JP2001039750A - アルミン酸ソーダの製造方法 - Google Patents

アルミン酸ソーダの製造方法

Info

Publication number
JP2001039750A
JP2001039750A JP11211347A JP21134799A JP2001039750A JP 2001039750 A JP2001039750 A JP 2001039750A JP 11211347 A JP11211347 A JP 11211347A JP 21134799 A JP21134799 A JP 21134799A JP 2001039750 A JP2001039750 A JP 2001039750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sodium aluminate
caustic soda
aluminum hydroxide
reaction
cement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11211347A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Masumoto
政昭 桝本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP11211347A priority Critical patent/JP2001039750A/ja
Publication of JP2001039750A publication Critical patent/JP2001039750A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B22/00Use of inorganic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. accelerators, shrinkage compensating agents
    • C04B22/0093Aluminates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/10Accelerators; Activators
    • C04B2103/12Set accelerators

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的吸湿性が低く、セメントの急結反応が
緩やかに進行する、ブレンド作業性に優れ、取扱いの容
易なアルミン酸ソーダを製造する。 【解決手段】 製品中において、Na2 Oが38重量%
以上、Al2 3 が48重量%以上となるように配合量
を定めた苛性ソーダと水酸化アルミニウムを液温100〜
135℃で溶解し、反応させた後に蒸発乾固させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、アルミン
酸ソーダの製造方法に関するものである。さらに詳しく
は、この出願の発明は、比較的吸湿性が低く、セメント
の急結反応が緩やかに進行する、ブレンド作業性に優
れ、取扱いの容易なアルミン酸ソーダを製造することの
できるアルミン酸ソーダの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、セメントに添加する急結材と
してアルミン酸ソーダが知られている。例えばコンクリ
ートの吹付けでは、吹き付け後に剥離やダレが発生する
ことのないように、セメントにアルミン酸ソーダ等の急
結材が添加されている。市販されているアルミン酸ソー
ダは、一般に、アルミナ(Al2 3 )と炭酸ソーダ
(Na2 CO3 )を混合し、1000〜1250℃で焼成して製
造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに焼成品として製造される市販のアルミン酸ソーダ
は、次のような欠点を有している。すなわち、市販のア
ルミン酸ソーダは吸湿性があり、セメントとブレンドす
る際にダマが生じやすく、ブレンド作業性が良好でな
い。
【0004】また、急結反応性が極めて高く、セメント
との混合物に水を混ぜると、数秒間で反応して発熱し、
流動性が失われるため、取扱いが容易でない。この出願
の発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであ
り、焼成品として市販されている従来のアルミン酸ソー
ダの上記欠点を解消し、比較的吸湿性が低く、セメント
の急結反応が緩やかに進行する、ブレンド作業性に優
れ、取扱いの容易なアルミン酸ソーダを製造することの
できるアルミン酸ソーダの製造方法を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、製品中において、Na 2
Oが38重量%以上、Al2 3 が48重量%以上とな
るように配合量を定めた苛性ソーダと水酸化アルミニウ
ムを液温 100〜 135℃で溶解し、反応させた後に蒸発乾
固させることを特徴とするアルミン酸ソーダの製造方法
(請求項1)を提供する。
【0006】またこの出願の発明は、苛性ソーダと水酸
化アルミニウムの配合比を、製品中のNa2 OとAl2
3 のモル比(Na2 O/Al2 3 )で 1.1〜 1.6と
すること(請求項2)、並びに苛性ソーダと水酸化アル
ミニウムの反応をテフロンシート張りの反応容器中で行
い、その際にテフロンシート張りの蓋を反応容器に被せ
ること(請求項3)をそれぞれ好ましい態様として提供
する。
【0007】そしてこの出願の発明は、請求項1又は2
記載の製造方法により製造されるアルミン酸ソーダ(請
求項4)を提供するものでもある。以下、実施例を示し
つつ、この出願の発明のアルミン酸ソーダの製造方法に
ついてさらに詳しく説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】この出願の発明のアルミン酸ソー
ダの製造方法では、上記の通りに、製品中において、N
2 Oが38重量%以上、Al2 3 が48重量%以上
となるように配合量を定めた苛性ソーダと水酸化アルミ
ニウムを液温 100〜 135℃で溶解し、反応させた後に蒸
発乾固させる。次いで、必要に応じて適宜乾燥、粉砕等
して製品化することができる。このように、この出願の
発明のアルミン酸ソーダの製造方法は、従来の市販のア
ルミン酸ソーダに適用されている焼成という固相反応と
は異なり、溶液中の反応、すなわち、液相反応によりア
ルミン酸ソーダを合成することを大きな特徴点としてい
る。
【0009】得られるアルミン酸ソーダは、後述する実
施例に代表されるように、従来の市販のアルミン酸ソー
ダに比較して吸湿性が低く、セメントとのブレンド作業
性に優れる。また、水を混合した時に約30秒前後はほ
とんど発熱せず、セメントの急結反応が緩やかに進行
し、取扱いが容易となる。この出願の発明のアルミン酸
ソーダの製造方法では、原料となる苛性ソーダ及び水酸
化アルミニウムを上記の通りの配合量に規定している
が、上記量的規定を外れる、すなわち、製品中におい
て、Na2 Oが38重量%未満、Al2 3 が48重量
%未満の場合には、急結材としての本質的な性能を確保
しにくくなる。また、この出願の発明のアルミン酸ソー
ダの製造方法では、苛性ソーダ及び水酸化アルミニウム
を溶解する際に、液温を 100〜 135℃に設定する。液温
が 100℃未満の場合には、反応速度が遅くなり、製造効
率の低下をきたす。一方、 135℃を超えると、苛性ソー
ダは強アルカリであるため、取扱いが難しくなり、製造
管理上好ましくない。
【0010】なお、この出願の発明のアルミン酸ソーダ
の製造方法では、苛性ソーダと水酸化アルミニウムの配
合比を、製品中のNa2 OとAl2 3 のモル比(Na
2 O/Al2 3 )で 1.1〜 1.6とするのが好ましい。
配合比がこの範囲から外れる場合には、Na2 O又はA
2 3 のいずれかが過多となり、市販品以上の性能を
発揮しにくくなる。
【0011】また、製造管理上の観点からは、苛性ソー
ダと水酸化アルミニウムを反応させる反応容器は、テフ
ロンシート張りとし、この反応容器に、同じくテフロン
シート張りした蓋を被せるのが好ましい。これは、苛性
ソーダという強アルカリの使用と、液温が 100〜 135℃
という比較的高い温度であるからである。テフロンシー
ト張りをすることにより、反応容器及び蓋に耐久性を付
与することができる。また、蓋は、溶液が水飴色となっ
た後に蒸発乾固が若干進行するまで反応容器に被せてお
くことが好ましい。これ以前に蓋を取ると、反応容器を
収容し、液温を100〜 135℃に設定保持する、例えば乾
燥機等の装置内面が腐食しやすくなる。なお、反応容器
を収容する乾燥機等の装置にも、耐久性を保持するため
に、その内面の一部若しくは全部にテフロンシートを張
ることができる。特に蒸発乾固時の適用は効果的であ
る。
【0012】
【実施例】(実施例)大阪曹達社製の48%苛性ソーダ
と住友化学工業社製の水酸化アルミニウムを、得られる
製品中において、Na2 Oが38重量%、Al2 3
50.3重量%、さらに製品中のNa2 OとAl2 3 のモ
ル比(Na2 O/Al2 3 )が1.2となるように所定
の配合量で配合し、テフロンシート張りのステンレス製
バット中で攪拌しながら溶解した。反応容器としてのバ
ットは、電気式乾燥機に収容し、テフロンシート張りの
鉄製の蓋を被せた。温度条件としては、液温が 100〜 1
35℃となるように、電気式乾燥機内の雰囲気温度を 240
℃に設定した。そして、溶液が水飴色から若干蒸発乾固
するまで6時間反応させた後に、蓋を外し、電気式乾燥
機内の雰囲気温度を 220℃に変更した。また、電気式乾
燥機の前面にはテフロンシートを取り付け、この状態に
おいて13時間蒸発乾固させた。この後、素早く粉砕
し、製品を得た。
【0013】得られたアルミン酸ソーダについて、吸湿
性試験を行った。吸湿性試験では、試料2gを自然放置
(温度25℃、湿度53%)し、時間経過による重量変
化を調べた。図1は、その結果を示した重量変化のグラ
フである。この図1に示されているように、実施例で得
られたアルミン酸ソーダは、後述する市販品と同様のア
ルミン酸ソーダに比較して、重量変化が小さく、24時
間後でも31.2%にとどまっている。この試験結果から、
この出願の発明の製造方法により得られるアルミン酸ソ
ーダは、市販品に比べ、吸湿性が低く、べとつきにくい
ため、セメントとのブレンドに際してダマの発生は抑制
され、ブレンド作業性に優れていると理解される。
【0014】また、実施例で得られたアルミン酸ソーダ
については、セメントの急結反応性を調べた。すなわ
ち、セメントにアルミン酸ソーダを2重量%及び6重量
%添加した混合品50gに水30gを混合し、温度上昇
を測定した。その結果を示したのが図2のグラフであ
る。この図2に示されているように、実施例で得られた
アルミン酸ソーダは、後述する市販品と同様のアルミン
酸ソーダに比較して、温度上昇は低く、水混合後30秒
間の温度上昇は低く抑えられている。この試験結果か
ら、この出願の発明の製造方法により得られるアルミン
酸ソーダは、市販品に比べ、セメントの急結反応を緩や
かにし、取扱いが容易であると理解される。 (比較例)市販品と同様の焼成品のアルミン酸ソーダを
製造した。
【0015】すなわち、アルミナに炭酸ソーダを配合
し、乾式混合した後に電気炉において1000℃で30分間
焼成した。得られたアルミン酸ソーダについて、実施例
と同様に吸湿性並びにセメントの急結反応性を調べた。
その結果は、図1、図2にそれぞれ示した。実施例との
比較から明らかなように、焼成品としてのアルミン酸ソ
ーダは、吸湿性が高く、また、温度上昇は大きく、セメ
ントは急激に反応する。この出願の発明の製造方法によ
り得られるアルミン酸ソーダが有する前記性能はいずれ
も発揮されない。
【0016】もちろんこの出願の発明は、以上の実施形
態及び実施例によって限定されるものではない。苛性ソ
ーダ及び水酸化アルミニウムの配合量及び配合比等の細
部については様々な態様が可能であることは言うまでも
ない。
【0017】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この出願の発
明によって、比較的吸湿性が低く、セメントの急結反応
が緩やかに進行する、ブレンド作業性に優れ、取扱いの
容易なアルミン酸ソーダを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルミン酸ソーダについて吸湿性試験を行った
試験結果を示したグラフである。
【図2】アルミン酸ソーダの添加によるセメントの急結
反応性を調べた試験結果を示したグラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品中において、Na2 Oが38重量%
    以上、Al2 3 が48重量%以上となるように配合量
    を定めた苛性ソーダと水酸化アルミニウムを液温 100〜
    135℃で溶解し、反応させた後に蒸発乾固させることを
    特徴とするアルミン酸ソーダの製造方法。
  2. 【請求項2】 苛性ソーダと水酸化アルミニウムの配合
    比を、製品中のNa 2 OとAl2 3 のモル比(Na2
    O/Al2 3 )で 1.1〜 1.6とする請求項1記載のア
    ルミン酸ソーダの製造方法。
  3. 【請求項3】 苛性ソーダと水酸化アルミニウムの反応
    をテフロンシート張りの反応容器中で行い、その際にテ
    フロンシート張りの蓋を反応容器に被せる請求項1又は
    2記載のアルミン酸ソーダの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の製造方法により製
    造されるアルミン酸ソーダ。
JP11211347A 1999-07-26 1999-07-26 アルミン酸ソーダの製造方法 Pending JP2001039750A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11211347A JP2001039750A (ja) 1999-07-26 1999-07-26 アルミン酸ソーダの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11211347A JP2001039750A (ja) 1999-07-26 1999-07-26 アルミン酸ソーダの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001039750A true JP2001039750A (ja) 2001-02-13

Family

ID=16604476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11211347A Pending JP2001039750A (ja) 1999-07-26 1999-07-26 アルミン酸ソーダの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001039750A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0159977B2 (ja)
PT1648840E (pt) Agente redutor para o teor de crómio solúvel de cimento e processos para sua produção
CN106252719A (zh) 锂组合物的制造方法及硫化物固体电解质材料的制造方法
JP2000510432A (ja) 水酸化カルシウムの製造方法
US4235862A (en) Production of low sulphur chromium (III) oxide
CN104428248B (zh) Maz型沸石的制造方法
AU2006331391B2 (en) Amorphous caesium aluminium fluoride complex, its production and use
JP3767041B2 (ja) ゼオライトβの合成方法
JP2001039750A (ja) アルミン酸ソーダの製造方法
NO145232B (no) Pulverformig ekspansjonsmiddel for cement, fremgangsmaate ved fremstilling derav og anvendelse derav
JP3998220B2 (ja) 消石灰製造用の生石灰組成物、及びそれを用いた消石灰の製造方法
JP4252373B2 (ja) アルミン酸ソーダの製造方法
US5898083A (en) Sodium styrenesulfonate hemihydrate, composition thereof, and process for production thereof
JPH0867515A (ja) 高活性水酸化マグネシウムの製造方法
JPS6241743A (ja) 難揮発性有機化合物を含む乾燥粉末の製造方法
JPH0360774B2 (ja)
KR20020004916A (ko) 비표면적이 큰 고반응성 소석회 분말의 제조 방법
JPH0569052B2 (ja)
US2560338A (en) Chromic oxide production particularly for pigment purposes
JP2981247B2 (ja) ピロ燐酸ナトリウムの製造方法
CN104321281B (zh) Pau型沸石的制造方法
JPH0348129B2 (ja)
RU2146652C1 (ru) Способ получения боратов бария
JP2544958B2 (ja) 茶樹栽培改良組成物の製造方法
Mitchell et al. Synthesis and characterisation of lithium and sodium doped C–S–H

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090303