JP2001039898A - ジアリール化合物の製造方法 - Google Patents

ジアリール化合物の製造方法

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JP2001039898A
JP2001039898A JP11213378A JP21337899A JP2001039898A JP 2001039898 A JP2001039898 A JP 2001039898A JP 11213378 A JP11213378 A JP 11213378A JP 21337899 A JP21337899 A JP 21337899A JP 2001039898 A JP2001039898 A JP 2001039898A
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hydroxy
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methoxyethoxy
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JP11213378A
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English (en)
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Seiichi Hayashi
誠一 林
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で、毒性の少ない試薬を使ったジアリール
化合物の製造法を提供すること。 【解決手段】炭化水素系の芳香族性化合物と下記式
(2)で示される超原子価ヨウ素化合物 Φ I(OR)(OSO) (2) (式中、Rは水素原子、メチル基、エチル基又はプロ
ピル基を表し、Rはメチル基、トリフルオロメチル
基、フェニル基又はトリル基を表し、Φは置換基を有し
ててもよいフェニル基、トリル基、クメニル基、キシリ
ル基、メシチル基、ナフチル基を示す。)を反応させる
ことを特徴とするジアリール化合物の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なジアリール
化合物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジアリール化合物は共役系の長い芳香族
化合物として染料、顔料、医農薬中間体、樹脂原料、増
感剤などに使われているが、最近では、ジアリール化合
物の一つであるビナフチルがキラル化合物合成用触媒に
も使われており、産業上非常に有用な化合物である。し
かしながら、その製造法としては、アリール化合物から
金属塩を使っての酸化的カップリング法が一般的であ
る。金属塩としては、たとえば、F.Diederic
hらは、Angew.Chem.Int.Ed.Eng
l.,27巻,1705ページ(1988年)には、M
n(III)塩を用いる例が、A.McKillopらの
一連の研究、例えば、J.Org.Chem.,42
巻,764ページ(1977年)には、Tl(OCOC
を用いる例が報告されている。ここで使われて
いる金属塩としては、タリウム、銅、鉄、マンガンとい
った毒性がつよく、しばしば高価なものが使用されてい
る。そこで、安価で、毒性の少ない試薬を使ってのジア
リール化合物の製造法の開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、産業上有用
なジアリール化合物を安価で、毒性の少ない試薬を用い
て製造しようとすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討、研究した結果、超原子価ヨ
ウ素化合物を用いて達成できることを見いだした。
【0005】すなわち、本発明は、一般式(1) Ar−H (1) (式中、Arは置換基を有しててもよいフェニル基、ナ
フチル基、インデニル基、アントラセニル基、フェナン
トリル基、ピレニル基又はフルオレニル基を示す。)で
表されるアリール化合物に、一般式(2)で示される超
原子価ヨウ素化合物 Φ I(OR)(OSO) (2) (式中、Rは水素原子、メチル基、エチル基又はプロ
ピル基を表し、Rはメチル基、トリフルオロメチル
基、フェニル基、トリル基を表し、Φは置換基を有して
てもよいフェニル基、トリル基、クメニル基、キシリル
基、メシチル基又はナフチル基を示す。)を反応させる
ことを特徴とする、一般式(3) Ar−Ar (3) (式中、Arは式(1)と同じものを示す。)を製造す
る方法に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明においては、通常溶媒中で、式(1)の化合物と
式(2)の化合物とを撹拌して反応させる。本発明にお
いて使用しうる式(1)で示されるアリール化合物とし
ては、芳香族化合物であればよく、特に単環もしくは縮
合しててもよい炭化水素系の芳香族性化合物がよく、ま
た、置換基として、メチル、エチル、プロピル、メトキ
シ、エトキシ、ビニル、ヒドロキシル、ハロゲノ、ヒド
ロキシカルボニル、アルコキシカルボニル、トリフルオ
ロメチル、ニトロ、シアノ、ジメチルアミノ、CH
(OCHCH−(n=1〜10、好ましく
は、1〜4の整数である)で表される側鎖をもっていて
もよい。用いうる式(1)の化合物の具体例として、、
Arがフェニル基の場合は、ベンゼン、トルエン、クメ
ン、アニソール、フェネトール、スチレン、フェノー
ル、フロロベンゼン、クロロベンゼン、ブロモベンゼ
ン、ヨードベンゼン、キシレン、メシチレン、デュレ
ン、安息香酸、安息香酸メチル、ベンゼントリフルオリ
ド、ニトロベンゼン、ベンゾニトリル、N,N−ジメチ
ルアニリン又は[2−(2’−メトキシエトキシ)エトキ
シ]ベンゼン等が、Arがナフチル基の場合は、ナフタ
レン、メチルナフタレン、メトキシナフタレン、エトキ
シナフタレン、2−メトキシエトキシナフタレン、[2
−(2’−メトキシエトキシ)エトキシ]ナフタレン、
フロロナフタレン、クロロナフタレン、ブロモナフタレ
ン、ヨードナフタレン、ニトロナフタレン、シアノナフ
タレン、トリフルオロメチルナフタレン、ナフトール、
ナフトエ酸、ナフトエ酸メチル又はN,N−ジメチルア
ミノナフタレン等、Arがインデニル基の場合は、イン
デン、メチルインデン、トリフルオロメチルインデン、
ニトロインデン 、シアノインデン、フロロインデン、
クロロインデン、ブロモインデン、ヨードインデン、メ
トキシインデン、エトキシインデン又は[2−(2’−メ
トキシエトキシ)エトキシ]インデン等、Arがアント
ラセニル基の場合は、アントラセン、メチルアントラセ
ン、メトキシアントラセン、エトキシアントラセン、フ
ロロアントラセン、クロロアントラセン、ブロモアント
ラセン、ヨードアントラセン、トリフルオロメチルアン
トラセン、シアノアントラセン、ニトロアントラセン又
は[2−(2’−メトキシエトキシ)エトキシ]アントラ
セン等、Arがフェナントリル基の場合は、フェナント
レン、メチルフェナントレン、メトキシフェナントレ
ン、エトキシフェナントレン、[2−(2’−メトキシエ
トキシ)エトキシ]フェナントレン、フロロフェナント
レン、クロロフェナントレン、ブロモフェナントレン、
ヨードフェナントレン、トリフルオロメチルフェナント
レン、シアノフェナントレン又はニトロフェナントレン
等、Arがピレニル基の場合は、ピレン、メチルピレ
ン、メトキシピレン、エトキシピレン、[2−(2’−メ
トキシエトキシ)エトキシ]ピレン、フロロピレン、ク
ロロピレン、ブロモピレン、ヨードピレン、トリフルオ
ロメチルピレン、シアノピレン又はニトロピレン等、A
rがフルオレニル基の場合は、フルオレン、メチルフル
オレン、メトキシフルオレン、エトキシフルオレン、
[2−(2’−メトキシエトキシ)エトキシ]フルオレ
ン、フロロフルオレン、クロロフルオレン、ブロモフル
オレン、ヨードフルオレン、トリフルオロメチルフルオ
レン、シアノフルオレン又はニトロフルオレン等の化合
物を挙げることができる。好ましくは、メチルナフタレ
ン、メトキシナフタレン、エトキシナフタレン、2−メ
トキシエトキシナフタレン、[2−(2’−メトキシエト
キシ)エトキシ]ナフタレン、フロロナフタレン、クロ
ロナフタレン、ブロモナフタレン、ヨードナフタレン、
ニトロナフタレン、シアノナフタレン、トリフルオロメ
チルナフタレン、メチルインデン、トリフルオロメチル
インデン、ニトロインデン 、シアノインデン、フロロ
インデン、クロロインデン、ブロモインデン、ヨードイ
ンデン、メトキシインデン、エトキシインデン、[2−
(2’−メトキシエトキシ)エトキシ]インデン、メチ
ルアントラセン、メトキシアントラセン、エトキシアン
トラセン、フロロアントラセン、クロロアントラセン、
ブロモアントラセン、ヨードアントラセン、トリフルオ
ロメチルアントラセン、シアノアントラセン、ニトロア
ントラセン、[2−(2’−メトキシエトキシ)エトキ
シ]アントラセン、メチルフェナントレン、メトキシフ
ェナントレン、エトキシフェナントレン、[2−(2’−
メトキシエトキシ)エトキシ]フェナントレン、フロロ
フェナントレン、クロロフェナントレン、ブロモフェナ
ントレン、ヨードフェナントレン、トリフルオロメチル
フェナントレン、シアノフェナントレン、ニトロフェナ
ントレン、メチルピレン、メトキシピレン、エトキシピ
レン、[2−(2’−メトキシエトキシ)エトキシ]ピレ
ン、フロロピレン、クロロピレン、ブロモピレン、ヨー
ドピレン、トリフルオロメチルピレン、シアノピレン、
ニトロピレン、メチルフルオレン、メトキシフルオレ
ン、エトキシフルオレン、[2−(2’−メトキシエトキ
シ)エトキシ]フルオレン、フロロフルオレン、クロロ
フルオレン、ブロモフルオレン、ヨードフルオレン、ト
リフルオロメチルフルオレン、シアノフルオレン、ニト
ロフルオレンなどを挙げることができる。式(1)の化
合物は市販のものを入手するか市販の芳香族化合物に置
換基を導入して得ることができる。例えば芳香族化合物
への親電子(求電子)置換反応(ニトロ化、ハロゲン
化、アシル化、アルキル化等)によるか、ハロゲノアレ
ーンへの求核置換反応(アルコキシル化、ポリアルキレ
ンオキシ化、シアノ化、ジメチルアミノ化等)または、
アルキルアレーンの酸化反応によるアレーンカルボン
酸、さらにアルコールと反応させてアレーンカルボン酸
エステル、アミン類と反応させてアレーンカルボキサミ
ドなど、トリフルオロメチルアレーンは、メチルアレー
ンのメチル基をトリクロロメチル基に換え、さらにフッ
化水素等のフッ素化剤でトリフルオロメチル基に変換す
ればよい。
【0007】本発明において用いる超原子価ヨウ素化合
物とは、日本化学会編化学総説No.34「有機超原子
価化合物」(学会出版センター1998年出版)に詳し
い総説が載っているが、三価のヨウ素原子を有する化合
物のことで、この超原子価ヨウ素化合物は、不安定な1
0個の価電子をもつため、エネルギー的に有利でありよ
り安定なオクテット構造の一価のヨウ素原子を有する化
合物へ還元されやすい。本発明では式(2)で示される
超原子価ヨウ素化合物として、脱離しやすい置換基がヨ
ウ素原子に結合した三価のヨードアレーン化合物を使う
ことができる。ここで、脱離しやすい置換基とは、ヒド
ロキシ基、メトキシ基、スルホニルオキシ基、カルボキ
シル基などが例示でき、アレーンとしては、置換基がど
の位置についてしてもよい、芳香族単環もしくは多環式
炭化水素を例示することができる。式(2)の化合物の
具体例としては、ヒドロキシ(メタンスルホニルオキ
シ)ヨードベンゼン、ヒドロキシ(メタンスルホニルオ
キシ)ヨードトルエン、ヒドロキシ(メタンスルホニル
オキシ)ヨードクメン、ヒドロキシ(メタンスルホニル
オキシ)ヨードキシレン、メトキシ(メタンスルホニル
オキシ)ヨードベンゼン、メトキシ(メタンスルホニル
オキシ)ヨードトルエン、メトキシ(メタンスルホニル
オキシ)ヨードクメン、メトキシ(メタンスルホニルオ
キシ)ヨードキシレン、ヒドロキシ(トリフルオロメタ
ンスルホニルオキシ)ヨードベンゼン、ヒドロキシ(ト
リフルオロメタンスルホニルオキシ)ヨードトルエン、
ヒドロキシ(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ヨ
ードクメン、ヒドロキシ(トリフルオロメタンスルホニ
ルオキシ)ヨードキシレン、メトキシ(トリフルオロメ
タンスルホニルオキシ)ヨードベンゼン、メトキシ(ト
リフルオロメタンスルホニルオキシ)ヨードトルエン、
メトキシ(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ヨー
ドクメン、メトキシ(トリフルオロメタンスルホニルオ
キシ)ヨードキシレン、ヒドロキシ(ベンゼンスルホニ
ルオキシ)ヨードベンゼン、ヒドロキシ(ベンゼンスル
ホニルオキシ)ヨードトルエン、ヒドロキシ(ベンゼン
スルホニルオキシ)ヨードクメン、ヒドロキシ(ベンゼ
ンスルホニルオキシ)ヨードキシレン、メトキシ(ベン
ゼンスルホニルオキシ)ヨードベンゼン、メトキシ(ベ
ンゼンスルホニルオキシ)ヨードトルエン、メトキシ
(ベンゼンスルホニルオキシ)ヨードクメン、メトキシ
(ベンゼンスルホニルオキシ)ヨードキシレン、ヒドロ
キシ(p−トルエンスルホニルオキシ)ヨードベンゼ
ン、ヒドロキシ(p−トルエンスルホニルオキシ)ヨー
ドトルエン、ヒドロキシ(p−トルエンスルホニルオキ
シ)ヨードクメン、ヒドロキシ(p−トルエンスルホニ
ルオキシ)ヨードキシレン、メトキシ(p−トルエンス
ルホニルオキシ)ヨードベンゼン、メトキシ(p−トル
エンスルホニルオキシ)ヨードトルエン、メトキシ(p
−トルエンスルホニルオキシ)ヨードクメン、メトキシ
(p−トルエンスルホニルオキシ)ヨードキシレン等を
挙げることができる。これら化合物のうち、Rが水素
原子である化合物が好ましく、ヒドロキシ(メタンスル
ホニルオキシ)ヨードベンゼン、ヒドロキシ(メタンス
ルホニルオキシ)ヨードトルエン、ヒドロキシ(メタン
スルホニルオキシ)ヨードクメン、ヒドロキシ(トリフ
ルオロメタンスルホニルオキシ)ヨードベンゼン、ヒド
ロキシ(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ヨード
トルエン、ヒドロキシ(トリフルオロメタンスルホニル
オキシ)ヨードクメン等のメタンスルホニルオキシ骨格
の置換基を有する化合物、ヒドロキシ(ベンゼンスルホ
ニルオキシ)ヨードベンゼン、ヒドロキシ(ベンゼンス
ルホニルオキシ)ヨードトルエン、ヒドロキシ(ベンゼ
ンスルホニルオキシ)ヨードクメン等のベンゼンスルホ
ニルオキシ骨格の置換基を有する化合物又はヒドロキシ
(p−トルエンスルホニルオキシ)ヨードベンゼン、ヒ
ドロキシ(p−トルエンスルホニルオキシ)ヨードトル
エン、ヒドロキシ(p−トルエンスルホニルオキシ)ヨ
ードクメン等のp−トルエンスルホニルオキシ骨格の置
換基を有する化合物が更に好ましく、p−トルエンスル
ホニルオキシ骨格の置換基を有する化合物が特に好まし
い。
【0008】式(2)の化合物は市販のものを入手する
ことも可能であるし、公知の方法、例えばヨードアレー
ンを酢酸中、過酢酸でヨードソアレーンジアセテートに
換え、スルホン酸類(たとえばp−トルエンスルホン
酸)と反応させるか、ヨードアレーンに塩素を反応さ
せ、ヨードソアレーンジクロライドにし、そこにスルホ
ン酸塩(たとえば、p−トルエンスルホン酸銀など)を
反応させるか、ヨードアレーンとヒドロキシ(p−トル
エンスルホニルオキシ)ヨードベンゼンとのリガンド交
換反応によるか、トリメチルシリルアレーンとヒドロキ
シ(p−トルエンスルホニルオキシ)ヨードベンゼンと
の反応によって得ることもできる。
【0009】本発明で使用される溶媒としては、塩化メ
チレン、クロロホルム、ジエチルエーテル、テトラハイ
ドロフラン、1,4−ジオキサン、アセトニトリル、プ
ロピオニトリル、ジメチルカーボネート、エチレンカー
ボネート、プロピレンカーボネート、βープロピオラク
トン、γーブチロラクトン、δーカプロラクトン、δー
バレロラクトン等をげることことができる。
【0010】反応温度は、通常−20〜100℃、好ま
しくは、−10〜50℃、反応時間は、通常0.5〜3
0時間、好ましくは、0.5〜10時間である。尚、反
応終了後の生成物は、ほとんどの場合固体なので、必要
により例えば再結晶等により精製することが可能であ
る。また、本発明に使用できる超原子価ヨウ素化合物
は、反応後一価のヨウ化アレーンとして回収できるの
で、再利用可能であり、経済的にも有利である。
【0011】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をさらに詳
細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。 合成例1 ヒドロキシ(p−トルエンスルホニルオキ
シ)ヨードベンゼン(式(2)の化合物)の合成 1lの三角フラスコにヨードベンゼンジアセテート5
7.3g(0.178モル)とアセトニトリル400m
lを秤取り、磁気撹拌機で撹拌しておく。そこに、p−
トルエンスルホン酸一水和物67.8g(0.36モ
ル)をアセトニトリル180mlに溶かした溶液を滴下
した。さらに、4時間室温で撹拌を続けたのち、沈殿物
を濾別し、アセトン100mlついでエーテル150m
lでよく洗浄した。真空下に乾燥して目的のヒドロキシ
(p−トルエンスルホニルオキシ)ヨードベンゼン6
0.6gを得た。収率86.8%。mp142〜144
℃。
【0012】合成例2 1−[2−(2’−メトキシエト
キシ)エトキシ]ナフタレン(式(1)の化合物)の合
成 200mlの三つ口フラスコに温度計、還流冷却器、滴
下ロートを取り付け、磁気撹拌機にセットする。60%
水素化ナトリウム3.2g(0.08モル)を秤取り、
n−ヘキサンでよく洗って乾燥した。そこに1−ナフト
ール11.6g(0.08モル)のジメチルアセトアミ
ド70ml溶液をゆっくり滴下し、よく撹拌しておく。
水素の発生が止んだら、そこに、1−ブロモ−2(2’
−メトキシエトキシ)エタン12.3g(0.067モ
ル)のジメチルアセトアミド15ml溶液を15分かけ
て滴下した。ガスクロマトグラフィーで原料の消失を確
認してから、反応混合物を水にあけ、析出した油状物を
エーテル抽出した。抽出液を水、希塩酸ついで飽和食塩
水でよく洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。エーテル
を減圧下に留去後、残留物を真空蒸留して1−[2−
(2’−メトキシエトキシ)エトキシ]ナフタレン1
5.0gを得た。収率91%。沸点135〜137℃/
0.15mmHg。 HNMR(CDCl):δ3.39(CH)、
3.58(CH)、3.79(CH)、3.99
(CH)、4.30(CH)、6.80と7.35
と7.41〜7.49(2H)と7.78と8.29
(ナフタレン環プロトン)13 CNMR(CDCl):δ59.08,67.8
1,69.81,70.86,71.99,104.8
2,120.41,122.10,125.11,12
5.64,125.80,126.36,127.4
0,134.46,154.51
【0013】実施例1 4,4’−ビス[2−(2’−
メトキシエトキシ)エトキシ]−1,1’−ビナフタレ
ン(式(3)の化合物)の合成 温度計と撹拌機を備え付けた100mlの三つ口丸底フ
ラスコに、1−[2−(2’−メトキシエトキシ)エトキ
シ]ナフタレン4.9g(0.02モル)を秤取り、ア
セトニトリル50mlを加えて均一溶液にしておく。そ
こに、ヒドロキシ(p−トルエンスルホニルオキシ)ヨ
ードベンゼン8.5g(0.02モル)を加え、5〜1
5℃で3時間撹拌した。反応混合物に蒸留水約50ml
を加え、エーテル抽出した。抽出液を蒸留水でよく洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。エーテルを減圧下に
留去後、残留物を室温でしばらく放置後、n−ヘキサン
を加え析出した結晶を濾別して、目的の4,4’ービス
[2−(2’−メトキシエトキシ)エトキシ]−1,
1’−ービナフタレンを3.1g得た。収率63%。 HNMR(アセトン−d):δ3.32(C
)、3.56(CH)、3.77(CH)、
4.02(CH)、4.40(CH)、7.07と
7.30と7.31〜7.37(2H)と7.47と
8.40(ナフタレン環プロトン)13 CNMR(アセトン−d):δ58.87,6
8.95,70.39,71.43,72.77,10
5.57,123.05,125.80,126.5
3,126.97,127.15,128.95,13
1.49,134.92,155.19 Mass:m/z490(M)、103(CHOC
CHOCHCH ) 59(CHOCHCH
【0014】実施例2 4,4’−ジヨードー1,1’
−ビナフタレンの合成 実施例1と同様な反応装置を用い、100mlフラスコ
に1−ヨードナフタレン11.2g(0.044モル)
を秤取り、そこにアセトニトリル50mlを加え、均一
溶液にしておく。そこにヒドロキシ(p−トルエンスル
ホニルオキシ)ヨードベンゼン18.0g(0.044
モル)を加え、室温で一夜間撹拌した。沈殿物を濾取
し、アセトニトリルでよく洗って、4,4’−ジヨード
ー1,1’−ビナフタレン6.9gを得た。収率62
%。ジエチレングリコールジメチルエーテルから再結晶
してものの融点228〜229℃。 1HNMR(DMSO−d):δ7.19,7.2
6,7.41,7.65,8.14,8.2813 CNMR(DMSO−d6):δ125.36,1
26.44,127.31,128.04,128.7
7,131.81,132.60,133.49,13
6.89,137.78 Mass:m/z506(M)、378(M−H
I)
【0015】
【発明の効果】本発明の方法により、産業上重要なジア
リール化合物が安価にそして毒性の強い試薬を使うこと
なく製造できる工業的に有利な方法を提供できるように
なった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 15/38 C07C 15/38 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) Ar−H (1) (式中、Arは置換基を有しててもよいフェニル基、ナ
    フチル基、インデニル基、アントラセニル基、フェナン
    トリル基、ピレニル基又はフルオレニル基を示す。)で
    表されるアリール化合物に、一般式(2)で示される超
    原子価ヨウ素化合物 Φ I(OR)(OSO) (2) (式中、Rは水素原子、メチル基、エチル基又はプロ
    ピル基を表し、Rはメチル基、トリフルオロメチル
    基、フェニル基又はトリル基を表し、Φは置換基を有し
    ててもよいフェニル基、トリル基、クメニル基、キシリ
    ル基、メシチル基又はナフチル基を示す。)を反応させ
    ることを特徴とする、一般式(3) Ar−Ar (3) (式中、Arは式(1)におけるもと同じものを示
    す。)で表されるジアリール化合物の製造方法。
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