JP2001042831A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
表示装置において、同一表示面内でそれぞれの表示内容
に適した表示特性による高画質表示を可能とする。 【解決手段】液晶表示素子を用いたマルチメディア表示
装置において、入力画像信号から動きベクトル情報を得
る手段と、この動きベクトル情報を用いて入力画像信号
を高フレーム周波数化する手段、および画素を選択的に
表示書き換え可能な手段を持つ液晶表示素子とを有する
マルチメディア対応液晶表示装置。
Description
し、特に動画像と静止画像が混在して表示されるマルチ
メディア対応液晶表示装置に関する。
れた液晶層の液晶分子に電界を加えることにより液晶分
子の配向方向を変化させ、それにより生じる液晶層の光
学特性の変化により行われる。
下二枚の基板上の配向膜の基板面内配向方向をほぼ直交
させ、液晶分子配列が電界無印加時にほぼ90°捻れた
状態とし、基板法線方向の電界を加えることによる液晶
層の光旋光性の変化を利用して表示を行うツイステッド
ネマチック(TN)方式液晶表示素子に代表される。特
に画質と応答特性において優れた液晶表示素子として、
上記のTN方式液晶表示素子とTFT(Thin Film Tran
sistor)とを組み合わせたTN方式アクティブマトリク
ス液晶表示素子が広く用いられている。このTN方式ア
クティブマトリクス液晶表示素子は、画像信号に対応し
た画像表示の輝度が、画像信号の1フレーム期間にわた
りほぼ一定に保たれる典型的なホールド型表示特性を持
つ表示素子である。
示素子の応答速度(立ち上がりと立ち下がり応答時間の
和)は、約40ミリ秒と通常1/60秒である表示書き
換えのフレーム周期より遅い(ここでは液晶表示装置に
おいて一般的なノンインターレース走査方式を前提とし
てフレーム周期を考えたが、インタレース走査方式を考
えた場合には以下の記述も含めフレームをフィールドに
置き換えて考えればよい)。
おいては、例えば移動するマウスカーソルやボールの画
像が尾を引くように残像として見える場合がある。この
ことから、CRT並の動画表示画質を実現するには液晶
表示素子の応答速度の向上が必要とされてきた。
下の高速応答液晶表示素子において、上記の残像が解消
しても依然として特定の画像においてはCRT並の動画
表示画質が実現できないことが明らかになり、人間の視
覚特性と表示方式のインターフェイスの問題としてクロ
ーズアップされるようになっている。
T並にならない原因として、CRTの時間応答がインパ
ルス型であるのに対し、液晶表示素子は表示光が1フレ
ーム時間保持されて階段状となるホールド型であるとい
う表示方式の違いに起因して生じる液晶表示素子特有の
動きぼけが挙げられている。
表示は、OA機器表示端末のような主に静止画表示用途
のディスプレイとしては、CRTのインパルス型表示よ
りもちらつきが少なく疲れにくいという利点がある。
おいては、例えば特開平9−325715号公報に記述されて
いるように、人間の視覚特性として通常数10ミリ秒以
内の光刺激がほぼ完全に積分されて知覚される点と、4
〜5度/秒以内の動きであれば眼球運動のみで追従でき
ることの二点から、前記のホールド型の表示方式では、
動画像が1フレーム中に動く画素数にわたって積分され
た画像として知覚され、この画像の動きによって生じる
積分が画像のぼけを発生させることが報告されている。
イトを高速で点滅させ、液晶表示素子の表示光のホール
ド時間を短くして、CRTのようなインパルス型発光に
近づける方法が例えばK.Sueoka,H.Nakamura and Y.
Taira,Informetion DisplayResearch Conference 19
97,pp203−206で報告されており、また別の
方法として表示のフレーム周波数を上げ(1フレーム期
間を短くし)、上記の動きぼけの原因となる積分をでき
るだけ小さくする方法の原理的な提案が例えば、石黒,
栗田,電子情報通信学会技術報告EID96−4,pp
19−26,1996において報告されている。
滅バックライトを用いた方法では点滅によるホールド時
間の短縮に比例して表示輝度の低下が発生するという問
題があり、さらにこの方法では前述したOA機器表示端
末としてちらつきが少ないという液晶表示素子本来の利
点が失われてしまう。
においては、元々高フレーム周波数の原画像データが得
られる場合には動きぼけの低減が可能で、ちらつきの増
加も生じないが、TV放送のように規定のフレーム周波
数の原画像データしか得られない場合には、それを基に
サブフレームの画像データを新たに作成して高フレーム
周波数の画像データを作る必要がある。
前後の画像データの平均補間によって行う場合には、こ
の平均作用が先の動きぼけの発生原因となっている積分
効果を持つことからやはり動きぼけが生じてしまう。こ
の高フレーム周波数化による動きぼけの低減は、人間の
視覚特性の検知限である300ヘルツまではフレーム周
波数を上げるほど効果が高いと考えられるが、単純に全
画面表示のフレーム周波数を上げると、特にハイビジョ
ン放送などの高精細画像時のサブフレーム画像生成の負
荷が大きくなり実現が困難になる。
表示特性の違い以外にも、例えばTV放送による自然動
画表示と、株価の表示などのほぼ静止したデータ表示が
混在した画像データにおいて、表示特性を例えば前者の
自然動画では人間の肌色をあたたかみをもって表示する
ために赤よりの表示特性とし、後者の静止データ表示で
はくっきりとクリアに見せるために青よりの表示特性と
するなと、表示内容によって表示特性を変えたい場合が
ある。
ては例えば動画,静止画などの表示内容の違いに対応し
て同一表示面内でそれぞれの表示内容に適した表示特性
による高画質表示を実現することが困難であるという課
題があった。
の表示内容に適した表示特性による高画質表示を実現す
る液晶表示装置を提供することにある。
の一実施態様は、画像信号を画像表示光に変換して表示
する液晶表示素子と、入力された時系列画像信号に含ま
れる動きベクトル情報を取得する取得手段と、取得手段
により取得した動きベクトル情報を用いて時系列画像信
号の間の任意の時刻における画像信号を生成する手段と
を有するというものである。
は、入力した複数の時系列画像信号を記憶するメモリ
と、メモリから画像信号を取り出し動きベクトルを生成
する動きベクトル生成回路と、入力した複数の時系列画
像信号と、動きベクトル生成回路により生成した動きベ
クトルにより複数の時系列画像信号の間の画像信号を生
成し複数の時系列画像信号と複数の時系列画像信号の間
の画像信号を合成する画像信号生成回路とを有し、駆動
回路が画像信号生成回路から出力された画像信号により
液晶表示素子を駆動するというものである。
施態様は、入力した複数の時系列画像信号から動きベク
トルを生成する動きベクトル生成回路と、入力した複数
の時系列画像信号と動きベクトル生成回路により生成し
た動きベクトルにより複数の時系列画像信号の間の画像
信号を生成し複数の時系列画像信号と複数の時系列画像
信号の間の画像信号を合成する画像信号生成回路とを有
し、駆動回路が画像信号生成回路から出力された画像信
号により液晶表示素子を駆動するというものである。
原理から説明する。
ける動きぼけの少ない高画質動画表示とちらつきの少な
い静止画表示の両立は、原画像のフレーム周波数を、後
述する動きベクトル情報を用いてサブフレーム画像を生
成して表示のフレーム周波数を上げることにより可能と
なる。
表示フレーム周波数を上げる方法について説明する。
波数化》前述したように、高フレーム周波数化する際の
サブフレーム画像データの生成を、単に前後フレーム画
像データの平均補間によって行うと動きぼけが生じ動画
質の低下を招く。
が追従するように、動く物体の動きベクトルの情報を用
いればよい。
仮定すると、前後二つのフレームから動く物体の動きベ
クトル(速度と方向)が算出できる。
タ伝送方式の標準規格と考えられるMPEG2画像デー
タにおいては、その伝送信号自体に上記の動きベクトル
データが含まれているため、デジタル放送の受信,表示
の場合にはこれをそのまま用いることができる。
り前後フレームの間のサブフレームでの物体の位置が分
かる。
フレーム生成においては、その物体の動きベクトルデー
タを用いることにより、動きぼけの原因となる平均(積
分)操作を行うことなくサブフレーム生成を行うことが
できる。
るサブフレーム画像データ生成において、単純に当該画
素の前後フレームの平均補間を行うのではなく、動きベ
クトルデータから算出した動きベクトル量だけシフトし
た画素データを用いてサブフレーム画像の補間を行うこ
とにより動きぼけを低減することができる。
高フレーム周波数化により、液晶表示素子の表示方式で
あるホールド型表示方式においても、動きぼけを低減し
た高画質動画表示が可能となる。
効率化》しかし、課題に挙げたように全画面を一様に高
フレーム周波数表示することは、特に高精細画像表示に
おいてサブフレーム画像作成の負荷が大きくなりその実
現が困難となる。
た動きベクトルデータの絶対値である動き量の情報を用
い、例えばその動き量の大きな画素あるいは画素ブロッ
クから順に、事前に定められた上限の画素数までの画素
集合に対応する部分画素領域についてのみ動きベクトル
情報を用いたサブフレーム画像データの生成を行い、液
晶表示面の特定部分を選択的に表示書き換えを行う手段
を用いて対応する画素部分のみの書き換えを行えばよ
い。
は、単純に通常のアクティブマトリクス型液晶表示素子
を用い、書き換え領域に該当する走査線のみスキャンす
る方法が考えられるが、この場合は走査線単位にしか選
択できないために必要以外の画素についての書き換えが
生じる。
は、上記の通常の走査線にマトリクス状に直交した第二
の走査線を設け、これらの二本の走査線(それぞれX,
Y走査線とする)の交点に当たる画素を選択して書き換
えられるようにすればよい。
各画素毎にAND論理機能を持った手段を備え、上記の
X−Y走査線が両者とも選択された時に画素アクティブ
素子がオンとなり表示信号書き込みが生じる液晶表示素
子を用いれば良い。
表示モード自身が表示メモリ性を持ち、マトリクス状に
交差した複数の電極でこの強誘電性液晶層を挟み込み、
交点で任意の画素を選択して表示書き換えが可能な強誘
電性液晶表示素子がありこれを用いても良い。
生成を動きぼけ対策上必要最小限の動画部分に限定する
ことができ、高精細画像表示においても高フレーム周波
数化による高画質動画表示が可能となる。
じた表示特性の選択》次に、同一表示面内でそれぞれの
表示内容に適した表示特性による高画質表示を実現する
方法について説明する。
る動き量の情報から表示データの領域毎の表示内容の違
いを知ることができる。
において動画表示で、どの領域で静止画表示となってい
るかの情報が得られる。
り込まれ可能となった表示画像に含まれるオブジェクト
単位での符号化に基づいたMPEG4符号化されたディ
ジタル信号を入力とする場合には、その信号中に含まれ
るMPEG4で規定しているオブジェクトの種類である
Video(動画像),Still Texture(静止画像),Mesh
(2次元メッシュ,テクスチュアマッピングオブジェク
ト)などのオブジェクト情報を元に直接表示画像中の表
示内容の特定が可能であり、これを表示特性の選択の制
御を行ってもよい。
に適した表示特性による高画質表示を実現する際の表示
面内での制御単位として、ソフトウエア的に制御された
ウィンドウ表示のウィンドウ単位で制御する方法が効率
的である。
いて表示方法を制御する手段を用いることにより、表示
内容に応じて例えば上記のように選択的に色表示特性を
変えることが可能になる。
静止データ画像など性質の異なる画像が混在して表示さ
れるマルチメディア対応液晶表示装置において、同一表
示面内でそれぞれの表示内容に適した異なる表示特性に
よる高画質表示が可能なマルチメディア対応液晶表示装
置を得ることができる。
図面を参照して説明する。
る液晶表示装置の構成を示す図である。
に蓄えられた入力表示画像に含まれる動く物体の動きベ
クトル情報を生成する動きベクトル生成回路2と、得ら
れた動きベクトル情報を用いてサブフレーム画像を生成
することにより、入力画像信号のフレーム周波数を例え
ば2倍にするサブフレーム生成回路3,得られた周波数
変換された画像信号により液晶表示素子4を駆動するた
めのアナログインターフェイスによる駆動回路5を備え
る。動きベクトル生成回路2における動きベクトルの算
出方法としては、例えばマッチング法や勾配法等がある
が本実施例ではマッチング法を用いた。
示画像を記憶して動きベクトルを生成回路により生成し
ているが、入力画像信号に何らかの形で動きベクトル情
報が含まれている場合は画像メモリ1を介さずに、入力
した画像信号から動きベクトルを取得するようにしても
良い。
示す。
クトル生成回路2により生成された動きベクトル情報を
用いた動き補間によりサブフレーム画像を生成するが、
実際の画像がノイズを含んでいることから、このノイズ
により静止画部分において不要な動き補償を生じるのを
抑制するために、図2に示すように静止補間も併用し、
動きベクトル情報を基に重み係数s算出回路により算出
した係数sにより動き補償補間と静止補間の選択を行
う。
ーレース走査、フレーム周期1/60秒のアナログ信号
であり、サブフレーム生成回路3によりフレーム周波数
の2倍化が行われるため駆動回路5に入力されるフレー
ム周期は1/120秒となる。
におけるフレーム周波数変換率2は、石黒,栗田,電子
情報通信学会技術報告,EID96−4,pp19−2
6,1996による検討結果において、多くの画像にお
いて、2倍のフレーム周波数を用いることにより動画質
の主観評価が許容値となることを参考にして決定した。
ーム周波数変換率を用いることにより動画質が向上する
ことが知られているが、この場合後述する液晶表示素子
4として非常に高速な応答速度を持つ物が要求されるこ
とから、本実施例では上記の周波数変換率として2倍を
用いた。
構成を図3に示す。
クス状に並んでおり(図3では、簡単のため4画素分し
か示されていない)、各画素はTFT6とそのソース
(あるいはドレイン)に接続された液晶容量7とからな
っている。
はさんで共通電極8との間に形成され、前記共通電極は
共通電極駆動回路9に接続されている。
フトレジスタ11に接続されており、さらにTFTのド
レイン(あるいはソース)は信号線12,DA変換器1
3を介してラッチ回路14に接続されている。
制御回路15に接続され、前記制御回路には信号入力端
子16が設けられている。
入力されるクロックに従い順次走査線10を選択してT
FT6のゲート電位をオフ電位レベルからオン電圧レベ
ルに設定する。
力されており、この表示信号はDA変換器13を介して
信号線12に信号電圧として入力される。
介して選択された行のTFT6はオン状態となるため、
選択された行の液晶容量7には信号線12を介して表示
信号電圧が加えられ、液晶の光学的状態がこの信号電圧
に対応した状態となり表示が制御される。
角10.4 インチの画素数640×3(R,G,B)×
480個のTN方式アクティブマトリクス型液晶表示素
子を用いた。
ブマトリクス液晶表示素子は基板間にはさまれた液晶層
の厚みであるセルギャップを2.4 ミクロンとし、さら
に液晶組成物として回転粘度の小さな材料を用いること
により、上記のフレーム周期1/120秒の画像信号に
よる駆動にも十分追従する応答速度(約15ミリ秒)を
有している。
表示素子の表示解像度が640×480個と比較的低解
像度であることと、フレーム周波数変換率が2でフレー
ム周期が1/120秒となっていることからサブフレー
ム生成回路3によるサブフレーム生成を1フレーム画像
全体について行った。
示装置による動画表示を種々の動画により、本実施例と
同じ構成でフレーム周波数変換を行わない液晶表示装置
による動画表示と比較したところ、動画ぼけの低減によ
る顕著な動画質の改善効果が得られ、CRTによる動画
表示と比較しても遜色のない動画質が得られた。
トル生成回路2において得られた動きベクトルから表示
画素あるいは画素ブロック毎の画像データの動き量を算
出し、この動き量データを所定のしきい値と比較するこ
とにより表示面の動画表示領域と静止画表示領域を判定
する回路(図示せず)を付加した液晶表示装置を実施例
2とする。この実施例2においては、さらに図3に示す
制御回路に接続されたラッチ回路において、制御回路か
ら入力された1行分の表示信号をDA変換器を介して信
号線に加える信号電圧に変換する際の変換特性が、上記
の動画領域判定回路の判定結果を基に動画表示部分に対
応する画素と静止画表示部分に対応する画素では異なる
様に制御される。
動画表示部分では人間の肌色をあたたかみをもって表示
するために赤よりの変換特性とし、静止画表示部分では
くっきりとクリアに見せるために青よりの変換特性とな
っている。
1と同じく、動画ぼけの低減による顕著な動画質の改善
効果が得られ、さらに実施例1と比較してより生き生き
とした画質が得られた。
る入力画像信号がMPEG2符号化されたデジタル信号
である液晶表示装置の構成を示す図である。
ス走査画像信号で、そのフレーム周期は実施例1と同じ
く1/60秒である。
施例1と同じくサブフレーム生成回路3,駆動回路5,
液晶表示素子4を備えた構成となっているが、これらの
構成要素3,5,4間のインターフェイスはすべてデジ
タルインターフェイスとなっている。
た物と同様の構成のTN方式アクティブマトリクス液晶
表示素子である。
18,逆量子化回路19,逆DCT(Discreate Cosine
Transform)回路20,動き補償予測回路21,画像メ
モリ22で構成された一般的なMPEG2復号器であ
る。
EG2方式のデジタル信号には、符号化時に算出された
動画像の動きベクトル情報が含まれている。
は、可変長復号化回路18により復号化された動きベク
トルデータをサブフレーム生成回路3における動き補償
補間に用いることができる。
1と同じく、動画ぼけの低減による顕著な動画質の改善
効果が得られ、CRTによる動画表示に比較しても遜色
のない動画質が得られた。
3における図4と同じであるが、本実施例の場合には、
MPEG2信号を復号化して得られた各画素ブロック毎
の動きベクトルの絶対値から動き量を検出し、その動き
量の大きな画素ブロックから順に全画素の1/4の画素
数に当たる画素ブロックに対応する画素領域のみについ
て、サブフレーム画像生成回路3において動きベクトル
を用いた補間画像を生成し、液晶表示面の上記のように
して選択された画素領域のみを部分表示書き換えが可能
な液晶表示素子へのデータ転送を行う。
能な液晶表示素子として、各画素毎にAND論理回路を
持ち、さらに画素に合わせてマトリクス状に組み合わさ
れた2系統の走査線により任意の画素を選択的に表示変
更できるようにしたアクティブマトリクス型TN液晶表
示素子を用いた。
路の構成を図5に示す。
ス状に並んでおり(図5では、簡単のため4画素分しか
示さない)、各画素はTFT6とそのソース(あるいは
ドレイン)に接続された液晶容量7、その出力が前記T
FTのゲートに接続された2入力AND論理回路23と
からなっている。
の間に形成され、共通電極8は共通電極駆動回路9に接
続されている。2入力AND論理回路23の一方の入力
は、Y方向走査線24を介してYデコーダ25に接続さ
れており、他方の入力はX方向走査線26を介してXデ
コーダ27に接続されている。TFT6のドレイン(あ
るいはソース)は信号線12,DA変換器13を介して
ラッチ回路14に接続されている。
路14は、共に制御回路15に接続され,制御回路には
信号入力端子16が設けられている。
各行の表示信号を順に、X,Yデコーダ(24,25)
およびラッチ回路14に入力する。
デコーダ25には当該行の行アドレスが入力され、Xデ
コーダ27には表示を変更する画素の列アドレス群が、
入力信号ラッチ回路14には変更する新たな表示信号と
列アドレス群が入力される。次いで、Yデコーダ25が
当該行に相当するY方向走査線24をオンに、Xデコー
ダ27が表示を変更する画素部分のみのX方向走査線2
6をオンにすることによって、当該行内の特定の表示画
素の2入力AND論理回路23の入力がオンになり,そ
の表示画素のTFT6をオンさせる。
き新たな表示信号が出力され、この表示信号はDA変換
器13を介して信号線12に入力される。
特定の表示画素においてのみ液晶容量7に入力され、液
晶の光学的状態がこの信号電圧に対応した状態となり表
示が制御される。
えて表示変更部に対応するすべての行について繰り返さ
れることにより、本実施例の液晶表示素子では、表示画
素マトリクス内の任意の領域の表示画素の表示を変更す
ることができる。
具体的には図6に示す1つのTFT28で実現されている。
像については上述のように動き量から算出した最も大き
く動いている画素領域のみについて部分書き換えを行
い、この時液晶容量7への書き込みの極性反転は行わ
ず、階調レベルのみ書き換える。通常のフレーム周期の
画像については、Xデコーダ27はすべてのX方向走査
線26を常にオンとし、Yデコーダ25はすべての行を
順次選択して対応するY方向走査線24を順次オンとす
る実施例1の通常のアクティブマトリクス駆動における
走査と同じ動作をさせることにより、全画素領域の表示
を変更し、併せて液晶容量7への書き込みの極性反転を
行う。
極性反転は、通常のフレーム周期で生じるように駆動さ
れる。
く、狭ギャップによる高速応答化した、画素数640×
3(R,G,B)×480個の対角10.4 インチのT
N方式アクティブマトリクス型液晶表示素子を用いた。
書き換えによる実施例1とほぼ同等の動画質の改善効果
が得られ、CRTによる動画表示に比較しても遜色のな
い動画質が得られた。
の実施形態を採ることができる。
画像信号はフレーム周期1/60秒のノンインターレー
ス走査信号としたが、入力信号がフィールド周期1/6
0秒のインターレース走査信号の場合にも、上記でフレ
ームをフィールドで置き換え、例えば、栗田,杉浦,N
HK技術研究所R&D No.45,39p,1997に
おいて提案されているような動きベクトル情報を用いた
インターレース−ノンインターレース変換手法を用いれ
ばインターレース走査画像信号の場合にも同様の動画質
改善効果が実現可能である。
V対応の画素数1280×3(R,G,B)×720個
等のより高解像度の液晶表示素子を用いた場合にも応用
可能であり、この場合は特に本発明の表示の部分選択変
更を可能にした液晶表示素子がサブフレーム画像データ
の生成負荷の点で有利である。
限定されず、強誘電性液晶表示モードやその他の液晶表
示モードにも応用可能である。
混在して表示されるマルチメディア対応液晶表示装置に
おいて、同一表示面内でそれぞれの表示内容に適した異
なる表示特性による高画質表示が可能となる。
る。
である。
図である。
る。
図である。
フレーム生成回路、4…液晶表示素子、5…駆動回路、
6…TFT、7…液晶容量、8…共通電極、9…共通電
極駆動回路、10…走査線、11…シフトレジスタ、1
2…信号線、13…DA変換器、14…ラッチ回路、1
5…制御回路、16…信号入力端子、17…MPEG2
復号器、18…可変長復号回路、19…逆量子化回路、
20…逆DCT回路、21…動き補償予測回路、22…
画像メモリ、23…2入力AND論理回路、24…Y方向
走査線、25…Yデコーダ、26…X方向走査線、27
…Xデコーダ、28…AND論理形成TFT。
Claims (14)
- 【請求項1】画像信号を画像表示光に変換して表示する
液晶表示素子と、 入力された時系列画像信号に含まれる動きベクトル情報
を取得する取得手段と、 該取得手段により取得した動きベクトル情報を用いて前
記時系列画像信号の間の任意の時刻における画像信号を
生成する手段と、 を有する液晶表示装置。 - 【請求項2】前記取得手段は、入力画像信号中に符号化
されて含まれている動きベクトル情報を復号化するもの
である請求項1に記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】前記入力画像信号は、MPEG2方式で符
号化されたデジタル信号である請求項2に記載の液晶表
示装置。 - 【請求項4】前記入力画像信号は、H263方式で符号
化されたデジタル信号である請求項2に記載の液晶表示
装置。 - 【請求項5】前記入力画像信号は、MPEG4方式で符
号化されたデジタル信号である請求項2に記載の液晶表
示装置。 - 【請求項6】前記入力画像信号は、MPEG7方式で符
号化されたデジタル信号である請求項2に記載の液晶表
示装置。 - 【請求項7】前記液晶表示素子は、その表示面の特定の
一部の表示のみを選択的に変更する手段を有する請求項
1〜6のいずれかに記載の液晶表示装置。 - 【請求項8】前記特定の一部の表示のみを選択的に変更
する手段は、マトリクス状に行方向,列方向に設けられ
た複数の走査線群と、各画素毎に設けられたAND論理
演算手段備える選択的表示変更手段である請求項7に記
載の液晶表示装置。 - 【請求項9】前記液晶表示素子は、その表示面の特定の
一部の表示における画像信号から画像表示光への変換特
性を選択的に変更する変換特性変更手段を有する請求項
1〜8のいずれかに記載の液晶表示装置。 - 【請求項10】前記液晶表示素子の表示面の特定の一部
の表示における表示内容あるいは変換特性の変更が、ソ
フトウエア的に制御されたウィンドウ表示のウィンドウ
単位で制御される請求項1〜9のいずれかに記載の液晶
表示装置。 - 【請求項11】前記変換特性変更手段は、その変換特性
の変更が前記動きベクトル情報を用いて制御される変換
特性変更手段である請求項9又は10に記載の液晶表示
装置。 - 【請求項12】前記変換特性変更手段は、その変換特性
の変更が入力デジタル信号中にオブジェクト単位で符号
化されて含まれているオブジェクト情報を用いて制御さ
れる変換特性変更手段である請求項9又は10に記載の
液晶表示装置。 - 【請求項13】駆動回路により液晶表示素子を駆動する
液晶表示装置において、 入力した複数の時系列画像信号を記憶するメモリと、 該メモリから画像信号を取り出し、動きベクトルを生成
する動きベクトル生成回路と、 入力した複数の時系列画像信号と、前記動きベクトル生
成回路により生成した動きベクトルにより前記複数の時
系列画像信号の間の画像信号を生成し、前記複数の時系
列画像信号と、前記複数の時系列画像信号の間の画像信
号を合成する画像信号生成回路とを有し、 前記駆動回路は、該画像信号生成回路から出力された画
像信号により液晶表示素子を駆動する液晶表示装置。 - 【請求項14】駆動回路により液晶表示素子を駆動する
液晶表示装置において、 入力した複数の時系列画像信号から動きベクトルを取得
する動きベクトル取得回路と、 入力した複数の時系列画像信号と、前記動きベクトル取
得回路により取得した動きベクトルにより前記複数の時
系列画像信号の間の画像信号を生成し、前記複数の時系
列画像信号と、前記複数の時系列画像信号の間の画像信
号を合成する画像信号生成回路とを有し、 前記駆動回路は、該画像信号生成回路から出力された画
像信号により液晶表示素子を駆動する液晶表示装置。
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