JP2001042199A - レンズ装置 - Google Patents

レンズ装置

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JP2001042199A
JP2001042199A JP11213800A JP21380099A JP2001042199A JP 2001042199 A JP2001042199 A JP 2001042199A JP 11213800 A JP11213800 A JP 11213800A JP 21380099 A JP21380099 A JP 21380099A JP 2001042199 A JP2001042199 A JP 2001042199A
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lens
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zoom
view
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JP11213800A
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Tadashi Sasaki
正 佐々木
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フォーカスレンズの移動に伴う画角変動を防止
するためのズームレンズの補正位置を、フォーカス制御
信号が指令するフォーカスレンズの目標位置に対して求
めるようにし、フォーカスレンズの移動と共にズームレ
ンズをその求めた位置に移動させることで、フォーカス
レンズが移動している過渡時において、画角補正動作に
遅れを生じることなく適切に画角変動を防止することが
できるようにしたレンズ装置を提供する。 【解決手段】CPU42は、フォーカスコントローラ2
8からフォーカス制御信号を取得すると、そのフォーカ
ス制御信号により移動するフォーカスレンズ56の位置
に対して画角変動を防止するズームレンズ50の位置を
画角補正データにより求め、フォーカスレンズ56の移
動と同期させてズームレンズ50をその位置にさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズ装置に係り、
特にズームレンズによる画角補正によりフォーカスレン
ズの移動に伴う画角変動を防止するレンズ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】テレビカメラ等のレンズ装置において、
フォーカシングによってフォーカスレンズが移動する
と、ズームレンズは停止しているにもかかわらず、あた
かもズーミングを行ったように画角が変動する現象が知
られている。このような現象はポンピング現象とも呼ば
れている。
【0003】従来、このようなフォーカシングによる画
角変動を防止するための種々の方法が提案されている
が、その中でもズーミングによって画角を補正する方法
が知られている(特開平6−235862号公報、特開
平10−282396号公報参照)。例えば、フォーカ
スレンズの位置とズームレンズの位置とを座標軸とする
座標平面上において画角が一定となるような曲線を予め
求めておき、フォーカシングによってフォーカスレンズ
が移動したときには、その曲線に沿ってズームレンズの
位置を補正することで、フォーカス時の画角変動を防止
するようにしたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
上述のようにズーミングによって画角変動を防止する処
理は、フォーカスレンズの位置を例えばポテンショメー
タによって検出し、そのフォーカスレンズの位置に基づ
いて画角変動を防止する位置にズームレンズを移動させ
ることにより行っていた。このため、フォーカスレンズ
が移動している過渡時において、ズーミングによる画角
補正動作よりもフォーカシングが先行し、フォーカスレ
ンズの移動と画角補正のためのズームレンズの移動が同
期せず画角補正に遅れが生じるという不具合があった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、フォーカシングによる画角変動をズーミングに
よって防止する画角補正の制御に関し、フォーカスレン
ズの移動に対して画角補正のためのズームレンズの移動
を適切に同期させ、フォーカスレンズが移動している過
渡時においても画角補正動作に遅れを生じることなく適
切に画角変動を防止することができるレンズ装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、フォーカスレンズの移動
を指令するフォーカス制御信号を取得し、該取得したフ
ォーカス制御信号に基づいて前記フォーカスレンズの移
動を制御すると共に、該フォーカスレンズの移動に伴う
画角変動をズームレンズの位置を制御することにより防
止するレンズ装置において、前記フォーカス制御信号に
基づいて前記画角変動を防止する位置に前記ズームレン
ズを移動させる制御手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、前記制御
手段は、前記フォーカス制御信号の取得時より所定時間
経過後に移動する前記フォーカスレンズの位置の画角変
動を防止する前記ズームレンズの位置を求め、前記フォ
ーカス制御信号に基づく前記フォーカスレンズの移動と
共に、前記求めた画角変動を防止する位置に前記ズーム
レンズを移動させることを特徴としている。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、前記制御
手段は、前記フォーカス制御信号の取得時より所定時間
経過後に移動する前記フォーカスレンズの位置の画角変
動を防止する前記ズームレンズの位置を求める際に、前
記フォーカス制御信号に基づく前記フォーカスレンズの
移動速度が予め決められた限界速度又は限界加速度を越
えようとする場合には、前記限界速度又は限界加速度で
移動する前記フォーカスレンズの位置の画角変動を防止
する前記ズームレンズの位置を求めることを特徴として
いる。
【0009】本発明によれば、フォーカスレンズの移動
に伴う画角変動を防止するズームレンズの位置を、フォ
ーカスレンズの現在位置に対して求めるのではなく、フ
ォーカスレンズの移動を指令するフォーカス制御信号に
より現時点より所定時間経過後に移動する位置に対して
求めるようにし、フォーカスレンズの移動と共にズーム
レンズをその求めた補正位置に移動させるようにしたた
め、フォーカスレンズの移動に対して画角補正のための
ズームレンズの移動を適切に同期させることができ、フ
ォーカスレンズが移動している過渡時において画角補正
動作に遅れを生じることなく適切に画角変動を防止する
ことができる。
【0010】また、上述のように画角変動を防止するた
めのズームレンズの位置をフォーカス制御信号に基づい
て求めるようにした場合において、フォーカス制御信号
の指令に基づくフォーカスレンズの移動速度が、モータ
や駆動回路等の特性に基づくフォーカスレンズの限界速
度又は限界加速度による制限を受けると、フォーカスの
過渡時においてフォーカス制御信号が指令するフォーカ
ス位置と実際のフォーカス位置とが不一致となり、フォ
ーカスよりもズームの画角補正動作が先行するという事
態が生じる。しかしながら、このような場合でも、その
フォーカスレンズの限界速度又は限界加速度を考慮して
画角変動を防止するためのズームレンズの位置を求める
ことにより、上述のような事態を適切に防止することが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るレンズ装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0012】図1は、本発明に係るレンズ装置が使用さ
れたテレビカメラの一実施の形態を示した斜視図であ
る。同図に示すようにテレビカメラ10は、レンズ装置
12とカメラ本体14から構成され、このテレビカメラ
10は、ペデスタルドリー16上の雲台18に支持され
る。雲台18には2本の操作ロッド22、23が延設さ
れ、各操作ロッド22、23の端部には、それぞれズー
ム速度を操作するズームコントローラ26とフォーカス
を操作するフォーカスコントローラ28が取り付けられ
るようになっている。
【0013】上記ズームコントローラ26には、基準位
置から両方向に回動可能なサムリング26Aが設けられ
ており、このサムリング26Aを左手の親指で回転操作
すると、その基準位置からの回転量と回転方向に応じた
ズーム速度(移動速度の大きさ及び移動方向)を指令す
るズーム制御信号がレンズ装置12に出力され、ズーム
レンズがズーム制御信号により指令されたズーム速度で
移動する。
【0014】上記フォーカスコントローラ28には、回
動自在のフォーカスリング28Aが設けられており、こ
のフォーカスリング28Aを右手で回転操作すると、そ
の回転位置に応じたフォーカス位置を指令するフォーカ
ス制御信号がレンズ装置12に出力され、フォーカスレ
ンズがフォーカス制御信号により指令されたフォーカス
位置に移動し、停止する。
【0015】尚、カメラ本体14の上面には、撮影画像
を確認するためのビューファインダー30が設置されて
いる。
【0016】図2は、本発明に係るレンズ装置のレンズ
駆動部の構成を示したブロック図である。同図に示すよ
うに上記ズームコントローラ26から出力されたズーム
制御信号及びフォーカスコントローラ28から出力され
たフォーカス制御信号はA/D変換器40を介してCP
U42に入力される。尚、ズーム制御信号はその値(ズ
ーム制御値)に応じたズームレンズ(群)50の移動速
度(ズーム速度)を指令する信号であり、フォーカス制
御信号はその値(フォーカス制御値)に応じたフォーカ
スレンズ56の移動位置(目標位置)を指令する信号で
ある。
【0017】CPU42は、ズームコントローラ26か
ら上記ズーム制御信号を所定時間おきに取得し、そのズ
ーム制御信号によりズームレンズ50の移動速度(ズー
ム駆動用モータ48の回転速度)を指令するズーム速度
指令信号を生成する。そして、そのズーム速度指令信号
をD/A変換器44を介してアンプ46に出力する。こ
れにより、アンプ46からズーム駆動用モータ48にズ
ーム速度指令信号に応じた電圧が印加されてズーム駆動
用モータ48が駆動され、ズームレンズ50がズームコ
ントローラ26によって指令されたズーム速度で移動す
る。
【0018】また、CPU42は、フォーカスコントロ
ーラ28から上記フォーカス制御信号を所定時間おきに
取得すると共に、ポテンショメータ60からフォーカス
レンズ56の現在位置を取得し、フォーカス制御信号が
指令するフォーカスレンズ56の目標位置と現在位置と
の差に応じたフォーカスレンズ56の移動速度(フォー
カス速度)(目標位置と現在位置との差に比例定数を乗
算した速度)を指令するフォーカス速度指令信号を生成
する。そして、そのフォーカス速度指令信号をD/A変
換器44を介してアンプ52に出力する。これにより、
アンプ52からフォーカス駆動用モータ54にフォーカ
ス速度指令信号に応じた電圧が印加されてフォーカス駆
動用モータ54が駆動され、フォーカスレンズ56がフ
ォーカスコントローラ28によって指令された移動位置
に移動し、停止する。尚、フォーカスレンズ56の移動
速度は、モータや駆動回路等の特性により所定の限界速
度(最大速度)内に制限されるため、CPU42は、上
記フォーカス速度指令信号の生成の際に、フォーカス速
度指令信号として指令するフォーカス速度が上記限界速
度を越えないように速度制限の処理を行っている。尚、
以下、上記限界速度を最大速度という。
【0019】ところで、CPU42は、上述のようにフ
ォーカスレンズ56を移動させる場合に、ズームレンズ
50の位置を制御して画角補正を行う。画角補正は、フ
ォーカスレンズ56の移動に伴う画角変動をズームレン
ズ50を移動させることによって防止するというもの
で、ROM64には、図3に示すような画角補正を行う
ための画角補正データが格納されている。同図に示すよ
うにフォーカスレンズ56の位置(フォーカス位置)の
無限端から至近端までの全移動範囲に対して、画角を一
定に維持するズームレンズ50の位置(ズーム位置)
は、座標面上の各点を通過する曲線(又は直線)で表さ
れる。これらの曲線(尚、この曲線を以下、等画角曲線
ということにする。)は、フォーカス位置を横軸、ズー
ム位置を縦軸とした座標面上において、画角が等しい座
標点を結んだ軌跡であり、座標面上の全ての点はいずれ
かの等画角曲線に属している。尚、図中では便宜上これ
らの曲線を離散的に示している。
【0020】今、同図等画角曲線Um 上のE点にフォー
カス位置及びズーム位置が設定されているとする。ここ
で、フォーカスコントローラ28が操作されてフォーカ
ス位置が無限遠側或いは至近側に移動したとすると、画
角補正を実行するためにズーム位置はE点を画角補正動
作の基準点として等画角曲線Um に沿って同図矢印S又
はS′方向に移動する。尚、画角補正動作の基準点に対
するズーム位置の変化分の値((画角補正後のズーム位
置の値)−(基準点のズーム位置の値))をズームの補
正値ということにする。
【0021】一方、E点においてズームコントローラ2
6が操作された場合にはこれに従ってズーム位置が移動
し、ズーム位置が停止した点が画角補正動作の新たな基
準点に変更される。この後、フォーカス位置が移動した
場合にはその基準点を通過する等画角曲線に沿ってズー
ム位置が移動する。
【0022】尚、上記画角補正動作の基準点を通過する
等画角曲線に関するデータは、ROM64に数式として
記録しておいてもよいし、各曲線の通過する点の座標を
具体的数値として記録しておいてもよい。また、全ての
等画角曲線についてのデータを記録しておく必要はな
く、図3のように離散的に等画角曲線のデータを数式或
いは数値として記録しておき、それ以外の等画角曲線に
ついては補完等の方法により求めてもよい。
【0023】CPU42は、このように画角補正動作の
基準点に対するズームの補正値を求める際に、この補正
値を求めるためのフォーカス位置を、ポテンショメータ
60から得られる現在のフォーカス位置とするのではな
く、フォーカスコントローラ28からのフォーカス制御
信号によって指令される目標位置とし、そのフォーカス
制御信号の値(フォーカス制御値)に基づいてズームの
補正値を求める。そして、上述のようにフォーカスレン
ズ56をその指令された目標位置に移動させる制御を行
うと同時に、画角補正動作の基準点に対してその補正値
の分だけズームレンズ50を移動させる制御を行う。
尚、このときのズームレンズ50の制御は、画角補正動
作の基準点を基準とした位置制御であり、CPU42
は、ポテンショメータ58からズームレンズ50の現在
位置を取得し、基準点を基準としたときの現在位置の値
と上記ズームの補正値との差に応じたズーム速度を指令
するズーム速度指令信号を速度制御の場合と同様にD/
A変換器44を介してアンプ46に出力し、補正値に相
当する移動量分だけズームレンズ50を移動させる。
【0024】これにより、図4に示すようにフォーカス
制御値の変化(軌跡A)に追従するフォーカス位置(軌
跡B)に対して、ズーム位置の画角補正動作(軌跡C)
が同期して行われ、フォーカスレンズ56が移動してい
る過渡時においても撮影画角が一定に維持され、画角補
正動作に遅れが生じるといった不具合が解消される。
【0025】また、このようにフォーカス制御値に基づ
いてズームの補正値を求めるようにした場合、フォーカ
ス制御値の変化率が大きいとフォーカス位置に対して画
角補正動作が先行する、いわゆる過剰補正となる場合が
ある。即ち、図5に示すようにフォーカス制御値の変化
率が大きく(軌跡A)、その変化率がフォーカスレンズ
56の移動速度として許容できる最大速度を越えると、
フォーカスレンズ56の実際の移動速度が最大速度で制
限されてフォーカス位置(軌跡B)がフォーカス制御値
に追従できなくなる。これに対して画角補正のためのズ
ームの補正値は小さいため、ズーム位置(軌跡C)はフ
ォーカス制御値の変化に追従する。このため、同図非同
期領域Lで示す時間だけ、画角補正動作がフォーカスレ
ンズ56の移動に対して先行して行われることになる。
【0026】そこで、このような不具合を防止するため
に、CPU42は、フォーカス制御値が変化率に追従す
るためのフォーカス速度が最大速度を越える場合には、
その最大速度によりズーム速度を制限する。即ち、この
ような場合には、図6に示すように、フォーカスコント
ローラ28から与えられたフォーカス制御値(軌跡A)
を、フォーカス速度が最大速度のときのフォーカス位置
の変化率(軌跡B)と一致するフォーカス制御値(軌跡
A′)に変更し、このフォーカス制御値によりズームの
補正値を求める。そして、そのズームの補正値に相当す
る移動量分だけズームレンズ50を移動させる。これに
より、ズーム位置(軌跡C)は、その変更後のフォーカ
ス制御値の変化(軌跡A′)に追従し、実際のフォーカ
ス位置(軌跡B)の変化に同期して画角を一定に維持す
る位置に移動する。従って、フォーカスレンズ56が移
動している過渡時において画角補正動作がフォーカスレ
ンズ56の移動に対して先行するといった不具合が防止
される。
【0027】以上のCPU42におけるズーム制御に関
する処理手順を図7のフローチャートを用いて説明す
る。まず、CPU42はズームコントローラ26からの
ズーム制御信号の変化の有無により、ズーム操作が有る
か否かを判定する(ステップS10)。YESと判定し
た場合には、画角補正フラグをオフにし(ステップS1
2)、ズーム制御信号の値(ズーム制御値)を読み込む
(ステップS14)。そして、そのズーム制御値により
ズームレンズ50を速度制御する(ステップS16)。
【0028】一方、ステップS10においてNO、即
ち、ズーム操作がないと判定した場合、画角補正フラグ
がオンか否かを判定する(ステップS18)。このとき
NO、即ち、上述のようにズーム操作が行われたことに
よりステップS12においてこの画角補正フラグがオフ
となっている場合には、まず、補正動作開始時のズーム
位置及びフォーカス位置(上述した画角補正動作の基準
点)を記憶する(ステップS20)。そして、画角補正
フラグをオンにすると共に(ステップS22)、ズーム
レンズ50の制御について現在位置を基準とした位置制
御に切り替え(ステップS24)、ステップS10に戻
る。
【0029】ステップS18においてYES、即ち、ズ
ーム操作が停止し、上記ステップS22において画角補
正フラグがオンとされた場合には、以下ステップS26
〜ステップS36までの画角補正の処理を実行する。ま
ず、フォーカス制御値を読み込み、前回のフォーカス制
御値と比較する(ステップS26)。ここで、前回のフ
ォーカス制御値は、所定時間おきのフォーカス制御値の
読み取りに対して、前回読み取ったフォーカス制御値で
あるが、以下で説明するステップS30でフォーカス制
御値に制限が加えられてフォーカス制御値が変更された
場合には、その値とする。尚、この前回のフォーカス制
御値は、ポテンショメータ60によって検出する現在の
フォーカス位置の値としてもよい。
【0030】この比較の結果、前回のフォーカス制御値
(又は現在のフォーカス位置)に対する今回のフォーカ
ス制御値の変化が最大速度以上のフォーカス速度を要求
するような変化であるか否かを判定する(ステップS2
8)。もし、YESと判定した場合には、フォーカス制
御値に最大速度での変化までに制限を加える。即ち、フ
ォーカス速度を最大速度とした場合において、次回のフ
ォーカス制御値読み取り時にフォーカスレンズ56が到
達するフォーカス位置を目標位置として指令するような
フォーカス制御値に今回のフォーカス制御値を変更する
(ステップS30)。一方、NOであればこのような制
限は行わない。
【0031】そして、上記ステップS20において記憶
した基準点のズーム位置及びフォーカス位置と上記フォ
ーカス制御値から画角補正のためのズームの補正値を画
角補正データから読み取り(ステップS32)、その補
正値に基づき、フォーカス位置の移動と共に、ズーム位
置を画角変動を防止する位置に変更する(ステップS3
4)。この処理の後、タイマー同期の判定(ステップS
36)により所定時間経過すると上記ステップS10に
戻り、ズームコントローラ26の操作が行われない限
り、以上の画角補正の処理(ステップS26〜ステップ
S36)を所定時間単位で繰り返し実行する。
【0032】以上上記実施の形態では、フォーカス制御
値をフォーカスレンズ56の実際の最大速度に制限する
ようにしたが、実際の最大速度よりもやや小さめの値に
制限を加えそのフォーカス制御値に基づいてズームレン
ズ50及びフォーカスレンズ56を制御すると更にフォ
ーカスレンズ56の移動と画角補正のためのズームレン
ズ50の移動との同期精度を向上させることができる。
【0033】また、本発明は、画角補正のためのズーム
位置を、実際のフォーカス位置に対して求めるのではな
く、所定時間経過後に到達するフォーカス位置に対して
求め、フォーカスレンズ56がそのフォーカス位置に移
動している期間に同期させてズームレンズ50をそのフ
ォーカス位置に対する画角補正のためのズーム位置に移
動させることにより、フォーカシングと画角補正動作と
を適切に同期させるようにしたもので、ズームやフォー
カスの制御内容、特にCPU42でのズームやフォーカ
スの一般的制御に関する処理内容が上記実施の形態で示
した内容と異なる場合であって、上記原理を適用すれ
ば、上記実施の形態と同様にフォーカシングと画角補正
動作とを適切に同期させることができる。
【0034】また、上記実施の形態では、画角補正のた
めのズーム位置の制御をフォーカスコントローラ28か
ら与えられるフォーカス制御信号に基づいて行う場合に
おいて、フォーカス速度が所定の最大速度で制限され
て、フォーカス制御信号が指令する目標位置と、所定時
間後(次のフォーカス制御信号の読み取り時)に実際に
到達できるフォーカス位置とが相違するような場合に
は、その最大速度によりフォーカス制御値を変更し、こ
のフォーカス制御値に基づいて画角補正のためのズーム
位置を求めることにより、その最大速度により制限され
たフォーカスレンズ56の移動に対して画角補正動作が
先行する不具合を防止するようにしたが、フォーカス制
御値の変化率が急激に変化する場合にはフォーカスレン
ズ56の移動速度には加速度の制限が加わるため、フォ
ーカスレンズ56の移動加速度が限界加速度(最大加速
度)を越える場合には、上記最大速度の制限の場合と同
様に、その最大加速度を考慮して画角補正のためのズー
ム位置を求め、その最大加速度により制限されたフォー
カスレンズ56の移動に対して画角補正動作が先行しな
いようにすることもできる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るレンズ
装置によれば、フォーカスレンズの移動に伴う画角変動
を防止するズームレンズの位置を、フォーカスレンズの
現在位置に対して求めるのではなく、フォーカスレンズ
の移動を指令するフォーカス制御信号により現時点より
所定時間経過後に移動する位置に対して求めるように
し、フォーカスレンズの移動と共にズームレンズをその
求めた補正位置に移動させるようにしたため、フォーカ
スレンズの移動に対して画角補正のためのズームレンズ
の移動を適切に同期させることができ、フォーカスレン
ズが移動している過渡時において画角補正動作に遅れを
生じることなく適切に画角変動を防止することができ
る。
【0036】また、上述のように画角変動を防止するた
めのズームレンズの位置をフォーカス制御信号に基づい
て求めるようにした場合において、フォーカス制御信号
の指令に基づくフォーカスレンズの移動速度が、モータ
や駆動回路等の特性に基づくフォーカスレンズの限界速
度又は限界加速度による制限を受けると、フォーカスの
過渡時においてフォーカス制御信号が指令するフォーカ
ス位置と実際のフォーカス位置とが不一致となり、フォ
ーカスよりもズームの画角補正動作が先行するという事
態が生じる。しかしながら、このような場合でも、その
フォーカスレンズの限界速度又は限界加速度を考慮して
画角変動を防止するためのズームレンズの位置を求める
ことにより、上述のような事態を適切に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るレンズ装置が使用された
テレビカメラの一実施の形態を示した斜視図である。
【図2】図2は、本発明に係るレンズ装置のレンズ駆動
部の構成を示したブロック図である。
【図3】図3は、画角補正データとして格納される等画
角曲線の様子を示した説明図である。
【図4】図4は、本発明における画角補正動作の説明に
用いた説明図である。
【図5】図5は、本発明における画角補正動作の説明に
用いた説明図である。
【図6】図6は、本発明における画角補正動作の説明に
用いた説明図である。
【図7】図7は、本発明に係るレンズ装置のCPUにお
けるズーム制御の処理手順を示したフローチャートであ
る。
【符号の説明】
26…ズームコントローラ、28…フォーカスコントロ
ーラ、42…CPU、48…ズーム駆動用モータ、50
…ズームレンズ、54…フォーカス駆動用モータ、56
…フォーカスレンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォーカスレンズの移動を指令するフォ
    ーカス制御信号を取得し、該取得したフォーカス制御信
    号に基づいて前記フォーカスレンズの移動を制御すると
    共に、該フォーカスレンズの移動に伴う画角変動をズー
    ムレンズの位置を制御することにより防止するレンズ装
    置において、 前記フォーカス制御信号に基づいて前記画角変動を防止
    する位置に前記ズームレンズを移動させる制御手段を備
    えたことを特徴とするレンズ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記フォーカス制御信
    号の取得時より所定時間経過後に移動する前記フォーカ
    スレンズの位置の画角変動を防止する前記ズームレンズ
    の位置を求め、前記フォーカス制御信号に基づく前記フ
    ォーカスレンズの移動と共に、前記求めた画角変動を防
    止する位置に前記ズームレンズを移動させることを特徴
    とする請求項1のレンズ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記フォーカス制御信
    号の取得時より所定時間経過後に移動する前記フォーカ
    スレンズの位置の画角変動を防止する前記ズームレンズ
    の位置を求める際に、前記フォーカス制御信号に基づく
    前記フォーカスレンズの移動速度が予め決められた限界
    速度又は限界加速度を越えようとする場合には、前記限
    界速度又は限界加速度で移動する前記フォーカスレンズ
    の位置の画角変動を防止する前記ズームレンズの位置を
    求めることを特徴とする請求項2のレンズ装置。
JP11213800A 1999-07-28 1999-07-28 レンズ装置 Pending JP2001042199A (ja)

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JP11213800A JP2001042199A (ja) 1999-07-28 1999-07-28 レンズ装置

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