JP2001039410A - 物品の選別包装装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装装置の数を増やすことなく、特定の区分
の物品を一時的に集中して選別して包装しなければなら
ない場合にも、適切に対応できるようにした選別包装装
置を提供すること。 【解決手段】 物品の選別包装装置１００は、並進して
夫々物品を搬送する分配コンベヤ１Ａ及び１Ｂと、各分
配コンベヤ１Ａ及び１Ｂから分配放出された物品を一群
として列状に収容する一次収容手段１１と、各一次収容
手段１１から一括移行される物品群を、移行された物品
群別に一群以上収容する待機収容手段１２と、各待機収
容手段１２からの物品群を受け取る移行手段１８と、各
移行手段１８から受け取った物品群を所定の容器に充填
する共通の充填手段１４とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、鶏卵、果実等の選
別包装装置に関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】例えば、一般に鶏卵の
選別包装装置は、原卵コンベヤ、計量装置、移替装置、
分配コンベヤ、包装装置を具備している。すなわち、ま
ず、原卵コンベヤで供給された鶏卵は、計量装置で個々
の重量が計量された後、移替装置を経て、単列の分配コ
ンベヤによって包装装置へ単列搬送される。

【０００３】包装装置は、鶏卵の重量区分毎、例えば、
２Ｌ、Ｌ、Ｍ、ＭＳ、Ｓ、２Ｓ、および規格外毎にそれ
ぞれ設けられており、分配コンベヤで単列で搬送されて
きた鶏卵は、所属する重量区分を担当する包装装置の受
取部に分配（選別）放出される。そして、受取部に包装
パックなど収容容器の一列の収容個数、例えば５個の鶏
卵が揃うと、包装装置は、当該５個の鶏卵を一群として
収容容器に一括して放出するようになっている。

【０００４】近年鶏卵の選別包装装置の大型化に伴い、
その鶏卵処理能力は１時間当たり３万卵以上と飛躍的に
向上しているが、更なる処理能力の向上が要請されてい
る。このような要請に応えるために、一般に、鶏卵を単
列で搬送する分配コンベヤの速度を上げたり、分配コン
ベヤを複数列にすることが考えられる。

【０００５】しかし、鶏卵は極めて損傷しやすいため、
分配コンベヤの速度増には限界があり、また、分配コン
ベヤを複数列にするには包装装置もその分増設しなけれ
ばならず、不経済である。

【０００６】鶏卵の卵重分布は、概ね中心値（中心卵
重）を頂点にそれより離れるにしたがって減少するとい
う、適当なバラツキをもったものであるために、場合に
よっては特定の重量区分を担当する包装装置に鶏卵が集
中することも予想される。一時的ではあっても、同一規
格の鶏卵が特定の包装装置に集中してその処理能力以上
になると、装置全体の処理能力の低下を招くことにな
る。

【０００７】処理能力の向上の要請に応えるため、特開
平６−２１１２１３号公報（米国特許第５２３２０８０
号明細書）に記載のような装置が提案されている。斯か
る提案の装置は、４列の分配コンベヤから重量区分に従
って放出される鶏卵を、所定数の収容座の夫々に一個ず
つ受け取る初段受取部を分配コンベヤの夫々の下に設け
るとともに、初段受取部の下方に、初段受取部から受け
取った所定数の鶏卵を搬送する搬送コンベヤを設け、さ
らに、搬送コンベヤから放出される所定数の鶏卵を、所
定数の収容座に一度に受け取り、容器コンベヤ上の収容
容器へ一度に放出する終段受取部を配設してなる。

【０００８】しかし、この装置は、分配コンベヤの下に
設けられた受取部が分配コンベヤから放出された鶏卵を
受け取り、これを直ちに包装装置としての搬送コンベヤ
に放出するため、受取部と搬送コンベヤとの間において
鶏卵を一時的に溜め置く待機スペ−スを有しないので、
この装置では、特定の重量区分の鶏卵の一時的な集中に
対し、受取部から搬送コンベヤに放出するまでの行程で
鶏卵を一時的に溜め置きするという手段で対処すること
ができず、鶏卵の一時的な集中が直ちに装置全体の処理
能力の低下につながるという問題点がある。

【０００９】また、特開平７−２９１２１３号公報に
は、包装装置を増加しないで、鶏卵を単列で搬送する分
配コンベヤを２列とすることによって処理能力を高めな
がら、しかも鶏卵の特定の包装装置への一時的集中にも
対処して、装置全体の処理能力を低下させないようにす
るための装置が開示されている。

【００１０】しかし、特開平７−２９１２１３号公報に
記載の装置では、初段受取部から鶏卵を受け取る際のプ
ール部の受取位置と、終段受取部へ鶏卵を放出する際の
プール部の放出位置とが同一場所（屈曲部）に設定され
ているので、収容座に鶏卵を収容していない空のプール
部が受取位置で鶏卵の受取作業を継続している間、終段
受取部への鶏卵の放出を行うことはできない。すなわ
ち、特開平７−２９１２１３号公報に記載の装置におい
ては、例えば、２列の分配コンベヤのいずれにも鶏卵が
連続的に集中した場合、２列の分配コンベヤに対応する
各プール部では、初段受取部からの鶏卵の受取作業を連
続して行うことになり、この受取作業の間、プール部か
ら終段受取部へ鶏卵を放出することができないので、終
段受取部は遊休状態になり、終段受取部以降の装置の処
理能力が低下するという問題点を有する。

【００１１】以上のような問題は、鶏卵を、重量区分に
選別して重量区分毎に包装する選別包装装置に限って生
じるものではなく、果実等を大きさ、色等の区分に選別
してこの区分毎に包装する選別包装装置においても生じ
得るのである。

【００１２】本発明は、このような実情に着目してなさ
れたものであって、その目的とするところは、包装装置
の数を増やすことなく、物品を好ましくは単列で搬送す
る分配コンベヤを２つ以上並進させて処理能力を高めな
がら、特定の区分の物品を一時的に集中して選別して包
装しなければならない場合にも、適切に対応できるよう
にした選別包装装置を提供することにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明に係る第一の態様
の物品の選別包装装置は、並進して夫々物品を搬送する
複数の分配コンベヤと、この分配コンベヤの下方に設け
られており、各分配コンベヤから分配放出された物品を
一群として列状に収容する一次収容手段と、この一次収
容手段の下方に設けられており、各一次収容手段から一
括移行される物品群を、移行された物品群別に一群以上
収容する待機収容手段と、この待機収容手段の下方に設
けられており、各待機収容手段からの物品群を受け取る
移行手段と、この移行手段の下方に設けられており、各
移行手段から受け取った物品群を所定の容器に充填する
共通の充填手段とを具備しており、ここで、移行手段
は、各待機収容手段から受け取った物品群を共通の充填
手段へ選択的に移行させるようになっている。

【００１４】本発明の第二の態様の物品の選別包装装置
では、第一の態様の選別包装装置において、各待機収容
手段は、一次収容手段からの物品群を待機させる待機機
構を複数個具備しており、一次収容手段からの物品群を
先行して待機させる先行の待機機構からこの先行の待機
機構に続く後続の待機機構に物品群を移行させる移行動
作を、当該後続の待機機構での物品群の待機状態に基づ
いて行うようになっている。

【００１５】さらに、本発明の第三の態様の物品の選別
包装装置では、第一又は第二の態様の選別包装装置にお
いて、共通の充填手段は、各移行手段からの物品群を循
環方式で搬送する搬送手段を有している。

【００１６】本発明に係る第四の態様の物品の選別包装
装置では、第一から第三のいずれかの態様の選別包装装
置において、物品は鶏卵であり、一次収容手段の夫々
は、分配コンベヤから長軸をおおよそ鉛直にして放出さ
れた鶏卵を上方より収容し、この収容した鶏卵を下方へ
放出する複数の収容ポケットを有しており、複数の収容
ポケットは、収容した鶏卵を一括して下方へ放出するよ
うになっている。

【００１７】本発明に係る第五の態様の選別包装装置で
は、第一から第四のいずれかの態様の選別包装装置にお
いて、一の移行手段における共通の充填手段への物品群
の移行と、他の一の移行手段における共通の充填手段へ
の物品群の移行とが互いに競合しないように、これら移
行は選択的に行われるようになっている。

【００１８】本発明に係る第六の態様の選別包装装置で
は、第一から第五のいずれかの態様の選別包装装置にお
いて、移行手段から共通の充填手段へ移行されるべき物
品群は、各待機収容手段の現在の待機物品群数と、一次
収容手段に放出すべきと判定され且つ分配コンベヤによ
って搬送中の物品の数とのうちの少なくとも一方に基づ
いて、選択されるようになっている。

【００１９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
に示す物品として鶏卵に関する好ましい例に基づいて更
に詳細に説明する。

【００２０】大量の鶏卵６の選別包装処理は、一般に洗
卵、整列（鋭端を揃える）、検卵、重量計量、分配（選
別）及び包装の一連の行程を介して行われるが、図１か
ら図４に示す選別包装装置１００においては、洗卵装
置、整列装置、検卵装置及び重量計量装置は省略されて
いる。図１から図４において、選別包装装置１００は、
並進して夫々鶏卵６を単列で搬送する複数の分配コンベ
ヤ１Ａ及び１Ｂと、複数の包装装置４とを具備してい
る。包装装置４は、少なくとも鶏卵６の重量区分帯の数
だけ設置される。例えば、鶏卵６を２Ｌ、Ｌ、Ｍ、Ｍ
Ｓ、Ｓ、２Ｓ、規格外の７つの重量区分帯に選別する場
合には、少なくとも７個の包装装置４が設置される。包
装装置４の夫々は、同一に構成されているので、以下、
一つの包装装置４について詳細に説明する。

【００２１】包装装置４は、分配コンベヤ１Ａ及び１Ｂ
の下方に設けられており、各分配コンベヤ１Ａ及び１Ｂ
から分配放出された鶏卵６を一群として列状に収容する
一次収容手段１１Ａ及び１１Ｂと、一次収容手段１１Ａ
及び１１Ｂの下方に設けられており、各一次収容手段１
１Ａ及び１１Ｂから一括移行される鶏卵６群を、移行さ
れた鶏卵６群別に一群以上収容する待機収容手段１２Ａ
及び１２Ｂと、待機収容手段１２Ａ及び１２Ｂの下方に
設けられており、各待機収容手段１２Ａ及び１２Ｂから
の鶏卵６群を受け取る移行手段１８Ａ及び１８Ｂと、移
行手段１８Ａ及び１８Ｂの下方に設けられており、各移
行手段１８Ａ及び１８Ｂから受け取った鶏卵６群を包装
容器５に充填する共通の充填手段１４と、鶏卵パックや
紙トレイなどの包装容器５を間欠搬送するエンドレスな
複数の容器コンベヤ３とを具備している。移行手段１８
Ａ及び１８Ｂは、以下述べるように、各待機収容手段１
２Ａ及び１２Ｂから受け取った鶏卵６群を共通の充填手
段１４へ選択的に移行させるようになっている。

【００２２】互いに平行に配設されてＸ方向に並進する
エンドレスな分配コンベヤ１Ａ及び１Ｂの夫々は、重量
計量済の鶏卵６を、フィンガー２で保持して、容器コン
ベヤ３の搬送方向Ｙと直交する方向Ｘに搬送するように
なっている。

【００２３】容器コンベヤ３は、少なくとも鶏卵６の重
量区分帯の数だけ設置される。例えば、鶏卵６を２Ｌ、
Ｌ、Ｍ、ＭＳ、Ｓ、２Ｓ、規格外の７つの重量区分帯に
選別する場合には、少なくとも７個の容器コンベヤ３が
設置される。

【００２４】一次収容手段１１Ａ及び１１Ｂ、待機収容
手段１２Ａ及び１２Ｂ並びに移行手段１８Ａ及び１８Ｂ
において、分配コンベヤ１Ａに対する一次収容手段１１
Ａ、待機収容手段１２Ａ及び移行手段１８Ａの夫々と分
配コンベヤ１Ｂに対する一次収容手段１１Ｂ、待機収容
手段１２Ｂ及び移行手段１８Ｂの夫々とは、互いに同様
に構成されているので、以下、主に一次収容手段１１
Ａ、待機収容手段１２Ａ及び移行手段１８Ａについて詳
細に説明し、一次収容手段１１Ｂ、待機収容手段１２Ｂ
及び移行手段１８Ｂについては、同一数字符号にＢを付
して、特に必要な場合を除いて詳細な説明を省略する。

【００２５】一次収容手段１１Ａは、待機収容手段１２
Ａ及び移行手段１８Ａに共通な固定ガイド１３Ａと開閉
自在の開閉ストッパー４１Ａとを具備しており、待機収
容手段１２Ａは、上段の上部待機収容機構１２Ａ−１と
下段の下部待機収容機構１２Ａ−２とを具備しており、
上部待機収容機構１２Ａ−１は、固定ガイド１３Ａと開
閉自在の開閉ストッパー４２Ａとを具備しており、下部
待機収容機構１２Ａ−２は、固定ガイド１３Ａと開閉自
在の開閉ストッパー４３Ａとを具備している。

【００２６】固定ガイド１３Ａは、複数条の樋状の通路
を形成する板状体からなり、フィンガー２の開放で当該
フィンガー２から放出された鶏卵６が自重で一次収容手
段１１Ａ及び１１Ｂの間の下方に設けられた充填手段１
４に向って斜方に滑り落ちるように、当該鶏卵６をガイ
ドする。

【００２７】分配コンベヤ１Ａの下方に設置された一次
収容手段１１Ａは、固定ガイド１３Ａと開閉自在の開閉
ストッパー４１Ａとにより一次収容ポケット１６Ａを形
成している。一列５個を２列充填して収容が完成する１
０個詰めの包装容器５に対する充填を例にとると、一次
収容手段１１Ａは、固定ガイド１３Ａと開閉自在の開閉
ストッパー４１Ａとにより５個の一次収容ポケット１６
Ａを形成し、５個の鶏卵６を水平方向に一列に収容する
ようになっている。すなわち、一次収容ポケット１６Ａ
は、分配コンベヤ１Ａから長軸をおおよそ鉛直にして放
出された鶏卵６を上方より収容し、複数の一次収容ポケ
ット１６Ａは、収容した鶏卵６を一括して下方へ放出す
るようになっている。

【００２８】５個の鶏卵６が一次収容ポケット１６Ａに
列状に収容されると、これを検出する検出器（図示しな
い）からの収容完了信号が制御装置１０１に送られる。
なお、斯かる検出器を設けることなしに、フィンガー２
から一次収容手段１１Ａへの鶏卵６の放出を制御する制
御装置１０１自身で収容完了を認識するようにしてもよ
い。

【００２９】待機収容手段１２Ａは、一次収容手段１１
Ａからの鶏卵６群を待機させる上部及び下部待機機構１
２Ａ−１及び１２Ａ−２を具備しており、固定ガイド１
３Ａに沿って一次収容手段１１Ａの斜め下方に設けられ
た先行の上部待機機構１２Ａ−１において、一次収容手
段１１Ａに収容されている鶏卵６の受け入れが可能であ
れば、収容可能信号に基づいて、一次収容手段１１Ａの
開閉ストッパー４１Ａが開放され、これにより、水平方
向に一列５個の鶏卵６は、その自重で固定ガイド１３Ａ
に沿って斜め下方に設けられた上部待機機構１２Ａ−１
に一括して、すなわち落下して一群として移行される。

【００３０】一次収容手段１１Ａからの鶏卵６群を先行
して待機させる先行の待機機構である上部待機機構１２
Ａ−１は、固定ガイド１３Ａと開閉自在の開閉ストッパ
ー４２Ａとを具備して、これら固定ガイド１３Ａと開閉
ストッパー４２Ａとによって水平方向に５個の待機収容
ポケット１７Ａ−１を形成しており、待機収容ポケット
１７Ａ−１の夫々に、一次収容手段１１Ａからの鶏卵６
を収容するようになっている。上部待機機構１２Ａ−１
に続く後続の待機機構である下部待機機構１２Ａ−２
も、固定ガイド１３Ａと開閉自在の開閉ストッパー４３
Ａとを具備して、これら固定ガイド１３Ａと開閉ストッ
パー４３Ａとによって水平方向に５個の待機収容ポケッ
ト１７Ａ−２を形成しており、待機収容ポケット１７Ａ
−２の夫々に、上部待機機構１２Ａ−１からの鶏卵６を
収容するようになっている。

【００３１】一次収容手段１１Ａから充填手段１４への
鶏卵６群の移行行程の途中に設けられる待機収容ポケッ
トは、分配コンベヤ１Ａに対し１個以上設けられていれ
ばよく、本例では、上記のように２個設けられている。

【００３２】待機収容ポケット１７Ａ−１に５個の鶏卵
が列状に収容されると、制御装置に待機完了信号が送ら
れる。固定ガイド１３Ａに沿って斜め下方に設けられた
待機収容ポケット１７Ａ−２において、斜め上方の待機
収容ポケット１７Ａ−１に待機させられている水平方向
に５個の鶏卵６群の受け入れが可能であれば、収容可能
信号に基づいて、待機収容ポケット１７Ａ−１の開閉ス
トッパー４２Ａが開放される。これにより、５個列状の
鶏卵６は、その自重により固定ガイド１３Ａに沿って待
機収容ポケット１７Ａ−１の斜め下方に設けられた待機
収容ポケット１７Ａ−２に一括して、すなわち一群とし
て移行される。このように、一次収容手段１１Ａからの
鶏卵６群を先行して待機させる上部待機機構１２Ａ−１
から当該上部待機機構１２Ａ−１に続く後続の下部待機
機構１２Ａ−２に鶏卵６群を移行させる移行動作は、当
該下部待機機構１２Ａ−２での鶏卵６群の待機状態に基
づいて行うようになっている。

【００３３】移行手段１８Ａは、固定ガイド１３Ａと開
閉自在の開閉ストッパー４４Ａとを具備しており、これ
らにより移行収容ポケット１９Ａを形成している。移行
手段１８Ａにおいて、斜め上部の下部待機収容ポケット
１７Ａ−２に待機させられている５個一群の鶏卵６の受
け入れが可能であれば、収容可能信号に基づいて、待機
収容ポケット１７Ａ−２の開閉ストッパー４３Ａが開放
される。これにより、５個列状の鶏卵６は、その自重に
より固定ガイド１３Ａに沿って移行収容ポケット１９Ａ
に一括して、すなわち一群として移行される。

【００３４】分配コンベヤ１Ａ及び１Ｂに関して共用の
充填手段１４は、一対の移行手段１８Ａ及び１８Ｂ間の
中央下方に設けられており、開閉自在の一対の開閉スト
ッパー１５を具備している。

【００３５】移行収容ポケット１９Ａに５個の鶏卵６の
収容が完了すると、これを検出する検出器（図示しな
い）からの移行準備完了信号が制御装置に送られる。充
填手段１４において、斜め上方の移行収容ポケット１９
Ａに収容されている５個の鶏卵６の受け入れが可能であ
れば、これを検出する検出器（図示しない）から収容可
能信号が出力される。なお、斯かる検出器を設けること
なしに、下部待機機構１２Ａ−２から移行手段１８Ａへ
の鶏卵６の放出を制御すると共に、充填手段１４から包
装容器５への鶏卵６の放出を制御する制御装置１０１自
身で移行準備完了及び受け入れ可能を認識するようにし
てもよい。放出が許可されると、移行手段１８Ａの開閉
ストッパー４４Ａが開放され、５個の列状の鶏卵６は、
その自重により固定ガイド１３Ａに沿って斜め下方の充
填手段１４に移行される。

【００３６】充填手段１４は、移行収容ポケット１９Ａ
及び１９Ｂに対して共用されているので、場合によって
は移行収容ポケット１９Ａ及び１９Ｂのうちのいずれか
の移行収容ポケットの鶏卵６が待ちの状態におかれるこ
とがある。したがって、移行収容ポケット１９Ａと１９
Ｂとの両方に５個の鶏卵６が収容されている場合、収容
ポケット１９Ａ及び１９Ｂから充填手段１４への鶏卵６
の放出は、互いに競合しないように、選択的に行われ
る。すなわち、移行手段１８Ａにおける共通の充填手段
１４への鶏卵６群の移行と、移行手段１８Ｂにおける共
通の充填手段１４への鶏卵６群の移行とが互いに競合し
ないように、これら移行は選択的に行われるようになっ
ている。

【００３７】本例では、分配コンベヤ１Ａ側の待機収容
ポケット１７Ａ−１及び１７Ａ−２の鶏卵６の待機群数
と、分配コンベヤ１Ｂ側の待機収容ポケット１７Ｂ−１
及び１７Ｂ−２の鶏卵６の待機群数との比較演算結果に
基づき、待機群数の多い側の待機収容手段からの鶏卵６
群を受容する移行手段の鶏卵６群が優先して充填手段１
４に放出されるようになっている。なお、比較演算の対
象を、待機収容ポケット１７Ａ及び１７Ｂの鶏卵６の待
機群数に、一次収容ポケット１６Ａ及び１６Ｂの鶏卵６
の収容個数を加えたものにしてもよく、さらに、これら
に代えて、移行収容ポケット１９Ａ及び１９Ｂのうち、
鶏卵６群の収容完了が先であった側の鶏卵６群を優先し
て充填手段１４に放出するようにしてもよい。

【００３８】また、分配コンベヤ１Ａ側と分配コンベヤ
１Ｂ側とのそれぞれの現在の待機群数に加えて、重量計
量の結果、一次収容手段１１Ａ及び１１Ｂに分配される
べきと判定され且つ各分配コンベヤ１Ａ及び１Ｂにより
一次収容手段１１Ａ及び１１Ｂに接近中の鶏卵６の個数
を比較演算対象としてもよい。すなわち、鶏卵６は、計
量後に分配コンベヤ１Ａ及び１Ｂによって当該重量区分
を担当する包装装置４に分配されるので、計量後の鶏卵
６については、分配されるべき包装装置４に到達するま
で、その位置および数量が情報として制御装置１０１に
把握されている結果、例えば、図３における分配コンベ
ヤ１Ａ側の待機収容ポケット１７Ａ−１及び１７Ａ−２
並びに移行収容ポケット１９Ａに収容中の鶏卵６群の合
計数が、分配コンベヤ１Ｂ側の待機収容ポケット１７Ｂ
−１及び１７Ｂ−２並びに移行収容ポケット１９Ｂに収
容中の鶏卵６群の合計数に比較してそれよりも少なくて
も、分配コンベヤ１Ａ側の一次収容手段１１Ａに分配さ
れるべきと判定され且つ分配コンベヤ１Ａ側によって包
装装置４に接近中の鶏卵６の個数が分配コンベヤ１Ｂ側
のそれと比較して多い場合には、処理能力を低下させな
いために、分配コンベヤ１Ａ側の移行収容ポケット１９
Ａに待機中の鶏卵６群の放出の方を優先させる。

【００３９】この場合には、一次収容手段１１Ａ及び１
１Ｂに分配すべきと判定され且つ分配コンベヤ１Ａ及び
１Ｂにより包装装置４に接近中の鶏卵６の数をも前記比
較演算の対象とする。すなわち、選別包装装置１００
は、移行手段１８Ａ及び１８Ｂから共通の充填手段１４
へ移行させるべき鶏卵６群を、各待機収容手段１２Ａ及
び１２Ｂの現在の待機鶏卵群数と、一次収容手段１１Ａ
及び１１Ｂに放出すべきと判定され且つ分配コンベヤ１
Ａ及び１Ｂによって搬送中の鶏卵６の数とのうちの少な
くとも一方に基づいて選択するようになっていてもよ
い。

【００４０】なお、選択後に、例えば移行収容ポケット
１９Ａの鶏卵６群が優先して放出された場合、移行収容
ポケット１９Ｂの鶏卵６群は待ちの状態に置かれるが、
前記の如く、鶏卵６の卵重は適当にばらつくので、特定
の重量区分帯の包装を担当する包装装置４に、放出すべ
きとして決定された鶏卵６が一時的に連続集中したとし
ても、その後には同一重量区分の鶏卵６がしばらく搬送
されてこないことがあるので、この空き時間を利用し
て、待ちの状態に置かれた移行収容ポケット１９Ｂの鶏
卵６群を放出すればよい。したがって、一時的に、移行
収容ポケット１９Ｂの鶏卵６群が待ちの状態に置かれた
としても、分配コンベヤ１Ａ側及び分配コンベヤ１Ｂ側
の待機収容ポケット１９Ａ及び１９Ｂを固定ガイド１３
Ａに沿って複数設けることによって装置全体の処理能力
を低下させないことが可能となる。

【００４１】分配コンベヤ１Ａ側及び分配コンベヤ１Ｂ
側に共用の充填手段１４は、開閉自在の開閉ストッパー
１５を具備しており、移行収容ポケット１９Ａから放出
された５個の鶏卵６を受け入れた充填手段１４は、１０
個詰の包装容器５が所定の位置に用意されているかどう
かを確認した後、包装容器５が所定の位置にあれば、放
出許可信号に基づき開閉ストッパー１５を開放させる。
これにより、５個の鶏卵６は自重により一括して包装容
器５に充填される。

【００４２】発生頻度の少ない重量区分帯、例えば重量
区分３Ｌの鶏卵６に対する包装装置４を次のようにして
もよい。５個の鶏卵６が一次収容手段１１Ａに収容され
るのを待たずに、一対の一次収容手段１１Ａ及び１１Ｂ
に収容されている鶏卵６の合計が５個になれば、所定個
数の収集が完了したものとして、一対の一次収容手段１
１Ａ及び１１Ｂに収容されている合計５個の鶏卵６を一
括して待機収容手段１２Ａ及び１２Ｂへ移し替え、順
次、充填手段１４まで一括して移し替える。このように
すれば、最終の充填手段１４には５個一列の鶏卵６が揃
うので、これを包装容器５に充填する。

【００４３】図４から明らかであるように、一次収容手
段１１Ａ及び１１Ｂから順に待機収容手段１２Ａ及び１
２Ｂ、移行手段１８Ａ及び１８Ｂ、充填手段１４へと下
方にいくにつれ、一次収容ポケット１６Ａ及び１６Ｂ、
待機収容ポケット１７Ａ−１、１７Ａ−２及び１７Ｂ−
１、１７Ｂ−２並びに移行収容ポケット１９Ａ及び１９
Ｂの夫々の水平方向の互いの間隔を狭めて、充填手段１
４における充填収容ポケット２１の水平方向の互いの間
隔を包装容器５における鶏卵６の収容座７の間隔と同じ
にするとよい。これにより、損傷しやすい鶏卵６の包装
容器５への移し替えを高速で安全にしかも連続的に行う
ことができる。

【００４４】なお、一次収容手段１１Ａ及び１１Ｂの夫
々を、図５に示す選別包装装置１０２のように、固定ガ
イド１３Ａ及び１３Ｂから独立させて、一対の開閉スト
ッパー４１Ａ及び一対の開閉ストッパー４１Ｂの夫々か
ら形成してもよい。

【００４５】次に本発明の他の例を図６に示す。図６に
おいて、分配コンベヤ１Ａ側の一次収容手段１１Ａ、待
機収容手段１２Ａ及び移行手段１８Ａと、分配コンベヤ
１Ｂ側の一次収容手段１１Ｂ、待機収容手段１２Ｂ及び
移行手段１８Ｂとは、上記と同様に、互いに同じように
構成されているので、以下、基本的に分配コンベヤ１Ａ
側について説明する。

【００４６】並進する分配コンベヤ１Ａの直下に設けら
れた一次収容手段１１Ａは、一時収容ポケット１６Ａを
形成する開閉自在な一対の開閉ストッパー４１Ａを具備
しており、一次収容手段１１Ａの直下に設けられた待機
収容手段１２Ａは、上部待機機構１２Ａ−１と、下部待
機機構１２Ａ−２とを具備しており、上部待機機構１２
Ａ−１は、開閉自在な一対の開閉ストッパー４２Ａを、
下部待機機構１２Ａ−２は、開閉自在な一対の開閉スト
ッパー４３Ａを夫々具備しており、夫々は、下に向って
順に待機収容ポケット１７Ａ−１及び１７Ａ−２を形成
している。下部待機機構１２Ａ−２の直下に設けられた
移行手段１８Ａは、移行収容ポケット１９Ａを形成する
開閉自在な一対の開閉ストッパー４４Ａを具備してい
る。

【００４７】分配コンベヤ１Ａ側と分配コンベヤ１Ｂ側
とに共用の充填手段１４は、充填収容ポケット２１を形
成する開閉自在な一対の開閉ストッパー１５と、電動シ
リンダー２０と、アーム１９とを具備しており、電動シ
リンダー２０によりアーム１９を作動させて、放出対象
の鶏卵６を収容している移行収容ポケット１９Ａ又は移
行収容ポケット１９Ｂの直下に充填収容ポケット２１を
移動させるようになっている。

【００４８】図６に示す選別包装装置１０３において、
５個の鶏卵６が一次収容ポケット１６Ａに水平方向に一
列に収容されると、一次収容手段１１Ａから収容完了信
号が制御装置１０１に送られる。一次収容手段１１Ａの
直下に設けられた上部待機機構１２Ａ−１は、一次収容
手段１１Ａに収容されている鶏卵６の受け入れが可能で
あれば収容可能信号を制御装置１０１に出力し、制御装
置１０１は、一次収容手段１１Ａの開閉ストッパー４１
Ａを開放させる。これにより、５個の列状に一次収容ポ
ケット１６Ａに収容された鶏卵６は、自重で直下に設け
られた上部待機機構１２Ａ−１に一括して移行される。

【００４９】待機収容ポケット１７Ａ−１に５個の鶏卵
６が列状に収容されると、待機完了信号が制御装置１０
１に送られる。直下に設けられている下部待機収容ポケ
ット１７Ａ−２は、直上の待機収容ポケット１７Ａ−１
に待機させられている鶏卵６の受け入れが可能であれ
ば、収容可能信号を出力し、収容可能信号に基づいて制
御装置１０１は、上部待機機構１２Ａ−１の開閉ストッ
パー４２Ａを開放させる。これにより、５個の列状の鶏
卵６は自重で直下に設けられた待機収容ポケット１７Ａ
−２に一括して移動される。

【００５０】移行手段１８Ａは、待機収容ポケット１７
Ａ−２に待機させられている鶏卵６群の受け入れが可能
であれば、収容可能信号を出力し、収容可能信号に基づ
いて制御装置１０１は、下部待機機構１２Ａ−２の開閉
ストッパー４３Ａを開放させる。これにより、５個列状
の鶏卵６は自重により移行収容ポケット１９Ａに一括移
動される。

【００５１】移行収容ポケット１９Ａに５個の鶏卵６の
収容が完了すると、移行準備完了信号が制御装置１０１
に送られる。充填手段１４では、移行収容ポケット１９
Ａに収容中の５個の鶏卵６の受け入れが可能であれば、
電動シリンダー２０によりアーム１９が作動されて、充
填収容ポケット２１を移行収容ポケット１９Ａの直下に
移動させる。

【００５２】この場合も、１個の充填収容ポケット２１
で、分配コンベヤ１Ａ側と分配コンベヤ１Ｂ側の２個の
移行収容ポケット１９Ａ及び１９Ｂから放出される鶏卵
６を受け入れるので、移行収容ポケット１９Ａ及び１９
Ｂから充填収容ポケット２１への放出は選択的に行われ
る。その際の選択は、前述の実施例と同様に行われる。

【００５３】このようにして、移行収容ポケット１９Ａ
に収容された５個の鶏卵６は充填手段１４の充填収容ポ
ケット２１に移行される。そして、１０個詰の包装容器
５が所定位置に用意されているかどうかが確認され、包
装容器５が所定位置にあれば、充填手段１４は、放出許
可信号に基づき開閉ストッパー１５を開放する。これに
より、５個の鶏卵６は一括して包装容器５に充填され
る。

【００５４】図６に示す選別包装装置１０３では、１０
個詰の包装容器５に対して５個の鶏卵６群を２回に亘っ
て充填するようにしたが、これに代えて、図６に示す例
において、２列の充填収容ポケット２１を形成するよう
に二対の開閉ストッパー１５をアーム１９に並置して取
り付けて、２列の充填収容ポケット２１の夫々に５個の
鶏卵６群が移行収容ポケット１９Ａから移行された後
に、これら５個の鶏卵６群の二組を一括して１０個詰の
収容容器５に充填するようにしてもよい。

【００５５】次に本発明の更に他の例を図７に示す。図
７に示す選別包装装置１０４は、並進する３列の分配コ
ンベヤ１Ａ、１Ｂ及び１Ｃの直下に、下に向って順に一
次収容手段１１Ａ、１１Ｂ及び１１Ｃ、待機収容手段１
２Ａ、１２Ｂ及び１２Ｃを設け、さらに、待機収容手段
１２Ａ、１２Ｂ及び１２Ｃの下に、移行手段１８Ａ、１
８Ｂ及び１８Ｃに加えて、移行手段１８Ａ、１８Ｂ及び
１８Ｃから放出された水平方向に一列５個の鶏卵６を受
け取り循環搬送する搬送コンベヤ２２と、開閉自在の一
対の開閉ストッパー１５とを具備した、移行手段１８
Ａ、１８Ｂ及び１８Ｃに共用の充填手段１４を設けてな
る。分配コンベヤ１Ａ、１Ｂ及び１Ｃに関する一次収容
手段１１Ａ、１１Ｂ及び１１Ｃ並びに待機収容手段１２
Ａ、１２Ｂ及び１２Ｃ等の夫々は、上記と同様に構成さ
れているので、以下、基本的に分配コンベヤ１Ａに関す
る一次収容手段１１Ａ、待機収容手段１２Ａ等について
説明し、必要があれば他の２列の分配コンベヤ１Ｂ及び
１Ｃの直下に設けられた一次収容手段１１Ｂ及び１１Ｃ
並びに待機収容手段１２Ｂ及び１２Ｃ等についても言及
する。

【００５６】待機収容手段１２Ａの上部及び下部待機機
構１２Ａ−１及び１２Ａ−２は、一次収容手段１１Ａの
直下に設けられている。１０個詰の充填を例にとると、
一次収容手段１１Ａは５個の鶏卵６を列状に収容する。

【００５７】５個の鶏卵６を水平方向に一列にして列状
に収容する収容座２３を連結した搬送コンベヤ２２は、
移行手段１８Ａの移行収容ポケット１９Ａから鶏卵６を
受け取り、各収容座２３から充填収容ポケット２１へ鶏
卵５個を一群として一括放出するように構成されてい
る。

【００５８】図７の選別包装装置１０４において、一次
収容手段１１Ａから待機収容ポケット１７Ａ−１及び１
７Ａ−２並びに移行収容ポケット１９Ａへの鶏卵６の移
行は、図６の選別包装装置１０３と基本的に同じであ
る。したがって、ここでは移行収容ポケット１９Ａから
搬送コンベヤ２２への鶏卵６の移行と、搬送コンベヤ２
２から充填収容ポケット２１への鶏卵６の移行及び充填
収容ポケット２１から包装容器５への鶏卵６の充填動作
について説明する。

【００５９】移行収容ポケット１９Ａに収容されている
５個の列状の鶏卵６は、搬送コンベヤ２２の５個列状の
空の収容座２３が移行収容ポケット１９Ａの下方の鶏卵
放出位置に到来すると、搬送コンベヤ２２の当該収容座
２３に一括して放出される。各収容座２３は、搬送コン
ベヤ２２に取り付けられた、開閉ストッパー１５と同様
の一対の開閉ストッパー２４からなる。

【００６０】収容座２３に収容された５個列状の鶏卵６
は、搬送コンベヤ２２により、充填収容ポケット２１上
方の放出位置まで搬送される。充填収容ポケット２１が
空であれば、収容可能信号が出力され、収容座２３の５
個列状の鶏卵６は充填収容ポケット２１に放出される。

【００６１】次に、１０個詰の包装容器５が所定位置に
用意されているかどうかが確認され、包装容器５が所定
位置にあれば、充填手段１４は放出許可信号に基づき、
開閉ストッパー１５を開放させる。これにより、５個の
鶏卵６は自重により一括して包装容器５に充填される。

【００６２】充填手段１４は、何らかの理由で包装容器
５が所定位置になければ、充填収容ポケット２１に収容
している５個列状の鶏卵６を放出できず、保持したまま
となる。その後、搬送コンベヤ２２により、別の収容座
２３の５個列状の鶏卵６が充填収容ポケット２１上方の
放出位置に到来しても、充填収容ポケット２１には既に
５個列状の鶏卵６が存在するので、充填収容ポケット２
１への別の収容座２３からの新たな５個列状の鶏卵６の
放出はできない。そこで、このような場合に備えて、搬
送コンベヤ２２は、充填収容ポケット２１へ放出できな
かった収容座２３の５個列状の鶏卵６を持ち越し循環搬
送させるようになっている。このように本例の選別包装
装置１０４の共通の充填手段１４は、移行手段１８Ａ、
１８Ｂ及び１８Ｃからの鶏卵６群を循環方式で搬送する
と共に、搬送コンベヤ２２及び多数対の開閉ストッパー
２４からなる搬送手段２５を有している。

【００６３】なお、選別包装装置１０４において、例え
ば、１列の分配コンベヤ１Ａの処理能力を毎時３万卵と
すると、３列の分配コンベヤ１Ａ、１Ｂ及び１Ｃ全体で
その処理能力は毎時９万卵となる。そして、３列の分配
コンベヤ１Ａ、１Ｂ及び１Ｃの夫々の一次収容手段１１
Ａ、１１Ｂ及び１１Ｃに連続的に鶏卵６が集中する場合
をも想定すると、搬送手段２５の処理能力は計算上毎時
９万卵が必要となるが、鶏卵６の卵重は適当にばらつく
ので、同時に３列の分配コンベヤ１Ａ、１Ｂ及び１Ｃの
当該一次収容手段１１Ａ、１１Ｂ及び１１Ｃに連続的に
鶏卵６が集中する可能性は少なく、したがって、実際上
は一時的な集中を受けとめる手段を適宜用意すれば搬送
手段２５の処理能力を毎時９万卵とする必要はない。

【００６４】また、図７の選別包装装置１０４におい
て、３列の分配コンベヤ１Ａ、１Ｂ及び１Ｃのうちの少
なくとも一つの分配コンベヤに対する一次収容手段に鶏
卵６が一時的に集中する場合がある。すなわち、例え
ば、分配コンベヤ１Ａ及び１Ｂの一次収容手段１１Ａ及
び１１Ｂに鶏卵６が連続的に集中し、分配コンベヤ１Ａ
と分配コンベヤ１Ｂのそれぞれ直下の一次収容ポケット
１６Ａ及び１６Ｂ、上部及び下部待機収容ポケット１７
Ａ−１及び１７Ａ−２並びに１７Ｂ−１及び１７Ｂ−
２、移行収容ポケット１９Ａ及び１９Ｂには５個列状の
鶏卵６が収容されているのに対し、分配コンベヤ１Ｃに
関しては、移行収容ポケット１９Ｃにのみ５個列状の鶏
卵が収容される場合がある。

【００６５】この場合、搬送手段２５の処理能力が分配
コンベヤ１Ａ、１Ｂ及び１Ｃの合計処理能力を下回るな
らば、各移行収容ポケット１９Ａ、１９Ｂ及び１９Ｃか
ら行われる鶏卵６の搬送手段２５への放出は選択的に行
われる。すなわち、分配コンベヤ１Ｃの側には、当該移
行収容ポケット１９Ｃが収容している５個列状の鶏卵６
をすぐに搬送コンベヤ２２の収容座２３に放出しなくて
も、まれに分配コンベヤ１Ｃから放出される後続の鶏卵
６を待機収容ポケット１７Ｃ−１及び１７Ｃ−２に待機
させておくという時間的余裕があるのに対し、分配コン
ベヤ１Ａ及び１Ｂの方は、待機収容ポケット１７Ａ−
１、１７Ａ−２、１７Ｂ−１及び１７Ｂ−２には既に５
個列状の鶏卵６が収容されてその待機に余裕がないの
で、搬送コンベヤ２２の収容座２３への鶏卵６の放出は
分配コンベヤ１Ａ及び１Ｂ側を優先させて行う。

【００６６】更に、搬送手段２５をいわゆる循環方式の
搬送コンベヤ２２で構成した場合、充填収容ポケット２
１へ放出できなかった５個列状の鶏卵６は持ち越し搬送
されるが、持ち越し搬送される鶏卵６の数が増加する
と、搬送コンベヤ２２の空きの収容座２３の数がその分
減少し、場合により、移行収容ポケット１９Ａ、１９Ｂ
及び１９Ｃに収容されている鶏卵６を全て搬送コンベヤ
２２の収容座２３へ放出することが困難となる場合があ
る。このような場合、移行収容ポケット１９Ａ、１９Ｂ
及び１９Ｃから搬送コンベヤ２２の収容座２３への鶏卵
６の放出を、前記と同様にして選択的に行えばよい。

【００６７】なお、上記の例は鶏卵６の重量に関しての
選別包装装置であるが、白色卵と褐色卵とを千鳥状に包
装容器５に配し、目を引く鶏卵包装製品を生産するため
に、白色卵と褐色卵とに関しての選別包装装置を上記と
同様にして構成してもよく、更に、鶏卵６以外の果実等
の大きさ、色、等に関しての選別包装装置を上記と同様
にして構成してもよい。

【００６８】

【発明の効果】本発明によれば、包装装置の数を増やす
ことなく、物品を好ましくは単列で搬送する分配コンベ
ヤを２つ以上並進させて処理能力を高めながら、特定の
区分の物品を一時的に集中して選別して包装しなければ
ならない場合にも、適切に対応できるようにした選別包
装装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の好ましい実施の形態の一例の図２に示
す選別包装装置の詳細斜視図である。

【図２】本発明の実施の形態の一例の鶏卵の選別包装装
置の概略平面図である。

【図３】図１に示す選別包装装置の側面図である。

【図４】図１に示す選別包装装置の正面図である。

【図５】本発明の好ましい実施の形態の他の例の側面図
である。

【図６】本発明の好ましい実施の形態の更に他の例の側
面図である。

【図７】本発明の好ましい実施の形態の更に他の例の循
環方式の搬送コンベヤを用いた選別包装装置の側面図で
ある。

【符号の説明】

１Ａ、１Ｂ 分配コンベヤ ５ 包装容器 ６ 鶏卵 １１ 一次収容手段 １２ 待機収容手段 １４ 充填手段 １８ 移行手段

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 並進して夫々物品を搬送する複数の分配
   コンベヤと、この分配コンベヤの下方に設けられてお
   り、各分配コンベヤから分配放出された物品を一群とし
   て列状に収容する一次収容手段と、この一次収容手段の
   下方に設けられており、各一次収容手段から一括移行さ
   れる物品群を、移行された物品群別に一群以上収容する
   待機収容手段と、この待機収容手段の下方に設けられて
   おり、各待機収容手段からの物品群を受け取る移行手段
   と、この移行手段の下方に設けられており、各移行手段
   から受け取った物品群を所定の容器に充填する共通の充
   填手段とを具備しており、移行手段は、各待機収容手段
   から受け取った物品群を共通の充填手段へ選択的に移行
   させるようになっている、物品の選別包装装置。
2. 【請求項２】 各待機収容手段は、一次収容手段からの
   物品群を待機させる待機機構を複数個具備しており、一
   次収容手段からの物品群を先行して待機させる先行の待
   機機構からこの先行の待機機構に続く後続の待機機構に
   物品群を移行させる移行動作を、当該後続の待機機構で
   の物品群の待機状態に基づいて行うようになっている、
   請求項１に記載の物品の選別包装装置。
3. 【請求項３】 共通の充填手段は、各移行手段からの物
   品群を循環方式で搬送する搬送手段を有している、請求
   項１又は２に記載の物品の選別包装装置。
4. 【請求項４】 物品は鶏卵であり、一次収容手段の夫々
   は、分配コンベヤから長軸をおおよそ鉛直にして放出さ
   れた鶏卵を上方より収容し、この収容した鶏卵を下方へ
   放出する複数の収容ポケットを有しており、複数の収容
   ポケットは、収容した鶏卵を一括して下方へ放出するよ
   うになっている請求項１から３のいずれか一項に記載の
   物品の選別包装装置。
5. 【請求項５】 一の移行手段における共通の充填手段へ
   の物品群の移行と、他の一の移行手段における共通の充
   填手段への物品群の移行とが互いに競合しないように、
   これら移行は選択的に行われるようになっている、請求
   項１から４のいずれか一項に記載の物品の選別包装装
   置。
6. 【請求項６】 移行手段から共通の充填手段へ移行され
   るべき物品群は、各待機収容手段の現在の待機物品群数
   と、一次収容手段に放出すべきと判定され且つ分配コン
   ベヤによって搬送中の物品の数とのうちの少なくとも一
   方に基づいて、選択されるようになっている、請求項１
   から５のいずれか一項に記載の物品の選別包装装置。