JP2001043985A - 放電灯装置 - Google Patents

放電灯装置

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JP2001043985A
JP2001043985A JP21789099A JP21789099A JP2001043985A JP 2001043985 A JP2001043985 A JP 2001043985A JP 21789099 A JP21789099 A JP 21789099A JP 21789099 A JP21789099 A JP 21789099A JP 2001043985 A JP2001043985 A JP 2001043985A
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Japan
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circuit
voltage
lamp
discharge lamp
substrate
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JP21789099A
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Noboru Yamamoto
昇 山本
Haruo Kawakita
晴夫 川北
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体スイッチング素子が形成されたチップ
の温度上昇を防げ、かつ小型化できるようにする。 【解決手段】 IGBTをHブリッジ状に接続してHブ
リッジ回路61を構成する。そして、IGBTが形成さ
れたシリコンチップ105が、直接HIC基板102に
実装されるようにし、さらに、HIC基板102が放熱
用の金属ベースに固定されるようにする。このように、
IGBTを用いることでMOSトランジスタよりも温度
上昇を少なくできる。このため、半導体スイッチング素
子の温度上昇によって、半導体の使用最高温度を超えて
しまわないようにでき、熱的に信頼性を得ることができ
る。さらに、IGBTが形成されたシリコンチップ10
5を直接HIC基板102に接続することにより、ヒー
トシンク部材等を介してシリコンチップをHIC基板に
接続する場合と比べて、放電灯装置の小型化を図ること
もできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧放電灯を点灯
する放電灯装置に関し、特に車両前照灯に用いて好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高圧放電灯(以下、ランプとい
う)を車両用前照灯に適用し、車載バッテリの電圧をト
ランスにて高電圧化したのち、この高電圧の極性をイン
バータ回路にて切り替えて、ランプを交流点灯させるよ
うにしたものが種々提案されている(特開平9−180
888号公報、特開平8−321389号公報など)。
【0003】ここで、インバータ回路はHブリッジ回路
を構成するスイッチ素子としてMOSトランジスタが設
けられており、このHブリッジ回路により矩形波の電圧
がランプに印加できるようになっている。
【0004】このインバータ回路を含む放電灯装置の回
路機能部は、各種電子部品をプリント配線板(エポキシ
樹脂銅張積層板)に実装することによって構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各種電
子部品のうち、Hブリッジ回路を構成するスイッチング
素子等の半導体パワー素子においては、シリコンチップ
を銅リードフレームにはんだ付けし全体を樹脂でモール
ドした構造をもつ大型部品であることから、プリント配
線板へ実装する際に大きな実装スペースが必要とされ、
装置全体サイズを大きくする要因となっている。また、
半導体パワー素子は上記したような複雑な構造であるた
め、素子単体のコストが高く、装置全体をコスト高にす
る要因にもなっている。
【0006】これに対し、放電灯装置の小型化が図れ、
且つ、素子の低コスト化を図れる方法として、放電灯装
置の回路機能部をハイブリッドIC化し、半導体パワー
素子をシリコンチップ状態でハイブリッドIC基板(以
下、HIC基板という)へ実装できるようにすることが
考えられる。
【0007】上記従来装置では、Hブリッジ回路を構成
するスイッチング素子としてMOSトランジスタを使用
している。このHブリッジに使用するMOSトランジス
タは、耐圧、電流容量、オン抵抗等から選定され、車両
用前照灯としての放電灯装置では耐圧500V以上、電
流容量5〜10A、オン抵抗1Ω前後のものが使用され
ている。これは、装置の性能、信頼性を確保でき且つ、
低コストの素子であるという観点から選定されている。
つまり、耐圧や電流容量は高いほど好ましく、オン抵抗
は小さいほど好ましいが、コストとのトレードオフの関
係にあるため、上記した選定がなされている。
【0008】このようにHブリッジ回路を構成するスイ
ッチング素子としてMOSトランジスタを使用し、この
MOSトランジスタをシリコンチップ状態でHIC基板
へ実装する場合について説明する。
【0009】車両用前照灯の放電灯装置においては、点
灯スイッチオンと同時に明るく前方を照らすことが必要
とされるため、点灯開始時には、定格35Wのランプに
75W程度の電力を印加し、光束の立ち上がりを早くす
るよう制御している。このように点灯開始時に75Wの
電力を印加した場合、ランプには2.5A程度の電流が
流れる。この時には上記仕様のMOSトランジスタにも
2.5Aの電流が流れることになる。
【0010】ここで、MOSトランジスタのオン抵抗が
25℃で1Ωであるとした場合には、MOSトランジス
タの消費電力は25℃において6.25Wとなり、12
0℃において11.25W程度となる。なお、温度によ
ってMOSトランジスタの消費電力が変動するのは、M
OSトランジスタのオン抵抗が温度依存性を持っている
ためである。
【0011】そして、Hブリッジを構成するMOSトラ
ンジスタはオンオフのデューティー50%で作動してい
るため、MOSトランジスタ1個の平均消費電力は上記
値の半分となり、25℃で3.1W、120℃で5.6
W程度となる。このような電力を消費した場合にMOS
トランジスタの接合部温度(ジャンクション温度)が上
昇するという問題がある。
【0012】図3に、HIC100の実装構造の断面模
式図を示す。
【0013】放熱器となる金属ベース101上に、アル
ミナ焼成基板からなるHIC基板102が搭載されてい
る。このHIC基板102は接着剤103を介して金属
ベース101に固定されている。この接着剤103は、
高熱伝導性のシリコン接着剤で構成されており、HIC
基板102の熱を金属ベースに伝導し易い材質で構成さ
れている。そして、HIC基板102上には、放電灯装
置の回路機能部の回路配線を構成する所定の配線パター
ン104が形成されている。この配線パターン104の
上には、Hブリッジを構成するスイッチング素子として
のMOSトランジスタが形成されたシリコンチップ10
5が配置されており、これら配線パターン104とシリ
コンチップ105とがはんだ106を介して電気的に接
続されている。
【0014】また、配線パターン104上には、はんだ
106を介して中継ターミナル107が備えられてい
る。シリコンチップ105の表面と中継ターミナル10
7の表面とがアルミワイヤ108によってワイヤボンデ
ィングされており、中継ターミナル107を介してシリ
コンチップ105がHIC基板102に接続された状態
となっている。
【0015】このような構造においては、シリコンチッ
プ105から金属ベース101までの熱抵抗が約3℃/
Wであった。従って、MOSトランジスタが120℃の
温度下において11.25W消費する場合、シリコンチ
ップ105の接合部温度の上昇分は33.75℃とな
り、金属ベース101の温度を120℃とするとシリコ
ンチップ105の温度は153.75℃となる。通常、
半導体の使用最高温度は150℃となっているが、この
ような場合には半導体の使用最高温度を超えることにな
り、熱的な信頼性の観点から車両用前照灯の放電灯装置
としてはMOSトランジスタは好適ではないという問題
がある。
【0016】なお、図2に示す構造を改良してシリコン
チップ105の温度を下げることも考えられる。例え
ば、図2のシリコンチップ105とHIC基板102の
間に、熱容量を持ったヒートシンク部材(例えば、銅
板)を一層追加すれば、シリコンチップ105から金属
ベース101までの熱抵抗を下げることができる。特
に、過渡熱抵抗を大幅に下げることができ、シリコンチ
ップ105の温度が半導体使用最高温度を超えないレベ
ルとなるように下げることができる。しかしながら、部
品点数を増加させ、HIC基板102の実装構造を複雑
にすると共に、実装工程も複雑にするため、大幅にコス
トupさせてしまうという新たな問題が生じてしまう。
【0017】また、別の方法として、MOSトランジス
タのオン抵抗の小さな素子にし、消費電力を下げること
が考えられるが、この場合素子のチップサイズにオン抵
抗値はほぼ比例するのでチップサイズが大きくなりコス
トが高くなるという問題が生じる。
【0018】本発明は上記問題に鑑みたもので、回路部
をハイブリッドIC化した場合において、半導体スイッ
チング素子が形成されたチップの温度上昇を防げ、かつ
小型化できる放電灯装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、Hブリッジ回路(6
1)は、半導体チップ(105)上に形成されたIGB
TをHブリッジ状に接続することによって構成されてお
り、該IGBTが形成された半導体チップは、直接ハイ
ブリッドIC基板(102)に実装され、該ハイブリッ
ドIC基板が放熱用の金属ベースに固定されていること
を特徴としている。
【0020】このように、半導体スイッチング素子とし
てIGBTを用いることにより、MOSトランジスタと
比べて温度上昇を少なくすることができる。これによ
り、半導体スイッチング素子の温度上昇によって、半導
体の使用最高温度を超えることを防止することができ、
熱的に信頼性がある放電灯装置とすることができる。
【0021】さらに、IGBTが形成された半導体チッ
プを直接ハイブリッドIC基板に接続することにより、
ヒートシンク部材等を介して半導体チップをハイブリッ
ドIC基板に接続する場合と比べて、放電灯装置の小型
化を図ることもできる。
【0022】具体的には、請求項2に示すように、半導
体チップをハイブリッドIC基板にはんだ(106)を
介して接続したときに、半導体チップとハイブリッドI
C基板との間にはんだのみが配置されるようにする。
【0023】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。
【0025】図1に、本実施形態におけるバラスト20
0の電気的な回路構成を示す。また、図2に、図1に示
す回路構成を有するバラスト200の組付け構造を示
す。なお、HIC100の実装構造についてはほぼ図3
と同様であるので、図3を参照して説明する。図1〜図
3を用いてバラスト200についての説明を行う。
【0026】まず、図1に基づいてバラスト200の回
路構成を説明する。
【0027】バラスト200は、直流電源である車載バ
ッテリ1に接続されており、点灯スイッチSWがオンさ
れると、自動車用前照灯として用いられるランプ2に電
力供給を行うように構成されている。このバラスト20
0は、フィルタ回路3、直流電源回路としてのDC−D
Cコンバータ4、点灯補助回路5、インバータ回路6、
始動回路7などの回路機能部を有している。
【0028】フィルタ回路3は、インダクタ31とコン
デンサ(第1コンデンサ)32によって構成されてお
り、DC−DCコンバータ4が発生する電磁波ノイズを
除去する役割を果たす。つまり、インダクタ31とコン
デンサ32によって形成される積分回路によってDC−
DCコンバータ4が発生する電磁波ノイズの脈動を抑制
している。
【0029】DC−DCコンバータ4は、バッテリ1側
に配された1次巻線41aとランプ2側に配された2次
巻線41bを有するフライバックトランス41と、1次
巻線41aに接続されたMOSトランジスタ42と、2
次巻線41bに接続された整流用のダイオード43と、
出力平滑用のコンデンサ(第2コンデンサ)44、及び
コンデンサ45から構成され、バッテリ電圧VBを昇圧
した昇圧電圧を出力する。すなわち、MOSトランジス
タ42がオンすると、1次巻線41aに1次電流が流れ
て1次巻線41aにエネルギーが蓄えられ、MOSトラ
ンジスタ42がオフすると、1次巻線41aのエネルギ
ーが2次巻線41bを介して放出される。そして、この
ような動作を繰り返すことにより、ダイオード43と平
滑用コンデンサ44の接続点から高電圧を出力する。
【0030】点灯補助回路5は、コンデンサ51と抵抗
52から構成され、点灯スイッチSWがオンした後にラ
ンプ2への印加電圧と同じ電圧にコンデンサ51が充電
されると共に、ランプ2の電極間での絶縁破壊によりラ
ンプ両端間の電圧が低下すると、コンデンサ51に充電
された電荷をランプ2を介して放電させることにより速
やかにアーク放電に移行させる。
【0031】インバータ回路6は、ランプ2を交流(矩
形波)点灯させるもので、Hブリッジ回路61とブリッ
ジ駆動回路62、63から構成されている。Hブリッジ
回路61は、半導体スイッチング素子がHブリッジ状に
配置されて構成されている。本実施形態では、これら半
導体スイッチング素子としてIGBTを使用しており、
4つのIGBT61a〜61dによってHブリッジ回路
を構成している。ブリッジ駆動回路62、63は、制御
回路10からの制御信号によって、IGBT61a、6
1dとIGBT61b、61cを交互にオンオフ駆動す
る。この結果、ランプ2の放電電流の向きが交互に切り
替わり、ランプ2の印加電圧(放電電圧)の極性が反転
してランプ2が交流点灯する。
【0032】始動回路7は、Hブリッジ回路61の中点
電位とバッテリ1の負極端子との間に配置され、1次巻
線71aと2次巻線71bを有する高電圧発生用トラン
ス71、ダイオード72、抵抗74、コンデンサ75、
及び一方向性半導体素子であるサイリスタ76から構成
されている。なお、高電圧発生用トランス71の1次巻
線71aはコンデンサ75に接続され、2次巻線71b
はHブリッジ回路61とランプ2との間に設けられてい
る。
【0033】そして、この始動回路7は、ランプ2の点
灯始動時にランプ2に高電圧パルスを印加してランプ2
を点灯させる。すなわち、点灯スイッチSWがオンする
と、IGBT61a、61dとIGBT61b、61c
が交互にオンオフ駆動され、IGBT61b、61cが
オンの時にコンデンサ75が充電され、IGBT61
b、61cがオフの時にサイリスタ76がオンするよう
制御回路10にてサイリスタ76のゲート信号が制御さ
れる。
【0034】サイリスタ76にゲート信号が印加される
と、コンデンサ75が高電圧発生用トランス71の1次
巻線71aを介して放電し、高電圧発生用トランス71
の2次巻線71bに高電圧パルスが発生する。この高電
圧パルスがランプ2に印加され、ランプ2の電極間で絶
縁破壊し、ランプ2を点灯始動させる。
【0035】上記したMOSトランジスタ42、ブリッ
ジ回路62、63、サイリスタ76は、制御回路10に
よって制御される。この制御回路10には、DC−DC
コンバータ4の間のランプ電圧(すなわちインバータ回
路6に印加される電圧)VL及びインバータ回路6から
バッテリ1の負極側に流れるILなどが入力されてい
る。なお、電流ILは電流検出抵抗8により電圧として
検出される。
【0036】また、第2スイッチング素子としてのMO
Sトランジスタ9は逆接保護用の素子であり、バッテリ
1を取り替える際にプラスマイナスの極性が逆に接続さ
れたとき、回路機能部内に逆電圧が印加されないように
する。
【0037】制御回路10は、MOSトランジスタ42
をPWM信号によってオンオフさせるPWM制御回路、
ランプ電圧VLをサンプルホールドするサンプルホール
ド回路、サンプルホールドされたランプ電圧VLとラン
プ電流ILに基づいてランプ電力を所望値に制御するラ
ンプパワー制御回路と、Hブリッジを制御するHブリッ
ジ制御回路を備えている。
【0038】また、サイリスタ76のゲートはゲート回
路11の端子401に接続されている。このゲート回路
11は、端子402において制御回路10と接続されて
おり、この端子402を通じて送られてくる制御回路1
0からの信号に基づいてサイリスタ76のゲート信号を
出力するようになっている。
【0039】上記構成のバラスト200の点灯動作につ
いて説明する。
【0040】点灯スイッチSWがオンすると、図1に示
す各部に電源が供給される。そして、制御回路10内の
PWM制御回路によってMOSトランジスタ42がPW
M制御される。その結果、フライバックトランス41の
作動によってバッテリ電圧VBを昇圧した電圧がDC−
DCコンバータ4から出力される。また、Hブリッジ制
御回路によって、Hブリッジ回路61におけるIGBT
61a〜61dが対角線の関係で交互にオンオフされ
る。これにより、DC−DCコンバータ4から出力され
た電圧が,Hブリッジ回路61を介して始動回路7のコ
ンデンサ75に供給され、コンデンサ75が充電され
る。
【0041】この後、ゲート回路11は、Hブリッジ制
御回路から出力されるIGBT61a〜61dの切替タ
イミングを知らせる信号に基づいて、サイリスタ76に
ゲート信号を出力し、サイリスタ76をオンさせる。そ
して、サイリスタ76がオンすると、コンデンサ75が
放電し、トランス71を通じて、ランプ2に高電圧パル
スが印加される。その結果、ランプ2が電極間で絶縁破
壊し、点灯始動する。
【0042】この後、Hブリッジ回路61によりランプ
2への放電電圧の極性(放電電流の向き)を交互に切り
替えることで、ランプ2が交流点灯される。そして、ラ
ンプパワー制御回路により、ランプ電流ILとランプ電
圧VL(サンプルホールド回路によってサンプルホール
ドされたもの)とに基づいて、ランプ電力が所定値なる
ように制御される。これにより、ランプ2が安定点灯す
る。
【0043】なお、サンプルホールド回路は、Hブリッ
ジ回路61の切替タイミングに同期してその切替時に発
生する過渡電圧をマスクし、過渡電圧発生時以外のラン
プ電圧VLをサンプリングしてホールドする。
【0044】次に、上記構成のバラスト200の組付け
構造について説明する。
【0045】バラスト200は、上記回路構成が配置さ
れたバスバーケース20を、カバー部材21及びベース
22によって覆い、カバー部材21及びベース22をネ
ジ23によって固定することによって構成される。
【0046】バスバーケース20の表面には、上記回路
構成の各部を電気的に接続するターミナル24がインサ
ート形成されている。
【0047】上記回路構成において、Hブリッジ回路6
1、制御回路10、ゲート回路11、MOSトランジス
タ9、42、ダイオード43、72、抵抗8、52、7
4という半導体装置として形成可能な部分は、ハイブリ
ッドIC(以下、HICという)100としてIC化さ
れて一体形成される。そして、その他の部分(本回路構
成では、トランス41、71やコンデンサ32、44、
45、51、75、及びサイリスタ76)がHIC10
0とは別体で構成される。
【0048】このため、HIC100とその他の部分と
をターミナル24にて電気的に接続させることによって
上記回路構成が構成される。これにより、図1に示した
回路機能部が構成される。
【0049】具体的には、HIC100とターミナル2
4との電気的接続は、HIC100をバスバーケース2
0内に収容したのち、HIC100の各端子12a〜1
2k(図1参照)とターミナル24とをAlワイヤ等で
ワイヤボンディングすることによって行われ、HIC1
00以外のその他の部分については、その他の部分をバ
スバーケース20内に収容したのち、その他の部分の端
子をターミナル24に溶接、はんだ付け等することによ
って行っている。
【0050】そして、ターミナル24の一部は、バスバ
ーケース20に固定されたグロメット内に配設された出
力線25、26に接続されており、この出力線25、2
6を介してランプ2に接続される。
【0051】また、ターミナル24はバッテリ1の正極
側と接続される端子(+端子)27aと、負極側(すな
わちアース側)に接続される端子(−端子)27bとを
有しており、端子27bはバラスト200のアースを取
るアース接続部27cに接続されている。そして、ター
ミナル24の端子27a、27bは、バスバーケース2
0に形成されたコネクタ部28よりバスバーケース20
の外部に引き出されており、このコネクタ部28におい
てバッテリ1に接続された配線と接続される。
【0052】上記したネジ23は、このアース接続部2
7cにおいてバスバーケース20とベース22とをネジ
締め固定し、アース接続部27cとベース22とをアー
ス接続している。なお、カバー21及びベース22は、
これらに収納される回路機能部を放射ノイズから保護す
べく、金属で構成されている。
【0053】続いて、本実施形態におけるHIC100
の実装構造を図3を参照して説明する。
【0054】放熱器となる金属ベース101上に、アル
ミナ焼成基板からなるHIC基板102が搭載されてい
る。このHIC基板102は接着剤103を介して金属
ベース101に固定されている。この接着剤103は、
高熱伝導性のシリコン接着剤で構成されており、HIC
基板102の熱を金属ベースに伝導し易い材質で構成さ
れている。そして、HIC基板102上には、放電灯装
置の回路機能部の回路配線を構成する所定の配線パター
ン104が形成されている。この配線パターン104の
上には、Hブリッジを構成するスイッチング素子として
のIGBT61a〜61d(図1参照)が形成されたシ
リコンチップ105が配置されており、これら配線パタ
ーン104とシリコンチップ105とがはんだ106を
介して電気的に接続されている。
【0055】また、配線パターン104上には、はんだ
106を介して中継ターミナル107が備えられてい
る。シリコンチップ105の表面と中継ターミナル10
7の表面とがアルミワイヤ108によってワイヤボンデ
ィングされており、中継ターミナル107を介してシリ
コンチップ105がHIC基板102に接続された状態
となっている。
【0056】このような構造においては、シリコンチッ
プ105から金属ベース101までの熱抵抗が約3℃/
Wであった。
【0057】ここで、本実施形態においては、Hブリッ
ジ回路6をIGBT61a〜61dで構成している。I
GBTは、コレクタ−エミッタ間の飽和電圧が若干負の
温度依存性を有しており、温度が上がると飽和電圧が若
干低下し、消費電力が低下する傾向にある。このため、
点灯開始時にランプに75W印加した場合にIGBT6
1a、61dに2.5A程度の電流が流れるとすると、
IGBT1個の消費電力は25℃において3W、120
℃でも3W程度となる。
【0058】従って、ランプ2に75W印加した時に
は、IGBT61a〜61dが形成されたシリコンチッ
プ105の接合部温度の上昇分は9℃程度となり、金属
ベース101の温度が120℃であるとすると、シリコ
ンチップ105の温度が129℃となる。このように、
Hブリッジ回路6をMOSトランジスタで形成する場合
と比べて、大幅にシリコンチップ105の温度を低減す
ることができる。このため、半導体の使用最高温度であ
る150℃に対して十分に余裕がとれ、放電灯装置の熱
的な信頼性を十分確保でき、車両用前照灯として適用す
ることができる。
【0059】また、耐圧、電流容量が同一の状態でIG
BTとMOSトランジスタのチップサイズを比較する
と、IGBTの方がチップサイズが小さい。例えば、上
記した消費電力の計算例で使用した素子で比較すると、
IGBTでは9mm2であるのに対し、MOSトランジ
スタは18mm2程度となり、約1/2倍の大きさで済
む。このように、IGBTを使用することにより、イン
バータ回路6を構成する半導体スイッチング素子のチッ
プチップサイズを小さくすることができ、ひいては放電
灯装置の小型化にも貢献することができる。さらに、素
子コストに占めるウエイトは高く、チップサイズが大き
くなると素子コストが高くなる。従って、IGBTを使
用することにより、半導体スイッチング素子としての性
能を犠牲にすることなく低コスト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるバラスト200
の回路構成を示す図である。
【図2】図1に示すバラスト200の組付け構造を示す
図である。
【図3】図1におけるHIC基板の実装構造を示す図で
ある。
【符号の説明】
100…HIC、101…金属ベース、102…HIC
基板、103…接着剤、104…配線パターン、105
…シリコンチップ、106…はんだ、107…中継ター
ミナル、108…アルミワイヤ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA11 AC01 BA05 BB01 BB10 DD08 EB05 EB07 GA01 GB18 GC04 HA10 HB03 3K082 AA27 AA77 BA04 BA24 BA25 BA33 BC09 BC24 BC25 BC29 BD03 BD04 BD23 BD26 BD32 CA32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Hブリッジ回路(61)を含むインバー
    タ回路(6)を備え、該インバータ回路により直流電源
    (1)からの電圧を交流電圧に変換し放電灯(2)に印
    加することにより、前記放電灯を交流点灯させてなる放
    電灯装置において、 前記Hブリッジ回路は、半導体チップ(105)上に形
    成されたIGBTをHブリッジ状に接続することによっ
    て構成されており、 該IGBTが形成された半導体チップは、直接ハイブリ
    ッドIC基板(102)に実装され、該ハイブリッドI
    C基板を介して放熱用の金属ベース(101)に固定さ
    れていることを特徴とする放電灯装置。
  2. 【請求項2】 前記IGBTが形成された半導体チップ
    は、前記ハイブリッドIC基板にはんだ(106)を介
    して接続されており、半導体チップとハイブリッドIC
    基板との間にははんだのみが介在していることを特徴と
    する請求項1に記載の放電灯装置。
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