がり
となるため径方向全域において無欠陥とするのができな
いことの2点である。V/G曲線が右下がりとなるの
は、後で詳しく述べるが、結晶内の軸方向温度勾配が中
心部に比して外周部で大きいことによる。すなわち、V
が一定の状態でGが中心から外周へ向かうに連れて増大
するためV/G曲線は右下がりとなる。そのため径方向
の全域において無欠陥となるV/Gが存在するにもかか
わらず、半導体ウエハ全面を無欠陥にすることができな
い。
【0034】例えばVがV1の場合は、半導体ウエハの
最外周部にOSFリングが発生し、その内側に赤外散乱
欠陥が発生する。これは一般の高速育成である。このV
1よりもさらに高速のV0で育成させた場合が上記
(3)のCZ基板に含まれる。そして、さらに高速のV
00で育成させた場合が上記通常のCZ基板に含まれ
る。一方、VがV2,V3になると、半導体ウエハの径
方向中間部にOSFリングが発生し、その外側は無欠陥
領域となるが、内側には赤外散乱欠陥が発生する。これ
は中速育成であり図16(a)(すなわち、上記(2)
のCZ基板)に相当する。Vがさらに遅いV4になる
と、半導体ウエハの中心部にOSFリングが発生し、そ
の外側に無欠陥領域が残るが、最外周部には転位クラス
タが発生する。これは図16(b)に相当する中速育成
である。Vがさらに遅いV5になると、OSFリングは
中心部で消滅するが、半導体ウエハ全面に転位クラスタ
が発生する。これは図16(c)に相当する低速育成で
ある(すなわち、上記(1)のCZ基板に含まれる)。
また、仮に、結晶中心部でV/Gを欠陥が生じない0.2
0〜0.22mm2 /℃・min に管理しても、結晶中心部か
ら外れるに連れてV/Gが低下するために、中心部以外
は転位クラスタを生じる。このように、CZ法によるシ
リコン単結晶の育成では、単結晶の径方向全域において
無欠陥領域を形成し得るV/Gが存在するにもかかわら
ず、V/Gが右下がりの曲線であるために、半導体ウエ
ハ全面を無欠陥とすることができない。
【0035】次に、上記公報は、単結晶の径方向におい
てV/Gを径方向に一定の直線、あるいは外周部におい
て漸増する右上がりの曲線とすることができれば、径方
向の全域において欠陥の発生を防止することができると
いう仮定に基づいて更に調査解析を行い、次のような結
果を開示している。すなわち、結晶成長装置のホットゾ
ーン構造によってはV/Gを図17の実線(VA )で示
すような直線あるいは右上がりの曲線とすることができ
(すなわち、上記(4)のCZ基板に相当)、その結
果、単結晶の径方向全域において無欠陥領域が形成さ
れ、ここにこれまで不可能であった全面無欠陥ウエハの
製造が可能となることが開示されている。
【0036】一般に結晶内の軸方向温度勾配は中心部に
比較して外周部が大きい。これは、CZ炉内の発熱部が
結晶よりも下にあり、結晶の上方と周囲が低温部である
ことから、固液界面から流入した熱流が結晶中を引き上
げ軸にそって上方および結晶の表面方向(外周)に向か
って流れることで、結晶が冷却されるためであり、結晶
が冷却され易い炉ほど結晶表面からの放熱が大きく、外
周部での温度勾配は大きくなる傾向がある。したがっ
て、結晶冷却能の大きい構造を有する一般のCZ炉で
は、一定の引き上げ速度で成長中の結晶内のV/Gの径
方向分布は、中心から外周に向かって低下する傾向があ
る。このようなCZ炉では、中心部でV/G値が図17
の無欠陥領域にあったとしても、外周に近づくとこの領
域から外れ、転位クラスタが発生する領域を横切るた
め、転位クラスタの発生は避けられない。しかし、逆
に、結晶が冷却され難いCZ炉は、熱流の方向が外周よ
りも主に上方に向かって流れ、逆に融点に近い高温部の
結晶表面は、融液や石英坩堝、ヒータ等からの輻射によ
って、温度が相対的に高くなる傾向があるため、温度勾
配は中心よりも若干低くなる。ただし、結晶表面からの
放熱も少なからずあるため、無制限に温度勾配が小さく
なることはない。このことから、結晶が冷却され難い構
造を有するCZ炉では、V/G値は径方向に一定か、も
しくは若干増大し、無制限に増大しない傾向となる。し
たがって、このようなCZ炉を使用し、かつ、結晶中心
部でV/G値を無欠陥領域に存在させておけば、V/G
値は径方向全域において無欠陥領域から外れることはな
い。その結果、OSFリングが結晶中心で消滅した低速
育成結晶でありながら、転位クラスタが発生しない単結
晶(上記(4)のCZ基板)を得ることができる。
【0037】ところで、結晶内の融点に近い高温部にお
ける温度勾配は、結晶軸方向で必ずしも一定ではなく、
トップ部からテイル部にかけて若干変化する。これは、
結晶成長時に一定の直径を維持するためにヒータパワー
が変化することや結晶長、残融液量等の変化によってC
Z炉内の熱的な環境が徐々に変化することによって、結
晶に流入流出する熱流が変化するためである。したがっ
て、一般のCZ法においては、引き上げ量の増大に伴う
結晶軸方向の温度勾配の変化によってV/G値も変化
し、発生する欠陥分布も軸方向にわずかずつ変化する
(図18参照)。
【0038】そこで、結晶軸方向の温度勾配Gの変化に
対して、V/G値が一定になるように引き上げ速度Vを
調整する(図19参照)。そうすることにより、軸方向
全域においても全面無欠陥とすることが可能となる。こ
のように、欠陥制御の目的で引き上げ速度を制御したと
しても、結晶の直径制御は従来と同様に可能である。す
なわち、ヒータパワーの制御と連動または独立に、欠陥
制御のために必要な目標引き上げ速度の周りで、数秒の
時間毎に一定のスパンで引き上げ速度を変動させたとし
ても、平均の引き上げ速度Vは変わらず、目的とするV
/G値は維持される。これは、このような短時間の引き
上げ速度の変動に対して、欠陥の発生が影響されないた
めである。
【0039】次に、上記(4)のCZ基板に該当する、
上記公報に開示された半導体ウエハの具体的な製造方法
例を説明する。
【0040】例えば18インチの石英坩堝およびカーボ
ン坩堝が設置された6インチの単結晶の育成可能なCZ
炉において、坩堝の周囲に設置された円筒状のカーボン
ヒータと坩堝との相対位置、育成結晶の周囲に設置され
たカーボンからなる厚さ5mm、開口径200mmの半円錐
形状の輻射遮蔽体の先端と融液表面との距離、ヒータ周
囲の断熱材構造等の種々条件を総合伝熱計算によって種
々検討し、結晶外周から30mmまでの領域を除く部分に
おいてはV/Gがほぼ一定で、外周から30mmまでの領
域においては外周に向かってV/G値が単調に増大する
ように、上記条件を決定した。上記条件を決定した後、
18インチ石英坩堝に高純度多結晶シリコンを65g程
度入れ、ホウ素をドープして、多結晶シリコンを加熱溶
融し、直径が150mmで結晶成長方位が<100>の単
結晶を結晶長1300mm程度で育成した。
【0041】この結晶成長の際、結晶中心から45mmま
での領域でV/Gが、例えば0.22〜0.20mm2/℃・
min に維持され、45mmから外側の領域でV/Gが単調
に増加するように結晶軸方向での目標引き上げ速度を設
定した。このような方法によって得られた結晶内の欠陥
発生分布を調査した結果、トップからテイル部にかけて
全長において、OSF、赤外散乱欠陥および転位クラス
タの発生は見られなかった。
【0042】次に、本発明の技術思想およびその適用例
について説明する。本発明の技術思想は、上記(4)の
CZ基板の主面に厚さの異なるゲート絶縁膜を設けるも
のである。以下、本実施の形態1では、その本発明の技
術思想を、特に限定されるものではないが、例えばマイ
クロプロセッサ(半導体装置)に適用した場合について
説明する。
【0043】図1に示すように、例えば平面四角形状に
形成された半導体チップ1Cの主面には、入出力回路領
域2、フェーズロックループ回路領域3、命令キャッシ
ュ回路領域4、データキャッシュ回路領域5、浮動小数
点演算回路領域6、バスインターフェス回路領域7、入
出力制御回路領域8、中央演算回路領域9、演算制御回
路領域10、キャッシュ制御回路領域11およびその他
の回路領域12が配置されている。なお、半導体チップ
1Cの外周近傍に配置された入出力回路領域2には、平
面小四角形状の複数のボンディングパッドBPが、半導
体チップ1Cの外周に沿って所定の距離を隔てて配置さ
れている。このボンディングパッドBPは、半導体チッ
プ1Cの内部の集積回路と外部装置とを電気的に接続す
るための電極であり、半導体チップ1C側において入出
力回路領域2の入力回路、出力回路または入出力双方向
回路と電気的に接続され、かつ、外部装置側においてボ
ンディングワイヤまたは半田バンプ等を通じてパッケー
ジ基板やプリント配線基板等の配線と電気的に接続され
る。このボンディングパッドBPの材料には、例えばア
ルミニウムまたはアルミニウム−シリコン−銅合金等が
使用されている。
【0044】これら回路領域2〜12のうち、入出力回
路領域2およびフェーズロックループ回路領域3と、そ
れ以外の回路領域4〜12とでは各々のMIS・FET
(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Trans
istor )を構成するゲート絶縁膜の厚さが異なり、相対
的に高い電圧が印加される前者には、例えば8nm程度
の相対的に厚いゲート絶縁膜が形成され、相対的に低い
電圧が印加され動作速度の向上が期待される後者には、
例えば4nm程度の相対的に薄いゲート絶縁膜が形成さ
れている。これにより、入出力回路領域2およびフェー
ズロックループ回路領域3におけるゲート絶縁破壊不良
を防止でき、かつ、それ以外の回路領域4〜12におけ
る動作速度の向上を図ることが可能となっている。な
お、特に限定されるものではないが、入出力回路領域2
およびフェーズロックループ回路領域3の回路の駆動電
圧は、外部装置との整合性を図るべく相対的に高く、例
えば3.3V程度であり、それ以外の回路領域4〜12の
回路の駆動電圧は、動作速度の向上、低消費電力化およ
び信頼性の確保等の観点から相対的に低く、例えば1.8
V程度である。
【0045】次に、この半導体チップ1Cの要部断面図
を図2に示す。半導体チップ1Cを構成する半導体基板
1sは、上記(4)のCZ基板が用いられている。
【0046】半導体基板1sは、上記(4)のCZ基板
(p型のシリコン単結晶等)からなる。この半導体基板
1sの導電型を決める不純物には、例えばホウ素が用い
られており、その不純物濃度分布は半導体基板1s中に
おいてほぼ均一になっている。この半導体基板1sには
汚染金属元素を捕縛するためのゲッタリング能力を向上
させる手段が採られている。その一例として、例えば半
導体基板1sの裏面に多結晶シリコン膜を事前に形成す
るものがある。
【0047】この半導体基板1sの主面側には、nウエ
ル13NW1,13NW2 およびpウエル13PW1,13
PW2 が形成されている。nウエル13NW1,13NW
2 は、例えばリンが導入されてなり、pウエル13PW
1,13PW2 は、例えばホウ素が導入されてなる。これ
らnウエル13NW1,13NW2 およびpウエル13P
W1,13PW2 は、いずれも半導体基板1sの主面から
その厚さ方向に延びている。
【0048】また、半導体基板1sの主面には、浅溝型
の分離部14が形成されている。この分離部14は、半
導体基板1sの厚さ方向に掘られた浅溝14a内に、例
えばシリコン酸化膜等からなる分離用絶縁膜14bが埋
め込まれて形成されている。なお、浅溝14aは、上記
nウエル13NW1,13NW2 およびpウエル13PW
1,13PW2 の底部よりも浅い位置まで掘られている。
【0049】この分離部14に囲まれた素子形成領域に
は、ゲート長が、例えば0.5μm程度のpチャネル型の
MIS・FET(以下、pMISと略す)QP1 および
nチャネル型のMIS・FET(以下、nMISと略
す)QN1 およびゲート長が、例えば0.25μm程度
のpMISQP2およびnMISQN2が形成されてい
る。そして、このpMISとnMISとにより相補型の
MIS・FETが構成されている領域もある。
【0050】このpMISQP1,QP2 の各々は、nウ
エル13NW1,13NW2 の各々に形成された一対の半
導体領域15pd, 15pdと、半導体基板1sの主面
上に形成されたゲート絶縁膜16i1,16i2 と、その
各々の上に形成されたゲート電極17gとを有してい
る。また、nMISQN1,QN2 の各々は、pウエル1
3PW1,13PW2 の各々に形成された一対の半導体領
域15nd, 15ndと、半導体基板1sの主面上に形
成されたゲート絶縁膜16i1,16i2 と、その各々の
上に形成されたゲート電極17gとを有している。
【0051】一対の半導体領域15pd, 15pdは、
pMISQP1,QP2 のソース・ドレイン領域を形成す
るための領域であり、チャネル領域を挟んで互いに離間
して形成されている。また、一対の半導体領域15n
d, 15ndは、nMISQN1,QN2 のソース・ドレ
イン領域を形成するための領域であり、チャネル領域を
挟んで互いに離間して形成されている。
【0052】各半導体領域15pd, 15ndは、低濃
度領域15pd1,15nd1 と、高濃度領域15pd2,
15nd2 と、シリサイド層15d3 とを有している。
低濃度領域15pd1,15nd1 は、主としてホットキ
ャリア効果を抑制するための領域であり、チャネル領域
に隣接している。また、高濃度領域15pd2,15nd
2 は、低濃度領域15pd1,15nd1 の平面寸法分だ
けチャネル領域から平面的に離間した位置に形成されて
いる。この低濃度領域15pd1 および高濃度領域15
pd2 は、例えばホウ素が導入されてp型に設定されて
いる。また、この低濃度領域15nd1 および高濃度領
域15nd2 は、例えばリンまたはヒ素が導入されてn
型に設定されている。この低濃度領域15pd1,15n
d1 の導電型を決める不純物の濃度は、それぞれ高濃度
領域15pd2,15nd2 のそれに比べて低く設定され
ている。また、シリサイド層15d3 は、半導体領域1
5pd, 15ndと配線との接触抵抗を下げる機能を有
しており、例えばコバルトシリサイド等からなり、半導
体領域15pd, 15ndの上部に形成されている。な
お、低濃度領域15pd1,15nd1 の上記チャネル領
域側の底部角近傍にソース・ドレイン間のパンチスルー
を抑制するためのポケット領域を設けても良い。このポ
ケット領域は、半導体領域15pd, 15ndの導電型
とは反対の導電型に設定される。
【0053】ゲート絶縁膜16i1,16i2 は、共に、
例えばシリコン酸化膜からなるが、その厚さが異なり、
ゲート絶縁膜(第1のゲート絶縁膜)16i1 の厚さの
方が、ゲート絶縁膜(第2のゲート絶縁膜)16i2 の
厚さよりも厚く形成されている。ゲート絶縁膜16i1
の厚さは、例えば8nm程度であり、上記した入出力回
路領域2およびフェーズロックループ回路領域3(図1
参照)のMIS・FETを構成し、ゲート絶縁膜16i
2 の厚さは、例えば4.5nm程度であり、上記した回路
領域4〜12(図1参照)のMIS・FETを構成して
いる。いずれのゲート絶縁膜16i1,16i2 も半導体
基板1s上に形成することにより、膜質を向上させるこ
とができるので、高い信頼性が得られている。なお、ゲ
ート絶縁膜16i1,16i2 の両方または薄い方を酸窒
化膜(SiON)で形成しても良い。これにより、ゲー
ト絶縁膜16i1,16i2 中における界面準位の発生を
抑制でき、また、ゲート絶縁膜16i1,16i2 中の電
子トラップを低減できるので、ゲート絶縁膜16i1,1
6i2 におけるホットキャリア耐性を向上させることが
可能となる。このため、ゲート絶縁膜16i1,16i2
の信頼性(特に、膜厚の薄いゲート絶縁膜16i2 の信
頼性)を向上させることが可能となる。したがって、こ
のゲート絶縁膜を持つMISFETの動作信頼性を向上
させることが可能となる。このようなゲート絶縁膜16
i1,16i2 の酸窒化方法としては、例えばゲート絶縁
膜16i1,16i2 を酸化処理によって成膜する際にN
3 ガス雰囲気やNO2 ガス雰囲気中において高温熱処
理を施す方法、シリコン酸化膜等からなるゲート絶縁膜
16i1,16i2 を形成した後、その上面に窒化膜を形
成する方法、半導体基板1sの主面に窒素をイオン注入
した後にゲート絶縁膜16i1,16i2 の形成のための
酸化処理を施す方法またはゲート電極形成用のポリシリ
コン膜に窒素をイオン注入した後、熱処理を施して窒素
をゲート絶縁膜16i1,16i2 に析出させる方法等が
ある。
【0054】また、ゲート電極17gは、導体膜17g
1 上にシリサイド層17g2 を設けた2層構造となって
いる。この導体膜17g1 は、例えば低抵抗ポリシリコ
ンからなる。また、シリサイド層17g2 は、ゲート電
極17gの電気抵抗を下げ、かつ、配線との接触抵抗を
下げる機能を有し、例えばコバルトシリサイド等からな
り、上記シリサイド層15d3 と同じ形成工程時に形成
されている。ただし、ゲート電極17gの構造は、これ
に限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば
低抵抗ポリシリコンの単体膜構造または低抵抗ポリシリ
コン上に窒化チタンや窒化タングステン等のバリア金属
膜を介してタングステン等のような金属膜を設けたポリ
メタル構造としても良い。ポリメタル構造を採用した場
合にはゲート電極17gの電気抵抗を大幅に下げること
ができる。この構造は、特にゲート電極17gのゲート
幅が長い場合に有効である。なお、ゲート電極17gの
側面には、例えばシリコン酸化膜、シリコン窒化膜また
はそれらの複合膜等からなるサイドウォール18が形成
されている。サイドウォール18をシリコン窒化膜で形
成した場合には、層間絶縁膜に半導体領域15pd, 1
5ndが露出するような接続孔を穿孔する際にそのサイ
ドウォール18をエッチングストッパとして機能させる
ことで当該接続孔をゲート電極17gに対して自己整合
的に位置合わせ良く形成することができるので、素子の
レイアウト面積の微細化、信頼性の向上および特性の向
上を実現できる。
【0055】このような半導体基板1sの主面上には、
第1層から第5層の配線19L1 〜19L5 が形成され
ている。第1層の配線19L1 の配線層と半導体基板1
sの主面との間には層間絶縁膜20aが設けられてい
る。この層間絶縁膜20aの一部には、半導体領域15
pd, 15ndが露出するような接続孔21aが穿孔さ
れており、その接続孔21aには、例えばタングステン
またはタングステンシリサイドが埋め込まれプラグ22
aが形成されている。上記した第1層の配線19L1
は、例えばタングステン等からなり、プラグ22aを通
じて半導体領域15pd, 15ndと電気的に接続され
ている。
【0056】また、第2層から第5層の配線19L2 〜
19L5 は、例えばアルミニウムまたはアルミニウム−
シリコン−銅合金からなり、各配線層の間には、それぞ
れ層間絶縁膜20b〜20eが設けられている。層間絶
縁膜20b〜20eの各々の一部には、下層の配線が露
出するような接続孔21b〜21eが穿孔され、その各
々にプラグ22b〜22eが形成されている。このプラ
グ22b〜22eは、例えばタングステンまたは窒化チ
タンからなり、これを通じてその上下の配線間が電気的
に接続されている。なお、層間絶縁膜20a〜20e
は、例えばシリコン酸化膜からなる。この層間絶縁膜2
0e上には、表面保護膜23が被着されており、これに
より、第5の配線19L5 が被覆されている。表面保護
膜23は、例えば酸化シリコン膜の単体膜または酸化シ
リコン膜上に窒化シリコン膜を堆積した複合膜で形成さ
れている。
【0057】次に、本実施の形態1の半導体装置の製造
方法を図3〜図7により説明する。なお、図3〜図7の
断面図は、説明を簡単にするため図1の一部を抜き出し
て示したものである。
【0058】まず、図3に示す半導体基板(この段階で
は半導体ウエハと称する略平面円形状の半導体薄板)1
sは、例えば上記(4)のCZ基板を得るためのCZ法
により得られた半導体インゴットを、外形整形、切断
(スライス)、周辺形状加工、ラッピング、エッチン
グ、鏡面研磨、洗浄および検査等のような処理工程を適
宜経て作成されている。なお、この半導体基板1s中の
ホウ素等は、CZ法等による結晶成長時に導入される。
【0059】続いて、この素子形成基板1に浅溝型の分
離部14を形成する。この分離部14は、半導体基板1
sに浅溝14aをフォトリソグラフィ技術およびドライ
エッチング技術により掘った後、その浅溝14aを含む
半導体基板1sの主面上に、例えばシリコン酸化膜等か
らなる分離用絶縁膜14bをCVD法等により堆積し、
さらに、その分離用絶縁膜14bをCMP(Chemical M
echanical Polishing)法等により削り、浅溝14a内
のみに分離用絶縁膜14bを残すことで形成されてい
る。
【0060】その後、半導体基板1sの表面層の改質と
次工程以降における汚染に対する表面保護を兼ねた犠牲
酸化膜の形成処理、nウエル13NW1,13NW2 およ
びpウェル13PW1,13PW2 (図1参照)の形成処
理および各MIS・FETのしきい値電圧調整用のイオ
ン打ち込み処理を順に行った後、例えば希フッ酸水溶液
を用いて上記犠牲酸化膜を除去する。ここまでの工程
は、上記半導体基板1sを用いること以外は通常の方法
によった。
【0061】次いで、半導体基板1sに対して、第1回
目の酸化処理を施すことにより、図4に示すように、半
導体基板1s上にゲート絶縁膜16iを形成する。この
酸化処理では、例えば800℃程度のウェット酸化処理
を採用した。また、この段階におけるゲート絶縁膜16
iの厚さは、半導体基板1sの主面の全領域において設
計上等しく、例えば7nm程度である。ここで、設計上
とは誤差の範囲を含むことを意味し、設計上等しいと
は、その酸化処理工程で目的とした厚さが等しいことを
意味するものであり、実物を観測した場合に厳密に見れ
ば厚さが異なっている部分があったとしてもそれが誤差
の範囲内であるならば互いに等しいと解することを意味
するものである。
【0062】続いて、図5に示すように、この半導体基
板1sの主面上に、相対的に厚いゲート絶縁膜を形成す
る領域が被覆され、かつ、相対的に薄いゲート絶縁膜を
形成する領域が露出されるフォトレジストパターン24
aをフォトリソグラフィ技術により形成した後、これを
エッチングマスクとして、例えばフッ酸とフッ化アンモ
ニウムの混合水溶液を用いたエッチング処理を施すこと
により、フォトレジストパターン24aから露出する領
域ではゲート絶縁膜16iを除去し、フォトレジストパ
ターン24aで覆われた領域ではゲート絶縁膜16iを
残す。
【0063】その後、フォトレジストパターン24aを
オゾンアッシャ等により除去した後、例えば50℃程度
に加熱したアンモニア水と過酸化水素水との混合水溶
液、80℃程度に加熱した塩酸と過酸化水素水との混合
水溶液および希釈したフッ酸水溶液を順に用いて洗浄す
る。この際、本実施の形態1では、ゲート絶縁膜16i
を半導体基板1sの主面上に形成していることにより、
ゲート絶縁膜16i中の欠陥誘発要素が非常に少ないの
で、この洗浄処理によってゲート絶縁膜16iに致命的
な欠陥が生じるのを、上記(1)〜(3)のCZ基板上
にそのゲート絶縁膜を形成した場合に比較して大幅に低
減することができる。
【0064】次いで、半導体基板1sに対して、第2回
目の酸化処理を施すことにより、図6に示すように、半
導体基板1s上に厚さの異なるゲート絶縁膜16i1,1
6i2 を形成する。この酸化処理では、例えば750℃
程度のウェット酸化処理を採用した。また、この段階に
おけるゲート絶縁膜16i1,16i2 の厚さは互いに異
なり、相対的に厚いゲート絶縁膜16i1 の厚さは、例
えば8nm程度、相対的に薄いゲート絶縁膜16i2 の
厚さは、例えば4nm程度である。なお、二回目の酸化
処理に代えて化学気相堆積(CVD)法により窒化シリ
コン膜、酸窒化膜、酸化タンタル膜(例えばTa
2 5 )、酸化チタン膜(例えばTiO2 )のいずれ
か、もしくはこれらを積層した膜を形成しても良い。さ
らには、事前に薄い熱酸化膜を形成した上で上記CVD
膜を形成しても良い。
【0065】なお、OSF領域は一般的に1μm程度の
厚い酸化膜を形成する際に半導体基板に形成されてしま
うことが知られているが、本実施の形態1においてはそ
のように厚いゲート絶縁膜を形成しないので仮に半導体
基板にOSFの核(OSFの発生原因となるような領
域)が存在していたとしても、半導体基板中にOSF領
域は形成されない。また、上記(1)〜(3)のCZ基
板上に形成したゲート絶縁膜の場合には上記洗浄工程等
により上層部が削られると、そのゲート絶縁膜中に存在
し、それまでは問題とならなかった欠陥が露出するよう
になり、その露出した欠陥部分を起点として、そのゲー
ト絶縁膜に半導体基板の主面に達するような微細な孔が
形成され致命的な欠陥に到る場合等がある。
【0066】続いて、図7に示すように、ゲート絶縁膜
16i1,16i2 および分離部14上に、例えば低抵抗
ポリシリコンからなる導体膜17をCVD法等により形
成した後、この導体膜17をフォトリソグラフィ技術お
よびドライエッチング技術によりパターニングすること
により、上記図1に示したゲート電極17gの導体膜1
7g1 を形成する。その後、半導体基板1sの主面上
に、導体膜17g1 の表面を覆うような絶縁膜をCVD
法等により形成した後、その絶縁膜を異方性のドライエ
ッチング処理によってエッチバックすることにより、導
体膜17g1 の側面にサイドウォール18(図1参照)
を形成する。さらに、その後、導体膜17g1 の上面お
よび半導体領域15pd, 15ndの上面を露出させた
後、半導体基板1sの主面上に、例えばコバルト等のよ
うな導体膜をスパッタリング法等により被着し熱処理を
施すことにより、導体膜17g1 の上部および半導体領
域15pd, 15ndの上部に、それぞれシリサイド層
17g2,15d3,15d3 を形成する。これ以降は、半
導体集積回路装置の通常の製造プロセスを経て、図1お
よび図2に示したマイクロプロセッサを完成させた。
【0067】次に、本発明の技術思想によるゲート絶縁
膜の信頼性の向上効果をより明確に確認するための実験
結果を図8により説明する。
【0068】この実験では、上記実施の形態1と同一工
程を経て形成したMOS(Metal Oxide Semiconductor
)キャパシタを用いて、ゲート酸化膜に加える電界を
増加させていった際に絶縁破壊したMOSキャパシタの
数を元にポアッソン分布を仮定して欠陥の累積密度を求
め、これを酸化膜電界強度の関数として求めたものであ
る。なお、同MOSキャパシタの作成方法は、上記エッ
チングマスク24aを半導体チップ全体に形成したもの
と全く形成しないものとを同一半導体ウエハ上に形成し
た点およびゲート電極が素子形成領域の全体を被覆する
ように形成されている点が上記実施の形態1の作成方法
と異なる。これにより、ゲート酸化膜の厚さをチップ単
位で作り分けた。
【0069】図8は、破壊電解強度と累積欠陥密度との
関係を示すグラフ図であり、半導体基板として、本実施
の形態1で用いた(4)のCZ基板、上記通常のCZ基
板、上記(2)のCZ基板およびエピタキシャルウエハ
を用いた場合のそれぞれの結果を比較して示している。
同図を求めるのに使用したMOSキャパシタは、第1の
熱酸化膜の厚さを7nm、第2の熱酸化膜の厚さを4n
mとし、レジストマスクをオゾン送気しながら基板を2
75℃に加熱することにより除去した。仕上がりのゲー
ト酸化膜の厚さはそれぞれ8nmと4nmであった。こ
こで、上記したように相対的に厚い方のゲート酸化膜の
信頼性の方が劣るので、図8には相対的に厚い方のゲー
ト酸化膜に関する結果を示した。この図8から、上記
(4)のCZ基板上に2種ゲート絶縁膜を形成した本発
明によれば、ゲート酸化膜の絶縁破壊をもたらす欠陥密
度は、上記(2)および通常のCZ基板を用いた場合よ
りも大幅に低減され、かつ、エピタキシャルウエハを用
いた場合とほぼ同等であることが判り、本発明の有効性
が改めて確認できる。
【0070】このような本実施の形態1によれば、以下
の効果を得ることが可能となる。
【0071】(1).2種ゲート絶縁膜プロセスにおいて、
上記(4)のCZ基板上に相対的に厚さの異なるゲート
絶縁膜16i1,16i2 を形成することにより、ゲート
絶縁膜の形成プロセス中においてゲート絶縁膜16i中
に生じる欠陥を低減できるので、2種ゲート絶縁膜プロ
セスにおいて必要な第2のゲート酸化前の洗浄処理にお
いて、ゲート絶縁膜16i中の欠陥が絶縁破壊をもたら
すような重度の欠陥に変質する現象を抑制することがで
きる。このため、相対的に厚さの異なるゲート絶縁膜1
6i1,16i2 の絶縁破壊の発生率を低減することがで
きるので、その絶縁破壊に起因する半導体装置の不良発
生率を低減することができる。
【0072】(2).半導体基板1sにゲッタリング機能を
付加したことにより、第2のゲート酸化前の洗浄処理を
軽減することができるので、相対的に厚い方のゲート絶
縁膜16i1 の膜厚制御性および均一性を向上させるこ
とができる。
【0073】(3).上記(1) 、(2) により、半導体装置の
歩留まり、信頼性および電気的特性を向上させることが
可能となる。
【0074】(4).エピタキシャルウエハに比べて価格の
安いCZ基板を用いるので、半導体装置のコストを低減
することが可能となる。
【0075】(5).上記(1) 、(2) 、(3) および(4) によ
り、信頼性が高く、電気的性能の高い半導体装置のコス
ト低減を推進することが可能となる。
【0076】(実施の形態2)図9および図10は本発
明の他の実施の形態である半導体装置の要部断面図であ
る。
【0077】本実施の形態2においては、本発明の技術
思想を、例えばDRAM(DynamicRandom Access Memor
y)に適用した場合について説明する。図9はDRAM
のメモリセルMCの一部を示し、図10はその周辺回路
の一部を示している。本実施の形態2においては、2種
ゲート絶縁膜プロセスを前記実施の形態1と同様にして
行った点以外は、通常の方法によりDRAMを完成させ
た。
【0078】メモリセル領域において半導体基板(上記
(4)のCZ基板)1s中にはpウエル13PW3 が形
成され、周辺回路領域において半導体基板1s中にはp
ウエル13PW4 が形成されている。このpウエル13
PW3,13PW4 は、例えばホウ素等のような不純物が
半導体基板1sの主面から途中深さ位置まで広がって形
成されている。メモリセル領域におけるpウエル13P
W3 の側部および底部を含む全体をn型の半導体領域で
取り囲み、pウエル13PW3 に外部ノイズが入るのを
抑制するウエル分離構造を形成しても良い。分離部14
AはLOCOS(Local Oxidization Of Silicon)法等
によるフィールド絶縁膜で形成されている。この分離部
14Aを前記実施の形態1と同様に浅溝型としても良
い。
【0079】メモリセルMCは、メモリセル選択MIS
・FETQとキャパシタCとを有している。メモリセル
選択MIS・FETQは、一対の半導体領域25nd,
25ndとゲート絶縁膜16i1 とゲート電極17gと
を有している。半導体領域25ndには、例えばリンま
たはヒ素が導入されている。ゲート絶縁膜16i1 の厚
さは、例えば8nm程度に形成した。ゲート電極17g
はDRAMのワード線WLの一部でもある。ゲート電極
17g(ワード線WL)上には、例えばシリコン酸化膜
またはシリコン窒化膜からなるキャップ絶縁膜26が形
成されている。
【0080】このメモリセル選択MIS・FETQの一
方の半導体領域25ndにはキャパシタCが電気的に接
続され、他方の半導体領域25ndにはビット線BLが
電気的に接続されている。キャパシタCは、蓄積電極2
7a上に容量絶縁膜27bを介してプレート電極27c
を設けて成る。蓄積電極27aは、例えば低抵抗ポリシ
リコンからなり、半導体領域25ndに直接接続されて
いる。容量絶縁膜27bは、情報記憶用の電荷を蓄える
ための部分であり、例えばシリコン酸化膜またはシリコ
ン酸化膜とシリコン窒化膜との積層構造で構成されてい
る。プレート電極27cは、例えば低抵抗ポリシリコン
またはタングステンからなる。また、ビット線BLは、
例えばタングステンからなり、キャパシタCの上層に層
間絶縁膜20aを介して形成されている。
【0081】一方、周辺回路領域にはnMISQN3 が
示されている。このnMISQN3は、一対の半導体領
域28nd, 28ndとゲート絶縁膜16i2 とゲート
電極17gとを有している。半導体領域28ndには、
例えばリンまたはヒ素が導入されている。ゲート絶縁膜
16i2 の厚さは、例えば4nm程度に形成した。ゲー
ト電極17g上には、例えばシリコン酸化膜またはシリ
コン窒化膜からなるキャップ絶縁膜26が形成されてい
る。このnMISQN3 の一方の半導体領域28ndに
は第1層目の配線19L1 が電気的に接続され、他方の
半導体領域28ndには第2層目の配線19L2 が電気
的に接続されている。なお、図9および図10には第2
の配線層までの工程により形成した構造のみを示し、そ
れ以降の工程による構造は省略した。
【0082】このような本実施の形態2においては、前
記実施の形態1で得られた効果の他に、以下の効果を得
ることができた。
【0083】すなわち、メモリセルMC部分には1種ゲ
ート絶縁膜プロセスを用いた場合よりも相対的に厚いゲ
ート絶縁膜16i1 を形成することができたので、キャ
パシタCに電荷を蓄積する際の書き込み電圧を高く設定
でき蓄積電荷量が増加した。これにより、データ保持特
性、雑音耐性、ソフトエラー耐性が向上した。他方、周
辺回路においては1種ゲート絶縁膜プロセスを用いた場
合よりもゲート絶縁膜16i2 を薄くすることができた
ので動作速度が向上した。
【0084】(実施の形態3)図11は本発明の他の実
施の形態である半導体装置の要部断面図、図12は図1
1の半導体装置を構成する半導体基板の製造工程中にお
ける要部断面図である。
【0085】本実施の形態3においては、図11に示す
ように、半導体基板としてSOI基板29を用いた。S
OI基板29は、支持基板29a上に埋込絶縁膜29b
を介して素子形成用の半導体層29cが設けられて形成
されている。支持基板29aは、例えばSOI基板29
の機械的強度を確保する機能を有する部分であり、上記
(1)〜(4)のいずれかのCZ基板によって形成され
ている。埋込絶縁膜29bは、支持基板29aと半導体
層29cとを電気的に分離する機能を有する部分であ
り、例えば酸化シリコン膜からなる。半導体層29c
は、上記(4)のCZ基板を基にして形成されている。
半導体層29cには、上記したpMISQP1およびn
MISQN 1が形成されている。分離部は前記実施の
形態2で説明したLOCOS(Local Oxidization of S
ilicon)法による分離部14Aが例として示されている
が、前記実施の形態1と同様に溝型としても良い。ま
た、SOI基板に汚染元素を捕縛するゲッタリング機能
を前記実施の形態1と同様に付加しても良い。なお、配
線構造は図2に示したのと同様なので図11には省略し
てある。
【0086】次に、SOI基板29の製造方法の一例を
図12により説明する。まず、図12(a)に示すよう
に、支持基板用の半導体ウエハ29AWと、半導体層用
の半導体ウエハ(すなわち、上記(4)のCZ基板)2
9CWとを用意する。例えば支持基板用の半導体ウエハ
29AWの主面には埋込絶縁膜29bが形成されてい
る。続いて、図12(b)に示すように、支持基板用の
半導体ウエハ29AWと、半導体層用の半導体ウエハ2
9CWとを埋込絶縁膜29bを介して熱圧着した後、上
記(4)のCZ基板を用いた半導体層用の半導体ウエハ
29CWをその裏面(非接着面)側から研削・研磨する
ことで削る。これにより、図12(c)に示すように、
半導体層29cを形成し、SOI基板29を製造する。
【0087】本実施の形態3においては、その半導体層
29cに、上記したMISFET等のような素子を形成
することにより、前記実施の形態1で得られた効果と同
様の効果を得ることが可能となる。
【0088】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態1〜3に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0089】例えば前記実施の形態2においては、ビッ
ト線がキャパシタの上に設けられる構造とした場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく、例え
ばビット線がキャパシタの下に設けられる構造としても
良い。また、そのキャパシタも平面型に限定されるもの
ではなく、例えばクラウン型やフィン型でも良い。
【0090】また、前記実施の形態1においては本発明
をマイクロプロセッサに適用し、前記実施の形態2にお
いては本発明をDRAMに適用した場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく種々適用可能であ
り、例えばSRAMやマスクROM(Read Only Memor
y)等のような他の半導体メモリまたはメモリ回路とロ
ジック回路とを同一素子形成基板上に設けたメモリ−ロ
ジック混在型の半導体集積回路装置等、他の半導体集積
回路装置に適用することもできる。
【0091】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0092】(1).本発明によれば、2種ゲート絶縁膜プ
ロセスにおいて、COP、転位および酸化誘起積層欠陥
領域が素子特性から見て無いものとされる半導体基板上
に相対的に厚さの異なるゲート絶縁膜を形成することに
より、ゲート絶縁膜の形成プロセス中において厚膜側の
ゲート絶縁膜中に生じる欠陥を低減できるので、2種ゲ
ート絶縁膜プロセスにおいて必要な第2のゲート酸化前
の洗浄処理において、厚膜側のゲート絶縁膜中の欠陥が
絶縁破壊をもたらすような重度の欠陥に変質する現象を
抑制することができる。このため、相対的に厚さの異な
るゲート絶縁膜の絶縁破壊の発生率を低減することがで
きるので、その絶縁破壊に起因する半導体装置の不良発
生率を低減することができる。
【0093】(2).本発明によれば、半導体基板にゲッタ
リング機能を付加したことにより、第2のゲート酸化前
の洗浄処理を軽減することができるので、相対的に厚い
方のゲート絶縁膜の膜厚制御性および均一性を向上させ
ることができる。
【0094】(3).上記(1) 、(2) により、半導体装置の
歩留まり、信頼性および電気的特性を向上させることが
可能となる。
【0095】(4).エピタキシャルウエハに比べて価格の
安いCZ基板を用いるので、半導体装置のコストを低減
することが可能となる。
【0096】(5).上記(1) 、(2) 、(3) および(4) によ
り、信頼性が高く、電気的性能の高い半導体装置のコス
ト低減を推進することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体装置の平面
図である。
【図2】図1の半導体装置の要部断面図である。
【図3】図1の半導体装置の製造工程中における要部断
面図である。
【図4】前図に続く図1に示す半導体装置の製造工程中
の要部断面図である。
【図5】図4に続く図1に示す半導体装置の製造工程中
の要部断面図である。
【図6】図5に続く図1に示す半導体装置の製造工程中
の要部断面図である。
【図7】図6に続く図1に示す半導体装置の製造工程中
の要部断面図である。
【図8】本発明によるゲート酸化膜の信頼性の向上をよ
り明確にするための実験結果であってゲート酸化膜電界
強度とゲート酸化膜累積欠陥密度との関係を示すグラフ
図である。
【図9】本発明の他の実施の形態である半導体装置のメ
モリセルにおける要部断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
周辺回路領域における要部断面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態である半導体
装置の要部断面図である。
【図12】(a)〜(c)は図11の半導体装置を構成
する半導体基板の製造工程中における要部断面図であ
る。
【図13】(a)および(b)は、本発明者の実験結果
によって得られた半導体ウエハの平面図である。
【図14】(a)および(b)は、本発明者の実験結果
によって得られた半導体ウエハの平面図である。
【図15】(a)および(b)は、本発明者の実験結果
によって得られた半導体ウエハの平面図である。
【図16】(a)〜(c)は本発明者が本発明をするの
に検討した参考技術の説明図であって、CZ法で育成し
たシリコン単結晶ウエハの欠陥分布を示す模式図であ
る。
【図17】本発明者が本発明をするのに検討した参考技
術の説明図であって、横軸を結晶径方向位置とし縦軸を
V/Gとしたときの両者の関係(V/G曲線)および欠
陥分布を示す図表であり、V/G曲線の傾きが欠陥の発
生に及ぼす影響を示す説明図である。
【図18】本発明者が本発明をするのに検討した参考技
術の説明図であって、横軸を結晶径方向位置とし縦軸を
V/Gとしたときの両者の関係(V/G曲線)および欠
陥分布を示す図表であり、V/G曲線のレベルが欠陥の
発生に及ぼす影響を示す説明図である。
【図19】本発明者が本発明をするのに検討した参考技
術の説明図であって、横軸を結晶径方向位置とし縦軸を
V/Gとしたときの両者の関係(V/G曲線)および欠
陥分布を示す図表であり、軸方向全長にわたって欠陥の
発生を防止する場合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ 1s 半導体基板 2 入出力回路領域 3 フェーズロックループ回路領域 4 命令キャッシュ回路領域 5 データキャッシュ回路領域 6 浮動小数点演算回路領域 7 バスインターフェス回路領域 8 入出力制御回路領域 9 中央演算回路領域 10 演算制御回路領域 11 キャッシュ制御回路領域 12 その他の回路領域 13NW1,13NW2 nウエル 13PW1,13PW2 pウエル 14 分離部 14a 浅溝 14b 分離用絶縁膜 14A 分離部 15pd 半導体領域 15pd1 低濃度領域 15pd2 高濃度領域 15nd1 低濃度領域 15nd2 高濃度領域 15d3 シリサイド層 16i ゲート絶縁膜(第1のゲート絶縁膜) 16i1 ゲート絶縁膜(第1のゲート絶縁膜) 16i2 ゲート絶縁膜(第2のゲート絶縁膜) 17 導体膜 17g ゲート電極 17g1 導体膜 17g2 シリサイド層 18 サイドウォール 19L1 〜19L5 配線 20a〜20e 層間絶縁膜 21a〜21e 接続孔 22a〜22e プラグ 23 表面保護膜 24a, 24b フォトレジストパターン(第1、第2
のマスク) 25nd 半導体領域 26 キャップ絶縁膜 27a 蓄積電極 27b 容量絶縁膜 27c プレート電極 28nd 半導体領域 29 SOI基板 29a 支持基板 29b 埋込絶縁膜 29c 半導体層 29AW 半導体ウエハ 29CW 半導体ウエハBP ボンディングパッド QN1,QN2,QN3 nチャネル型のMIS・FET QP1,QP2 pチャネル型のMIS・FET Q メモリセル選択MIS・FET C キャパシタ MC メモリセル BL ビット線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8242 (72)発明者 神田 隆行 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 川村 雅雄 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 酒井 哲 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 5F048 AA07 AB01 AB06 AB07 AC03 AC10 BA00 BA01 BA16 BB05 BB08 BB11 BB13 BB16 BC05 BC06 BE03 BF02 BF06 BF07 BF12 BG12 BG14 DA25 5F058 BA01 BA05 BA06 BC02 BE03 BF55 BF63 BJ01 BJ10 5F083 AD22 GA06 GA24 JA32 JA39 JA55 KA03 NA02 PR21 PR44 PR47 PR48 ZA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 COP、転位および酸化誘起積層欠陥領
    域が素子特性から見て無いものとされる半導体基板上
    に、厚さの異なるゲート絶縁膜を形成する工程を有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 (a)COP、転位および酸化誘起積層
    欠陥領域が素子特性から見て無いものとされる半導体基
    板に対して第1の酸化処理を施すことにより、前記半導
    体基板上に第1のゲート絶縁膜を形成する工程、(b)
    前記第1のゲート絶縁膜上に、第2のゲート絶縁膜の形
    成領域が露出されるマスクを形成した後、それをエッチ
    ングマスクとしてマスクから露出する第1のゲート絶縁
    膜を除去する工程、(c)前記(b)工程後、前記マス
    クを除去した後、洗浄処理を施す工程、(d)前記
    (c)工程後、前記半導体基板に第2の酸化処理または
    化学気相堆積法による成膜処理を施すことにより、前記
    半導体基板上において第1のゲート絶縁膜の除去領域
    に、前記第1のゲート絶縁膜よりも薄い第2のゲート絶
    縁膜を形成し、前記半導体基板上に厚さの異なるゲート
    絶縁膜を形成する工程を有することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体装置の製
    造方法において、前記COPが1立方センチメートルあ
    たり105 個以下で存在することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の半導体装置
    の製造方法において、 前記厚さの異なるゲート絶縁膜のうちの相対的に厚いゲ
    ート絶縁膜の厚さが、10nm以下であることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 COP、転位および酸化誘起積層欠陥領
    域が素子特性から見て無いものとされる半導体基板上に
    形成された厚さの異なるゲート絶縁膜を有する複数の電
    界効果トランジスタを設けたことを特徴とする半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置において、前
    記COPが1立方センチメートルあたり105 個以下で
    存在することを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の半導体装置にお
    いて、前記厚さの異なるゲート絶縁膜のうちの相対的に
    厚いゲート絶縁膜の厚さが、10nm以下であることを特
    徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板を構成する支持基板上に絶縁
    膜を介して形成された半導体層上に厚さの異なるゲート
    絶縁膜を設けている半導体装置であって、前記半導体層
    は、COP、転位および酸化誘起積層欠陥領域が素子特
    性から見て無いものとされることを特徴とする半導体装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のいずれか1項に記載の半
    導体装置において、前記半導体基板に汚染元素を捕縛す
    るゲッタリング能力を付加したことを特徴とする半導体
    装置。
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JP2005019944A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子のトンネル酸化膜形成方法
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